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JP3002792B2 - 硝子繊維織布及び該硝子繊維織布を用いたプリント配線基板 - Google Patents

硝子繊維織布及び該硝子繊維織布を用いたプリント配線基板

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Publication number
JP3002792B2
JP3002792B2 JP3036217A JP3621791A JP3002792B2 JP 3002792 B2 JP3002792 B2 JP 3002792B2 JP 3036217 A JP3036217 A JP 3036217A JP 3621791 A JP3621791 A JP 3621791A JP 3002792 B2 JP3002792 B2 JP 3002792B2
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JP
Japan
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woven fabric
glass fiber
fiber woven
warp
weft
Prior art date
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Application number
JP3036217A
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JPH04274381A (ja
Inventor
賢士 進藤
昭彦 柳
信義 青木
卓 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arisawa Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Arisawa Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Arisawa Manufacturing Co Ltd filed Critical Arisawa Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH04274381A publication Critical patent/JPH04274381A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反り,ねじれの少ない
硝子繊維織布及び硝子繊維織布を用いたプリント配線基
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリプレグクロスを積層して形
成するプリント配線基板は、ガラスクロス構成糸である
経糸・緯糸の撚りにより、ガラスクロスに反り,ねじれ
が生じ、その結果プリント配線基板にも反り,ねじれが
生じることが確認されている。
【0003】ところで、プリプレグクロスを使用したプ
リント配線基板には、微小なICチップが止着載置され
る為、従来から可及的に反り,ねじれの少ないものが要
求されている。反り,ねじれがあると、止着載置される
ICチップの位置が不正確になったりして致命的な欠陥
を具有することになるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、プリプレグク
ロスの反り,ねじれを可及的に減少させることによりプ
リント配線基板の反り,ねじれを減少させようとする提
案が種々試みられている。
【0005】例えば、ガラスクロスを構成する経糸,緯
糸の撚りを少なくするという特開昭63−306030
号,特開平1−249333号という提案がある。しか
しこの種の提案では未だ不十分であり、特にこの種の提
案の場合にはガラスクロスが毛羽立ちやすくなるという
重大な欠陥を有している。
【0006】また、ガラスクロスを構成する経糸と緯糸
との撚りが相互に相殺されるように1本毎に異る撚り糸
(Z撚とS撚)を交互に配置するという特開昭63−15
9042号,実開昭54−55958号等の提案もあ
る。
【0007】しかし、このような提案でもやはり未だ不
十分であり、完全に反り,ねじれを減少させられないこ
とが判明した。
【0008】本発明は、これまでとは全く別の視点から
の実験・研究に基づき、独自のパラメーターを定義し、
このパラメーターによって特性づけられる反り,ねじれ
の少ない硝子繊維織布及び該硝子繊維織布を用いたプリ
ント配線基板を提供することを技術的課題とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】硝子繊維経糸・緯糸を織
成して成るプリント配線基板用の織布であって、下記の
構成を有することを特徴とする硝子繊維織布に係るもの
である。
