JP2988855B2 - 回転飾り機構及びその製造に用いる規制レバー用金型 - Google Patents
回転飾り機構及びその製造に用いる規制レバー用金型Info
- Publication number
- JP2988855B2 JP2988855B2 JP7178408A JP17840895A JP2988855B2 JP 2988855 B2 JP2988855 B2 JP 2988855B2 JP 7178408 A JP7178408 A JP 7178408A JP 17840895 A JP17840895 A JP 17840895A JP 2988855 B2 JP2988855 B2 JP 2988855B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lever
- mold
- nest
- regulating
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 title claims description 105
- 238000005034 decoration Methods 0.000 title claims description 77
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 22
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 claims description 52
- 230000002441 reversible effect Effects 0.000 description 6
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 244000126211 Hericium coralloides Species 0.000 description 4
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 3
- 240000000220 Panda oleosa Species 0.000 description 2
- 235000016496 Panda oleosa Nutrition 0.000 description 2
- 230000005489 elastic deformation Effects 0.000 description 2
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 2
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000013016 damping Methods 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Toys (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計機構から回転
飾りの駆動力を得ている回転飾り機構と、回転飾り機構
に実装される規制レバーの製造に用いる規制レバー用金
型に関する。
飾りの駆動力を得ている回転飾り機構と、回転飾り機構
に実装される規制レバーの製造に用いる規制レバー用金
型に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転飾り時計は、垂直に軸支さ
れた支承軸に装飾部材から構成された回転飾りを固設
し、前記支承軸を周期的に反転駆動して、回転飾りの回
転方向を順逆に切換える回動運動させているものであ
る。また、前記回転飾りの回動運動は、回転方向が即座
に切換わるものではなく、ゆるやかに回転が遅くなり、
一瞬静止した後に、逆方向へと再びゆるやかに回転し始
める運動とされている。
れた支承軸に装飾部材から構成された回転飾りを固設
し、前記支承軸を周期的に反転駆動して、回転飾りの回
転方向を順逆に切換える回動運動させているものであ
る。また、前記回転飾りの回動運動は、回転方向が即座
に切換わるものではなく、ゆるやかに回転が遅くなり、
一瞬静止した後に、逆方向へと再びゆるやかに回転し始
める運動とされている。
【0003】このような回動運動を行わせる回転飾り機
構は、その駆動力を得る方法として、電磁石と弾性復帰
手段の組み合わせによるもの、時計機構と別体の駆動機
構を設けたもの、時計機構から駆動力を得ているもの等
が知られている。
構は、その駆動力を得る方法として、電磁石と弾性復帰
手段の組み合わせによるもの、時計機構と別体の駆動機
構を設けたもの、時計機構から駆動力を得ているもの等
が知られている。
【0004】すなわち、前記時計機構から駆動力を得て
いる回転飾り機構は、計時機能を果たす時計機構から回
転動力を取り出し、前記回転運動を揺動レバー等により
揺動運動に変換し、次に、前記揺動運動を回動運動に変
換して支承軸に伝達し、回転飾りを回動運動させてい
る。
いる回転飾り機構は、計時機能を果たす時計機構から回
転動力を取り出し、前記回転運動を揺動レバー等により
揺動運動に変換し、次に、前記揺動運動を回動運動に変
換して支承軸に伝達し、回転飾りを回動運動させてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した回
転飾り機構を備えた時計においては、回転飾りの運動が
時計機構に干渉して、正確な計時動作が行えず、時刻表
示が狂ってしまうという不都合が生じている。
転飾り機構を備えた時計においては、回転飾りの運動が
時計機構に干渉して、正確な計時動作が行えず、時刻表
示が狂ってしまうという不都合が生じている。
【0006】すなわち、回転飾りが一方向から逆方向に
その回転方向を切換える反転運動時には、回転飾りの重
量による運動量のみではなく、回転飾り形状による回転
モーメント量が加わり、これら両者を打消し、更に逆方
向に回転させるための駆動力が必要となる。このため回
転飾りの反転時には、これらが時計機構にとって過大な
負荷となり、時計機構の駆動力が減殺されるので、正確
な計時動作を阻害してしまう。
その回転方向を切換える反転運動時には、回転飾りの重
量による運動量のみではなく、回転飾り形状による回転
モーメント量が加わり、これら両者を打消し、更に逆方
向に回転させるための駆動力が必要となる。このため回
転飾りの反転時には、これらが時計機構にとって過大な
負荷となり、時計機構の駆動力が減殺されるので、正確
な計時動作を阻害してしまう。
【0007】また、特に、外力などにより回転飾りが過
回転すると、回転飾り機構の揺動機構である揺動レバー
がたわみ過ぎて引っ掛かり、時計全体が停止してしまう
不具合が有った。
回転すると、回転飾り機構の揺動機構である揺動レバー
がたわみ過ぎて引っ掛かり、時計全体が停止してしまう
不具合が有った。
【0008】更に、このような不具合を回避するため
に、回転飾りの重量を制限すると、高重量のクリスタル
等の素材を用いて、高級感のある回転飾りを構成できな
いという不都合があった。
に、回転飾りの重量を制限すると、高重量のクリスタル
等の素材を用いて、高級感のある回転飾りを構成できな
いという不都合があった。
【0009】そこで、本発明は、回転飾りの反転運動時
の回転慣性モーメントを低減し、前記モーメントによる
時計機構への干渉を防止することにより正確な計時を行
うことができる回転飾り機構を提供することと、この回
転飾り機構において、別途設けた規制レバーの製造に用
いる規制レバー用金型を提供することを目的としてい
る。
の回転慣性モーメントを低減し、前記モーメントによる
時計機構への干渉を防止することにより正確な計時を行
うことができる回転飾り機構を提供することと、この回
転飾り機構において、別途設けた規制レバーの製造に用
いる規制レバー用金型を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願第1請求項の発明
は、時計針を駆動する時計機構により揺動される揺動レ
バーと、前記揺動運動を回動運動に変換する歯車機構
と、前記歯車機構に接続され回動運動する回転飾りを備
えた回転飾り機構において、前記揺動レバーの運動に従
動する弾性変形可能な規制レバーを揺動レバーに設ける
