JP2964443B2 - コネクタの防水パッキン - Google Patents
コネクタの防水パッキンInfo
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- 238000012856 packing Methods 0.000 title claims description 63
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 14
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 14
- 230000013011 mating Effects 0.000 claims description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 4
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims 1
- 238000004078 waterproofing Methods 0.000 claims 1
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 4
- 238000002788 crimping Methods 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/46—Bases; Cases
- H01R13/52—Dustproof, splashproof, drip-proof, waterproof, or flameproof cases
- H01R13/5219—Sealing means between coupling parts, e.g. interfacial seal
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、相互に嵌合して電気接
続する雌雄一対のコネクタに関し、より詳しくは、雌雄
コネクタにより軸線方向に圧縮されて両コネクタ間を液
密に密封する防水パッキンに関する。
続する雌雄一対のコネクタに関し、より詳しくは、雌雄
コネクタにより軸線方向に圧縮されて両コネクタ間を液
密に密封する防水パッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の電線を相互に電気接続する
様々なコネクタが使用されているが、その中には互いに
嵌合する端子金具部分に雨水等が侵入しないように、防
水構造を備えているものがある。例えば、図4に示すよ
うに雌コネクタ10には筒状のカラー20が軸線回りに
回動自在に外嵌されている。このカラー20の内側に螺
設されている雌ねじ21が、図5に示すように雄コネク
タ30の嵌合部31に螺設されている雄ねじ32に螺合
されることにより、雌コネクタ10および雄コネクタ3
0とが一体に螺着するものである。よって、雄コネクタ
30に設けられている雄端子34が、雌コネクタ10に
設けられている図示されていない雌端子に嵌合されるよ
うになっている。また、雌コネクタ10に一体に設けら
れている円盤状のフランジ11には、断面が略コ字形の
円環状のパッキン90が外嵌され、フランジ11の外周
端部を囲繞するものである。
様々なコネクタが使用されているが、その中には互いに
嵌合する端子金具部分に雨水等が侵入しないように、防
水構造を備えているものがある。例えば、図4に示すよ
うに雌コネクタ10には筒状のカラー20が軸線回りに
回動自在に外嵌されている。このカラー20の内側に螺
設されている雌ねじ21が、図5に示すように雄コネク
タ30の嵌合部31に螺設されている雄ねじ32に螺合
されることにより、雌コネクタ10および雄コネクタ3
0とが一体に螺着するものである。よって、雄コネクタ
30に設けられている雄端子34が、雌コネクタ10に
設けられている図示されていない雌端子に嵌合されるよ
うになっている。また、雌コネクタ10に一体に設けら
れている円盤状のフランジ11には、断面が略コ字形の
円環状のパッキン90が外嵌され、フランジ11の外周
端部を囲繞するものである。
【0003】図6に示すようにパッキン90は、フラン
ジ11の雄コネクタ30の表面33に密着する部分91
と、フランジ11の半径方向外側に位置する縦壁部分9
2と、両者をフランジ11に係止する係止部93とから
構成される略コ字形の断面形状を有している。これによ
り、雌コネクタ10と雄コネクタ30が、カラー20に
