JP2971920B2 - 遊星歯車式差動装置 - Google Patents
遊星歯車式差動装置Info
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- JP2971920B2 JP2971920B2 JP2188136A JP18813690A JP2971920B2 JP 2971920 B2 JP2971920 B2 JP 2971920B2 JP 2188136 A JP2188136 A JP 2188136A JP 18813690 A JP18813690 A JP 18813690A JP 2971920 B2 JP2971920 B2 JP 2971920B2
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- gear
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H48/00—Differential gearings
- F16H48/20—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices
- F16H48/28—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using self-locking gears or self-braking gears
- F16H48/285—Arrangements for suppressing or influencing the differential action, e.g. locking devices using self-locking gears or self-braking gears with self-braking intermeshing gears having parallel axes and having worms or helical teeth
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Retarders (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、車両の駆動系に使用される遊星歯車式差動
装置に関する。
装置に関する。
(従来の技術) 従来、遊星歯車機構を利用した差動装置は周知であ
り、その代表的な構造は、被駆動歯車及びデフケースに
固定された内歯歯車と、該内歯歯車と同軸でかつデフケ
ースに対して回転自在に配設された太陽歯車と、前記内
歯歯車に噛合う第1の遊星歯車と、該第1の遊星歯車に
噛合うとともに前記太陽歯車にも噛合う第2の遊星歯車
と、前記第1及び第2の遊星歯車をそれぞれ回転自在に
軸支するとともにそれ自体が前記デフケースに対して回
転自在に配設されたキャリアとを備え、前記太陽歯車を
一方の駆動軸例えば左車軸に連結し、前記キャリアを他
方の駆動軸例えば右車軸に連結してなるものである。
り、その代表的な構造は、被駆動歯車及びデフケースに
固定された内歯歯車と、該内歯歯車と同軸でかつデフケ
ースに対して回転自在に配設された太陽歯車と、前記内
歯歯車に噛合う第1の遊星歯車と、該第1の遊星歯車に
噛合うとともに前記太陽歯車にも噛合う第2の遊星歯車
と、前記第1及び第2の遊星歯車をそれぞれ回転自在に
軸支するとともにそれ自体が前記デフケースに対して回
転自在に配設されたキャリアとを備え、前記太陽歯車を
一方の駆動軸例えば左車軸に連結し、前記キャリアを他
方の駆動軸例えば右車軸に連結してなるものである。
このような機構において、被駆動歯車を介してデフケ
ースに回転力を与えると、該デフケースと一体結合した
内歯歯車が回転し、その回転力は第1及び第2の遊星歯
車を介して太陽歯車及びキャリアに伝達され、太陽歯車
に連結された左車軸及びキャリアに連結された右車軸を
回転駆動するようになっている。
ースに回転力を与えると、該デフケースと一体結合した
内歯歯車が回転し、その回転力は第1及び第2の遊星歯
車を介して太陽歯車及びキャリアに伝達され、太陽歯車
に連結された左車軸及びキャリアに連結された右車軸を
回転駆動するようになっている。
しかしながら、例えば車両の直進時に路面状態等に起
因して左車輪がスリップして左車軸の駆動トルクが低下
すると、右車軸の駆動トルクも低下してしまうという特
性があり、この特性を改善するために従来より内歯歯車
とキャリアとの相対回転又は内歯歯車と太陽歯車との相
対回転に制動をかけることにより、太陽歯車に連結した
左車軸とキャリアに連結した右車軸との差動回転を制限
し、反スリップ側車軸の駆動トルクの著しい低下を防止
するようにした発明がなされている(特開昭61−96238
号、実開平1−166157号公報参照)。
因して左車輪がスリップして左車軸の駆動トルクが低下
すると、右車軸の駆動トルクも低下してしまうという特
性があり、この特性を改善するために従来より内歯歯車
とキャリアとの相対回転又は内歯歯車と太陽歯車との相
対回転に制動をかけることにより、太陽歯車に連結した
左車軸とキャリアに連結した右車軸との差動回転を制限
し、反スリップ側車軸の駆動トルクの著しい低下を防止
するようにした発明がなされている(特開昭61−96238
号、実開平1−166157号公報参照)。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記公報の各図面にみられるように、
内歯歯車とキャリアとの、又は内歯歯車と太陽歯車との
相対回転に制動をかけるためには多板式摩擦クラッチ機
構等を設けなければならず、それだけ構造が複雑なもの
となるばかりか多板式摩擦クラッチ機構を収容するスペ
ースを要し、勢い装置自体が大型化し、かつ特殊な潤滑
油を使用しないと騒音を発するといった問題点があり、
これを如何に解決すべきかという課題が生じていたので
ある。
内歯歯車とキャリアとの、又は内歯歯車と太陽歯車との
相対回転に制動をかけるためには多板式摩擦クラッチ機
構等を設けなければならず、それだけ構造が複雑なもの
となるばかりか多板式摩擦クラッチ機構を収容するスペ
ースを要し、勢い装置自体が大型化し、かつ特殊な潤滑
油を使用しないと騒音を発するといった問題点があり、
これを如何に解決すべきかという課題が生じていたので
ある。
この発明は上記課題を解決し、摩擦クラッチ機構等を
必要としない、構造簡単でしかも適度な差動制限機能を
有する遊星歯車式差動装置を提供することを目的とする
ものである。
必要としない、構造簡単でしかも適度な差動制限機能を
有する遊星歯車式差動装置を提供することを目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本出願に係る請求項1記載