とともに、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッ
パを設け、前記規制レバーが前記ストッパに当接して生
じる弾性復帰力により、回転飾りの反転動作時に生じ
る、慣性モーメントによる時計機構に対する干渉力を、
減衰させる構成を備え、前記規制レバーは、肉厚又は幅
の異なる複数のものが用意されており、更に前記肉厚又
は幅の異なる複数のものから一つを選択して用いる回転
飾り機構である。
は、時計針を駆動する時計機構により揺動される揺動レ
バーと、前記揺動運動を回動運動に変換する歯車機構
と、前記歯車機構に接続され回動運動する回転飾りを備
えた回転飾り機構において、前記揺動レバーの運動に従
動する弾性変形可能な規制レバーを揺動レバーに設ける
とともに、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッ
パを設け、前記規制レバーが前記ストッパに当接して生
じる弾性復帰力により、回転飾りの反転動作時に生じ
る、慣性モーメントによる時計機構に対する干渉力を、
減衰させる構成を備え、前記規制レバーは、肉厚又は幅
の異なる複数のものが用意されており、更に前記肉厚又
は幅の異なる複数のものから一つを選択して用いる回転
飾り機構である。
【0011】従って、本願第1請求項の発明によれば、
回転飾りの支承軸を回動させる揺動レバーに規制レバー
を固設し、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッ
パを設けたことにより、揺動レバーの最大揺動時には、
規制レバーがストッパに当接し、規制レバーが弾性変形
する。そして、前記規制レバーの弾性復帰力により、回
転飾りによる慣性モーメントを減殺できることになり、
反転時に時計機構が必要とする揺動レバーの駆動力を低
減させることができる。すなわち、前記弾性力は、回転
飾りが反転動作する場合、この反転直前には、回転方向
に対して逆方向に働き、反転直後には順方向に働くの
で、回転飾りの反転運動を支援することになる。従っ
て、回転飾りが、なめらかに静止し動き始める、ゆった
りとした動作を行えるので、優雅な高級感ある回転飾り
時計とすることができる。
回転飾りの支承軸を回動させる揺動レバーに規制レバー
を固設し、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッ
パを設けたことにより、揺動レバーの最大揺動時には、
規制レバーがストッパに当接し、規制レバーが弾性変形
する。そして、前記規制レバーの弾性復帰力により、回
転飾りによる慣性モーメントを減殺できることになり、
反転時に時計機構が必要とする揺動レバーの駆動力を低
減させることができる。すなわち、前記弾性力は、回転
飾りが反転動作する場合、この反転直前には、回転方向
に対して逆方向に働き、反転直後には順方向に働くの
で、回転飾りの反転運動を支援することになる。従っ
て、回転飾りが、なめらかに静止し動き始める、ゆった
りとした動作を行えるので、優雅な高級感ある回転飾り
時計とすることができる。
【0012】また、前記規制レバーとストッパにより、
始動時や動作時における、回転飾りの過回転を防止する
ことができるので、駆動機構を保護でき、安全性を向上
することができる。
始動時や動作時における、回転飾りの過回転を防止する
ことができるので、駆動機構を保護でき、安全性を向上
することができる。
【0013】また、このように回転飾りの反転動作が支
援され、回転飾りの重量制限が緩和されるので、より装
飾部材を増やしたり、クリスタル等の重い素材を用いた
りして、多種多様な回転飾りを使用することができ、外
観性を向上させて商品価値を高めることができる。
援され、回転飾りの重量制限が緩和されるので、より装
飾部材を増やしたり、クリスタル等の重い素材を用いた
りして、多種多様な回転飾りを使用することができ、外
観性を向上させて商品価値を高めることができる。
【0014】更に、規制レバーは、肉厚又は幅の異なる
複数のものが用意されていて、前記肉厚又は幅の異なる
複数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚又は幅
のものを選択して用いるので、例えば振り角を小さくし
たい場合や重いものを回したい場合は、肉厚又は幅の大
きな規制レバーを用いることができ、また、逆の場合は
肉厚又は幅の小さい規制レバーを用いることができる。
このようにして、回転飾りの大部分の他の構成要素はそ
のままにしておいて規制レバー回りだけを交換すること
により実施できる。
複数のものが用意されていて、前記肉厚又は幅の異なる
複数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚又は幅
のものを選択して用いるので、例えば振り角を小さくし
たい場合や重いものを回したい場合は、肉厚又は幅の大
きな規制レバーを用いることができ、また、逆の場合は
肉厚又は幅の小さい規制レバーを用いることができる。
このようにして、回転飾りの大部分の他の構成要素はそ
のままにしておいて規制レバー回りだけを交換すること
により実施できる。
【0015】本願第2請求項の発明は、回転飾り機構の
規制レバーを製造する可動型及び固定型のうち当該固定
型に装着される金型であって、前記規制レバーの一部分
に対応する金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部
を有する第1の入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間
部に装着される第2の入れ子とを備え、更に前記第2の
入れ子が、肉厚又は幅の異なる複数の規制レバー製造用
に供されるべく、位置変化可能に設けられている構成の
規制レバー用金型である。
規制レバーを製造する可動型及び固定型のうち当該固定
型に装着される金型であって、前記規制レバーの一部分
に対応する金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部
を有する第1の入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間
部に装着される第2の入れ子とを備え、更に前記第2の
入れ子が、肉厚又は幅の異なる複数の規制レバー製造用
に供されるべく、位置変化可能に設けられている構成の
規制レバー用金型である。
【0016】ここで、「規制レバーの一部分に対応する
金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部を有する第
1の入れ子」の「規制レバーとほぼ等しい空間部」と
は、後述するように規制レバーの一部分の肉厚又は幅を
大小変化させる点に鑑み、通常設けられている規制レバ
ーの肉厚又は幅よりも若干大きいものと若干小さいもの
の両方を含むことを意味する。
金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部を有する第
1の入れ子」の「規制レバーとほぼ等しい空間部」と
は、後述するように規制レバーの一部分の肉厚又は幅を
大小変化させる点に鑑み、通常設けられている規制レバ
ーの肉厚又は幅よりも若干大きいものと若干小さいもの
の両方を含むことを意味する。
【0017】従って、本願第2請求項の発明によれば、
第2の入れ子を第1の入れ子に装着する場合に、第2の
入れ子の位置を変えて固定することにより、肉厚又は幅
の異なる規制レバーを得ることができる。そして、肉厚
又は幅の異なる規制レバーを用意しておくことにより、
前記第1請求項の発明に係る回転飾り機構に供すること
ができる。
第2の入れ子を第1の入れ子に装着する場合に、第2の
入れ子の位置を変えて固定することにより、肉厚又は幅
の異なる規制レバーを得ることができる。そして、肉厚
又は幅の異なる規制レバーを用意しておくことにより、
前記第1請求項の発明に係る回転飾り機構に供すること
ができる。
【0018】本願第3請求項の発明は、回転飾り機構の
規制レバーを製造する可動型及び固定型のうち当該固定
型に装着される金型であって、前記規制レバーの一部分
に対応する金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部
を有する第1の入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間
部に装着される第2の入れ子とを備え、更に前記第2の
入れ子が、肉厚又は幅の異なる複数の規制レバー製造用
に供されるべく、大きさの異なる複数のものを用意して
ある構成の規制レバー用金型である。
規制レバーを製造する可動型及び固定型のうち当該固定
型に装着される金型であって、前記規制レバーの一部分
に対応する金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部
を有する第1の入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間
部に装着される第2の入れ子とを備え、更に前記第2の
入れ子が、肉厚又は幅の異なる複数の規制レバー製造用
に供されるべく、大きさの異なる複数のものを用意して
ある構成の規制レバー用金型である。
【0019】尚、「規制レバーとほぼ等しい空間部」と
は、前述したことと同様に、通常設けられている規制レ
バーの肉厚又は幅よりも若干大きいものと若干小さいも
のの両方を含むことを意味する。
は、前述したことと同様に、通常設けられている規制レ
バーの肉厚又は幅よりも若干大きいものと若干小さいも
のの両方を含むことを意味する。
【0020】従って、本願第3請求項の発明によれば、
大きさの異なる複数の第2の入れ子の中から一つを選択
して第1の入れ子に装着することにより、他とは肉厚又
は幅の異なる規制レバーを得ることができる。そして、
肉厚又は幅の異なる規制レバーを用意しておくことによ
り、同様に前記第1請求項の発明に係る回転飾り機構に
供することができる。
大きさの異なる複数の第2の入れ子の中から一つを選択
して第1の入れ子に装着することにより、他とは肉厚又
は幅の異なる規制レバーを得ることができる。そして、
肉厚又は幅の異なる規制レバーを用意しておくことによ
り、同様に前記第1請求項の発明に係る回転飾り機構に
供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を図1ないし図4
に示す図例に基いて説明する。
に示す図例に基いて説明する。
【0022】本例の回転飾り時計1は、図1及び図2に
示すように、略円盤状の時計ケース台座2と、前記時計
ケース台座2上に支柱3を介して固定され台板4と、前
記台板4に固定された時計ムーブメント5と、前記ムー
ブメント5前面に取り付けられ文字板6を有する前板7
と、同ムーブメント5により駆動され時刻表示する時計
針8と、同ムーブメント5から垂下された支承軸9と、
前記支承軸9に取り付けられた回転飾り10と、同支承
軸9を軸支する軸受部11と、これらをカバーする透明
なフセビン12とから構成されている。
示すように、略円盤状の時計ケース台座2と、前記時計
ケース台座2上に支柱3を介して固定され台板4と、前
記台板4に固定された時計ムーブメント5と、前記ムー
ブメント5前面に取り付けられ文字板6を有する前板7
と、同ムーブメント5により駆動され時刻表示する時計
針8と、同ムーブメント5から垂下された支承軸9と、
前記支承軸9に取り付けられた回転飾り10と、同支承
軸9を軸支する軸受部11と、これらをカバーする透明
なフセビン12とから構成されている。
【0023】前記時計ケース台座2には、2本の支柱3
が立設されており、これらの支柱3の上端には、長板状
の台板4が取付けられている。また、前記台板4には、
時計ムーブメント5が固設され、前記時計ムーブメント
5の前面には、前板7が取り付けられている。更に、前
記時計ムーブメント5には、時計針8を駆動して時刻表
示する時計機構14と、支承軸9を駆動して回転飾り1
0を反転動作させる回転飾り機構15が収納されてい
る。すなわち、支柱3により形成された台板4直下の空
間部には、回転飾り10が回動可能に配設されている。
が立設されており、これらの支柱3の上端には、長板状
の台板4が取付けられている。また、前記台板4には、
時計ムーブメント5が固設され、前記時計ムーブメント
5の前面には、前板7が取り付けられている。更に、前
記時計ムーブメント5には、時計針8を駆動して時刻表
示する時計機構14と、支承軸9を駆動して回転飾り1
0を反転動作させる回転飾り機構15が収納されてい
る。すなわち、支柱3により形成された台板4直下の空
間部には、回転飾り10が回動可能に配設されている。
【0024】前記回転飾り10は、クリスタルを備えた
対称形状の飾り部材により構成されている。また、前記
回転飾り10は、垂直に立設された支承軸9に取り付け
られている。
対称形状の飾り部材により構成されている。また、前記
回転飾り10は、垂直に立設された支承軸9に取り付け
られている。
【0025】前記支承軸9は、上端を時計ムーブメント
5内の回転飾り機構15に接続され、前記回転飾り機構
15により、回動駆動されている。また、前記支承軸9
の下端には、先細り形状のピボット軸9aが設けられ、
前記ピボット軸9aは後述する軸受部11により回転可
能に支持されている。
5内の回転飾り機構15に接続され、前記回転飾り機構
15により、回動駆動されている。また、前記支承軸9
の下端には、先細り形状のピボット軸9aが設けられ、
前記ピボット軸9aは後述する軸受部11により回転可
能に支持されている。
【0026】前記時計ムーブメント5から時計針8を装
着された時計軸17が突設され、前記時計軸17は時計
機構14により回転駆動され、文字板6上を移動する時
計針8により現在時刻を表示している。
着された時計軸17が突設され、前記時計軸17は時計
機構14により回転駆動され、文字板6上を移動する時
計針8により現在時刻を表示している。
【0027】前記時計機構14は、図3及び図4に示す
ように、図示を省略した駆動モータと、前記モータによ
り回転駆動されるロータ車18と、前記ロータ車18に
より回転駆動される輪列19と、前記輪列19により、
それぞれ、個別に回転駆動される時計軸とから構成され
ている。
ように、図示を省略した駆動モータと、前記モータによ
り回転駆動されるロータ車18と、前記ロータ車18に
より回転駆動される輪列19と、前記輪列19により、
それぞれ、個別に回転駆動される時計軸とから構成され
ている。
【0028】前記輪列19は、順次、噛合した5番車2
1,4番車22,3番車23から所定の歯車比で構成さ
れ、ロータ車18が5番車21を回転駆動することによ
り、各歯車22,23において、所定の減速した回転数
が得られるようにしている。
1,4番車22,3番車23から所定の歯車比で構成さ
れ、ロータ車18が5番車21を回転駆動することによ
り、各歯車22,23において、所定の減速した回転数
が得られるようにしている。
【0029】前記3番車23は分針車25に、分針車2
5は日の裏車24を介して時針車26に、それぞれ、噛
合されている。すなわち、前記時計ムーブメント5の略
中央部には、同軸上に、秒針車である4番車22,分針
車25,時針車26が配設され、それぞれの外周には、
所定歯数の歯が設けられている。前記4番車22(秒針
車)には、秒針用軸22aが固設され、分針車25に
は、前記秒針用軸22aを挿通できる内径を有する筒状
の分針用軸25aが固設され、時針車26には、前記分
針用軸を挿通できる内径を有する筒状の時針用軸26a
が固設されている。これらの軸22a,25a,26a
は、対応する時計ムーブメント5及び文字/前板6,7
に設けられた時計軸孔27を貫通して、文字板6から突
出している。そして、前記突出した時針用軸26aの先
端の外周には、時針8c(短い指針)が装着され、分針
用軸25aの時針8cより先端の外周には、分針8b
(長い指針)が装着され、秒針用軸22aの先端には、
秒針8a(長い指針)が装着されている。
5は日の裏車24を介して時針車26に、それぞれ、噛
合されている。すなわち、前記時計ムーブメント5の略
中央部には、同軸上に、秒針車である4番車22,分針
車25,時針車26が配設され、それぞれの外周には、
所定歯数の歯が設けられている。前記4番車22(秒針
車)には、秒針用軸22aが固設され、分針車25に
は、前記秒針用軸22aを挿通できる内径を有する筒状
の分針用軸25aが固設され、時針車26には、前記分
針用軸を挿通できる内径を有する筒状の時針用軸26a
が固設されている。これらの軸22a,25a,26a