より一体に螺着する際、パッキン90の表面33に密着
する部分91がフランジ11と雄コネクタ30の表面3
3とにより軸線方向に圧縮されて両者に密着する。よっ
て、雌コネクタ10及び雄コネクタ30の中心部に設け
られている端子金具部分に雨水等が入り込まないように
液密に密封されることになる。
ジ11の雄コネクタ30の表面33に密着する部分91
と、フランジ11の半径方向外側に位置する縦壁部分9
2と、両者をフランジ11に係止する係止部93とから
構成される略コ字形の断面形状を有している。これによ
り、雌コネクタ10と雄コネクタ30が、カラー20に
より一体に螺着する際、パッキン90の表面33に密着
する部分91がフランジ11と雄コネクタ30の表面3
3とにより軸線方向に圧縮されて両者に密着する。よっ
て、雌コネクタ10及び雄コネクタ30の中心部に設け
られている端子金具部分に雨水等が入り込まないように
液密に密封されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記防
水パッキン90においては、フランジ11と雄コネクタ
30の表面33とにより軸線方向に圧縮される圧縮部分
91の肉厚Tが一定である。これにより、図7に示すよ
うに雌コネクタ10が雄コネクタ30に螺着されると、
パッキン90の圧縮部分91が雌コネクタ10と雄コネ
クタ30とにより軸線方向に圧縮されて半径方向外側に
膨出し、カラー20の内側に螺設されている雌ねじ21
に接触することになる。よって、防水パッキン90が雌
ねじ21に接触した状態においてカラー20が回転する
ので、パッキン90の外周面に傷がついたり、雌ねじ2
1と雄ねじ32との間に噛み込まれて破損するという問
題がある。また、防水パッキン90が雌ねじ21に接触
した状態においては、圧縮部分91が変形させられて雌
コネクタ10と雄コネクタ30との間の密封が不完全と
なる恐れがある。
水パッキン90においては、フランジ11と雄コネクタ
30の表面33とにより軸線方向に圧縮される圧縮部分
91の肉厚Tが一定である。これにより、図7に示すよ
うに雌コネクタ10が雄コネクタ30に螺着されると、
パッキン90の圧縮部分91が雌コネクタ10と雄コネ
クタ30とにより軸線方向に圧縮されて半径方向外側に
膨出し、カラー20の内側に螺設されている雌ねじ21
に接触することになる。よって、防水パッキン90が雌
ねじ21に接触した状態においてカラー20が回転する
ので、パッキン90の外周面に傷がついたり、雌ねじ2
1と雄ねじ32との間に噛み込まれて破損するという問
題がある。また、防水パッキン90が雌ねじ21に接触
した状態においては、圧縮部分91が変形させられて雌
コネクタ10と雄コネクタ30との間の密封が不完全と
なる恐れがある。
【0005】そこで、カラー20の外径を大きくするこ
とにより防水パッキン90と雌ねじ21とが接触しない
ようにすることが考えられるが、取り付けスペースを拡
大しなければならず、コネクタが大型化して製造コスト
及び重量が増加してしまう問題がある。
とにより防水パッキン90と雌ねじ21とが接触しない
ようにすることが考えられるが、取り付けスペースを拡
大しなければならず、コネクタが大型化して製造コスト
及び重量が増加してしまう問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記の事情に鑑みてなさ
れたものであって、雌雄コネクタにより軸線方向に圧縮
される際、半径方向外側に容易に膨出しない防水パッキ
ンを提供することにある。
れたものであって、雌雄コネクタにより軸線方向に圧縮
される際、半径方向外側に容易に膨出しない防水パッキ
ンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、雌
雄一対のコネクタが筒状の雌ねじ部材の内側で一体に嵌
合され、両コネクタのいずれか一方に設けられた雌ねじ
部材と同軸のフランジに外嵌されてフランジの外周端部
を囲繞するとともに、両コネクタが一体に嵌合される際
に軸線方向に圧縮されて両コネクタに密着することで両
コネクタ間を液密に密封する断面コ字状を有する防水パ
ッキンであって、両コネクタにより軸線方向に圧縮され
る圧縮部分に、その半径方向外側の所定部分の軸線方向
の厚みを半径方向内側の所定部分の軸線方向の厚みより
減少させる厚み減少手段を設けたことを特徴とするコネ
クタの防水パッキンによって達成することができる。
雄一対のコネクタが筒状の雌ねじ部材の内側で一体に嵌
合され、両コネクタのいずれか一方に設けられた雌ねじ
部材と同軸のフランジに外嵌されてフランジの外周端部
を囲繞するとともに、両コネクタが一体に嵌合される際
に軸線方向に圧縮されて両コネクタに密着することで両
コネクタ間を液密に密封する断面コ字状を有する防水パ
ッキンであって、両コネクタにより軸線方向に圧縮され
る圧縮部分に、その半径方向外側の所定部分の軸線方向
の厚みを半径方向内側の所定部分の軸線方向の厚みより
減少させる厚み減少手段を設けたことを特徴とするコネ
クタの防水パッキンによって達成することができる。
【0008】上記目的は、厚み減少手段が両コネクタに
より圧縮される圧縮部分の相手側コネクタに密着する表
面を、半径方向外側に向かうにつれてフランジに接近す
る傾斜面とすることによって達成される。
より圧縮される圧縮部分の相手側コネクタに密着する表
面を、半径方向外側に向かうにつれてフランジに接近す
る傾斜面とすることによって達成される。
【0009】また上記目的は、厚み減少手段が少なくと
も両コネクタにより圧縮される圧縮部分の相手側コネク
タに密着する表面、或いはフランジに密着するフランジ
側密着面のいずれか一方に突設されて円周方向に延びる
リブであって、半径方向内側に位置し、軸線方向厚みの
大きい第1リブと、半径方向外側に位置し、軸線方向厚
みの小さい第2リブによって構成されることにより達成
される。
も両コネクタにより圧縮される圧縮部分の相手側コネク
タに密着する表面、或いはフランジに密着するフランジ
側密着面のいずれか一方に突設されて円周方向に延びる
リブであって、半径方向内側に位置し、軸線方向厚みの
大きい第1リブと、半径方向外側に位置し、軸線方向厚
みの小さい第2リブによって構成されることにより達成
される。
【0010】
【作用】本発明に係わるコネクタの防水パッキンにおい
ては、雌雄一対のコネクタにより軸線方向に圧縮される
圧縮部分に、その半径方向外側の所定部分の軸線方向の
厚みを半径方向内側の所定部分の厚みよりも減じられ
て、両コネクタにより圧縮される圧縮部の相手側コネク
タに密着する表面を、半径方向外側に向かうにつれてフ
ランジに接近する傾斜面が形成されているので、雌雄一
対のコネクタによる軸線方向への圧縮変形が半径方向内
側から始まり徐々に半径方向外側に向かって変形して行
く。これにより、軸線方向の圧縮変形に伴って発生する
防水パッキンの半径方向外側への膨出変形が、半径方向
内側から半径方向外側に向かって徐々に行われること
で、防水パッキンの外周面から外側への膨出変形を抑え
ることができる。
ては、雌雄一対のコネクタにより軸線方向に圧縮される
圧縮部分に、その半径方向外側の所定部分の軸線方向の
厚みを半径方向内側の所定部分の厚みよりも減じられ
て、両コネクタにより圧縮される圧縮部の相手側コネク
タに密着する表面を、半径方向外側に向かうにつれてフ
ランジに接近する傾斜面が形成されているので、雌雄一
対のコネクタによる軸線方向への圧縮変形が半径方向内
側から始まり徐々に半径方向外側に向かって変形して行
く。これにより、軸線方向の圧縮変形に伴って発生する
防水パッキンの半径方向外側への膨出変形が、半径方向
内側から半径方向外側に向かって徐々に行われること
で、防水パッキンの外周面から外側への膨出変形を抑え
ることができる。
【0011】また、少なくとも両コネクタにより圧縮さ
れる圧縮部分の相手側コネクタに密着する表面、或いは
フランジに密着するフランジ側密着面のいずれか一方に
突設されて円周方向に延びるリブであって、半径方向内
側に位置し、軸線方向厚みの大きい第1リブと、半径方
向外側に位置し、軸線方向厚みの小さい第2リブによっ
て構成されている。よって、先ず半径方向内側にある第
1リブが先に圧縮され、その次に半径方向外側にある第
2リブが圧縮されることになる。これにより、軸線方向
の圧縮変形に伴って発生する防水パッキンの半径方向外
側への膨出変形が、半径方向内側の部分から順に生じる
ので、圧縮部分全体の半径方向外側への膨出変形を抑え
ることができる。
れる圧縮部分の相手側コネクタに密着する表面、或いは
フランジに密着するフランジ側密着面のいずれか一方に
突設されて円周方向に延びるリブであって、半径方向内
側に位置し、軸線方向厚みの大きい第1リブと、半径方
向外側に位置し、軸線方向厚みの小さい第2リブによっ
て構成されている。よって、先ず半径方向内側にある第
1リブが先に圧縮され、その次に半径方向外側にある第
2リブが圧縮されることになる。これにより、軸線方向
の圧縮変形に伴って発生する防水パッキンの半径方向外
側への膨出変形が、半径方向内側の部分から順に生じる
ので、圧縮部分全体の半径方向外側への膨出変形を抑え
ることができる。
【0012】したがって、防水パッキンが雌コネクタと
雄コネクタとにより軸線方向に圧縮させられても、半径
方向外側への膨出変形が小さく抑えられるので、防水パ
ッキンが雌ねじ部材の雌ねじに接触して傷ついたり雌ね
じに噛み込まれて破損したりすることはない。
雄コネクタとにより軸線方向に圧縮させられても、半径
方向外側への膨出変形が小さく抑えられるので、防水パ
ッキンが雌ねじ部材の雌ねじに接触して傷ついたり雌ね
じに噛み込まれて破損したりすることはない。
【0013】
【実施例】本発明のコネクタの防水パッキンの第1の実
施例を図1及び図2に基づいて詳細に説明する。図1は
本発明に係るコネクタの防水パッキンの第1実施例を示
す断面図、図2は図1における雌雄コネクタの嵌合状態
を示す要部拡大断面図である。なお、上記従来の技術で
説明したコネクタと共通する部分は、同一符号を使用し
て詳細な説明は省略することにする。
施例を図1及び図2に基づいて詳細に説明する。図1は
本発明に係るコネクタの防水パッキンの第1実施例を示
す断面図、図2は図1における雌雄コネクタの嵌合状態
を示す要部拡大断面図である。なお、上記従来の技術で
説明したコネクタと共通する部分は、同一符号を使用し
て詳細な説明は省略することにする。
【0014】図1に示すように防水パッキン40は、雌
コネクタ10のフランジ11と雄コネクタ30とにより
軸線方向に圧縮される圧縮部分41と、フランジ11の
外周面に対向する縦壁部分42と、フランジ11の裏面
側に位置する係止部43とから構成されている。この防
水パッキン40は、略コ字形の断面を有する円環状に成
形され、雌コネクタ10に設けられている円盤状のフラ
ンジ11の外周端部を囲繞するように外嵌されている。
コネクタ10のフランジ11と雄コネクタ30とにより
軸線方向に圧縮される圧縮部分41と、フランジ11の
外周面に対向する縦壁部分42と、フランジ11の裏面
側に位置する係止部43とから構成されている。この防
水パッキン40は、略コ字形の断面を有する円環状に成
形され、雌コネクタ10に設けられている円盤状のフラ
ンジ11の外周端部を囲繞するように外嵌されている。
【0015】そして、圧縮部分41の雄コネクタ30に
対向する表面45は、半径方向外側に向かうにつれてフ
ランジ11に接近する厚み減少手段としての傾斜面が形
成されている。即ち、その半径方向外側の部分の軸線方
向の厚さT1が、半径方向内側の部分の軸線方向の厚さ
T2よりも薄くなるように構成されている。
対向する表面45は、半径方向外側に向かうにつれてフ
ランジ11に接近する厚み減少手段としての傾斜面が形
成されている。即ち、その半径方向外側の部分の軸線方
向の厚さT1が、半径方向内側の部分の軸線方向の厚さ
T2よりも薄くなるように構成されている。
【0016】これにより、雌コネクタ10を雄コネクタ
30に螺着する際に両者の間隔が徐々に狭まると、この
防水パッキン40の圧縮部分41は雌コネクタ10と雄
コネクタ30により軸線方向にしだいに圧縮されて変形
する。この圧縮変形は、先ず半径方向に最も内側の部分
46に発生する。そして、雌コネクタ10と雄コネクタ
30との間隔が狭まるにつれて徐々に半径方向外側の部
分に圧縮変形がおよび、最後に半径方向に最も外側の部
分47が圧縮変形される。したがって、防水パッキン4
0の圧縮部分41が軸線方向に圧縮変形されることに伴
って生じる半径方向外側への膨出変形も、半径方向内側
の部分46から発生し、徐々に半径方向外側の部分へ変
形がおよんで行くことになる。
30に螺着する際に両者の間隔が徐々に狭まると、この
防水パッキン40の圧縮部分41は雌コネクタ10と雄
コネクタ30により軸線方向にしだいに圧縮されて変形
する。この圧縮変形は、先ず半径方向に最も内側の部分
46に発生する。そして、雌コネクタ10と雄コネクタ
30との間隔が狭まるにつれて徐々に半径方向外側の部
分に圧縮変形がおよび、最後に半径方向に最も外側の部
分47が圧縮変形される。したがって、防水パッキン4
0の圧縮部分41が軸線方向に圧縮変形されることに伴
って生じる半径方向外側への膨出変形も、半径方向内側
の部分46から発生し、徐々に半径方向外側の部分へ変
形がおよんで行くことになる。
【0017】即ち、この防水パッキン40の圧縮部分4
1の軸線方向への圧縮変形に伴って発生する半径方向外
側に向かう膨出変形の大きさは、圧縮部分41の軸線方
向の厚みを一定とした従来のパッキンと比較して小さく
抑えることができる。
1の軸線方向への圧縮変形に伴って発生する半径方向外
側に向かう膨出変形の大きさは、圧縮部分41の軸線方
向の厚みを一定とした従来のパッキンと比較して小さく
抑えることができる。
【0018】よって、図2に示すように本実施例の防水
パッキン40においては、雌コネクタ10と雄コネクタ
30とにより軸線方向に圧縮されても、その半径方向外
側への膨出変形が小さく抑えられるため、カラー20の
雌ねじ21に接触して傷ついたり、又は変形して雌コネ
クタ10と雄コネクタ30との間の密封状態が損なわれ
るようなことはなくなる。また、本実施例の防水パッキ
ン40は従来の防水パッキン90と同一の外径を有する
ので、カラー20の外径を大きくする必要がなく、コネ
クタの取り付けに要するスペースの増加を抑えることが
できるとともに、製造コストの増加を抑えることができ
る。
パッキン40においては、雌コネクタ10と雄コネクタ
30とにより軸線方向に圧縮されても、その半径方向外
側への膨出変形が小さく抑えられるため、カラー20の
雌ねじ21に接触して傷ついたり、又は変形して雌コネ
クタ10と雄コネクタ30との間の密封状態が損なわれ
るようなことはなくなる。また、本実施例の防水パッキ
ン40は従来の防水パッキン90と同一の外径を有する
ので、カラー20の外径を大きくする必要がなく、コネ
クタの取り付けに要するスペースの増加を抑えることが
できるとともに、製造コストの増加を抑えることができ
る。
【0019】次に、本発明のコネクタの防水パッキンの
第2の実施例を図3に基づいて説明する。図3に示すよ
うに防水パッキン50は、雌コネクタ10と雄コネクタ
30とにより圧縮される圧縮部分51の、雌コネクタ1
0のフランジ11に対向する表面54に、断面半円形状
を有し、円周方向の全周にわたって環状に形成された厚
み減少手段としての一対のリブ55、56が突設されて
いる。そして、この一対のリブ55、56においては、
半径方向内側に設けられている第1リブ55の断面積
が、半径方向外側に設けられている第2リブ56の断面
積よりも大きく設定されている。
第2の実施例を図3に基づいて説明する。図3に示すよ
うに防水パッキン50は、雌コネクタ10と雄コネクタ
30とにより圧縮される圧縮部分51の、雌コネクタ1
0のフランジ11に対向する表面54に、断面半円形状
を有し、円周方向の全周にわたって環状に形成された厚
み減少手段としての一対のリブ55、56が突設されて
いる。そして、この一対のリブ55、56においては、
半径方向内側に設けられている第1リブ55の断面積
が、半径方向外側に設けられている第2リブ56の断面
積よりも大きく設定されている。
【0020】即ち、第1リブ55が第2リブ56よりも
大径の断面であり、圧縮部分51の第1リブ55の軸線
方向厚みT2は、第2リブ56の軸線方向厚みT1より
大きく設定されている。よって、防水パッキン50が、
雌コネクタ10と雄コネクタ30の嵌合に伴って軸線方
向に圧縮されるとき、先ず第1リブ55がフランジ11
のパッキン圧着面13に接することになる。
大径の断面であり、圧縮部分51の第1リブ55の軸線
方向厚みT2は、第2リブ56の軸線方向厚みT1より
大きく設定されている。よって、防水パッキン50が、
雌コネクタ10と雄コネクタ30の嵌合に伴って軸線方
向に圧縮されるとき、先ず第1リブ55がフランジ11
のパッキン圧着面13に接することになる。
【0021】したがって、本実施例の防水パッキン50
の圧縮部分51は、雌コネクタ10と雄コネクタ30の
嵌合に伴って、先ず半径方向内側にある第1リブ55の
上端部分が先に圧縮され、その後に半径方向外側にある
第2リブ56の上端部分が圧縮されることになる。これ
により、防水パッキン50の圧縮部分51が軸線方向に
圧縮されることにより生じる半径方向外側への膨出変形
が、半径方向内側の部分から順に生じるので、上述した
第2リブ56の厚みT1が第1リブ55の厚みT2より
も小さく設定されていることと相まって、圧縮部分51
全体の半径方向外側に向かう膨出変形が、小さく抑えら
れることになる。
の圧縮部分51は、雌コネクタ10と雄コネクタ30の
嵌合に伴って、先ず半径方向内側にある第1リブ55の
上端部分が先に圧縮され、その後に半径方向外側にある
第2リブ56の上端部分が圧縮されることになる。これ
により、防水パッキン50の圧縮部分51が軸線方向に
圧縮されることにより生じる半径方向外側への膨出変形
が、半径方向内側の部分から順に生じるので、上述した
第2リブ56の厚みT1が第1リブ55の厚みT2より
も小さく設定されていることと相まって、圧縮部分51
全体の半径方向外側に向かう膨出変形が、小さく抑えら
れることになる。
【0022】よって、本実施例の防水パッキン50にお
いては、カラー20の雌ねじ21に接触して傷ついた
り、又は変形して雌コネクタ10と雄コネクタ30との
間の密封を損なうことがない。また、本実施例の防水パ
ッキン50は、従来の防水パッキン90と同一の外径を
有するので、カラー20の外径を大きくする必要がな
く、コネクタの取り付けに要するスペースの増加を抑え
ることができるとともに、製造コストの増加を抑えるこ
とができる。
いては、カラー20の雌ねじ21に接触して傷ついた
り、又は変形して雌コネクタ10と雄コネクタ30との
間の密封を損なうことがない。また、本実施例の防水パ
ッキン50は、従来の防水パッキン90と同一の外径を
有するので、カラー20の外径を大きくする必要がな
く、コネクタの取り付けに要するスペースの増加を抑え
ることができるとともに、製造コストの増加を抑えるこ
とができる。
【0023】なお、上記第2の実施例においては、防水
パッキン50の雌コネクタ10のフランジ11に対向す
る側の表面54に第1リブ55及び第2リブ56が突設
されているが、例えば防水パッキン50の圧縮部分51
の雄コネクタ30に対向する表面にリブを突設すること
も可能である。また、リブの断面形状及び個数を適宜変
更することができることは言うまでもない。
パッキン50の雌コネクタ10のフランジ11に対向す
る側の表面54に第1リブ55及び第2リブ56が突設
されているが、例えば防水パッキン50の圧縮部分51
の雄コネクタ30に対向する表面にリブを突設すること
も可能である。また、リブの断面形状及び個数を適宜変
更することができることは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコネクタの
防水パッキンにおいては、雌雄一対のコネクタにより軸
線方向に圧縮される圧縮部分に、その半径方向外側の所
定部分の軸線方向の厚みを半径方向内側の所定部分の軸
線方向の厚みより減少させる厚み減少手段が設けられて
いる。これにより、雌雄コネクタにより軸線方向に圧縮
される圧縮部分の半径方向外側への膨出変形を小さく抑
えることができる。よって、防水パッキンが雌ねじ部材
の雌ねじ部分に接触して傷ついたり又は噛み込まれたり
することが防止され、防水パッキンによる雌雄コネクタ
間の密封状態が確実に確保される。
防水パッキンにおいては、雌雄一対のコネクタにより軸
線方向に圧縮される圧縮部分に、その半径方向外側の所
定部分の軸線方向の厚みを半径方向内側の所定部分の軸
線方向の厚みより減少させる厚み減少手段が設けられて
いる。これにより、雌雄コネクタにより軸線方向に圧縮
される圧縮部分の半径方向外側への膨出変形を小さく抑
えることができる。よって、防水パッキンが雌ねじ部材
の雌ねじ部分に接触して傷ついたり又は噛み込まれたり
することが防止され、防水パッキンによる雌雄コネクタ
間の密封状態が確実に確保される。
【0025】また、防水パッキンの外径は従来の防水パ
ッキンの外径と同じであるため、雌ねじ部材の外径を大
きくする必要がなく、コネクタの取り付けに要するスペ
ースの増加を抑えることができるとともに、製造コスト
の増加を抑えることができる。
ッキンの外径と同じであるため、雌ねじ部材の外径を大
きくする必要がなく、コネクタの取り付けに要するスペ
ースの増加を抑えることができるとともに、製造コスト
の増加を抑えることができる。
【図1】本発明のコネクタの防水パッキンの第1の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】図1における雌雄コネクタの嵌合状態での防水
パッキンを示す拡大断面図である。
パッキンを示す拡大断面図である。
【図3】本発明のコネクタの防水パッキンの第2の実施
例を示す拡大断面図である。
例を示す拡大断面図である。
【図4】従来の雌コネクタの分解斜視図である。
【図5】従来の雄コネクタの斜視図である。
【図6】図4における雌雄コネクタの嵌合前の状態での
防水パッキンを示す断面図である。
防水パッキンを示す断面図である。
【図7】図6における雌雄コネクタの嵌合状態での防水
パッキンを示す拡大断面図である。
パッキンを示す拡大断面図である。
10 雌コネクタ 11 フランジ 13 パッキン圧着面 20 カラー(雌ねじ部材) 21 雌ねじ 30 雄コネクタ 31 嵌合部分 32 雄ねじ 33 パッキン圧着面 34 雄端子金具 40 防水パッキン(第1実施例) 41 圧縮部分 42 縦壁部 43 係止部 45 圧縮部の表面 46 半径方向内側部分 47 半径方向外側部分 50 防水パッキン(第2実施例) 51 圧縮部分 54 フランジ側密着面 55 第1リブ 56 第2リブ T1 防水パッキン圧縮部の半径方向外側部分の厚さ T2 防水パッキン圧縮部の半径方向内側部分の厚さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 13/52 301 H01R 13/622 - 13/639
Claims (3)
- 【請求項1】 雌雄一対のコネクタが筒状の雌ねじ部材
の内側で一体に嵌合され、前記両コネクタのいずれか一
方に設けられた前記雌ねじ部材と同軸のフランジに外嵌
されて前記フランジの外周端部を囲繞するとともに、前
記両コネクタが一体に嵌合される際に軸線方向に圧縮さ
れて前記両コネクタに密着することで両コネクタ間を液
密に密封する断面コ字状を有する防水パッキンであっ
て、 前記両コネクタにより軸線方向に圧縮される圧縮部分
に、その半径方向外側の所定部分の軸線方向の厚みを半
径方向内側の所定部分の軸線方向の厚みより減少させる
厚み減少手段を設けたことを特徴とするコネクタの防水
パッキン。 - 【請求項2】前記厚み減少手段が、前記両コネクタによ
り圧縮される圧縮部分の相手側コネクタに密着する表面
を、半径方向外側に向かうにつれて前記フランジに接近
する傾斜面とすることによって構成される請求項1記載
のコネクタの防水パッキン。 - 【請求項3】前記厚み減少手段が、少なくとも前記両コ
ネクタにより圧縮される圧縮部分の相手側コネクタに密
着する表面、或いは前記フランジに密着するフランジ側
密着面のいずれか一方に突設されて円周方向に延びるリ
ブであって、 半径方向内側に位置し、軸線方向厚みの大きい第1リブ
と、半径方向外側に位置し、軸線方向厚みの小さい第2
リブによって構成される請求項1記載のコネクタの防水
パッキン。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6205407A JP2964443B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | コネクタの防水パッキン |
US08/521,573 US5634808A (en) | 1994-08-30 | 1995-08-30 | Waterproof packing for connectors |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6205407A JP2964443B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | コネクタの防水パッキン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0869835A JPH0869835A (ja) | 1996-03-12 |
JP2964443B2 true JP2964443B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=16506335
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6205407A Expired - Fee Related JP2964443B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | コネクタの防水パッキン |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5634808A (ja) |
JP (1) | JP2964443B2 (ja) |
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USD467546S1 (en) | 1999-01-26 | 2002-12-24 | Veam S.R.L. | Lever operated power connector |
DE202005008288U1 (de) * | 2005-05-27 | 2005-08-04 | Harting Electric Gmbh & Co. Kg | Gehäusedichtung für eine Steckverbindung |
DE102005056022A1 (de) * | 2005-11-24 | 2007-06-06 | Vossloh-Schwabe Deutschland Gmbh | Abgedichtete Lampenfassung |
JP4741980B2 (ja) * | 2006-05-31 | 2011-08-10 | 株式会社オーディオテクニカ | コンデンサマイクロホンの出力コネクタ |
JP2008192459A (ja) * | 2007-02-05 | 2008-08-21 | Fci Connectors Singapore Pte Ltd | 電気コネクタ |
US9685730B2 (en) | 2014-09-12 | 2017-06-20 | Steelcase Inc. | Floor power distribution system |
EP3662542A4 (en) * | 2017-08-01 | 2021-05-05 | Delphi Technologies, LLC | CABLE ARRANGEMENT AND SEAL |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2619515A (en) * | 1947-12-20 | 1952-11-25 | Leroy C Doane | Vapor and explosion proof plug and receptacle |
US3920304A (en) * | 1975-01-06 | 1975-11-18 | Thomas & Betts Corp | Conversion kit for liquid tight connector |
US4173385A (en) * | 1978-04-20 | 1979-11-06 | Bunker Ramo Corporation | Watertight cable connector |
US4421373A (en) * | 1981-12-28 | 1983-12-20 | The Bendix Corporation | Electrical connector having means for sealing against moisture |
US4556271A (en) * | 1983-10-14 | 1985-12-03 | M/A-Com Omni Spectra, Inc. | Hermetically sealed connector |
US4580865A (en) * | 1984-05-15 | 1986-04-08 | Thomas & Betts Corporation | Multi-conductor cable connector |
GB8431301D0 (en) * | 1984-12-12 | 1985-01-23 | Amp Great Britain | Lead sealing assembly |
FR2582453B1 (fr) * | 1985-05-21 | 1987-09-18 | Labinal | Joint pour la realisation d'un connecteur electrique etanche et connecteur realise avec un tel joint |
US4707047A (en) * | 1986-02-19 | 1987-11-17 | Molex Incorporated | Environmentally sealed electrical connector |
US5112241A (en) * | 1990-11-29 | 1992-05-12 | Incor Systems, Inc. | Connector seal arrangement |
US5277610A (en) * | 1992-12-21 | 1994-01-11 | Molex Incorporated | Sealing system for electrical connectors |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP6205407A patent/JP2964443B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1995
- 1995-08-30 US US08/521,573 patent/US5634808A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0869835A (ja) | 1996-03-12 |
US5634808A (en) | 1997-06-03 |
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