JP2994993B2 - 養毛化粧料 - Google Patents
養毛化粧料Info
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Description
防効果、使用感および安全性に優れた養毛化粧料に関す
る。
チン酸誘導体等の血行促進物質、また毛髪の栄養成分で
あるアミノ酸およびビタミン類を配合してなる養毛化粧
料が知られている。さらには、皮脂腺の肥大防止効果を
もつ成分や、男性ホルモンの抑制作用をもつ成分を配合
する医療用養毛剤や養毛化粧料も数多く提案されてい
る。
されている血行促進物質は、皮膚刺激が強くその配合量
に制限があったり、血行促進の持続時間が短かいという
欠点がある。また、毛髪の栄養成分も低濃度では皮膚へ
の浸透性が低く、かつ単独では効果が十分に発揮されな
いという問題点がある。
過剰作用が原因の一つと言われているが、血行の不良や
毛母細胞の活性低下、皮脂腺の肥大化、頭皮の線維化等
の現象が複雑に絡みあって生じていると推察されてい
る。
いわれる毛母細胞の活性低下や皮脂腺の肥大化を抑制す
るために、単に男性ホルモン抑制剤等を育毛剤として用
いても、育毛作用を発現するまでには至らないのが現状
である。また、毛母細胞賦活剤や血行促進剤を単独で用
いても、良好な成績は得られない。
平5−58850号公報、特開平5−139936号公
報、特開平5−170625号公報等を始めとして数多
くの養毛・育毛剤が提案されているが、末梢血流を促進
し、毛母細胞の賦活化をする物質を単独で用いても格段
の育毛作用については見出せなかった。
は、茶の生葉を嫌気的条件下で保存した後、蒸気熱処理
及び/叉は乾熱処理して得られる茶葉の抽出物を、その
固型分として0.1重量%以上配合した養毛化粧料が提
案されているが、0.1重量未満では育毛及び養毛効果
が充分に発現せず、しかも0.1重量%以上配合したも
のであっても、育毛及び養毛効果の更なる改善が求めら
れていた。また、該茶葉の抽出物を配合した養毛化粧料
は、茶葉抽出物に含まれるタンニンによって、毛髪にキ
シミ感が発生するという使用感の問題もあった。
は、ゲンチアナ抽出液18〜21重量%、ニンジン抽出
液14〜18重量%、サフラン抽出液5〜7重量%、ト
ウキ抽出液16〜20重量%、センキュウ抽出液29〜
46重量%、プラセンタ抽出液1〜5重量%を配合した
育毛用化粧料が提案されているが、この発明は育毛効果
を得るために、各抽出液を高濃度で配合しているため、
特有の異臭があり、ベタツキがあって使用感が劣り、ま
た皮膚刺激がある場合があり、実用上では問題があっ
た。
皮の末梢血流の促進および毛母細胞の賦活作用のある物
質について、鋭意研究を重ねた結果、茶の生葉を嫌気的
条件下で保存した後、蒸気熱処理及び/叉は乾熱処理し
て得られる茶葉の抽出物と、ゲンチアナの抽出物とを含
有した養毛化粧料が、各成分の相乗効果により、本発明
の目的である優れた養毛、育毛効果を発現するととも
に、ベタツキ感とキシミ感が無く使用感に優れ、且つ、
皮膚刺激がないことを見いだし、本発明を完成した。
気的条件下で保存した後、蒸気熱処理及び/叉は乾熱処
理して得られる茶葉の抽出物と、ゲンチアナの抽出物と
を含有する養毛化粧料によって本発明の目的が達成され
る。
する。
昭63−280009号公報記載の方法で、容易に抽出
して得られる抽出液であり、又は抽出液を濃縮、乾涸し
て得られる蒸発残差物である。詳しくは、摘採した茶
〔Thea sinensisL.(Theaca
e)〕の葉を密封容器に収納し、その容器中の空気を二
酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスで完全に置換し
た後、室温では3時間以上(好ましくは5時間以上、よ
り好ましくは8時間以上)放置(保存)する。次いでこ
の茶葉を容器より取り出して、通常の茶の製造工程で実
施されるのと同様に、10〜30分間蒸気加熱処理、又
は80℃〜100℃で加熱処理、或いはその両方を行
う。上述の処理を施す茶の生葉の種類は、やぶきた種、
べにふじ種などいずれの品種でも適用が可能であり、ま
た採取時期は特に限定しない。茶葉の抽出方法は、普通
の方法であって、例えば、還流装置を備えた抽出器中
で、茶葉を水、水混和性有機液体、水混和性有機液体と
水との混和物等の溶媒中に浸し、溶媒の沸点下で30〜
60分間抽出する。この抽出液は、必要に応じて、減圧
下で濃縮、乾涸処理するか、または活性白土、クロマト
グラフィー法等で精製処理してもよい。
体(親水性有機液体)としては、例えば、エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル等のグリコール類、グリセリン、マルチトール類の多
価アルコール類、エチルアルコール、プロピルアルコー
ル、ブチルアルコール等の低級一価アルコール、アセト
ン、メチルエチルケトン等の水混和性ケトン類、テトラ
ヒドロフラン等が挙げられる。
は、本発明の目的である育毛効果、脱毛予防効果、皮膚
への安全性を示す範囲を検討した結果、養毛化粧料の総
量を基準として、茶葉抽出物の蒸発残留物換算で、0.
0001〜5.0重量%(以下、wt%と略する)が好
ましく、更に好ましくは、0.002〜0.5wt%
が、育毛効果、脱毛予防効果、使用感(ベタツキ感とキ
シミ感が無い)の点から好ましい。
出物とは、ゲンチアナ〔Gentiana lutea
Linne(Gentianaceae)〕の根及び
根茎から、水、エタノール、プロピレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、又はこれらの混液にて抽
出して得られる抽出液、或いは抽出液を濃縮、乾涸して
得られる蒸発残留物である。
配合量は、本発明の目的である、育毛効果、脱毛予防効
果、皮膚への安全性を示す範囲を検討した結果、養毛化
粧料の総量を基準として、ゲンチアナ抽出物の蒸発残留
物換算で、0.0001〜5.0重量%(以下、wt%
と略する)が好ましく、更に好ましくは、0.002〜
0.5wt%が、育毛効果、脱毛予防効果、使用感(ベ
タツキ感とキシミ感の無い)の点から好ましい。
とえばヘアートニック、ヘアーローション、ヘアークリ
ーム、ヘアーコンディショナー、シャンプー、リンス、
ヘアージェル、ヘアーミスト、ヘアーフォーム等の剤型
に製造し、使用することが可能である。
/または脱毛予防のために、それを目的とする局所(頭
皮)に、その剤型に従って塗布または噴霧して適用され
る。
料、殺菌剤、防腐剤、角質溶解剤、抗アンドロゲン剤、
抗酸化剤等を本発明の目的を達成する範囲で適宜配合す
ることができる。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、本発明に使用した試験方法は下記の通りである。
中央の皮膚を電気バリカンで刈った後、シェーバーによ
り完全に除毛した。翌日より実施例及び比較例の各試料
を被験部皮膚に毎日1回、一匹当り0.2ml塗布し
た。一試料に対して動物は一群10匹を使用した。な
お、対照群として基剤単独(対照品)を塗布した。実験
開始後14日目に動物を屠殺し、被験部皮膚の写真撮影
を行なった。つぎに、写真を画像解析装置に取り込み、
最初に毛刈りした面積(A)と、発毛面積(B)を求
め、さらに 発毛率(%)=〔(B)/(A)〕×100 を個々の動物について算出した。最後に、実施例または
比較例の各群の平均値を対照群の平均値により除した値
を毛成長促進効果として判定に用いた。
0名の頭頂部の頭髪を直径約7mmの円形状に剃毛し
た。更に、毛刈り1日後及び3日後に林らの方法(ブリ
ティッシュ・ジャーナル・オブ・デルマトロジー、12
5巻、123頁、1991年)により毛成長速度を対象
部位の毛髪(約30〜40本)について求めて、平均値
を計算した(A)。次に各被験者に被験部位を中心とし
て、実施例、比較例及び対照品の試料を毎日朝夕2回、
約3ml塗布し、よくマッサージさせた。試験開始3ケ
月目に同様にして同一部位の毛成長速度の測定を行い、
平均値(B) を計算した。効果の判定は、各養毛化粧料
使用前後の比(B)/(A)を比較することにより行っ
た。
ケ月間試料を塗布した後の効果を評価した。試験結果
は、育毛効果、および脱毛予防効果の各項に対して、
「生毛が剛毛化した或は剛毛が増加した」、「脱毛が少
なくなった」と回答した人数で示した。
とき、ベタツキ感、キシミ感のアンケートの回答結果に
