JP3003011U - カステラ加工菓子 - Google Patents
カステラ加工菓子Info
- Publication number
- JP3003011U JP3003011U JP1994003631U JP363194U JP3003011U JP 3003011 U JP3003011 U JP 3003011U JP 1994003631 U JP1994003631 U JP 1994003631U JP 363194 U JP363194 U JP 363194U JP 3003011 U JP3003011 U JP 3003011U
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- castella
- layer
- petals
- confectionery
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 地方の特産品或いはシンボルとなる花を利用
して、郷土色豊かで且つ食味、意匠性がともに優れた菓
子を提供する。 【構成】 カステラ1を基材として、その表面或いは内
側に花弁、野菜及び海産物から選ばれる少なくとも1種
の材料を加工した加工物3’を含む加工層を設ける。花
弁等の加工物は、花弁等を洗浄し、適当な大きさに切断
したものや、エッセンスを抽出したもの、乾燥後、粉末
状、粒状、スライス状或いは花弁状などの所定の形状に
成形したものが用いられ、これらをゼラチン、寒天など
とともに層状にして、必要により適当なバインダーを介
在させてカステラ表面或いは内側に設ける。
して、郷土色豊かで且つ食味、意匠性がともに優れた菓
子を提供する。 【構成】 カステラ1を基材として、その表面或いは内
側に花弁、野菜及び海産物から選ばれる少なくとも1種
の材料を加工した加工物3’を含む加工層を設ける。花
弁等の加工物は、花弁等を洗浄し、適当な大きさに切断
したものや、エッセンスを抽出したもの、乾燥後、粉末
状、粒状、スライス状或いは花弁状などの所定の形状に
成形したものが用いられ、これらをゼラチン、寒天など
とともに層状にして、必要により適当なバインダーを介
在させてカステラ表面或いは内側に設ける。
Description
【0001】
本考案は、カステラを加工した新規なカステラ加工菓子に係わり、特に、花弁 、野菜及び海産物等の特産物を利用したカステラ加工菓子に関する。
【0002】
カステラは、小麦粉に対して砂糖及び鶏卵の使用量が約200%と多く、また 香料や膨材を用いていないので、栄養的に豊で且つ安全性の高い食品として広く 親しまれており、更にカステラの層の間にようかん等を挟み込んだ菓子などカス テラを応用した菓子類も提供されている。
【0003】 ところで、各地で銘菓として知られている菓子類は多々あり、その地方の特産 品を利用したもあるが、菓子として利用できる特産品は梅、柚、栗など特定のも のに限られている。従って、これら材料の生産、流通の発展に伴い、地方の独自 性を菓子に表現することは困難になってきている。また従来上述の特産品以外に も、野菜や海産物などを野菜せんべいや昆布あめのように菓子として応用する例 はあるが、これらの特産品をその地方の銘菓として利用した例は少ない。
【0004】 本考案は、地方の特産品を利用して、或いは市や県の花としてシンボル化され た花を利用して、地方性豊かで且つ栄養性、味、意匠性に優れたカステラ加工菓 子を提供することを目的とする。
【0005】
このような目的を達成する本考案のカステラ加工菓子は、カステラを基材とし て、その表面或いは内側に花弁、野菜及び海産物から選ばれる少なくとも1種の 材料を加工した加工物を含む加工層を設けたものである。 ここで、カステラは小麦粉100に対し、鶏卵及び砂糖を約200の割合で含 む焼菓子で、常法により製造したものである。即ち、鶏卵を共立て或いは別立て で泡立て、これに砂糖及び少量の水及びはちみつを加え混ぜ合わせ、さらに小麦 粉を加えて型に入れ、約200℃前後で焼き上げたものである。カステラの形状 は、特に限定されないが、製造の容易性の観点から四角柱状、円筒状或いは半球 状などが採用される。
【0006】 加工層は、このようなカステラの表面或いは内側に設けられる。ここで表面と は上下面及び側面を含み、上面のみ或いは上面及び側面のみに設けてもよい。ま た内側に設ける場合には、カステラを少なくとも2層に分割し、これら層の間に 加工層を設けることができる。更に加工層はカステラ表面と内側との両方に設け ることもできる。加工層をカステラ表面に設けた場合には、加工層に含まれる加 工物によって菓子の意匠性を高めることができる。また加工層をカステラ内側に 設けた場合には、カステラに新しい触感を与えることができる。
【0007】 花弁、野菜及び海産物から選ばれる少なくとも1種の材料を加工した加工物 (以下、花弁等の加工物という)は、花弁等を単に洗浄し、適当な大きさに切断 したもの、例えば生花でもよく、また花弁等からエッセンスを抽出して液状とし たもの、さらに液状のものをマイクロカプセル化したものでもよい。また必要に 応じ、茹でる、揚げる等の加熱調理を施した後、そのままの状態で乾燥してもよ く、また乾燥後、粉末状、粒状、スライス状或いは花弁状などの所定の形状に成 形したものでもよい。加工物の材料としては、食用となる花、草木、野菜、海産 物が用いられ、特に各地方の特産品やその地方のシンボルとなる花や草木が好ま しい。このような材料として例えば、梅(和歌山県、福岡県、大分県等の県花) 、桜(東京、山梨)、菊(兵庫)、バラ(茨城)、はまゆう(宮崎)、でいご( 沖縄)、ジャスミン、紅花(山形)、ラベンダ等の花弁、木の芽、たんぽぽ、ペ パーミント、モロヘイヤ、あしたば、ほうれん草、キャベツ(長野)等の草の葉 、あおのり、わかめ(三陸地方)、昆布、えび、うなぎ(静岡)等の海産物が挙 げられる。尚、ごぼう、れんこん等の野菜を用いる場合には、予め茹でる等の下 調理をしておくことが望ましい。
【0008】 これら花弁等の加工物は、そのままで或いはゼラチン、寒天等に加えて加工層 とする。即ち、加工層は、上述の花弁等の加工物をそのまま或いはカステラの生 地に混合してカステラとともに焼いた層でもよく、また花弁等の加工物を適当な バインダーとともに層状にしたものでもよい。層状にするためのバインダーとし ては、ゼラチン、寒天、ペクチン等の凝固剤やデンプン、合成糊料などの糊料、 バタークリーム、生クリーム等のクリーム類を用いることができる。花弁等を生 の状態で使用する場合には、意匠性を高めるために、花弁等の上にゼラチンや寒 天などの透明なゼリー層を設けるか、花弁等をゼリー層内に挟み込むことが好ま しい。また加工層は、1層のみならず2層以上積層してもよい。
【0009】 さらに加工層には、上記加工物の他、カロチノイド、フラボノイド、アントシ アン系、カラメル等の天然着色料や、バニラ、オレンジ油、ストロベリー油など の着香料や、ワイン、リキュール、ブランデー、ラムなどの酒類を適宜含有させ ることができる。 本考案のカステラ加工菓子においては、更にカステラと加工層との間に別の層 (中間層)を設けることができる。中間層としては、ハチミツ、カラメルソース 、乳製品(クリーム類)、果実ジャム、チョコレートを用いることができる。こ れらの材料は、本考案のカステラ加工菓子に独特の食味を与えるとともにカステ ラと加工層とを結着させるバインダーとしても作用する。特に加工層が、ゼラチ ンやその他のバインダーを含まない花弁等の加工物のみから成る場合には、加工 物をカステラに固着するために用いる。
【0010】 本考案のカステラ加工菓子を製造するには、まず前述したような公知の方法で カステラを製造し、この表面或いは内側に上述の加工層を設けてもよく、またカ ステラの生地を型に入れて焼くときに表面に加工物を付着させて或いは中間に加 工物を混合した生地の層を重ねてから、焼いてもよい。 このように製造した本考案のカステラ加工菓子は、必要に応じ所定の大きさに カットして炭素ガス置換包装、脱酸素剤封入包装等の包装を施し、製品とする。
【0011】
以下本考案の実施例を図面を参照にして説明する。 図1〜図6は、本考案のカステラ加工菓子の実施例を示す図である。図1に示 すカステラ加工菓子は、カステラ1の上面と側面に粘着性のハチミツ、ジャム、 チョコレート等のバインダー2を塗布し、加工層3を設けたものである。この場 合の加工層3としては、直接粉末化或いは顆粒状にした花弁等をふりかけたもの でも花弁等の加工物を含むゼリー層であってもよい。
【0012】 図2及び図3は、カステラ1の上面に加工層をそれぞれ1層ないし3層設けた ものである。図2のカステラ加工菓子は、生花或いは型押しによって花弁型に成 形された花弁等の加工物3’をカステラ1上面に配置し、その上をゼリー層5で 固めたものである。ゼリー層5にも花弁の粉末或いはエッセンスを含ませてもよ い。図3のカステラ加工菓子は、中間層4であるゼリー層の上に図2と同様に加 工物3’及びゼリー層5をさらに重ねて形成したものである。この場合にも、ゼ リー層4、5は花弁の粉末或いはエッセンスを含んでもよい。
【0013】 図4は、乾燥した花弁等3’を型に流したカステラの生地に載せて、焼き上げ たものである。生地自体に加工物3’を混ぜ込んで、焼き上げてもよい。 図5及び図6は、それぞれカステラ1の内側に加工層3を形成したもので、図 5のカステラ加工菓子は、2分割したカステラで加工層3を直接挟み込んだ形に なっており、図6のものは分割したカステラの分割面にジャム、クリーム等のバ インダー2を塗布し、加工層3を形成したものである。
【0014】 尚、図面ではカステラの形状はすべて直方体として記載したが、円筒形や半球 形など任意に変更することができるのは言うまでもない。
【0015】
以上の実施例からも明らかなように、本考案のカステラ加工菓子によれば、地 方の特産品或いはシンボルとなる花を利用して、郷土色豊かで且つ食味、意匠性 がともに優れた菓子を提供することができる。また、多様な材料とカステラとを 組合せることによりカステラの多様化を図ることができる。
【図1】 本考案のカステラ加工菓子の一実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】 本考案のカステラ加工菓子の他の実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図3】 本考案のカステラ加工菓子の他の実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】 本考案のカステラ加工菓子の他の実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図5】 本考案のカステラ加工菓子の他の実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
【図6】 本考案のカステラ加工菓子の他の実施例を示
す斜視図。
す斜視図。
1・・・・・・カステラ 2・・・・・・バインダー 3・・・・・・加工層 3’・・・・加工物 4・・・・・・中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 仁一郎 神奈川県高座郡寒川町小動978 ソレイユ JUN105号室 (72)考案者 坂井 良治 神奈川県横浜市保土谷区星川三丁目二ノ七 コトー横浜星川壱番館209号 (72)考案者 松田 憲保 大阪府吹田市山手町4丁目11−2
Claims (11)
- 【請求項1】基材としてのカステラと、その表面或いは
中側に設けられた少なくとも1層から成る加工層とを有
し、前記加工層は、花弁、野菜及び海産物から選ばれる
少なくとも1種の材料を加工した加工物を含むことを特
徴とするカステラ加工菓子。 - 【請求項2】基材としてのカステラと、その表面或いは
中側に設けられた少なくとも1層から成る加工層とを有
し、前記加工層は、花弁、野菜及び海産物から選ばれる
少なくとも1種を含むゼリー状の層から成ることを特徴
とするカステラ加工菓子。 - 【請求項3】基材としてのカステラと、その表面或いは
中側に設けられた少なくとも1層から成る加工層を有
し、前記加工層は、花弁、野菜及び海産物から選ばれる
少なくとも1種を乾燥し、粉末状、粒状、花弁状などの
所定の形状に成形したものを含むことを特徴とするカス
テラ加工菓子。 - 【請求項4】基材としてのカステラと、その表面或いは
中側に設けられた少なくとも1層から成る加工層と、前
記カステラ及び前記加工層を結着するための中間層とを
有し、前記加工層は、花弁、野菜及び海産物から選ばれ
る少なくとも1種の材料を加工した加工物を含むことを
特徴とするカステラ加工菓子。 - 【請求項5】基材としてのカステラと、その表面或いは
中側に設けられた少なくとも1層から成る加工層と、前
記カステラ及び前記加工層を結着するための中間層とを
有し、前記加工層は、花弁、野菜及び海産物から選ばれ
る少なくとも1種を乾燥し、粉末状、粒状、花弁状など
の所定の形状に成形したものを含むことを特徴とするカ
ステラ加工菓子。 - 【請求項6】前記中間層は、ハチミツ、カラメルソー
ス、乳製品、果実ジャム、チョコレートから選ばれる材
料から成ることを特徴とする請求項4又は5記載のカス
テラ加工菓子。 - 【請求項7】基材としてのカステラと、その上面に設け
られ、花弁、野菜及び海産物から選ばれる少なくとも1
種を乾燥し、粉末状、粒状、花弁状などの所定の形状に
成形したものを含む加工層とから成ることを特徴とする
カステラ加工菓子。 - 【請求項8】前記加工層は、ゼリー状の層から成ること
を特徴とする請求項7記載のカステラ加工菓子。 - 【請求項9】基材としてのカステラと、その上面に設け
られ、花弁を加工した加工物を含む少なくとも2層の加
工層とを有し、前記加工層の1つは、生花或いは花弁を
乾燥したものから成り、前記加工層の他の1つは、花弁
を加工した加工物を含むゼリー状の層から成ることを特
徴とするカステラ加工菓子。 - 【請求項10】基材としてのカステラと、少なくとも該
カステラの上面を含む表面に塗付された設けられ、ハチ
ミツ、カラメルソース、乳製品、果実ジャム、チョコレ
ートから選ばれる材料から成る中間層と、該中間層の上
に設けられた花弁、野菜及び海産物から選ばれる少なく
とも1種を加工した加工物を含む加工層とから成ること
を特徴とするカステラ加工菓子。 - 【請求項11】2以上のカステラの層と、これらカステ
ラの層に挟まれ、花弁、野菜及び海産物から選ばれる少
なくとも1種を加工した加工物を含む加工層とを有する
ことを特徴とするカステラ加工菓子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994003631U JP3003011U (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | カステラ加工菓子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994003631U JP3003011U (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | カステラ加工菓子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3003011U true JP3003011U (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=43138967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994003631U Expired - Lifetime JP3003011U (ja) | 1994-04-11 | 1994-04-11 | カステラ加工菓子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003011U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102236290B1 (ko) * | 2020-09-16 | 2021-04-02 | 최형일 | 쌀눈 마들렌 제조방법 |
-
1994
- 1994-04-11 JP JP1994003631U patent/JP3003011U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102236290B1 (ko) * | 2020-09-16 | 2021-04-02 | 최형일 | 쌀눈 마들렌 제조방법 |
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