の遊星歯車式差動装置は、入力側の被駆動歯車に取付け
られたデフケースと、該デフケースに固定された内歯歯
車と、該内歯歯車と同軸でかつ前記デフケースに対して
回転自在に配設された太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合
う第1の遊星歯車と、該第1の遊星歯車に噛合うととも
に前記太陽歯車にも噛合う第2の遊星歯車と、前記第1
及び第2の遊星歯車をそれぞれ回転可能に軸支するとと
もにそれ自体が前記デフケースに対して回転自在に配設
されたキャリアとを備え、前記太陽歯車を出力側の一方
の駆動軸に連結し、前記キャリアを出力側の他方の駆動
軸に連結してなる遊星歯車式差動装置において、前記第
1の遊星歯車及び又は前記第2の遊星歯車と前記キャリ
アとの直接の回転部に該回転部の嵌合度合を密にして差
動を制限する差動制限手段を設けたことを特徴とするも
のである。
の遊星歯車式差動装置は、入力側の被駆動歯車に取付け
られたデフケースと、該デフケースに固定された内歯歯
車と、該内歯歯車と同軸でかつ前記デフケースに対して
回転自在に配設された太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合
う第1の遊星歯車と、該第1の遊星歯車に噛合うととも
に前記太陽歯車にも噛合う第2の遊星歯車と、前記第1
及び第2の遊星歯車をそれぞれ回転可能に軸支するとと
もにそれ自体が前記デフケースに対して回転自在に配設
されたキャリアとを備え、前記太陽歯車を出力側の一方
の駆動軸に連結し、前記キャリアを出力側の他方の駆動
軸に連結してなる遊星歯車式差動装置において、前記第
1の遊星歯車及び又は前記第2の遊星歯車と前記キャリ
アとの直接の回転部に該回転部の嵌合度合を密にして差
動を制限する差動制限手段を設けたことを特徴とするも
のである。
また、本願の請求項2に記載の遊星歯車式差動装置
は、請求項1に記載の差動制限手段が、第1及び第2の
遊星歯車にそれぞれ設けられた円孔と、キャリアに固定
されかつ前記円孔にそれぞれ密に嵌合しかつ外周に油溝
を備えた第1及び第2のピンとで構成されたことを特徴
とするものである。
は、請求項1に記載の差動制限手段が、第1及び第2の
遊星歯車にそれぞれ設けられた円孔と、キャリアに固定
されかつ前記円孔にそれぞれ密に嵌合しかつ外周に油溝
を備えた第1及び第2のピンとで構成されたことを特徴
とするものである。
また、本願の請求項3に記載の遊星歯車式差動装置
は、入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケースと、
該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯歯車と同
軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配設された
太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星歯車と、
該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯車にも噛
合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊星歯車を
それぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体が前記デ
フケースに対して回転自在に配設されたキャリアとを備
え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連結し、前
記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結してなる遊星
歯車式差動装置において、前記第1の遊星歯車及び又は
前記第2の遊星歯車と前記キャリアとの直接の回転部に
前記キャリアに固定されたピンの外周面及び前記第1及
び第2の遊星歯車の円孔の内周面の表面粗度又は、前記
第1及び第2の遊星歯車に固定された軸部の外周面及び
前記キャリアの円孔の内周面の表面粗度を粗くして差動
を制限する差動制限手段を設けたことを特徴とするもの
である。
は、入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケースと、
該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯歯車と同
軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配設された
太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星歯車と、
該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯車にも噛
合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊星歯車を
それぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体が前記デ
フケースに対して回転自在に配設されたキャリアとを備
え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連結し、前
記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結してなる遊星
歯車式差動装置において、前記第1の遊星歯車及び又は
前記第2の遊星歯車と前記キャリアとの直接の回転部に
前記キャリアに固定されたピンの外周面及び前記第1及
び第2の遊星歯車の円孔の内周面の表面粗度又は、前記
第1及び第2の遊星歯車に固定された軸部の外周面及び
前記キャリアの円孔の内周面の表面粗度を粗くして差動
を制限する差動制限手段を設けたことを特徴とするもの
である。
また、本願の請求項4に記載の遊星歯車式差動装置
は、請求項1に記載の差動制限手段が、中実体で形成さ
れた第1及び第2の遊星歯車の両側端にそれぞれ設けら
れた大径軸部と、キャリアに設けられかつ前記大径軸部
にそれぞれ密に嵌合する大径円孔とで構成されたことを
特徴とするものである。
は、請求項1に記載の差動制限手段が、中実体で形成さ
れた第1及び第2の遊星歯車の両側端にそれぞれ設けら
れた大径軸部と、キャリアに設けられかつ前記大径軸部
にそれぞれ密に嵌合する大径円孔とで構成されたことを
特徴とするものである。
また、本願の請求項5に記載の遊星歯車式差動装置
は、請求項1又は3に記載の差動制限手段が、中実体で
形成された第1及び第2の遊星歯車の一側端に設けられ
た大径軸部及び他側端に設けられた小径軸部と、キャリ
アに設けられかつ前記大径軸部に嵌合する大径円孔及び
前記小径軸部に嵌合する小径円孔とで構成され、かつ大
径軸部と小径軸部の軸方向の位置が、第1の遊星歯車と
第2の遊星歯車とで互いに反対側とされたことを特徴と
するものである。
は、請求項1又は3に記載の差動制限手段が、中実体で
形成された第1及び第2の遊星歯車の一側端に設けられ
た大径軸部及び他側端に設けられた小径軸部と、キャリ
アに設けられかつ前記大径軸部に嵌合する大径円孔及び
前記小径軸部に嵌合する小径円孔とで構成され、かつ大
径軸部と小径軸部の軸方向の位置が、第1の遊星歯車と
第2の遊星歯車とで互いに反対側とされたことを特徴と
するものである。
また、本願の請求項6に記載の遊星歯車式差動装置
は、入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケースと、
該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯歯車と同
軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配設された
太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星歯車と、
該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯車にも噛
合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊星歯車を
それぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体が前記デ
フケースに対して回転自在に配設されたキャリアとを備
え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連結し、前
記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結してなる遊星
歯車式差動装置において、前記内歯歯車と前記第1の遊
星歯車との噛合背隙、前記第1の遊星歯車と前記第2の
遊星歯車との噛合背隙及び前記第2の遊星歯車と前記太
陽歯車との噛合背隙のうち、いづれか少なくとも1つの
噛合背隙の量を極めて小さくしたことを特徴とするもの
である。
は、入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケースと、
該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯歯車と同
軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配設された
太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星歯車と、
該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯車にも噛
合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊星歯車を
それぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体が前記デ
フケースに対して回転自在に配設されたキャリアとを備
え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連結し、前
記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結してなる遊星
歯車式差動装置において、前記内歯歯車と前記第1の遊
星歯車との噛合背隙、前記第1の遊星歯車と前記第2の
遊星歯車との噛合背隙及び前記第2の遊星歯車と前記太
陽歯車との噛合背隙のうち、いづれか少なくとも1つの
噛合背隙の量を極めて小さくしたことを特徴とするもの
である。
また、本願の請求項7に記載の遊星歯車式差動装置
は、第2の遊星歯車を、内歯歯車の前進駆動方向即ち前
方に対して第1の遊星歯車よりも後方に配置したことを
特徴とするものである。
は、第2の遊星歯車を、内歯歯車の前進駆動方向即ち前
方に対して第1の遊星歯車よりも後方に配置したことを
特徴とするものである。
(作用) 車両のエンジンからの出力が変速機、出力ギヤ等を介
して被駆動歯車に伝達されると、被駆動歯車と一体のデ
フケース及び内歯歯車が回転駆動され、良好な路面での
直進時等には、デフケース及び内歯歯車と、第1及び第
2の遊星歯車と、太陽歯車と、キャリアとは殆んど一体
となって回転駆動され、左右両車軸の駆動トルクはほぼ
相等しい。
して被駆動歯車に伝達されると、被駆動歯車と一体のデ
フケース及び内歯歯車が回転駆動され、良好な路面での
直進時等には、デフケース及び内歯歯車と、第1及び第
2の遊星歯車と、太陽歯車と、キャリアとは殆んど一体
となって回転駆動され、左右両車軸の駆動トルクはほぼ
相等しい。
ところが、差動制限手段がなんら設けられていない場
合、例えば路面状態等に起因して一方の車輪がスリップ
してそのスリップ側駆動軸の駆動トルクが低下すると、
他方の駆動軸の駆動トルクも低下してしまう。
合、例えば路面状態等に起因して一方の車輪がスリップ
してそのスリップ側駆動軸の駆動トルクが低下すると、
他方の駆動軸の駆動トルクも低下してしまう。
しかしながら、本出願の請求項1,2,3,4及び5に記載
の差動装置にあっては、第1の遊星歯車及び又は第2の
遊星歯車とキャリアとの直接の回転部に差動制限手段が
設けてあるため、該回転部に適度な摩擦トルクが発生
し、これにより一方の駆動軸と他方の駆動軸間の駆動ト
ルクの配分が適切に行なわれる。
の差動装置にあっては、第1の遊星歯車及び又は第2の
遊星歯車とキャリアとの直接の回転部に差動制限手段が
設けてあるため、該回転部に適度な摩擦トルクが発生
し、これにより一方の駆動軸と他方の駆動軸間の駆動ト
ルクの配分が適切に行なわれる。
また、本出願の請求項6に記載の差動装置にあって
は、遊星歯車組を構成する内歯歯車、第1の遊星歯車、
第2の遊星歯車及び太陽歯車の各噛合背隙のうち、いづ
れか少なくとも1つの噛合背隙が極めて小さな値となっ
ているため、各歯車間の相対回転に適度な制動トルクが
発生し、これにより一方の駆動軸と他方の駆動軸との駆
動トルクの配分が適切に行なわれる。
は、遊星歯車組を構成する内歯歯車、第1の遊星歯車、
第2の遊星歯車及び太陽歯車の各噛合背隙のうち、いづ
れか少なくとも1つの噛合背隙が極めて小さな値となっ
ているため、各歯車間の相対回転に適度な制動トルクが
発生し、これにより一方の駆動軸と他方の駆動軸との駆
動トルクの配分が適切に行なわれる。
また、本出願の請求項7に記載の差動装置にあって
は、第2の遊星歯車が、内歯歯車の前進駆動方向即ち前
方に対して第1の遊星歯車よりも後方に配置されている
ため、前進駆動時において左右の駆動軸間に差動回転が
生じたとき、各歯車の噛合ピッチ点を含む作用線に沿っ
て生じる押圧力とそれらの反力との関係から、各遊星歯
車の自転に適度な制動がかかり、左右両駆動軸間の駆動
トルク配分が適切に行なわれる。
は、第2の遊星歯車が、内歯歯車の前進駆動方向即ち前
方に対して第1の遊星歯車よりも後方に配置されている
ため、前進駆動時において左右の駆動軸間に差動回転が
生じたとき、各歯車の噛合ピッチ点を含む作用線に沿っ
て生じる押圧力とそれらの反力との関係から、各遊星歯
車の自転に適度な制動がかかり、左右両駆動軸間の駆動
トルク配分が適切に行なわれる。
また、後進駆動時又はコースティング時においては、
前進駆動時に比較して各遊星歯車の自転に弱い制動がか
かり、左右両駆動軸間の駆動トルク配分が適切に行なわ
れる。
前進駆動時に比較して各遊星歯車の自転に弱い制動がか
かり、左右両駆動軸間の駆動トルク配分が適切に行なわ
れる。
(実施例) 以下、本発明を車両の終減速機に適用した場合の実施
例につき説明する。
例につき説明する。
第1図は請求項1,2,3又は6に係る実施例の縦断面
図、第2図は遊星歯車組を構成する各可動部材の配列状
態を示す横断面図である。
図、第2図は遊星歯車組を構成する各可動部材の配列状
態を示す横断面図である。
第1図にみられるように、デフケース1には複数のビ
ス2により内歯歯車3のフランジ部3aが固定され、内歯
歯車3のフランジ部3aには複数のボルト4によりリング
ギア5(被駆動歯車)がデフケース1と共締めされてい
る。
ス2により内歯歯車3のフランジ部3aが固定され、内歯
歯車3のフランジ部3aには複数のボルト4によりリング
ギア5(被駆動歯車)がデフケース1と共締めされてい
る。
リングギヤ5には、図示しない変速機、プロペラシャ
フト等を介して回転駆動されるドライブピニオンギヤ6
が噛合っている。
フト等を介して回転駆動されるドライブピニオンギヤ6
が噛合っている。
デフケース1内には、太陽歯車7が回転自在に配置さ
れ、太陽歯車7の内周に設けられたスプライン7aには左
車軸8(一方の駆動軸)の外周に設けられたスプライン
が係合しており、左車軸8の外側軸部はデフケース1に
設けられた案内面1bに回転自在に嵌装されている。
れ、太陽歯車7の内周に設けられたスプライン7aには左
車軸8(一方の駆動軸)の外周に設けられたスプライン
が係合しており、左車軸8の外側軸部はデフケース1に
設けられた案内面1bに回転自在に嵌装されている。
第2図に示すように、内歯歯車3に噛合う複数個(本
例では4個)の第1の遊星歯車9は、複数個(本例では
4個)の第2の遊星歯車10とそれぞれ噛合い、これら第
2の遊星歯車10はそれぞれ太陽歯車7に噛合っている。
例では4個)の第1の遊星歯車9は、複数個(本例では
4個)の第2の遊星歯車10とそれぞれ噛合い、これら第
2の遊星歯車10はそれぞれ太陽歯車7に噛合っている。
複数の第1の遊星歯車9及び複数の第2の遊星歯車10
をそれぞれ回転可能に軸支するキャリア11は、第1図で
右方に延びる円筒部12を有し、その円筒部12の外周はデ
フケース1に設けられた案内面1cに回転自在に嵌装され
ている。なお、第2図の符号11aは左右のキャリア間に
固設されたブリッジを示す。
をそれぞれ回転可能に軸支するキャリア11は、第1図で
右方に延びる円筒部12を有し、その円筒部12の外周はデ
フケース1に設けられた案内面1cに回転自在に嵌装され
ている。なお、第2図の符号11aは左右のキャリア間に
固設されたブリッジを示す。
また、この実施例においては、左右のキャリア11に第
1及び第2のピン13,14が固定してあり、これらのピン
に第1及び第2の遊星歯車9,10に設けられた円孔が嵌合
することにより、各遊星歯車はキャリア11に回転可能に
軸支される。
1及び第2のピン13,14が固定してあり、これらのピン
に第1及び第2の遊星歯車9,10に設けられた円孔が嵌合
することにより、各遊星歯車はキャリア11に回転可能に
軸支される。
そして摩擦トルクを生じさせる目的で、上記嵌合部即
ち回転部の嵌合度合は従来よりも密に設定してある。上
記回転部の材料としては耐摩耗性のある材料、例えば表
面硬化された鋼材等を使用するのが良い。
ち回転部の嵌合度合は従来よりも密に設定してある。上
記回転部の材料としては耐摩耗性のある材料、例えば表
面硬化された鋼材等を使用するのが良い。
また、第1図に示す実施例では、ピン13,14の外周に
螺旋状の油溝16を設け、これにより回転部に形成される
油膜の厚さを制御して摩擦トルクの大きさを制御するよ
うにしている。
螺旋状の油溝16を設け、これにより回転部に形成される
油膜の厚さを制御して摩擦トルクの大きさを制御するよ
うにしている。
キャリア11の円筒部12の内周面に設けられたスプライ
ン12aには右車軸15(他方の駆動軸)の外周に設けられ
たスプラインが係合し、また右車軸15の外側軸部はデフ
ケース1に設けられた案内面1dに回転自在に嵌装されて
いる。
ン12aには右車軸15(他方の駆動軸)の外周に設けられ
たスプラインが係合し、また右車軸15の外側軸部はデフ
ケース1に設けられた案内面1dに回転自在に嵌装されて
いる。
なお、17,18,19,21,22,23,24はいづれもワッシャであ
り、25,26は潤滑油の流入流出孔である。
り、25,26は潤滑油の流入流出孔である。
なお、第1及び又は第2の遊星歯車とキャリアとの回
転部即ちピン13,14の外周面及び遊星歯車の円孔の内周
面の表面粗度を粗くすることによっても摩擦トルクを増
大させることができる。
転部即ちピン13,14の外周面及び遊星歯車の円孔の内周
面の表面粗度を粗くすることによっても摩擦トルクを増
大させることができる。
次に請求項1又は3に係る第2の実施例を第3図によ
り説明する。この実施例が第1図に示した実施例と異な
る箇所は遊星歯車を軸支する部分の構造だけなので、同
じ機能を果す部材には第1図と同じ符号を付して重複説
明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
り説明する。この実施例が第1図に示した実施例と異な
る箇所は遊星歯車を軸支する部分の構造だけなので、同
じ機能を果す部材には第1図と同じ符号を付して重複説
明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この実施例においては、各遊星歯車109,110が一体的
に設けられた中実体であり、両側端にそれぞれ大径軸部
111,112及び113,114を一体に備えている。キャリア11側
には大径軸部111,112及び113,114にそれぞれ嵌合する円
孔115,116及び117,118が設けてある。このように回転部
の径を大きくすることにより、第1図の実施例と同一の
摩擦係数であっても、さらに摩擦トルクを増大させるこ
とができる。
に設けられた中実体であり、両側端にそれぞれ大径軸部
111,112及び113,114を一体に備えている。キャリア11側
には大径軸部111,112及び113,114にそれぞれ嵌合する円
孔115,116及び117,118が設けてある。このように回転部
の径を大きくすることにより、第1図の実施例と同一の
摩擦係数であっても、さらに摩擦トルクを増大させるこ
とができる。
この場合においても、相対回転部の材料としては耐摩
耗性のある材料、例えば表面硬化された鋼材等を使用す
るのが良い。
耗性のある材料、例えば表面硬化された鋼材等を使用す
るのが良い。
次に、請求項1又は5に係る第3の実施例につき、第
4図を参照して説明する。この実施例が第3図に示した
実施例と異なる箇所は、遊星歯車を軸支する部分の構造
だけなので同じ機能を果す部材には第3図と同じ符号を
付して重複説明を省略し、異なる部分についてのみ説明
する。
4図を参照して説明する。この実施例が第3図に示した
実施例と異なる箇所は、遊星歯車を軸支する部分の構造
だけなので同じ機能を果す部材には第3図と同じ符号を
付して重複説明を省略し、異なる部分についてのみ説明
する。
この実施例においては、第1及び第2の遊星歯車がそ
れぞれ中実体で形成され、第1の遊星歯車109aの左側端
には大径軸部121が形成され、右側端には小径軸部122が
形成され、また第2の遊星歯車110aの右側端には大径軸
部123が形成され、左側端には小径軸部124が形成されて
いる。そしてこれらの大径軸部及び小径軸部に密に嵌合
する大径円孔125、小径円孔126、大径円孔127及び小径
円孔128がキャリア11に設けてある。
れぞれ中実体で形成され、第1の遊星歯車109aの左側端
には大径軸部121が形成され、右側端には小径軸部122が
形成され、また第2の遊星歯車110aの右側端には大径軸
部123が形成され、左側端には小径軸部124が形成されて
いる。そしてこれらの大径軸部及び小径軸部に密に嵌合
する大径円孔125、小径円孔126、大径円孔127及び小径
円孔128がキャリア11に設けてある。
このような構成とすることにより、第1の遊星歯車と
第2の遊星歯車との軸間距離が比較的短かくして大径軸
部同士では干渉するような場合に有利である。
第2の遊星歯車との軸間距離が比較的短かくして大径軸
部同士では干渉するような場合に有利である。
なお、第3図及び第4図に示した実施例においても、
大径又は小径軸部と、これらに嵌合する大径又は小径円
孔との表面粗度を従来よりも粗くすることによって、さ
らに摩擦トルクを増大させることができる。
大径又は小径軸部と、これらに嵌合する大径又は小径円
孔との表面粗度を従来よりも粗くすることによって、さ
らに摩擦トルクを増大させることができる。
次に請求項6に係る実施例につき主として第2図を参
照して説明する。この実施例においては、内歯歯車3と
第1の遊星歯車9とのバックラッシュ即ち噛合背隙、第
1の遊星歯車9と第2の遊星歯車10との噛合背隙、及び
第2の遊星歯車10と太陽歯車7との噛合背隙の量をいづ
れも極めて小さな値に設定してある。
照して説明する。この実施例においては、内歯歯車3と
第1の遊星歯車9とのバックラッシュ即ち噛合背隙、第
1の遊星歯車9と第2の遊星歯車10との噛合背隙、及び
第2の遊星歯車10と太陽歯車7との噛合背隙の量をいづ
れも極めて小さな値に設定してある。
場合によっては、各噛合背隙のうち少なくとも1つを
極めて小さな値に設定しても良い。
極めて小さな値に設定しても良い。
上記のように各歯車の噛合いのうち少なくとも1つの
噛合背隙を極めて小さな値に設定することにより、遊星
歯車組を構成する内歯歯車、第1及び第2の遊星歯車及
び太陽歯車間の相対回転に制動をかけ、もって太陽歯車
7、キャリア11間の差動回転を制限することができる。
噛合背隙を極めて小さな値に設定することにより、遊星
歯車組を構成する内歯歯車、第1及び第2の遊星歯車及
び太陽歯車間の相対回転に制動をかけ、もって太陽歯車
7、キャリア11間の差動回転を制限することができる。
次に、請求項7に係る実施例につき、第5図及び第6
図を参照して説明する。
図を参照して説明する。
第5図は矢印P方向に内歯歯車が回転された時の前進
駆動時における各歯車の噛合状態を示し、第6図は矢印
Q方向に内歯歯車が回転された時の後進駆動時又はコー
スティング時における各歯車の噛合状態を示す。
駆動時における各歯車の噛合状態を示し、第6図は矢印
Q方向に内歯歯車が回転された時の後進駆動時又はコー
スティング時における各歯車の噛合状態を示す。
両図を通して、R1は内歯歯車3の噛合ピッチ円半径、
R2は太陽歯車7の噛合ピッチ円半径、γ1は第1及び第
2の遊星歯車9,10のピッチ円半径、αは噛合圧力角を示
す。
R2は太陽歯車7の噛合ピッチ円半径、γ1は第1及び第
2の遊星歯車9,10のピッチ円半径、αは噛合圧力角を示
す。
第5図及び第6図にみられるように、第2の遊星歯車
10は、内歯歯車3の前進駆動回転方向即ち第5図の矢印
Pの方向(前方)に対して、第1の遊星歯車9よりも後
方に配置されている。
10は、内歯歯車3の前進駆動回転方向即ち第5図の矢印
Pの方向(前方)に対して、第1の遊星歯車9よりも後
方に配置されている。
第5図において、良好な路面での前進駆動時には、内
歯歯車3が矢印P方向に駆動回転され、その時各遊星歯
車9,10と、これらを軸支しているピン13,14と、太陽歯
車7とは殆んど相対回転することなく、ほぼ一体となっ
て回転し、キャリア11に連結された右車軸と太陽歯車7
に連結された左車軸との回転速度及び駆動トルクはほぼ
同じである。
歯歯車3が矢印P方向に駆動回転され、その時各遊星歯
車9,10と、これらを軸支しているピン13,14と、太陽歯
車7とは殆んど相対回転することなく、ほぼ一体となっ
て回転し、キャリア11に連結された右車軸と太陽歯車7
に連結された左車軸との回転速度及び駆動トルクはほぼ
同じである。
そのとき各噛合ピッチ点P1,P2,P3を通る各作用線の方
向にはそれぞれ、矢印P方向の力の分力たる力F1とその
反力F1R、力F2とその反力F2R及び力F3とその反力F3Rが
生じている。そして第1の遊星歯車9には力F1と反力F
2Rが作用しているのでその合力Mは当該遊星歯車をキャ
リアに固定したピン13に対し矢印Mの向きに押圧し、そ
のためピン13と当該遊星歯車との間に大きな摩擦力が生
じており、これにより当該遊星歯車の自転が適度に制限
される。
向にはそれぞれ、矢印P方向の力の分力たる力F1とその
反力F1R、力F2とその反力F2R及び力F3とその反力F3Rが
生じている。そして第1の遊星歯車9には力F1と反力F
2Rが作用しているのでその合力Mは当該遊星歯車をキャ
リアに固定したピン13に対し矢印Mの向きに押圧し、そ
のためピン13と当該遊星歯車との間に大きな摩擦力が生
じており、これにより当該遊星歯車の自転が適度に制限
される。
また、第2の遊星歯車10には力F2と反力F3Rとが作用
しているのでその合力Nは当該遊星歯車をキャリアに固
定されたピン14に対し、矢印Nの向きに押圧し、そのた
めピン14と当該遊星歯車との間に大きな摩擦力が生じ、
これにより当該遊星歯車の自転が適度に制限される。
しているのでその合力Nは当該遊星歯車をキャリアに固
定されたピン14に対し、矢印Nの向きに押圧し、そのた
めピン14と当該遊星歯車との間に大きな摩擦力が生じ、
これにより当該遊星歯車の自転が適度に制限される。
このように第1及び第2の遊星歯車の自転が適度に制
限されることにより、太陽歯車7とキャリア11との差動
回転が適度に制限される。
限されることにより、太陽歯車7とキャリア11との差動
回転が適度に制限される。
次に、第6図において、良好な路面での後進駆動時又
はコースティング時には、内歯歯車3が矢印Qの方向に
駆動回転され、その時各遊星歯車9,10と、これらを軸支
しているピン13,14と、太陽歯車7とは殆んど相対回転
することなく、殆んど一体となって回転し、キャリア11
側の右車軸と、太陽歯車7側の左車軸との回転速度及び
駆動トルクはほぼ同じである。
はコースティング時には、内歯歯車3が矢印Qの方向に
駆動回転され、その時各遊星歯車9,10と、これらを軸支
しているピン13,14と、太陽歯車7とは殆んど相対回転
することなく、殆んど一体となって回転し、キャリア11
側の右車軸と、太陽歯車7側の左車軸との回転速度及び
駆動トルクはほぼ同じである。
そのとき各噛合ピッチ点P1,P2,P3を通る各作用線の方
向にはそれぞれ、矢印Q方向の力の分力たる力F1とその
反力F1R、力F2とその反力F2R及び力F3とその反力F3Rが
生じている。そして第1の遊星歯車9には力F1と反力F
2Rが作用しているのでその合力Mは当該遊星歯車をキャ
リアに固定されたピン13に対し、矢印Mの向きに押圧
し、そのためピン13と当該遊星歯車との間に、第5図の
場合よりは小さな摩擦力が生じ、これにより当該遊星歯
車の自転が適度に制限される。
向にはそれぞれ、矢印Q方向の力の分力たる力F1とその
反力F1R、力F2とその反力F2R及び力F3とその反力F3Rが
生じている。そして第1の遊星歯車9には力F1と反力F
2Rが作用しているのでその合力Mは当該遊星歯車をキャ
リアに固定されたピン13に対し、矢印Mの向きに押圧
し、そのためピン13と当該遊星歯車との間に、第5図の
場合よりは小さな摩擦力が生じ、これにより当該遊星歯
車の自転が適度に制限される。
また、第2の遊星歯車10には力F2と反力F3Rとが作用
しているので、それらの合力Nは当該遊星歯車をキャリ
アに固定されたピン14に対し、矢印Nの向きに押圧し、
そのためピン14と当該遊星歯車との間に、第5図の場合
よりは小さな摩擦力が生じ、これにより当該遊星歯車の
自転が適度に制限される。
しているので、それらの合力Nは当該遊星歯車をキャリ
アに固定されたピン14に対し、矢印Nの向きに押圧し、
そのためピン14と当該遊星歯車との間に、第5図の場合
よりは小さな摩擦力が生じ、これにより当該遊星歯車の
自転が適度に制限される。
このように、第1及び第2の遊星歯車の自転が適度に
制限されることにより、太陽歯車7とキャリア11との差
動回転換言すれば左車軸と右車軸との差動回転が、後進
駆動時又はコースティング時に適する程度に制限され
る。
制限されることにより、太陽歯車7とキャリア11との差
動回転換言すれば左車軸と右車軸との差動回転が、後進
駆動時又はコースティング時に適する程度に制限され
る。
なお、第5図及び第6図における合力M及びNの値を
大きくするためには、噛合圧力角αの値を大きくするの
が良い。
大きくするためには、噛合圧力角αの値を大きくするの
が良い。
上記構成による各実施例の作用を説明する。
車両走行中、例えば路面の状態等に起因して左車輪が
スリップし、左軸トルクが低下しても請求項1,2,3,4及
び5記載の差動装置の場合は、第1及び又は第2の遊星
歯車とキャリアとの回転部の摩擦トルクにより、太陽歯
車7及びこれに連結された左車軸8の過回転とそれに伴
なう右車軸15の回転速度低下が防止され、右車軸の駆動
トルクは然程低下せず、左右両車軸間に適度な駆動トル
クの配分が得られる。
スリップし、左軸トルクが低下しても請求項1,2,3,4及
び5記載の差動装置の場合は、第1及び又は第2の遊星
歯車とキャリアとの回転部の摩擦トルクにより、太陽歯
車7及びこれに連結された左車軸8の過回転とそれに伴
なう右車軸15の回転速度低下が防止され、右車軸の駆動
トルクは然程低下せず、左右両車軸間に適度な駆動トル
クの配分が得られる。
また、請求項6記載の差動装置の場合は、遊星歯車組
を構成する各歯車間の噛合背隙の量を極めて小さくした
ので、各歯車の相対回転に制動トルクがかかり、例えば
左車輪スリップ時に右車軸の駆動トルクは然程低下せ
ず、左右両車軸間に適度な駆動トルクの配分が得られ
る。
を構成する各歯車間の噛合背隙の量を極めて小さくした
ので、各歯車の相対回転に制動トルクがかかり、例えば
左車輪スリップ時に右車軸の駆動トルクは然程低下せ
ず、左右両車軸間に適度な駆動トルクの配分が得られ
る。
また、請求項7記載の差動装置の場合は、第2の遊星
歯車を第1の遊星歯車よりも後方に配置したため、前進
駆動時には比較的大きな制動トルクを、後進又はコース
ティング時には比較的小さな制動トルクを各遊星歯車に
生じさせることができ、これにより左右両車軸間の適度
な駆動トルクの配分が得られる。
歯車を第1の遊星歯車よりも後方に配置したため、前進
駆動時には比較的大きな制動トルクを、後進又はコース
ティング時には比較的小さな制動トルクを各遊星歯車に
生じさせることができ、これにより左右両車軸間の適度
な駆動トルクの配分が得られる。
第7図は実験により得られた、本発明に係るトルク配
分特性図であり、横軸に右車軸トルクTRを、縦軸に左車
軸トルクTLをとったものである。同図で線イは右車軸の
トルク低下時の左車軸のトルク配分限界を示し、線ロは
左車軸のトルク低下時の右車軸のトルク配分限界を示す
ものである。
分特性図であり、横軸に右車軸トルクTRを、縦軸に左車
軸トルクTLをとったものである。同図で線イは右車軸の
トルク低下時の左車軸のトルク配分限界を示し、線ロは
左車軸のトルク低下時の右車軸のトルク配分限界を示す
ものである。
車両走行中、通常は限界線イと限界線ロで囲まれた範
囲即ち斜線が施された範囲内で走行している。例えば左
車輪がスリップして左車軸トルクTLが点Aにて示すよう
にTL1まで低下した時であっても、右車軸トルクTRは比
較的大きく、適度な駆動トルクTR1が得られる。
囲即ち斜線が施された範囲内で走行している。例えば左
車輪がスリップして左車軸トルクTLが点Aにて示すよう
にTL1まで低下した時であっても、右車軸トルクTRは比
較的大きく、適度な駆動トルクTR1が得られる。
逆に、例えば右車輪がスリップして右車軸トルクTRが
低下した時でも、線イで示す限界特性により、線ロで述
べたと同様に左車軸トルクTLは比較的大きく、適度な駆
動トルクが得られる。
低下した時でも、線イで示す限界特性により、線ロで述
べたと同様に左車軸トルクTLは比較的大きく、適度な駆
動トルクが得られる。
なお、同図に第三象限に示した特性図の線ハ及びニ
は、実験により得られた、車両後進時又はコースティン
グ時の本発明に係る限界特性を示すもので、第1象限に
て示した前進駆動時の特性よりも若干弱い特性が得られ
た。この特性により、車両のコーナ進入時にアンダステ
アが強くなるのを抑えることができ、かつABS(アンチ
・スキッド・ブレーキ・システム)との干渉を起さない
という効果がある。
は、実験により得られた、車両後進時又はコースティン
グ時の本発明に係る限界特性を示すもので、第1象限に
て示した前進駆動時の特性よりも若干弱い特性が得られ
た。この特性により、車両のコーナ進入時にアンダステ
アが強くなるのを抑えることができ、かつABS(アンチ
・スキッド・ブレーキ・システム)との干渉を起さない
という効果がある。
第8図は従来良く行なわれていた、遊星歯車とキャリ
アの相対回転部にニードルベアリングを介装し、摩擦係
数の値を小さくして実験した結果得られたトルク配分特
性図である。この場合、例えば左車輪がスリップ等して
左車軸トルクTLが低下して線への点Bにて示すようにT
L2まで低下した時、右車軸トルクTRも非常に低下してT
R2となってしまうことがわかった。
アの相対回転部にニードルベアリングを介装し、摩擦係
数の値を小さくして実験した結果得られたトルク配分特
性図である。この場合、例えば左車輪がスリップ等して
左車軸トルクTLが低下して線への点Bにて示すようにT
L2まで低下した時、右車軸トルクTRも非常に低下してT
R2となってしまうことがわかった。
同様に、右車輪がスリップ等して右車軸トルクTRが低
下した時も、線ホからわかるように、左車軸トルクTLも
非常に小さくなってしまうのである。
下した時も、線ホからわかるように、左車軸トルクTLも
非常に小さくなってしまうのである。
以上述べたように、本発明によるトルク配分特性は従
来の特性に較べて優れている。
来の特性に較べて優れている。
以上述べたように、請求項1,2,3,4及び5に係る発明
は、第1の遊星歯車及び又は第2の遊星歯車とキャリア
との回転部に差動制限手段を設けたことにより、一方の
駆動軸の駆動トルクが低下しても、他方の駆動軸の駆動
トルクが著しく低下するようなことがなく、一方の駆動
軸と他方の駆動軸との間に適度な駆動トルクの配分が得
られ、また摩擦クラッチ機構等を設ける必要がなく、簡
単な構造とすることができ、小型化、軽量化に寄与でき
るという効果がある。
は、第1の遊星歯車及び又は第2の遊星歯車とキャリア
との回転部に差動制限手段を設けたことにより、一方の
駆動軸の駆動トルクが低下しても、他方の駆動軸の駆動
トルクが著しく低下するようなことがなく、一方の駆動
軸と他方の駆動軸との間に適度な駆動トルクの配分が得
られ、また摩擦クラッチ機構等を設ける必要がなく、簡
単な構造とすることができ、小型化、軽量化に寄与でき
るという効果がある。
また、請求項6に係る発明は、内歯歯車と第1の遊星
歯車との噛合背隙、第1の遊星歯車と第2の遊星歯車と
の噛合背隙及び第2の遊星歯車と太陽歯車との噛合背隙
のうち、いづれか少なくとも1つの噛合背隙の量を極め
て小さくしたので、遊星歯車組を構成する内歯歯車、第
1の遊星歯車、第2の遊星歯車及び太陽歯車間の相対回
転に適度の制動がかかり、そのため一方の駆動軸の駆動
トルクが低下しても他方の駆動軸の駆動トルクが著しく
低下するようなことがなく、一方の駆動軸と他方の駆動
軸との間に適度な駆動トルクの配分が得られ、また摩擦
クラッチ機構等を設ける必要がなく、簡単な構造とする
ことができ、小型化、軽量化に寄与できるという効果が
ある。
歯車との噛合背隙、第1の遊星歯車と第2の遊星歯車と
の噛合背隙及び第2の遊星歯車と太陽歯車との噛合背隙
のうち、いづれか少なくとも1つの噛合背隙の量を極め
て小さくしたので、遊星歯車組を構成する内歯歯車、第
1の遊星歯車、第2の遊星歯車及び太陽歯車間の相対回
転に適度の制動がかかり、そのため一方の駆動軸の駆動
トルクが低下しても他方の駆動軸の駆動トルクが著しく
低下するようなことがなく、一方の駆動軸と他方の駆動
軸との間に適度な駆動トルクの配分が得られ、また摩擦
クラッチ機構等を設ける必要がなく、簡単な構造とする
ことができ、小型化、軽量化に寄与できるという効果が
ある。
また、請求項7に係る発明は、第2の遊星歯車を、内
歯歯車の前進駆動方向に対して第1の遊星歯車よりも後
方に配置したため、前進駆動時には比較的大きな制動ト
ルクを各歯車に与えることができ、後進駆動時又はコー
スティング時には比較的小さな制動トルクを各歯車に与
えることができ、これにより一方の駆動軸と他方の駆動
軸との間に、前進駆動時と後進駆動時又はコースティン
グ時とに応じて適切な駆動トルクの配分が得られ、また
摩擦クラッチ機構等を設ける必要がなく、構造簡単で小
型化、軽量化に寄与できるという効果がある。
歯歯車の前進駆動方向に対して第1の遊星歯車よりも後
方に配置したため、前進駆動時には比較的大きな制動ト
ルクを各歯車に与えることができ、後進駆動時又はコー
スティング時には比較的小さな制動トルクを各歯車に与
えることができ、これにより一方の駆動軸と他方の駆動
軸との間に、前進駆動時と後進駆動時又はコースティン
グ時とに応じて適切な駆動トルクの配分が得られ、また
摩擦クラッチ機構等を設ける必要がなく、構造簡単で小
型化、軽量化に寄与できるという効果がある。
第1図は本発明の請求項1,2,3及び6の実施例の縦断面
図、第2図は遊星歯車機構を構成する各可動部材の横断
面図、第3図は本発明の請求項1,3及び5の実施例の縦
断面図、第4図は本発明の請求項1又は5の実施例の縦
断面図、第5図及び第6図は本発明の請求項7の実施例
の説明図で、第5図は前進駆動時、第6図は後進駆動時
又はコースティング時をそれぞれ示す。第7図は本発明
に係るトルク配分特性図、第8図は従来の差動装置に係
るトルク配分特性図である。 1……デフケース、3……内歯歯車、5……リングギア
(被駆動歯車) 7……太陽歯車、8……左車軸(一方の駆動軸) 9,109,109a……第1の遊星歯車 10,110,110a……第2の遊星歯車、11……キャリア 13……第1のピン、14……第2のピン、15……右車軸
(他方の駆動軸)
図、第2図は遊星歯車機構を構成する各可動部材の横断
面図、第3図は本発明の請求項1,3及び5の実施例の縦
断面図、第4図は本発明の請求項1又は5の実施例の縦
断面図、第5図及び第6図は本発明の請求項7の実施例
の説明図で、第5図は前進駆動時、第6図は後進駆動時
又はコースティング時をそれぞれ示す。第7図は本発明
に係るトルク配分特性図、第8図は従来の差動装置に係
るトルク配分特性図である。 1……デフケース、3……内歯歯車、5……リングギア
(被駆動歯車) 7……太陽歯車、8……左車軸(一方の駆動軸) 9,109,109a……第1の遊星歯車 10,110,110a……第2の遊星歯車、11……キャリア 13……第1のピン、14……第2のピン、15……右車軸
(他方の駆動軸)
Claims (7)
- 【請求項1】入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケ
ースと、該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯
歯車と同軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配
設された太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星
歯車と、該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯
車にも噛合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊
星歯車をそれぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体
が前記デフケースに対して回転自在に配設されたキャリ
アとを備え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連
結し、前記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結して
なる遊星歯車式差動装置において、前記第1の遊星歯車
及び又は前記第2の遊星歯車と前記キャリアとの直接の
回転部に該回転部の嵌合度合を密にして差動を制限する
差動制限手段を設けたことを特徴とする遊星歯車式差動
装置。 - 【請求項2】差動制限手段が、第1及び第2の遊星歯車
にそれぞれ設けられた円孔と、キャリアに固定されかつ
前記円孔にそれぞれ密に嵌合しかつ外周に油溝を備えた
第1及び第2のピンとで構成された請求項1記載の遊星
歯車式差動装置。 - 【請求項3】入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケ
ースと、該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯
歯車と同軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配
設された太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星
歯車と、該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯
車にも噛合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊
星歯車をそれぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体
が前記デフケースに対して回転自在に配設されたキャリ
アとを備え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連
結し、前記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結して
なる遊星歯車式差動装置において、前記第1の遊星歯車
及び又は前記第2の遊星歯車と前記キャリアとの直接の
回転部に前記キャリアに固定されたピンの外周面及び前
記第1及び第2の遊星歯車の円孔の内周面の表面粗度又
は、前記第1及び第2の遊星歯車に固定された軸部の外
周面及び前記キャリアの円孔の内周面の表面粗度を粗く
して差動を制限する差動制限手段を設けたことを特徴と
する遊星歯車式差動装置。 - 【請求項4】差動制限手段が、中実体で形成された第1
及び第2の遊星歯車の両側端にそれぞれ設けられた大径
軸部と、キャリアに設けられかつ前記大径軸部にそれぞ
れ密に嵌合する大径円孔とで構成された請求項1又は3
記載の遊星歯車差動装置。 - 【請求項5】差動制限手段が、中実施で形成された第1
及び第2の遊星歯車の一側端に設けられた大径軸部及び
他側端に設けられた小径軸部と、キャリアに設けられか
つ前記大径軸部に嵌合する大径円孔及び前記小径軸部に
嵌合する小径円孔とで構成され、かつ前記大径軸部と小
径軸部の軸方向の位置が、第1の遊星歯車と第2の遊星
歯車とで互いに反対側とされた請求項1又は3記載の遊
星歯車式差動装置。 - 【請求項6】入力側の被駆動歯車に取付けられたデフケ
ースと、該デフケースに固定された内歯歯車と、該内歯
歯車と同軸でかつ前記デフケースに対して回転自在に配
設された太陽歯車と、前記内歯歯車に噛合う第1の遊星
歯車と、該第1の遊星歯車に噛合うとともに前記太陽歯
車にも噛合う第2の遊星歯車と、前記第1及び第2の遊
星歯車をそれぞれ回転可能に軸支するとともにそれ自体
が前記デフケースに対して回転自在に配設されたキャリ
アとを備え、前記太陽歯車を出力側の一方の駆動軸に連
結し、前記キャリアを出力側の他方の駆動軸に連結して
なる遊星歯車式差動装置において、前記内歯歯車と前記
第1の遊星歯車との嵌合背隙、前記第1の遊星歯車と前
記第2の遊星歯車との嵌合背隙及び前記第2の遊星歯車
と前記太陽歯車との噛合背隙のうち、いずれか少なくと
も1つの噛合背隙の量を極めて小さくして差動を制限す
る差動制限手段を設けたことを特徴とする遊星歯車式差
動装置。 - 【請求項7】第2の遊星歯車を内歯歯車の前進駆動方向
に対して第1の遊星歯車よりも後方に配置したことを特
徴とする請求項1〜5記載の遊星歯車式差動装置。
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