は、対応する時計ムーブメント5及び文字/前板6,7
に設けられた時計軸孔27を貫通して、文字板6から突
出している。そして、前記突出した時針用軸26aの先
端の外周には、時針8c(短い指針)が装着され、分針
用軸25aの時針8cより先端の外周には、分針8b
(長い指針)が装着され、秒針用軸22aの先端には、
秒針8a(長い指針)が装着されている。
【0030】そして、ロータ車18からの回転が輪列1
9を介して、秒針車である4番車22、分針車25、日
の裏車24、時針車26に減速伝達され、各針車22,
25,26が所定の回転数により回転動作し、文字板6
上の各針8a,8b,8cにより時刻を表示するように
設けられている。
9を介して、秒針車である4番車22、分針車25、日
の裏車24、時針車26に減速伝達され、各針車22,
25,26が所定の回転数により回転動作し、文字板6
上の各針8a,8b,8cにより時刻を表示するように
設けられている。
【0031】尚、28は、時刻修正用の修正つまみであ
り、日の裏車24を介して、時針用軸26aに遊嵌され
たリング状の外周歯に噛合している。
り、日の裏車24を介して、時針用軸26aに遊嵌され
たリング状の外周歯に噛合している。
【0032】前記回転飾り機構15は、輪列19の4番
車22に噛合された偏心カム29と、前記偏心カム29
の偏心位置に突設されたピン29aに、一端が係合し揺
動駆動される揺動レバー30と、前記揺動レバー30の
動きに従動する規制レバー31と、揺動レバー30の他
端に噛合され回動駆動されるクラウン車32と、前記ク
ラウン車32の回動運動を直交方向に設けられた支承軸
9に伝達する飾り駆動カナ車33とから構成されてい
る。
車22に噛合された偏心カム29と、前記偏心カム29
の偏心位置に突設されたピン29aに、一端が係合し揺
動駆動される揺動レバー30と、前記揺動レバー30の
動きに従動する規制レバー31と、揺動レバー30の他
端に噛合され回動駆動されるクラウン車32と、前記ク
ラウン車32の回動運動を直交方向に設けられた支承軸
9に伝達する飾り駆動カナ車33とから構成されてい
る。
【0033】前記偏心カム29は、時計機構14の4番
車22に噛合され、比較的、高速に回転している。ま
た、前記偏心カム29の所定の偏心位置には、ピン29
aが突設され、前記ピン29aは、後述する揺動レバー
30の係合孔30bに遊嵌されている。
車22に噛合され、比較的、高速に回転している。ま
た、前記偏心カム29の所定の偏心位置には、ピン29
aが突設され、前記ピン29aは、後述する揺動レバー
30の係合孔30bに遊嵌されている。
【0034】前記揺動レバー30は、弾性変形可能な材
質により略長棒状に形成され、その中間部に揺動軸30
aが設けられ、左右方向に揺動可能に軸支されている。
また、前記揺動レバー30の一端には、幅が偏心カム2
9の外径と同一の略長方形の係合孔30bが設けられ、
前記係合孔30bは偏心カム29のピン29aに遊嵌さ
れている。更に、前記揺動レバー30の他端には、クシ
歯30cが設けられ、前記クシ歯30cはクラウン車3
2に噛合している。従って、偏心カム29が回転する
と、偏心カム29のピン29aが偏心運動し、前記ピン
29aに一端が係合している揺動レバー30が所定揺動
幅の揺動運動をする。そして、前記揺動運動によって他
端のクシ歯30cが順逆方向に移動することにより、前
記クシ歯30cに噛合しているクラウン車32の歯部3
2aを回動運動させ、これによりクラウン車32を回動
している。
質により略長棒状に形成され、その中間部に揺動軸30
aが設けられ、左右方向に揺動可能に軸支されている。
また、前記揺動レバー30の一端には、幅が偏心カム2
9の外径と同一の略長方形の係合孔30bが設けられ、
前記係合孔30bは偏心カム29のピン29aに遊嵌さ
れている。更に、前記揺動レバー30の他端には、クシ
歯30cが設けられ、前記クシ歯30cはクラウン車3
2に噛合している。従って、偏心カム29が回転する
と、偏心カム29のピン29aが偏心運動し、前記ピン
29aに一端が係合している揺動レバー30が所定揺動
幅の揺動運動をする。そして、前記揺動運動によって他
端のクシ歯30cが順逆方向に移動することにより、前
記クシ歯30cに噛合しているクラウン車32の歯部3
2aを回動運動させ、これによりクラウン車32を回動
している。
【0035】また、前記揺動レバー30の揺動軸30a
には、揺動レバー30と平行な略L字状に形成された規
制レバー31が固設され、前記規制レバー31先端に
は、揺動レバー30と同様に、略長方形の係合孔31a
が設けられている。そして、前記規制レバー31の係合
孔31a内には、ムーブメント5に固設されたストッパ
34が配置され、前記係合孔31aの揺動方向の内幅
は、最大揺動前に、ストッパ34と衝接するよう設定さ
れている。従って、前記揺動レバー30が最大限に揺動
するときには、規制レバー31が同様に揺動して、先端
の係合孔にストッパ34に衝接し規制レバー31の中間
が弾性変形するように設けられている。
には、揺動レバー30と平行な略L字状に形成された規
制レバー31が固設され、前記規制レバー31先端に
は、揺動レバー30と同様に、略長方形の係合孔31a
が設けられている。そして、前記規制レバー31の係合
孔31a内には、ムーブメント5に固設されたストッパ
34が配置され、前記係合孔31aの揺動方向の内幅
は、最大揺動前に、ストッパ34と衝接するよう設定さ
れている。従って、前記揺動レバー30が最大限に揺動
するときには、規制レバー31が同様に揺動して、先端
の係合孔にストッパ34に衝接し規制レバー31の中間
が弾性変形するように設けられている。
【0036】尚、前記規制レバーを延在させる方向は、
特に限定されず、例えば本例では、前記規制レバーを揺
動軸から偏心カム側に平行に延在させたが、揺動レバー
に対して反対側、並びに、非平行に延在させてもよく、
回りの部品配置に応じて柔軟に変更することができる。
また、複数の規制レバーを設けて、弾性復帰力を強化す
ることにより、回転飾りの大重量化に対応してもよい。
特に限定されず、例えば本例では、前記規制レバーを揺
動軸から偏心カム側に平行に延在させたが、揺動レバー
に対して反対側、並びに、非平行に延在させてもよく、
回りの部品配置に応じて柔軟に変更することができる。
また、複数の規制レバーを設けて、弾性復帰力を強化す
ることにより、回転飾りの大重量化に対応してもよい。
【0037】前記クラウン車32は、互いに直交する回
転面を有する歯部32a,32bを備え、前記クラウン
車32の回転を直交する方向に設けられた飾り駆動カナ
車33に伝達している。すなわち、クラウン車32の回
転軸回りの外周に設けられ、揺動レバー30のクシ歯3
0cに噛合する歯部32aと、円板の外周縁が軸方向に
突設され、この突設された端面に刻設され、飾り駆動カ
ナ車33に噛合する歯部32bとから構成されている。
従って、揺動レバー30によるクラウン車32の回動運
動を、このクラウン車32の軸方向に対して直交方向に
設けられた飾り駆動カナ車33に伝達し、飾り駆動カナ
車33を回動運動させている。
転面を有する歯部32a,32bを備え、前記クラウン
車32の回転を直交する方向に設けられた飾り駆動カナ
車33に伝達している。すなわち、クラウン車32の回
転軸回りの外周に設けられ、揺動レバー30のクシ歯3
0cに噛合する歯部32aと、円板の外周縁が軸方向に
突設され、この突設された端面に刻設され、飾り駆動カ
ナ車33に噛合する歯部32bとから構成されている。
従って、揺動レバー30によるクラウン車32の回動運
動を、このクラウン車32の軸方向に対して直交方向に
設けられた飾り駆動カナ車33に伝達し、飾り駆動カナ
車33を回動運動させている。
【0038】前記飾り駆動カナ車33は、下端側には鍔
部33aを有し、上端側には軸方向に長く歯部33bが
刻設されている。また、前記飾り駆動カナ車33の上端
には小径部33cが設けられ、前記小径部33cは、ム
ーブメント5に設けられた差込み軸35に、回転可能に
遊嵌されている。従って、飾り駆動カナ車33の小径部
を、ムーブメント5の差込み軸35に遊嵌状に挿通して
いると同時に、飾り駆動カナ車33の歯部を幅広に形成
しているので、前記飾り駆動カナ車33はクラウン車3
2との噛合状態を保ったまま、飾り駆動カナ車33の軸
方向に一定範囲を自在に移動することができる。
部33aを有し、上端側には軸方向に長く歯部33bが
刻設されている。また、前記飾り駆動カナ車33の上端
には小径部33cが設けられ、前記小径部33cは、ム
ーブメント5に設けられた差込み軸35に、回転可能に
遊嵌されている。従って、飾り駆動カナ車33の小径部
を、ムーブメント5の差込み軸35に遊嵌状に挿通して
いると同時に、飾り駆動カナ車33の歯部を幅広に形成
しているので、前記飾り駆動カナ車33はクラウン車3
2との噛合状態を保ったまま、飾り駆動カナ車33の軸
方向に一定範囲を自在に移動することができる。
【0039】前記飾り駆動カナ車33は、嵌合部材36
を介して、回転飾り10が取り付けられた支承軸9に接
続されている。従って、飾り駆動カナ車33の回動運動
に応じて、回転飾り10が回動運動することになる。
を介して、回転飾り10が取り付けられた支承軸9に接
続されている。従って、飾り駆動カナ車33の回動運動
に応じて、回転飾り10が回動運動することになる。
【0040】前記嵌合部材36は、上側に設けた鍔部3
7と、下側に設けた嵌合部38を備え、前記嵌合部38
は、断面形状が、対辺の平行な多角形状である6角形状
に形成されている。そして、上端には飾り駆動カナ車3
3が、下端には支承軸9が、同軸上に接続されている。
また、ムーブメント5下端には、これら飾り駆動カナ車
33と嵌合部材36を収納する下枠部39が形成されて
いる。すなわち、前記下枠部39は、時計ムーブメント
5背面に面して開口された開口部39aと、下面に嵌合
部材36の嵌合部38を通過させる切欠部39bとが設
けられている。
7と、下側に設けた嵌合部38を備え、前記嵌合部38
は、断面形状が、対辺の平行な多角形状である6角形状
に形成されている。そして、上端には飾り駆動カナ車3
3が、下端には支承軸9が、同軸上に接続されている。
また、ムーブメント5下端には、これら飾り駆動カナ車
33と嵌合部材36を収納する下枠部39が形成されて
いる。すなわち、前記下枠部39は、時計ムーブメント
5背面に面して開口された開口部39aと、下面に嵌合
部材36の嵌合部38を通過させる切欠部39bとが設
けられている。
【0041】次に、このような回転飾り機構15の動作
を説明する。
を説明する。
【0042】すなわち、図5(a)に示すような初期状
態から、偏心カム29が同図中の反時計方向に回転する
と、前記偏心カム29のピン29aの偏心運動により、
揺動レバー30が、図5(b)に示すような反時計方向
に揺動する。すると、この揺動レバー30先端のクシ歯
30cによりクラウン車32が時計方向に回転され、前
記クラウン車32の回転が飾り駆動カナ車33に伝達さ
れ、飾り駆動カナ車33が図中左方向に回転する。そし
て、飾り駆動カナ車33に接続されている支承軸9が同
行回転し、前記支承軸9に取り付けられている回転飾り
が左方向に回転する。
態から、偏心カム29が同図中の反時計方向に回転する
と、前記偏心カム29のピン29aの偏心運動により、
揺動レバー30が、図5(b)に示すような反時計方向
に揺動する。すると、この揺動レバー30先端のクシ歯
30cによりクラウン車32が時計方向に回転され、前
記クラウン車32の回転が飾り駆動カナ車33に伝達さ
れ、飾り駆動カナ車33が図中左方向に回転する。そし
て、飾り駆動カナ車33に接続されている支承軸9が同
行回転し、前記支承軸9に取り付けられている回転飾り
が左方向に回転する。
【0043】次に、図5(c)に示すように、偏心カム
29が1/4回転に近づくに伴い、揺動レバー30が揺
動限界に近づくと、前記揺動レバー30の動きに従動す
る規制レバー31先端がストッパ34に当接し、前記規
制レバー31の中間部が屈曲する。この際、前記規制レ
バー31の弾性変形復帰力は、揺動レバー30の揺動方
向と反対方向に働き、また、揺動限界に近づく程に強化
される。この結果、揺動限界に達して回転飾り10を反
転動作させる際には、規制レバー31の弾性復帰力が最
大になり、この最大弾性復帰力により回転飾り10の回
転モーメントを減殺でき、前記モーメントが時計機構1
4の駆動力に悪影響を及ぼすことを防止できる。すなわ
ち、前記弾性力は、回転飾り10が反転動作する場合、
この反転直前には、回転方向に対して逆方向に働き、反
転直後には順方向に働くことになり、回転飾り10の反
転運動を援助していることになる。
29が1/4回転に近づくに伴い、揺動レバー30が揺
動限界に近づくと、前記揺動レバー30の動きに従動す
る規制レバー31先端がストッパ34に当接し、前記規
制レバー31の中間部が屈曲する。この際、前記規制レ
バー31の弾性変形復帰力は、揺動レバー30の揺動方
向と反対方向に働き、また、揺動限界に近づく程に強化
される。この結果、揺動限界に達して回転飾り10を反
転動作させる際には、規制レバー31の弾性復帰力が最
大になり、この最大弾性復帰力により回転飾り10の回
転モーメントを減殺でき、前記モーメントが時計機構1
4の駆動力に悪影響を及ぼすことを防止できる。すなわ
ち、前記弾性力は、回転飾り10が反転動作する場合、
この反転直前には、回転方向に対して逆方向に働き、反
転直後には順方向に働くことになり、回転飾り10の反
転運動を援助していることになる。
【0044】そして、後続する偏心カム29の回転に伴
い、図5(d)に示すような中間状態を経て、図5
(e)に示すような、偏心カム29が半回転した状態と
なる。この後、後続する偏心カム29の半回転に伴い、
上述した動作がその向きを逆にして行われ、回転飾り1
0が反転運動する。最終的に偏心カム29が一回転し、
最初の回転位置に戻り、図5(a)に示すような状態と
なる。このような一連の動作が、偏心カム29の一回転
毎に繰返し行われ、回転飾り10の周期的な反転運動が
継続される。
い、図5(d)に示すような中間状態を経て、図5
(e)に示すような、偏心カム29が半回転した状態と
なる。この後、後続する偏心カム29の半回転に伴い、
上述した動作がその向きを逆にして行われ、回転飾り1
0が反転運動する。最終的に偏心カム29が一回転し、
最初の回転位置に戻り、図5(a)に示すような状態と
なる。このような一連の動作が、偏心カム29の一回転
毎に繰返し行われ、回転飾り10の周期的な反転運動が
継続される。
【0045】前述した回転飾り機構15において、前記
揺動レバー30が最大限に揺動するときには、規制レバ
ー31が同様に揺動して、先端の係合孔にストッパ34
に衝接し規制レバー31の中間が弾性変形することとな
るが、その弾性変形は、規制レバー31の中間部の肉厚
の大小により異なる。そこで、規制レバー31は、肉厚
の異なる複数のものが用意されており、更に前記肉厚の
異なる複数のものから一つを選択して、回転飾り機構1
5に用いるように構成されている。
揺動レバー30が最大限に揺動するときには、規制レバ
ー31が同様に揺動して、先端の係合孔にストッパ34
に衝接し規制レバー31の中間が弾性変形することとな
るが、その弾性変形は、規制レバー31の中間部の肉厚
の大小により異なる。そこで、規制レバー31は、肉厚
の異なる複数のものが用意されており、更に前記肉厚の
異なる複数のものから一つを選択して、回転飾り機構1
5に用いるように構成されている。
【0046】図6は、回転飾り機構の揺動レバー30及
び規制レバー31を製造する金型40を示すもので、こ
の金型40のうち、規制レバー31の一部分に対応する
金型部分41を、図7に示すように、入れ子構造に形成
するものである。
び規制レバー31を製造する金型40を示すもので、こ
の金型40のうち、規制レバー31の一部分に対応する
金型部分41を、図7に示すように、入れ子構造に形成
するものである。
【0047】この入れ子構造に係る金型部分41は、可
動型40a及び固定型40bのうち当該固定型に装着さ
れる金型であって、規制レバー31とほぼ等しい空間部
43を有する第1の入れ子42と、第1の入れ子42の
前記空間部43に装着される第2の入れ子44とを備え
る。そして、第2の入れ子44が、肉厚の異なる複数の
規制レバー製造用に供されるべく、可動型の方向に位置
変化可能に設けられている。
動型40a及び固定型40bのうち当該固定型に装着さ
れる金型であって、規制レバー31とほぼ等しい空間部
