JP2950434B2 - 毛髪用固体洗浄剤 - Google Patents
毛髪用固体洗浄剤Info
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- JP2950434B2 JP2950434B2 JP2409589A JP40958990A JP2950434B2 JP 2950434 B2 JP2950434 B2 JP 2950434B2 JP 2409589 A JP2409589 A JP 2409589A JP 40958990 A JP40958990 A JP 40958990A JP 2950434 B2 JP2950434 B2 JP 2950434B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水に溶解して使用さ
れるようになっている毛髪用固体洗浄剤に関する。
れるようになっている毛髪用固体洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】シャンプーなどの毛髪用洗浄剤は、一般
に、液体(溶液)、固体などの形態をとっていることも
あるが、市販品の多くは液体洗浄剤である。液体洗浄剤
は、界面活性剤が水に溶解されているものであり、この
ため、起泡性が良く、使用しやすいが、固体洗浄剤に比
べて嵩張る上、漏れを防ぐ手立てを講ずる必要があり、
容器のコストなどの面では不利である。
に、液体(溶液)、固体などの形態をとっていることも
あるが、市販品の多くは液体洗浄剤である。液体洗浄剤
は、界面活性剤が水に溶解されているものであり、この
ため、起泡性が良く、使用しやすいが、固体洗浄剤に比
べて嵩張る上、漏れを防ぐ手立てを講ずる必要があり、
容器のコストなどの面では不利である。
【0003】この点、固体洗浄剤は、溶媒としての水を
含んでいないのでコンパクトであり、ある程度の大きさ
の固形や、粉末状にされている。
含んでいないのでコンパクトであり、ある程度の大きさ
の固形や、粉末状にされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】毛髪用洗浄剤は、単に
油脂などの汚れを落とす能力だけを有していればよいと
いうわけではなく、使用感や仕上がり感なども良くなけ
ればならない。このため、従来の毛髪用洗浄剤は、界面
活性剤の他に天然の油脂類、その誘導体、ポリペプタイ
ドなどの改質剤が配合されていて、使用感や仕上がり感
の改善が図られている。
油脂などの汚れを落とす能力だけを有していればよいと
いうわけではなく、使用感や仕上がり感なども良くなけ
ればならない。このため、従来の毛髪用洗浄剤は、界面
活性剤の他に天然の油脂類、その誘導体、ポリペプタイ
ドなどの改質剤が配合されていて、使用感や仕上がり感
の改善が図られている。
【0005】しかし、洗浄剤の本質的な成分である界面
活性剤の配合設計は、上記改善のためには、まだ不充分
であった。界面活性剤の配合設計以外の面でも工夫も不
十分であった。そこで、この発明は、毛髪用固体洗浄剤
の使用感や仕上がり感の改善を、界面活性剤の配合の面
と発泡性の面から改良することを課題とする。
活性剤の配合設計は、上記改善のためには、まだ不充分
であった。界面活性剤の配合設計以外の面でも工夫も不
十分であった。そこで、この発明は、毛髪用固体洗浄剤
の使用感や仕上がり感の改善を、界面活性剤の配合の面
と発泡性の面から改良することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にかかる毛髪用固体洗浄剤(以下、単に
「洗浄剤」または「固体洗浄剤」と言う)は、界面活性
剤としてアニオン界面活性剤および両性界面活性剤がア
ニオン界面活性剤10重量部(以下、「重量部」を単に
「部」と言う)に対し両性界面活性剤6〜18部の割合
で併用されているとともに、炭酸塩化合物と酸との組み
合わせからなる発泡性の崩壊剤が配合されてなる。
に、この発明にかかる毛髪用固体洗浄剤(以下、単に
「洗浄剤」または「固体洗浄剤」と言う)は、界面活性
剤としてアニオン界面活性剤および両性界面活性剤がア
ニオン界面活性剤10重量部(以下、「重量部」を単に
「部」と言う)に対し両性界面活性剤6〜18部の割合
で併用されているとともに、炭酸塩化合物と酸との組み
合わせからなる発泡性の崩壊剤が配合されてなる。
【0007】
【発明の実施の形態】 この発明の固体洗浄剤は、タブレ
ット状に成形されていたり、あるいは、粉末にされてい
たりしてもよい。この発明では、界面活性剤として、ア
ニオン界面活性剤と両性界面活性剤を併用する。アニオ
ン界面活性剤のみを用いると、洗髪中にきしんだり仕上
がった時に毛ががさついたりするなど、使用感および仕
上がり感が悪いという問題が起こり、両性界面活性剤の
みを用いると泡立ちが弱く、クリームのような重たい感
触の細かい泡が生じ、洗髪時の指どおりが悪くなる。な
お、この発明では、これら必須成分の両界面活性剤に加
えて、この発明の目的達成を損なわない程度に、カチオ
ン界面活性剤および/または非イオン界面活性剤を風合
改良のために使用しても良い。
ット状に成形されていたり、あるいは、粉末にされてい
たりしてもよい。この発明では、界面活性剤として、ア
ニオン界面活性剤と両性界面活性剤を併用する。アニオ
ン界面活性剤のみを用いると、洗髪中にきしんだり仕上
がった時に毛ががさついたりするなど、使用感および仕
上がり感が悪いという問題が起こり、両性界面活性剤の
みを用いると泡立ちが弱く、クリームのような重たい感
触の細かい泡が生じ、洗髪時の指どおりが悪くなる。な
お、この発明では、これら必須成分の両界面活性剤に加
えて、この発明の目的達成を損なわない程度に、カチオ
ン界面活性剤および/または非イオン界面活性剤を風合
改良のために使用しても良い。
【0008】アニオン界面活性剤と両性界面活性剤との
使用割合は、アニオン界面活性剤10部に対して両性界
面活性剤6〜18部にする必要がある。両性界面活性剤
がこの割合を下回ると両性界面活性剤の併用の効果が見
られず、アニオン界面活性剤の問題点が現れ、また、前
記割合を上回ると起泡が重たい感じになるなど両性界面
活性剤の問題点が現れる。
使用割合は、アニオン界面活性剤10部に対して両性界
面活性剤6〜18部にする必要がある。両性界面活性剤
がこの割合を下回ると両性界面活性剤の併用の効果が見
られず、アニオン界面活性剤の問題点が現れ、また、前
記割合を上回ると起泡が重たい感じになるなど両性界面
活性剤の問題点が現れる。
【0009】前記アニオン界面活性剤としては、たとえ
ば、石ケン、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、N−アシ
ルアミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル
硫酸エステル塩、アルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩、メチルタウリン酸塩などが挙げられ、いずれか1
つが単独で使用されたり、または、2以上が併用された
りする。
ば、石ケン、ラウリル硫酸塩、ポリオキシエチレンアル
キルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、N−アシ
ルアミノ酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル
硫酸エステル塩、アルキルフェニルエーテル硫酸エステ
ル塩、メチルタウリン酸塩などが挙げられ、いずれか1
つが単独で使用されたり、または、2以上が併用された
りする。
【0010】前記両性界面活性剤としては、たとえば、
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、2−アルキル−
N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、脂肪酸アル
キルベタイン、スルホベタイン、アミオキサイドなどが
挙げられ、いずれか1つが単独で使用されたり、また
は、2以上が併用されたりする。
塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、2−アルキル−
N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾ
リニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、脂肪酸アル
キルベタイン、スルホベタイン、アミオキサイドなどが
挙げられ、いずれか1つが単独で使用されたり、また
は、2以上が併用されたりする。
【0011】この発明では、固体洗浄剤を水に溶解しや
すくするために、崩壊剤を用いることも可能である。崩
壊剤としては、通常、打錠時に使用される糖類や無機物
などが使用でき、たとえば、セルロース、乳糖、無水ケ
イ酸、澱粉などが挙げられ、いずれか1つが単独で使用
されたり、または、2以上が併用されたりする。なお、
崩壊剤として、炭酸塩化合物および酸を用いるようにす
ると、固形洗浄剤が水に溶解するときに、炭酸塩化合物
と酸との反応により炭酸ガスを発生し、発泡するように
なるので好ましい。発泡により、溶解が促進されるとと
もに、パフォーマンス性が加わり、使用者がおもしろさ
を感じることができる。
すくするために、崩壊剤を用いることも可能である。崩
壊剤としては、通常、打錠時に使用される糖類や無機物
などが使用でき、たとえば、セルロース、乳糖、無水ケ
イ酸、澱粉などが挙げられ、いずれか1つが単独で使用
されたり、または、2以上が併用されたりする。なお、
崩壊剤として、炭酸塩化合物および酸を用いるようにす
ると、固形洗浄剤が水に溶解するときに、炭酸塩化合物
と酸との反応により炭酸ガスを発生し、発泡するように
なるので好ましい。発泡により、溶解が促進されるとと
もに、パフォーマンス性が加わり、使用者がおもしろさ
を感じることができる。
【0012】前記炭酸塩化合物としては、たとえば、重
曹、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられ、い
ずれか1つが単独で使用されたり、または、2以上が併
用されたりする。前記酸としては、たとえば、酒石酸、
クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、グルコン
酸、などの有機酸;リン酸二水素ナトリウム、リン酸二
水素カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウムなどの
無機酸が挙げられ、いずれか1つが単独で使用された
り、または、2以上が併用されたりする。なお、酸とし
ては、吸湿しにくいもの、たとえば、酒石酸、クエン酸
等の有機酸が好ましい。これは吸湿により炭酸塩化合物
と反応しはじめるのを防ぐためである。
曹、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどが挙げられ、い
ずれか1つが単独で使用されたり、または、2以上が併
用されたりする。前記酸としては、たとえば、酒石酸、
クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、グルコン
酸、などの有機酸;リン酸二水素ナトリウム、リン酸二
水素カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウムなどの
無機酸が挙げられ、いずれか1つが単独で使用された
り、または、2以上が併用されたりする。なお、酸とし
ては、吸湿しにくいもの、たとえば、酒石酸、クエン酸
等の有機酸が好ましい。これは吸湿により炭酸塩化合物
と反応しはじめるのを防ぐためである。
【0013】崩壊剤の使用割合は、特に制限はないが、
たとえば、界面活性剤の合計10部に対して、5〜60
部の範囲内に設定される。崩壊剤の割合がこの範囲を下
回ると崩壊剤としての効果が得られないおそれがあり、
上回ると使用時のザラツキおよび風合に悪影響を与える
おそれがある。なお、崩壊剤として炭酸塩化合物および
酸を用いる場合には、両性界面活性剤10部に対して、
炭酸塩化合物を7部以下の割合とし、かつ、炭酸塩化合
物/酸(重量比)≧0.2であることが好ましい。炭酸
塩化合物の割合が7部よりも多いと、起泡が重たい感じ
となり好ましくなく、また、炭酸塩化合物/酸の割合が
0.2よりも小さいと十分な発泡性が得られないことが
ある。また、発泡剤を用いる場合、より好ましくは、両
性界面活性剤10部に対して発泡剤8〜14部の割合
で、かつ、炭酸塩化合物/酸(重量比)=0.8〜1.
2である。
たとえば、界面活性剤の合計10部に対して、5〜60
部の範囲内に設定される。崩壊剤の割合がこの範囲を下
回ると崩壊剤としての効果が得られないおそれがあり、
上回ると使用時のザラツキおよび風合に悪影響を与える
おそれがある。なお、崩壊剤として炭酸塩化合物および
酸を用いる場合には、両性界面活性剤10部に対して、
炭酸塩化合物を7部以下の割合とし、かつ、炭酸塩化合
物/酸(重量比)≧0.2であることが好ましい。炭酸
塩化合物の割合が7部よりも多いと、起泡が重たい感じ
となり好ましくなく、また、炭酸塩化合物/酸の割合が
0.2よりも小さいと十分な発泡性が得られないことが
ある。また、発泡剤を用いる場合、より好ましくは、両
性界面活性剤10部に対して発泡剤8〜14部の割合
で、かつ、炭酸塩化合物/酸(重量比)=0.8〜1.
2である。
【0014】両性界面活性剤は、一般にpHと塩類によ
って強く影響を受け、低pH値、かつ、高Naイオン濃
度では重い泡を形成し、使用感が悪くなる。このため、
崩壊剤として炭酸塩化合物と酸を用いるときには、これ
らの配合量を上記のように限定するのが好ましいのであ
る。この発明の固体洗浄剤は、アニオン界面活性剤およ
び両性界面活性剤のみで作られていてもよいが、必須成
分に必要に応じて他の1以上の成分を配合してもよい。
たとえば、上述したように、カチオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、崩壊剤、発泡剤の他、感触剤、動
植物エキスなどの他にも、無機質ビルダー、酸化防止
剤、香料、色素、防腐剤、キレート剤、紫外線吸収剤な
どの使用が可能である。前記感触剤としては、たとえ
ば、第4級アンモニウム塩、カチオン化セルロース誘導
体、カチオン化PPT(ポリペプタイド)、ポリグリコ
ールとポリアミンとの縮合物などのカチオン化高分子;
コラーゲン誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどの水溶性高分子;脂肪酸アルカノール
アミド、高級脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂
肪酸、スクワラン、ホホバ油、シリコン油、シリコン誘
導体などが挙げられ、いずれか1つが単独で使用された
り、または、2以上併用されたりする。感触剤の使用割
合は、たとえば、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤
の合計10部に対して0.01〜10部とされる。ま
た、たとえば、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤の
合計10部に対して、ガム質および/または水溶性高分
子化合物を任意の割合で配合することができる。
って強く影響を受け、低pH値、かつ、高Naイオン濃
度では重い泡を形成し、使用感が悪くなる。このため、
崩壊剤として炭酸塩化合物と酸を用いるときには、これ
らの配合量を上記のように限定するのが好ましいのであ
る。この発明の固体洗浄剤は、アニオン界面活性剤およ
び両性界面活性剤のみで作られていてもよいが、必須成
分に必要に応じて他の1以上の成分を配合してもよい。
たとえば、上述したように、カチオン性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、崩壊剤、発泡剤の他、感触剤、動
植物エキスなどの他にも、無機質ビルダー、酸化防止
剤、香料、色素、防腐剤、キレート剤、紫外線吸収剤な
どの使用が可能である。前記感触剤としては、たとえ
ば、第4級アンモニウム塩、カチオン化セルロース誘導
体、カチオン化PPT(ポリペプタイド)、ポリグリコ
ールとポリアミンとの縮合物などのカチオン化高分子;
コラーゲン誘導体、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロースなどの水溶性高分子;脂肪酸アルカノール
アミド、高級脂肪酸エステル、高級アルコール、高級脂
肪酸、スクワラン、ホホバ油、シリコン油、シリコン誘
導体などが挙げられ、いずれか1つが単独で使用された
り、または、2以上併用されたりする。感触剤の使用割
合は、たとえば、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤
の合計10部に対して0.01〜10部とされる。ま
た、たとえば、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤の
合計10部に対して、ガム質および/または水溶性高分
子化合物を任意の割合で配合することができる。
【0015】上記必須成分、および、必要に応じて使用
される任意成分を粉末にして混合したり、あるいは、こ
の混合物を顆粒化したりして、粉末状の洗浄剤とするこ
とができる。この発明の固体洗浄剤を、タブレット状に
成形されたものとする場合、上述の必須成分および必要
に応じて使用される任意成分を用いて次のようにして製
造される。これらの成分は、たとえば、平均粒径0.1
〜2mmの粉末とされて用いられる。平均粒径がこの範囲
を外れると使用時の崩壊性、使用感に悪影響を与えるお
それがある。前述の大きさにいったん顆粒化してから適
量ずつ通常の打錠法により成形し、タブレットを得るこ
とができる。
される任意成分を粉末にして混合したり、あるいは、こ
の混合物を顆粒化したりして、粉末状の洗浄剤とするこ
とができる。この発明の固体洗浄剤を、タブレット状に
成形されたものとする場合、上述の必須成分および必要
に応じて使用される任意成分を用いて次のようにして製
造される。これらの成分は、たとえば、平均粒径0.1
〜2mmの粉末とされて用いられる。平均粒径がこの範囲
を外れると使用時の崩壊性、使用感に悪影響を与えるお
それがある。前述の大きさにいったん顆粒化してから適
量ずつ通常の打錠法により成形し、タブレットを得るこ
とができる。
【0016】この発明の洗浄剤がタブレット状である場
合、1個1個の重量が、たとえば、0.5〜5gとされ
るが、これに限るものではない。また、1回の使用に適
した量(たとえば、1〜3g)であれば、使用に便利で
ある。タブレット状固体洗浄剤の形状は特に限定はない
が、たとえば、直径20mm、厚み2mm程度(重量約2.
5g)の円板形とされる。
合、1個1個の重量が、たとえば、0.5〜5gとされ
るが、これに限るものではない。また、1回の使用に適
した量(たとえば、1〜3g)であれば、使用に便利で
ある。タブレット状固体洗浄剤の形状は特に限定はない
が、たとえば、直径20mm、厚み2mm程度(重量約2.
5g)の円板形とされる。
【0017】この発明の固体洗浄剤は、シャンプー、リ
ンス、ボディソープなどとして用いられるように作るこ
とができ、業務用、一般家庭用、携帯用などに用いるこ
とができる。
ンス、ボディソープなどとして用いられるように作るこ
とができ、業務用、一般家庭用、携帯用などに用いるこ
とができる。
【0018】
【作 用】洗浄剤を固体とすることにより、界面活
性剤としてアニオン界面活性剤および両性界面活性剤を
上記特定の割合で用いることができる。このため、使用
感および仕上がり感が良く、しかも、泡立ちが良く洗浄
性の良いものとなる。崩壊剤として、炭酸塩化合物およ
び酸の組み合わせからなる発泡性の崩壊剤を用いるた
め、固形洗浄剤が水に溶解するときに、炭酸塩化合物と
酸との反応により炭酸ガスを発生し、発泡するようにな
り、この発泡により、溶解が促進されるとともに、パフ
ォーマンス性が加わる。
性剤としてアニオン界面活性剤および両性界面活性剤を
上記特定の割合で用いることができる。このため、使用
感および仕上がり感が良く、しかも、泡立ちが良く洗浄
性の良いものとなる。崩壊剤として、炭酸塩化合物およ
び酸の組み合わせからなる発泡性の崩壊剤を用いるた
め、固形洗浄剤が水に溶解するときに、炭酸塩化合物と
酸との反応により炭酸ガスを発生し、発泡するようにな
り、この発泡により、溶解が促進されるとともに、パフ
ォーマンス性が加わる。
【0019】
【実 施 例】以下に、この発明の具体的な実施例およ
び比較例と参考例をを示すが、この発明は下記実施例に
限定されない。 −参考例1〜5、実施例1〜9および比較例1〜12− アニオン界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム(花
王石鹸株式会社製の商品名「ニマール10パウダー」:
粉末)を、両性界面活性剤としてヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルベタイン(ゴールドシュミット・ジャパン株式会
社製の商品名「テゴ−ベタイン(Tego-Betain)パウダ
ー」:粉末)をそれぞれ用いた。表1〜4に示す配合で
混合し、粉末状の固体洗浄剤を得た。
び比較例と参考例をを示すが、この発明は下記実施例に
限定されない。 −参考例1〜5、実施例1〜9および比較例1〜12− アニオン界面活性剤としてラウリル硫酸ナトリウム(花
王石鹸株式会社製の商品名「ニマール10パウダー」:
粉末)を、両性界面活性剤としてヤシ油脂肪酸アミドプ
ロピルベタイン(ゴールドシュミット・ジャパン株式会
社製の商品名「テゴ−ベタイン(Tego-Betain)パウダ
ー」:粉末)をそれぞれ用いた。表1〜4に示す配合で
混合し、粉末状の固体洗浄剤を得た。
【0020】−実施例10〜18− 表5に示す配合で、よく混合してから常法により打錠し
てタブレット状固体洗浄剤を得た。得られた洗浄剤につ
いて泡の状態および毛束の仕上がり感を評価した。結果
を表1〜5に示した。
てタブレット状固体洗浄剤を得た。得られた洗浄剤につ
いて泡の状態および毛束の仕上がり感を評価した。結果
を表1〜5に示した。
【0021】泡の状態は、40℃の温水50mlに洗浄剤
を攪拌溶解したときの起泡状態を下記の基準で評価し
た。 ◎:起泡量が多く、泡の感触が軽く良好である。 ○:起泡量および泡の感触が適度である。 △:起泡量がやや少ないが、泡の感触は適度である。
を攪拌溶解したときの起泡状態を下記の基準で評価し
た。 ◎:起泡量が多く、泡の感触が軽く良好である。 ○:起泡量および泡の感触が適度である。 △:起泡量がやや少ないが、泡の感触は適度である。
【0022】 ×:起泡量が少なく、泡の感触が重い。 毛束の仕上がり感は、40℃の温水50mlにタブレット
1錠(粉末の場合は同量)を溶解後、毛束を浸漬し、水
洗、乾燥後の毛束の風合を下記の基準で評価した。 ◎:滑らかな櫛通りで艶、ハリがある。
1錠(粉末の場合は同量)を溶解後、毛束を浸漬し、水
洗、乾燥後の毛束の風合を下記の基準で評価した。 ◎:滑らかな櫛通りで艶、ハリがある。
【0023】 ○:櫛通りは良いが、艶またはハリにやや欠ける。 △:ややがさつきがある。 ×:櫛通りが悪く、がさつきが強い。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【表5】
【0029】表1〜5にみるように、この発明で規定さ
れる活性剤範囲内の洗浄剤(実施例の洗浄剤)は、いず
れも、起泡性および仕上がりにおいて良好な結果が得ら
れたが、その範囲を外れたもの(比較例の洗浄剤)は良
好な結果を得ることができなかった。 −実施例19− 下記の配合により実施例10〜18と同様にしてタブレ
ット状固体洗浄剤を製造した。
れる活性剤範囲内の洗浄剤(実施例の洗浄剤)は、いず
れも、起泡性および仕上がりにおいて良好な結果が得ら
れたが、その範囲を外れたもの(比較例の洗浄剤)は良
好な結果を得ることができなかった。 −実施例19− 下記の配合により実施例10〜18と同様にしてタブレ
ット状固体洗浄剤を製造した。
【0030】 ・炭酸水素ナトリウム :11部 ・クエン酸 :10部 ・ラウリル硫酸ナトリウム :22部 ・ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン:18部 ・スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム: 4部 ・カゼイン加水分解物 :14部 ・スクワラン :14部 ・カチオン化セルロース : 3部 ・香料 : 3部 −実施例20− 下記の配合により実施例10〜18と同様にしてタブレ
ット状固体洗浄剤を製造した。
ット状固体洗浄剤を製造した。
【0031】 ・炭酸水素ナトリウム :12部 ・酒石酸 :10部 ・ラウリル硫酸ナトリウム :18部 ・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:18部 ・スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム: 4部 ・カゼイン加水分解物 :14部 ・ホホバ油 :14部 ・カチオン化セルロース : 3部 ・PPT : 4部 ・香料 : 3部 実施例19および20のタブレット状固体洗浄剤につい
て、崩壊性、泡の状態および毛束の仕上がり感を評価し
た。その結果、いずれも良好であった。
て、崩壊性、泡の状態および毛束の仕上がり感を評価し
た。その結果、いずれも良好であった。
【0032】
【発明の効果】この発明の固体洗浄剤は、以上に述べた
ようなものであるので、界面活性剤の配合により使用感
および仕上がり感を向上させることができ、アニオン性
界面活性剤と両性界面活性剤との併用による弊害が現れ
にくい。
ようなものであるので、界面活性剤の配合により使用感
および仕上がり感を向上させることができ、アニオン性
界面活性剤と両性界面活性剤との併用による弊害が現れ
にくい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3/04 C11D 3/04 3/10 3/10 3/20 3/20 17/06 17/06 //(C11D 1/94 1:90 1:14) (72)発明者 小林 明 東京都三鷹市上連雀1丁目11番7号 (72)発明者 林 健一 大阪府四條畷市岡山3丁6番16号 (56)参考文献 特開 昭58−194998(JP,A) 特開 昭57−131295(JP,A) 特開 昭51−14907(JP,A) 特開 昭47−27208(JP,A) 特公 昭46−25601(JP,B1) 特公 昭40−11740(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 17/00 A61K 7/075 - 7/08 A61K 7/50 C11D 3/04 C11D 3/10 C11D 3/20 C11D 17/06 C11D 1/90- 1/94 C11D 1/14 WPI/L(QUESTEL)
Claims (2)
- 【請求項1】 界面活性剤としてアニオン界面活性剤お
よび両性界面活性剤がアニオン界面活性剤10重量部に
対し両性界面活性剤6〜18重量部の割合で併用されて
いるとともに、炭酸塩化合物と酸との組み合わせからな
る発泡性の崩壊剤が配合されてなる毛髪用固体洗浄剤。 - 【請求項2】 タブレット状に成形されている請求項1
に記載の毛髪用固体洗浄剤。
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