JP2890393B2 - クレーンの振れ止め制御方法 - Google Patents
クレーンの振れ止め制御方法Info
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Description
を有する懸垂式クレーンの振れ止め制御方法に関する。
ように、トロリー台車1が車輪2によりレール3上を走
行するようにしてあり、車輪2はトロリー台車1上に据
え付けられた走行用電動機11により減速機12を介し
て回転駆動される。電動機11の回転軸には電磁ブレー
キ13と走行用電動機11の速度を検出する速度検出器
14が取りつけられている。トロリー台車1には巻上ド
ラム41を備えた巻上機4が据え付けられており、巻上
用電動機42により減速機43を介して巻上ドラム41
を回転駆動するようにしてある。巻上用電動機42の回
転軸には電磁ブレーキ44と電動機速度検出用のパルス
信号発生器45が取りつけられている。巻上ドラム41
にはロープ5が巻付けられ、ロープ5により吊り荷6を
吊り下げるようにしてある。トロリー台車1の走行速度
制御は、走行駆動制御装置20により走行電動機11を
制御するようにしてある。図13は走行駆動制御装置2
0のブロック図で、速度指令器21の速度指令信号を直
線指令器22に入力し、そこで得られたランプ状の速度
指令NRFと速度検出器14により検出した速度帰還信号
NMFB との偏差を、比例ゲインAおよび時定数τI の積
分器を持つ速度制御器23に入力して増幅し、速度指令
信号TRFを出力する。さらに、速度指令信号TRFを一次
遅れ時定数τT にて電動機トルクを制御する電動機トル
ク制御器24に入力し、走行用電動機11のトルクTM
を制御し、走行用電動機11の速度を制御する。なお、
速度帰還信号NMFB は電動機の回転速度を一次遅れ要素
を介して生成したものである。25は走行用電動機11
の機械的時定数τM を表すブロックであり、NMは電動
機の速度(p.u)である。26は1次遅れ要素を有す
るフィルタ、27は吊り荷の振れ角の運動モデルを表す
ブロック、28は電動機の負荷トルクTL(p.u)の
負荷モデルを表すブロックである。ブロック27におい
て、VR は走行用電動機11の定格速度に対応するトロ
リー台車1の走行速度(m/sec)、gは重力の加速
度(m/sec2 ),ωは吊り荷6の振れの角周波数
(rad/sec)であり、ロープ5の長さをL(m)
とすると、ω=(g/L)1/2 で表される。θはロープ
5の振れ角(rad)である。負荷ブロック28におい
て、m0 はトロリー台車1の荷重(p.u)、m1 は吊
り荷6の重量(p.u)である。k1 はトロリー台車1
と吊り荷6の重量によって発生する摩擦トルクの、トロ
リー台車の走行駆動軸に換算する摩擦トルク換算係数で
ある。図13の走行駆動制御装置20において、速度指
令21により高速あるいは低速の速度指令信号を直線指
令器22に入力して得られるランプ状の加減速速度指令
NRF に従ってトロリー台車1の走行速度の制御を行う
と、トロリー台車1の加減速に対応して吊り荷の周期的
な振れが発生する。このロープ5の振れ角は、トロリー
台車1の走行加減速度が大きくなれば、それだけ大きく
なる。この問題の解決手段として、従来、トロリー台車
の加減速中に操作者が手動操作によって吊り荷の振れ状
態に合わせてトロリー台車の走行速度を変化させて、吊
り荷の周期的な振れを止めていた。図14は、速度指令
と電動機速度、吊り荷の振れ角、電動機トルク、負荷ト
ルクの関係を示し、トロリー台車走行加減速運転中に継
続して吊り荷の周期的な振れが発生し、トロリー台車の
不安定な可変速特性を示している。なお、吊り荷の振れ
角θは(°)で表してある。
は吊り荷の周期的な振れを止めるためにクレーンの操作
者が、吊り荷の振れの状態を見てトロリー台車の走行の
加減速操作を行わなければならないので、遠隔からの操
作や自動運転を行うには、トロリー台車の走行加減速を
非常に緩やかにせざるを得ず、クレーンの搬送能力を著
しく低下させるという欠点があった。本発明は、トロリ
ー台車の走行加減速運転によって生じる吊り荷の周期的
な振れを抑制し、トロリー台車の走行速度を高く維持し
たクレーンの自動運転を可能にすることを目的とするも
のである。
を走行駆動する走行用電動機と、前記走行用電動機の速
度検出器により検出した電動機速度帰還信号(NMFB )
と前記走行用電動機の速度指令器の出力の速度指令信号
(NRF0 )との偏差信号から比例および積分器または比
例ゲインのみを持つ速度制御器によりトルク指令
(TRF)を演算し、前記トルク指令に従って走行用電動
機のトルクを制御することにより前記走行用電動機の速
度を制御する制御機能を備えた走行駆動制御装置と、前
記トロリー台車に設けた巻上機を駆動する巻上電動機
と、前記巻上電動機の駆動制御装置とを有する懸垂式ク
レーンの振れ止め制御方法において、吊り荷の振れ角検
出器により検出した振れ角信号(θE )と設定したダン
ピング係数(δ)と重力の加速度(g)と走行用電動機
定格速度に対応する前記トロリー台車走行速度(VR )
と前記巻上電動機速度検出器から得られる巻上ドラムか
ら吊り荷までのロープ長の測定値(LE )とから、次
式、 NRF1 =NRF0 −2δgθE /(ωE VR ) ただし、ωE =(g/LE )1/2 、gは重力の加速度、
VR は走行用電動機定格速度に対応する前記トロリー台
車走行速度、の演算を行って求めた振れ止め速度指令
(NRF1 )と電動機帰還信号(NMFB )との偏差の信号
を比例積分増幅器により増幅して得られた速度補正信号
(NRFDP)を速度指令器の出力の速度指令(NRF0 )に
加算した補正速度指令信号(NRF 2 )を求めるダンピン
グ制御器を設け、前記ダンピング制御器により演算した
補正速度指令信号(NRF2 )に従って前記走行用電動機
の前記速度制御器により前記走行用電動機の速度を制御
するものである。
機帰還信号(NMFB )との偏差の信号を比例積分増幅器
により増幅して得られた速度補正信号(NRFDP)に代え
て、振れ止め速度指令(NRF1 )と電動機帰還信号(N
MFB )から次式、 ARF=sNRF1 AFB=sNMFB 、ただしsはラプラス演算子、の演算
を行って求めたトロリ台車走行加減速度指令信号ARFと
トロリ台車走行加減速度帰還信号AFBとの偏差の信号を
比例積分増幅器により増幅して得られた速度補正信号
(NRFDP)を、速度指令器の出力の速度指令(NRF0 )
に加算した補正速度指令信号(NRF2 )を求めるダンピ
ング制御器を設け、前記ダンピング制御器により演算し
た補正速度指令信号(NRF2 )に従って前記走行用電動
機の速度制御器により前記走行用電動機の速度を制御す
るものである。また、前記走行電動機の運転状態に応じ
て、複数のダンピング係数設定値のいずれか一を任意に
選択した信号を1次遅れ要素を介して生成した信号を最
終的なダンピング係数設定値として、前記ダンピング制
御器の演算に使用するものである。また、速度補正信号
(NRFDP)を、速度指令器の出力の速度指令(NRF0 )
に加算して補正速度指令信号(NRF2 )を求めるダンピ
ング制御器に代えて、前記速度補正信号(NRFDP)を前
記振れ止め速度指令(NRF1 )に加算した補正速度指令
信号(NRF2 )を求めるダンピング制御器を設け、前記
ダンピング制御器により演算した補正速度指令信号(N
RF2 )に従って前記走行用電動機の前記速度制御器によ
り前記走行用電動機の速度を制御するものである。
発明の方法による制御装置の作用および吊り荷の振れの
振動抑制原理を説明する。まず、第1の発明による制御
装置の作用について説明する。図12において、トロリ
ー台車の走行速度をV1 (m/sec)、ロープの長さ
をL(m)とすると、吊り荷の振れ角θ(rad)を求
める公知の運動方程式は下記の数式1に示すとおりであ
る。
の速度NM との間には下記数式2に示す関係がある。
得られる。
下記数式4が得られる。
が得られる。
れ角の運動モデルと等価であることを示している。t=
0でθ=0より、一定の加速度α(p.u/sec)で
走行用電動機を加速する時のθ(t)を数式4より求め
てみると、下記数式6が得られる。
いる。トロリー台車が加速開始と共に、振動が始まり、
加速が終わっても吊り荷の振れの振動を減衰させる力は
空気の抵抗等であり、振れが止まるまでにはかなりの時
間を要する。この振れの振動にダンピングをかけるに
は、数式4の右辺のNM (s)が−θの関数を含むよう
にNM (s)を制御すれば良いので、数式4の右辺を下
記数式7の右辺のように分ける。
NMOは前記電動機速度NM における前記速度指令器によ
り出力される速度指令NRFO に比例する速度成分であ
る。数式7の両辺にg/(ω2 VR s)を乗じて、θ
(s)について整理すると下記数式8が得られる。
NRFO (p.u)に比例する信号成分NMO(p.u)
は、前記速度指令NRFO (p.u)に等しいので、下記
数式9が得られる。
ためのダンピング信号であり、振れ角θと角周波数ωと
の関数となっている。すなわち、このことは、電動機速
度NM (p.u)が数式9を満足する速度となるように
走行駆動制御装置に速度指令を与えれば良いことを意味
している。前記9式において、角周波数ωをロープ長さ
測定値LE を用いて、下記数式10に基づいて演算した
角周波数演算値ωE に置換え、更に前記吊り荷の振れ角
θを前記振れ角検出器により検出した振れ角信号θE に
置換えると、下記数式11を得る。
令信号NRF1 、左辺を走行速度帰還信号NMFB に置き換
えると、下記数式12および下記数式13を得る。
RFO を前記数式12の走行速度指令NRF1 と走行速度帰
還信号NMFB との偏差が0に近づくように補正すること
によって得られた補正速度指令NRF2 を、走行駆動制御
装置に与えて走行用電動機の速度をこの速度指令に追従
するように制御する。このように制御して、吊り荷の振
れのダンピング要素が生成されるように作用して、吊り
荷の振れの振動が抑制可能となる。
ついて説明する。数式7の両辺に、g/(ω2 VR )を
乗じ、前記電動機速度NM における前記速度指令NRF0
に比例する信号成分NM0を前記速度指令NRF0 に置き換
え、θ(s)について整理すると、下記数式14が得ら
れる。
プ長さ測定値LE を用いて、前記数式10に基づいて演
算した各周波数演算値ωE に置き換え、更に前記吊り荷
の振れ角θを前記振れ角検出器により検出した振れ角θ
E に、走行電動機速度NM を走行速度帰還信号に置き換
え、更に、前記数式14の右辺を走行加減速度指令信号
ARF、数式14の左辺を走行加減速度帰還信号AFBと置
き換えると、数式15および数式16を得る。
ロリ走行速度制御装置の速度帰還信号NMFB および前記
振れ角検出信号θE から、前記数式15の走行加減速度
指令信号ARFと、前記数式16の走行加減速度帰還信号
AFBとの偏差信号が0に近付くように、前記速度指令器
の出力信号NRF0 を補正することによって得られた速度
指令NRF2 を走行駆動制御装置に与えて、走行用電動機
の速度をこの速度指令NRF2 に追従するように制御す
る。このような制御により、吊り荷の運動にダンピング
要素が生成されるように作用して、吊り荷の周期的な振
れが抑制可能となる。
ついて説明する。前記第1の発明において、前記数式1
2の走行速度指令NRF1 を前記走行速度指令NRF1 と走
行速度帰還信号NMFB との偏差が0に近づくように補正
することによって得られた補正速度指令NRF2 を、走行
駆動制御装置に与えて走行用電動機の速度をこの速度指
令に追従するように制御する。このように制御して、吊
り荷の振れのダンピング要素が生成されるように作用し
て、同様に吊り荷の振れの振動が抑制可能となる。
いて説明する。前記第2の発明において、前記数式12
の走行速度指令NRF1 、前記トロリ走行速度制御装置の
速度帰還信号NMFB から前記数式15の走行加減速度指
令信号ARFと、前記数式16の走行加減速度帰還信号A
FBとの偏差信号が0に近付くように、前記走行速度指令
信号NRF1 を補正することによって得られた速度指令N
RF2 を走行駆動制御装置に与えて、走行用電動機の速度
をこの速度指令NRF2 に追従するように制御する。この
ような制御により、吊り荷の運動にダンピング要素が生
成されるように作用して、同様に吊り荷の周期的な振れ
が抑制可能となる。
図1は本発明の第1の実施例を示し、速度制御器を有す
るトロリー台車の走行駆動制御装置のブロック図であ
る。なお、従来例の説明で示した図11および図12と
同じ構成要素については同じ名称、同じ符号を用いて説
明を省略する。走行用電動機11の駆動軸に取りつけら
れた速度検出器14の信号を速度指令器21の出力信号
NRF0 にダンピング制御速度指令補正信号NRFDPを加え
て得られる補正速度指令信号NRF2 に帰還する場合、1
次遅れ要素を有するフィルタ26を通した信号NMFB を
帰還するものである。前記の補正速度指令信号NRF2 と
電動機速度帰還信号NMFB とその偏差を速度制御器 2
3に入力すると、その速度偏差信号に比例ゲインAを乗
じた信号と、更にその信号を時定数τI にて積分した信
号とを加えた信号をトルク指令信号TRFとして出力す
る。速度制御器23が比例ゲインAのみを持つ場合は、
その速度偏差信号にAを乗じた信号をTRFとして出力す
る。29は吊り荷の振れ角θを検出する振れ角検出器
で、トロリ台車1上に設けてある。
て説明する。ダンピング制御器30は、前記振れ角検出
器29によって検出された振れ角θに比例する振れ角検
出信号θE (rad)と設定したダンピング係数δ
(p.u)、重力の加速度g(m/sec2 )、走行用
電動機11の定格速度に対応するトロリー台車1の走行
速度VR (m/sec)、巻上電動機42の駆動軸に取
りつけられた速度検出用パルス信号を発生する速度検出
器45のパルスを計数することによって得られる巻上ド
ラム41から吊り荷6までのロープ長の測定値L
E(m)から前記数式12に基づき、振れ止め速度指令
信号NRF1 (p.u)を演算する。前記振れ止め速度指
令信号NRF1 と電動機速度帰還信号NMFB との偏差を比
例積分増幅器により増幅することにより、振れ止めダン
ピング制御速度指令補正信号NRFDPが得られる。速度指
令器21の出力の速度指令NRF0 に振れ止めダンピング
制御速度指令補正信号NRFDP(p.u)を加算した速度
指令信号NRF2 (p.u)を速度指令として速度検出信
号NMFB (p.u)との偏差を速度制御器23に入力す
ると、速度制御器23は電動機速度NM が、この速度指
令信号NRF2 に追従するように速度制御を行う。この制
御方法により、吊り荷の振れの振動には、設定されたダ
ンピング係数δにてダンピングがかかり、吊り荷の周期
的な振れが抑制される。
いて説明する。前記第1の発明の実施例に示されている
クレーンの振れ止め制御方法において、走行用電動機1
1を運転状態に応じて、ダンピング係数切替器31によ
り、複数のダンピング係数設定値δ1 〜δn の中から、
スイッチSW1 〜SWn を切り替えて任意に一つのダン
ピング係数設定値信号を選択し、出力する。ダンピング
係数切替器31により選択されたダンピング係数設定信
号をダンピング係数切替調整器32に入力すると、前記
選択されたダンピング係数設定値信号は、1次遅れ要素
を介してダンピング係数設定値信号δとして生成され
る。例えば、ダンピング係数切替器31の出力信号は、
δ1 からδ2 切り替えると、ダンピング係数切替器31
の出力信号はδ1 からδ2 に瞬間的に変化するが、ダン
ピング係数切替調整器32の出力側の信号が緩やかに変
化する結果、ダンピング制御器30によるダンピング制
御の速度補正信号NRFDPの演算に直接的な遅れを生じる
ことなく、クレーンの振れ止め制御を安定して行うこと
ができる。図9は、従来例の図14に対応する本発明の
振れの振動抑制方法を適用した場合のトロリー台車の特
性を示している。ここで、吊り荷の振れが十分に抑制さ
れ、従来例で示した図14の特性に比べてトロリー台車
の安定した可変速特性を示していることがわかる。
ク図である。この場合、前記数式15および数式16に
基づき、演算した走行加減速度指令信号ARFと走行加減
速度帰還信号AFBとの偏差信号を比例積分増幅器により
増幅することにより、振れ止めダンピング制御速度指令
補正信号NRFDPが得られる。第1の実施例と同様に、速
度指令器21の出力の速度指令NRF0 に振れ止めダンピ
ング制御速度指令補正信号NRFDP(p.u)を加算した
速度指令信号NRF2(p.u)を速度指令として速度検
出信号NMFB (p.u)との偏差を速度制御器23に入
力すると、速度制御器23は電動機速度NM が、この速
度指令信号NRF2 に追従するように速度制御を行う。図
10は、従来例の図14に対応する本発明の振れの振動
抑制方法を適用した場合のトロリー台車の特性を示して
いる。ここで、吊り荷の振れが十分に抑制され、従来例
で示した図14の特性に比べてトロリー台車の安定した
可変速特性を示しており、よりきめ細かな振れ止め制御
ができる。
ク図で、前記第3の実施例に示されているレーンの振れ
止め制御方法において、第2の実施例で示したように、
走行用電動機11を運転状態に応じて、ダンピング係数
切替器31により、複数のダンピング係数設定値δ1 〜
δn の中から、スイッチSW1 〜SWn を切り替えて任
意に一つのダンピング係数設定値信号を選択し、出力す
るもので、第2の実施例と同様の効果が得られる。図5
は、本発明の第5の実施例を示すブロック図である。こ
の場合、前記数式12に基づき、演算した走行速度指令
信号NRF1 と走行速度帰還信号NMFB との偏差信号を比
例積分増幅器により増幅して得られた振れ止めダンピン
グ制御速度指令補正信号NRFDP(p.u)を前記数式1
2の走行速度指令信号NRF1 に加算した速度指令信号N
RF2 (p.u)を速度指令として速度検出信号NMFB
(p.u)との偏差を速度制御器23に入力すると、速
度制御器23は電動機速度NM が、この速度指令信号N
RF2 に追従するように速度制御を行う。この制御方法に
より、前記振れ止めダンピング制御速度指令補正信号の
比例積分増幅器の増幅率が小さな値でも、吊り荷の周期
的な振れを抑制することができる。
ク図である。前記第5の実施例で示されているクレーン
の振れ止め制御方法において、前記第2の実施例で示し
たように、走行用電動機11を運転状態に応じて、ダン
ピング係数切替器31により、複数のダンピング係数設
定値δ1 〜δn の中から、スイッチSW1 〜SWn を切
り替えて任意に一つのダンピング係数設定値信号を選択
し、出力するもので、第2の実施例と同様の効果が得ら
れる。図7は本発明の第7の実施例を示すブロック図で
ある。この場合、前記数式15および数式16に基づ
き、演算した走行加減速度指令信号ARFと走行加減速度
帰還信号AFBとの偏差信号を比例積分増幅器により増幅
することにより、振れ止めダンピング制御速度指令補正
信号NRFDPが得られる。第5の実施例と同様に、走行速
度指令NRF1 に振れ止めダンピング制御速度指令補正信
号NRFDP(p.u)を加算した速度指令信号NRF2
(p.u)を速度指令として速度検出信号NMFB (p.
u)との偏差を速度制御器23に入力すると、速度制御
器23は電動機速度NM が、この速度指令信号NRF2 に
追従するように速度制御を行う。この制御方法により、
前記振れ止めダンピング制御速度指令補正の比例積分増
幅器の増幅率が小さな値でも、よりきめ細かな振れ止め
制御ができる。図8は、本発明の第8の実施例を示すブ
ロック図で、前記第7の実施例に示されているクレーン
の振れ止め制御方法において、第2の実施例で示したよ
うに、走行用電動機11を運転状態に応じて、ダンピン
グ係数切替器31により、複数のダンピング係数設定値
δ1 〜δn の中から、スイッチSW1 〜SWn を切り替
えて任意に一つのダンピング係数設定値信号を選択し、
出力するもので、第2の実施例と同様の効果が得られ
る。
ロリー台車の走行加減速中に発生する吊り荷の周期的な
振れが抑制され、クレーンの操作者の手動操作によって
振れを止める必要がなくなる結果、トロリー台車の高速
走行が可能となり、クレーンの自動運転による搬送能力
を著しく向上させることができる。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
すブロック図である。
制御装置の加減速特性図である。
駆動制御装置の加減速特性図である。
る懸垂式クレーンの構成説明図である。
受ける力学的関係を示す説明図である。
る。
る。
機 14 速度検出器 2 車輪 3 レール 4 巻上機 41 巻上ドラム 42 巻上用電動
機 45 速度検出器 21 速度指令器 22 直線指令器 23 速度制御器 24 電動機トルク制御器 25 走行用電動
機の機械的時定数 26 速度検出フィルタ 29 吊り荷の振
れ角検出器 30 ダンピング制御器 31 ダンピング
係数切替器 32 ダンピング係数切替調整器
Claims (4)
- 【請求項1】 トロリー台車を走行駆動する走行用電動
機と、前記走行用電動機の速度検出器により検出した電
動機速度帰還信号(NMFB )と前記走行用電動機の速度
指令器の出力の速度指令信号(NRF0 )との偏差信号か
ら比例および積分器または比例ゲインのみを持つ速度制
御器によりトルク指令(TRF)を演算し、前記トルク指
令に従って走行用電動機のトルクを制御することにより
前記走行用電動機の速度を制御する制御機能を備えた走
行駆動制御装置と、前記トロリー台車に設けた巻上機を
駆動する巻上電動機と、前記巻上電動機の駆動制御装置
とを有する懸垂式クレーンの振れ止め制御方法におい
て、 吊り荷の振れ角検出器により検出した振れ角信号(θ
E )と設定したダンピング係数(δ)と重力の加速度
(g)と走行用電動機定格速度に対応する前記トロリー
台車走行速度(VR )と前記巻上電動機速度検出器から
得られる巻上ドラムから吊り荷までのロープ長の測定値
(LE )とから、次式、 NRF1 =NRF0 −2δgθE /(ωE VR ) ただし、ωE =(g/LE )1/2 、gは重力の加速度、
VR は走行用電動機定格速度に対応する前記トロリー台
車走行速度、の演算を行って求めた振れ止め速度指令
(NRF1 )と電動機帰還信号(NMFB )との偏差の信号
を比例積分増幅器により増幅して得られた速度補正信号
(NRFDP)を速度指令器の出力の速度指令(NRF0 )に
加算して補正速度指令信号(NRF 2 )を求めるダンピン
グ制御器を設け、前記ダンピング制御器により演算した
補正速度指令信号(NRF2 )に従って前記走行用電動機
の前記速度制御器により前記走行用電動機の速度を制御
することを特徴とするクレーンの振れ止め制御方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のクレーンの振れ止め制御
方法において、振れ止め速度指令(NRF1 )と電動機帰
還信号(NMFB )との偏差の信号を比例積分増幅器によ
り増幅して得られた速度補正信号(NRFDP)に代えて、
振れ止め速度指令(NRF1 )と電動機帰還信号(N
MFB )から次式、 ARF=sNRF1 AFB=sNMFB 、ただしsはラプラス演算子、の演算
を行って求めたトロリ台車走行加減速度指令信号ARFと
トロリ台車走行加減速度帰還信号AFBとの偏差の信号を
比例積分増幅器により増幅して得られた速度補正信号
(NRFDP)を、速度指令器の出力の速度指令(NRF0 )
に加算して補正速度指令信号(NRF2 )を求めるダンピ
ング制御器を設け、前記ダンピング制御器により演算し
た補正速度指令信号(NRF2 )に従って前記走行用電動
機の速度制御器により前記走行用電動機の速度を制御す
ることを特徴とするクレーンの振れ止め制御方法。 - 【請求項3】 前記走行電動機の運転状態に応じて、複
数のダンピング係数設定値のいずれか一を任意に選択し
た信号を1次遅れ要素を介して生成した信号を最終的な
ダンピング係数設定値として、前記ダンピング制御器の
演算に使用する請求項1または2項に記載のクレーンの
振れ止め制御方法。 - 【請求項4】 請求項1から3項までのいずれか1項に
記載のクレーンの振れ止め制御方法において、速度補正
信号(NRFDP)を、速度指令器の出力の速度指令(N
RF0 )に加算して補正速度指令信号(NRF2 )を求める
ダンピング制御器に代えて、前記速度補正信号
(NRFDP)を前記振れ止め速度指令(NRF1 )に加算し
て補正速度指令信号(NRF2 )を求めるダンピング制御
器を設け、前記ダンピング制御器により演算した補正速
度指令信号(NRF2 )に従って前記走行用電動機の前記
速度制御器により前記走行用電動機の速度を制御するこ
とを特徴とするクレーンの振れ止め制御方法。
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JP27051094A JP2890393B2 (ja) | 1993-10-13 | 1994-10-07 | クレーンの振れ止め制御方法 |
Applications Claiming Priority (5)
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JP28046393 | 1993-10-13 | ||
JP6-104881 | 1994-04-18 | ||
JP5-280463 | 1994-04-18 | ||
JP10488194 | 1994-04-18 | ||
JP27051094A JP2890393B2 (ja) | 1993-10-13 | 1994-10-07 | クレーンの振れ止め制御方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2890393B2 true JP2890393B2 (ja) | 1999-05-10 |
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Family Applications (1)
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JP27051094A Expired - Lifetime JP2890393B2 (ja) | 1993-10-13 | 1994-10-07 | クレーンの振れ止め制御方法 |
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-
1994
- 1994-10-07 JP JP27051094A patent/JP2890393B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH082877A (ja) | 1996-01-09 |
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