JP2859622B2 - ヒンジ蓋付き煙草パッケージの製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、パッケージのブランクが搬送の間に折曲
タレットによって煙草ブロックの回りで折曲され、パッ
ケージのブランクが煙草ブロックと共に折曲タレットの
ポケット内に保持され、折曲タレットに連結された固定
位置の折曲部材により折曲される、ヒンジ蓋付き煙草パ
ッケージの製造装置に関する。

［従来の技術］ ヒンジ蓋付きパッケージは、煙草を収納するために広
く用いられている。ヒンジ蓋付きパッケージは、パッケ
ージ部と、後壁の領域においてパッケージ部にヒンジ連
結された蓋とからなる。パッケージ内の煙草グループ
は、箔などからなる内部包装紙で包装されて、煙草ブロ
ックを構成している。

このタイプのパッケージを製造するためのパッケージ
装置には、パッケージのブランク及び煙草を収納するポ
ケットを有する少なくとも１つの折曲タレットが設けら
れている。この折曲タレットは、間欠的に駆動され、即
ち、周期的に駆動される。屈曲タレットによってパッケ
ージのブランクが搬送される間に、必要な折曲工程が実
行される。このタイプのパッケージ装置の性能は、折曲
タレットの周期的駆動のために、制限されている。

［発明の目的］ この発明の目的は、煙草を注意深く処理しながら、従
来のパッケージ装置より高い性能を発揮する、即ち、単
位時間当りのパッケージの製造個数を多くした、ヒンジ
蓋付きパッケージの製造装置を提供することにある。

［発明の構成、効果］ この発明の目的を達成するために、第１の折曲タレッ
トの領域において、折曲タレットのポケットに位置され
た後壁の内側壁タブ、蓋後壁の内蓋側壁タブ、底壁及び
前壁からなるブランクの部分、並びに、蓋頂部壁及び蓋
前壁からなるブランクの部分は、これらが煙草ブロック
に当接されるまで折曲される。第２の折曲タレットの領
域では、前壁の外側壁タブは、蓋内側壁タブに対して折
曲され、外蓋側壁タブは、蓋内側壁タブに対して折曲さ
れ、第２の折曲タレットの領域では、パッケージのブラ
ンクの前壁は、ポケットの内側に面している。

従って、この発明では、パッケージの製造即ち折曲
は、連続して駆動される連続した２つの折曲タレットで
生起される。第１の折曲タレットは、折曲工程の主要部
を実行する。部分的に折曲されたパッケージが第２の折
曲タレットに搬送される結果、中間品の姿勢、即ち、ポ
ケット内で部分的に折曲されたパッケージの姿勢は、第
１の折曲タレットにおける姿勢に対して変えられる。こ
れにより、第２のタレットにおいて、第１の折曲タレッ
トの折曲作用の同様な繰返しによって、ヒンジ蓋付きパ
ッケージを完成することが可能である。

同時に、２つの折曲タレットのポケットの構成は、重
要である。折曲タレットの各ポケットは、半径方向に移
動可能な側壁折曲部材に取付けられている。これらの側
壁折曲部材は、折曲タレットの回転の間に、内方に引込
まれた位置から外方に移動され、その結果、ブランクの
横方向に突出したタブ（即ち、内及び外側壁タブ）は、
煙草又は以前に折曲された側壁タブに当接されることに
よって、包装に適した位置に折曲される。

搬送の間、軸線方向ポケットを越えて横に突出したブ
ランクは、同様に、煙草の外面に当接されるまでに、延
出された初期位置から折曲部材によって折曲される。部
分的に折曲されたパッケージが第２の折曲タレットに搬
送される間に、横方向にのみ突出した外側壁タブは、未
だ折曲されていない。第２の折曲タレットのポケット内
のパッケージが搬送の間に変えられた姿勢にあるため、
第２の折曲タレットの領域において、外側壁タブは、半
径方向に移動可能な側壁折曲部材によって最終位置に折
曲される。

