JP2928230B1 - 無煙焼き器 - Google Patents
無煙焼き器Info
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Landscapes
- Baking, Grill, Roasting (AREA)
Abstract
【要約】
【課題】 空気を流入させて燃焼効率を向上させるとと
もに、その流入する空気を利用して、食材に対する温度
分布を任意に調整することのできる無煙焼き器を提供す
ること。 【解決手段】 互いに対向する壁1と、壁1の対向面に
設けたガスバーナ3a、3bと、対向する壁1の上端に
掛け渡すとともに、肉や魚等の食材4を支える網や串等
の支持材5とを備え、支持材5に支えられた肉や魚等の
食材4を、ガスバーナ3a、3bの火力によって焼く構
成にした無煙焼き器を前提として、空気流入口7a〜7
cを、少なくとも一のガスバーナ3a、3bを挟んで上
下に配置している。
もに、その流入する空気を利用して、食材に対する温度
分布を任意に調整することのできる無煙焼き器を提供す
ること。 【解決手段】 互いに対向する壁1と、壁1の対向面に
設けたガスバーナ3a、3bと、対向する壁1の上端に
掛け渡すとともに、肉や魚等の食材4を支える網や串等
の支持材5とを備え、支持材5に支えられた肉や魚等の
食材4を、ガスバーナ3a、3bの火力によって焼く構
成にした無煙焼き器を前提として、空気流入口7a〜7
cを、少なくとも一のガスバーナ3a、3bを挟んで上
下に配置している。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、肉や魚等の食材
を焼いて調理するための無煙焼き器に関する。
を焼いて調理するための無煙焼き器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の無煙焼き器としては、例えば、図
5に示すものがあった。無煙焼き器は、紙面左右の一対
の側壁1と、紙面手前及び奥側の側壁2とを有し、その
上面と下面とを開口させた箱体からなる。そして、その
うちの対向する一対の側壁1の対向面に、上下二段に配
置したガスバーナ3a、3bをそれぞれ設けている。上
記側壁1、2の上端には網5を掛け渡して、この網5上
に、肉や魚等の食材4を載せている。また、上記側壁
1、2の下面側にはパン6を配置し、このパン6に水を
溜めている。
5に示すものがあった。無煙焼き器は、紙面左右の一対
の側壁1と、紙面手前及び奥側の側壁2とを有し、その
上面と下面とを開口させた箱体からなる。そして、その
うちの対向する一対の側壁1の対向面に、上下二段に配
置したガスバーナ3a、3bをそれぞれ設けている。上
記側壁1、2の上端には網5を掛け渡して、この網5上
に、肉や魚等の食材4を載せている。また、上記側壁
1、2の下面側にはパン6を配置し、このパン6に水を
溜めている。
【0003】このようにした無煙焼き器では、ガスバー
ナ3a、3bに点火すると、その火力によって、網5上
の肉や魚等の食材4が焼かれる。このとき、例えば、肉
や魚等の食材4から汁が落ちるが、この汁は、側壁1に
設けたガスバーナ3a、3bに触れることなく、そのま
まパン6に落下する。したがって、その汁がガスバーナ
3a、3bにこびりつくこともなく、また、その汁が燃
えて煙が発生するのを防ぐことができる。
ナ3a、3bに点火すると、その火力によって、網5上
の肉や魚等の食材4が焼かれる。このとき、例えば、肉
や魚等の食材4から汁が落ちるが、この汁は、側壁1に
設けたガスバーナ3a、3bに触れることなく、そのま
まパン6に落下する。したがって、その汁がガスバーナ
3a、3bにこびりつくこともなく、また、その汁が燃
えて煙が発生するのを防ぐことができる。
【0004】上記無煙焼き器では、箱体の下面とパン6
との間に間隔を保って、そこに開放部9を形成してい
る。このように箱体下面とパン6との間に開放部9を形
成しておけば、箱体内の暖められた空気が上昇するとと
もに、箱体内にはその開放部9から外部の空気が流入
し、自然対流が発生する。したがって、箱体内に酸素が
次々に供給されることとなり、燃焼効率を向上させるこ
とができる。もし、空気が流入できる開放部9を形成し
なければ、箱体内には、ガスバーナ3a、3bの燃焼に
よって発生する排気ガスがたまってしまう。そして、箱
体内に排気ガスがたまると、そのぶん酸素が少なくな
り、燃焼効率が著しく悪くなってしまう。
との間に間隔を保って、そこに開放部9を形成してい
る。このように箱体下面とパン6との間に開放部9を形
成しておけば、箱体内の暖められた空気が上昇するとと
もに、箱体内にはその開放部9から外部の空気が流入
し、自然対流が発生する。したがって、箱体内に酸素が
次々に供給されることとなり、燃焼効率を向上させるこ
とができる。もし、空気が流入できる開放部9を形成し
なければ、箱体内には、ガスバーナ3a、3bの燃焼に
よって発生する排気ガスがたまってしまう。そして、箱
体内に排気ガスがたまると、そのぶん酸素が少なくな
り、燃焼効率が著しく悪くなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の無煙焼き
器では、箱体の下方の開放部9から、空気を流入させて
いる。そして、この開放部9から流入する空気は、箱体
内で暖められて上昇していくが、このとき、図5の二点
鎖線8に示すように、ガスバーナ3a、3bの噴出ガス
圧に押しやられながら、網5の中央付近に集中して上昇
していく。
器では、箱体の下方の開放部9から、空気を流入させて
いる。そして、この開放部9から流入する空気は、箱体
内で暖められて上昇していくが、このとき、図5の二点
鎖線8に示すように、ガスバーナ3a、3bの噴出ガス
圧に押しやられながら、網5の中央付近に集中して上昇
していく。
【0006】ところが、開放部9から次々に流入する空
気は、常温より少しでも暖められると上昇していってし
まう。つまり、箱体内を上昇する空気は、暖められてい
るとはいっても、常温より少し高い温度になっただけで
網5の中央付近に向かって上昇していくことになる。
気は、常温より少しでも暖められると上昇していってし
まう。つまり、箱体内を上昇する空気は、暖められてい
るとはいっても、常温より少し高い温度になっただけで
網5の中央付近に向かって上昇していくことになる。
【0007】このようにして上昇する空気が網5の中央
付近に集中すると、図4にも示すように、中央付近の温
度だけが、端部付近の温度に比べて低くなってしまう。
そして、網5上で温度分布にばらつきが生じると、肉や
魚等の食材4に焼きムラができてしまう。この発明の目
的は、空気を流入させて燃焼効率を向上させるととも
に、その流入する空気を利用して、食材を焼くための温
度分布を任意に調整することのできる無煙焼き器を提供
することである。
付近に集中すると、図4にも示すように、中央付近の温
度だけが、端部付近の温度に比べて低くなってしまう。
そして、網5上で温度分布にばらつきが生じると、肉や
魚等の食材4に焼きムラができてしまう。この発明の目
的は、空気を流入させて燃焼効率を向上させるととも
に、その流入する空気を利用して、食材を焼くための温
度分布を任意に調整することのできる無煙焼き器を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、互いに対向
する壁と、壁の対向面に設けたガスバーナと、壁に形成
した空気流入口と、対向する壁の上端に掛け渡すととも
に、肉や魚等の食材を支える網や串等の支持材とを備
え、上記支持材に支えられた肉や魚等の食材を、ガスバ
ーナの火力によって焼く構成にした無煙焼き器を前提と
する。そして、第1の発明は、空気流入口を、少なくと
も一のガスバーナを挟んで上下に配置した点に特徴を有
する。第2の発明は、第1の発明において、空気流入口
の開口面積を調整自在にした点に特徴を有する。第3の
発明は、第1、2の発明において、空気流入口から温風
を流入させる構成にした点に特徴を有する。
する壁と、壁の対向面に設けたガスバーナと、壁に形成
した空気流入口と、対向する壁の上端に掛け渡すととも
に、肉や魚等の食材を支える網や串等の支持材とを備
え、上記支持材に支えられた肉や魚等の食材を、ガスバ
ーナの火力によって焼く構成にした無煙焼き器を前提と
する。そして、第1の発明は、空気流入口を、少なくと
も一のガスバーナを挟んで上下に配置した点に特徴を有
する。第2の発明は、第1の発明において、空気流入口
の開口面積を調整自在にした点に特徴を有する。第3の
発明は、第1、2の発明において、空気流入口から温風
を流入させる構成にした点に特徴を有する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1、2に、この発明の無煙焼き
器の一実施例を示す。以下では、上記従来例の無煙焼き
器との相違点を中心に説明するとともに、従来例と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省
略する。図1、2に示すように、無煙焼き器は、4つの
側壁1、2を有し、その上面を開口させた箱体からなる
が、従来例と異なり、下面を開口させて開放部9を形成
せずに閉塞させている。そして、この箱体の底部にパン
6を配置している。
器の一実施例を示す。以下では、上記従来例の無煙焼き
器との相違点を中心に説明するとともに、従来例と同一
の構成要素には同一の符号を付し、その詳細な説明を省
略する。図1、2に示すように、無煙焼き器は、4つの
側壁1、2を有し、その上面を開口させた箱体からなる
が、従来例と異なり、下面を開口させて開放部9を形成
せずに閉塞させている。そして、この箱体の底部にパン
6を配置している。
【0010】互いに対向する一対の側壁1には、箱体の
上面とほぼ平行に位置させた棒状のガスバーナ3a、3
bを設けている。そして、各側壁1で、これらガスバー
ナ3a、3bを、上下二段に配置している。さらに、こ
れら側壁1には、各ガスバーナ3a、3bを挟んで上下
に配置した長孔形状の空気流入口7a〜7cを形成して
いる。したがって、各側壁1には、その上方から下方に
向かって、空気流入口7a→ガスバーナ3a→空気流入
口7b→ガスバーナ3b→空気流入口7cの順に並べら
れることになる。なお、この実施例の一対の側壁1が、
この発明でいう互いに対向する壁を構成している。
上面とほぼ平行に位置させた棒状のガスバーナ3a、3
bを設けている。そして、各側壁1で、これらガスバー
ナ3a、3bを、上下二段に配置している。さらに、こ
れら側壁1には、各ガスバーナ3a、3bを挟んで上下
に配置した長孔形状の空気流入口7a〜7cを形成して
いる。したがって、各側壁1には、その上方から下方に
向かって、空気流入口7a→ガスバーナ3a→空気流入
口7b→ガスバーナ3b→空気流入口7cの順に並べら
れることになる。なお、この実施例の一対の側壁1が、
この発明でいう互いに対向する壁を構成している。
【0011】次に、この実施例の無煙焼き器の作用につ
いて説明する。ガスバーナ3a、3bに点火すると、箱
体内の暖められた空気が上昇するとともに、箱体内には
空気流入口7a〜7cから外部の空気がそれぞれ流入
し、自然対流が発生する。ここで、最上方の空気流入口
7aから流入する空気は、暖められて上昇するときに、
ガスバーナ3a、3bの噴出ガス圧の影響をほとんど受
けない。したがって、図2の二点鎖線8aに示すよう
に、そのまま網5の端部付近(領域A)に向かって上昇し
ていく。
いて説明する。ガスバーナ3a、3bに点火すると、箱
体内の暖められた空気が上昇するとともに、箱体内には
空気流入口7a〜7cから外部の空気がそれぞれ流入
し、自然対流が発生する。ここで、最上方の空気流入口
7aから流入する空気は、暖められて上昇するときに、
ガスバーナ3a、3bの噴出ガス圧の影響をほとんど受
けない。したがって、図2の二点鎖線8aに示すよう
に、そのまま網5の端部付近(領域A)に向かって上昇し
ていく。
【0012】また、中間の空気流入口7bから流入する
空気も暖められて上昇するが、この空気流入口7bから
流入する空気は、上方のガスバーナ3aの噴出ガス圧に
押しやられながら上昇していく。したがって、図2の二
点鎖線8bに示すように、網5の端部と中央との中間付
近(領域B)に向かって上昇していく。さらに、最下方の
空気流入口7cから流入する空気も暖められて上昇する
が、この空気流入口7cから流入する空気は、下方のガ
スバーナ3b、さらには上方のガスバーナ3aの噴出ガ
ス圧に押しやられながら上昇していく。したがって、図
2の二点鎖線8cに示すように、網5の中央付近(領域
C)に向かって上昇していく。
空気も暖められて上昇するが、この空気流入口7bから
流入する空気は、上方のガスバーナ3aの噴出ガス圧に
押しやられながら上昇していく。したがって、図2の二
点鎖線8bに示すように、網5の端部と中央との中間付
近(領域B)に向かって上昇していく。さらに、最下方の
空気流入口7cから流入する空気も暖められて上昇する
が、この空気流入口7cから流入する空気は、下方のガ
スバーナ3b、さらには上方のガスバーナ3aの噴出ガ
ス圧に押しやられながら上昇していく。したがって、図
2の二点鎖線8cに示すように、網5の中央付近(領域
C)に向かって上昇していく。
【0013】以上述べたように、空気流入口7a〜7c
をガスバーナ3a、3bを挟んで上下に配置したので、
各空気流入口7a〜7cから流入する空気を、それぞれ
異なった位置で上昇させることができる。したがって、
設計段階で、各空気流入口7a〜7cの開口面積を適宜
決めておけば、そこから流入して上昇する空気量を調整
でき、網5上での温度分布を任意に調整することができ
る。例えば、網5上の領域A、Bに適当な量の空気を上
昇させるようにすれば、図4に示すように、網5の端部
付近の温度を下げて、全体として均一な温度分布を得る
ことができる。そして、均一な温度分布が得られれば、
網5に載せた肉や魚等の食材4に焼きムラができないよ
うにすることも可能となる。
をガスバーナ3a、3bを挟んで上下に配置したので、
各空気流入口7a〜7cから流入する空気を、それぞれ
異なった位置で上昇させることができる。したがって、
設計段階で、各空気流入口7a〜7cの開口面積を適宜
決めておけば、そこから流入して上昇する空気量を調整
でき、網5上での温度分布を任意に調整することができ
る。例えば、網5上の領域A、Bに適当な量の空気を上
昇させるようにすれば、図4に示すように、網5の端部
付近の温度を下げて、全体として均一な温度分布を得る
ことができる。そして、均一な温度分布が得られれば、
網5に載せた肉や魚等の食材4に焼きムラができないよ
うにすることも可能となる。
【0014】上記実施例はほんの一例であり、食材4と
して肉や魚を挙げたが、その種類についてはなんら限定
するものではない。また、ガスバーナ3a、3bや空気
流入口7a〜7cの形状等について、なんら限定するも
のではない。空気流入口7a〜7cの数についても、少
なくとも二つ以上あればよい。つまり、ガスバーナが一
段しかないような場合でも、そのガスバーナを挟んで上
下に配置してあればよい。
して肉や魚を挙げたが、その種類についてはなんら限定
するものではない。また、ガスバーナ3a、3bや空気
流入口7a〜7cの形状等について、なんら限定するも
のではない。空気流入口7a〜7cの数についても、少
なくとも二つ以上あればよい。つまり、ガスバーナが一
段しかないような場合でも、そのガスバーナを挟んで上
下に配置してあればよい。
【0015】さらにいえば、上記実施例のように、空気
流入口を、必ず一のガスバーナを挟んで上下に配置しな
ければならないものではない。つまり、具体的には図示
しないが、必要に応じて、空気流入口→ガスバーナ→ガ
スバーナ→空気流入口のように配置してもかまわない。
言い換えれば、二つの空気流入口を、複数段のガスバー
ナを挟んで上下に配置してもよい。もちろん、ガスバー
ナが複数段ある場合には、この実施例のように、一つ一
つのガスバーナを挟んで上下に空気流入口を配置したほ
うが、たくさんの異なった位置で空気を上昇させること
ができる。そして、たくさんの異なった位置で空気を上
昇させれば、網5上の温度分布をそのぶん細やかに調整
することが可能となる。
流入口を、必ず一のガスバーナを挟んで上下に配置しな
ければならないものではない。つまり、具体的には図示
しないが、必要に応じて、空気流入口→ガスバーナ→ガ
スバーナ→空気流入口のように配置してもかまわない。
言い換えれば、二つの空気流入口を、複数段のガスバー
ナを挟んで上下に配置してもよい。もちろん、ガスバー
ナが複数段ある場合には、この実施例のように、一つ一
つのガスバーナを挟んで上下に空気流入口を配置したほ
うが、たくさんの異なった位置で空気を上昇させること
ができる。そして、たくさんの異なった位置で空気を上
昇させれば、網5上の温度分布をそのぶん細やかに調整
することが可能となる。
【0016】なお、上記実施例では、網5の中央付近だ
けでなく、端部付近にも空気を上昇させることで、結果
的には、この端部付近の温度を下げて、網5上の温度分
布を調整している。そのため、図4の実線に示すよう
に、全体としてみると熱量がやや低下してしまうことが
ある。そこで、常温の空気を自然対流によって流入させ
るのではなく、温風を積極的に空気流入口7a〜7cに
流入させるようにしてもよい。
けでなく、端部付近にも空気を上昇させることで、結果
的には、この端部付近の温度を下げて、網5上の温度分
布を調整している。そのため、図4の実線に示すよう
に、全体としてみると熱量がやや低下してしまうことが
ある。そこで、常温の空気を自然対流によって流入させ
るのではなく、温風を積極的に空気流入口7a〜7cに
流入させるようにしてもよい。
【0017】例えば、具体的には図示しないが、側壁1
の外側面に、空気流入口7a〜7cを開口とする室を設
ける。そして、ヒータ等で暖めた空気を、上記室にファ
ン等によって送りこみ、各空気流入口7a〜7cから流
入されてやればよい。このようにして、空気流入口7a
〜7cに温風を流入させれば、図4の一点鎖線に示すよ
うに、網5上の温度分布はそのままに、全体の温度だけ
を上昇させることができ、低下した分の熱量を補うこと
ができる。
の外側面に、空気流入口7a〜7cを開口とする室を設
ける。そして、ヒータ等で暖めた空気を、上記室にファ
ン等によって送りこみ、各空気流入口7a〜7cから流
入されてやればよい。このようにして、空気流入口7a
〜7cに温風を流入させれば、図4の一点鎖線に示すよ
うに、網5上の温度分布はそのままに、全体の温度だけ
を上昇させることができ、低下した分の熱量を補うこと
ができる。
【0018】また、上記実施例では、各空気流入口7a
〜7cの開口面積を、設計段階であらかじめ固定化して
いるが、その開口面積を自由に調整できるようにしてお
いてもよい。例えば、空気流入口7a〜7cに引戸を設
けておけば、その引戸を開け閉めすることで、開口面積
を調整することができる。このように空気流入口7a〜
7cの開口面積を調整自在にすれば、調理時にも、食材
4等に応じて、自由に網5上の温度分布を調整すること
ができる。
〜7cの開口面積を、設計段階であらかじめ固定化して
いるが、その開口面積を自由に調整できるようにしてお
いてもよい。例えば、空気流入口7a〜7cに引戸を設
けておけば、その引戸を開け閉めすることで、開口面積
を調整することができる。このように空気流入口7a〜
7cの開口面積を調整自在にすれば、調理時にも、食材
4等に応じて、自由に網5上の温度分布を調整すること
ができる。
【0019】例えば、通常は、焼きムラを無くすよう
に、網5上の温度分布を均一にしておきたいが、図3に
示すように、魚を焼くときだけ、その頭部分と尾ひれ部
分と(領域A)を焦げないように焼き、身の部分だけ(領
域B、C)をこんがりと焼きたい場合がある。この場合
には、相対的に、最上方の空気流入口7aの開口面積を
大きく、あるいは、空気流入口7b、7cの開口面積を
小さくすれば、網5の端部付近に向かって上昇する空気
量が増える。したがって、網5の端部付近の温度だけ
を、他の部分に比べて下げることができ、上記所望の焼
き方で魚を調理することが可能となる。
に、網5上の温度分布を均一にしておきたいが、図3に
示すように、魚を焼くときだけ、その頭部分と尾ひれ部
分と(領域A)を焦げないように焼き、身の部分だけ(領
域B、C)をこんがりと焼きたい場合がある。この場合
には、相対的に、最上方の空気流入口7aの開口面積を
大きく、あるいは、空気流入口7b、7cの開口面積を
小さくすれば、網5の端部付近に向かって上昇する空気
量が増える。したがって、網5の端部付近の温度だけ
を、他の部分に比べて下げることができ、上記所望の焼
き方で魚を調理することが可能となる。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、ガスバーナの上方の
空気流入口から流入する空気は、比較的、壁に近い位置
に、また、ガスバーナの下方の空気流入口から流入する
空気は、そのガスバーナの噴出ガス圧に押しやられなが
ら、比較的、壁から離れた位置に向かって上昇する。こ
のように、各空気流入口から流入する空気を、それぞれ
異なった位置で上昇させることができる。したがって、
各空気流入口の開口面積を適宜決めておけば、そこから
流入して上昇する空気量を調整でき、食材を焼くための
温度分布を任意に調整することができる。例えば、食材
を焼くための温度分布を均一にするようにしておけば、
その食材に焼きムラができないようにできる。
空気流入口から流入する空気は、比較的、壁に近い位置
に、また、ガスバーナの下方の空気流入口から流入する
空気は、そのガスバーナの噴出ガス圧に押しやられなが
ら、比較的、壁から離れた位置に向かって上昇する。こ
のように、各空気流入口から流入する空気を、それぞれ
異なった位置で上昇させることができる。したがって、
各空気流入口の開口面積を適宜決めておけば、そこから
流入して上昇する空気量を調整でき、食材を焼くための
温度分布を任意に調整することができる。例えば、食材
を焼くための温度分布を均一にするようにしておけば、
その食材に焼きムラができないようにできる。
【0021】第2の発明によれば、空気流入口の開口面
積を調整することで、調理時にも、食材等に応じて、自
由に温度分布を調整することができる。第3の発明によ
れば、温度分布はそのままに、全体の温度だけを上昇さ
せることができる。
積を調整することで、調理時にも、食材等に応じて、自
由に温度分布を調整することができる。第3の発明によ
れば、温度分布はそのままに、全体の温度だけを上昇さ
せることができる。
【図1】この発明の無煙焼き器の一実施例を示す斜視図
である。
である。
【図2】図1の無煙焼き器の断面図である。
【図3】網5に魚を載せた状態を示す図である。
【図4】網5上の温度分布を示す図である。
【図5】従来例の無煙焼き器を示す断面図である。
1 側壁 3a、3b ガスバーナ 4 肉や魚等の食材 5 網 7a〜7c 空気流入口
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに対向する壁と、壁の対向面に設け
たガスバーナと、壁に形成した空気流入口と、対向する
壁の上端に掛け渡すとともに、肉や魚等の食材を支える
網や串等の支持材とを備え、上記支持材に支えられた肉
や魚等の食材を、ガスバーナの火力によって焼く構成に
した無煙焼き器において、空気流入口を、少なくとも一
のガスバーナを挟んで上下に配置したことを特徴とする
無煙焼き器。 - 【請求項2】 空気流入口の開口面積を調整自在にした
ことを特徴とする請求項1記載の無煙焼き器。 - 【請求項3】 空気流入口から温風を流入させる構成に
したことを特徴とする請求項1あるいは2記載の無煙焼
き器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12171298A JP2928230B1 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 無煙焼き器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12171298A JP2928230B1 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 無煙焼き器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2928230B1 true JP2928230B1 (ja) | 1999-08-03 |
JPH11299657A JPH11299657A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14818021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12171298A Expired - Lifetime JP2928230B1 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 無煙焼き器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2928230B1 (ja) |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP12171298A patent/JP2928230B1/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11299657A (ja) | 1999-11-02 |
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