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JP2879440B1 - テンション制御した巻取機 - Google Patents

テンション制御した巻取機

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JP2879440B1
JP2879440B1 JP9709298A JP9709298A JP2879440B1 JP 2879440 B1 JP2879440 B1 JP 2879440B1 JP 9709298 A JP9709298 A JP 9709298A JP 9709298 A JP9709298 A JP 9709298A JP 2879440 B1 JP2879440 B1 JP 2879440B1
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servomotor
sheet
stand
winding
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JP9709298A
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義則 田原
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MAYSUN CORP
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MAYSUN CORP
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Publication date
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Abstract

【要約】 【解決手段】 巻取機において、アンリールスタンドの
原反ロールとフィードロールとの間におけるシートのテ
ンションは、原反ロールに回転トルクを与える第1のA
Cサーボモータの電流値のみを制御することによって行
われ、フィードロールと巻取ロールとの間におけるシー
トのテンションは、フィードロールのための第2のAC
サーボモータとサーフェイスロールのための第3のAC
サーボモータとの間の速度制御をすることによって、ま
たは、巻取ロールに回転トルクを与える第3のACサー
ボモータの電流値が所望値となるよう回転数を制御する
ことによって行われる。 【効果】 巻取機のシステム全体の構成を簡単化でき、
安価なものとすることができ、しかも、タイムラグの少
ない精度の高いテンション制御を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、樹脂フィル
ム、アルミ箔、銅箔、またはこれら素材をラミネートし
たラミネート材等のシート状物体の巻取機に関するもの
であり、より詳細に述べると、この種のシート状物体の
裁断時、特に、スリッティングする際等に使用するのに
適したような巻取機におけるテンション制御に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、この種のシート状物体を
所定巾にスリッティングする際に使用する巻取機におい
ては、巾広のシートを巻回した原反ロールからシートを
巻き戻しつつスリッティングして後、そのスリッティン
グされた所定巾のシートを再び巻き取って巻取ロール
(製品ロール)とするようなことが行われている。この
ような従来のスリッタでは、原反ロールを巻き戻すアン
リール側に、メカニカルブレーキ、またはパウダーブレ
ーキ等を専ら使用し、アンリールとフィードロール間に
テンション検出ロールを配し、この間のテンションを検
出し、テンションコントロールを行っている。また、一
部には、アンリール側巻取径を演算で求め、テンション
検出ロール無しのコントロールを行なうものもあった。
【0003】一方、フィードロールと巻取ロール(製品
ロール)との間のテンションは、巻取ロール駆動側にパ
ウダークラッチを配し、経験的なスリップ率を与えるこ
とにより、コントロールするとか、その間にダンサーロ
ールを配し、このダンサーロールの重量を規定し、その
位置が一定となるようにパウダークラッチをスリップさ
せる方法とかがとられてきた。勿論、パウダークラッチ
の代わりにモータを使用した制御も行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のスリ
ッティング等の加工機に使用する巻取機におけるシート
のテンションの制御方法では、特に、極薄フィルム等の
加工においてアンリール側にメカニカルブレーキ、また
はパウダーブレーキを使用する方法では、メカロスが大
きく、過大テンションとなり、フィルムに永久歪を生じ
る等の不都合があった。また、テンション検出ロールを
使用する制御方法では、テンション検出ロールに使用す
るロードセルの応答速度が遅いために、制御の遅れ、す
なわち、タイムラグが大きくなり、どうしてもテンショ
ンを精密に一定に保つことができなかった。このように
スリッティング中にシートのテンションが微妙に変化し
てしまうと、伸びの大きなフィルムの場合には、切り口
が悪くなってしまい、また、伸びの無いフィルムの場合
には、滑りが生じてしまうという不都合が生じてしまっ
ていた。
【0005】一方、巻取側においても、前述したような
問題以外に製品の品質に直接関係する巻固さとか巻姿等
の問題があり、これらはまたテンションによって決定さ
れるものであるから、巻取側のACサーボモータは、フ
ィードロールによってアンリール側テンションを一旦カ
ットし、解放されたシートを微妙なテンションコントロ
ールによって再度巻き取ることを可能とするものでなけ
ればならない。
【0006】また、テンション検出ロールとか、ダンサ
ーロール等を配置することは、装置の複雑化を招き、場
合によっては設置困難なことがある。
【0007】本発明の目的は、前述したような従来技術
の問題点を解消し、装置構成を単純化し、ゼロテンショ
ンから高精度で微妙なテンションコントロールを非常に
簡単に行えるようにした巻取機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの特徴によ
れば、原反ロールを巻き戻ししうるように保持するアン
リールスタンドと、該アンリールスタンドに保持された
原反ロールから巻き戻されたシートを巻取ロールへと巻
き取るための巻取スタンドと、前記アンリールスタンド
と前記巻取スタンドとの間に配置されて該アンリールス
タンドに保持された前記原反ロールからシートを前記巻
取スタンドの方へと給送するフィードロールとを備えた
巻取機において、前記アンリールスタンドに設けられて
前記原反ロールに回転トルクを与えるための第1のAC
サーボモータと、前記フィードロールに回転トルクを与
えるための第2のACサーボモータと、前記巻取スタン
ドにおいて形成される前記巻取ロールに回転トルクを与
えるためのサーフェイスロール駆動用としての第3のA
Cサーボモータとを備え、前記アンリールスタンドの前
記原反ロールと前記フィードロールとの間におけるシー
トのテンションは、前記第1のACサーボモータの電流
値のみを制御することによって所望値となるように制御
され、前記フィードロールと前記サーフェイスロールと
の間におけるシートのテンションは、前記第2のACサ
ーボモータと前記第3のACサーボモータとの間の速度
制御をすることによって所望値となるように制御され
る。
【0009】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
第1のACサーボモータの電流値のみの制御は、前記フ
ィードロールの回転速度によって決まるシートの流れ量
および前記原反ロールの回転数とから前記原反ロールの
直径を演算し、前記第1のACサーボモータの電流値に
よって決まる前記原反ロールに掛かるトルクと前記演算
された前記原反ロールの直径とからシートのテンション
を求め、前記第1のACサーボモータの電流値を、該テ
ンションが所望値となる前記原反ロールの直径に対応す
るトルクとなる電流値とするような制御であり、前記第
2のACサーボモータと前記第3のACサーボモータと
の間の速度制御は、前記フィードロールと前記サーフェ
イスロールとの間の速度比がシートのテンションの所望
値に対応する一定値となるように、前記第2のACサー
ボモータおよび第3のACサーボモータの電圧制御また
はパルス列によるデジタル制御することによって行われ
る。
【0010】本発明の別の特徴によれば、原反ロールを
巻き戻ししうるように保持するアンリールスタンドと、
該アンリールスタンドに保持された原反ロールから巻き
戻されたシートを巻取ロールへと巻き取るための巻取ス
タンドと、前記アンリールスタンドと前記巻取スタンド
との間に配置されて該アンリールスタンドに保持された
前記原反ロールからシートを前記巻取スタンドの方へと
給送するフィードロールとを備えた巻取機において、前
記アンリールスタンドに設けられて前記原反ロールに回
転トルクを与えるための第1のACサーボモータと、前
記フィードロールに回転トルクを与えるための第2のA
Cサーボモータと、前記巻取スタンドに設けられて前記
巻取ロールに回転トルクを与えるための第3のACサー
ボモータとを備え、前記アンリールスタンドの前記原反
ロールと前記フィードロールとの間におけるシートのテ
ンションは、前記第1のACサーボモータの電流値のみ
を制御することによって所望値となるように制御され、
前記フィードロールと前記巻取ロールとの間におけるシ
ートのテンションは、前記第3のACサーボモータの電
流値が所望値となるよう回転数を制御することによって
制御される。
【0011】本発明の一つの実施の形態によれば、前記
第1のACサーボモータの電流値のみの制御は、前記フ
ィードロールの回転速度によって決まるシートの流れ量
および前記原反ロールの回転数とから前記原反ロールの
直径を演算し、前記第1のACサーボモータの電流値に
よって決まる前記原反ロールに掛かるトルクと前記演算
された前記原反ロールの直径とからシートのテンション
を求め、前記第1のACサーボモータの電流値を、該テ
ンションが所望値となる前記原反ロールの直径に対応す
るトルクとなる電流値とするような制御であり、前記第
3のACサーボモータの電流値の制御は、前記フィード
ロールの回転速度によって決まるシートの流れ量および
前記巻取ロールの回転数とから前記巻取ロールの直径を
演算し、前記第3のACサーボモータの電流値によって
決まる前記巻取ロールに掛かるトルクと前記演算された
前記巻取ロールの直径とからシートのテンションを求
め、前記第3のACサーボモータの電流値を、該テンシ
ョンが所望値となる前記巻取ロールの直径に対応するト
ルクとなる電流値とするような制御である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面に基づいて、本発
明の実施例について本発明をより詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例としてのスリッ
タに適用した巻取機の全体構成を概略的に示している。
この巻取機は、主として、スリッティングすべきシート
状物体を巻回した原反ロール1を巻き戻ししうるように
保持するアンリールスタンド10と、シート状物体をス
リッティングするためのスリッタ60と、アンリールス
タンド10とスリッタ60との間に配置されてアンリー
ルスタンド10に保持された原反ロール1からシート2
をスリッタ60の方へと繰り出すようにするためのフィ
ードロール40と、スリッタ60によってスリッティン
グされたシート3を巻取ロール(製品ロール)4とする
巻取手段を構成するサーフェイスロール90を含む巻取
スタンド100とを備えている。
【0014】アンリールスタンド10は、原反ロール1
を装着してこの原反ロール1と共に回転しうるシャフト
11が取り付けられている。このシャフト11には、シ
ャフト11を回転させて原反ロール1に回転トルクを与
えるための第1のACサーボモータ12が関連付けられ
ている。また、フィードロール40には、このフィード
ロール40に回転トルクを与えるための第2のACサー
ボモータ41が関連付けられている。さらにまた、サー
フェイスロール90には、このサーフェイスロール40
に回転トルクを与えるための第3のACサーボモータ9
1が関連付けられている。
【0015】ここで、本発明において重要な役割を果た
すACサーボモータの特性について詳述しておく。AC
サーボモータは、その発生トルクが電流値に比例し、そ
の回転数が電圧のみによって決定されるという特性があ
る。また、ACサーボモータの中には、その回転数がパ
ルス列によるデジタル制御されるようなものもある。そ
して、トルクと回転数との間には相互関係は全くない。
したがって、本発明においては、前述したような特性を
有するベクトルインバータモータ、直流サーボモータ等
を使用してもよい。このため、本明細書中において使用
する用語「ACサーボモータ」は、このような直流サー
ボモータ等をも含む広い意味を有するものである。本発
明において使用するACサーボモータは、市販されてい
る任意のものでよいが、例えば、東栄電機株式会社から
BS Servo series およびF seriesとして販売されている
デジタルACサーボモータ、BSサーボモータであって
よい。
【0016】次に、このような巻取機の全体の動作およ
びテンション制御について説明する。アンリールスタン
ド10のシャフト11に装着された原反ロールからスリ
ッティングすべきシート2がフィードロール40によっ
て、転換ロール20および30を通して引き出されて、
フィードロール40を経て、さらに転換ロール50を経
て、スリッタ60へ送られる。
【0017】そして、スリッタ60によって所定巾にス
リッティングされたシート3は、転換ロール70および
エキスパンションロール80を経てサーフェイスロール
90へと送られる。スリッティングされたシート3は、
さらに、巻取スタンド100の巻取シャフト101へと
巻き付けられて、巻取ロール4とされていく。このと
き、巻取ロール4は、シート3に掛かるテンションによ
ってサーフェイスロール90との間にスリップが生じな
い程度の接圧で、サーフェイスロール90に押し当てら
れている。
【0018】このような巻取機の動作の流れのなかで本
発明によって行われるテンション制御の全体動作につい
て、以下説明する。先ず、アンリールスタンド10の原
反ロール1とフィードロール(別称テンションカットロ
ール)40との間におけるシート2のテンションの制御
につき説明するに、フィードロール40の回転等からシ
ート2の流れ量を計測し、また、原反ロール1の回転数
を計測して、現時点での原反ロール1の直径を時々刻々
演算して求めていく。原反ロールの回転作動初期時を除
いて、通常は、巻取スタンド10のシャフト11に関連
付けられた第1のACサーボモータ12は、ブレーキと
して作用するのが普通であり、この第1のACサーボモ
ータ12の電流値を時々刻々検出することにより、原反
ロール1に掛かる回転トルクを知ることができる。この
ように時々刻々演算で求めた原反ロール1の直径と原反
ロールに掛かる回転トルクとから、シート2に掛かるテ
ンションを時々刻々求めることができる。したがって、
このテンションが所望値となるように、第1のACサー
ボモータ12の電流値のみを制御して、原反ロール1に
掛かる回転トルクが、その所望のテンション値に対応す
る回転トルクとなるようにすることができる。
【0019】次に、フィードロール40とサーフェイス
ロール90との間におけるシート3のテンションの制御
につき説明するに、第2のACサーボモータ41と第3
のACサーボモータ91との回転比が所望のテンション
値に対応する一定値となるようなドロー制御(速度制御
または速度差制御)によりそのテンションコントロール
が行われる。すなわち、フィードロール40を駆動する
第2のACサーボモータ41およびサーフェイスロール
90を駆動する第3のACサーボモータ91の電圧制御
またはパルス列によるデジタル制御によって各ロールの
回転を制御し、この場合、基準はフィードロール40で
もサーフェイスロール90でもよく、とにかく、常に一
定速度比で駆動すればよい。また、このドロー制御とテ
ンション値の関係は、サーフェイスロール90の駆動モ
ータである第3のACサーボモータの電流値、すなわ
ち、トルクとサーフェイスロール90の直径から容易に
求まる。
【0020】なお、フィードロール40は、タングステ
ンカーバイドまたはモリブデン溶射ロールまたはセラミ
ックロール等の高摩擦ロールを使用し、且つできるだけ
抱き角度を大きくとれる配置とするのがよい。また、ニ
ップロールを配してフィードロールとニップロールによ
ってシートをニップする方法もある(図示していな
い)。サーフェイスロール40も一般的には、前述した
のと同じく高摩擦ロールまたはスリッティングすべきシ
ートの素材によってゴムロール等を使用するのが好まし
い。また、中間に使用する転換ロール等の小ロール等の
メカロス防止には、各ロールをベルト等で駆動するよう
にすることも考えられる。
【0021】さらにまた、アンリールスタンド10にお
いて原反ロール1を駆動するための第1のACサーボモ
ータ12は、前述したように、一般的には回生ブレーキ
として作用し、発電により省エネとなるが、原反ロール
が初期の段階で大きく加勢する必要のある場合は、逆に
回転モータとして作用する場合もあり、その切り換えは
自動的にスムーズに行える。
【0022】図2は、本発明の別の実施例としてのスリ
ッタに適用した巻取機の全体構成を概略的に示してい
る。この巻取機は、主として、スリッティングすべきシ
ート状物体を巻回した原反ロール1を巻き戻ししうるよ
うに保持するアンリールスタンド10と、シート状物体
をスリッティングするためのスリッタ60と、アンリー
ルスタンド10とスリッタ60との間に配置されてアン
リールスタンド10に保持された原反ロール1からシー
ト2をスリッタ60の方へと繰り出すようにするための
フィードロール40と、スリッタ60によってスリッテ
ィングされたシート3を軸巻き方式により巻取ロール
(製品ロール)4とするシャフト101Aを備えた巻取
スタンド100Aとを備えている。
【0023】アンリールスタンド10は、原反ロール1
を装着してこの原反ロール1と共に回転しうるシャフト
11が取り付けられている。このシャフト11には、シ
ャフト11を回転させて原反ロール1に回転トルクを与
えるための第1のACサーボモータ12が関連付けられ
ている。また、フィードロール40には、このフィード
ロール40に回転トルクを与えるための第2のACサー
ボモータ41が関連付けられている。さらにまた、巻取
スタンド100Aのシャフト101Aには、このシャフ
ト101Aを回転させて巻取ロール4に回転トルクを与
えるための第3のACサーボモータ102が関連付けら
れている。
【0024】次に、このような巻取機の全体の動作およ
びテンション制御について説明する。アンリールスタン
ド10のシャフト11に装着された原反ロールからスリ
ッティングすべきシート2がフィードロール40によっ
て、転換ロール20および30を通して引き出されて、
フィードロール40を経て、さらに転換ロール50を経
て、スリッタ60へ送られる。
【0025】そして、スリッタ60によって所定巾にス
リッティングされたシート3は、転換ロール70、エキ
スパンションロール80および転換ロール85を経て,
巻取スタンド100Aのシャフト101Aへと巻き付け
られ、巻取ロール4とされていく。このとき、巻取ロー
ル4には、シート3に掛かるテンションによって巻取ロ
ール4との間にスリップが生じない程度の接圧で、加圧
ロール103が押し当てられている。
【0026】このような巻取機の動作の流れのなかで本
発明によって行われるテンション制御の全体動作につい
て、以下説明する。先ず、アンリールスタンド10の原
反ロール1とフィードロール40との間におけるシート
2のテンションの制御については、図1に関して前述し
た巻取機におけるアンリールスタンド10の原反ロール
1とフィードロール40との間におけるシート2のテン
ションの制御と同じであるので、ここでは、繰り返し説
明しない。
【0027】次に、フィードロール40と巻取ロール4
との間におけるシート3のテンションの制御につき説明
するに、アンリールスタンド10の原反ロール1とフィ
ードロール40との間におけるシート2のテンションの
制御の仕方と同様の原理により、フィードロール40の
回転等からシート3の流れ量を計測し、また、巻取ロー
ル4の回転数を計測して、現時点での巻取ロール4の直
径を時々刻々演算して求めていく。この第3のACサー
ボモータ102の電流値を時々刻々検出することによ
り、巻取ロール4に掛かる回転トルクを知ることができ
る。このように時々刻々演算で求めた巻取ロール4の直
径と巻取ロールに掛かる回転トルクとから、シート3に
掛かるテンションを時々刻々求めることができる。した
がって、このテンションが所望値となるように、第3の
ACサーボモータ102の回転数の増減によって電流値
が所望値となるよう制御して、巻取ロール4に掛かる回
転トルクが、その所望のテンション値に対応する回転ト
ルクとなるようにすることができる。
【0028】
【発明の効果】テンション検出ロールが不要であり、制
御のタイムラグはほとんどゼロとすることができる。
【0029】パルス列によるデジタル制御によれば、1
/10000以上の速度精度も可能であり、金属箔等の
伸びのほとんど無いシートの巻き取りも容易である。
【0030】逆に著しく伸び易いフィルム等について
は、制御のタイムラグがほとんどゼロのため、巻取速度
の変化等にもほとんど影響されず切り口は極めて良好と
なる。
【0031】アンリールとフィードロール間は、ACサ
ーボモータの電流値のみで、また、フィードロールとサ
ーフェイスロール間は、両者の電圧比(パルス列の比を
含む)のみでコントロールできるので、極めてシンプル
な速度制御となる。
【0032】したがって、巻取機のシステム全体の構成
を簡単化でき、安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのスリッタに適用した
巻取機の全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の別の実施例としてのスリッタに適用し
た巻取機の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 原反ロール 2 巻き戻されたシート 3 スリッティングされたシート 4 巻取ロール 10 アンリールスタンド 11 シャフト 12 第1のACサーボモータ 20 転換ロール 30 転換ロール 40 フィードロール 41 第2のACサーボモータ 50 転換ロール 60 スリッタ 70 転換ロール 80 エキスパンションロール 85 転換ロール 90 サーフェイスロール 91 第3のACサーボモータ 100 巻取スタンド 100A 巻取スタンド 101 シャフト 101A シャフト 102 第3のACサーボモータ 103 加圧ロール

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原反ロールを巻き戻ししうるように保持
    するアンリールスタンドと、該アンリールスタンドに保
    持された原反ロールから巻き戻されたシートを巻取ロー
    ルへと巻き取るための巻取スタンドと、前記アンリール
    スタンドと前記巻取スタンドとの間に配置されて該アン
    リールスタンドに保持された前記原反ロールからシート
    を前記巻取スタンドの方へと給送するフィードロールと
    を備えた巻取機において、前記アンリールスタンドに設
    けられて前記原反ロールに回転トルクを与えるための第
    1のACサーボモータと、前記フィードロールに回転ト
    ルクを与えるための第2のACサーボモータと、前記巻
    取スタンドにおいて形成される前記巻取ロールに回転ト
    ルクを与えるためのサーフェイスロール駆動用としての
    第3のACサーボモータとを備えており、前記アンリー
    ルスタンドの前記原反ロールと前記フィードロールとの
    間におけるシートのテンションは、前記第1のACサー
    ボモータの電流値のみを制御することによって所望値と
    なるように制御され、前記フィードロールと前記サーフ
    ェイスロールとの間におけるシートのテンションは、前
    記第2のACサーボモータと前記第3のACサーボモー
    タとの間の速度制御をすることによって所望値となるよ
    うに制御されることを特徴とする巻取機。
  2. 【請求項2】 前記第1のACサーボモータの電流値の
    みの制御は、前記フィードロールの回転速度によって決
    まるシートの流れ量および前記原反ロールの回転数とか
    ら前記原反ロールの直径を演算し、前記第1のACサー
    ボモータの電流値によって決まる前記原反ロールに掛か
    るトルクと前記演算された前記原反ロールの直径とから
    シートのテンションを求め、前記第1のACサーボモー
    タの電流値を、該テンションが所望値となる前記原反ロ
    ールの直径に対応するトルクとなる電流値とするような
    制御であり、前記第2のACサーボモータと前記第3の
    ACサーボモータとの間の速度制御は、前記フィードロ
    ールと前記サーフェイスロールとの間の速度比がシート
    のテンションの所望値に対応する一定値となるように、
    前記第2のACサーボモータおよび第3のACサーボモ
    ータの電圧制御またはパルス列によるデジタル制御する
    ことによって行われる請求項1記載の巻取機。
  3. 【請求項3】 原反ロールを巻き戻ししうるように保持
    するアンリールスタンドと、該アンリールスタンドに保
    持された原反ロールから巻き戻されたシートを巻取ロー
    ルへと巻き取るための巻取スタンドと、前記アンリール
    スタンドと前記巻取スタンドとの間に配置されて該アン
    リールスタンドに保持された前記原反ロールからシート
    を前記巻取スタンドの方へと給送するフィードロールと
    を備えた巻取機において、前記アンリールスタンドに設
    けられて前記原反ロールに回転トルクを与えるための第
    1のACサーボモータと、前記フィードロールに回転ト
    ルクを与えるための第2のACサーボモータと、前記巻
    取スタンドに設けられて前記巻取ロールに回転トルクを
    与えるための第3のACサーボモータとを備えており、
    前記アンリールスタンドの前記原反ロールと前記フィー
    ドロールとの間におけるシートのテンションは、前記第
    1のACサーボモータの電流値のみを制御することによ
    って所望値となるように制御され、前記フィードロール
    と前記巻取ロールとの間におけるシートのテンション
    は、前記第3のACサーボモータの電流値が所望値とな
    るよう回転数を制御することによって制御されることを
    特徴とする巻取機。
  4. 【請求項4】 前記第1のACサーボモータの電流値の
    みの制御は、前記フィードロールの回転速度によって決
    まるシートの流れ量および前記原反ロールの回転数とか
    ら前記原反ロールの直径を演算し、前記第1のACサー
    ボモータの電流値によって決まる前記原反ロールに掛か
    るトルクと前記演算された前記原反ロールの直径とから
    シートのテンションを求め、前記第1のACサーボモー
    タの電流値を、該テンションが所望値となる前記原反ロ
    ールの直径に対応するトルクとなる電流値とするような
    制御であり、前記第3のACサーボモータの電流値の制
    御は、前記フィードロールの回転速度によって決まるシ
    ートの流れ量および前記巻取ロールの回転数とから前記
    巻取ロールの直径を演算し、前記第3のACサーボモー
    タの電流値によって決まる前記巻取ロールに掛かるトル
    クと前記演算された前記巻取ロールの直径とからシート
    のテンションを求め、前記第3のACサーボモータの電
    流値を、該テンションが所望値となる前記巻取ロールの
    直径に対応するトルクとなる電流値とするような制御で
    ある請求項3記載の巻取機。
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