効率を増すためにこの発明の他の実施例では、装置
は、２つの軌道により構成されている。即ち、２つのパ
ッケージが同時に製造される。各折曲タレットは、共通
の駆動軸に配置された２つのタレットディスクを有する
二重タレットから構成されている。

取付けられるカラーのブランクを有する煙草ブロック
は、給送タレットによって第１の折曲タレットに給送さ
れ、パッケージの中間品の正しい位置で第１の折曲タレ
ットのポケットに搬送される。

回転している第１の折曲タレットへの平坦なブランク
の給送は、２つのブランク軌道により実行される。これ
らのブランク軌道は、各々、互いに隣接して配置された
２つのタレットディスクの２つのポケットに交互に２つ
のブランクを搬送する。

折曲が完成したパッケージは、第２の折曲タレットを
離脱すると即座に、パッケージの形状を整えるために、
乾燥タレットに搬送される。この乾燥タレットにパッケ
ージを搬送する領域では、ストライプ状の税金スタンプ
がパッケージに押印される。

この発明の更なる特徴は、折曲タレットの構成、折曲
タレットのポケット、煙草ブロックのための搬送タレッ
ト、乾燥タレットの構成にある。

［実施例］ ヒンジ蓋付き煙草パッケージ10は、薄いカードボード
で形成された直方体パッケージである。煙草群は、薄い
フォイル製の内部包装紙に包まれた煙草ブロック11とし
てヒンジ蓋付き煙草パッケジ10によって包囲される。

ヒンジ蓋付き煙草パッケージ10は、第１図の展開図に
示されるパッケージのブランクから折曲されて形成され
る。折曲線及び切取り線によって、前壁13、底壁14、後
壁15、蓋後壁16、蓋頂部壁17、及び蓋前壁18が規定され
ている。蓋前壁18の自由側には、蓋内タブ19が隣接され
ている。この蓋内タブ19は、パッケージ10の終端にあっ
て、蓋前壁18の内面に対して折曲される。

パッケージ10の側壁20,21を形成するために、内側壁
タブ22,23及び蓋内側壁24,25が、後壁15及び蓋後壁16の
横に配置されており、外側壁タブ26,27が蓋前壁18の蓋
側壁タブ28,29に対応して前壁13に配置されている。こ
れらの側壁タブは、側壁20,21を形成するために、互い
に折曲されて、接着材により互いに接着される。

このブランク12から折曲されたヒンジ蓋付きパッケー
ジ10は、パッケージ部30と、ヒンジ蓋部31とからなる。
ヒンジ蓋部31の蓋後壁16は、パッケージ部30の前壁15に
ヒンジ的に連結されている。

図示された実施例では、パッケージ10を製造するため
のパッケージ装置には、２つの折曲タレット35,36、給
送タッレト37、及び乾燥タッレト38が備えられている。
パッケージ10は、折曲タレット35,36の領域で完全に折
曲される。パッケージの平坦なブランク12は、製造ライ
ンの１番目である折曲タレット35に給送される。さら
に、煙草ブロック11が、これに取付けられたカラー32と
ともに、第１の折曲タレット35に給送される。第２の折
曲タレット36で折曲されたパッケージ10は、乾燥タレッ
ト38に搬送され、パッケージの形状が整えられて接着部
が乾燥された後、パッケージ軌道39により搬送される
（図２参照）。

このパッケージ装置では、２つの折曲タレットは、連
続して走行されるように駆動される。同様に、給送タレ
ット37は、同期された速度で連続して駆動される。これ
に対して、乾燥タレット38は、間欠的に駆動される。

ブランク12は、垂直仮想面内で回転する第１の折曲タ
レット35にこれの外周仮想面に接するようにして給送さ
れる。これを達成するために、２つのブランクマガジン
40,41が、折曲タレット35,36の下方に延出されている。
ブランク12は、いわゆるロール取出しディスペンサ42に
よって、ブランクマガジン40,41から交互に取出され
る。ブランク12は、互いに鋭角に配置されているブラン
ク軌道43,44に沿って貯留ステーション45（図４）に搬
送される。この搬送の間に、ブランク12は、２つのブラ
ンク軌道43,44の各領域の接着ユニット46を通過する。
ここで、ブランク12の側壁タブ22〜29には、これらのタ
ブに対応するタブを接着するための接着部が設けられ
る。さらに、この搬送の間に、ブランクの蓋内タブ19
は、折曲部材によって蓋前壁18の内面に対して折曲され
る。

