JP2898519B2 - 防曇鏡 - Google Patents
防曇鏡Info
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Description
において、鏡を曇らないように加熱するPTC(Positi
ve Temperature Coefficient)特性を有する定温ヒー
タ、例えばチタン酸バリウム系磁器半導体からなるヒー
タを備えた防曇鏡に関するものである。
ては、鏡の表面に、曇り防止効果を有するフィルムが貼
着されたり、曇り防止効果を有する塗料が塗布された防
曇鏡が使用されている。
ィルムや塗料が湿気や温度変化により剥がれ易く、ま
た、経年変化に伴い曇り止め機能が劣化し易い等の問題
点を有している。
として、例えば実開昭60−155371号公報には、
面状発熱体、例えば耐熱性高分子フィルムの表面にカー
ボンや金属等を含有した発熱塗料を塗布してなるフィル
ム状発熱体を鏡の裏面に貼り付け、その発熱体に通電し
て鏡の表面を加熱するようにした防曇鏡が開示されてい
る。
性高分子で被覆してなる紐状発熱体を鏡の裏面に貼り付
け、この発熱体に通電して鏡の表面を加熱するようにし
た防曇鏡も知られている。
熱温度を所定の温度に保つために温度制御回路が必要で
あり、また、安全性を確保するために過熱防止回路も必
要となって、必然的に防曇鏡が大型化することとなる。
また、前者のフィルム状発熱体を用いた防曇鏡では、フ
ィルム状発熱体を鏡の裏面に貼り付ける際にそれらの間
に空気層ができると、通電時にその浮き上がった部分の
フィルム状発熱体で発生する熱の逃げ場所がないため局
部過熱し、発火等を起こす虞もある。一方、後者の紐状
発熱体を用いた防曇鏡では、紐状発熱体を鏡の裏面に貼
り付ける際にそれらを密着させることが難しいため、紐
状発熱体から鏡への熱の伝導効率が低いものとなってい
る。
めに、本願出願人は、先に、実願平4−30617号に
おいて、鏡の背面に密着して伝熱板が設けられ、この伝
熱板の背面に、正特性サーミスタからなる平板状の発熱
体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆部材にて被覆さ
れたヒータが複数個設けられている防曇鏡を提案してい
る。
ve Temperature Coefficient)特性を有する素材、例え
ばチタン酸バリウム等を主原料としたセラミックス半導
体からなり、室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温
度)までは低抵抗であるが、キュリー温度Tc を超える
と急峻に抵抗値が増大する特性の感熱素子である。この
特性により、発熱体は、電圧が印加されると、最初は、
低温であるために抵抗値が小さくて大電流が流れ、この
結果、急激に温度が上昇する一方、温度がキュリー温度
Tc を越えると抵抗値が急峻に増大することにより、一
定温度以上には温度が上がらず、一定温度を安定に保つ
こととなる。即ち、正特性サーミスタからなる発熱体は
自己温度制御機能を備えることができる。
路や過熱防止回路を省くことができ、防曇鏡の小型化が
可能となると共に、局部過熱による発火の虞れもなく安
全性が向上される。しかも、ヒータは、給電線を除いた
全体が電気絶縁性被覆部材に被覆されているので、防水
性と絶縁性に優れ、これによって、より安全性が高い。
また、上記の発熱体が平板状をなし、この発熱体からな
るヒータが鏡の背面に設けられた伝熱板に複数個設けら
れた簡単な構成であるから、薄型化及び軽量化が可能で
あると共に、発熱体で発生した熱を効率良く鏡に伝導さ
せることができる。
平4−30617号に提案されている構成では、本発明
の説明図である図2を参照して説明するとより明らかな
ように、鏡1の背面側において、伝熱板2と共にヒータ
3の給電線であるリード線9・9が露出している。この
ような構成の場合、工場内にてユニットバス等に取付け
る際には特に問題ないが、小売店等に卸し、小売店サイ
ドで例えば一般家庭の浴室等に取付けを行なった場合、
露出しているリード線9・9を取付け時に引っ掻けたり
して断線させる虞れがあり、取付け時の取扱いが困難で
ある等の不具合を招来している。
合、浴室壁等の取付け壁の外側に大きな空間があると、
伝熱板2から背面側に逃げる熱が大きくなってしまい、
消費電力がアップする等の問題も生じることとなる。
る場合、たとえ伝熱板2に保護樹脂が被覆されていたと
しても、鏡1の背面にて露出しているので、保護樹脂の
一部が剥がれたりすると、浴槽洗いの洗剤等の薬品類に
て腐食される虞れもある。
で、その目的は、軽量薄型で、安全性に優れると共に、
さらに、取付け時の取扱いが容易で、耐薬品性に優れ、
かつ、低消費電力の防曇鏡を提供することにある。
防曇鏡は、上記の課題を解決するために、鏡の背面に密
着して伝熱板が設けられ、この伝熱板の背面に、正特性
サーミスタからなる平板状の発熱体を内部に備え、周囲
を電気絶縁性被覆部材にて被覆されたヒータが複数個設
けられており、各ヒータはリード線を介してジャンクシ
ョン部材に接続され、さらに、上記鏡の背面に、伝熱板
全体をヒータおよびリード線ごと覆う樹脂製のカバーが
設けられていることを特徴としている。
課題を解決するために、請求項1記載の防曇鏡におい
て、上記カバーが、伝熱板及び各ヒータとは非接触に設
けられていることを特徴としている。
全体をヒータおよびリード線ごと覆う樹脂製のカバーが
設けられているので、ヒータに接続された給電線もカバ
ーにて覆われることとなり露出されない。したがって、
小売店サイドにおいても、取付け時に露出した電線を引
っ掻けたりして断線させることがなくなり、取扱いが容
易になる。また、カバーにて伝熱板全体を覆うことで、
断熱効果が付与されるので、たとえ浴室壁等の取付け壁
の外側に大きな空間があったとしても、背面側への熱の
逃げが抑えられ、無駄な電力使用による消費電力アップ
を抑制することができる。さらに、伝熱板への薬品類の
付着が防止されるので、伝熱板の腐食が防止される。
内部に備えたヒータであるので、温度制御回路や過熱防
止回路を省くことができ、防曇鏡の小型化が可能となる
と共に、局部過熱による発火の虞れもなく安全性が向上
される。しかも、ヒータは、給電線を除いた全体が電気
絶縁性被覆部材に被覆されているので、防水性と絶縁性
に優れ、これによって、より安全性が高い。また、上記
の発熱体が平板状をなし、この発熱体からなるヒータは
リード線を介してジャンクション部材に接続されてお
り、鏡の背面に設けられた伝熱板にこれらヒータを複数
個設けた簡単な構成であるから、薄型化及び軽量化が可
能であると共に、発熱体で発生した熱を効率良く鏡に伝
導させることができる。
伝熱板及び各ヒータとは非接触に設けられているので、
請求項1の構成による作用に加え、伝熱板とカバーとの
間に、断熱層となり得る空気層が介在されることとなる
ので、この空気層にてより一層の断熱効果が期待でき、
消費電力アップをより効果的に抑制することができる。
することで、カバーの材質として、耐熱性がそれほど高
くない樹脂でも用いることができ、これにより、カバー
の材質の選択幅を広げることができる。
て以下に説明する。本実施例にかかる防曇鏡は、図1
(a)に示すように、鏡1の背面1aに、伝熱板2及び
カバー20が順に設けられた構成を有している。
形の鏡1の背面1aにおける所定の位置、例えば丁度顔
が写る位置に、合計6個の伝熱板止め具7…にて密着し
て取付けられている。この伝熱板2は、熱伝導性に優れ
た金属板、例えばアルマイト加工が施されたアルミニウ
ム板で作製されており、鏡1よりも小さい長方形に形成
されている。
ヒータ3…と、2個の上及び下ジャンクション部材5・
6とが、背面2aにおける所定位置に設けられている。
各ヒータ3毎に設けられている給電線としての一対のリ
ード線9・9によって、上及び下ジャンクション部材5
・6にそれぞれ接続されている。また、これら上及び下
ジャンクション部材5・6は、互いに電源コード13に
よって並列に接続されており、各ヒータ3は、この電源
コード13を介して外部電源と電気的に接続されてい
る。
伝熱板2への取付けは、図示しないボルトとナットにて
行なわれている。尚、上及び下ジャンクション部材5・
6の伝熱板2への取付けを、接着剤にて行なってもよ
い。
うに、発熱体4、金属端子8・8、リード線9・9及び
電気絶縁性被覆部材としての絶縁ケース10で構成され
ている。
rature Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バ
リウムを主原料とするセラミックス半導体からなる正特
性サーミスタにより形成されており、この正特性サーミ
スタは、室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)ま
では低抵抗であるが、キュリー温度Tc を超えると急峻
に抵抗値が増大する特性を有している。この特性により
発熱体4は、先述のように、自己温度制御機能を備え
る。尚、この発熱体4は、材料組成を調整することによ
りキュリー温度Tc が、およそ30〜270℃の範囲で
任意に設定できる。例えば、チタン酸バリウムの一部を
Pbで置き換えれば、キュリー温度Tcを通常値の約1
20℃から高くすることができる。また、チタン酸バリ
ウムの一部をSrで置き換えれば、キュリー温度Tcを
低くすることができる。したがって、発熱体4において
は、安全性や省電力化を考慮してキュリー温度Tc を設
定することができ、かつ曇り止めに有効な鏡1の表面温
度が実現できる。
図4に示すように、上面及び下面に、例えば銀塗料を塗
布して形成された電極4a・4aを備えている。
い径の円形平板状をなし、中央部に発熱体4の内径にほ
ぼ等しい穴を有している。また、各金属端子8には、リ
ード線9を接続するための給電部8aが形成されてい
る。これら給電部8a・8aは、互いに平行となり、か
つ対向方向において互いにずれた状態となり、対応する
リード線9・9の導入方向へ延びている。
続は、発熱体4の電極4aと金属端子8とを、例えばエ
ポキシ/銀混合の導電性接着剤(例えばデグザ社製 DEM
ETRON 6290−0343)で貼着することにより行われてい
る。また、給電部8a・8aとリード線9・9との電気
的な接続は、給電部8a・8aの対向面側にそれぞれ対
応するリード線9を例えば半田付けすることにより行わ
れている。この場合、上記の給電部8a・8aの位置関
係により、一方のリード線9は一方の金属端子8と第1
位置で接続され、他方のリード線9は他方の金属端子8
と第2位置で接続され、上記第1位置は、上記電極4a
に垂直な平面を境とする一方側に配され、上記第2位置
は、上記平面を境とする他方側に配されることになる。
これにより、リード線9・9は発熱体4のさらなる薄型
化を阻害しないものとなっている。
ケース下部10aと、絶縁ケース上部10bとで構成さ
れている。この絶縁ケース10は、発熱体4及び金属端
子8・8を被覆して密封、即ちシールしており、中央部
にはヒータ3を伝熱板2にネジ止めする際に用いる固定
穴3aが形成されている。尚、この固定穴3aには必要
に応じて雌ネジ溝を形成してもよい。また、絶縁ケース
10は、リード線9と金属端子8の給電部8aとの半田
付け部分に力学的負荷が掛かって断線等が起こらないよ
うに、リード線9・9の金属端子8側末端部も覆うよう
になっている。
り予め形成された絶縁ケース下部10aに発熱体4等を
収容し、射出成形用金型に設置した後、絶縁ケース上部
10b部分となるプラスチックスを射出成形することに
より、絶縁ケース下部10aと絶縁ケース上部10bと
を一体化し形成される。これにより、発熱体4等は絶縁
ケース10内部に密封され、固定される。
伝導性や機械的強度に優れると共に、発熱体4の発熱温
度に耐え得る耐熱性、水蒸気等の水分を内部に通さない
防水性及び空気を内部に通さない気密性を備えること、
及びリード線9・9の被覆材料との密着性が良好である
ことが必要であり、例えば、ナイロン、ポリプロピレン
及びガラス繊維からなるポリマアロイによって形成され
ている。
面2aへの取付け、即ちヒータ3の背面2aへの取付け
は、固定ネジ11と図示しないナットを用いて中央部の
固定穴3aにてネジ止めされることで行なわれている。
尚、ヒータ3の伝熱板2への取付けを、接着剤にて行な
ってもよい。
(a)〜(b)、及び図5(a)〜(c)に示すよう
に、鏡1より小さく、かつ伝熱板2より大きい長方形の
浅い蓋状に形成されている。カバー20の外周部のほぼ
全域には、カバー20を鏡1の背面1aにシーリング剤
を用いて固定する際に用いられるシーリング剤充填用の
シーリング溝20aが設けられると共に、このシーリン
グ溝20aの内側には、鏡1の背面1aに密着される平
坦部20bが設けられている。
側で、カバー20が鏡1の背面1aに取付けられた際に
伝熱板2と対向する部位には、伝熱板2の形状にほぼ合
い、かつ、それより少し大きめの凹部20cが形成され
ており、この凹部20cに伝熱板2が収容されるように
なっている。この凹部20cの深さ(平坦部20bとの
厚み方向の距離)は、伝熱板2がカバー20の内面と接
触しないように、伝熱板2の厚みより大きく設定されて
いる。これにより、伝熱板2とカバー20との間に空間
部が設けられて空気層が介在されるので、この空気層に
てより一層の断熱効果の向上が図られている。
板用の凹部20cに連なる、ヒータ3…及び上及び下ジ
ャンクション部材5・6用の凹部20dが、それらの形
状に見合うように、凹部20cよりさらに深く形成され
ており、この凹部20dに、前記したヒータ3…、上及
び下ジャンクション部材5・6、及び電源コード13が
収容されるようになっている。この凹部20dの深さ
も、ヒータ3…等の収容部材がカバー20の内面と接触
しないように設定されている。これにより、上記同様、
空気層が介在されるので、より一層の断熱効果の向上が
図られる。また、これにより、ヒータ3…に通電された
際、各ヒータ3を伝熱板2に固定している固定ネジ11
の温度が70℃位に昇温されるが、固定ネジ11とカバ
ー20とが接触しないので、カバー20の劣化の促進を
防止できる。
熱板止め具7…に対向する部位にも、伝熱板止め具7…
を収容するための凹部20e…が形成されている。これ
においても、凹部20eの深さは、伝熱板止め具7自体
の厚みより深めに設定されている。
ード取り出し用の開口部20fが形成されている。この
開口部20fは、電源コード13の取り出し口としての
役目と、カバー20内の結露水、及び進入水等を排出す
る役目も担っている。これにより、伝熱板2等の錆の発
生等が抑えられる。
耐熱性、耐薬品性、断熱性を備えたものが望ましく、例
えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(A
BS樹脂)、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ
ート等が好適に使用される。上記カバー20は、かかる
樹脂で構成でれたシートを、真空成形、マッチモールド
成形等、加熱シート成形することで容易に得ることがで
きる。
に充填されたシリコンシーリング剤と、平坦部20と背
面1aとの間に介した両面テープにて、鏡1の背面1a
に固定されている。このようにシーリング剤にてシール
することで、防水性が付与された構造となっている。
尚、カバー20の鏡1への取付けは、両面テープを使用
しないシーリング剤のみで行なってもよく、また、平坦
部20bと鏡1の背面1aとは、両面テープに代わり、
適当な接着剤にて密着させてもよい。
る際には、まず、各ヒータ3と電源コード13とが上及
び下ジャンクション部材5・6に接続されたものを、図
2に示すように、伝熱板2の背面2aの所定位置に取り
付け、次いで、各ヒータ3を所定位置に取付ける。その
後、このヒータ付きの伝熱板2を、鏡1の背面1aに、
伝熱板止め部7…にて取り付ける。
シリコンシーリング剤を充填し、平坦部20bに部分的
に貼着されている両面テープの裏紙を剥がし、図1に示
すように、伝熱板2の全体を覆うようにして、鏡1の背
面1aに貼り付け、これにて防曇鏡が完成する。尚、カ
バー20の平坦部20bには、予め部分的に全面テープ
が貼着されているものとする。
aに、伝熱板2をヒータ3ごと覆う、樹脂製のカバー2
0が設けられているので、伝熱板2と共に各ヒータ3に
接続されたリード線9・9等もカバー20にて覆われる
こととなり露出されない。したがって、小売店サイドに
おいても、露出しているリード線9・9を取付け時に引
っ掻けたりして断線させることがなくなり、取扱いが容
易になる。また、カバー20にて伝熱板2全体を覆うこ
とで、断熱効果が付与されるので、たとえ浴室壁等の取
付け壁の外側に大きな空間があったとしても、背面側へ
の熱の逃げが抑えられ、無駄な電力使用による消費電力
アップを抑制することができる。しかも、本防曇鏡にお
いては、カバー20と伝熱板2及びヒータ3等の間に、
空気層が形成された構成となっているので、この空気層
にてより一層の断熱効果が付与されることとなり、消費
電力アップをより効果的に抑制することができる。ま
た、このような空気層が介在した構成とすると、カバー
20の材質に、空気層が介在しない構成程の断熱性が要
求されないので、材質を選定する際の選択幅が広がり、
製造コストの削減も図れる。
タ3を伝熱板2に固定している固定ネジ11の温度が7
0℃位に昇温されるが、カバー20を各ヒータ3と非接
触に設けることで、その劣化の促進を防止することがで
き、空気層が介在しない構成程の耐熱性が要求されない
ので、これによっても、カバー20の材質を選定する際
の選択幅が広がり、製造コストの削減も図れる。
タ3…と、カバー20との間に、空気層が介在された構
成となっているが、必ずしも空気層を介在した構成とす
る必要はなく、カバー20の材質として、充分な耐熱
性、断熱性を備えた樹脂を選択することにより、カバー
20と、伝熱板2及びヒーター3とが接触した構成でも
かまわない。
2が金属等からなり、表面に形成されている保護樹脂の
一部が剥がれた場合等においても、伝熱板2に薬品等が
付着する虞れがないので、伝熱板2の腐食を防止するこ
とができる。
は、発泡・非発泡樹脂の何れでもよく、発泡樹脂から形
成すると、樹脂層自体により一層の断熱効果を期待でき
る。
らなる発熱体4を備えたヒータ3を発熱手段としている
ので、通電後に迅速に温度上昇し、所定の温度に達する
と、その温度を保つことになる。よって、鏡1の表面が
所定の温度まで迅速に上昇し、鏡1の表面における曇り
止めの効果を素早く発揮することができる。
体4からなるヒータが鏡1の背面に設けられた伝熱板2
に複数個設けられた簡単な構造であるから、薄型化及び
軽量化が可能であると共に、発熱体4で発生した熱を効
率良く鏡に伝導させることができる。また、発熱体4の
上下の電極4a・4aに接続された金属端子8・8は平
板状となっており、この部分の絶縁ケース10の厚さも
均一化して薄くできるので、これによっても、ヒータ
3、即ち防曇鏡の薄型化が可能であると共に、鏡1への
熱の伝導効率を向上させることができる。
8・8の給電部8a・8aの対向面側にそれぞれリード
線9を接続していることにより、金属端子8・8の外面
側にはリード線9・9の接続による凹凸が生じない。し
たがって、この凹凸を吸収するための厚みを絶縁ケース
10に設ける必要がなく、絶縁ケース10、即ちヒータ
3をさらに薄く形成することができる。これにより、防
曇鏡の一層の薄型化が可能であると共に、発熱体4で発
生した熱を一層効率良く伝熱板2、即ち鏡1に伝導し得
るようになっている。
記の偏平な円筒状に限定されるものではなく、ネジ止め
用の固定穴を有する角板状等の種々の形状であってもよ
い。
定穴の位置や個数、及びその取付け位置も、上記の実施
例に限定されるものではなく、ヒータの大きさ等により
変更することが可能である。
限定されるものではなく、例えば円形や菱形等の種々の
形状であってもよい。また、伝熱板2の大きさも、鏡1
の大きさ等に応じて種々変更することができる。
び下ジャンクション部材5・6の2個に限定されること
はなく、伝熱板2の面積に応じて適時選択することがで
きる。
のように、鏡の背面に密着して伝熱板が設けられ、この
伝熱板の背面に、正特性サーミスタからなる平板状の発
熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆部材にて被覆
されたヒータが複数個設けられており、各ヒータはリー
ド線を介してジャンクション部材に接続され、さらに、
上記鏡の背面に、伝熱板全体をヒータおよびリード線ご
と覆う樹脂製のカバーが設けられている構成である。
ヒータおよびリード線ごと覆う樹脂製のカバーが設けら
れているので、ヒータに接続された給電線もカバーにて
覆われることとなり露出されない。したがって、小売店
サイドにおいても、露出している給電線を取付け時に引
っ掻けたりして断線させることがなくなり、取扱いが容
易になる。また、カバーにて伝熱板全体を覆うことで、
断熱効果が付与されるので、たとえ浴室壁等の取付け壁
の外側に大きな空間があったとしても、背面側への熱の
逃げが抑えられ、無駄な電力使用による消費電力アップ
を抑制することができる。さらに、伝熱板への薬品類の
付着が防止されるので、伝熱板の腐食が防止される。
内部に備えたヒータであるので、温度制御回路や過熱防
止回路を省くことができ、防曇鏡の小型化が可能となる
と共に、局部過熱による発火の虞れもなく安全性が向上
される。しかも、ヒータは、給電線を除いた全体が電気
絶縁性被覆部材に被覆されているので、防水性と絶縁性
に優れ、これによって、より安全性が高い。また、上記
の発熱体が平板状をなし、この発熱体からなるヒータは
リード線を介してジャンクション部材に接続されてお
り、鏡の背面に設けられた伝熱板にこれらヒータを複数
個設けた簡単な構成であるから、薄型化及び軽量化が可
能であると共に、発熱体で発生した熱を効率良く鏡に伝
導させることができる。
ると共に、取付け時の取扱いが容易で、耐薬品性に優
れ、かつ、低消費電力の防曇鏡が得られるという効果を
奏する。
ように、請求項1記載の防曇鏡において、上記カバー
が、伝熱板及び各ヒータとは非接触に設けられている構
成である。
伝熱板及び各ヒータとは非接触に設けられているので、
請求項1の構成による効果に加え、伝熱板とカバーとの
間に、断熱層となり得る空気層が介在されることとなる
ので、この空気層にてより一層の断熱効果が期待でき、
消費電力アップをより効果的に抑制することができる。
とすることで、カバーの材質として、耐熱性がそれほど
高くない樹脂でも用いることができ、これにより、カバ
ーの材質の選択幅を広げることができるという効果を奏
する。
(a)はその背面図、(b)は同図(a)におけるA−
A線矢視断面図、(c)は同図(a)におけるB−B線
矢視断面図である。
状態の防曇鏡の背面図である。
概略の正面図である。
ので、(a)はその背面図、(b)は同図(a)におけ
るC−C線矢視断面図、(c)は同図(a)におけるD
−D線矢視断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】鏡の背面に密着して伝熱板が設けられ、こ
の伝熱板の背面に、正特性サーミスタからなる平板状の
発熱体を内部に備え、周囲を電気絶縁性被覆部材にて被
覆されたヒータが複数個設けられており、各ヒータはリ
ード線を介してジャンクション部材に接続され、 さらに、上記鏡の背面に、伝熱板全体をヒータおよびリ
ード線ごと覆う樹脂製のカバーが設けられていることを
特徴とする防曇鏡。 - 【請求項2】上記カバーが、伝熱板及び各ヒータとは非
接触に設けられていることを特徴とする上記請求項1記
載の防曇鏡。
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JP22112393A JP2898519B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 防曇鏡 |
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JP22112393A JP2898519B2 (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 防曇鏡 |
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JPH0767754A JPH0767754A (ja) | 1995-03-14 |
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Publication number | Publication date |
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