JP2951525B2 - 面光源 - Google Patents
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Description
た面光源に関し、特に、液晶表示装置などの表示装置の
バックライト用、照明広告、交通標識などに有用なもの
である。
の面光源の従来例を模式的に示す斜視図である。図4の
面光源100は、導光板1と、導光板1の裏面に形成さ
れた光反射層2と、導光板1の側端部の少なくとも1箇
所に隣接して設置された線状又は点状の光源3と、導光
板1の光反射層2とは反対面に設置されたフィルムレン
ズ4と、光源光反射鏡5などから構成されていた。
端面から光を入射させ、平板内部の全反射を利用して、
その光を導光板1の全域に遍く伝播させ、その伝播した
光の一部を導光板1の裏面に設けられた光散乱性の光反
射層2によって、臨界角未満の拡散反射光とし、導光板
1の表面から光を放出させる(実開昭55−16220
1)。
角が広がり過ぎるために、これを適度に集光するよう
に、導光板1の上にフィルムレンズ4を配置している。
このフィルムレンズ4は、表面に突起(微小単位レン
ズ)を有し、裏面を平滑面としたものであり、導光板1
の表面に、レンズ面を上して重ね、レンズの光収束作用
を利用して、その拡散放射光を所望の角度範囲に均一等
方的に拡散させることができる(実開平4−10720
1,特開平5−119218,特開平5−127159
等)。
は、図5に示すように、2枚のフィルムレンズ4−1,
4−2を、その稜線が直交するように組み合わせて使用
することにより、拡散角度を2方向(上下方向、左右方
向)に制御することが考えられる。
−2を重ねて使用した場合に、下側のフィルムレンズ4
−1の表面の単位レンズ42と、上側のフィルムレンズ
4−2の裏面の平滑面との間に等厚干渉縞(ニュートン
リング等)が発生し、画像品質を低下させる、という問
題があった。
ィルムレンズ等と重ねて使用する場合にも、等厚干渉縞
を発生しないフィルムレンズ及びそれを用いた面光源を
提供することである。
に、請求項1の発明は、透光性平板からなる導光体と、
前記導光体の側端面の双方又は一方に隣接して設けられ
た光源ユニットと、前記導光体の裏面に形成された光反
射層と、前記導光体の光放出面上に積層され、微小単位
レンズを1次元的又は2次元的に配列したレンズ配列が
表面に形成された第1のフィルムレンズと、前記第1の
フィルムレンズのレンズ配列上に積層され、微小突起を
前記第1のフィルムレンズの表面側に向けて積層した第
2のフィルムレンズと、を備え、前記第2のフィルムレ
ンズは、前記レンズ面と接する面に、部分的又は全面に
微小突起を形成し、前記微小突起の高さΔhは、このフ
ィルムレンズを観察する光源の可視光スペクトルの最長
波長をλmax 、このフィルムレンズ面上の反射面を通し
て観察者から前記光源を見た場合のその光源の角半径を
Δθとしたときに、〔数1〕の条件を満たし、 〔数1〕 Δh≧λmax /2Δθ2 前記微小突起は、1次元的及び2次元的配列が非周期的
であり、その微小突起の幅Δxは、〔数2〕の条件を満
たし、 〔数2〕 Δx≦100μm かつ、相隣り合う前記各微小突起間の平均距離dが、前
記単位レンズの周期Pに対して〔数3〕の条件を満たす 〔数3〕 d<2P ことを特徴とする面光源である。
レンズ面に重ね合わされる面に所定の条件を満たした微
小突起を設けたので、等厚干渉縞の発生を抑制すること
ができる。
げて、さらに詳しく説明する。図1は、本発明によるフ
ィルムレンズの一実施例を示す斜視図、図2は、本発明
によるフィルムレンズの原理を説明する模式図、図3