このように準備されたブランク12は、折曲タレット35
のポケット47の半径方向外側に搬送されて、ポケット47
に特別な姿勢で収納される。ブランク12は、後壁15及び
蓋後壁16の領域において（即ち、パッケージ10の後側に
おいて）、折曲タレット35の外側に露出されたポケット
底部48に支持される。前壁13及び底壁14からその一側が
形成され、蓋頂部壁17及び蓋前壁18からその他側が形成
されたブランク12の領域は、ポケット47（即ち、ポケッ
ト底部48）をその軸線方向の両側から突出している。折
曲タレット35の周方向では、内側壁タブ22,23及び蓋内
側壁タブ24,25がポケット底部48を越えて突出してい
る。

このような姿勢でポケット底部48にブランク12を固定
するために、ポケット底部48は、ブランク12の上述した
面領域の寸法で長方形板（又は長方形ブロック）から構
成されている。このポケット底部48には、この底部48の
外支持面に開口した多数の吸引孔49（図６参照）が設け
られている。この吸引孔49は、ポケット底部48内の横方
向に向けられたマニフォールド50及び半径方向に延出し
た接続ライン51を介して、溝から構成され円弧状の吸引
部52に接続されている。この吸引部52は、固定ディスク
の領域において、折曲タレット35に対して同心的に配置
されている。真空源が公知の方法で図示しないラインを
介して吸引部52に接続されている。吸引部52は、折曲タ
レット35の回転領域を規定しており、この回転領域内に
おいて、ポケット底部48から空気を吸引することが実行
される。

貯留ステーション45は、折曲タレット35の中心を通る
仮想水平面の下方に配置されている。導入ステーション
54は、前記仮想水平面に直接形成されている。ここで、
煙草ブロック11は、折曲タレット35の継続した回転の間
に、ポケット47に給送される。煙草ブロック11は、ブラ
ンク12における後壁15及び蓋後壁16の領域で貯留され、
パッケージのために適切な姿勢で保持される。

煙草ブロック11は、図示されたパッケージ装置の外側
部から、ブロック軌道55（図３）に沿って接線方向に給
送タレット37に搬送される。この給送タレット37には、
１つの煙草ブロック11を収納する比較的浅いポケット凹
所56が設けられている。煙草ブロック11は、吸引孔57に
よってポケット凹所56内に保持されている。この吸引孔
57は、セグメントディスク（図示略）の吸引部59に、半
径方向の吸引ライン58を介して接続されている。煙草ブ
ロック11は、吸引空気によってその収納位置から導入ス
テーション54まで保持されている。通気孔60が導入ステ
ーション54の領域内に位置されている。この通気孔60
は、吸引ライン58を介して、吸引孔57を通気する。その
ため、煙草ブロック11が給送タレット37から離脱され
る。

折曲タレット35と給送タレット37との相対位置は、円
弧に沿って搬送される煙草ブロック11が導入ステーショ
ン54に設けられたブランク12の正しい位置に半径方向に
移動されずに引付けられるように選択されている。折曲
タレット35がさらに回転される間に、煙草ブロック11
は、外ホルダ61の領域に導入される。ここで、外ホルダ
61は、折曲タレット35の外周の1/4円に略沿って延出し
ている協働回転保持ベルト62からなっている。この保持
ベルト62は、折曲タレット35の外周に隣接して配置され
た２つの偏向ローラ63、64により案内されている。折曲
タレット35及び給送タレット37がこのような相対位置を
取っているため、煙草ブロック11の外側に支持された前
記ベルト62の一部である協働回転保持帯条65は、その位
置に維持されている。

外ホルダ61の領域においてブランク12及び煙草ブロッ
ク11を搬送する間に、ブランク12の内側壁タブ22、23及
び蓋内側壁タブ24、25は、折曲される。そのため、各ポ
ケット47には、Ｕ字状の側壁折曲部材66が設けられてい
る。この側壁折曲部材66は、２つの横折曲脚67,68を有
し、これらの折曲脚67,68の間隔は、パッケージ10の幅
に略対応している。側壁折曲部材66は、ポケット47又は
ポケット底部48に対して半径方向に移動可能である。側
壁タブ22〜25を折曲するために、側壁折曲部材66は、図
示された引込まった位置から、外端の位置に、導入ステ
ーション54の領域において即ち外ホルダー61の端部の領
域において、移動される。この半径方向の移動の間に、
折曲脚67,68は、煙草ブロック11の外側に沿って摺動さ
れる。同時に、折曲脚、67,68は、側壁タブ22などを持
上げて、煙草ブロック11に当接するまで折曲する。

この位置において、側壁折曲部材66は、搬送ステーシ
ョン69に到着される前に、引込められる。搬送ステーシ
ョン69は、折曲タレット35の導入ステーション54の反対
側に位置されている。ここで、部分的に折曲されたブラ
ンク12は、煙草ブロック11と共に、次の折曲タレット36
に搬送される。

上述した移動を実行するために、第５図に示されるよ
うに、側壁折曲部材66が、半径方向に延出した作動ロッ
ド70に取付けられている。この作動ロッド70は、折曲タ
レット35のタレットディスク内で半径方向に摺動可能に
取付けられている。作動ロッド70の移動及び相対的な位
置は、カムディスク72を走行するトレーサー・ローラ71
によって各々決定される。このカムディスク72は、折曲
タレット35の回転の上領域において、作動ロッド70が側
壁折曲部材66と共に外方に移動されるように、形成され
ている。底部の領域において、側壁折曲部材66は、図示
しない復帰バネによって初期位置に戻される。

折曲タレット35において、ブランク12が煙草ブロック
11と共に搬送される間に、さらに、折曲工程が実行され
る。折曲タレット35の相対移動の結果として、ポケット
47の両側に軸線方向に突出したブランク12の部分は、固
定位置の公知の折曲部材によって煙草ブロック11に当接
されるまで、初期位置から折曲される。この実施例で
は、これらの折曲部材は、折曲タレット35の周方向に沿
って延出した渦巻きの折曲ワイヤ89,90（第５図参照）
である。

搬送ステーション69に到着される前に、一側における
底壁14及び前壁13、及び他側における蓋頂部壁17及び蓋
前壁18は、煙草ブロック11を包装するために、この煙草
ブロック11の半径方向外側に当接される。これらのブラ
ンク12の部分に連結された外側のタブ（即ち、外側タブ
26,27及び蓋側タブ28,29）は、横方向に向いた姿勢とな
っている。この折曲された姿勢において、ヒンジ蓋付き
パッケージ10は、煙草ブロック11と共に、折曲タレット
36に搬送される。

搬送ステーション69の領域において、ポケット底部48
からの吸気の吸引が停止され、これに代えて、吸引孔49
は、部分ディスク53に形成された通気孔73によって通気
される。

垂直仮想面で回転する２つの折曲タレット35,36は、
搬送ステーションにおいて第１の折曲タレット35のポケ
ット47が第２の折曲タレット36のポケット74に正確に対
向するように、配置され駆動される。ポケット74は、折
曲タレット35のポケット47と同じ構成である。２つのポ
ケット47,74のポケット底部48は、パッケージ10がこれ
らのポケット底部48に支持されるように、互いに対向し
て配置されている。第２の折曲タレット36のポケット74
のポケット底部48から空気が吸引され、その結果、未完
成のパッケージ10がポケット74によって取上げられ、第
２の折曲タレット36によって時計方向に搬送される。

ポケット74には、同様に、側壁折曲部材66が設けられ
ている。この側壁折曲部材66は、折曲タレット36によっ
て搬送される間に、内側壁タブ22,23及び蓋側壁タブ24,
25に対して外側壁タブ26,27及び蓋側壁タブ28,29を折曲
する。この折曲作用の間にパッケージ10をポケット74に
十分に固定するために、搬送ステーション69からその周
方向に所定距離の位置に、外ホルダー75が設けられてい
る。この外ホルダー75は、外ホルダー61と同様に構成さ
れており、外ホルダー75の保持帯条65がパッケージ10の
半径方向外方に向いた面（即ち、前壁13）に支持されて
いる。

上述したように折曲されたパッケージ10は、外ホルダ
ー75の領域を離脱した後、押出しステーション76（図
３）に給送される。この押出しステーション76は、パッ
ケージ10が折曲タレット36の略270゜に対応する距離移
動された位置に配置されている。押出しステーション76
では、パッケージ10は、水平方向に対して傾斜した仮想
面にある。

パッケージ10は、各ポケット74からこの姿勢で接触仮
想面に沿って（即ち、折曲タレット36の回転方向に沿っ
て）押出される。これは、折曲タレット36の接触仮想面
に沿って移動可能な押し出し部材77によって達成され
る。この押出し動作の間に、完成したパッケージ10は、
ポケット底48から中間ステーション91に押出される。こ
の中間ステーション91は、折曲タレット36の接触仮想面
に沿って延出している。

中間ステーション91において、パッケージ10は、スト
ッパ92まで搬送される。この状態において、パッケージ
10は、乾燥タレット38のポケット78に正確に位置合わせ
された位置にある。

その後、パッケージ10は、乾燥タレット38が静止され
ている間に、隣接したポケット78に横方向に押入れられ
る。

パッケージ10は、押し出し脚80からなる二重押し出し
部材79によって乾燥タレット38に押入れられる。

パッケージ10を乾燥タレット38に押入れる間に、スト
ライプ状の税金スタンプ81が、パッケージ10の押入れ方
向に先頭である上端面（即ち、蓋頂部壁17）に押印され
る。この税金スタンプ（シール）81は、パッケージ10の
正しい位置に税金スタンプ（シール）81が接着されるよ
うに、パッケージ10の移動方向に対して横方向の仮想面
に沿って設けられている。同時に、税金スタンプ81（シ
ール）の端部領域は、乾燥タレット38のポケット78に押
入れられることによって、パッケージ10の側壁20,21に
よって折曲される。これにより、ポケット78は、折曲マ
ウスピースとして働く。

煙草パッケージ10は、間欠的に駆動される乾燥タレッ
ト38の上に位置されて、乾燥タレット38の略270゜に対
応する距離だけ搬送される。乾燥タレット38の底部領
域、特に、ポケット78及びパッケージ10が垂直に向けら
れるところでは、パッケージ10は、乾燥タレット38から
軸線に平行な方向にパッケージ軌道39に押出される。こ
の押出しは、押出し機構82により実行される。

出力を倍増するために、この実施例のパッケージ装置
には、包装のために２つの軌道が設けられている。これ
らの２つの軌道が、第２図に直線状に模式的に示されて
いる。

この２つの軌道の構成では、折曲タレット35,36は第
５図に示されるように、構造及び作用が同じであるタレ
ットディスク85,86を有する二重タレットから構成され
ている。これらの二重タレットは、共通のタレット軸87
に互いに所定間隔をおいて配置されている。２つのタレ
ットディスク85,86が左右対象的に配置されている。即
ち、側壁折曲部材66のための作動ロッド70がタレットデ
ィスク85,86の内側に面するように位置されている。各
タレットディスク85,86に割当てられたカムディスク72
は、タレットディスク85,86の内側に面するように配置
され、共通の固定支持スリーブ88に固定されている。ポ
ケット47,48のための吸引装置であって、タレットディ
スク85,86に割当てられた部分ディスク53は、外側に位
置されている。即ち、部分ディスク53は、互いに面する
タレットディスクの両側に位置されている。

折曲作用のフローの各工程は、第２図に２つの製造軌
道83,84で示されている。製造軌道83,84の各行程は、折
曲タレット35,36の各行程に対応している。

この発明の装置の特徴は、パッケージ10を継続して移
動させる間に、一方のタレットから他方のタレットに折
曲されたパッケージ10を搬送することにある。折曲タレ
ット35,36と供給タレットとの相対位置は、各煙草ブロ
ック11及び折曲されたパッケージ10が横方向又は軸線方
向に移動することなしに円弧状の経路で一方のポケット
から他方のポケットに搬送されるようになっている。導
入ステーション54の領域及び搬送ステーション69の領域
におけるスポット47,74とポケット凹所56との間の間隔
は、煙草ブロック11又はパッケージ10がポケット又はポ
ケット底部48の間に適切に収納されるように、設定され
ている。搬送は、一側で空気を吸引する一方他側で空気
を噴出することによって達成される。

煙草ブロック11及びパッケージ10を搬送する間に、こ
れらに圧迫及び圧力が加わることを妨げるために、折曲
タレット35,36のポケット47,74は、第８図乃至第10図に
示されるように構成されている。

第８図及び第９図に示されるように、ポケット底部48
全体が半径方向移動可能に取付けられている。即ち、煙
草ブロック11及びパッケージ10を搬送位置に移動する間
に、両ポケット47,74の１つのポケット底部48が半径方
向に移動される。そのため、ポケット底部48は、軸線方
向に向けられシフト可能に取付けられたピストン93（即
ち、横方向に突出して偏心した脚（第９図））に取付け
られている。ピストン93は、折曲タレット35,36の半径
方向にシフト可能に凹所94に取付けられている。ピスト
ン状に拡径された底部の内支持端95は、圧縮バネ96に支
持されている。ピストン93及びポケット底部48が半径方
向にシフトされることによって、これらに加えられた負
荷に抗することが可能である。導入ステーション54又は
搬送ステーション69における煙草ブロック11又はパッケ
ージ10によって、必要な移動が自動的に実行される。搬
送のときに、煙草ブロック11又はパッケージ10の全面
が、２つのポケット47,74のポケット底部48に支持され
ている。

ポケット47,74の空気吸引装置の接続ライン51は、縦
軸線方向又は半径方向にピストン93を介して案内されて
いる。

この解決法の代替案が第10図に示されている。ここで
もまた、ポケットの底部48が折曲タレット35,36の半径
方向に僅かにシフトされる。そのため、ポケットの底部
48が半径方向内側の領域で分割されている。内支持壁97
は、ポケット底部48の外側部を収納しており、内支持壁
97と外側部との間に、弾性的に変形可能な支持層98が介
装されている。この支持層98が、ゴム又は樹脂から形成
されており、ポケット底部48の相互に面する側（即ち、
支持壁97）及び残りの部分に、硫化又は接着により連結
されている。ここでもまた、煙草ブロック11又はパッケ
ージ10の搬送の領域では、２つのポケット47,74のポケ
ット底部48が半径方向に僅かにシフトされること生起さ
れ、これにより、弾性的な支持層98が圧縮される。空気
吸引装置の接続ライン51を設けるために、支持層98に
は、接続ライン51の部品として孔99が設けられている。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ヒンジ蓋付きパッケージの製造のためのブラ
ンクの展開図、第２図は、模式的に図示されたパッケー
ジの折曲作用のフロー図、第３図は、装置及びこれに必
須の部品の簡略的側面図、第４図は、第３図に対応する
図であって、折曲タレットの詳細図、第５図は、折曲タ
レットを軸線の横方向から視た図及び部分断面図、第６
図は、第４図に対応する図であって、折曲タレットの一
部を拡大して示す図、第７図は、乾燥タレットにパッケ
ージを搬送する領域を詳細に示す図、第８図は、他の実
施例の折曲タレットの詳細図及び部分的断面図、第９図
は、第８図を90゜オフセットした図であって、軸線方向
に断面した第８図の詳細図、第10図は、第９図に対応し
た詳細図であって、折曲タレットの更に他の実施例を示
す図である。 10……パッケージ、11……煙草ブロック、12……ブラン
ク、13……前壁、14……底壁、15……後壁、16……蓋後
壁、17……蓋頂部壁、18……蓋前壁、22,23……内側壁
タブ、24,25……蓋内側壁タブ、35……折曲タレット、4
7……ポケット、61……折曲部材（外ホルダー）。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B31B 1/00 - 49/04 B65B 19/00 - 19/34 B65B 11/00 - 11/58 B65B 49/00 - 49/16

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】下記の（ａ）（ｂ）（ｃ）（ｄ）（ｅ）
   （ｆ）（ｇ）（ｈ）（ｉ）（ｊ）に特徴を有する、 折曲タレット（35）によって搬送される間に、煙草ブロ
   ック（11）の周囲に折曲されることができるブランク
   （12）から、ヒンジ蓋付き煙草パッケージを製造する装
   置。 （ａ）折曲タレット（35）は連続して駆動される、 （ｂ）ブランク（12）と煙草ブロック（11）を収納する
   ために、折曲タレット（35）は、径方向外側に向かって
   開口し、折曲タレット（35）の周面に沿って設けられる
   吸引孔（49）を備えるポケット（47）を有する、 （ｃ）ブランク（12）が、ブランク軌道（43）に沿って
   折曲タレット（35）に給送されることができる、 （ｄ）折曲タレット（35）は、ブランク軌道（43）の終
   端部に貯留ステーション（45）を備えており、ブランク
   （12）は、前記貯留ステーションにおいて前記折曲タレ
   ット（35）に給送される、 （ｅ）ブランク（12）は、平坦に広がった姿勢でブラン
   ク軌道（43）から到着してポケット（47）に給送される
   ことができるとともに、ブランクの後壁（15）を形成す
   る領域と、蓋後壁（15）を形成する領域とポケット（4
   7）と向き合って接するように、ポケット（47）と向き
   合って固定される、 （ｆ）径方向に向かって開口するポケット状凹部（56）
   と、これに対応する吸引孔（57）とを備える給送タレッ
   ト（37）が、折り曲げタレット（35）の上流側で、か
   つ、折り曲げタレット（35）の軸線と平行する位置に設
   けられており、 前記給送タレット（37）は、煙草ブロック（11）を、折
   曲タレット（35）の周上においてポケット（47）内に保
   持されるブランク（12）の接線方向に給送するととも
   に、煙草ブロック（11）が、その後壁（15）と蓋の後壁
   （16）の領域において、ブランク（12）と向き合って接
   するようにするために用いられる、 （ｇ）各ポケット（47）は、側壁折曲部材（66）を有
   し、それによって、ブランク（12）の内側壁タブ（22,2
   3）と蓋内側壁タブ（24,25）が、前記煙草ブロック（1
   1）と接するまで折曲される、 （ｈ）パッケージのブランク（12）または部分的に折曲
   されたヒンジ蓋付きパッケージ（10）が、折曲タレット
   （35,36）によって搬送される間に、ポケット（47,74）
   のポケット底部（48）と向かい合って接しており、 側壁折曲部材（66）は、静止したポケット底部（48）に
   対して径方向に可動である、 （ｉ）ブランク（12）の内側壁タブ（22,23）と蓋内側
   壁タブ（24,25）とを、側壁折曲部材（66）によって折
   曲するために、前記側壁折曲部材（66）は、 折曲タレット（35,36）が回動する間に、すなわち、煙
   草ブロック（11）が、ポケット（47）上に支持されるブ
   ランク（12）と向かい合って接した後に、ポケット底部
   （48）に対して可動である、 （ｊ）折曲タレット（35）の周面に沿って、かつ、貯留
   ステーション（45）の下流側に、固定折曲部材が設けら
   れており、折曲タレット（35）の周りを回動する間に、
   この固定折曲部材によって、ブランクの各部分、すなわ
   ち、底壁（14）および前壁（13）からなるブランクの部
   分と、蓋頂部壁（17）および蓋前壁（18）からなるブラ
   ンク部分とが、最初の広がった姿勢から、煙草ブロック
   （11）と向き合って接するまで折曲される、
2. 【請求項２】底壁（14）と前壁（13）、および、蓋頂部
   壁（17）と蓋前壁（18）を折曲するための折曲タレット
   （35）の周面に延在する折曲部材が、折曲タレット（3
   5）の周面に延在する折曲ワイヤ（89,90）から作られて
   いる請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】下記の（ａ）（ｂ）に特徴を有する請求項
   １記載の装置。 （ａ）折曲タレット（35）の下流側には、第２の折曲タ
   レット（36）が設けられており、部分的に折曲されたヒ
   ンジ蓋付きパッケージ（10）が前記第２の折曲タレット
   に搬送される、 （ｂ）第２の折曲タレット（36）の複数個のポケット
   （75）には、別の専用側壁折曲部材（66）が設けられて
   おり、これによって、前壁（13）の外側壁タブ（26,2
   7）が、内側壁タブ（22,23）と向き合うように折曲され
   ることができ、蓋側タブ（28,29）が、蓋内側壁タブ（2
   4,25）と向き合うように折曲されることができる、
4. 【請求項４】側壁折曲部材（66）が２つの横折曲脚（6
   7,68）を備えており、これらによって、パッケージ（1
   0）の両側壁（20,21）を形成する複数のタブ（18,19;2
   2,23;24,25;26,27）が、前記側壁折曲部材（66）の径方
   向外側に向かう移動によって90度折曲されることがで
   き、 前記横折曲脚（67,68）の相互間の距離は、ヒンジ蓋付
   きパッケージの幅に等しい点に特徴を有する請求項１記
   載の装置。
5. 【請求項５】側壁折曲部材（66）は、初期位置に戻さ
   れ、この初期位置では、ポケット（47,74）のポケット
   底部（48）がブランク（12）またはヒンジ蓋付きパッケ
   ージ（10）のための自由当接面として外側に向けられて
   いる点に特徴を有する請求項３記載の装置。
6. 【請求項６】広がったブランク（12）は、ブランク軌道
   （43,44）に沿う接線面内で第１の折曲タレット（35）
   に搬送されて、前記ポケット（47）のポケット底部（4
   8）と向き合って接し、 前記ブランク（12）は、空気吸引手段によって前記ポケ
   ット底部（48）に固定される点に特徴を有する請求項１
   記載の装置。
7. 【請求項７】導入ステーション（54）において、一度に
   一個の煙草ブロック（11）が、パッケージを形成するた
   めに、ポケット（47）内にあるブランク（12）と向き合
   って適切に載置されて、折曲タレット（35）が回動を行
   う間は、固定ガイドによって、この載置位置に固定され
   ており、 前記固定ガイドは、ブランク（12）と向き合って接する
   位置で、折曲タレット（35）の周面の一定長部分に沿っ
   て延在する協働回転保持ベルト（62）で構成される弧状
   の外ホルダー（62）であり、その保持帯条（65）が、前
   記煙草ブロック（11）の外側面と向き合って接する点に
   特徴を有する請求項１記載の装置。
8. 【請求項８】搬送ステーション（69）が、両折曲タレッ
   ト（35,36）の中間に設けられており、第１の折曲タレ
   ット（35）内で部分的に折曲されたヒンジ蓋付きパッケ
   ージ（10）が、前記第２の折曲タレットのポケット（7
   4）のポケット底部（48）と向き合って接することによ
   って、第２の折曲タレット（36）に搬送され、 搬送ステーション（69）における両ポケット（47,74）
   間の距離すなわち両ポケットの底部（48）の間の距離
   は、ヒンジ蓋付きパッケージ（10）の厚さと一致する点
   に特徴を有する請求項３記載の装置。
9. 【請求項９】両折曲タレット（35,36）の両ポケット（4
   7,74）は、それらの両ポケット底部（48）またはそれら
   の一部分が弾性部材上に支持されることによって径方向
   に弾性によって移動することができる点に特徴を有する
   請求項３記載の装置。
10. 【請求項１０】折曲を完了したヒンジ蓋付きパッケージ
    （10）は、側壁折曲部材（66）を引っ込めることによっ
    て、ポケット（74）のポケット底部（48）から接線方向
    面内に押し出されて、第２折曲タレット（36）の下流側
    に設けられた乾燥タレット（38）のポケット内に導入さ
    れる点に特徴を有する請求項３記載の装置。