JPH06275370A - 加熱具およびその製造方法 - Google Patents
加熱具およびその製造方法Info
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- JPH06275370A JPH06275370A JP6408393A JP6408393A JPH06275370A JP H06275370 A JPH06275370 A JP H06275370A JP 6408393 A JP6408393 A JP 6408393A JP 6408393 A JP6408393 A JP 6408393A JP H06275370 A JPH06275370 A JP H06275370A
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Landscapes
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- Resistance Heating (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 伝熱板の背面に、正特性サーミスタからなる
平板状の発熱体3…を内部に備え、周囲を絶縁ケース1
0にて被覆・密閉されたヒータ2が設けられている。各
発熱体3は背向する二側面にそれぞれ電極3a・3aを
有している。ヒータ2は、上記の発熱体3…と、一対の
金属端子4・5と、これら金属端子4・5にそれぞれ電
気的に接続された一対のリード線6・6とを備えてい
る。各発熱体3と金属端子4・5は、電極3a・3aに
凸部4a・5aを弾性的に圧接することにより、電気的
に接続されている。 【効果】 小型化・軽量化・薄型化することが可能であ
る。被加熱物を効率良く加熱することができる。発熱体
の各電極と金属端子とを導電性接着剤等で貼着する必要
がなく、発熱体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となっ
ているので、部品点数を削減することができると共に、
製造工程を簡略化することができる。
平板状の発熱体3…を内部に備え、周囲を絶縁ケース1
0にて被覆・密閉されたヒータ2が設けられている。各
発熱体3は背向する二側面にそれぞれ電極3a・3aを
有している。ヒータ2は、上記の発熱体3…と、一対の
金属端子4・5と、これら金属端子4・5にそれぞれ電
気的に接続された一対のリード線6・6とを備えてい
る。各発熱体3と金属端子4・5は、電極3a・3aに
凸部4a・5aを弾性的に圧接することにより、電気的
に接続されている。 【効果】 小型化・軽量化・薄型化することが可能であ
る。被加熱物を効率良く加熱することができる。発熱体
の各電極と金属端子とを導電性接着剤等で貼着する必要
がなく、発熱体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となっ
ているので、部品点数を削減することができると共に、
製造工程を簡略化することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、定温ヒータや
局所加熱ヒータとして多くの応用分野で利用できるPT
C(Positive Temperature Coefficient)特性を有す
る、例えばチタン酸バリウム系磁器半導体からなる加熱
具およびその製造方法に関するものである。
局所加熱ヒータとして多くの応用分野で利用できるPT
C(Positive Temperature Coefficient)特性を有す
る、例えばチタン酸バリウム系磁器半導体からなる加熱
具およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、板状あるいは面状等の種々の
加熱具が知られている。例えば、浴室等の高湿度の部屋
で使用される鏡には、その背面に、加熱によって鏡の曇
りを防止する加熱具が設けられている。
加熱具が知られている。例えば、浴室等の高湿度の部屋
で使用される鏡には、その背面に、加熱によって鏡の曇
りを防止する加熱具が設けられている。
【0003】この種の加熱具としては、正温度係数(Po
sitive Temperature Coefficient)特性を有する発熱
体、例えば正特性サーミスタからなる発熱体を備えたも
のが種々提案されている。上記の正特性サーミスタは、
正温度係数特性を有する素材、例えばチタン酸バリウム
等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室温か
らキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗であ
るが、キュリー温度Tcを越えると急峻に抵抗値が増大
する特性の感熱素子である。この特性により、発熱体
は、電圧が印加されると、最初は、低温であるために抵
抗値が小さくて大電流が流れ、この結果、急激に温度が
上昇する一方、温度がキュリー温度Tc を越えると抵抗
値が急峻に増大することにより、一定温度以上には温度
が上がらず、一定温度を安定に保つこととなる。即ち、
正特性サーミスタからなる発熱体は自己温度制御機能を
備えることができる。従って、上記の構成では、温度制
御回路や過熱防止回路を省くことができ、加熱具の小型
化が可能となる。また、局部過熱による発火等の虞れも
ない。
sitive Temperature Coefficient)特性を有する発熱
体、例えば正特性サーミスタからなる発熱体を備えたも
のが種々提案されている。上記の正特性サーミスタは、
正温度係数特性を有する素材、例えばチタン酸バリウム
等を主原料としたセラミックス半導体からなり、室温か
らキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗であ
るが、キュリー温度Tcを越えると急峻に抵抗値が増大
する特性の感熱素子である。この特性により、発熱体
は、電圧が印加されると、最初は、低温であるために抵
抗値が小さくて大電流が流れ、この結果、急激に温度が
上昇する一方、温度がキュリー温度Tc を越えると抵抗
値が急峻に増大することにより、一定温度以上には温度
が上がらず、一定温度を安定に保つこととなる。即ち、
正特性サーミスタからなる発熱体は自己温度制御機能を
備えることができる。従って、上記の構成では、温度制
御回路や過熱防止回路を省くことができ、加熱具の小型
化が可能となる。また、局部過熱による発火等の虞れも
ない。
【0004】上記従来の加熱具としては、例えば、放熱
板、導電板、絶縁基板、導電板および断熱板が順次設け
られ、上記の絶縁基板に形成された複数の貫通孔にそれ
ぞれ正特性サーミスタが埋設され、これら正特性サーミ
スタがその両面側の電極によって上記の両側の導電板と
接続され、両導電板を通じて上記の正特性サーミスタに
通電するものが実開昭48-65497号公報に開示されてお
り、この加熱具は、例えば鏡の背面の所定位置に放熱板
を密着して取り付けられる。そして、上記の加熱具は、
放熱板および導電板を介して正特性サーミスタが設けら
れているので、鏡の必要な領域に対する防曇動作を短時
間のうちに開始できると共に、鏡に対して、高い伝達効
率で熱を伝達することができる。
板、導電板、絶縁基板、導電板および断熱板が順次設け
られ、上記の絶縁基板に形成された複数の貫通孔にそれ
ぞれ正特性サーミスタが埋設され、これら正特性サーミ
スタがその両面側の電極によって上記の両側の導電板と
接続され、両導電板を通じて上記の正特性サーミスタに
通電するものが実開昭48-65497号公報に開示されてお
り、この加熱具は、例えば鏡の背面の所定位置に放熱板
を密着して取り付けられる。そして、上記の加熱具は、
放熱板および導電板を介して正特性サーミスタが設けら
れているので、鏡の必要な領域に対する防曇動作を短時
間のうちに開始できると共に、鏡に対して、高い伝達効
率で熱を伝達することができる。
【0005】尚、上記の実開昭48-65497号公報に開示さ
れている構成において、正特性サーミスタが発生する熱
を鏡に効率良く伝達するために、鏡と正特性サーミスタ
との間の放熱板は必要なものである。
れている構成において、正特性サーミスタが発生する熱
を鏡に効率良く伝達するために、鏡と正特性サーミスタ
との間の放熱板は必要なものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実開昭48-6
5497号公報に開示されている構成では、鏡の背面に、放
熱板、導電板、絶縁基板、導電板および断熱板等を有す
る加熱具が設けられていることにより、加熱具の厚さ、
即ち鏡全体の厚さが厚くなって大型化し、かつ重量増と
なり、鏡を壁等に掛けることが困難となっている。さら
に、加熱具には適切な絶縁構造が考慮されていないの
で、漏電を生じる虞れがあるという問題点を有してい
る。尚、加熱具を取り付けた鏡を壁等に掛けるために
は、加熱具の厚みを8mm以下にする必要がある。
5497号公報に開示されている構成では、鏡の背面に、放
熱板、導電板、絶縁基板、導電板および断熱板等を有す
る加熱具が設けられていることにより、加熱具の厚さ、
即ち鏡全体の厚さが厚くなって大型化し、かつ重量増と
なり、鏡を壁等に掛けることが困難となっている。さら
に、加熱具には適切な絶縁構造が考慮されていないの
で、漏電を生じる虞れがあるという問題点を有してい
る。尚、加熱具を取り付けた鏡を壁等に掛けるために
は、加熱具の厚みを8mm以下にする必要がある。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたも
のであって、小型化・軽量化・薄型化が可能で、しかも
漏電を生じない加熱具、およびその製造方法を提供する
ことを目的としている。
のであって、小型化・軽量化・薄型化が可能で、しかも
漏電を生じない加熱具、およびその製造方法を提供する
ことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
加熱具は、上記の課題を解決するために、正特性サーミ
スタからなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞ
れ電極が形成され、上記各電極に、それぞれ金属端子が
弾性的に圧接されることにより電気的に接続され、これ
ら金属端子に、それぞれ給電線が電気的に接続されると
共に、上記発熱体および金属端子が電気絶縁性材料で被
覆・密閉されてなることを特徴としている。
加熱具は、上記の課題を解決するために、正特性サーミ
スタからなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞ
れ電極が形成され、上記各電極に、それぞれ金属端子が
弾性的に圧接されることにより電気的に接続され、これ
ら金属端子に、それぞれ給電線が電気的に接続されると
共に、上記発熱体および金属端子が電気絶縁性材料で被
覆・密閉されてなることを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2記載の加熱具の製造方法
は、上記の課題を解決するために、正特性サーミスタか
らなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ電極
を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を弾性
的に圧接させることにより電気的に接続し、上記発熱体
および金属端子を電気絶縁性材料からなる被覆基体に収
容した後、上記被覆基体を射出成形用金型に設置し、電
気絶縁性材料の射出成形を行い、発熱体および金属端子
の露出部分を被覆・密閉することを特徴としている。
は、上記の課題を解決するために、正特性サーミスタか
らなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ電極
を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を弾性
的に圧接させることにより電気的に接続し、上記発熱体
および金属端子を電気絶縁性材料からなる被覆基体に収
容した後、上記被覆基体を射出成形用金型に設置し、電
気絶縁性材料の射出成形を行い、発熱体および金属端子
の露出部分を被覆・密閉することを特徴としている。
【0010】本発明の請求項3記載の加熱具の製造方法
は、上記の課題を解決するために、正特性サーミスタか
らなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ電極
を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を弾性
的に圧接させることにより電気的に接続し、上記発熱体
および金属端子を電気絶縁性材料からなる被覆基体に収
容すると共に、金属端子と被覆基体の位置決め規制壁と
により被覆基体に対する上記発熱体の位置決め固定を行
った後、上記被覆基体を射出成形用金型に設置し、電気
絶縁性材料の射出成形を行い、発熱体および金属端子の
露出部分を被覆・密閉することを特徴としている。
は、上記の課題を解決するために、正特性サーミスタか
らなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ電極
を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を弾性
的に圧接させることにより電気的に接続し、上記発熱体
および金属端子を電気絶縁性材料からなる被覆基体に収
容すると共に、金属端子と被覆基体の位置決め規制壁と
により被覆基体に対する上記発熱体の位置決め固定を行
った後、上記被覆基体を射出成形用金型に設置し、電気
絶縁性材料の射出成形を行い、発熱体および金属端子の
露出部分を被覆・密閉することを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、正特性サーミスタか
らなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ電極
が形成され、上記各電極に、それぞれ金属端子が弾性的
に圧接されることにより電気的に接続され、これら金属
端子に、それぞれ給電線が電気的に接続されたものとな
っており、上記発熱体および金属端子が電気絶縁性材料
で被覆・密閉されているので、小型化・軽量化・薄型化
が可能であり、しかも漏電を生じることがなく、発熱体
で発生した熱を被加熱物に効率良く伝達することができ
る。
らなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ電極
が形成され、上記各電極に、それぞれ金属端子が弾性的
に圧接されることにより電気的に接続され、これら金属
端子に、それぞれ給電線が電気的に接続されたものとな
っており、上記発熱体および金属端子が電気絶縁性材料
で被覆・密閉されているので、小型化・軽量化・薄型化
が可能であり、しかも漏電を生じることがなく、発熱体
で発生した熱を被加熱物に効率良く伝達することができ
る。
【0012】また、発熱体の各電極と金属端子とを例え
ば導電性接着剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱
体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となっているので、
部品点数を削減することができる。
ば導電性接着剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱
体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となっているので、
部品点数を削減することができる。
【0013】請求項2の方法によれば、正特性サーミス
タからなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ
電極を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を
弾性的に圧接させることにより電気的に接続したものと
なっており、上記発熱体および金属端子を電気絶縁性材
料からなる被覆基体に収容した後、上記被覆基体を射出
成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成形を行
い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密閉する
ので、小型化・軽量化・薄型化が可能となり、しかも漏
電を生じることがない。
タからなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ
電極を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を
弾性的に圧接させることにより電気的に接続したものと
なっており、上記発熱体および金属端子を電気絶縁性材
料からなる被覆基体に収容した後、上記被覆基体を射出
成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成形を行
い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密閉する
ので、小型化・軽量化・薄型化が可能となり、しかも漏
電を生じることがない。
【0014】また、発熱体の各電極と金属端子とを例え
ば導電性接着剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱
体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となるので、製造工
程を簡略化することができる。
ば導電性接着剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱
体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となるので、製造工
程を簡略化することができる。
【0015】請求項3の方法によれば、正特性サーミス
タからなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ
電極を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を
弾性的に圧接させることにより電気的に接続したものと
なっており、上記発熱体および金属端子を電気絶縁性材
料からなる被覆基体に収容すると共に、金属端子と被覆
基体の位置決め規制壁とにより被覆基体に対する上記発
熱体の位置決め固定を行った後、上記被覆基体を射出成
形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成形を行い、
発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密閉するの
で、小型化・軽量化・薄型化が可能となり、しかも接触
不良や漏電を生じることがない。
タからなる平板状の発熱体の背向する二側面にそれぞれ
電極を形成した後、上記各電極に、それぞれ金属端子を
弾性的に圧接させることにより電気的に接続したものと
なっており、上記発熱体および金属端子を電気絶縁性材
料からなる被覆基体に収容すると共に、金属端子と被覆
基体の位置決め規制壁とにより被覆基体に対する上記発
熱体の位置決め固定を行った後、上記被覆基体を射出成
形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成形を行い、
発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密閉するの
で、小型化・軽量化・薄型化が可能となり、しかも接触
不良や漏電を生じることがない。
【0016】また、発熱体の各電極と金属端子とを例え
ば導電性接着剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱
体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となるので、製造工
程を簡略化することができる。
ば導電性接着剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱
体同士を結ぶ結線や電極板等が不要となるので、製造工
程を簡略化することができる。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図9に
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、以下の説
明においては、4個の発熱体を内部に備えた加熱具を例
に挙げることとする。
基づいて説明すれば、以下の通りである。尚、以下の説
明においては、4個の発熱体を内部に備えた加熱具を例
に挙げることとする。
【0018】図1に示すように、本実施例にかかる加熱
具としてのヒータ2は、偏平な直方体状をなしており、
ヒータ2よりも大きい長方形に形成されている伝熱板1
の背面1aに例えば接着剤にて貼着されている。上記の
伝熱板1は、熱伝導性に優れた金属板、例えばアルミニ
ウム板等で作製されている。
具としてのヒータ2は、偏平な直方体状をなしており、
ヒータ2よりも大きい長方形に形成されている伝熱板1
の背面1aに例えば接着剤にて貼着されている。上記の
伝熱板1は、熱伝導性に優れた金属板、例えばアルミニ
ウム板等で作製されている。
【0019】上記のヒータ2は、図2に示すように、4
個の発熱体3…、一対の金属端子4・5、給電線として
のリード線6・6および電気絶縁性材料としての絶縁ケ
ース10で構成されている。
個の発熱体3…、一対の金属端子4・5、給電線として
のリード線6・6および電気絶縁性材料としての絶縁ケ
ース10で構成されている。
【0020】発熱体3は、正温度係数(Positive Tempe
rature Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バ
リウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、
室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵
抗であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値
が増大する特性を有する感熱素子としての正特性サーミ
スタである。この特性により発熱体3は、先述のよう
に、自己温度制御機能を備える。尚、この発熱体3は、
材料組成によりキュリー温度Tc が、およそ30〜250 ℃
の範囲で任意に設定できるので、本実施例における発熱
体3では、加熱具の用途に応じてキュリー温度Tc を適
宜設定すればよい。例えば加熱具を鏡の背面に設置し
て、鏡に曇り止めの機能を付与する場合には、曇り止め
に有効な鏡の表面温度が実現でき、かつ、安全性や省電
力化を考慮してキュリー温度Tc を設定すればよい。
rature Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バ
リウム等を主原料としたセラミックス半導体からなり、
室温からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵
抗であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値
が増大する特性を有する感熱素子としての正特性サーミ
スタである。この特性により発熱体3は、先述のよう
に、自己温度制御機能を備える。尚、この発熱体3は、
材料組成によりキュリー温度Tc が、およそ30〜250 ℃
の範囲で任意に設定できるので、本実施例における発熱
体3では、加熱具の用途に応じてキュリー温度Tc を適
宜設定すればよい。例えば加熱具を鏡の背面に設置し
て、鏡に曇り止めの機能を付与する場合には、曇り止め
に有効な鏡の表面温度が実現でき、かつ、安全性や省電
力化を考慮してキュリー温度Tc を設定すればよい。
【0021】上記の発熱体3は、図3に示すように、偏
平な直方体状をなし、背向する二側面に、例えば銀塗料
を塗布して形成された電極3a・3aを備えている。こ
れら発熱体3…は、図2に示すように、金属端子4・
5、および後述する絶縁ケース10の規制凸状部11…
により、絶縁ケース10内の所定位置に位置決め固定さ
れている。
平な直方体状をなし、背向する二側面に、例えば銀塗料
を塗布して形成された電極3a・3aを備えている。こ
れら発熱体3…は、図2に示すように、金属端子4・
5、および後述する絶縁ケース10の規制凸状部11…
により、絶縁ケース10内の所定位置に位置決め固定さ
れている。
【0022】上記の金属端子4・5は、図4に示すよう
に、導電性に優れた金属板、例えば銅板等で、発熱体3
の電極3aの幅と略等しい幅に作製されており、それぞ
れ略「コ」の字型をなし、かつ、金属端子5は、金属端
子4よりも一回り小さく形成されている。また、金属端
子4は、「コ」の字の内側に向かって湾曲することによ
り突き出た四つの凸部4a…を有しており、一方、金属
端子5は、上記の凸部4a…に対応する位置に、「コ」
の字の外側に向かって湾曲することにより突き出た四つ
の凸部5a…を有している。そして、金属端子4・5の
各凸部4a・5aは、金属端子4・5および発熱体3…
が絶縁ケース10内の所定位置に配されたときに、発熱
体3の電極3aに弾性的に圧接されるようになってい
る。また、金属端子4・5には、それぞれリード線6が
接続されている。
に、導電性に優れた金属板、例えば銅板等で、発熱体3
の電極3aの幅と略等しい幅に作製されており、それぞ
れ略「コ」の字型をなし、かつ、金属端子5は、金属端
子4よりも一回り小さく形成されている。また、金属端
子4は、「コ」の字の内側に向かって湾曲することによ
り突き出た四つの凸部4a…を有しており、一方、金属
端子5は、上記の凸部4a…に対応する位置に、「コ」
の字の外側に向かって湾曲することにより突き出た四つ
の凸部5a…を有している。そして、金属端子4・5の
各凸部4a・5aは、金属端子4・5および発熱体3…
が絶縁ケース10内の所定位置に配されたときに、発熱
体3の電極3aに弾性的に圧接されるようになってい
る。また、金属端子4・5には、それぞれリード線6が
接続されている。
【0023】発熱体3と金属端子4・5との電気的な接
続は、図2に示すように、発熱体3の電極3a・3aに
金属端子4・5の凸部4a・5aを弾性的に圧接するこ
とにより行われている。従って、各発熱体3は、金属端
子4・5間に並列に接続されている。また、金属端子4
・5とリード線6・6との電気的な接続は、金属端子4
・5の対向面側にそれぞれ対応するリード線6を例えば
半田付けすることにより行われている。尚、これらリー
ド線6・6は、互いに平行となっている。
続は、図2に示すように、発熱体3の電極3a・3aに
金属端子4・5の凸部4a・5aを弾性的に圧接するこ
とにより行われている。従って、各発熱体3は、金属端
子4・5間に並列に接続されている。また、金属端子4
・5とリード線6・6との電気的な接続は、金属端子4
・5の対向面側にそれぞれ対応するリード線6を例えば
半田付けすることにより行われている。尚、これらリー
ド線6・6は、互いに平行となっている。
【0024】図5および図6に示すように、絶縁ケース
(電気絶縁性材料)10は、被覆基体としての絶縁ケー
ス下部10aと、絶縁ケース上部10bとで構成されて
いる。上記の絶縁ケース下部10aは、図2にも示すよ
うに、発熱体3…および金属端子4・5を収容する凹陥
部を有しており、凹陥部以外の部分は、絶縁ケース下部
10aに対する発熱体3…の位置決め固定を行う際の規
制凸状部11…(位置決め規制壁)となっている。
(電気絶縁性材料)10は、被覆基体としての絶縁ケー
ス下部10aと、絶縁ケース上部10bとで構成されて
いる。上記の絶縁ケース下部10aは、図2にも示すよ
うに、発熱体3…および金属端子4・5を収容する凹陥
部を有しており、凹陥部以外の部分は、絶縁ケース下部
10aに対する発熱体3…の位置決め固定を行う際の規
制凸状部11…(位置決め規制壁)となっている。
【0025】そして、上記の絶縁ケース10は、発熱体
3…および金属端子4・5を被覆して密封、即ち、シー
ルしている。また、絶縁ケース10は、各リード線6と
金属端子4・5との半田付け部分に力学的負荷が掛かっ
て断線等が起こらないように、リード線6・6の金属端
子4・5側末端部も覆うようになっている。
3…および金属端子4・5を被覆して密封、即ち、シー
ルしている。また、絶縁ケース10は、各リード線6と
金属端子4・5との半田付け部分に力学的負荷が掛かっ
て断線等が起こらないように、リード線6・6の金属端
子4・5側末端部も覆うようになっている。
【0026】また、上記の絶縁ケース10は、以下に述
べる手順により形成されている。即ち、先ず、図7およ
び図8に示すように、電気絶縁性材料を射出成形等する
ことにより予め成形された絶縁ケース下部10aの凹陥
部に発熱体3…および金属端子4・5を収容すると共
に、金属端子4・5と絶縁ケース下部10aの規制凸状
部11…とにより絶縁ケース下部10aに対する発熱体
3…の位置決め固定を行う。次に、発熱体3…等を収容
した上記の絶縁ケース下部10aを射出成形用金型(図
示せず)に設置した後、絶縁ケース上部10b部分とな
る電気絶縁性材料を射出成形することにより、図5およ
び図6に示すように、絶縁ケース下部10aと絶縁ケー
ス上部10bとを一体化し成型する。これにより、発熱
体3…および金属端子4・5は絶縁ケース10内部に密
封され、固定されると共に、金属端子4・5の各凸部4
a・5aは、各発熱体3の電極3aに弾性的に圧接され
た状態を維持することとなる。従って、接触不良等を生
じることはない。
べる手順により形成されている。即ち、先ず、図7およ
び図8に示すように、電気絶縁性材料を射出成形等する
ことにより予め成形された絶縁ケース下部10aの凹陥
部に発熱体3…および金属端子4・5を収容すると共
に、金属端子4・5と絶縁ケース下部10aの規制凸状
部11…とにより絶縁ケース下部10aに対する発熱体
3…の位置決め固定を行う。次に、発熱体3…等を収容
した上記の絶縁ケース下部10aを射出成形用金型(図
示せず)に設置した後、絶縁ケース上部10b部分とな
る電気絶縁性材料を射出成形することにより、図5およ
び図6に示すように、絶縁ケース下部10aと絶縁ケー
ス上部10bとを一体化し成型する。これにより、発熱
体3…および金属端子4・5は絶縁ケース10内部に密
封され、固定されると共に、金属端子4・5の各凸部4
a・5aは、各発熱体3の電極3aに弾性的に圧接され
た状態を維持することとなる。従って、接触不良等を生
じることはない。
【0027】尚、金属端子4・5へのリード線6・6の
半田付けは、絶縁ケース上部10b部分となる電気絶縁
性材料を射出成形する以前の所定時期に行えばよい。即
ち、絶縁ケース下部10aに金属端子4・5を収容した
後、金属端子4・5へのリード線6・6の半田付けを行
ってもよく、また、絶縁ケース下部10aに金属端子4
・5を収容する前に、金属端子4・5へのリード線6・
6の半田付けを行ってもよい。
半田付けは、絶縁ケース上部10b部分となる電気絶縁
性材料を射出成形する以前の所定時期に行えばよい。即
ち、絶縁ケース下部10aに金属端子4・5を収容した
後、金属端子4・5へのリード線6・6の半田付けを行
ってもよく、また、絶縁ケース下部10aに金属端子4
・5を収容する前に、金属端子4・5へのリード線6・
6の半田付けを行ってもよい。
【0028】絶縁ケース10に用いられる電気絶縁性材
料は、熱収縮率が小さく、熱伝導性や機械的強度に優れ
ると共に、発熱体3…の発熱温度に耐え得る耐熱性、水
蒸気等の水分を内部に通さない防水性および空気を内部
に通さない気密性を備えること、および、リード線6・
6の被覆材料との密着性が良好であることが必要であ
り、例えば、ナイロン、ポリプロピレンおよびガラスか
らなるポリマアロイ等が好適である。
料は、熱収縮率が小さく、熱伝導性や機械的強度に優れ
ると共に、発熱体3…の発熱温度に耐え得る耐熱性、水
蒸気等の水分を内部に通さない防水性および空気を内部
に通さない気密性を備えること、および、リード線6・
6の被覆材料との密着性が良好であることが必要であ
り、例えば、ナイロン、ポリプロピレンおよびガラスか
らなるポリマアロイ等が好適である。
【0029】また、リード線6・6は、図示しない電源
コードと接続され、この電源コードを通じて例えば外部
電源と接続されている。そして、伝熱板1にヒータ2を
取り付ける際には、絶縁ケース下部10aの底面に例え
ば接着剤を塗布し、絶縁ケース下部10aを伝熱板1の
背面1aに密着させる。
コードと接続され、この電源コードを通じて例えば外部
電源と接続されている。そして、伝熱板1にヒータ2を
取り付ける際には、絶縁ケース下部10aの底面に例え
ば接着剤を塗布し、絶縁ケース下部10aを伝熱板1の
背面1aに密着させる。
【0030】上記のヒータ2は、正特性サーミスタから
なる発熱体3…を発熱手段としているので、通電後に迅
速に温度上昇し、所定の温度に達すると、その温度を保
つことになる。よって、例えば、図9に示すように、ヒ
ータ2を被加熱物である鏡20の背面20aの所定位置
に伝熱板2を介して密着状態で取り付けることにより、
鏡20の表面が所定の温度まで迅速に上昇し、鏡20の
表面における曇り止めの効果を素早く発揮することがで
きる。
なる発熱体3…を発熱手段としているので、通電後に迅
速に温度上昇し、所定の温度に達すると、その温度を保
つことになる。よって、例えば、図9に示すように、ヒ
ータ2を被加熱物である鏡20の背面20aの所定位置
に伝熱板2を介して密着状態で取り付けることにより、
鏡20の表面が所定の温度まで迅速に上昇し、鏡20の
表面における曇り止めの効果を素早く発揮することがで
きる。
【0031】また、上記のヒータ2においては、発熱体
3の背向する二側面に電極3a・3aを設け、これら電
極3a…に金属端子4・5の凸部4a…・5a…を弾性
的に圧接することにより、発熱体3…と金属端子4・5
とを電気的に接続しているので、発熱体3における上下
方向(図5中で、上下方向)には金属端子4・5の接続
による厚みの増加が生じない。従って、絶縁ケース10
は、発熱体3…を被覆可能な程度の厚みに形成すればよ
く、絶縁ケース10、即ちヒータ2を薄く形成すること
ができる。これにより、ヒータ2を小型化・軽量化・薄
型化することができると共に、発熱体3…で発生した熱
を、例えば伝熱板1を介して被加熱物に効率良く伝達す
ることができる。さらに、偏平な直方体状の発熱体3…
を用いているので、ヒータ2と伝熱板1との接触面積を
大きくして熱の伝達効率をより一層向上させることがで
きる。
3の背向する二側面に電極3a・3aを設け、これら電
極3a…に金属端子4・5の凸部4a…・5a…を弾性
的に圧接することにより、発熱体3…と金属端子4・5
とを電気的に接続しているので、発熱体3における上下
方向(図5中で、上下方向)には金属端子4・5の接続
による厚みの増加が生じない。従って、絶縁ケース10
は、発熱体3…を被覆可能な程度の厚みに形成すればよ
く、絶縁ケース10、即ちヒータ2を薄く形成すること
ができる。これにより、ヒータ2を小型化・軽量化・薄
型化することができると共に、発熱体3…で発生した熱
を、例えば伝熱板1を介して被加熱物に効率良く伝達す
ることができる。さらに、偏平な直方体状の発熱体3…
を用いているので、ヒータ2と伝熱板1との接触面積を
大きくして熱の伝達効率をより一層向上させることがで
きる。
【0032】さらに、上記のヒータ2においては、電極
3a…に金属端子4・5の凸部4a…・5a…を弾性的
に圧接することにより、発熱体3…と金属端子4・5と
を電気的に接続するので、各電極3aと金属端子4・5
の凸部4a・5aとを、例えば導電性接着剤等で貼着す
る必要がない。また、上記の金属端子4・5を用いるこ
とにより、発熱体3…同士を結ぶ結線や電極板等が不要
となっている。従って、ヒータ2の部品点数を削減する
ことができると共に、製造工程を簡略化することができ
る。
3a…に金属端子4・5の凸部4a…・5a…を弾性的
に圧接することにより、発熱体3…と金属端子4・5と
を電気的に接続するので、各電極3aと金属端子4・5
の凸部4a・5aとを、例えば導電性接着剤等で貼着す
る必要がない。また、上記の金属端子4・5を用いるこ
とにより、発熱体3…同士を結ぶ結線や電極板等が不要
となっている。従って、ヒータ2の部品点数を削減する
ことができると共に、製造工程を簡略化することができ
る。
【0033】尚、図9に示すように、例えばヒータ2を
鏡20に取り付けて、鏡20を防曇鏡とした場合には、
この防曇鏡は、ユニットバスやそのユニットバスに隣接
して設置される洗面所等の高湿度となって鏡20が曇り
易い部屋に使用される。この場合、伝熱板1を、例えば
顔の映る高さ位置における鏡20の背面20aに取り付
けて、顔の映る部分だけに曇り止めを行うことにより、
特に顔のメークアップ等に便利なようにすることができ
る。この場合、上記のヒータ2においては、厚みを薄く
形成することができる(例えば8mm以下)ので、防曇鏡
を壁等に掛けることができる。
鏡20に取り付けて、鏡20を防曇鏡とした場合には、
この防曇鏡は、ユニットバスやそのユニットバスに隣接
して設置される洗面所等の高湿度となって鏡20が曇り
易い部屋に使用される。この場合、伝熱板1を、例えば
顔の映る高さ位置における鏡20の背面20aに取り付
けて、顔の映る部分だけに曇り止めを行うことにより、
特に顔のメークアップ等に便利なようにすることができ
る。この場合、上記のヒータ2においては、厚みを薄く
形成することができる(例えば8mm以下)ので、防曇鏡
を壁等に掛けることができる。
【0034】また、上記の実施例では、ヒータについ
て、発熱体3を4個用いた場合を例に挙げて説明した
が、発熱体3の個数は、勿論、上記の4個に限定される
ものではなく、被加熱物の大きさ等に応じて適宜変更す
ればよい。また、発熱体3の形状は、上記の偏平な直方
体状に限定されるものではなく、種々の形状であっても
よい。さらに、ヒータ2の形状も、上記の偏平な直方体
状に限定されるものではなく、偏平な円柱状等の種々の
形状であってもよい。その上、伝熱板1へのヒータ2の
取り付け方法は、接着剤による貼着に限定されるもので
はなく、例えばねじ止めにて行ってもよい。尚、この場
合には、ヒータ2および伝熱板1の所定位置にそれぞれ
ねじ止め用の孔を設ける必要がある。
て、発熱体3を4個用いた場合を例に挙げて説明した
が、発熱体3の個数は、勿論、上記の4個に限定される
ものではなく、被加熱物の大きさ等に応じて適宜変更す
ればよい。また、発熱体3の形状は、上記の偏平な直方
体状に限定されるものではなく、種々の形状であっても
よい。さらに、ヒータ2の形状も、上記の偏平な直方体
状に限定されるものではなく、偏平な円柱状等の種々の
形状であってもよい。その上、伝熱板1へのヒータ2の
取り付け方法は、接着剤による貼着に限定されるもので
はなく、例えばねじ止めにて行ってもよい。尚、この場
合には、ヒータ2および伝熱板1の所定位置にそれぞれ
ねじ止め用の孔を設ける必要がある。
【0035】また、ヒータ2における発熱体3…の固定
位置、即ち配置も、上記の実施例に限定されるものでは
なく、ヒータ2の大きさや形状等に応じて変更すること
が可能である。また、金属端子4・5の形状は、上記の
実施例に限定されるものではなく、各発熱体3の電極3
aにその一部分が弾性的に圧接できる形状であれば、ヒ
ータ2における発熱体3…の配置等に応じて最適の形状
となるように変更することが可能である。さらに、伝熱
板1の形状は、上記の長方形に限定されるものではな
く、例えば円形や菱形等の種々の形状であってもよい。
また、その大きさも、被加熱物の大きさ等に応じて種々
変更することができる。
位置、即ち配置も、上記の実施例に限定されるものでは
なく、ヒータ2の大きさや形状等に応じて変更すること
が可能である。また、金属端子4・5の形状は、上記の
実施例に限定されるものではなく、各発熱体3の電極3
aにその一部分が弾性的に圧接できる形状であれば、ヒ
ータ2における発熱体3…の配置等に応じて最適の形状
となるように変更することが可能である。さらに、伝熱
板1の形状は、上記の長方形に限定されるものではな
く、例えば円形や菱形等の種々の形状であってもよい。
また、その大きさも、被加熱物の大きさ等に応じて種々
変更することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1の加熱具は、以上のよ
うに、正特性サーミスタからなる平板状の発熱体の背向
する二側面にそれぞれ電極が形成され、上記各電極に、
それぞれ金属端子が弾性的に圧接されることにより電気
的に接続され、これら金属端子に、それぞれ給電線が電
気的に接続されると共に、上記発熱体および金属端子が
電気絶縁性材料で被覆・密閉されてなる構成である。
うに、正特性サーミスタからなる平板状の発熱体の背向
する二側面にそれぞれ電極が形成され、上記各電極に、
それぞれ金属端子が弾性的に圧接されることにより電気
的に接続され、これら金属端子に、それぞれ給電線が電
気的に接続されると共に、上記発熱体および金属端子が
電気絶縁性材料で被覆・密閉されてなる構成である。
【0037】これにより、小型化・軽量化・薄型化が可
能であり、しかも漏電を生じることがなく、発熱体で発
生した熱を被加熱物に効率良く伝達することができる。
また、発熱体の各電極と金属端子とを例えば導電性接着
剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱体同士を結ぶ
結線や電極板等が不要となっているので、部品点数を削
減することができるという効果を奏する。
能であり、しかも漏電を生じることがなく、発熱体で発
生した熱を被加熱物に効率良く伝達することができる。
また、発熱体の各電極と金属端子とを例えば導電性接着
剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱体同士を結ぶ
結線や電極板等が不要となっているので、部品点数を削
減することができるという効果を奏する。
【0038】本発明の請求項2の加熱具の製造方法は、
以上のように、正特性サーミスタからなる平板状の発熱
体の背向する二側面にそれぞれ電極を形成した後、上記
各電極に、それぞれ金属端子を弾性的に圧接させること
により電気的に接続し、上記発熱体および金属端子を電
気絶縁性材料からなる被覆基体に収容した後、上記被覆
基体を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出
成形を行い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・
密閉する方法である。
以上のように、正特性サーミスタからなる平板状の発熱
体の背向する二側面にそれぞれ電極を形成した後、上記
各電極に、それぞれ金属端子を弾性的に圧接させること
により電気的に接続し、上記発熱体および金属端子を電
気絶縁性材料からなる被覆基体に収容した後、上記被覆
基体を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出
成形を行い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・
密閉する方法である。
【0039】これにより、小型化・軽量化・薄型化が可
能となり、しかも漏電を生じることがない。また、発熱
体の各電極と金属端子とを例えば導電性接着剤等で貼着
する必要がなく、さらに、発熱体同士を結ぶ結線や電極
板等が不要となるので、製造工程を簡略化することがで
きるという効果を奏する。
能となり、しかも漏電を生じることがない。また、発熱
体の各電極と金属端子とを例えば導電性接着剤等で貼着
する必要がなく、さらに、発熱体同士を結ぶ結線や電極
板等が不要となるので、製造工程を簡略化することがで
きるという効果を奏する。
【0040】本発明の請求項3の加熱具の製造方法は、
以上のように、正特性サーミスタからなる平板状の発熱
体の背向する二側面にそれぞれ電極を形成した後、上記
各電極に、それぞれ金属端子を弾性的に圧接させること
により電気的に接続し、上記発熱体および金属端子を電
気絶縁性材料からなる被覆基体に収容すると共に、金属
端子と被覆基体の位置決め規制壁とにより被覆基体に対
する上記発熱体の位置決め固定を行った後、上記被覆基
体を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成
形を行い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密
閉する方法である。
以上のように、正特性サーミスタからなる平板状の発熱
体の背向する二側面にそれぞれ電極を形成した後、上記
各電極に、それぞれ金属端子を弾性的に圧接させること
により電気的に接続し、上記発熱体および金属端子を電
気絶縁性材料からなる被覆基体に収容すると共に、金属
端子と被覆基体の位置決め規制壁とにより被覆基体に対
する上記発熱体の位置決め固定を行った後、上記被覆基
体を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成
形を行い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密
閉する方法である。
【0041】これにより、小型化・軽量化・薄型化が可
能となり、しかも接触不良や漏電を生じることがない。
また、発熱体の各電極と金属端子とを例えば導電性接着
剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱体同士を結ぶ
結線や電極板等が不要となるので、製造工程を簡略化す
ることができるという効果を奏する。
能となり、しかも接触不良や漏電を生じることがない。
また、発熱体の各電極と金属端子とを例えば導電性接着
剤等で貼着する必要がなく、さらに、発熱体同士を結ぶ
結線や電極板等が不要となるので、製造工程を簡略化す
ることができるという効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例におけるヒータを伝熱板の背
面に取り付けた状態を示す背面図である。
面に取り付けた状態を示す背面図である。
【図2】上記のヒータを一部破断で示す概略の背面図で
ある。
ある。
【図3】上記のヒータにおける発熱体の斜視図である。
【図4】上記のヒータにおける金属端子の斜視図であ
る。
る。
【図5】図2に示したヒータにおけるA−A線矢視断面
図である。
図である。
【図6】図2に示したヒータにおけるB−B線矢視断面
図である。
図である。
【図7】図2に示したヒータにおける、絶縁ケース上部
を除いたA−A線矢視断面図である。
を除いたA−A線矢視断面図である。
【図8】図2に示したヒータにおける、絶縁ケース上部
を除いたB−B線矢視断面図である。
を除いたB−B線矢視断面図である。
【図9】上記のヒータの使用例を示すものであり、ヒー
タを伝熱板を介して鏡の背面に取り付けた状態を示す背
面図である。
タを伝熱板を介して鏡の背面に取り付けた状態を示す背
面図である。
1 伝熱板 2 ヒータ(加熱具) 3 発熱体 3a 電極 4 金属端子 4a 凸部 5 金属端子 5a 凸部 6 リード線(給電線) 10 絶縁ケース(電気絶縁性材料) 10a 絶縁ケース下部(被覆基体) 10b 絶縁ケース上部 11 規制凸状部(位置決め規制壁) 20 鏡(被加熱物)
Claims (3)
- 【請求項1】正特性サーミスタからなる平板状の発熱体
の背向する二側面にそれぞれ電極が形成され、上記各電
極に、それぞれ金属端子が弾性的に圧接されることによ
り電気的に接続され、これら金属端子に、それぞれ給電
線が電気的に接続されると共に、上記発熱体および金属
端子が電気絶縁性材料で被覆・密閉されてなることを特
徴とする加熱具。 - 【請求項2】正特性サーミスタからなる平板状の発熱体
の背向する二側面にそれぞれ電極を形成した後、上記各
電極に、それぞれ金属端子を弾性的に圧接させることに
より電気的に接続し、上記発熱体および金属端子を電気
絶縁性材料からなる被覆基体に収容した後、上記被覆基
体を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成
形を行い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密
閉することを特徴とする加熱具の製造方法。 - 【請求項3】正特性サーミスタからなる平板状の発熱体
の背向する二側面にそれぞれ電極を形成した後、上記各
電極に、それぞれ金属端子を弾性的に圧接させることに
より電気的に接続し、上記発熱体および金属端子を電気
絶縁性材料からなる被覆基体に収容すると共に、金属端
子と被覆基体の位置決め規制壁とにより被覆基体に対す
る上記発熱体の位置決め固定を行った後、上記被覆基体
を射出成形用金型に設置し、電気絶縁性材料の射出成形
を行い、発熱体および金属端子の露出部分を被覆・密閉
することを特徴とする加熱具の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6408393A JPH06275370A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 加熱具およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6408393A JPH06275370A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 加熱具およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06275370A true JPH06275370A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13247840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6408393A Pending JPH06275370A (ja) | 1993-03-23 | 1993-03-23 | 加熱具およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06275370A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08306473A (ja) * | 1995-04-28 | 1996-11-22 | Sekisui Plastics Co Ltd | ヒータおよびその製造方法 |
WO1999018585A1 (fr) * | 1997-10-03 | 1999-04-15 | Tyco Electronics Reychem K. K. | Dispositif electrique et ensemble correspondant |
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1993
- 1993-03-23 JP JP6408393A patent/JPH06275370A/ja active Pending
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