は、本発明によるフィルムレンズを用いた面光源の一実
施例を示す斜視図である。なお、前述した従来例と同様
な機能を果たす部分には、同一の符号を付して説明す
る。第1の実施例のフィルムレンズ4は、柱状体(図1
は、このうち楕円柱の場合を図示している)の単位レン
ズ42をその稜線方向を平行にして隣接して配列させて
なる柱状レンズ群(広義のレンチキュラーレンズ)が表
面に形成されている。
起41が形成されている。微小突起41の高さΔhは、
このフィルムレンズ4を観察する光源の可視光スペクト
ルの最長波長をλmax 、観察者からこのフィルムレンズ
面上の反射面を通して前記光源を見た場合のその光源の
角半径をΔθとしたときに、〔数1〕の条件を満たして
いる。 〔数1〕 Δh≧λmax /2Δθ2 また、この微小突起41は、1次元的及び2次元的配列
が非周期的であり、微小突起41の幅Δxは、〔数2〕
の条件を満たしている。 〔数2〕 Δx≦100μm
距離dが、単位レンズ42の周期Pに対して〔数3〕の
条件を満たしている。 〔数3〕 d<2P
4−1,4−2のように、同じ構造のものを単位レンズ
42の稜線が直交するように2枚積層して使用してお
り、図3に示すように、導光板1、反射層2、光源3、
光源光反射板5など組み合わせて、面光源100として
使用される。
面に形成された微小突起41の高さと、フィルムレンズ
4、4の積層面における等厚干渉縞の消失条件について
説明する。本発明においては、図2に示すように、表面
側のフィルムレンズ4−1の裏面に微小突起41を設け
て、フィルムレンズ4−1とフィルムレンズ4−2との
間の空隙H(x) を増大させ、以って界面S1 で反射する
光線L1 と、界面S2 で反射する光線L2 との干渉によ
る等厚干渉縞(Newton環の上位概念)の発生を抑
制するものである。
渉縞は、微小突起41の等厚干渉縞と、微小突起41以
外(周辺部)の等厚干渉縞とが重なり合ったものである
ことを考慮する必要である。これらのうち、微小突起4
1以外(周辺部)の等厚干渉縞についてであるが、その
場合の空隙層(空気層)の厚さH(x) は、微小突起41
の存在のために、フィルムレンズ4−1及び4−2を直
接接触積層させた場合の厚さh(x) と微小突起41の高
さΔhとの和になる。即ち、 〔数4〕 H(x) =h(x) +Δh ここで、Δh>0であるから、0≦h(x) であっても
(即ち、h(x) →0となり0に漸近しても) 〔数5〕 H(x) ≧Δh>0 となり、H(x) は0に漸近しなくなる。
るに従って消失して行く。よって、Hの増大によって等
厚干渉縞の消失されるHの下限値を求め、これを〔数
5〕に代入したものが、微小突起41の周辺部の等厚干
渉縞の消失条件である。
(久保田広著、岩波書店発行、1975年8月30日第
4刷発行)第87〜89頁によれば、光源が空間的広が
りを有する場合に、観察者から反射面S1 ,S2 を通し
て見た(フィルムレンズ4を外部から観察する)外部光
源7の角半径をΔθ〔ラジアン〕、光源光の波長をλ
〔μm〕、空隙の厚みをH〔μm〕とするときに、 〔数6〕 Δθ≪(λ/2H)1/2 であれば、等厚干渉縞が認められることが知られてい
る。よって、〔数6〕より、等厚干渉縞が目視不可能な
条件(干渉縞を生じない条件)をH(x) について求める
と、 〔数7〕 H(x) ≧λ/2Δθ2 となる。〔数7〕を〔数5〕に代入すると、微小突起4
1の高さΔhは、 〔数8〕 Δh≧λ/2Δθ2〔μm〕 であればよいことが導出される。
使用される発光スペクトル分布を持つ光源については、
〔数8〕はλに正比例するために、光源スペクトル(λ