43を有する第1の入れ子42と、第1の入れ子42の
前記空間部43に装着される第2の入れ子44とを備え
る。そして、第2の入れ子44が、肉厚の異なる複数の
規制レバー製造用に供されるべく、可動型の方向に位置
変化可能に設けられている。
【0048】この例では、第1及び第2の入れ子42,
44に蓋材45を装着し、該蓋材45からボルト46を
挿入して、第2の入れ子44を、可動型40aの方向に
適宜の位置に固定できるようにしている。例えば、図7
(1)に示す第2の入れ子44の位置は、規制レバー3
1の肉厚を通常用いられる厚さに形成するもので、図7
(2)に示す第2の入れ子44の位置は、規制レバー3
1の肉厚を通常用いられる厚さよりも厚く形成し、ま
た、図7(3)に示す第2の入れ子44の位置は、規制
レバー31の肉厚を通常用いられる厚さよりも薄く形成
するものである。
44に蓋材45を装着し、該蓋材45からボルト46を
挿入して、第2の入れ子44を、可動型40aの方向に
適宜の位置に固定できるようにしている。例えば、図7
(1)に示す第2の入れ子44の位置は、規制レバー3
1の肉厚を通常用いられる厚さに形成するもので、図7
(2)に示す第2の入れ子44の位置は、規制レバー3
1の肉厚を通常用いられる厚さよりも厚く形成し、ま
た、図7(3)に示す第2の入れ子44の位置は、規制
レバー31の肉厚を通常用いられる厚さよりも薄く形成
するものである。
【0049】このように、規制レバー31は、肉厚の異
なる複数のものが用意されていて、前記肉厚の異なる複
数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚のものを
選択して用いるので、例えば振り角を小さくしたい場合
や重いものを回したい場合は、肉厚の大きな規制レバー
を用いることができ、また、逆の場合は肉厚の小さい規
制レバーを用いることができる。従って、回転飾りの大
部分の他の構成要素はそのままにしておいて規制レバー
回りだけを交換することにより実施できる。
なる複数のものが用意されていて、前記肉厚の異なる複
数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚のものを
選択して用いるので、例えば振り角を小さくしたい場合
や重いものを回したい場合は、肉厚の大きな規制レバー
を用いることができ、また、逆の場合は肉厚の小さい規
制レバーを用いることができる。従って、回転飾りの大
部分の他の構成要素はそのままにしておいて規制レバー
回りだけを交換することにより実施できる。
【0050】図8は、入れ子構造の他の例を示すもので
ある。
ある。
【0051】この入れ子構造に係る金型部分41は、可
動型40a及び固定型40bのうち当該固定型に装着さ
れる金型であって、前例同様、規制レバー31とほぼ等
しい空間部43を有する第1の入れ子42と、第1の入
れ子42の前記空間部43に装着される第2の入れ子4
4とを備える。そして、第2の入れ子44が、肉厚の異
なる複数の規制レバー製造用に供されるべく、大きさの
異なる複数のものを用意している。
動型40a及び固定型40bのうち当該固定型に装着さ
れる金型であって、前例同様、規制レバー31とほぼ等
しい空間部43を有する第1の入れ子42と、第1の入
れ子42の前記空間部43に装着される第2の入れ子4
4とを備える。そして、第2の入れ子44が、肉厚の異
なる複数の規制レバー製造用に供されるべく、大きさの
異なる複数のものを用意している。
【0052】この例では、前例同様、第1及び第2の入
れ子42,44に蓋材45を装着し、該蓋材45からボ
ルト46を挿入して、第2の入れ子44を固定してい
る。例えば、図8(1)に示す第2の入れ子44の位置
は、規制レバー31の肉厚を通常用いられる厚さに形成
するもので、図8(2)に示す第2の入れ子44の位置
は、規制レバー31の肉厚を通常用いられる厚さよりも
厚く形成し、また、図8(3)に示す第2の入れ子44
の位置は、規制レバー31の肉厚を通常用いられる厚さ
よりも薄く形成するものである。
れ子42,44に蓋材45を装着し、該蓋材45からボ
ルト46を挿入して、第2の入れ子44を固定してい
る。例えば、図8(1)に示す第2の入れ子44の位置
は、規制レバー31の肉厚を通常用いられる厚さに形成
するもので、図8(2)に示す第2の入れ子44の位置
は、規制レバー31の肉厚を通常用いられる厚さよりも
厚く形成し、また、図8(3)に示す第2の入れ子44
の位置は、規制レバー31の肉厚を通常用いられる厚さ
よりも薄く形成するものである。
【0053】このように、規制レバー31は、肉厚の異
なる複数のものが用意されていて、前記肉厚の異なる複
数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚のものを
選択して用いるので、前述したように振り角を小さくし
たい場合や重いものを回したい場合は、肉厚の大きな規
制レバーを用いることができ、また、逆の場合は肉厚の
小さい規制レバーを用いることができる。従って、回転
飾りの大部分の他の構成要素はそのままにしておいて規
制レバー回りだけを交換することにより実施することが
できる。
なる複数のものが用意されていて、前記肉厚の異なる複
数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚のものを
選択して用いるので、前述したように振り角を小さくし
たい場合や重いものを回したい場合は、肉厚の大きな規
制レバーを用いることができ、また、逆の場合は肉厚の
小さい規制レバーを用いることができる。従って、回転
飾りの大部分の他の構成要素はそのままにしておいて規
制レバー回りだけを交換することにより実施することが
できる。
【0054】以上説明したように、本例によれば、回転
飾りの支承軸を回動させる揺動レバーに規制レバーを固
設し、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッパを
設けたことにより、揺動レバーの最大揺動時には、規制
レバーがストッパに当接し、規制レバーが弾性変形す
る。そして、前記規制レバーの弾性復帰力により、回転
飾りによる慣性モーメントを減殺できることになり、反
転時に時計機構が必要とする揺動レバーの駆動力を低減
させることができる。すなわち、前記弾性力は、回転飾
りが反転動作する場合、この反転直前には、回転方向に
対して逆方向に働き、反転直後には順方向に働くので、
回転飾りの反転運動を支援することになる。従って、回
転飾りが、なめらかに静止し動き始める、ゆったりとし
た動作を行えるので、優雅な高級感ある回転飾り時計と
することができる。
飾りの支承軸を回動させる揺動レバーに規制レバーを固
設し、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッパを
設けたことにより、揺動レバーの最大揺動時には、規制
レバーがストッパに当接し、規制レバーが弾性変形す
る。そして、前記規制レバーの弾性復帰力により、回転
飾りによる慣性モーメントを減殺できることになり、反
転時に時計機構が必要とする揺動レバーの駆動力を低減
させることができる。すなわち、前記弾性力は、回転飾
りが反転動作する場合、この反転直前には、回転方向に
対して逆方向に働き、反転直後には順方向に働くので、
回転飾りの反転運動を支援することになる。従って、回
転飾りが、なめらかに静止し動き始める、ゆったりとし
た動作を行えるので、優雅な高級感ある回転飾り時計と
することができる。
【0055】また、前記規制レバーとストッパにより、
始動時や動作時における、回転飾りの過回転を防止する
ことができるので、駆動機構を保護でき、安全性を向上
することができる。
始動時や動作時における、回転飾りの過回転を防止する
ことができるので、駆動機構を保護でき、安全性を向上
することができる。
【0056】更に、このように回転飾りの反転動作が支
援され、回転飾りの重量制限が緩和されるので、より装
飾部材を増やしたり、クリスタル等の重い素材を用いた
りして、多種多様な回転飾りを使用することができ、外
観性を向上させて商品価値を高めることができる。
援され、回転飾りの重量制限が緩和されるので、より装
飾部材を増やしたり、クリスタル等の重い素材を用いた
りして、多種多様な回転飾りを使用することができ、外