ついて次の様に判定した。
葉の抽出物と、ゲンチアナ抽出物は下記の製造方法にて
製造したものを用いた。
ほぐした後、釜煎りを行い、乾燥する。これに精製水3
0lを加え、2時間加熱、抽出した後、冷却し、ろ過す
る。残留物は精製水20lを加え、2回同様に操作す
る。ろ液を合わせ、これに合成吸着剤(三菱化成株式会
社製、ダイヤイオンHP−20)20lを加え、室温で
約2時間かき混ぜた後、ろ過し、ろ液を減圧濃縮して濃
縮液約1.0kgを得た。これに無水エタノール約0.
4kgを加え、冷所で7〜10日間放置した後、生じた
オリ及び沈澱を除き、30容量%エタノール溶液を加
え、製品1.5kgを得た。本品は、褐色の透明な液
で、僅かに特異な臭いがあった。尚、本品の蒸発残留物
は5〜10重量%であった。
12時間加熱抽出した後、安定剤としてプロピレングリ
コール400gを加え、更に精製水を加えて、抽出液1
000gを得た。本品は、淡褐色の透明な液で、僅かに
特異な臭いがあった。尚、本品の蒸発残留物は2〜6重
量%であった。
アートニック) 表2の原料組成において、表3に記載の如く有効成分を
配合してヘアートニックを調製し、前記の諸試験を実施
した。
後、(C)成分を添加し、混合攪拌分散して容器に充填
した。使用時には内容物を均一に振盪分散して使用し
た。
た。表3の通り、比較例1〜5はマウス毛成長促進効果
およびヒト頭髪毛成長促進効果が低く、実用試験、感触
試験の結果も劣っていた。一方、実施例1〜5の本発明
のヘアートニックは、高いマウス毛成長促進効果および
ヒト頭髪毛成長促進効果を示し、さらに実用試験の結果
も良好であった。また、各実施例のヘアートニックを用
いた場合、使用時にベトツキ感、キシミ感も無く使用時
の感触が優れていた。更には、マウス及びヒトに炎症、
その他副作用と考えられる症状は発現せず、本発明のヘ
アートニックは安全性にも優れることが明らかであっ
た。尚、表3中の対照品、比較例2,3,5,6及び実
施例2のヘアートニックのマウスでの発毛率について、
試料間の有位差をt検定で調べた結果を図1に示した。
その結果、実施例2は対照品、比較例2,3,5に対
し、危険率1%で有位な発毛促進作用が有ることは明ら
かであった。
予防効果に優れ、ベタツキ感とキシミ感も無く使用感に
優れ、また安全性にも優れる。
を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 茶の生葉を嫌気的条件下で保存した後、
蒸気熱処理及び/叉は乾熱処理して得られる茶葉の抽出
物と、ゲンチアナの抽出物とを含有することを特徴とす
る養毛化粧料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP7256895A JP2994993B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 養毛化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7256895A JP2994993B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 養毛化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=17298898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7256895A Expired - Fee Related JP2994993B2 (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 養毛化粧料 |
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-
1995
- 1995-09-08 JP JP7256895A patent/JP2994993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0977639A (ja) | 1997-03-25 |
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