min≦λ≦λmax)のうちで、スペクトル分布の上限値λ
max が〔数8〕を満たせば、残りのλは総て〔数8〕を
満たすと言える。従って、 〔数1〕 Δh≧λmax/2Δθ2〔μm〕 がスペクトル分布を持つ光源についての微小突起41の
高さの条件となる。
外部光源7として0.38μm≦λ≦0.78μmの白
色光を用いてフィルムレンズ4の表面を観察するとし、
また、その外部光源7の角半径を通常屋内照明又は窓か
らの自然光によって、10°≦Δθ≦120°、即ち
0.175〔rad〕≦Δθ≦2.094〔rad〕と
すると、〔数1〕より〔数1〕の右辺が最も大きい、Δ
θ=0.175〔rad〕、及びλmax=0.78〔μ
m〕に対応する値として、 〔数9〕 Δh≧12.5〔μm〕 を得る。
低限の必要条件であるが、その他下記条件が付加され
る。即ち、フィルムレンズ4が完全剛体と見做せる物体
からなる場合には、最低、同一直線上にない(3角形の
頂点をなす)3点の突起で支持すれば足りる。しかし、
フィルムレンズ4が例えば合成樹脂でできた薄く可撓性
のある物体からなる場合は、微小突起41間の距離が離
れ過ぎると、微小突起41の部分でフィルムレンズ4が
撓み、h(x) 更には、H(x) が〔数8〕、〔数1〕、
〔数9〕及び〔数5〕の条件を満たさなくなる。
常に〔数8〕、〔数1〕、〔数9〕及び〔数5〕の条件
が満たされるように、十分な密度により裏面の微小突起
41を設ける。この微小突起41の密度の目安として
は、一般的には、下側のフィルムレンズ4−2の単位レ
ンズ42の周期Pの2倍以下、更に好ましくは1/2以
下の周期により2次元的に分布させるようにする。つま
り、相隣り合う微小突起41,41の平均距離dが、単
位レンズ42の周期Pに対して〔数3〕の条件を満たす
ようにすればよい。 〔数3〕 d<2p ここで、図16を参照して、〔数3〕の条件についてさ
らに説明する。簡単のために、微小突起41のうちで、
最寄りの3点A,B,Cが正三角形△ABCをなし、フ
ィルムレンズ4が単位レンズ42の線型(1次元)配列
だけであるとした場合には、図16(A),(B)に示
すように、2つの微小突起間の距離AB=距離BC=距
離CA=2Pのときに、微小突起A,Bが単位レンズ4
2−1,42−3に接すると、x軸方向のみに着目する
と、確かに微小突起A,Bの中間には微小突起と接しな
い単位レンズ42−2が存在するように見える。しか
し、2次元的にみれば、単位レンズ42−2はy軸方向
に離れた微小突起Cによって支持されている。このよう
にすれば、総ての単位レンズ42はもれなく微小突起4
1によって、図16(C),(D)に示すように、3点
支持の集合体により支持されるので、フィルムレンズ4
−1と4−2との撓みによる接触は最低限に抑えられ
る。また、実験的にも、d=2Pを境として、dがPを
越えると、△h、△xがそれぞれ〔数1〕,〔数2〕の
条件を満たしても、等厚干渉縞が目視され始まることが
確認されている。よって、前述した〔数3〕の条件を得
る。このようにすれば、大略総べての単位レンズ42の
2個毎に1箇所の微小突起41によって支持されること
になり、撓みの影響はなくなる。但し、平均距離dが余
り小さくなり、微小突起41が密集し過ぎると、放出光
の拡散角が広がり過ぎるために、適当な範囲を選ぶこと
が好ましい。
説明する。微小突起41の近傍ではH(x) →0(収束)
するために、等厚干渉縞は不可避である。これを事実上
回避するための手段としては、微小突起41の分布に、
1次元的にも2次元的にも周期を持たせず乱雑に配置さ
せ、かつ、微小突起41の幅ΔXを目視不能な大きさに
形成することである。このようにすることにより、等厚
