JP2922739B2 - トラクタのデフロック制御装置 - Google Patents
トラクタのデフロック制御装置Info
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- JP2922739B2 JP2922739B2 JP4334627A JP33462792A JP2922739B2 JP 2922739 B2 JP2922739 B2 JP 2922739B2 JP 4334627 A JP4334627 A JP 4334627A JP 33462792 A JP33462792 A JP 33462792A JP 2922739 B2 JP2922739 B2 JP 2922739B2
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作業機を装着可能なト
ラクタのデフロック制御装置に関する。
ラクタのデフロック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば農用トラクタにおいては、前後輪
のデフ装置にデフロック作動機構を設け、このデフロッ
ク作動機構をデフロックスイッチで作動・解除可能に
し、プラウ作業等の直進走行を必要とするときにデフロ
ック作動機構を作動するようになっている。このデフロ
ック作動はトラクタを急旋回するとき、路上で高速走行
するとき等には、走行安全性を確保するために解除する
必要がある。デフロック作動機構を自動的に解除する技
術として、油圧装置によって昇降する作業機が上昇した
ときに解除するもの、操向輪の切れ角が一定以上になっ
たときに解除するもの、左右ブレーキの一方のみが作動
されたときに解除するもの、車速が一定以上になったと
きに解除するもの等がある。
のデフ装置にデフロック作動機構を設け、このデフロッ
ク作動機構をデフロックスイッチで作動・解除可能に
し、プラウ作業等の直進走行を必要とするときにデフロ
ック作動機構を作動するようになっている。このデフロ
ック作動はトラクタを急旋回するとき、路上で高速走行
するとき等には、走行安全性を確保するために解除する
必要がある。デフロック作動機構を自動的に解除する技
術として、油圧装置によって昇降する作業機が上昇した
ときに解除するもの、操向輪の切れ角が一定以上になっ
たときに解除するもの、左右ブレーキの一方のみが作動
されたときに解除するもの、車速が一定以上になったと
きに解除するもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、デフロック作動機構の自動解除をする態様としない
態様の選択が困難であり、また自動解除する態様でも、
その解除条件が1つ又は2つしかなく、トラクタの略全
使用状態に対応し得るだけの自動解除は行い難いもので
ある。本発明は、デフロック作動機構を作動・解除する
デフロックスイッチに自動切り換え回路を接続して、作
動・解除・自動解除を切り換え可能にすると共に、自動
切り換え回路に作業機上昇スイッチ、車輪切れ角スイッ
チ、片ブレーキスイッチ及び車速スイッチを設けて、ト
ラクタのデフロック解除が要求される略全使用状態に対
応できるようにしたトラクタのデフロック制御装置を提
供することを目的とする。
は、デフロック作動機構の自動解除をする態様としない
態様の選択が困難であり、また自動解除する態様でも、
その解除条件が1つ又は2つしかなく、トラクタの略全
使用状態に対応し得るだけの自動解除は行い難いもので
ある。本発明は、デフロック作動機構を作動・解除する
デフロックスイッチに自動切り換え回路を接続して、作
動・解除・自動解除を切り換え可能にすると共に、自動
切り換え回路に作業機上昇スイッチ、車輪切れ角スイッ
チ、片ブレーキスイッチ及び車速スイッチを設けて、ト
ラクタのデフロック解除が要求される略全使用状態に対
応できるようにしたトラクタのデフロック制御装置を提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、トラクタ2の前後輪3、
4のデフ装置3A、4Aの少なくとも一方にデフロック
作動機構5を設け、油圧装置7によって昇降する作業機
8が上昇したことを検出する作業機上昇スイッチ11
と、操向輪の切れ角が一定以上になったことを検出する
車輪切れ角スイッチ12と、左右ブレーキ9の一方のみ
が作動されたことを検出する片ブレーキスイッチ13
と、車速が一定以上になったことを検出する車速スイッ
チ14とを備え、これらスイッチ11〜14の内の少な
くともひとつのスイッチが検出状態になったときにデフ
ロック作動機構5を作動状態から自動解除しかつ前記ス
イッチが非検出状態になったときにデフロック作動機構
5を解除状態から自動作動させる自動切り換え回路15
を設け、この自動切り換え回路15でデフロック作動機
構5を自動切り換え状態にする手段と、前記スイッチ1
1〜14の総てが検出状態になってもデフロック作動機
構5を作動状態に維持しておく手段と、前記スイッチ1
1〜14の総てが非検出状態であってもデフロック作動
機構5を解除状態に維持しておく手段とを択一操作可能
に備えていることである。
のための第1の具体的手段は、トラクタ2の前後輪3、
4のデフ装置3A、4Aの少なくとも一方にデフロック
作動機構5を設け、油圧装置7によって昇降する作業機
8が上昇したことを検出する作業機上昇スイッチ11
と、操向輪の切れ角が一定以上になったことを検出する
車輪切れ角スイッチ12と、左右ブレーキ9の一方のみ
が作動されたことを検出する片ブレーキスイッチ13
と、車速が一定以上になったことを検出する車速スイッ
チ14とを備え、これらスイッチ11〜14の内の少な
くともひとつのスイッチが検出状態になったときにデフ
ロック作動機構5を作動状態から自動解除しかつ前記ス
イッチが非検出状態になったときにデフロック作動機構
5を解除状態から自動作動させる自動切り換え回路15
を設け、この自動切り換え回路15でデフロック作動機
構5を自動切り換え状態にする手段と、前記スイッチ1
1〜14の総てが検出状態になってもデフロック作動機
構5を作動状態に維持しておく手段と、前記スイッチ1
1〜14の総てが非検出状態であってもデフロック作動
機構5を解除状態に維持しておく手段とを択一操作可能
に備えていることである。
【0005】また、本発明における課題解決のための第
2の具体的手段は、トラクタ2の前後輪3、4のデフ装
置3A、4Aの少なくとも一方にデフロック作動機構5
を設け、油圧装置7によって昇降する作業機8が上昇し
たことを検出する作業機上昇検出手段11と、操向輪の
切れ角が一定以上になったことを検出する車輪切れ角検
出手段12と、左右ブレーキ9の一方のみが作動された
ことを検出する片ブレーキ検出手段13と、車速が一定
以上になったことを検出する車速検出手段14との内の
少なくともひとつの検出手段を備え、この備えられた検
出手段が検出状態になったときにデフロック作動機構5
を作動状態から自動解除しかつ検出手段が非検出状態に
なったときにデフロック作動機構5を解除状態から自動
作動させ る自動切り換え回路15を設け、この自動切り
換え回路15でデフロック作動機構5を自動切り換え状
態にする手段と、前記備えられた検出手段が検出状態に
なってもデフロック作動機構5を作動状態に維持してお
く手段と、前記備えられた検出手段が非検出状態であっ
てもデフロック作動機構5を解除状態に維持しておく手
段とを択一操作可能に備えていることである。
2の具体的手段は、トラクタ2の前後輪3、4のデフ装
置3A、4Aの少なくとも一方にデフロック作動機構5
を設け、油圧装置7によって昇降する作業機8が上昇し
たことを検出する作業機上昇検出手段11と、操向輪の
切れ角が一定以上になったことを検出する車輪切れ角検
出手段12と、左右ブレーキ9の一方のみが作動された
ことを検出する片ブレーキ検出手段13と、車速が一定
以上になったことを検出する車速検出手段14との内の
少なくともひとつの検出手段を備え、この備えられた検
出手段が検出状態になったときにデフロック作動機構5
を作動状態から自動解除しかつ検出手段が非検出状態に
なったときにデフロック作動機構5を解除状態から自動
作動させ る自動切り換え回路15を設け、この自動切り
換え回路15でデフロック作動機構5を自動切り換え状
態にする手段と、前記備えられた検出手段が検出状態に
なってもデフロック作動機構5を作動状態に維持してお
く手段と、前記備えられた検出手段が非検出状態であっ
てもデフロック作動機構5を解除状態に維持しておく手
段とを択一操作可能に備えていることである。
【0006】
【作用】デフロックスイッチ6をオフの位置に操作する
と、デフロック作動機構5はデフロック解除状態にな
り、デフロックスイッチ6をオンの位置に操作すると、
デフロック作動機構5はデフロック作動状態になり、こ
れらは運転者により任意に選択される。デフロックスイ
ッチ6はオン・オフの他にオートを選択することがで
き、オートを選択すると、デフロック作動機構5はデフ
ロック作動状態となりかつ自動切り換え回路15によっ
て制御される。
と、デフロック作動機構5はデフロック解除状態にな
り、デフロックスイッチ6をオンの位置に操作すると、
デフロック作動機構5はデフロック作動状態になり、こ
れらは運転者により任意に選択される。デフロックスイ
ッチ6はオン・オフの他にオートを選択することがで
き、オートを選択すると、デフロック作動機構5はデフ
ロック作動状態となりかつ自動切り換え回路15によっ
て制御される。
【0007】自動切り換え回路15には作業機上昇スイ
ッチ11、車輪切れ角スイッチ12、片ブレーキスイッ
チ13及び車速スイッチ14が設けられており、油圧装
置7によって作業機8が上昇すると作業機上昇スイッチ
11がこれを検出し、操向輪3の切れ角が一定以上にな
ると、車輪切れ角スイッチ12がこれを検出し、左右ブ
レーキ9の一方のみが作動されると、片ブレーキスイッ
チ13がこれを検出し、車速が一定以上になると、車速
スイッチ14がこれを検出し、これらの内の少なくとも
ひとつを検出すると、デフロック作動機構5はデフロッ
ク解除状態に自動的に切り換えられる。
ッチ11、車輪切れ角スイッチ12、片ブレーキスイッ
チ13及び車速スイッチ14が設けられており、油圧装
置7によって作業機8が上昇すると作業機上昇スイッチ
11がこれを検出し、操向輪3の切れ角が一定以上にな
ると、車輪切れ角スイッチ12がこれを検出し、左右ブ
レーキ9の一方のみが作動されると、片ブレーキスイッ
チ13がこれを検出し、車速が一定以上になると、車速
スイッチ14がこれを検出し、これらの内の少なくとも
ひとつを検出すると、デフロック作動機構5はデフロッ
ク解除状態に自動的に切り換えられる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、4輪駆動トラクタ2のデフロック
制御装置1を線図で示している。トラクタ2はエンジン
21、クラッチハウジング22及びミッションケース2
3を直結して車体が形成され、走行系推進軸から前輪デ
フ装置3A及び後輪デフ装置4Aを介して前後輪3、4
へ走行動力が伝達される。前記前後デフ装置3A、4A
にはそれぞれ前後デフロック作動機構5A、5Bが設け
られている。この各デフロック作動機構5A、5Bは、
油圧シリンダ(又はソレノイド等のアクチュエータでも
良い)を介してデフロック作動状態とデフロック解除状
態とに切り換え可能になっている。
する。図1において、4輪駆動トラクタ2のデフロック
制御装置1を線図で示している。トラクタ2はエンジン
21、クラッチハウジング22及びミッションケース2
3を直結して車体が形成され、走行系推進軸から前輪デ
フ装置3A及び後輪デフ装置4Aを介して前後輪3、4
へ走行動力が伝達される。前記前後デフ装置3A、4A
にはそれぞれ前後デフロック作動機構5A、5Bが設け
られている。この各デフロック作動機構5A、5Bは、
油圧シリンダ(又はソレノイド等のアクチュエータでも
良い)を介してデフロック作動状態とデフロック解除状
態とに切り換え可能になっている。
【0009】トラクタ車体にはリンク機構を介してプラ
ウ又はワゴン等の作業機8が装着されており、この作業
機8は油圧装置7によって昇降可能になっている。11
は作業機8が上方位置まで上昇したときにそれを検出す
る作業機上昇スイッチ(検出手段)である。この作業機
上昇スイッチ11は、作業中に畝際等で作業機8を急速
に上昇させるべく油圧装置7を操作するスイッチを兼用
することが好ましいが、油圧装置7のリフトアーム24
の角度を検出するものであっても良い。トラクタ2は前
輪3が操向輪となっており、この前輪3の近傍には操舵
角が15〜25度になったときに急旋回を検知する車輪
切れ角スイッチ(検出手段)12が設けられている。こ
の車輪切れ角スイッチ12は、操舵角が一定以上になっ
たときに、前輪3の周速を後輪4のそれの約2倍に増速
する倍速機構のための角度検出スイッチを兼用すること
ができる。
ウ又はワゴン等の作業機8が装着されており、この作業
機8は油圧装置7によって昇降可能になっている。11
は作業機8が上方位置まで上昇したときにそれを検出す
る作業機上昇スイッチ(検出手段)である。この作業機
上昇スイッチ11は、作業中に畝際等で作業機8を急速
に上昇させるべく油圧装置7を操作するスイッチを兼用
することが好ましいが、油圧装置7のリフトアーム24
の角度を検出するものであっても良い。トラクタ2は前
輪3が操向輪となっており、この前輪3の近傍には操舵
角が15〜25度になったときに急旋回を検知する車輪
切れ角スイッチ(検出手段)12が設けられている。こ
の車輪切れ角スイッチ12は、操舵角が一定以上になっ
たときに、前輪3の周速を後輪4のそれの約2倍に増速
する倍速機構のための角度検出スイッチを兼用すること
ができる。
【0010】9は左右一対のブレーキを示しており、左
右ブレーキペダルを左右同時に又はどちらか一方のみを
踏み込むことにより、左右後輪4を左右同時に又はどち
らか一方のみ制動できるものであり、左右ブレーキ9の
一方のみ作動されたことを検出する片ブレーキスイッチ
(検出手段)13が設けられている。この片ブレーキス
イッチ13は左右ブレーキペダルの回動を検出するよう
に設けているが、ブレーキ力伝達系に設けても良い。1
4は車速スイッチ(検出手段)であり、走行系推進軸の
回転数により又はその他によりトラクタ2の走行速度を
測定し、この走行速度が一定以上になるとそれを検出す
る。この車速スイッチ14は図3に示すように、車速が
B速度(例えば10〜15km/h)になったときにオ
ンからオフに変化し、車速が高速から減速してB速度に
なってもオンにならなく、B速度を越えてA速度(例え
ば5〜8km/h)になったときに初めてオンに復帰す
るようになっている。
右ブレーキペダルを左右同時に又はどちらか一方のみを
踏み込むことにより、左右後輪4を左右同時に又はどち
らか一方のみ制動できるものであり、左右ブレーキ9の
一方のみ作動されたことを検出する片ブレーキスイッチ
(検出手段)13が設けられている。この片ブレーキス
イッチ13は左右ブレーキペダルの回動を検出するよう
に設けているが、ブレーキ力伝達系に設けても良い。1
4は車速スイッチ(検出手段)であり、走行系推進軸の
回転数により又はその他によりトラクタ2の走行速度を
測定し、この走行速度が一定以上になるとそれを検出す
る。この車速スイッチ14は図3に示すように、車速が
B速度(例えば10〜15km/h)になったときにオ
ンからオフに変化し、車速が高速から減速してB速度に
なってもオンにならなく、B速度を越えてA速度(例え
ば5〜8km/h)になったときに初めてオンに復帰す
るようになっている。
【0011】17はマイコン等を内蔵したコントロール
ボックスであり、自動切り換え回路15を構成してお
り、デフロックスイッチ6、作業機上昇スイッチ11、
車輪切れ角スイッチ12、片ブレーキスイッチ13及び
車速スイッチ14等が接続され、これらから伝達された
検出信号によりデフロック作動機構5の油圧シリンダを
作動する電磁弁18を操作可能になっている。前記コン
トロールボックス17はデフロックスイッチ6がオンの
とき、スイッチ11〜14からの信号に関係なく、電磁
弁18を介して前後デフロック作動機構5A、5Bを同
時に作動しかつそれを維持し、デフロックスイッチ6が
オートのとき、デフロック作動機構5A、5Bをデフロ
ック作動状態に設定するが、スイッチ11〜14のどれ
かひとつからの検出信号により、電磁弁18を介して前
後デフロック作動機構5A、5Bを同時に解除し、検出
信号がなくなれば作動状態に復帰させる。
ボックスであり、自動切り換え回路15を構成してお
り、デフロックスイッチ6、作業機上昇スイッチ11、
車輪切れ角スイッチ12、片ブレーキスイッチ13及び
車速スイッチ14等が接続され、これらから伝達された
検出信号によりデフロック作動機構5の油圧シリンダを
作動する電磁弁18を操作可能になっている。前記コン
トロールボックス17はデフロックスイッチ6がオンの
とき、スイッチ11〜14からの信号に関係なく、電磁
弁18を介して前後デフロック作動機構5A、5Bを同
時に作動しかつそれを維持し、デフロックスイッチ6が
オートのとき、デフロック作動機構5A、5Bをデフロ
ック作動状態に設定するが、スイッチ11〜14のどれ
かひとつからの検出信号により、電磁弁18を介して前
後デフロック作動機構5A、5Bを同時に解除し、検出
信号がなくなれば作動状態に復帰させる。
【0012】デフロックスイッチ6はモーメンタリスイ
ッチが使用されており、オン〔作動(ON)〕、オフ
〔解除(OFF)〕、オート〔自動解除(AUTO)〕
の3位置に切り換え可能であり、オフ及びオートには停
止可能であるが、オン位置からは手を離すとオフに戻る
構造となっている。前記デフロックスイッチ6のオート
は、自動切り換え回路15でデフロック作動機構5の作
動状態を自動解除可能状態にする手段となっており、オ
ンはスイッチ11〜14の総てが検出状態になってもデ
フロック作動機構5の作動状態を維持する手段となって
おり、オフはスイッチ11〜14の総てが非検出状態で
あってもデフロック作動機構5を解除状態に維持する手
段となっており、これら3つの手段は択一操作される。
ッチが使用されており、オン〔作動(ON)〕、オフ
〔解除(OFF)〕、オート〔自動解除(AUTO)〕
の3位置に切り換え可能であり、オフ及びオートには停
止可能であるが、オン位置からは手を離すとオフに戻る
構造となっている。前記デフロックスイッチ6のオート
は、自動切り換え回路15でデフロック作動機構5の作
動状態を自動解除可能状態にする手段となっており、オ
ンはスイッチ11〜14の総てが検出状態になってもデ
フロック作動機構5の作動状態を維持する手段となって
おり、オフはスイッチ11〜14の総てが非検出状態で
あってもデフロック作動機構5を解除状態に維持する手
段となっており、これら3つの手段は択一操作される。
【0013】19はデフロック作動機構5が作動状態に
あるときに点灯するモニターであり、コントロールボッ
クス17内にあるマイコンを経由していなく、イージチ
ェッカ等のある道路走行モニターの中に設けられてい
る。図1、2において、トラクタ2を路上走行すると
き、人為的にデフロックスイッチ6をオフにしてデフロ
ック作動機構5を解除状態にし、ぬかるみ等で前後輪
3、4がスリップするとき、デフロックスイッチ6をオ
ンにしてデフロック作動機構5を作動状態にする。
あるときに点灯するモニターであり、コントロールボッ
クス17内にあるマイコンを経由していなく、イージチ
ェッカ等のある道路走行モニターの中に設けられてい
る。図1、2において、トラクタ2を路上走行すると
き、人為的にデフロックスイッチ6をオフにしてデフロ
ック作動機構5を解除状態にし、ぬかるみ等で前後輪
3、4がスリップするとき、デフロックスイッチ6をオ
ンにしてデフロック作動機構5を作動状態にする。
【0014】プラウ作業等をするとき、トラクタ2を直
進走行状態にし、作業機8を降下してからデフロックス
イッチ6をオートに切り換えてデフロック作動機構5を
作動状態にし、その状態で低速の作業速度で走行する。
その作業中に、畝際等で作業機8を上昇させると作業機
上昇スイッチ11が作動し、旋回のために前輪3を操舵
して一定切れ角以上になると車輪切れ角スイッチ12が
作動し、旋回のために左右ブレーキ9の一方を操作する
と片ブレーキスイッチ13がオフとなってそれを検出し
て、デフロック作動機構5をオフに自動的に切り換え、
各スイッチが作動解除すると、デフロック作動機構5の
オンに復帰する。
進走行状態にし、作業機8を降下してからデフロックス
イッチ6をオートに切り換えてデフロック作動機構5を
作動状態にし、その状態で低速の作業速度で走行する。
その作業中に、畝際等で作業機8を上昇させると作業機
上昇スイッチ11が作動し、旋回のために前輪3を操舵
して一定切れ角以上になると車輪切れ角スイッチ12が
作動し、旋回のために左右ブレーキ9の一方を操作する
と片ブレーキスイッチ13がオフとなってそれを検出し
て、デフロック作動機構5をオフに自動的に切り換え、
各スイッチが作動解除すると、デフロック作動機構5の
オンに復帰する。
【0015】デフロックスイッチ6をオートにした状態
で、圃場で作業機8を低位置にしたまま高速走行したと
き、又はワゴン等の作業機を牽引したまま路上で高速走
行してしまったとき、車速スイッチ14が作動してデフ
ロック作動機構5を自動的にオフにする。但し、この車
速スイッチ14が作動したとき、作動が解除されてもデ
フロック作動機構5をオフのまま維持し、リセットしな
ければデフロックスイッチ6がオートにならないように
構成することもできる。尚、エンジン21を停止した場
合、デフロック作動機構5は解除状態になるが、エンジ
ン21を再始動すると、デフロック作動機構5は元の自
動解除状態に戻る。
で、圃場で作業機8を低位置にしたまま高速走行したと
き、又はワゴン等の作業機を牽引したまま路上で高速走
行してしまったとき、車速スイッチ14が作動してデフ
ロック作動機構5を自動的にオフにする。但し、この車
速スイッチ14が作動したとき、作動が解除されてもデ
フロック作動機構5をオフのまま維持し、リセットしな
ければデフロックスイッチ6がオートにならないように
構成することもできる。尚、エンジン21を停止した場
合、デフロック作動機構5は解除状態になるが、エンジ
ン21を再始動すると、デフロック作動機構5は元の自
動解除状態に戻る。
【0016】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、自動切り
換え回路15による自動解除状態で、油圧装置7によっ
て昇降する作業機8が上昇したとき、操向輪の切れ角が
一定以上になったとき、左右ブレーキ9の一方のみが作
動されたとき、車速が一定以上になったとき等のデフロ
ック作動状態からの解除が要求される使用状態に対応し
て、デフロック解除を自動的に行うなうことができ、ま
た、デフロック不要時には検出手段(スイッチ)が非検
出状態であってもデフロック作動機構5を作動させるこ
となく解除状態に維持しておくことができ、さらに、ぬ
かるみ等で前後輪3、4がスリップするとき、検出手段
が検出状態になってもデフロック作動機構5を解除する
ことなく作動状態に維持することができ、このような3
つの手段の切り換え操作だけでデフロック作動機構5の
作動・解除・自動解除の切り換えが簡単にできるように
なる。
換え回路15による自動解除状態で、油圧装置7によっ
て昇降する作業機8が上昇したとき、操向輪の切れ角が
一定以上になったとき、左右ブレーキ9の一方のみが作
動されたとき、車速が一定以上になったとき等のデフロ
ック作動状態からの解除が要求される使用状態に対応し
て、デフロック解除を自動的に行うなうことができ、ま
た、デフロック不要時には検出手段(スイッチ)が非検
出状態であってもデフロック作動機構5を作動させるこ
となく解除状態に維持しておくことができ、さらに、ぬ
かるみ等で前後輪3、4がスリップするとき、検出手段
が検出状態になってもデフロック作動機構5を解除する
ことなく作動状態に維持することができ、このような3
つの手段の切り換え操作だけでデフロック作動機構5の
作動・解除・自動解除の切り換えが簡単にできるように
なる。
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】同フローチャートである。
【図3】車速と車速スイッチの作動との関係を示すグラ
フである。
フである。
1 デフロック制御装置 2 トラクタ 3 前輪(操向輪) 3A 前輪デフ装置 4 後輪 4A 後輪デフ装置 5 デフロック作動機構 6 デフロックスイッチ 7 油圧装置 8 作業機 9 左右ブレーキ 11 作業機上昇スイッチ 12 車輪切れ角スイッチ 13 片ブレーキスイッチ 14 車速スイッチ 15 自動切り換え回路 17 コントロールボックス
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−96966(JP,A) 特開 平5−38960(JP,A) 特開 平5−4528(JP,A) 実開 昭56−56429(JP,U) 実開 昭57−159822(JP,U) 実開 平2−76525(JP,U) 実開 平3−43151(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60K 17/35,17/352 B60K 23/04
Claims (2)
- 【請求項1】 トラクタ(2)の前後輪(3、4)のデ
フ装置(3A、4A)の少なくとも一方にデフロック作
動機構(5)を設け、油圧装置(7)によって昇降する
作業機(8)が上昇したことを検出する作業機上昇スイ
ッチ(11)と、操向輪の切れ角が一定以上になったこ
とを検出する車輪切れ角スイッチ(12)と、左右ブレ
ーキ(9)の一方のみが作動されたことを検出する片ブ
レーキスイッチ(13)と、車速が一定以上になったこ
とを検出する車速スイッチ(14)とを備え、これらス
イッチ(11〜14)の内の少なくともひとつのスイッ
チが検出状態になったときにデフロック作動機構(5)
を作動状態から自動解除しかつ前記スイッチが非検出状
態になったときにデフロック作動機構(5)を解除状態
から自動作動させる自動切り換え回路(15)を設け、
この自動切り換え回路(15)でデフロック作動機構
(5)を自動切り換え状態にする手段と、前記スイッチ
(11〜14)の総てが検出状態になってもデフロック
作動機構(5)を作動状態に維持しておく手段と、前記
スイッチ(11〜14)の総てが非検出状態であっても
デフロック作動機構(5)を解除状態に維持しておく手
段とを択一操作可能に備えていることを特徴とするデフ
ロック制御装置。 - 【請求項2】 トラクタ(2)の前後輪(3、4)のデ
フ装置(3A、4A)の少なくとも一方にデフロック作
動機構(5)を設け、油圧装置(7)によって昇降する
作業機(8)が上昇したことを検出する作業機上昇検出
手段(11)と、操向輪の切れ角が一定以上になったこ
とを検出する車輪切れ角検出手段(12)と、左右ブレ
ーキ(9)の一方のみが作動されたことを検出する片ブ
レーキ検出手段(13)と、車速が一定以上になったこ
とを検出する車速検出手段(14)との内の少なくとも
ひとつの検出手段を備え、この備えられた検出手段が検
出状態になったときにデフロック作動機構(5)を作動
状態から自動解除しかつ検出手段が非検出状態になった
ときにデフロック作動機構(5)を解除状態から自動作
動させる自動切り換え回路(15)を設け、この自動切
り換え回路(15)でデフロック作動機構(5)を自動
切り換え状態にする手段と、前記備えられた検出手段が
検出状態になってもデフロック作動機構(5)を作動状
態に維持しておく手段と、前記備えられた検出手段が非
検出状態であってもデフロック作動機構(5)を解除状
態に維持しておく手段とを択一操作可能に備えているこ
とを特徴とするデフロック制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4334627A JP2922739B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | トラクタのデフロック制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4334627A JP2922739B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | トラクタのデフロック制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06179332A JPH06179332A (ja) | 1994-06-28 |
JP2922739B2 true JP2922739B2 (ja) | 1999-07-26 |
Family
ID=18279498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4334627A Expired - Fee Related JP2922739B2 (ja) | 1992-12-15 | 1992-12-15 | トラクタのデフロック制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2922739B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006112463A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Gkn ドライブライン トルクテクノロジー株式会社 | デファレンシャル装置の差動ロック制御装置及び差動ロック制御方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5656429U (ja) * | 1979-10-05 | 1981-05-16 | ||
JPS57159822U (ja) * | 1981-04-02 | 1982-10-07 | ||
JPH081957Y2 (ja) * | 1988-11-30 | 1996-01-24 | ヤンマー農機株式会社 | 移動農機の走行装置 |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP4334627A patent/JP2922739B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06179332A (ja) | 1994-06-28 |
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