JP2947698B2 - 立形ローラミル用の減速機 - Google Patents
立形ローラミル用の減速機Info
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Description
介して粉砕テーブルを回転させる遊星歯車式の減速機の
遊星歯車を回転自在に支持する軸受部に確実に潤滑油を
供給し得るようにした立形ローラミル用の減速機に関す
る。
機には種々の形式のものがあるが、近年それらの粉砕機
の中で、被粉砕物を同時に粉砕・乾燥し得、しかもエネ
ルギー効率が、例えば、ボールミルに比較して優れてい
る立形ローラミルが益々多用されるようになってきてい
る。
その断面図の図3と、減速機の断面図の図4とを参照し
ながら説明すると、立形ローラミルは、図3に示すよう
に、粉砕テーブル20と、油圧シリンダCにより水平軸
心回りに揺動されるローラ支持軸22を介して押圧力が
付与されつつ、被粉砕物Wを介してこの粉砕テーブル2
0の上を転動する粉砕ローラ21とを備えている。前記
粉砕テーブル20は、後述する構成になる減速機1によ
って垂直軸心回りに回転される垂直な出力軸の上部に設
けられる出力フランジ13の上に、取付けボルト等の機
械的固着手段で取付けられて回転されるように構成され
ている。
すると、この減速機1は、図4に示すように、溶接によ
り一体形成されたケーシング2に複数の減速部を有する
ギヤトレーンが内蔵されている。詳しくは、ケーシング
2には入力軸3が軸受を介して水平に支持され、入力軸
3の先端に嵌合される小傘歯車4に噛み合う大傘歯車6
が嵌合される垂直な出力軸5と、この出力軸5の上側に
設けられる太陽歯車7に噛み合う遊星歯車9を支持する
遊星枠8と、さらに遊星歯車9が噛み合う内歯車10と
がそれぞれ内蔵されている。
ラストパッド11を介して前記出力フランジ13が回転
自在に支持されると共に、前記遊星枠8は、一端が出力
フランジ13の中央部に、球面座15により垂直軸心回
りに回転可能に連結され、他端がこの遊星枠8の上端面
部に水平ピン16を介して連結されてなる遊星枠支持金
具12で吊持されている。なお、出力フランジ13は、
この出力フランジ13と遊星枠8との間に介装される出
力カップリング14を介して回転されるように構成され
ている。勿論、この種の減速機の構成は各メーカによっ
て若干相違するが、その構成は大同小異である。
ーブルの回転には大トルクを要し、減速機の各歯車の噛
合部や軸受部には大負荷が作用する。このような減速機
を安定的に稼働させるためには、各歯車の噛合部を初
め、遊星歯車を回転自在に支持する軸受部の潤滑が極め
て重要である。
アンバランスによって出力フランジが傾斜し、この傾斜
により遊星枠が径方向にずれるために、従来の場合、ケ
ーシングの上部に配設されている出力フランジからの潤
滑油の垂れ流し潤滑方式や潤滑油をノズルから噴射する
噴射潤滑方式が採用されている。しかしながら遊星枠は
回転しているので、特に遊星歯車の軸受部に十分に潤滑
油を供給することができず、軸受部が焼付いたり破損し
たりする恐れがあった。
星歯車を回転自在に支持する軸受部に確実に潤滑油を供
給して、立形ローラミルの安定的な稼働を可能ならしめ
る立形ローラミル用の減速機を提供するにある。
に、本発明に係る立形ローラミル用の減速機が採用した
主たる手段の特徴とするところは、ケーシングに内設さ
れた内歯車と太陽歯車とに噛合する遊星歯車が外嵌され
た遊星歯車軸を支持する遊星枠に固着され、該遊星枠の
回転を、前記ケーシングの上部に配設された出力フラン
ジに伝達する出力カップリングに、内溝が周設され、外
側から前記内溝に連通する油孔を有する円環を外嵌し、
該円環を径方向に摺動自在に嵌合して該円環の径方向の
外側に、潤滑油が供給される油溜室を形成すると共に、
前記内溝から前記遊星歯車の内側に給油路を連通させた
ところにある。
出力カップリングに、外側から内側に周設された内溝に
連通する油孔を有する円環を外嵌し、この円環の径方向
の外側に形成された油溜室から油孔、内溝、給油路を介
して潤滑油が遊星歯車の内側に供給される。そして、負
荷のアンバランスにより出力カップリングが傾いても、
その傾きによる遊星枠の径方向のずれは油溜室において
円環が径方向に摺動移動することによって吸収される。
用の減速機を、その断面図の図1と、その主要部詳細図
の図2とを参照しながら、従来と同一のもの並びに同一
機能を有するものを同一符号を以て説明する。但し、立
形ローラミル本体については、従来例の項において説明
したものの構成と同様であるため、これについての説明
は割愛する。
ラミル用の減速機で、この減速機1のケーシング2には
複数の減速部を有するギヤトレーンが内蔵されている。
詳しくは、このケーシング2には入力軸3が軸受を介し
て水平に支持され、この入力軸3の先端に嵌合される小
傘歯車4に噛合する大傘歯車6が嵌合される垂直な出力
軸5と、この出力軸5の上側に設けられる太陽歯車7に
噛合する遊星歯車9が軸受Bを介して外嵌される遊星歯
車軸9aと、この遊星歯車軸9aを支持する遊星枠8
と、前記遊星歯車9が噛合する内歯車10とがそれぞれ
内蔵されている。
ッド11を介して出力フランジ13が回転作動自在に支
持されており、この出力フランジ13は、これと遊星枠
8との間に介装される出力カップリング14を介して回
転されるようになっている。また、遊星枠8は上部と下
部とに球面座15,15を介して吊持軸12によって吊
持されており、これら球面座15,15によって、粉砕
テーブルに作用する負荷のアンバランスで生じる出力フ
ランジ13の傾きを吸収するように構成されている。
の取付け側のフランジ部材14aの外周には、内溝20
aが周設され、外側から内溝20aに連通する油孔20
b有する円環であるランタンリング20が外嵌されてい
る。さらに、ランタンリング20は、出力フランジ13
を回転させる伝達部13aと、スラストパッド11を介
して出力フランジ13を支持するフランジ支持部材2a
とによって形成される内溝状で、油溜室21となるリン
グ状空間の上下面に摺接し得るように嵌合されている。
つまり、粉砕テーブルに作用する負荷のアンバランスで
生じる出力フランジ13の傾きにより遊星枠8が径方向
にずれると、ランタンリング20が油溜室21において
ずれるように構成されている。
から、出力フランジ14のフランジ部材14a、遊星枠
8、遊星歯車軸9aを経て、この遊星歯車軸9aの径方
向の外方に潤滑油を供給する給油路22が連通してい
る。勿論、給油路22のフランジ部材14aと遊星枠8
との間、遊星枠8と遊星歯車軸9aとの間にはシールリ
ング(図示省略)が配設されてなる構成になっている。
なお、図1,2において、出力軸5の回転中心を挟む遊
星歯車9の反対側であって、かつ遊星枠8の内側の上側
面から下向きに突設されてなるものは、太陽歯車7に潤
滑油を噴射するノズル部23であり、このノズル部23
にも前記ランタンリング20の内溝20aから図示しな
い給油路が連通している。
る作用態様を説明すると、潤滑油供給路(図示省略)か
ら油溜室21に供給された潤滑油は、油孔20bを通っ
て内溝20aに流入し、この内溝20aから給油路22
を通って遊星歯車軸9aの径方向の外方に向かって流出
する。遊星歯車軸9aには遊星歯車9を回転自在に支持
する軸受Bが外嵌されているので、この軸受Bは流出す
る潤滑油によって強制的に潤滑される。この場合、ラン
タンリング20のフランジ部材14aへの外嵌部や油溜
室21との摺接部にはシールが配設されていないため、
これら部位からの潤滑油漏れを回避することができない
が、潤滑油の漏れ量は一定であり、殆どが軸受Bに供給
されるため、軸受Bの潤滑に全く問題がないことを確認
した。
にアンバランスが生じて、出力フランジ13が傾斜して
遊星枠8が位置ずれしても、その位置ずれ分はランタン
リング20が油溜室21の内壁を滑ることにより吸収さ
れるので、出力フランジ13の傾斜の如何を問わず軸受
Bに潤滑油が供給され続けることとなる。
油の垂れ流し潤滑方式や潤滑油をノズルから噴射する噴
射潤滑方式の減速機のように、遊星歯車の軸受部への潤
滑油の供給が不十分になることがなくなり、軸受Bが焼
付いたり破損したりする恐れがなくなった。なお、以上
では、給油路22の一部が遊星歯車軸9aにも設けられ
ている例を説明したが、遊星枠8に設けた給油路22の
一部から直接軸受Bに潤滑油を供給する構成にすること
もできる。
機によれば、油溜室に供給された潤滑油は油孔を通って
内溝に流入し、この内溝から給油路を通って遊星歯車の
軸受部に強制的に供給されるので、従来の出力フランジ
からの潤滑油の垂れ流し潤滑方式や潤滑油をノズルから
噴射する噴射潤滑方式である減速機のように、遊星歯車
の軸受部への潤滑が不十分になる恐れがなくなり、立形
ローラミルの安定的な稼働を継続することが可能になる
という効果がある。
機の断面図である。
減速機の主要部断面図である。
図である。
材、3…入力軸、4…小傘歯車、5…出力軸、6…大傘
歯車、7…太陽歯車、8…遊星枠、8a…連結金具、9
…遊星歯車、9a…遊星歯車軸、10…内歯車、11…
スラストパッド、12…吊持軸、13…出力フランジ、
14…出力カップリング、14a…フランジ部材、15
…球面座、20…ランタンリング、20a…内溝、20
b…油孔、21…油溜室、22…給油路、23…ノズル
部、B…軸受。
Claims (1)
- 【請求項1】 ケーシングに内設された内歯車と太陽歯
車とに噛合する遊星歯車が外嵌された遊星歯車軸を支持
する遊星枠に固着され、該遊星枠の回転を、前記ケーシ
ングの上部に配設された出力フランジに伝達する出力カ
ップリングに、内溝が周設され、外側から前記内溝に連
通する油孔を有する円環を外嵌し、該円環を径方向に摺
動自在に嵌合して該円環の径方向の外側に、潤滑油が供
給される油溜室を形成すると共に、前記内溝から前記遊
星歯車の内側に給油路を連通させたことを特徴とする立
形ローラミル用の減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23143793A JP2947698B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 立形ローラミル用の減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23143793A JP2947698B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 立形ローラミル用の減速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780336A JPH0780336A (ja) | 1995-03-28 |
JP2947698B2 true JP2947698B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=16923536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23143793A Expired - Lifetime JP2947698B2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | 立形ローラミル用の減速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947698B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7704178B2 (en) * | 2006-07-05 | 2010-04-27 | United Technologies Corporation | Oil baffle for gas turbine fan drive gear system |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP23143793A patent/JP2947698B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0780336A (ja) | 1995-03-28 |
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