干渉縞が発生しても、それは微小突起41の領域内にの
み局在するために、それ自体は目視されない。
列していると、微小突起41と単位レンズ42とは、必
ずある周期で接触するために、遠方から観察すると、微
小突起41の微小干渉縞が積算されて、干渉縞として目
視されることになる。微小突起41の配列は、非周期的
とすることにより、微視的な微小突起41の干渉縞は、
遠方から観察すると明暗が乱雑に積算されて零となり、
目視されなくなる。そこで、微小突起41の幅ΔXとし
ては、通常100μm以下程度とすれば、実用上目的は
達せられる。すなわち、〔数2〕を満たせばよいことに
なる。 〔数2〕 Δx≦100μm
ることが好ましく、その製法もフィルムレンズ4の裏面
への熱プレスによるエンボス(型押)加工、サンドブラ
スト加工などの機械的加工、透明樹脂の注型(キャステ
ィング)法、透明な微粒子を透明なバインダーに分散さ
せた塗料を、吹付け塗装、ロールコート等で塗装する方
法が用いられる。透明な微粒子としては、15〜30μ
mのアクリルビーズ,ポリカーボネートビーズ等が好ま
しく用いられる。15μm以下であると、フィルムレン
ズの透明性が失われるし、30μm以上であると、印刷
適性、塗布適性に欠けるからである。ビーズの屈折率は
1.60〜1.00程度の範囲が好ましく、また、ビー
ズの濃度はバインダー樹脂分の2〜5%が好ましい。ま
た、バインダー樹脂としては、透明で屈折率が1.60
〜1.00程度の範囲のものが用いられる。ここで、光
を屈折させることが目的でないので、バインダー樹脂の
屈折率は極力ビーズと一致させることが好ましい。この
樹脂としては、アクリル,ポリスチレン,ポリエステ
ル,ビニル重合体などがあげられる。また、アクリルビ
ーズ以外にも、炭酸カルシウム、シリカ、アクリル樹脂
等の透明な微粒子を透明バインダーに分散させた塗料を
塗工して、塗膜の表面に微粒子の凹凸を現出させる方
法、或いは特開平3−223883号、米国特許第45
76850号等に開示されるロール凹版上で紫外線又は
電子線硬化性樹脂液を表面が艶消し微小凹凸となる様に
成形する方法等を用いることもできる。
ズ4の機能を失うことなく、等厚干渉縞の発生を抑止す
ることができるとともに、ランダムに形成することによ
り、液晶セルと組み合わせた場合に、モアレの発生を防
止できる。また、バックライト用のアクリル板に印刷さ
れる反射用ドットを見えにくくすることができる。
ず、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明
の範囲内である。本発明のレンズシート4は、例えば、
図6のように、柱状体の単位レンズ42をその稜線方向
を平行にして隣接して配列させてなる柱状レンズ群(広
義のレンチキュラーレンズ)、又は、図14のように、
半球面等周囲が独立した突起状の単位レンズ42を多数
2次元方向に配列してなる蝿の眼レンズが使用される。
此処で、単位レンズ42の断面形状としては、図12、
図14のように円、楕円、カージオイド、ランキンの卵
形、サイクロイド、又はインボリュート曲線等の連続で
滑らかな曲線、或いは図6の様に三角形、四角形、又は
六角形等の多角形の一部分又は全体を用いる。これら単
位レンズ42は、図12の様な凸レンズでも、図13の
様な凹レンズでも良い。これらの中でも、好ましいのは
設計、製造の容易さ、集光、光の拡散特性(半値角、サ
イドローブ光(斜め方向に出来る輝度のピーク)の少な
さ、半値角内輝度の等方性、法線方向の輝度)等の点か
ら円柱又は楕円柱である。特に面光源の法線方向が長軸
となった楕円が輝度が高く好ましい。長軸/短軸=1.
27〜1.85の範囲が特に良好である。
用いることもできるが、柱状レンズを用いて2方向(上
下方向、左右方向)の光拡散角を制御するためには、図
3、図15のように2枚のフィルムレンズ4−1,4−
2を、その稜線が直交するように積層しても良い。この
場合レンズ面の向きは、図15のように2枚とも同じ向
きにするのが、光の透過性が高く最も良好であるが、勿
論各フィルムレンズ4のレンズが対抗して向き合う(レ
ンズ面は2枚のフィルムレンズ4の間に挟まれるので、
微小突起41は、いずれかのレンズ面の表面に形成され
る)又そのフィルムレンズ4は図6のように透光性基材
を一体成形して得ても良いし、又図10のように透光性
平板(又はシート)44の上に単位レンズ42を形成し
たものでも良い。
形成される。此処で透光性基材としては、ポリメタアク
リル酸メチル、ポリアクリル酸メチル等のアクリル酸エ
ステル又はメタアクリル酸エステルの単独若しくは共重
合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリ
スチレン、ポリメチルペンテン等熱可塑性樹脂、或いは
紫外線又は電子線で架橋した、多官能のウレタンアクリ
レート、ポリエステルアクリレート等のアクリレート、
不飽和ポリエステル等透明な樹脂、透明な硝子等、透明
なセラミックス等が用いられる。
て用いる場合には、通常総厚みが20〜1000μm程
度とする。
ば、公知の熱プレス法(特開昭56−157310号公
報記載)、紫外線硬化性の熱可塑性樹脂フィルムにロー
ルエンボス版によってエンボス加工したのちに、紫外線
を照射してそのフィルムを硬化させる方法(特開昭61
−156273号公報記載)、レンズ形状を刻設した回
転するロール凹版上に紫外線又は電子線硬化性樹脂液を
塗布し凹部に充填後、樹脂液を介してロール凹版上に透
明基材フィルムを被覆したまま紫外線又は電子線を照射
し硬化させた樹脂と、それに接着した基材フィルムとを
ロール凹版から離型し、ロール凹版のレンズ形状を硬化
樹脂層に賦型する方法(特開平3−223883号、米
国特許第4576850号等)等を用いる。もちろん、
これらの方法は、微小突起41を形成する場合にも適用
できる。
の使用に支障のない程度に、拡散光を最低限透過するよ
うに選定する必要があり、無色透明が一番望ましいが、
用途によっては着色透明又は艶消半透明であってもよ
い。ここで、艶消透明とは、透過光を半立体角内のあら
ゆる方向にほぼ均一等方的に拡散透過させる性質をい
い、光等方拡散性と同義語に用いられる。つまり、艶消
透明とは、透明性基材の表面の法線方向とのなす角をθ
とした場合に、平行光束を裏面から入射させたとき(入
射角i=0°)における透過光強度の角度分布I
0 (θ)がcos分布〔I0 (θ)=I0 mDcosθ、
−90°≦θ≦90°〕、θは法線Nとのなす角、I0
mDは法線方向の透過光強度又はそれに類似する分布とな
ることを云う。
ムレンズ4−1の単位レンズ42とフィルムレンズ4−
2の裏面との間にできる等厚干渉縞の発生を抑止するこ
とが目的である。
1はいかなる凹凸形状でも良いが、所望の拡散角内での
均一な輝度の角度分布と光源面内での均一な輝度分布と
を得る点から、最も好ましい態様は、図1、図6、図
9、図10のようにフィルムレンズ4の裏面にランダム
な凹凸形状(例えば砂目模様、梨地模様等)を全面に形
成したものである。
網点等の互いに隔たった点状パターンが平面内に分布配
列したものを用いる事もできる。但し、この様にすると
パターン41が目立つ為、艶消し剤をフィルムレンズ4
に分散させる等の工夫が必要となる。さらに、微小突起
41と隣接する微小突起41との間は、図2,図11の
ように平滑面でもよいが、特に、放出光の均一な拡散を
目的とする場合には、この微小突起41によりも高さの
低い微小突起又は粗面(図示せず)にすることもでき
る。もちろん、このような低い微小突起又は粗面の高さ
は〔数1〕を満たすから等厚干渉縞が発生することはな
い。
斜視図で示される構成となっている。導光板1、その側
端部の少なくとも1箇所に隣接して設置された線状又は
点状光源3、導光板の裏面の光反射層2、導光板の光反
射層とは反対面に設置されたフィルムレンズ4、とを最
低限の構成となすものである。通常これらに、光源光反
射鏡5、全体を収納し、光放出面を窓とした収納筐体
(図示せず)、電源(図示せず)等も付随する。
り、表面粗さ(JIS−B−0601の十点平均粗さR
z等で計測される)は、光源光の波長以下に仕上げる。
通常光源は可視光線であり、その波長は0.4〜0.8
μmであるから、表面粗さは0.4μm以下とする。こ
の程度の粗さに仕上げる方法としては公知の手法、例え
ば鏡面板での熱プレス、鏡面性の形を用いた射出成形、
注型(キャスティング)成形、光学レンズ等で行われて
いる精密研磨等を用いれば良い。
レンズの材料と同様の透光性材料の中から選択する。通
常は、アクリル又はポリカーボネートの樹脂が用いられ
る。導光板の厚みは、通常1〜10mm程度のものが用
いられる。
均一の輝度を売る上で好ましいが、白熱電球等の点光源
を用いる事も可能である。この光源3は、図示した様に
導光板の側端部の外に隔離して設ける以外に、導光板1
の側端部を一部切り欠いて、一部又は全部を導光板の中
に埋設する事も可能である。高輝度と輝度の面内での均
一性向上の点から、光源3を導光板1のもう片方の側端
部にも設置する事もできる。光源光反射鏡5としては公
知のもの、例えば放物面柱、双曲線柱、楕円柱等の形状
をした板の内面に金属蒸着をしたものが用いられる。
ズ4−2を載置する。その際フィルムレンズ4−2のレ
ンズ面を外側(平面の反対面)に、微小突起41が内側
(平面側)を向くようにして載せる。この場合には、導
光板1上に載せるフィルムレンズ4−2と導光板1の平
滑面10との間の微小突起は、高さ△hが面光源の光源
3の光源光スペクトルの最長波長Λmaxよりも高くす
ることが必要となる。 〔数10〕 △h≧Λmax その理由は、光源光の波長A以上の空隙9が少なくとも
一部分はできるようにすることにより、導光板1とフィ
ルムレンズ4の裏面の間には、光の波長以上の空気層
(屈折率は導光板1よりも低い)が部分的に形成され
る。そして、この空気層と平滑な導光板1の表面との界
面では、光の全反射が起こり、光はその場所では放出さ
れずに、導光板1のより遠方(光源3に対して)へ分配
される。また、導光板1とフィルムレンズ4の裏面の微
小突起41とが直接接する部分では、光は外部へ透過し
て放出される。よって、導光板1の表面から出力される
光量と、導光板1の全体に分配される光量とがバランス
し、全面均一な輝度の面光源が得られる。なお、〔数
1〕からわかるように、通常の屋内使用条件において
は、〔数1〕の条件と〔数10〕の条件とは共通部を有
するために、もし、フィルムレンズ4−2にも本発明の
フィルムレンズを用いる場合には、〔数1〕と〔数1
0〕の両方を満たすものを用いる。次いで、フィルムレ
ンズ4−2の上に本発明のフィルムレンズ4−1を、図
2のように載置する。
持つ層であって、以下のように構成することができる。 導光板層の片面に、高隠蔽性かつ白色度の高い顔
料、例えば、二酸化チタン、アルミニウム等の粉末を分
散させた白色層を塗装などによって形成する。 サンドブライト加工、エンボス加工等によって艶消
微細凹凸を形成した導光板の凹凸模様面に、更に、アル
ミニウム、クロム、銀等のような金属をメッキ又は蒸着
等して、金属薄膜層を形成する。 隠蔽性が低く単にマット面を塗布で形成した白色層
に、金属薄膜層を形成する。 網点状の白色層に形成し、光源から遠ざかるに従っ
て面積率を増やして、光源の光量が減衰するのを補正す
るようにしてもよい。
D等の透過型表示装置のバックライト(背面光源)とし
て使用する場合の構成は、図8の通りである。即ち、本
発明の面光源100のフィルムレンズ4−1のレンズ面
(単位レンズ42のある側)の上に透過型表示装置6を
積層すれば良い。また、図3のような面光源100上に
透過型表示装置6を積層すれば良い。
散角が有効である。拡散角としては例えば半値角θH が
用いられる。これは、透過光輝度(又は強度)が光放出
面の法線からの角度θの減少関数I(θ)とした時に、
I(θH )=I(θ)/2となる角θH の2倍、即ち2
θH として定義される。
m)上に、透明な接着層を約1μmになるように塗布
し、この上に、単位レンズ42のパターンを形成させる
ウレタンアクリレートのプレポリマーを主成分とする紫
外線硬化型樹脂を塗布して、樹脂塗膜を硬化(固化)後
に型を離型することにより、ピッチ110μmで、単位
レンズ形状が長軸長/短軸長=1.85の楕円柱を稜線
が互いに平行になるように、隣接して配列された図12
のようなリニアなレンズ形状を形成したフィルムレンズ
を用いる。このフィルムレンズのレンズ形成面と反対面
側に、下記の要領で微小突起を形成した。 〔組成〕 ビーズ:粒径20μmの架橋アクリル樹脂(積水化成品
工業(株)製、MBX−20) バインダー:(株)昭和インク工業所製、 化X−MD
メヂウム(塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系とアクリ
ル系の混合物) 帯電防止剤:ヘンケル白水(株)DEHYDAT 80
X
止剤を上記バインダー樹脂分の20%を入れたインキ
を、MEK:トルエン:IPA=2:2:1の溶剤で希
釈し、粘度をザーンカップ粘度計#3で17秒とした。
このインキをグラビア方式によって上記基材の非レンズ
面に塗布した(グラビア版は電子彫刻機、ヘリオクリッ
ショグラフで製版した48線/cm角度設定ものベタ版
を用いた)。その後、溶剤を乾燥させて、塗膜を固化さ
せた。この塗膜には、高さΔh=15〜20μmの範囲
の微小突起が平均間隔d=150μmでランダムな配列
で形成されていた。
レンズは、裏面(レンズ面の対向する面)の所定の大き
さ分布の微小突起を設けたので、このフィルムシートの
裏面との間に等厚干渉縞の発生を抑止することができ
る、という効果がある。
斜視図である。
模式図である。
一実施例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
従来例を示す斜視図である。
リズム型レンチキュラーレンズで裏面に直接微小突起を
形成した場合)を示す斜視図である。
る。
として使用した場合を示す斜視図である。
リズム型レンチキュラーレンズで裏面の微小突起を別の
層して形成した場合)を示す斜視図である。
基板上に形成された場合)を示す斜視図である。
突起が部分的に形成された場合)を示す斜視図である。
ンズ状円柱型レンチキュラーレンズの場合)を示す斜視
図である。
ンズ状円柱型レンチキュラーレンズの場合)を示す斜視
図である。
面等周囲が独立した突起状の単位レンズの場合)を示す
斜視図である。
のフィルムレンズを軸が直交するように積層した場合)
を示す斜視図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 透光性平板からなる導光体と、 前記導光体の側端面の双方又は一方に隣接して設けられ
た光源ユニットと、 前記導光体の裏面に形成された光反射層と、 前記導光体の光放出面上に積層され、微小単位レンズを
1次元的又は2次元的に配列したレンズ配列が表面に形
成された第1のフィルムレンズと、 前記第1のフィルムレンズのレンズ配列上に積層され、
微小突起を前記第1のフィルムレンズの表面側に向けて
積層した第2のフィルムレンズと、 を備え、 前記第2のフィルムレンズは、 前記レンズ面と接する面に、部分的又は全面に微小突起
を形成し、 前記微小突起の高さΔhは、このフィルムレンズを観察
する光源の可視光スペクトルの最長波長をλmax 、この
フィルムレンズ面上の反射面を通して観察者から前記光
源を見た場合のその光源の角半径をΔθとしたときに、
〔数1〕の条件を満たし、 〔数1〕 Δh≧λmax /2Δθ2 前記微小突起は、1次元的及び2次元的配列が非周期的
であり、その微小突起の幅Δxは、〔数2〕の条件を満
たし、 〔数2〕 Δx≦100μm かつ、相隣り合う前記各微小突起間の平均距離dが、前
記単位レンズの周期Pに対して〔数3〕の条件を満たす 〔数3〕 d<2P ことを特徴とする面光源。」
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