観性を向上させて商品価値を高めることができる。
【0057】更にまた、本例では、規制レバーは、肉厚
の異なる複数のものが用意されていて、前記肉厚の異な
る複数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚のも
のを選択して用いるので、前述したように振り角を小さ
くしたい場合や重いものを回したい場合は、肉厚の大き
な規制レバーを用いることができ、また、逆の場合は肉
厚の小さい規制レバーを用いることができる。従って、
回転飾りの大部分の他の構成要素はそのままにしておい
て規制レバー回りだけを交換することにより実施するこ
とができるものである。
の異なる複数のものが用意されていて、前記肉厚の異な
る複数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚のも
のを選択して用いるので、前述したように振り角を小さ
くしたい場合や重いものを回したい場合は、肉厚の大き
な規制レバーを用いることができ、また、逆の場合は肉
厚の小さい規制レバーを用いることができる。従って、
回転飾りの大部分の他の構成要素はそのままにしておい
て規制レバー回りだけを交換することにより実施するこ
とができるものである。
【0058】尚、前述の例では、第2の入れ子44が、
肉厚の異なる複数の規制レバー製造用に供されるべく、
可動型の方向に位置変化可能に設けられていること、並
びに、第2の入れ子44が、肉厚の異なる複数の規制レ
バー製造用に供されるべく、大きさの異なる複数のもの
を用意しているとして説明したが、本発明はこれに限定
されるものでなく、幅の異なる複数の規制レバー製造用
に供されるべく、位置変化可能に設けられたり、大きさ
の異なる複数のものを用意する等の態様も採ることがで
きるものである。
肉厚の異なる複数の規制レバー製造用に供されるべく、
可動型の方向に位置変化可能に設けられていること、並
びに、第2の入れ子44が、肉厚の異なる複数の規制レ
バー製造用に供されるべく、大きさの異なる複数のもの
を用意しているとして説明したが、本発明はこれに限定
されるものでなく、幅の異なる複数の規制レバー製造用
に供されるべく、位置変化可能に設けられたり、大きさ
の異なる複数のものを用意する等の態様も採ることがで
きるものである。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転飾りの支承軸を回動させる揺動レバーに規制レバー
を固設し、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッ
パを設けたことにより、揺動レバーの最大揺動時には、
規制レバーがストッパに当接し、規制レバーが弾性変形
する。そして、前記規制レバーの弾性復帰力により、回
転飾りによる慣性モーメントを減殺できることになり、
反転時に時計機構が必要とする揺動レバーの駆動力を低
減させることができる。すなわち、前記弾性力は、回転
飾りが反転動作する場合、この反転直前には、回転方向
に対して逆方向に働き、反転直後には順方向に働くの
で、回転飾りの反転運動を支援することになる。従っ
て、回転飾りが、なめらかに静止し動き始める、ゆった
りとした動作を行えるので、優雅な高級感ある回転飾り
時計とすることができる。
回転飾りの支承軸を回動させる揺動レバーに規制レバー
を固設し、前記規制レバーの揺動角度を規制するストッ
パを設けたことにより、揺動レバーの最大揺動時には、
規制レバーがストッパに当接し、規制レバーが弾性変形
する。そして、前記規制レバーの弾性復帰力により、回
転飾りによる慣性モーメントを減殺できることになり、
反転時に時計機構が必要とする揺動レバーの駆動力を低
減させることができる。すなわち、前記弾性力は、回転
飾りが反転動作する場合、この反転直前には、回転方向
に対して逆方向に働き、反転直後には順方向に働くの
で、回転飾りの反転運動を支援することになる。従っ
て、回転飾りが、なめらかに静止し動き始める、ゆった
りとした動作を行えるので、優雅な高級感ある回転飾り
時計とすることができる。
【0060】また、前記規制レバーとストッパにより、
始動時や動作時における、回転飾りの過回転を防止する
ことができるので、駆動機構を保護でき、安全性を向上
することができる。
始動時や動作時における、回転飾りの過回転を防止する
ことができるので、駆動機構を保護でき、安全性を向上
することができる。
【0061】更に、このように回転飾りの反転動作が支
援され、回転飾りの重量制限が緩和されるので、より装
飾部材を増やしたり、クリスタル等の重い素材を用いた
りして、多種多様な回転飾りを使用することができ、外
観性を向上させて商品価値を高めることができる。
援され、回転飾りの重量制限が緩和されるので、より装
飾部材を増やしたり、クリスタル等の重い素材を用いた
りして、多種多様な回転飾りを使用することができ、外
観性を向上させて商品価値を高めることができる。
【0062】更にまた、規制レバーは、肉厚又は幅の異
なる複数のものが用意されていて、前記肉厚又は幅の異
なる複数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚又
は幅のものを選択して用いるので、前述したように振り
角を小さくしたい場合や重いものを回したい場合は、肉
厚又は幅の大きな規制レバーを用いることができ、ま
た、逆の場合は肉厚又は幅の小さい規制レバーを用いる
ことができる。従って、回転飾りの大部分の他の構成要
素はそのままにしておいて規制レバー回りだけを交換す
ることにより実施することができるものである。
なる複数のものが用意されていて、前記肉厚又は幅の異
なる複数のものから、前記弾性復帰力に適合する肉厚又
は幅のものを選択して用いるので、前述したように振り
角を小さくしたい場合や重いものを回したい場合は、肉
厚又は幅の大きな規制レバーを用いることができ、ま
た、逆の場合は肉厚又は幅の小さい規制レバーを用いる
ことができる。従って、回転飾りの大部分の他の構成要
素はそのままにしておいて規制レバー回りだけを交換す
ることにより実施することができるものである。
【0063】本発明は、回転飾り機構の規制レバーを製
造する可動型及び固定型のうち当該固定型に装着される
金型であって、前記規制レバーの一部分に対応する金型
部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部を有する第1の
入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間部に装着される
第2の入れ子とを備え、更に前記第2の入れ子が、肉厚
又は幅の異なる複数の規制レバー製造用に供されるべ
く、位置変化可能に設けられている構成の規制レバー用
金型であり、従って、第2の入れ子を第1の入れ子に装
着する場合に、第2の入れ子の位置を変えて固定するこ
とにより、肉厚又は幅の異なる規制レバーを得ることが
できる。そして、肉厚又は幅の異なる規制レバーを用意
しておくことにより、前記回転飾り機構に供することが
できる。
造する可動型及び固定型のうち当該固定型に装着される
金型であって、前記規制レバーの一部分に対応する金型
部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部を有する第1の
入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間部に装着される
第2の入れ子とを備え、更に前記第2の入れ子が、肉厚
又は幅の異なる複数の規制レバー製造用に供されるべ
く、位置変化可能に設けられている構成の規制レバー用
金型であり、従って、第2の入れ子を第1の入れ子に装
着する場合に、第2の入れ子の位置を変えて固定するこ
とにより、肉厚又は幅の異なる規制レバーを得ることが
できる。そして、肉厚又は幅の異なる規制レバーを用意
しておくことにより、前記回転飾り機構に供することが
できる。
【0064】更に、本発明は、回転飾り機構の規制レバ
ーを製造する可動型及び固定型のうち当該固定型に装着
される金型であって、前記規制レバーの一部分に対応す
る金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部を有する
第1の入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間部に装着
される第2の入れ子とを備え、更に前記第2の入れ子
が、肉厚又は幅の異なる複数の規制レバー製造用に供さ
れるべく、大きさの異なる複数のものを用意してある構
成の規制レバー用金型であり、従って、大きさの異なる
複数の第2の入れ子の中から一つを選択して第1の入れ
子に装着することにより、他とは肉厚又は幅の異なる規
制レバーを得ることができる。そして、前記と同様に、
肉厚又は幅の異なる規制レバーを用意しておくことによ
り、前記回転飾り機構に供することができるものであ
る。
ーを製造する可動型及び固定型のうち当該固定型に装着
される金型であって、前記規制レバーの一部分に対応す
る金型部分が、規制レバーとほぼ等しい空間部を有する
第1の入れ子と、前記第1の入れ子の前記空間部に装着
される第2の入れ子とを備え、更に前記第2の入れ子
が、肉厚又は幅の異なる複数の規制レバー製造用に供さ
れるべく、大きさの異なる複数のものを用意してある構
成の規制レバー用金型であり、従って、大きさの異なる
複数の第2の入れ子の中から一つを選択して第1の入れ
子に装着することにより、他とは肉厚又は幅の異なる規
制レバーを得ることができる。そして、前記と同様に、
肉厚又は幅の異なる規制レバーを用意しておくことによ
り、前記回転飾り機構に供することができるものであ
る。
【図1】本発明の回転飾り機構を備えた回転飾り時計に
係り、全体の概略構成を示す正面図である。
係り、全体の概略構成を示す正面図である。
【図2】本例の回転飾り時計の概略側面図である。
【図3】本例の回転飾り機構の要部を示す縦側断面図で
ある。
ある。
【図4】本例の回転飾り機構の要部を示す背面図であ
る。
る。
【図5】本例の回転飾り機構の動作を示す動作説明図で
ある。
ある。
【図6】回転飾り機構の揺動レバー及び規制レバーを製
造する金型を示す図である。
造する金型を示す図である。
【図7】入れ子構造の金型を示す図である。
【図8】入れ子構造の金型を示す図である。
1 回転飾り時計 5 時計ムーブメント 6 文字板 8 時計針 9 支承軸 10 回転飾り 11 軸受部 12 フセビン 14 時計機構 15 回転飾り機構 29 偏心カム 30 揺動レバー 31 規制レバー 31a 係合孔 34 ストッパ 40 金型 40a 可動型 40b 固定型 41 金型部分 42 第1の入れ子 43 空間部 44 第2の入れ子 45 蓋材 46 ボルト
Claims (3)
- 【請求項1】 時計針を駆動する時計機構により揺動さ
れる揺動レバーと、前記揺動運動を回動運動に変換する
歯車機構と、前記歯車機構に接続され回動運動する回転
飾りを備えた回転飾り機構において、 前記揺動レバーの運動に従動する弾性変形可能な規制レ
バーを揺動レバーに設けるとともに、前記規制レバーの
揺動角度を規制するストッパを設け、 前記規制レバーが前記ストッパに当接して生じる弾性復
帰力により、回転飾りの反転動作時に生じる、慣性モー
メントによる時計機構に対する干渉力を、減衰させる構
成を備え、 前記規制レバーは、肉厚又は幅の異なる複数のものが用
意されており、更に前記肉厚又は幅の異なる複数のもの
から一つを選択して用いることを特徴とする回転飾り機
構。 - 【請求項2】 回転飾り機構の規制レバーを製造する可
動型及び固定型のうち当該固定型に装着される金型であ
って、 前記規制レバーの一部分に対応する金型部分が、規制レ
バーとほぼ等しい空間部を有する第1の入れ子と、前記
第1の入れ子の前記空間部に装着される第2の入れ子と
を備え、 更に前記第2の入れ子が、肉厚又は幅の異なる複数の規
制レバー製造用に供されるべく、位置変化可能に設けら
れていることを特徴とする規制レバー用金型。 - 【請求項3】 回転飾り機構の規制レバーを製造する可
動型及び固定型のうち当該固定型に装着される金型であ
って、 前記規制レバーの一部分に対応する金型部分が、規制レ
バーとほぼ等しい空間部を有する第1の入れ子と、前記
第1の入れ子の前記空間部に装着される第2の入れ子と
を備え、 更に前記第2の入れ子が、肉厚又は幅の異なる複数の規
制レバー製造用に供されるべく、大きさの異なる複数の
ものを用意してあることを特徴とする規制レバー用金
型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7178408A JP2988855B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 回転飾り機構及びその製造に用いる規制レバー用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7178408A JP2988855B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 回転飾り機構及びその製造に用いる規制レバー用金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0933667A JPH0933667A (ja) | 1997-02-07 |
JP2988855B2 true JP2988855B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=16047974
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7178408A Expired - Fee Related JP2988855B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 回転飾り機構及びその製造に用いる規制レバー用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2988855B2 (ja) |
-
1995
- 1995-07-14 JP JP7178408A patent/JP2988855B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0933667A (ja) | 1997-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4020717A (en) | Controlling rotary mechanisms | |
US5086416A (en) | Display module for watch movement | |
JPH0575997B2 (ja) | ||
JP6420439B2 (ja) | 時限ないし季節を表示する機構 | |
JP3081991B2 (ja) | 自動巻腕時計 | |
JPH0954169A (ja) | ツールビョン機構を備えた機械時計 | |
JP2988855B2 (ja) | 回転飾り機構及びその製造に用いる規制レバー用金型 | |
JP2940808B2 (ja) | 回転飾り機構 | |
JP2940807B2 (ja) | 回転飾り機構 | |
JP2529144Y2 (ja) | 回転式文字板 | |
JPH07151867A (ja) | 時計部品 | |
JP2771768B2 (ja) | 回転飾り機構 | |
JPH0643754Y2 (ja) | からくり時計 | |
JP2766617B2 (ja) | 装飾体時計の装飾体駆動機構 | |
JP2525943Y2 (ja) | 時計の装飾体駆動機構 | |
JPH0810256B2 (ja) | 装飾時計 | |
JPH0563751B2 (ja) | ||
JPH0637356Y2 (ja) | 装飾時計 | |
JPH0577998B2 (ja) | ||
JP2628973B2 (ja) | からくり時計 | |
JP2543846Y2 (ja) | 回転式文字板の支持装置 | |
JPH0648469Y2 (ja) | 動的表示機構付き時計 | |
JPH0618315Y2 (ja) | 針式時計 | |
JP6792672B2 (ja) | 計時器用駆動機構 | |
JP2756234B2 (ja) | 時計体の指針修正機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |