JP2924516B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
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- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
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Landscapes
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌のパワ
ーステアリング装置に係り、更に詳細には電動式パワー
ステアリング装置に係る。
ーステアリング装置に係り、更に詳細には電動式パワー
ステアリング装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の電動式パワーステアリ
ング装置は、従来より一般に、クラッチ及びステアリン
グギヤボックスを介してラックバーの如きステアリング
リンケージ部材を駆動するモータと、モータの回転を制
御する制御装置とを有し、制御装置は種々のセンサの検
出結果に基づきモータを制御することにより所要の操舵
アシスト力を発生するようになっている。
ング装置は、従来より一般に、クラッチ及びステアリン
グギヤボックスを介してラックバーの如きステアリング
リンケージ部材を駆動するモータと、モータの回転を制
御する制御装置とを有し、制御装置は種々のセンサの検
出結果に基づきモータを制御することにより所要の操舵
アシスト力を発生するようになっている。
【0003】かかる電動式パワーステアリング装置の一
つとして、例えば特開昭63−215461号公報に記
載されている如く、クラッチが解放された状態に於てモ
ータを駆動し、モータの無負荷電流によりモータの異常
を判別するよう構成された電動式パワーステアリング装
置が従来より知られている。かくして構成された電動式
パワーステアリング装置によれば、ロックの如きモータ
の回転不能の異常をクラッチ解放時に確実に検出するこ
とができる。
つとして、例えば特開昭63−215461号公報に記
載されている如く、クラッチが解放された状態に於てモ
ータを駆動し、モータの無負荷電流によりモータの異常
を判別するよう構成された電動式パワーステアリング装
置が従来より知られている。かくして構成された電動式
パワーステアリング装置によれば、ロックの如きモータ
の回転不能の異常をクラッチ解放時に確実に検出するこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の電動式パワーステアリング装置に於ては、クラッチを
解放しなければモータの異常を検出することができない
ため、車輌の走行中にはモータの異常を検出することが
できず、実質的に車輌の停止中にしかモータの異常を監
視することができない。従って車輌の走行中にモータが
ロックの如き異常を生じ回転不能になってもクラッチを
積極的に解放することができないため、パワーステアリ
ング装置を速やかにマニュアルステアリング装置として
機能させることができず、車輌の運転者はクラッチに於
ける滑りにより生じる過大な摩擦力に抗して操舵しなけ
ればならないという問題がある。
の電動式パワーステアリング装置に於ては、クラッチを
解放しなければモータの異常を検出することができない
ため、車輌の走行中にはモータの異常を検出することが
できず、実質的に車輌の停止中にしかモータの異常を監
視することができない。従って車輌の走行中にモータが
ロックの如き異常を生じ回転不能になってもクラッチを
積極的に解放することができないため、パワーステアリ
ング装置を速やかにマニュアルステアリング装置として
機能させることができず、車輌の運転者はクラッチに於
ける滑りにより生じる過大な摩擦力に抗して操舵しなけ
ればならないという問題がある。
【0005】本発明は、従来の電動式パワーステアリン
グ装置に於ける上述の如き問題に鑑み、車輌の走行中常
にモータのロックを監視することができ、これにより車
輌の走行中にモータがロックした場合には即座にクラッ
チを解放してマニュアルステアリング装置として機能さ
せることが可能であるよう改良された電動式パワーステ
アリング装置を提供することを目的としている。
グ装置に於ける上述の如き問題に鑑み、車輌の走行中常
にモータのロックを監視することができ、これにより車
輌の走行中にモータがロックした場合には即座にクラッ
チを解放してマニュアルステアリング装置として機能さ
せることが可能であるよう改良された電動式パワーステ
アリング装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、図1に示されている如く、操舵アシスト力
を発生するモータM1と、操舵トルク検出手段M2と、
少くとも操舵トルクに応じて前記モータを制御すること
により操舵アシスト力を制御する制御手段M3とを有す
る電動式パワーステアリング装置にして、操舵角速度検
出手段M4と、前記モータの回転角速度を検出する回転
角速度検出手段M5と、操舵角速度及び操舵トルクがそ
れぞれ対応する基準値以上であり且前記モータM1の回
転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値以下
であるときに前記モータのロックと判定するロック判定
手段M6とを有することを特徴とする電動式パワーステ
アリング装置によって達成される。
明によれば、図1に示されている如く、操舵アシスト力
を発生するモータM1と、操舵トルク検出手段M2と、
少くとも操舵トルクに応じて前記モータを制御すること
により操舵アシスト力を制御する制御手段M3とを有す
る電動式パワーステアリング装置にして、操舵角速度検
出手段M4と、前記モータの回転角速度を検出する回転
角速度検出手段M5と、操舵角速度及び操舵トルクがそ
れぞれ対応する基準値以上であり且前記モータM1の回
転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値以下
であるときに前記モータのロックと判定するロック判定
手段M6とを有することを特徴とする電動式パワーステ
アリング装置によって達成される。
【0007】
【作用】モータがロックすると、車輌の運転者がステア
リングホイールを転舵し操舵角速度がある値以上になっ
てもモータは全く回転することができないため操舵トル
クが異常に高くなる。またモータが正常であっても操舵
輪のタイヤが縁石等に当っておりタイヤの切れ角が正常
に変化することができない場合にも同様の現象が生じる
が、この場合にはタイヤの弾性変形によりタイヤの切れ
角は僅かに変化し、これによりモータの回転角速度もあ
る値以上になる。従って操舵角速度及び操舵トルクがそ
れぞれ対応する基準値以上である場合に於てモータの回
転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値以下
であるか否かを判定することによりモータがロックした
か否かを確実に検出することができる。
リングホイールを転舵し操舵角速度がある値以上になっ
てもモータは全く回転することができないため操舵トル
クが異常に高くなる。またモータが正常であっても操舵
輪のタイヤが縁石等に当っておりタイヤの切れ角が正常
に変化することができない場合にも同様の現象が生じる
が、この場合にはタイヤの弾性変形によりタイヤの切れ
角は僅かに変化し、これによりモータの回転角速度もあ
る値以上になる。従って操舵角速度及び操舵トルクがそ
れぞれ対応する基準値以上である場合に於てモータの回
転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値以下
であるか否かを判定することによりモータがロックした
か否かを確実に検出することができる。
【0008】上述の如き構成によれば、操舵角速度検出
手段M4及び操舵トルク検出手段M2によりそれぞれ検
出される操舵角速度及び操舵トルクがそれぞれ対応する
基準値以上である場合に於て、回転角速度検出手段M5
により検出されるモータの回転角速度が該モータの回転
角速度に対応する基準値以下であるときにロック判定手
段M6によりモータのロックと判定されるので、車輌の
走行中にもモータのロックを確実に検出することが可能
であり、これによりモータがロックした場合にはパワー
ステアリング装置を速かにマニュアルステアリング装置
に切換えることが可能になる。
手段M4及び操舵トルク検出手段M2によりそれぞれ検
出される操舵角速度及び操舵トルクがそれぞれ対応する
基準値以上である場合に於て、回転角速度検出手段M5
により検出されるモータの回転角速度が該モータの回転
角速度に対応する基準値以下であるときにロック判定手
段M6によりモータのロックと判定されるので、車輌の
走行中にもモータのロックを確実に検出することが可能
であり、これによりモータがロックした場合にはパワー
ステアリング装置を速かにマニュアルステアリング装置
に切換えることが可能になる。
【0009】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
例について詳細に説明する。
【0010】図2は本発明による電動式パワーステアリ
ング装置の一つの実施例を示す概略構成図、図3は図2
に示された電子制御装置を示すブロック線図である。
ング装置の一つの実施例を示す概略構成図、図3は図2
に示された電子制御装置を示すブロック線図である。
【0011】図2に於て、10はステアリングホイール
を示しており、ステアリングホイール10はステアリン
グシヤフト12及びステアリングギヤボックス14を介
してラックバー16を駆動するようになっている。ステ
アリングシャフト12には歯車減速機構18によりパワ
ーユニット20が駆動接続されている。パワーユニット
20はモータ22と、歯車減速機構18とモータ22と
を選択的に駆動接続する電磁クラッチ24とを有してい
る。
を示しており、ステアリングホイール10はステアリン
グシヤフト12及びステアリングギヤボックス14を介
してラックバー16を駆動するようになっている。ステ
アリングシャフト12には歯車減速機構18によりパワ
ーユニット20が駆動接続されている。パワーユニット
20はモータ22と、歯車減速機構18とモータ22と
を選択的に駆動接続する電磁クラッチ24とを有してい
る。
【0012】図示の実施例に於ては、ステアリングシャ
フト12には操舵角θを検出する操舵角センサ26及び
操舵トルクTを検出するトルクセンサ28が設けられて
おり、これらのセンサの出力は電子制御装置32へ供給
されるようになっている。また電子制御装置32には車
速センサ34により検出された車速Vを示す信号及び回
転角センサ36により検出されたモータ22の回転角φ
を示す信号も入力されるようになっている。
フト12には操舵角θを検出する操舵角センサ26及び
操舵トルクTを検出するトルクセンサ28が設けられて
おり、これらのセンサの出力は電子制御装置32へ供給
されるようになっている。また電子制御装置32には車
速センサ34により検出された車速Vを示す信号及び回
転角センサ36により検出されたモータ22の回転角φ
を示す信号も入力されるようになっている。
【0013】図3に詳細に示されている如く、電子制御
装置32はマイクロコンピュータ38を含み、マイクロ
コンピュータ38は中央処理ユニット(CPU)40
と、リードオンリメモリ(ROM)42と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)44と、入力ポート装置46
と、出力ポート装置48とを有し、これらは双方向性の
コモンバス50により互いに接続されている。
装置32はマイクロコンピュータ38を含み、マイクロ
コンピュータ38は中央処理ユニット(CPU)40
と、リードオンリメモリ(ROM)42と、ランダムア
クセスメモリ(RAM)44と、入力ポート装置46
と、出力ポート装置48とを有し、これらは双方向性の
コモンバス50により互いに接続されている。
【0014】入力ポート装置46には操舵角センサ26
により検出された操舵角θを示す信号、トルクセンサ2
8により検出された操舵トルクTを示す信号、車速セン
サ34により検出された車速Vを示す信号及び回転角セ
ンサ36により検出されたモータの回転角φを示す信号
が入力されるようになっている。入力ポート装置46は
それに入力された信号を適宜に処理し、ROM42に記
憶されている制御プログラムに基くCPU40の指示に
従い、CPU及びRAM44へ処理された信号を出力す
るようになっている。
により検出された操舵角θを示す信号、トルクセンサ2
8により検出された操舵トルクTを示す信号、車速セン
サ34により検出された車速Vを示す信号及び回転角セ
ンサ36により検出されたモータの回転角φを示す信号
が入力されるようになっている。入力ポート装置46は
それに入力された信号を適宜に処理し、ROM42に記
憶されている制御プログラムに基くCPU40の指示に
従い、CPU及びRAM44へ処理された信号を出力す
るようになっている。
【0015】ROM42は図4に示された制御プログラ
ム及び図5、図6に示されたグラフに対応するマップを
記憶している。CPU40は図4に示された制御プログ
ラムに基き後述の如く種々の演算及び信号の処理を行う
ようになっている。出力ポート装置48はCPU40の
指示に従い駆動回路52を経てモータ22へ制御信号を
出力し、また駆動回路54を経て電磁クラッチ24へ制
御信号を出力し、更にモータがロックした旨の判別が行
われたときには警報ランプ56を点灯するようになって
いる。
ム及び図5、図6に示されたグラフに対応するマップを
記憶している。CPU40は図4に示された制御プログ
ラムに基き後述の如く種々の演算及び信号の処理を行う
ようになっている。出力ポート装置48はCPU40の
指示に従い駆動回路52を経てモータ22へ制御信号を
出力し、また駆動回路54を経て電磁クラッチ24へ制
御信号を出力し、更にモータがロックした旨の判別が行
われたときには警報ランプ56を点灯するようになって
いる。
【0016】次に図4に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例の作動について説明する。尚電子制御
装置32による制御は図2には示されていないイグニッ
ションスイッチが閉成されることにより開始される。ま
た図4に示されたフローチャートに於て、Nはモータが
ロックした旨の判定回数を示している。
して図示の実施例の作動について説明する。尚電子制御
装置32による制御は図2には示されていないイグニッ
ションスイッチが閉成されることにより開始される。ま
た図4に示されたフローチャートに於て、Nはモータが
ロックした旨の判定回数を示している。
【0017】まずステップ10に於ては駆動回路54を
経て電磁クラッチ24へ制御信号が出力されることによ
りクラッチが接続され、ステップ20に於ては操舵角セ
ンサ26により検出された操舵角θを示す信号、トルク
センサ28により検出された操舵トルクTを示す信号、
車速センサ34により検出された車速Vを示す信号、及
び回転角センサ36により検出されたモータの回転角φ
を示す信号の読込みが行われる。
経て電磁クラッチ24へ制御信号が出力されることによ
りクラッチが接続され、ステップ20に於ては操舵角セ
ンサ26により検出された操舵角θを示す信号、トルク
センサ28により検出された操舵トルクTを示す信号、
車速センサ34により検出された車速Vを示す信号、及
び回転角センサ36により検出されたモータの回転角φ
を示す信号の読込みが行われる。
【0018】ステップ30に於てはステップ20に於て
読込みまれた操舵トルクTに基き図5に示されたグラフ
に対応するマップより基本アシスト量Tabが演算され、
ステップ40に於てはステップ20に於て読込みまれた
車速Vに基き図6に示されたグラフに対応するマップよ
り車速係数Kv が演算され、ステップ50に於てはステ
ップ30に於て演算された基本アシスト量Tabとステッ
プ40に於て演算された車速係数Kv との積としてアシ
スト量Ta が演算される。
読込みまれた操舵トルクTに基き図5に示されたグラフ
に対応するマップより基本アシスト量Tabが演算され、
ステップ40に於てはステップ20に於て読込みまれた
車速Vに基き図6に示されたグラフに対応するマップよ
り車速係数Kv が演算され、ステップ50に於てはステ
ップ30に於て演算された基本アシスト量Tabとステッ
プ40に於て演算された車速係数Kv との積としてアシ
スト量Ta が演算される。
【0019】ステップ60に於ては操舵角θが微分され
ることにより操舵角速度θd が演算されると共に、操舵
角速度θd の絶対値が基準値θdo(正の定数)以上であ
るか否かの判別が行われ、|θd |≧θdoである旨の判
別、即ちステアリングホイール10が転舵されている旨
の判別が行われたときにはステップ70へ進み、|θd
|≧θdoではない旨の判別、即ち車輌が実質的に直進走
行状態又は旋回保舵状態にある旨の判別が行われたとき
にはステップ90へ進む。
ることにより操舵角速度θd が演算されると共に、操舵
角速度θd の絶対値が基準値θdo(正の定数)以上であ
るか否かの判別が行われ、|θd |≧θdoである旨の判
別、即ちステアリングホイール10が転舵されている旨
の判別が行われたときにはステップ70へ進み、|θd
|≧θdoではない旨の判別、即ち車輌が実質的に直進走
行状態又は旋回保舵状態にある旨の判別が行われたとき
にはステップ90へ進む。
【0020】ステップ70に於ては操舵トルクTの絶対
値が基準値To (正の定数)以上であるか否かの判別、
即ちモータ22の回転不能に起因して操舵トルクの絶対
値が通常の操舵時には生じない高い値であるか否かの判
別が行われ、|T|≧To である旨の判別が行われたと
きにはステップ80へ進み、|T|≧To ではない旨の
判別が行われたときにはステップ90へ進む。
値が基準値To (正の定数)以上であるか否かの判別、
即ちモータ22の回転不能に起因して操舵トルクの絶対
値が通常の操舵時には生じない高い値であるか否かの判
別が行われ、|T|≧To である旨の判別が行われたと
きにはステップ80へ進み、|T|≧To ではない旨の
判別が行われたときにはステップ90へ進む。
【0021】ステップ80に於てはモータの回転角φが
微分されることによりモータの回転角速度φd が演算さ
れると共に、回転角速度φd の絶対値が基準値φdo(正
の定数)以下であるか否かの判別、即ち図には示されて
いない操舵輪が縁石等に当接することにより切れ角が変
化することが困難な状況にあるか否かの判別が行われ、
|φd |≦φdoである旨の判別が行われたときにはステ
ップ110へ進み、|φd |≦φdoではない旨の判別が
行われたときにはステップ90へ進む。
微分されることによりモータの回転角速度φd が演算さ
れると共に、回転角速度φd の絶対値が基準値φdo(正
の定数)以下であるか否かの判別、即ち図には示されて
いない操舵輪が縁石等に当接することにより切れ角が変
化することが困難な状況にあるか否かの判別が行われ、
|φd |≦φdoである旨の判別が行われたときにはステ
ップ110へ進み、|φd |≦φdoではない旨の判別が
行われたときにはステップ90へ進む。
【0022】尚上述のステップ60〜80に於ける判定
基準値θdo、To 、φdoはそれぞれ対応する判別が適正
に行われるよう例えば実験的に求められてよい。
基準値θdo、To 、φdoはそれぞれ対応する判別が適正
に行われるよう例えば実験的に求められてよい。
【0023】ステップ90に於ては異常判定回数Nが0
であるか否かの判別が行われ、N=0である旨の判別が
行われたときにはそのままステップ130へ進み、N=
0ではない旨の判別が行われたときにはステップ100
に於て回数Nが0にリセットされた後ステップ130へ
進む。またステップ110に於ては回数Nが1インクリ
メントされ、ステップ120に於ては回数Nが3である
か否かの判別が行われ、N=3ではない旨の判別が行わ
れたときにはステップ130に於てアシスト量Ta に対
応する制御信号が駆動回路52を経てモータ22へ出力
されることにより、操舵アシスト力がアシスト量Ta に
対応する値に制御された後ステップ20へ戻り、N=3
である旨の判別が行われたときにはステップ140へ進
む。
であるか否かの判別が行われ、N=0である旨の判別が
行われたときにはそのままステップ130へ進み、N=
0ではない旨の判別が行われたときにはステップ100
に於て回数Nが0にリセットされた後ステップ130へ
進む。またステップ110に於ては回数Nが1インクリ
メントされ、ステップ120に於ては回数Nが3である
か否かの判別が行われ、N=3ではない旨の判別が行わ
れたときにはステップ130に於てアシスト量Ta に対
応する制御信号が駆動回路52を経てモータ22へ出力
されることにより、操舵アシスト力がアシスト量Ta に
対応する値に制御された後ステップ20へ戻り、N=3
である旨の判別が行われたときにはステップ140へ進
む。
【0024】ステップ140に於てはモータ22への通
電が停止されると共に電磁クラッチ24への制御信号の
出力が停止されることによって該クラッチが解放され、
ステップ150に於ては警報ランプ56へ制御信号が出
力されることにより警報ランプが点灯され、これにより
モータがロックした旨の警報が車輌の運転者に発せられ
る。
電が停止されると共に電磁クラッチ24への制御信号の
出力が停止されることによって該クラッチが解放され、
ステップ150に於ては警報ランプ56へ制御信号が出
力されることにより警報ランプが点灯され、これにより
モータがロックした旨の警報が車輌の運転者に発せられ
る。
【0025】かくして図示の実施例によれば、ステップ
30に於て基本アシスト量Tabが図5に示されたグラフ
に対応するマップより演算され、ステップ40に於て車
速係数Kv が図6に示されたグラフに対応するマップよ
り演算され、ステップ50に於てアシスト量Ta が基本
アシスト量Tabと車速係数Kv との積として演算され
る。
30に於て基本アシスト量Tabが図5に示されたグラフ
に対応するマップより演算され、ステップ40に於て車
速係数Kv が図6に示されたグラフに対応するマップよ
り演算され、ステップ50に於てアシスト量Ta が基本
アシスト量Tabと車速係数Kv との積として演算され
る。
【0026】そしてモータがロックしておらず正常であ
る場合は、ステップ70に於てノーの判別が行われるこ
とにより、或いは操舵輪が縁石等に当接することにより
切れ角が変化することが困難な状況にある場合にはステ
ップ70に於てイエスの判別が行われステップ80に於
てノーの判別が行われることにより、ステップ130に
於てアシスト量Ta に対応する制御信号がモータ22へ
出力され、これにより操舵アシスト力は操舵トルクに対
応すると共に車速が高いほど低くなるよう制御されるの
で、低車速域に於ける軽快な操舵が確保されると共に高
車速域に於ける良好な操縦安定性が確保される。
る場合は、ステップ70に於てノーの判別が行われるこ
とにより、或いは操舵輪が縁石等に当接することにより
切れ角が変化することが困難な状況にある場合にはステ
ップ70に於てイエスの判別が行われステップ80に於
てノーの判別が行われることにより、ステップ130に
於てアシスト量Ta に対応する制御信号がモータ22へ
出力され、これにより操舵アシスト力は操舵トルクに対
応すると共に車速が高いほど低くなるよう制御されるの
で、低車速域に於ける軽快な操舵が確保されると共に高
車速域に於ける良好な操縦安定性が確保される。
【0027】これに対しモータがロックすると、ステア
リングホイール10が転舵されてもモータは全く回転す
ることができず操舵トルクTの絶対値が基準値To 以上
になるので、ステップ70及び80に於てイエスの判別
が行われる。そしてこの判別、即ちモータがロックした
旨の判別が連続して3回行われるとステップ120に於
てイエスの判別が行われ、ステップ140に於てモータ
22への通電が停止されると共にクラッチ24への制御
信号の出力が停止されることによって該クラッチが解放
され、これによりパワーステアリング装置はマニュアル
ステアリング装置に切換えられ、更にステップ150に
於て警報ランプ56が点灯され、車輌の運転者にモータ
がロックした旨の警報が発せられる。
リングホイール10が転舵されてもモータは全く回転す
ることができず操舵トルクTの絶対値が基準値To 以上
になるので、ステップ70及び80に於てイエスの判別
が行われる。そしてこの判別、即ちモータがロックした
旨の判別が連続して3回行われるとステップ120に於
てイエスの判別が行われ、ステップ140に於てモータ
22への通電が停止されると共にクラッチ24への制御
信号の出力が停止されることによって該クラッチが解放
され、これによりパワーステアリング装置はマニュアル
ステアリング装置に切換えられ、更にステップ150に
於て警報ランプ56が点灯され、車輌の運転者にモータ
がロックした旨の警報が発せられる。
【0028】また図示の実施例によれば、モータがロッ
クした旨の判定が連続して3回行われない限りステップ
140及び150は実行されないので、モータがロック
していると誤って判定され、その判定結果に基き実際に
はモータがロックしていないにも拘らずステップ140
及び150が実行されてしまうこと、即ち警報ランプ5
6が点灯されること及びパワーステアリング装置がマニ
ュアルステアリング装置に切替えられてしまうことが確
実に防止される。
クした旨の判定が連続して3回行われない限りステップ
140及び150は実行されないので、モータがロック
していると誤って判定され、その判定結果に基き実際に
はモータがロックしていないにも拘らずステップ140
及び150が実行されてしまうこと、即ち警報ランプ5
6が点灯されること及びパワーステアリング装置がマニ
ュアルステアリング装置に切替えられてしまうことが確
実に防止される。
【0029】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、操舵角速度検出手段M4及び操舵トルク検
出手段M2によりそれぞれ検出される操舵角速度及び操
舵トルクがそれぞれ対応する基準値以上である場合に於
て、回転角速度検出手段M5により検出されるモータの
回転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値以
下であるときにロック判定手段M6によりモータM1の
ロックと判定されるので、車輌の走行中にもモータのロ
ックを確実に検出することができ、これによりモータが
ロックした場合にはパワーステアリング装置を速かにマ
ニュアルステアリング装置に切換えることができる。
明によれば、操舵角速度検出手段M4及び操舵トルク検
出手段M2によりそれぞれ検出される操舵角速度及び操
舵トルクがそれぞれ対応する基準値以上である場合に於
て、回転角速度検出手段M5により検出されるモータの
回転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値以
下であるときにロック判定手段M6によりモータM1の
ロックと判定されるので、車輌の走行中にもモータのロ
ックを確実に検出することができ、これによりモータが
ロックした場合にはパワーステアリング装置を速かにマ
ニュアルステアリング装置に切換えることができる。
【図1】本発明による電動式パワーステアリング装置の
構成を特許請求の範囲の記載に対応させて示す説明図で
ある。
構成を特許請求の範囲の記載に対応させて示す説明図で
ある。
【図2】本発明による電動式パワーステアリング装置の
一つの実施例を示す概略構成図である。
一つの実施例を示す概略構成図である。
【図3】図2に示された電子制御装置を示すブロック線
図である。
図である。
【図4】図2及び図3に示された電子制御装置より達成
される制御フローを示すフローチャートである。
される制御フローを示すフローチャートである。
【図5】トルクセンサにより検出された操舵トルクTと
基本アシスト量Tabとの間の関係を示すグラフである。
基本アシスト量Tabとの間の関係を示すグラフである。
【図6】車速センサにより検出された車速Vと車速係数
Kv との間の関係を示すグラフである。
Kv との間の関係を示すグラフである。
10…ステアリングホイール 12…ステアリングシャフト 14…ステアリングギヤボックス 16…ラックバー 22…モータ 24…電磁クラッチ 26…操舵角センサ 28…トルクセンサ 32…電子制御装置 34…車速センサ 36…回転角センサ 56…警報ランプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 119:00
Claims (1)
- 【請求項1】操舵アシスト力を発生するモータと、操舵
トルク検出手段と、少くとも操舵トルクに応じて前記モ
ータを制御することにより操舵アシスト力を制御する制
御手段とを有する電動式パワーステアリング装置にし
て、操舵角速度検出手段と、前記モータの回転角速度を
検出する回転角速度検出手段と、操舵角速度及び操舵ト
ルクがそれぞれ対応する基準値以上であり且前記モータ
の回転角速度が該モータの回転角速度に対応する基準値
以下であるときに前記モータのロックと判定するロック
判定手段とを有することを特徴とする電動式パワーステ
アリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31102692A JP2924516B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31102692A JP2924516B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135350A JPH06135350A (ja) | 1994-05-17 |
JP2924516B2 true JP2924516B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=18012224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31102692A Expired - Fee Related JP2924516B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2924516B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4685616B2 (ja) * | 2005-12-07 | 2011-05-18 | 株式会社東海理化電機製作所 | ハンドル駆動装置 |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP31102692A patent/JP2924516B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06135350A (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |