JP2905017B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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- JP2905017B2 JP2905017B2 JP4305689A JP30568992A JP2905017B2 JP 2905017 B2 JP2905017 B2 JP 2905017B2 JP 4305689 A JP4305689 A JP 4305689A JP 30568992 A JP30568992 A JP 30568992A JP 2905017 B2 JP2905017 B2 JP 2905017B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波を用いて食品等
を加熱する高周波加熱装置に関する。
を加熱する高周波加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高周波加熱装置においてはフェラ
イト等の高誘電損失物質を用いて、食品等の被加熱物に
焦げ目をつける焦げ目付けプレートが広く提案されてい
る。このようなプレートは、高周波を吸収し、熱に変換
することで発熱する。その結果、被加熱物に焦げ目をつ
けることができる。
イト等の高誘電損失物質を用いて、食品等の被加熱物に
焦げ目をつける焦げ目付けプレートが広く提案されてい
る。このようなプレートは、高周波を吸収し、熱に変換
することで発熱する。その結果、被加熱物に焦げ目をつ
けることができる。
【0003】このような焦げ目付けプレートは、例え
ば、特開平1−204386号公報に記されている。図
24はこのような焦げ目付けプレートを高周波加熱装置
のターンテーブルに適用した例を示す断面図である。図
24に示されているように、高周波透過材料10の上
に、高周波吸収発熱体12を積層させて構成されてい
る。ここに記載されている焦げ目付けプレートは、食品
等の皿や、テーブル、蓋等に形成され、食品等の表面の
みならず、裏面にも焦げ目を付けることが可能なもので
ある。
ば、特開平1−204386号公報に記されている。図
24はこのような焦げ目付けプレートを高周波加熱装置
のターンテーブルに適用した例を示す断面図である。図
24に示されているように、高周波透過材料10の上
に、高周波吸収発熱体12を積層させて構成されてい
る。ここに記載されている焦げ目付けプレートは、食品
等の皿や、テーブル、蓋等に形成され、食品等の表面の
みならず、裏面にも焦げ目を付けることが可能なもので
ある。
【0004】しかしながら、昔からのこのような焦げ目
付けプレートは、解凍の際に使用することができないと
いう問題があった。
付けプレートは、解凍の際に使用することができないと
いう問題があった。
【0005】従来の焦げ目付けプレートは高周波を吸収
して発熱する。すると、その上におかれている食品が焦
げ目付けプレートと接触している部分は、他の部分より
速く解凍されてしまう。ところが一般に、氷結部と融解
部とでは高周波の吸収率は2桁以上異なってしまう。そ
のため、一旦解けた部分は益々温度が上昇し、まだ解け
ていない部分との温度差が益々拡大してしまう。その結
果、大きな解凍ムラが生じるので、解凍の際には焦げ目
付けプレートは使用されなかった。
して発熱する。すると、その上におかれている食品が焦
げ目付けプレートと接触している部分は、他の部分より
速く解凍されてしまう。ところが一般に、氷結部と融解
部とでは高周波の吸収率は2桁以上異なってしまう。そ
のため、一旦解けた部分は益々温度が上昇し、まだ解け
ていない部分との温度差が益々拡大してしまう。その結
果、大きな解凍ムラが生じるので、解凍の際には焦げ目
付けプレートは使用されなかった。
【0006】したがって、解凍の際には高周波で発熱し
ない材料を用いた解凍プレートが望ましい。
ない材料を用いた解凍プレートが望ましい。
【0007】図25は、従来の改良された解凍プレート
20を表す斜視図である。解凍プレート20はポリエチ
レンやポリウレタン等で形成されている。この結果、高
周波をほとんど吸収せず発熱がないため、解凍時に使用
しても被加熱物の解凍ムラを生じさせることが少ない。
20を表す斜視図である。解凍プレート20はポリエチ
レンやポリウレタン等で形成されている。この結果、高
周波をほとんど吸収せず発熱がないため、解凍時に使用
しても被加熱物の解凍ムラを生じさせることが少ない。
【0008】図25には、表面が平坦なものを示した
が、食品から出るドリップ(汁)を逃がすために、溝を
設けたものも利用される。図26に、この溝を設けた場
合の解凍プレート22の斜視図を示す。図27は、図2
6の矢印III−IIIに沿った部分の断面図であり、
解凍プレート22の中央部が凸面になっており、かつ表
面に溝が掘られていることが理解されよう。
が、食品から出るドリップ(汁)を逃がすために、溝を
設けたものも利用される。図26に、この溝を設けた場
合の解凍プレート22の斜視図を示す。図27は、図2
6の矢印III−IIIに沿った部分の断面図であり、
解凍プレート22の中央部が凸面になっており、かつ表
面に溝が掘られていることが理解されよう。
【0009】上記ポリエチレンやポリウレタンは空気や
食品そのものより熱伝導度が高い。したがって、解凍プ
レート20は単に熱を発生しないだけでなく、横方向に
熱を拡散し、横方向の温度ムラを減らす働きがある。こ
の横方向への熱の拡散の様子が図28に示されている。
図28に示されているように、解凍プレート20の上に
食品24が置かれていると、この解凍プレート20は空
気等よりも熱伝導率が良いため、食品24の水平方向の
熱の分布のムラを防止することができる。
食品そのものより熱伝導度が高い。したがって、解凍プ
レート20は単に熱を発生しないだけでなく、横方向に
熱を拡散し、横方向の温度ムラを減らす働きがある。こ
の横方向への熱の拡散の様子が図28に示されている。
図28に示されているように、解凍プレート20の上に
食品24が置かれていると、この解凍プレート20は空
気等よりも熱伝導率が良いため、食品24の水平方向の
熱の分布のムラを防止することができる。
【0010】以前においては、熱のムラを防ぐために、
図29に示されているような解凍網26が用いられてい
たが、この場合は食品24の周りは空気であるため、図
28の従来の改良された例と比較して解凍ムラが生じや
すくなる。また、解凍網26は、保管時に邪魔であった
が、解凍プレート20は薄い板状であるため、保管場所
に困ることがない。
図29に示されているような解凍網26が用いられてい
たが、この場合は食品24の周りは空気であるため、図
28の従来の改良された例と比較して解凍ムラが生じや
すくなる。また、解凍網26は、保管時に邪魔であった
が、解凍プレート20は薄い板状であるため、保管場所
に困ることがない。
【0011】図30には、この解凍プレート20を高周
波加熱装置28のターンテーブル30の上に載せて、そ
の上に食品24を置くことにより解凍をする様子が示さ
れている。ターンテーブル30は、重量センサ32及び
モータ34の上に置かれている。高周波加熱装置28に
は、高周波を発生するマグネトロン36や、高周波を導
く導波管38、それに前記モータ34やマグネトロン3
6を制御する制御装置40を含んでいる。
波加熱装置28のターンテーブル30の上に載せて、そ
の上に食品24を置くことにより解凍をする様子が示さ
れている。ターンテーブル30は、重量センサ32及び
モータ34の上に置かれている。高周波加熱装置28に
は、高周波を発生するマグネトロン36や、高周波を導
く導波管38、それに前記モータ34やマグネトロン3
6を制御する制御装置40を含んでいる。
【0012】このように、解凍プレート20の材質をポ
リエチレン等にすれば、解凍ムラを少なくすることがで
きる。さらに、解凍終了後、解凍プレート20ごと取り
出し、解凍プレートをまな板代わりにして、包丁等を使
用することができる。
リエチレン等にすれば、解凍ムラを少なくすることがで
きる。さらに、解凍終了後、解凍プレート20ごと取り
出し、解凍プレートをまな板代わりにして、包丁等を使
用することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、解凍プ
レートを用いた解凍の場合、どうしても解凍プレートと
食品が接触している部分(裏面)の温度上昇が表面より
速くなるため、解凍の後半において、前半と同じ強度の
高周波を照射した場合、裏面における温度上昇が激しく
なり、縦方向での温度ムラが生じてしまう。
レートを用いた解凍の場合、どうしても解凍プレートと
食品が接触している部分(裏面)の温度上昇が表面より
速くなるため、解凍の後半において、前半と同じ強度の
高周波を照射した場合、裏面における温度上昇が激しく