【0010】記 緯糸の密度×緯糸の実際の撚数=A 経糸の密度×経糸の実際の撚数=B としたとき、AとBとの比が A : B = 1.1 ± 0.3 : 1 となる構成 また、請求項1記載の硝子繊維織布において、緯糸の実
際の撚数が0.64以上1.48以下で、経糸の実際の
撚数が0.51以上1.09以下であることを特徴とす
る硝子繊維織布に係るものである。
【0011】また、請求項1,2いずれか1項に記載の
硝子繊維織布において、緯糸の密度が32以上58以下
で、経糸の密度が41以上62以下であることを特徴と
する硝子繊維織布に係るものである。
【0012】また、請求項1〜3いずれか1項に記載
硝子繊維織布に合成樹脂を含浸せしめてプリプレグクロ
スを形成し、このプリプレグクロスを積層したことを特
徴とするプリント配線基板に係るものである。
【0013】
【作用】一般に、クロスを構成する経糸・緯糸は所定の
撚数で撚られている。例えば1.0Zと表示されていれば
糸25mm間で左方向に1回撚られているという意味であ
り、また、1.0Sと表示されていれば糸25mm間で右方向
に1回撚られているという意味である。
【0014】ところで、経糸・緯糸により織布を構成す
る場合には、この織成過程において糸の撚り数は可変す
るのが一般的である。例えば公知織成法であるエアージ
ェット織機により織布を織成する場合には、緯糸の撚り
は、糸の太さ,撚り数により糸に解撚しようとする力が働
き、従って、織成過程において戻るのが一般的である(撚
り戻り)。
【0015】規格品である1.0Zの経糸と、1.0Zの緯糸
とをエアージェット織機により織成した場合において
は、該織機の特性上先端が自由となり、エアージェット
によって飛走した緯糸は、その飛走中に撚りが戻ってい
る。従って、織成されて出来上がった織布の緯糸の撚りの
実測値は規格の1.0Zよりは少し減少しているというこ
とになる。
【0016】出願人は、織布を構成する経糸・緯糸の規
格上の撚数と実際の撚数とに差があることにより、規格
上の撚数を議論して経糸・緯糸の撚数を適宜調整する従
来法には問題点があるという結論に達した。
【0017】そこで、種々研究した結果、クロス内では
経糸・緯糸の解撚しようとする力が生じる為クロスの反
り,ねじれが生じる。従って、この解撚力により発生す
る経糸・緯糸のモーメントを相殺すればクロスの反り、
ねじれを抑えることができるのではないかという知見を
得、織布を構成するそれぞれの糸の実際の撚数即ち、
「実撚数」なる概念を定義し、実験の結果、 緯糸の密度×緯糸の実際の撚数=A 経糸の密度×経糸の実際の撚数=B AとBとの比が一定の範囲内に属する という構成の織布は、各経糸,緯糸のモーメントが相殺
され、従って、反り,ねじれの少ない織布になるという
ことを見い出だした。
【0018】以上から、該織布を用いてプリント配線基
板を形成すると、該基板は反り,ねじれがこれまでにな
く非常に少ないものとなることを確認した。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を以下に説明する。
【0020】表1は、Tex表示67.5の糸でそれぞれ経糸
・緯糸の撚数の組み合わせを替え、エアージェット織機
で織成したものを従来例、実施例1・2・3・4とし、
従来例,実施例1・2・3・4夫々を公知の方法により
脱油,表面処理をした場合の種々のデータを示したもの
である。
【0021】また、ねじれ角度の測定方法は、処理済の
ガラスクロスを巾100mm,有効長さ1000mmとなるように経
方向,緯方向にそれぞれカットし、その試験片布を無風
状態の中で下端に重りを付けて吊り下げ、その時のねじ
れ角度を読み取り、経方向・緯方向のねじれ角度の和を
その試験片布のねじれ角度とした。
【0022】尚、Tex表示とは、被測定糸1000m当たり
のグラム数である。
【0023】
【表1】
【0024】図1は、表1中のA/Bとクロスねじれ角
度との関係を示したグラフである。表2は、表1同様の
比較表であり、Tex表示45の糸を使用した場合である。
【0025】
【表2】
【0026】図2は、表2中のA/Bとクロスねじれ角
度との関係を示したグラフである。表3も同様であり、
Tex表示22.5の糸を使用した場合である。
【0027】
【表3】
【0028】図3は、表3中のA/Bとクロスねじれ角
度との関係を示したグラフである。表4も同様であり、
Tex表示11.2の糸を使用した場合である。
【0029】
【表4】
【0030】図4は、表4中のA/Bとクロスねじれ角
度との関係を示したグラフである。以上、表1〜4及び
図1〜4から明らかになるように、いずれのTex表示の
糸を用いたガラスクロスの場合においても、 緯糸の密度×緯糸の実撚数=A 経糸の密度×経糸の実撚数=B とした場合のA/Bの値が一定範囲内になると、ガラス
クロスの内部応力、歪みが小さくなり、ガラスクロスの
反り,ねじれが大巾に減少することが確認できた。
【0031】以上の実験データから、 Tex表示70±5の場合のA/Bは1.1±0.3 Tex表示45±4の場合のA/Bは1.1±0.3 Tex表示22.5±3の場合のA/Bは1.1±0.3 Tex表示11±2の場合のA/Bは1.1±0.3 と決定した。
【0032】尚、表1のTex表示67.5の糸を用いた場合
の実施例のA/Bの最小値は0.95であり、この場合の従
来例のA/Bは0.56で、その差は0.95−0.56=0.39とな
り、微差のようにも看取し得るが、この0.39の差は非常
に大きく、 表1からも明らかなようにクロスのねじれ角
では14.6°−6.1°=8.5°の差が生じるものである。Te
x表示45の場合、Tex表示22.5、Tex表示11.2の場合も
同様のことが言える。
【0033】このような、実施例に係るガラスクロス
に、熱硬化性樹脂(例えばエポキシ樹脂)を含浸させプリ
プレグガラスクロスを用いて積層板を形成すると、該プ
リプレグガラスクロスは加撚糸の撚りに起因する反り,
ねじれの少ないプリント配線基板が提供し得ることにな
る。
【0034】ここで本実施例に係るガラスクロスを用い
て積層板を形成した場合の実施例について説明する。
【0035】該実施例は表1のそれぞれの実施例1,2,
3,4に係るガラスクロスを使用し、プリント配線基板
を成形したものである。
【0036】このサンプル製作にはFR−4タイプのエ
ポキシ樹脂を使用し、公知の方法によりプリプレグを得
た。
【0037】このプリプレグを4枚重ね合わせ、両面に
18μmの銅箔を入れ、これに圧力60kg/cm2,温度170°
C,保持時間60分のプレス条件で厚さ0.8mm,500mm×500m
mの積層板を成形した。
【0038】これを400mm×400mmに切り出してエッチン
グを行い170°Cで60分加熱処理した。
【0039】表5は従来のプリント配線基板と実施例
1,2,3,4(表1の実施例1,2,3,4をそれぞれ使用:
表1の実施例の番号と表5の実施例の番号は対応)の比
較表である。
【0040】尚、表5の測定はJIS C 6481.5.4に定めら
れた方法で測定した。
【0041】
【表5】
【0042】以上のように反り,ねじれの少ないガラス
クロスを用いてなる積層板は反り,ねじれの少ないプリ
ント配線基板として提供し得ることが実証された。
【0043】表2,表3,表4それぞれのガラスクロスを
用い、FR−4タイプのエポキシ樹脂を用いて前記と同
一条件により積層板を形成しても同様な結果が得られ
た。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから本発
明に係る織布及び該織布により形成したプリント配線
板は反り,ねじれが可及的に小さくなることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、表1中のA/Bとクロスねじれ角度と
の関係を示したグラフである。
【図2】図2は、表2中のA/Bとクロスねじれ角度と
の関係を示したグラフである。
【図3】図3は、表3中のA/Bとクロスねじれ角度と
の関係を示したグラフである。
【図4】図4は、表4中のA/Bとクロスねじれ角度と
の関係を示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 卓 新潟県上越市南本町1丁目5番5号 株 式会社有沢製作所内 (56)参考文献 特開 昭55−130764(JP,A) 特開 平1−249333(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 15/12 B32B 5/00,17/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝子繊維経糸・緯糸を織成して成るプリ
    ント配線基板用の織布であって、下記の構成を有するこ
    とを特徴とする硝子繊維織布。 記 緯糸の密度×緯糸の実際の撚数=A 経糸の密度×経糸の実際の撚数=B としたとき、AとBとの比が A : B = 1.1 ± 0.3 : 1 となる構成
  2. 【請求項2】 請求項1記載の硝子繊維織布において、
    緯糸の実際の撚数が0.64以上1.48以下で、経糸
    の実際の撚数が0.51以上1.09以下であることを
    特徴とする硝子繊維織布。
  3. 【請求項3】 請求項1,2いずれか1項に記載の硝子
    繊維織布において、緯糸の密度が32以上58以下で、
    経糸の密度が41以上62以下であることを特徴とする
    硝子繊維織布。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか1項に記載の硝子
    繊維織布に合成樹脂を含浸せしめてプリプレグクロスを
    形成し、このプリプレグクロスを積層したことを特徴と
    するプリント配線基板。
JP3036217A 1991-03-01 1991-03-01 硝子繊維織布及び該硝子繊維織布を用いたプリント配線基板 Expired - Lifetime JP3002792B2 (ja)

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