なり、縦方向での温度ムラが生じてしまう。
【0014】第一の参考例は上記課題に鑑みなされたも
ので、その目的は、解凍プレートを用いた解凍におい
て、裏面の温度が上昇してしまうことを防止可能な高周
波加熱装置を得ることである。
ので、その目的は、解凍プレートを用いた解凍におい
て、裏面の温度が上昇してしまうことを防止可能な高周
波加熱装置を得ることである。
【0015】第一の本発明の目的は、被加熱物の量に応
じた解凍、特に解凍プレートを用いた解凍を自動的に行
う高周波加熱装置を得ることである。
じた解凍、特に解凍プレートを用いた解凍を自動的に行
う高周波加熱装置を得ることである。
【0016】第二の本発明の目的は、解凍プレートの表
面を冷却することにより、解凍ムラを減少させる解凍プ
レートを得ることである。
面を冷却することにより、解凍ムラを減少させる解凍プ
レートを得ることである。
【0017】第三の本発明の目的は、周囲温度等を勘案
した解凍制御が行える高周波加熱装置を得ることであ
る。
した解凍制御が行える高周波加熱装置を得ることであ
る。
【0018】第四の本発明の目的は、表面と裏面との材
質を変えることにより、解凍時にも、かつ焦げ目をつけ
る際にも使用可能な解凍プレートを得ることである。
質を変えることにより、解凍時にも、かつ焦げ目をつけ
る際にも使用可能な解凍プレートを得ることである。
【0019】第二の参考例の目的は、解凍の際の被解凍
物の温度を検出することにより、より正確な解凍制御が
行える高周波加熱装置を得ることである。
物の温度を検出することにより、より正確な解凍制御が
行える高周波加熱装置を得ることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】第一の参考例は、上述の
課題を解決するために、解凍プレート上に被解凍物を置
き、高周波を照射して前記被解凍物を解凍する高周波加
熱装置であって、前記解凍の加熱の前半部分では強い高
周波を照射し、前記解凍の後半部分では弱い高周波を照
射する高周波制御部を、備えたことを特徴とする高周波
加熱装置である。
課題を解決するために、解凍プレート上に被解凍物を置
き、高周波を照射して前記被解凍物を解凍する高周波加
熱装置であって、前記解凍の加熱の前半部分では強い高
周波を照射し、前記解凍の後半部分では弱い高周波を照
射する高周波制御部を、備えたことを特徴とする高周波
加熱装置である。
【0021】そのため、解凍の後半においては、高周波
によって発生した内部の熱が十分に伝導し、生じた温度
ムラが減少する。
によって発生した内部の熱が十分に伝導し、生じた温度
ムラが減少する。
【0022】第一の本発明は、上述の課題を解決するた
めに、解凍プレート上に被解凍物を置き、高周波を照射
して前記被解凍物を解凍する高周波加熱装置であって、
食品の重量を検出する重量センサと、食品の厚さを検出
する厚さセンサと、前記重量センサの出力信号と、前記
厚さセンサの出力信号とから、前記食品の形状と、前記
食品と解凍プレートとの接触面積を推論する推論部と、
前記推論部による推論結果に基づいて、高周波照射パタ
ーンと、照射時間とを制御する制御部と、を備えること
を特徴とする高周波加熱装置である。
めに、解凍プレート上に被解凍物を置き、高周波を照射
して前記被解凍物を解凍する高周波加熱装置であって、
食品の重量を検出する重量センサと、食品の厚さを検出
する厚さセンサと、前記重量センサの出力信号と、前記
厚さセンサの出力信号とから、前記食品の形状と、前記
食品と解凍プレートとの接触面積を推論する推論部と、
前記推論部による推論結果に基づいて、高周波照射パタ
ーンと、照射時間とを制御する制御部と、を備えること
を特徴とする高周波加熱装置である。
【0023】そのため、食品の形状に合わせた最適な解
凍を行うことができる。
凍を行うことができる。
【0024】第二の本発明は、上述の課題を解決するた
めに、上に被解凍物が置かれ、前記被解凍物に高周波を
照射して前記被解凍物を解凍する際に用いられる解凍プ
レートであって、高周波加熱装置内に照射される高周波
を受信する受信手段と、前記受信された高周波を電源と
して、前記解凍プレートの表面を冷却する冷却手段と、
を備えたことを特徴とする。
めに、上に被解凍物が置かれ、前記被解凍物に高周波を
照射して前記被解凍物を解凍する際に用いられる解凍プ
レートであって、高周波加熱装置内に照射される高周波
を受信する受信手段と、前記受信された高周波を電源と
して、前記解凍プレートの表面を冷却する冷却手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0025】そのため、解凍プレートの表面を冷却する
ことで、食品の解凍に際しての縦方向の解凍ムラを減少
させることができる。
ことで、食品の解凍に際しての縦方向の解凍ムラを減少
させることができる。
【0026】第三の本発明は、上述の課題を解決するた
めに、解凍プレート上に被解凍物を置き、高周波を照射
して前記被解凍物を解凍する高周波加熱装置であって、
食品の重量を検出する重量センサと、室温もしくは庫内
温度を検出する周囲温度センサと、前記解凍プレートの
表面温度を検出する温度検出手段と、前記重量センサの
出力信号と、前記周囲温度センサの出力信号と、前記温
度検出手段による前記解凍プレートの表面温度とに基づ
き、高周波照射パターンと、照射時間とを制御する制御
部と、を備えることを特徴とする高周波加熱装置であ
る。
めに、解凍プレート上に被解凍物を置き、高周波を照射
して前記被解凍物を解凍する高周波加熱装置であって、
食品の重量を検出する重量センサと、室温もしくは庫内
温度を検出する周囲温度センサと、前記解凍プレートの
表面温度を検出する温度検出手段と、前記重量センサの
出力信号と、前記周囲温度センサの出力信号と、前記温
度検出手段による前記解凍プレートの表面温度とに基づ
き、高周波照射パターンと、照射時間とを制御する制御
部と、を備えることを特徴とする高周波加熱装置であ
る。
【0027】したがって、周囲温度等に基づいて、高周
波の照射時間等を制御したので、解凍時間の精密な制御
が可能である。
波の照射時間等を制御したので、解凍時間の精密な制御
が可能である。
【0028】第四の本発明は、上述の課題を解決するた
めに、高周波を吸収しない材質で形成された非発熱プレ
ートと、高周波を吸収し、発熱する材質で形成された発
熱プレートと、前記非発熱プレートと、前記発熱プレー
トとの間に挾まれている断熱層と、を備えたことを特徴
とする解凍プレートである。
めに、高周波を吸収しない材質で形成された非発熱プレ
ートと、高周波を吸収し、発熱する材質で形成された発
熱プレートと、前記非発熱プレートと、前記発熱プレー
トとの間に挾まれている断熱層と、を備えたことを特徴
とする解凍プレートである。
【0029】したがって、非発熱プレートを表にして使
用すれば、解凍をするさいに使用でき、発熱プレートを
表にして使用すれば、焦げ目をつける調理に使用でき
る。
用すれば、解凍をするさいに使用でき、発熱プレートを
表にして使用すれば、焦げ目をつける調理に使用でき
る。
【0030】第二の参考例は、上述の課題を解決するた
めに、被解凍物を解凍する機能を有する高周波加熱装置
であって、前記被加熱物の表面温度を複数点検出する温
度検出手段と、高周波出力を起動・停止させる制御部
と、を備え、前記制御部は、前記被解凍物の初期温度が
全て所定値(例えば摂氏0度)未満であった場合、解凍
中に前記複数点の一点でも所定値(例えば摂氏0度)以
上になったならば高周波の照射を停止させることを特徴
とする高周波加熱装置である。
めに、被解凍物を解凍する機能を有する高周波加熱装置
であって、前記被加熱物の表面温度を複数点検出する温
度検出手段と、高周波出力を起動・停止させる制御部
と、を備え、前記制御部は、前記被解凍物の初期温度が
全て所定値(例えば摂氏0度)未満であった場合、解凍
中に前記複数点の一点でも所定値(例えば摂氏0度)以
上になったならば高周波の照射を停止させることを特徴
とする高周波加熱装置である。
【0031】したがって、被解凍物の温度を確認しなが
ら解凍が行えるのでより正確な解凍制御が行える。
ら解凍が行えるのでより正確な解凍制御が行える。
【0032】
【作用】第一の参考例においては、後半の高周波出力が
弱められているため、前半で万一ムラが生じてしまった
としても後半で消すことが可能である。
弱められているため、前半で万一ムラが生じてしまった
としても後半で消すことが可能である。
【0033】第一の本発明においては、制御部が、被加
熱物の厚さ等に応じて解凍を行うので、被加熱物の大き
さや重量等に応じて自動的に最適な解凍制御が行われ
る。
熱物の厚さ等に応じて解凍を行うので、被加熱物の大き
さや重量等に応じて自動的に最適な解凍制御が行われ
る。
【0034】第二の本発明における解凍プレートは、高
周波電力を利用して、冷却が行われるので、単に発熱し
ないだけでなく、積極的に被解凍物の温度ムラを減少さ
せる。
周波電力を利用して、冷却が行われるので、単に発熱し
ないだけでなく、積極的に被解凍物の温度ムラを減少さ
せる。
【0035】第三の本発明における制御部は、周囲温度
等を勘案して制御を行う。したがって、高周波加熱装置
を連続的に使用した後やオーブンを使用した後等、様々
な環境下においても解凍を適格に行うことができる。
等を勘案して制御を行う。したがって、高周波加熱装置
を連続的に使用した後やオーブンを使用した後等、様々
な環境下においても解凍を適格に行うことができる。
【0036】第四の本発明においては、断熱層が発熱プ
レートと、非発熱プレートとの間に設けられているの
で、解凍時にも、また、焦げ目をつける際にも、互いに
影響を与えることなく使用できる。
レートと、非発熱プレートとの間に設けられているの
で、解凍時にも、また、焦げ目をつける際にも、互いに
影響を与えることなく使用できる。
【0037】第二の参考例においては、被解凍物の温度
を確認しながら、解凍が行われるので、解凍のしすぎを
防止することができる。
を確認しながら、解凍が行われるので、解凍のしすぎを
防止することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0039】第一参考例 本参考例は、解凍時における高周波出力の強度を前半と
後半とで変化させた高周波加熱装置である。解凍の初期
に於いては、被解凍物の全体が氷結しているため、高周
波は吸収されにくく、したがって高周波出力を「強」に
しても解凍による温度ムラは生じにくい。後半では、部
分的に解けるので、高周波出力を「弱」にして、十分な
熱伝導によって温度の均一化を図っている。前半から高
周波加熱を「弱」にした場合は、解凍に時間がかかり過
ぎ、表面が解けすぎてしまい、縦方向の温度ムラが大き
くなってしまう。本参考例においては、解凍の前半に於
いて高周波出力を「強」にし、後半に於いて「弱」にし
たので、解凍ムラを減少させることが可能である。
後半とで変化させた高周波加熱装置である。解凍の初期
に於いては、被解凍物の全体が氷結しているため、高周
波は吸収されにくく、したがって高周波出力を「強」に
しても解凍による温度ムラは生じにくい。後半では、部
分的に解けるので、高周波出力を「弱」にして、十分な
熱伝導によって温度の均一化を図っている。前半から高
周波加熱を「弱」にした場合は、解凍に時間がかかり過
ぎ、表面が解けすぎてしまい、縦方向の温度ムラが大き
くなってしまう。本参考例においては、解凍の前半に於
いて高周波出力を「強」にし、後半に於いて「弱」にし
たので、解凍ムラを減少させることが可能である。
【0040】本参考例による解凍の様子を図1に示され
たグラフを用いて説明する。
たグラフを用いて説明する。
【0041】図1のグラフの横軸は時間で、縦軸は高周
波出力の強度である。図1に示されているように、この
例では、高周波出力はONかOFFの2通りの制御しか
されないが、ON時間とOFF時間の比率を変えること
によって、高周波出力の平均値を変化させることが可能
である。
波出力の強度である。図1に示されているように、この
例では、高周波出力はONかOFFの2通りの制御しか
されないが、ON時間とOFF時間の比率を変えること
によって、高周波出力の平均値を変化させることが可能
である。
【0042】図2には、高周波出力が連続的に変化され
る場合の例が示されている。これはインバータ等によっ
て、高周波出力が連続的に変化可能な高周波加熱装置に
於いて適用されるもので、図1に示されたON/OFF
制御と比較して精密な制御が行える。また、図2に示さ
れた例においては、前半と後半との2つの期間ではな
く、3つの期間に分割している。これによって、より精
密な制御が可能になる。さらに、図2中、破線で示した
ように、被解凍物の解凍状態に最適な高周波出力を供給
することにより、より良好な仕上がり状態を得ることも
可能である。
る場合の例が示されている。これはインバータ等によっ
て、高周波出力が連続的に変化可能な高周波加熱装置に
於いて適用されるもので、図1に示されたON/OFF
制御と比較して精密な制御が行える。また、図2に示さ
れた例においては、前半と後半との2つの期間ではな
く、3つの期間に分割している。これによって、より精
密な制御が可能になる。さらに、図2中、破線で示した
ように、被解凍物の解凍状態に最適な高周波出力を供給
することにより、より良好な仕上がり状態を得ることも
可能である。
【0043】実施例1 本実施例は、被加熱物の重量と厚さとから、被加熱物が
解凍プレートに接触している面積を推測することによっ
て、より正確な解凍制御を行うものである。
解凍プレートに接触している面積を推測することによっ
て、より正確な解凍制御を行うものである。
【0044】図3に本実施例の高周波加熱装置の説明図
が示されている。図3に示されているように被加熱物で
ある食品50は、解凍プレート52を介してターンテー
ブルに54の上に載せられている。ターンテーブル54
は、重量センサ56とモータの58の上に装着されてい
る。レンジ庫60内には、食品50の厚さを計測するた
めの赤外線厚さセンサの発光部62と、赤外線厚さセン
サの受光部64とが設けられている。
が示されている。図3に示されているように被加熱物で
ある食品50は、解凍プレート52を介してターンテー
ブルに54の上に載せられている。ターンテーブル54
は、重量センサ56とモータの58の上に装着されてい
る。レンジ庫60内には、食品50の厚さを計測するた
めの赤外線厚さセンサの発光部62と、赤外線厚さセン
サの受光部64とが設けられている。
【0045】重量センサ56は、被解凍物の重量を計測
し、その重量を表す信号を出力する。赤外線センサの発
光部62は赤外線を発光し、上記受光部64がこの赤外
線を受光する。そして、もし被解凍物によって赤外線が
遮られ、受光できない場合には被解凍物の高さ(すなわ
ち、厚さ)がその部分にまで及んでいることが判断可能
である。この判断は、受光部64が出力する受光信号が
供給されている制御装置66に於いて行われる。
し、その重量を表す信号を出力する。赤外線センサの発
光部62は赤外線を発光し、上記受光部64がこの赤外
線を受光する。そして、もし被解凍物によって赤外線が
遮られ、受光できない場合には被解凍物の高さ(すなわ
ち、厚さ)がその部分にまで及んでいることが判断可能
である。この判断は、受光部64が出力する受光信号が
供給されている制御装置66に於いて行われる。
【0046】これらの重量センサ56と、赤外線厚さセ
ンサ62、64からの信号を基にして制御装置66が、
食品50が解凍プレート52に接触している面積及び、
食品50の形状を推論する。そして、その面積を考慮に
いれて、マグネトロン68の出力を調節する。
ンサ62、64からの信号を基にして制御装置66が、
食品50が解凍プレート52に接触している面積及び、
食品50の形状を推論する。そして、その面積を考慮に
いれて、マグネトロン68の出力を調節する。
【0047】図4に示されているように、制御装置66
は演算手段70を有しており、上記センサ群からの重さ
の信号、厚さの信号を基にして、高周波照射パターン及
び加熱時間を制御する。図5は、本実施例における高周
波出力の時間変化を表すグラフであり、縦軸は高周波出
力を横軸は時間をそれぞれ表している。図5に示されて
いるように、本実施例は上記第一参考例と同様に、ON
/OFF時間の比率の制御によって、高周波出力の平均
値が制御されている。すなわち、図5中「強めの時間」
で示されている期間に於いては高周波出力の平均値は
「強」状態であり、それ以降の期間に於いては高周波出
力の平均値は「弱」状態である。なお、本実施例の変形
としてインバータ等による連続制御も可能であることは
いうまでもない。
は演算手段70を有しており、上記センサ群からの重さ
の信号、厚さの信号を基にして、高周波照射パターン及
び加熱時間を制御する。図5は、本実施例における高周
波出力の時間変化を表すグラフであり、縦軸は高周波出
力を横軸は時間をそれぞれ表している。図5に示されて
いるように、本実施例は上記第一参考例と同様に、ON
/OFF時間の比率の制御によって、高周波出力の平均
値が制御されている。すなわち、図5中「強めの時間」
で示されている期間に於いては高周波出力の平均値は
「強」状態であり、それ以降の期間に於いては高周波出
力の平均値は「弱」状態である。なお、本実施例の変形
としてインバータ等による連続制御も可能であることは
いうまでもない。
【0048】上述したように、本実施例においては赤外
線厚さセンサ62、64を備え、その受光部64からの
信号を制御装置66が受信し、赤外線が受光部64に受
光されたか否かが制御装置66において確認される。そ
して、受光されていなければ、発光部62と、受光部6
4との間に、食品50が存在し、食品50の厚さが、解
凍プレート52の表面位置から、赤外線が遮られた位置
までに至る厚さが少なくともあるものと判断される。
線厚さセンサ62、64を備え、その受光部64からの
信号を制御装置66が受信し、赤外線が受光部64に受
光されたか否かが制御装置66において確認される。そ
して、受光されていなければ、発光部62と、受光部6
4との間に、食品50が存在し、食品50の厚さが、解
凍プレート52の表面位置から、赤外線が遮られた位置
までに至る厚さが少なくともあるものと判断される。
【0049】このように、本実施例によれば、赤外線厚
さセンサ62、64からの信号に基づき、制御装置66
が食品50の厚さを判断する。したがって、判断された
厚さと、前記重量センサ56によって計測された食品5
0の重量とから、その食品50の解凍プレート52との
接触面積が推測される。すなわち、食品50の密度が一
定であるとし、食品50の平面断面が解凍プレートと5
2との接触面形状と等しいとすると、一般に次の式が成
り立つ。
さセンサ62、64からの信号に基づき、制御装置66
が食品50の厚さを判断する。したがって、判断された
厚さと、前記重量センサ56によって計測された食品5
0の重量とから、その食品50の解凍プレート52との
接触面積が推測される。すなわち、食品50の密度が一
定であるとし、食品50の平面断面が解凍プレートと5
2との接触面形状と等しいとすると、一般に次の式が成
り立つ。
【0050】 食品50の重量=食品50の解凍プレート52との接触面積 ×食品50の厚さ したがって、 食品50の解凍プレート52との接触面積 =食品50の重量/食品50の厚さ という式から、食品50の解凍プレート52との接触面
積が算出される。このように、接触面積、及び食品50
の厚さが分かるので、食品50が薄くて広い形状なのか
または小さい形状なのか、もしくは厚くて広い形状なの
かまたは小さい形状なのか、を推論することが可能であ
る。
積が算出される。このように、接触面積、及び食品50
の厚さが分かるので、食品50が薄くて広い形状なのか
または小さい形状なのか、もしくは厚くて広い形状なの
かまたは小さい形状なのか、を推論することが可能であ
る。
【0051】そのため、例えば、図6(a)と(b)に
示されているように、食品の厚いときには、加熱時間を
長めにして良好な解凍を行うことが可能である。図6
(a)は、食品50の厚さが薄いときであり、図6
(b)は、食品50の厚さが厚いときである。図6
(b)に示されているように、食品50が厚いときに
は、高周波は食品の表面近傍で吸収され、奥深い内部ま
で浸透しにくいので、高周波加熱時間は、食品50が薄
いときよりも長く設定される。
示されているように、食品の厚いときには、加熱時間を
長めにして良好な解凍を行うことが可能である。図6
(a)は、食品50の厚さが薄いときであり、図6
(b)は、食品50の厚さが厚いときである。図6
(b)に示されているように、食品50が厚いときに
は、高周波は食品の表面近傍で吸収され、奥深い内部ま
で浸透しにくいので、高周波加熱時間は、食品50が薄
いときよりも長く設定される。
【0052】なお、本実施例では、食品50の厚さを検
出するのに赤外線センサを用いたが、超音波センサ等を
用いて食品50の厚さを検知しても好適である。超音波
センサは、通常、超音波の送波及び受波を行う超音波ト
ランスデューサが備えられており、そして、超音波を送
波してから、送波した超音波が目標物に反射して、超音
波トランスデューサに戻ってきて受波されるまでの時間
が計測される。この計測された時間に、音速を乗ずれ
ば、超音波センサの超音波トランスデューサから目標物
までの距離が算出される。このような超音波センサをレ
ンジ庫60の天井に設け、食品50までの距離を計測す
ることにより、食品50が存在しない場合の距離から、
上記計測された距離を減ずることにより、食品50の厚
さが計測される。
出するのに赤外線センサを用いたが、超音波センサ等を
用いて食品50の厚さを検知しても好適である。超音波
センサは、通常、超音波の送波及び受波を行う超音波ト
ランスデューサが備えられており、そして、超音波を送
波してから、送波した超音波が目標物に反射して、超音
波トランスデューサに戻ってきて受波されるまでの時間
が計測される。この計測された時間に、音速を乗ずれ
ば、超音波センサの超音波トランスデューサから目標物
までの距離が算出される。このような超音波センサをレ
ンジ庫60の天井に設け、食品50までの距離を計測す
ることにより、食品50が存在しない場合の距離から、
上記計測された距離を減ずることにより、食品50の厚
さが計測される。
【0053】実施例2 本実施例は、解凍プレートに冷却機能を持たせ、解凍時
の温度ムラを減少させるようにしたものである。
の温度ムラを減少させるようにしたものである。
【0054】図7に、本実施例の解凍プレートの断面図
が示されている。図7に示されているように、この解凍
プレートは、アンテナ80が受信した高周波電力をダイ
オード82を備えた電源ユニット84が整流することに
より、直流出力を得る。ダイオード82が設けられてい
る整流回路基板86から、引出線88が引き出され、貫
通コンデンサ90を通過してペルチェ素子92に接続さ
れている。貫通コンデンサ90により、高周波電力は完
全に遮断され、後段の回路の誤動作を防止している。
が示されている。図7に示されているように、この解凍
プレートは、アンテナ80が受信した高周波電力をダイ
オード82を備えた電源ユニット84が整流することに
より、直流出力を得る。ダイオード82が設けられてい
る整流回路基板86から、引出線88が引き出され、貫
通コンデンサ90を通過してペルチェ素子92に接続さ
れている。貫通コンデンサ90により、高周波電力は完
全に遮断され、後段の回路の誤動作を防止している。
【0055】ペルチェ素子92は、金属製の発熱板94
である裏面と、金属製の冷却板96である表面とを有し
ており、冷却板96で吸収した熱と同量の熱を発熱板9
4から発生するのもので、異種金属を接したものに、電
流(直流)を流すと、一方では発熱(発熱板94)し、
他方では吸熱(冷却板96)するものである。したがっ
て、冷却板96の表面にのせられている食品を冷却する
ことができる。
である裏面と、金属製の冷却板96である表面とを有し
ており、冷却板96で吸収した熱と同量の熱を発熱板9
4から発生するのもので、異種金属を接したものに、電
流(直流)を流すと、一方では発熱(発熱板94)し、
他方では吸熱(冷却板96)するものである。したがっ
て、冷却板96の表面にのせられている食品を冷却する
ことができる。
【0056】本実施例において特徴的なことは、このよ
うに、高周波電力をアンテナ80で受信し、これを用い
て、表面を冷却したことである。これによって、解凍時
の温度ムラを減少させることが可能である。
うに、高周波電力をアンテナ80で受信し、これを用い
て、表面を冷却したことである。これによって、解凍時
の温度ムラを減少させることが可能である。
【0057】さらに、本実施例においては、高周波電力
を用いた温度検出もなされている。図7に示されている
ように、本実施例においては、冷却板96に設けたサー
ミスタ等によって構成された温度検出部98と、温度検
出部98によって検出された温度を送信する送信ユニッ
ト100と、送信ユニット100から信号を赤外線によ
って外部に送信する赤外線LED102とを含んでい
る。なお、本実施例の解凍プレートは、この赤外線LE
D102からの赤外線を外部に送出し、高周波をシール
ドするため、金属メッシュ104が張られた透明窓を備
えている。
を用いた温度検出もなされている。図7に示されている
ように、本実施例においては、冷却板96に設けたサー
ミスタ等によって構成された温度検出部98と、温度検
出部98によって検出された温度を送信する送信ユニッ
ト100と、送信ユニット100から信号を赤外線によ
って外部に送信する赤外線LED102とを含んでい
る。なお、本実施例の解凍プレートは、この赤外線LE
D102からの赤外線を外部に送出し、高周波をシール
ドするため、金属メッシュ104が張られた透明窓を備
えている。
【0058】赤外線LED102からの赤外線は、庫内
全体に放出されるので、解凍プレートを搭載したターン
テーブルが回転したり、食品を載せても、庫内のどこに
受信機を設けても、受信が可能である。このように、解
凍プレートはアンテナ80、金属メッシュ104を除い
て、全体が金属で覆われ、高周波から内部をシールド
し、誤動作がないようにしている。透明窓からの赤外線
を高周波加熱装置本体が受信することによって、解凍プ
レートの表面温度を知ることが可能である。
全体に放出されるので、解凍プレートを搭載したターン
テーブルが回転したり、食品を載せても、庫内のどこに
受信機を設けても、受信が可能である。このように、解
凍プレートはアンテナ80、金属メッシュ104を除い
て、全体が金属で覆われ、高周波から内部をシールド
し、誤動作がないようにしている。透明窓からの赤外線
を高周波加熱装置本体が受信することによって、解凍プ
レートの表面温度を知ることが可能である。
【0059】図8には、本実施例の解凍プレートの平面
図が示されている。
図が示されている。
【0060】図9には、本実施例の解凍プレートの配線
図が示されている。103は電源ユニットの出力に接続
された蓄電池、101はペルチェ素子92への通電を制
御して、冷却板96の温度を一定値に保つためのトラン
ジスタである。送信ユニット100に接続された温度検
出素子98の検出値で、送信ユニット100が制御す
る。このように、アンテナ80で受信した高周波電力は
直流に変換された後、ペルチェ素子92や、送信ユニッ
ト100に供給されている。高周波が放射されていない
ときでも蓄電池103のエネルギーで動作可能である。
図が示されている。103は電源ユニットの出力に接続
された蓄電池、101はペルチェ素子92への通電を制
御して、冷却板96の温度を一定値に保つためのトラン
ジスタである。送信ユニット100に接続された温度検
出素子98の検出値で、送信ユニット100が制御す
る。このように、アンテナ80で受信した高周波電力は
直流に変換された後、ペルチェ素子92や、送信ユニッ
ト100に供給されている。高周波が放射されていない
ときでも蓄電池103のエネルギーで動作可能である。
【0061】図10は、電源ユニット84の整流回路基
板86の平面図である。ここで扱う信号は、高周波であ
るため、使用されるダイオード82等の部品は分布定数
を考慮して形状が定められる必要がある。
板86の平面図である。ここで扱う信号は、高周波であ
るため、使用されるダイオード82等の部品は分布定数
を考慮して形状が定められる必要がある。
【0062】さらに、上記例では、解凍プレートの構成
が複雑になるため高価なものとなるが、図11に示され
ているように、単に蓄冷材104を、シールド材106
で包んだ構造とするのも好適である。このような構造の
解凍プレートを冷凍庫等であらかじめ冷やしておき、そ
の後、高周波加熱装置で使用すれば被加熱物を冷却する
ことができる。
が複雑になるため高価なものとなるが、図11に示され
ているように、単に蓄冷材104を、シールド材106
で包んだ構造とするのも好適である。このような構造の
解凍プレートを冷凍庫等であらかじめ冷やしておき、そ
の後、高周波加熱装置で使用すれば被加熱物を冷却する
ことができる。
【0063】実施例3 本実施例は、周囲環境によって、解凍プレートの温度が
変わってしまい、解凍の条件が変化することを補正する
ものである。
変わってしまい、解凍の条件が変化することを補正する
ものである。
【0064】図12は、本実施例の高周波加熱装置の構
成図である。食品等は上記実施例の解凍プレート110
の上に載せられ、ターンテーブル112によって回転さ
れる。ターンテーブル112は、重量センサ114とモ
ータ116との上のロータリープレート118に装着さ
れている。本実施例の高周波加熱装置は、解凍プレート
110からの光信号によってその表面温度を検出するた
めの受信ユニット120と、庫壁温度を計測するための
庫壁温度検出素子122と、周囲温度を検出するため
の、室温検出素子124とを備えている。
成図である。食品等は上記実施例の解凍プレート110
の上に載せられ、ターンテーブル112によって回転さ
れる。ターンテーブル112は、重量センサ114とモ
ータ116との上のロータリープレート118に装着さ
れている。本実施例の高周波加熱装置は、解凍プレート
110からの光信号によってその表面温度を検出するた
めの受信ユニット120と、庫壁温度を計測するための
庫壁温度検出素子122と、周囲温度を検出するため
の、室温検出素子124とを備えている。
【0065】上記実施例に示した解凍プレートを使用す
るとき、解凍プレートの初期温度が解凍の終了に影響を
与える。すなわち、解凍プレートの初期温度が高けれ
ば、速く解凍が終了し、低ければ時間がかかる。この解
凍プレートの温度を室温で代表する。高周波加熱装置を
連続的に使用したり、電気ヒータを加熱に使用するオー
ブンを一体化したオーブンレンジなどの場合は、オーブ
ン機能を使用した後は、庫内温度が高くなっているの
で、その熱により解凍が促進される。したがって、庫内
温度により、解凍時間を調節することで良好な仕上がり
となる。庫内温度の検出を代表して検出するため、庫壁
の外側に密着して温度検出素子122を設けた。
るとき、解凍プレートの初期温度が解凍の終了に影響を
与える。すなわち、解凍プレートの初期温度が高けれ
ば、速く解凍が終了し、低ければ時間がかかる。この解
凍プレートの温度を室温で代表する。高周波加熱装置を
連続的に使用したり、電気ヒータを加熱に使用するオー
ブンを一体化したオーブンレンジなどの場合は、オーブ
ン機能を使用した後は、庫内温度が高くなっているの
で、その熱により解凍が促進される。したがって、庫内
温度により、解凍時間を調節することで良好な仕上がり
となる。庫内温度の検出を代表して検出するため、庫壁
の外側に密着して温度検出素子122を設けた。
【0066】したがって、第一参考例に示した解凍プレ
ートを使用するときには、室温と庫壁温度と食品の重量
を演算して、解凍に必要な時間(解凍時間)と、高周波
出力の大きさとその供給時間の組み合わせパターンを算
出する。
ートを使用するときには、室温と庫壁温度と食品の重量
を演算して、解凍に必要な時間(解凍時間)と、高周波
出力の大きさとその供給時間の組み合わせパターンを算
出する。
【0067】上記実施例2に示した解凍プレートを使用
するときは、解凍プレートの表面温度を受信ユニット1
20が検出するため、上記演算にさらに解凍プレートの
初期温度を加味した演算が可能となり、仕上がりの向上
が可能となる。このときの解凍時間の演算結果を解凍終
了の予測時間として、制御をおこない、最終的な解凍終
了の検出は、解凍プレートの表面温度の変化から行うこ
とも有効である。
するときは、解凍プレートの表面温度を受信ユニット1
20が検出するため、上記演算にさらに解凍プレートの
初期温度を加味した演算が可能となり、仕上がりの向上
が可能となる。このときの解凍時間の演算結果を解凍終
了の予測時間として、制御をおこない、最終的な解凍終
了の検出は、解凍プレートの表面温度の変化から行うこ
とも有効である。
【0068】以上の4つのセンサ等からの信号は、制御
装置126に供給され、制御装置126は、これらの値
を元にして、マグネトロン128の電源130を制御す
る。したがって、周囲温度等の条件を加味した解凍制御
が行えるため、仕上がりが良好な解凍を行うことが可能
である。
装置126に供給され、制御装置126は、これらの値
を元にして、マグネトロン128の電源130を制御す
る。したがって、周囲温度等の条件を加味した解凍制御
が行えるため、仕上がりが良好な解凍を行うことが可能
である。
【0069】図13には、制御装置126を中心にした
配線図が示されている。制御装置126は、4つのセン
サ等からの信号を受信するコントローラ132と、コン
トローラ132から制御されマグネトロンの電源130
を制御するリレー134とを含んでいる。このコントロ
ーラ132は、図14にその概念図が示されている演算
手段136を含んでいる。図14に示されているよう
に、演算手段136は、4つのセンサ等の信号から、解
凍時間と加熱パターンとを算出する。
配線図が示されている。制御装置126は、4つのセン
サ等からの信号を受信するコントローラ132と、コン
トローラ132から制御されマグネトロンの電源130
を制御するリレー134とを含んでいる。このコントロ
ーラ132は、図14にその概念図が示されている演算
手段136を含んでいる。図14に示されているよう
に、演算手段136は、4つのセンサ等の信号から、解
凍時間と加熱パターンとを算出する。
【0070】図15は、加熱パターンの例である。ここ
に示した例は、マグネトロン128の出力が連続的に可
変できる場合の加熱パターンの例であり、最初の期間t
1 においては、マグネトロン出力はP1 であり、次の期
間t2 においては、マグネトロン出力はP2 であり、最
後の期間t3 においては、マグネトロン出力はP3 であ
る。
に示した例は、マグネトロン128の出力が連続的に可
変できる場合の加熱パターンの例であり、最初の期間t
1 においては、マグネトロン出力はP1 であり、次の期
間t2 においては、マグネトロン出力はP2 であり、最
後の期間t3 においては、マグネトロン出力はP3 であ
る。
【0071】上記実施例において解凍プレートは、前記
実施例2における解凍プレートのうち、ペルチェ素子9
2を除いた冷却板96の機能を使用すると、解凍の最中
でも、解凍プレートの表面温度を知ることが可能であ
る。その結果、解凍の最中において、温度変化の変曲点
を検知することにより、解凍が終了したことを自動的に
知ることができる。
実施例2における解凍プレートのうち、ペルチェ素子9
2を除いた冷却板96の機能を使用すると、解凍の最中
でも、解凍プレートの表面温度を知ることが可能であ
る。その結果、解凍の最中において、温度変化の変曲点
を検知することにより、解凍が終了したことを自動的に
知ることができる。
【0072】図16にこの変曲点の説明図が示されてい
る。すなわち、被解凍物の氷結/融解状態によって、高
周波の吸収率が変化するため、温度上昇率に変化が現れ
る。図16においては、この点がt0 で示されており、
その前後で、冷凍状態と解凍状態の2つの状態となって
いる。
る。すなわち、被解凍物の氷結/融解状態によって、高
周波の吸収率が変化するため、温度上昇率に変化が現れ
る。図16においては、この点がt0 で示されており、
その前後で、冷凍状態と解凍状態の2つの状態となって
いる。
【0073】このように、解凍の状態を把握しながら解
凍が行えるため、より正確な解凍制御が行える。
凍が行えるため、より正確な解凍制御が行える。
【0074】本実施例においては、解凍プレートに上記
実施例2の解凍プレートを用いた。ところで、表面冷
却、及び送信ユニット100などの解凍プレートを駆動
する電力は高周波から得ているため、高周波出力が弱い
とき、すなわちインバータ等によって高周波出力の大き
さが小さく制御されているときは、おおくの電力を必要
とする冷却を停止し、解凍プレートの温度検出のみを動
作させることも可能である。また、高周波電力の最大値
を断続して、平均値として小高周波出力を得る場合は、
高周波出力の最大値が印加されているい時期に冷却と温
度の検出を行うことも有効である。
実施例2の解凍プレートを用いた。ところで、表面冷
却、及び送信ユニット100などの解凍プレートを駆動
する電力は高周波から得ているため、高周波出力が弱い
とき、すなわちインバータ等によって高周波出力の大き
さが小さく制御されているときは、おおくの電力を必要
とする冷却を停止し、解凍プレートの温度検出のみを動
作させることも可能である。また、高周波電力の最大値
を断続して、平均値として小高周波出力を得る場合は、
高周波出力の最大値が印加されているい時期に冷却と温
度の検出を行うことも有効である。
【0075】さらに、そこで、本実施例においては、マ
グネトロンの高周波出力が弱いときには、周期的に短時
間だけ高周波出力を強めてその瞬間だけ温度検出を行う
ようにすることも可能である。この様子が図17に示さ
れている。図17に示されているように、高周波出力が
弱く設定されている場合においても、間欠的に高周波出
力を最大にしてやることにより、解凍プレートの温度検
出機能を働かせ、温度検出を行っている。なお、高周波
出力を最大出力とする時間は、解凍状態に影響を与えな
い程度に十分短く選ばれる。
グネトロンの高周波出力が弱いときには、周期的に短時
間だけ高周波出力を強めてその瞬間だけ温度検出を行う
ようにすることも可能である。この様子が図17に示さ
れている。図17に示されているように、高周波出力が
弱く設定されている場合においても、間欠的に高周波出
力を最大にしてやることにより、解凍プレートの温度検
出機能を働かせ、温度検出を行っている。なお、高周波
出力を最大出力とする時間は、解凍状態に影響を与えな
い程度に十分短く選ばれる。
【0076】このように、本実施例によれば、周囲温
度、解凍プレート表面温度等を検出することができるの
で、それらに合致した解凍制御を行うことができる。図
18に様々な条件下での解凍の様子が示されている。図
中aで示されているのは解凍プレートをあらかじめ冷却
した場合である。この場合は、図に示す解凍が完了する
までの時間はt2 である。図中bで示されているのは解
凍プレートが常温であった場合である。この場合は、図
に示されているように、解凍が完了するまでの時間はt
1 である。図中cで示されているのは,解凍に先だって
他の加熱処理が行われており、庫内温度が高い場合であ
る。この場合は、図に示されているように、解凍が完了
するまでの時間はt3 である。
度、解凍プレート表面温度等を検出することができるの
で、それらに合致した解凍制御を行うことができる。図
18に様々な条件下での解凍の様子が示されている。図
中aで示されているのは解凍プレートをあらかじめ冷却
した場合である。この場合は、図に示す解凍が完了する
までの時間はt2 である。図中bで示されているのは解
凍プレートが常温であった場合である。この場合は、図
に示されているように、解凍が完了するまでの時間はt
1 である。図中cで示されているのは,解凍に先だって
他の加熱処理が行われており、庫内温度が高い場合であ
る。この場合は、図に示されているように、解凍が完了
するまでの時間はt3 である。
【0077】以上述べたように、本実施例によれば各種
条件を加味した解凍制御が行える。なお、解凍プレート
の温度の検出には、他に赤外線温度センサで計測したり
することも好適である。また、前記実施例1で述べた厚
さセンサと組み合わせることにより、より精密な解凍制
御が可能である。
条件を加味した解凍制御が行える。なお、解凍プレート
の温度の検出には、他に赤外線温度センサで計測したり
することも好適である。また、前記実施例1で述べた厚
さセンサと組み合わせることにより、より精密な解凍制
御が可能である。
【0078】実施例4 本実施例は、表面と裏面とを、それぞれ発熱面と非発熱
面とで構成し、それらを熱断熱体で積層したものであ
る。
面とで構成し、それらを熱断熱体で積層したものであ
る。
【0079】図19に、本実施例の解凍プレートの斜視
図が示されている。また、図20には、図19の矢印X
X−XX線における断面図が示されている。図20に示
されているように、非発熱面140と、発熱面142と
が、熱断熱体144を挟んで積層されている。したがっ
て、非発熱面140を表面に用いれば、解凍の際に好適
であり、発熱面142を表面に用いれば、焦げ目をつけ
る料理に好適である。なお、熱断熱体としては、アルミ
ナや、シリカの発泡体が好適である。
図が示されている。また、図20には、図19の矢印X
X−XX線における断面図が示されている。図20に示
されているように、非発熱面140と、発熱面142と
が、熱断熱体144を挟んで積層されている。したがっ
て、非発熱面140を表面に用いれば、解凍の際に好適
であり、発熱面142を表面に用いれば、焦げ目をつけ
る料理に好適である。なお、熱断熱体としては、アルミ
ナや、シリカの発泡体が好適である。
【0080】また、上記発熱面142は、平面の代わり
に、溝を切ったり、波状の面とすることも好適である。
波状の面とした場合の断面図が図21に示されている。
波状とした場合は、食品146に網目状の焦げ目をつけ
ることが可能である。
に、溝を切ったり、波状の面とすることも好適である。
波状の面とした場合の断面図が図21に示されている。
波状とした場合は、食品146に網目状の焦げ目をつけ
ることが可能である。
【0081】このように、本実施例の解凍プレートは、
表と裏とをそれぞれ発熱面と非発熱面とにしたので、解
凍時だけでなく、焦げ目をつける料理にも使用すること
が可能である。
表と裏とをそれぞれ発熱面と非発熱面とにしたので、解
凍時だけでなく、焦げ目をつける料理にも使用すること
が可能である。
【0082】なお、解凍プレートの取手部は発熱しない
材質で形成するのが、取扱いの面から好適であろう。
材質で形成するのが、取扱いの面から好適であろう。
【0083】第二参考例 本参考例は、食品の初期温度を複数点測定することによ
り解凍制御を正確に行うものである。
り解凍制御を正確に行うものである。
【0084】本参考例の高周波加熱装置によれば、解凍
は以下のような流れで行われる。 (1)ターンテーブル中央に、冷凍食品を設置する。 (2)重量センサで食品の重量を検出する。 (3)赤外線温度センサで、冷凍食品の初期温度を測定
する。これは、以下の手順で行われる。図示はしない
が、赤外線温度センサは常にターンテーブルの一点の温
度を検出するように構成されている。 (3−1)赤外線温度センサで温度を測定する。 (3−2)ターンテーブル90度回転する。 (3−3)上記(3−1)と(3−2)を4回繰り返
す。 (3−4)4か所の温度の平均を算出する。この際、室
温に近い温度は除外して平均を算出する。4か所全ての
温度が所定値(例えば摂氏0度)以上であれば、解凍は
行われない。なお、温度を測定した場所(角度)は内部
の記憶部に記憶され、一定時間ごとに同一の場所の温度
が測定される。なお、以上の測定の様子が図22に示さ
れている。図22においては、被加熱物である冷凍食品
は一部切欠がある四角形をなしている。そして、ターン
テーブルを90度回転するごとにT1からT4間での各
点において食品の温度が測定される。図22において
は、T2が測定される場所には食品がないため、ターン
テーブル表面すなわち室温が測定されるが、これは、上
述したように、除外されて平均が算出される。すなわ
ち、図22の下部に示されているように、(T1+T3
+T4)/3が計算される。
は以下のような流れで行われる。 (1)ターンテーブル中央に、冷凍食品を設置する。 (2)重量センサで食品の重量を検出する。 (3)赤外線温度センサで、冷凍食品の初期温度を測定
する。これは、以下の手順で行われる。図示はしない
が、赤外線温度センサは常にターンテーブルの一点の温
度を検出するように構成されている。 (3−1)赤外線温度センサで温度を測定する。 (3−2)ターンテーブル90度回転する。 (3−3)上記(3−1)と(3−2)を4回繰り返
す。 (3−4)4か所の温度の平均を算出する。この際、室
温に近い温度は除外して平均を算出する。4か所全ての
温度が所定値(例えば摂氏0度)以上であれば、解凍は
行われない。なお、温度を測定した場所(角度)は内部
の記憶部に記憶され、一定時間ごとに同一の場所の温度
が測定される。なお、以上の測定の様子が図22に示さ
れている。図22においては、被加熱物である冷凍食品
は一部切欠がある四角形をなしている。そして、ターン
テーブルを90度回転するごとにT1からT4間での各
点において食品の温度が測定される。図22において
は、T2が測定される場所には食品がないため、ターン
テーブル表面すなわち室温が測定されるが、これは、上
述したように、除外されて平均が算出される。すなわ
ち、図22の下部に示されているように、(T1+T3
+T4)/3が計算される。
【0085】(4)重量センサからの重量と、上記求め
た食品初期平均温度とから、強高周波照射時間と、予想
総解凍時間とを算出する。本参考例においては、照射さ
れる高周波は、最初は最大出力であるが、後半において
は弱い高周波が照射されている。
た食品初期平均温度とから、強高周波照射時間と、予想
総解凍時間とを算出する。本参考例においては、照射さ
れる高周波は、最初は最大出力であるが、後半において
は弱い高周波が照射されている。
【0086】(5)予想総解凍時間を表示する。この表
示は大まかなものでも良く、例えば30秒刻みで表示さ
れる。そして、解凍が行われながら、この表示がカウン
トダウンされる。
示は大まかなものでも良く、例えば30秒刻みで表示さ
れる。そして、解凍が行われながら、この表示がカウン
トダウンされる。
【0087】(6)最大出力の高周波の照射を前記強高
周波照射時間だけ行う。
周波照射時間だけ行う。
【0088】(7)高周波出力を弱にし、所定時間ごと
に、あるいは一回転ごとに、上記(3)と同じ方法で温
度を測定する。この際、同一の箇所の温度を測定するこ
とが必要である。そして、一か所でも0度以上の温度に
なったならば解凍が終了したものと判断し、解凍を停止
する。このとき、上記(3)で除外した測定点は除外し
て測定する。
に、あるいは一回転ごとに、上記(3)と同じ方法で温
度を測定する。この際、同一の箇所の温度を測定するこ
とが必要である。そして、一か所でも0度以上の温度に
なったならば解凍が終了したものと判断し、解凍を停止
する。このとき、上記(3)で除外した測定点は除外し
て測定する。
【0089】(8)なお、この結果、総解凍時間が予想
総解凍時間より長ければ「延長します」等のメッセージ
を表示するが、短い場合は何も表示しない。
総解凍時間より長ければ「延長します」等のメッセージ
を表示するが、短い場合は何も表示しない。
【0090】以上のようにして、解凍が行われる。な
お、この解凍処理のフローチャートが図23に示されて
いる。
お、この解凍処理のフローチャートが図23に示されて
いる。
【0091】このようにして、本参考例によれば、食品
の温度を確認しながら解凍が行われるので、解凍をしす
ぎてしまう虞れが少ない。
の温度を確認しながら解凍が行われるので、解凍をしす
ぎてしまう虞れが少ない。
【0092】
【発明の効果】以上述べたように、第一の参考例によれ
ば解凍ムラの少ない高周波加熱装置が得られる。
ば解凍ムラの少ない高周波加熱装置が得られる。
【0093】第一の本発明によれば、被加熱物の重量・
厚さ等に応じて適切な解凍が行える高周波加熱装置が得
られる。
厚さ等に応じて適切な解凍が行える高周波加熱装置が得
られる。
【0094】第二の本発明によれば解凍ムラの少ない解
凍プレートが得られる。
凍プレートが得られる。
【0095】第三の本発明によれば、周囲温度等に応じ
て自動的に適切な解凍が行える高周波加熱装置が得られ
る。
て自動的に適切な解凍が行える高周波加熱装置が得られ
る。
【0096】第四の本発明によれば、解凍時にも、焦げ
目をつけるときにも使用できる解凍プレートが得られ
る。
目をつけるときにも使用できる解凍プレートが得られ
る。
【0097】第二の参考例によれば、被解凍物の温度を
確認しながら解凍を行うので、解凍しすぎの虞れが少な
い高周波加熱装置が得られる。
確認しながら解凍を行うので、解凍しすぎの虞れが少な
い高周波加熱装置が得られる。
【図1】第一参考例による解凍の様子を表すグラフであ
る。
る。
【図2】第一参考例による解凍の様子を表すグラフであ
って、高周波出力が連続的に可変される場合のグラフで
ある。
って、高周波出力が連続的に可変される場合のグラフで
ある。
【図3】実施例1の高周波加熱装置の説明図である。
【図4】実施例1の制御装置66の演算手段70を表す
図である。
図である。
【図5】実施例1による解凍に、ON/OFF制御を用
いた場合のグラフである。
いた場合のグラフである。
【図6】実施例1による解凍が、食品の厚さに影響を受
けることを説明するグラフである。
けることを説明するグラフである。
【図7】実施例2の解凍プレートの断面図である。
【図8】実施例2の解凍プレートの平面図である。
【図9】実施例2の解凍プレートの配線図である。
【図10】実施例2の整流回路基板86の平面図であ
る。
る。
【図11】実施例2において、単に蓄冷材104の周り
をシールド材106で覆った場合の断面図である。
をシールド材106で覆った場合の断面図である。
【図12】実施例3による高周波加熱装置の構成図であ
る。
る。
【図13】実施例3の制御装置126を中心にした配線
図である。
図である。
【図14】実施例3の演算手段136の概念図である。
【図15】実施例3の加熱パターンを表すグラフであ
る。
る。
【図16】実施例3の温度変化の変曲点を説明するグラ
フである。
フである。
【図17】実施例3において、マグネトロンが周期的に
最高出力を発生する様子を示すグラフである。
最高出力を発生する様子を示すグラフである。
【図18】実施例3による高周波加熱装置によって、様
々な条件下で解凍を行った場合の例を示すグラフであ
る。
々な条件下で解凍を行った場合の例を示すグラフであ
る。
【図19】実施例4の解凍プレートの斜視図である。
【図20】実施例4の解凍プレートの断面図である。
【図21】実施例4において、発熱面142を波状の面
とした場合の断面図である。
とした場合の断面図である。
【図22】第二参考例における食品の温度測定の様子を
表す説明図である。
表す説明図である。
【図23】第二参考例における解凍処理のフローチャー
トである。
トである。
【図24】従来の焦げ目付けプレートを高周波加熱装置
のターンテーブルに使用した場合の断面図である。
のターンテーブルに使用した場合の断面図である。
【図25】従来の改良された解凍プレートを表す斜視図
である。
である。
【図26】従来の改良された解凍プレートであって、表
面に溝を設けたものの斜視図である。
面に溝を設けたものの斜視図である。
【図27】図26の解凍プレートの断面図である。
【図28】従来の改良された解凍プレートに載せられた
食品の熱が伝導する様子を表す説明図である。
食品の熱が伝導する様子を表す説明図である。
【図29】従来の解凍網に載せられた食品の熱が伝導す
る様子を表す説明図である。
る様子を表す説明図である。
【図30】従来の改良された解凍プレートを高周波加熱
装置のターンテーブルに載せて、その上に食品をおくこ
とにより解凍が行われる様子を示す説明図である。
装置のターンテーブルに載せて、その上に食品をおくこ
とにより解凍が行われる様子を示す説明図である。
50 食品 52 解凍プレート 54 ターンテーブル 56 重量センサ 58 モータ 60 レンジ庫 62 赤外線厚さセンサ発光部 64 赤外線厚さセンサ受光部 66 制御装置 68 マグネトロン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 洋俟 神奈川県鎌倉市大船二丁目14番40号 三 菱電機株式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 新井 勉 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 山田 勝義 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 金谷 定男 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (72)発明者 金井 孝博 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地 1 三菱電機ホーム機器株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−95312(JP,A) 特開 平3−272591(JP,A) 特開 平4−93520(JP,A) 特開 平4−188594(JP,A) 特開 平5−39929(JP,A) 実開 昭53−146147(JP,U) 実開 昭55−123702(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 7/02 340 F24C 7/02 551
Claims (4)
- 【請求項1】 解凍プレート上に被解凍物を置き、高周
波を照射して前記被解凍物を解凍する高周波加熱装置で
あって、 食品の重量を検出する重量センサと、 食品の厚さを検出する厚さセンサと、 前記重量センサの出力信号と、前記厚さセンサの出力信
号とから、前記食品の形状と、前記食品と解凍プレート
との接触面積を推論する推論部と、 前記推論部による推論結果に基づいて、高周波出力と、
出力時間とを制御する制御部と、 を備えることを特徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項2】 上に被解凍物が置かれ、前記被解凍物に
高周波を照射して前記被解凍物を解凍する際に用いられ
る解凍プレートであって、 高周波加熱装置内に照射される高周波を受信する受信手
段と、 前記受信された高周波を整流する整流手段と、 前記整流手段によって整流された直流電力が供給される
冷却手段と、 を備え、 前記冷却手段が、前記被解凍物を冷却することを特徴と
する解凍プレート。 - 【請求項3】 解凍プレート上に被解凍物を置き、高周
波を照射して前記被解凍物を解凍する高周波加熱装置で
あって、 食品の重量を検出する重量センサと、 室温もしくは庫内温度を検出する周囲温度センサと 前記解凍プレートの表面温度を検出する温度検出手段
と、 前記重量センサの出力信号と、前記周囲温度センサの出
力信号と、前記温度検出手段による前記解凍プレートの
表面温度とに基づき、高周波出力と、出力時間とを制御
する制御部と、 を備えることを特徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項4】 高周波を吸収しない材質で形成された非
発熱プレートと、 高周波を吸収し、発熱する材質で形成された発熱プレー
トと、 前記非発熱プレートと、前記発熱プレートとの間に挾ま
れている断熱層と、 を備えたことを特徴とする解凍プレート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4305689A JP2905017B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4305689A JP2905017B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 高周波加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06147490A JPH06147490A (ja) | 1994-05-27 |
JP2905017B2 true JP2905017B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=17948179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4305689A Expired - Lifetime JP2905017B2 (ja) | 1992-11-16 | 1992-11-16 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2905017B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016096442A1 (en) | 2014-12-17 | 2016-06-23 | Koninklijke Philips N.V. | A method and apparatus for determinging size information of food ingredients |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5100355B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2012-12-19 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 温度制御装置 |
JP2009087928A (ja) | 2007-09-13 | 2009-04-23 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 半導体装置およびその作製方法 |
FR2985650B1 (fr) * | 2012-01-16 | 2016-03-11 | Seb Sa | Procede d'information d'une cuisson d'aliment et appareil associe |
FR2985649B1 (fr) * | 2012-01-16 | 2016-03-11 | Seb Sa | Procede de cuisson d'aliments et appareil mettant en oeuvre ce procede |
FR2991862B1 (fr) * | 2012-06-15 | 2015-04-24 | Seb Sa | Appareil de cuisson et son procede de mise en oeuvre |
KR102005404B1 (ko) * | 2017-06-09 | 2019-07-30 | 이진희 | 어육류 조리용 가열장치 및 그 구동방법 |
KR101874758B1 (ko) * | 2017-08-23 | 2018-07-04 | 강차욱 | 스마트 조리장치 |
CN114413542A (zh) * | 2022-01-10 | 2022-04-29 | 海信(山东)冰箱有限公司 | 一种冰箱及其解冻控制方法 |
-
1992
- 1992-11-16 JP JP4305689A patent/JP2905017B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016096442A1 (en) | 2014-12-17 | 2016-06-23 | Koninklijke Philips N.V. | A method and apparatus for determinging size information of food ingredients |
CN106415199A (zh) * | 2014-12-17 | 2017-02-15 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于确定食物原料的尺寸信息的方法和设备 |
CN106415199B (zh) * | 2014-12-17 | 2018-02-02 | 皇家飞利浦有限公司 | 用于确定食物原料的尺寸信息的方法和设备 |
US10222205B2 (en) | 2014-12-17 | 2019-03-05 | Koninklijke Philips N.V. | Method and apparatus for determining size information of food ingredients |
RU2693933C2 (ru) * | 2014-12-17 | 2019-07-08 | Конинклейке Филипс Н.В. | Способ и аппарат для определения информации о размере пищевых ингредиентов |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06147490A (ja) | 1994-05-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |