JP2848855B2 - 定着装置 - Google Patents
定着装置Info
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- JP2848855B2 JP2848855B2 JP1181717A JP18171789A JP2848855B2 JP 2848855 B2 JP2848855 B2 JP 2848855B2 JP 1181717 A JP1181717 A JP 1181717A JP 18171789 A JP18171789 A JP 18171789A JP 2848855 B2 JP2848855 B2 JP 2848855B2
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- fixing
- roller
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- heating roller
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/20—Details of the fixing device or porcess
- G03G2215/2003—Structural features of the fixing device
- G03G2215/2006—Plurality of separate fixing areas
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複写機等に装備される定着装置に関し,より
詳細にはカラー画像複写処理及び白黒画像複写処理の実
行可能な複写機のための定着装置に関する。
詳細にはカラー画像複写処理及び白黒画像複写処理の実
行可能な複写機のための定着装置に関する。
第3図は,従来の定着装置における定着処理によって
カールされた転写紙を矯正するカール矯正機構(特開昭
57−204073)を示すものであり,該定着装置は,その内
部にヒータ302を備えた加熱ローラ301と,該加熱ローラ
301に一定の圧力を付加する加圧ローラ303と,定着処理
により上記加熱ローラ301に付着した転写紙を該加熱ロ
ーラ301から分離する分離爪304と,上記定着処理によっ
て発生した転写紙のカールを矯正する矯正ローラ対305,
306とから構成されている。
カールされた転写紙を矯正するカール矯正機構(特開昭
57−204073)を示すものであり,該定着装置は,その内
部にヒータ302を備えた加熱ローラ301と,該加熱ローラ
301に一定の圧力を付加する加圧ローラ303と,定着処理
により上記加熱ローラ301に付着した転写紙を該加熱ロ
ーラ301から分離する分離爪304と,上記定着処理によっ
て発生した転写紙のカールを矯正する矯正ローラ対305,
306とから構成されている。
以上の構成において,加圧ローラ303には所定の圧力
が加えられ,弾性体で構成された加圧ローラ303は加熱
ローラ301に対して変形し,加熱ローラ301との間で所定
のニップを形成する。また加熱ローラ301内部の備えら
れているヒータ302により加熱ローラ301は所定温度に保
持され,上記ニップの間に転写紙を通過させて加圧と加
熱によって定着処理を実行する。
が加えられ,弾性体で構成された加圧ローラ303は加熱
ローラ301に対して変形し,加熱ローラ301との間で所定
のニップを形成する。また加熱ローラ301内部の備えら
れているヒータ302により加熱ローラ301は所定温度に保
持され,上記ニップの間に転写紙を通過させて加圧と加
熱によって定着処理を実行する。
このとき,剛体ローラである加熱ローラ301が上方に
配置され,弾性体ローラである加圧ローラ303が下方部
に配置されるよう構成されているため,前記ローラ301,
303の間のニップは上向きに形成され,その結果分離爪3
04によって加熱ローラ301から分離されて排出される転
写紙は下向き凸状にカールされてしまう。
配置され,弾性体ローラである加圧ローラ303が下方部
に配置されるよう構成されているため,前記ローラ301,
303の間のニップは上向きに形成され,その結果分離爪3
04によって加熱ローラ301から分離されて排出される転
写紙は下向き凸状にカールされてしまう。
そこで,この従来技術におけるカール矯正機構にあっ
ては,上記定着ローラ対301,303とは逆方向のニップを
形成する矯正ローラ対305,306を設置し,この矯正ロー
ラ対305,306を通過させることにより転写紙における上
記下向き凸状カールを矯正する。
ては,上記定着ローラ対301,303とは逆方向のニップを
形成する矯正ローラ対305,306を設置し,この矯正ロー
ラ対305,306を通過させることにより転写紙における上
記下向き凸状カールを矯正する。
第4図は,第3図のカール矯正機構と同様に定着装置
の定着処理によってカールされた転写紙を矯正するもの
である(特開昭59−34572)。即ち,ヒータ401を備えた
加熱ローラ402と,加圧ローラ403とによってニップ部を
形成し,該ニップ部を通過する転写紙は下向き凸状カー
ルが発生する。そこで,第4図の従来技術では,加熱ロ
ーラ402に付着している転写紙を分離爪404で分離した
後,前記下向き凸状カールとは逆の曲がりを持つガイド
部材405を設け,転写紙を該ガイド部材405に沿って搬送
ローラ406により矢印方向に搬送することによって前記
転写紙における下向き凸状カールを矯正している。
の定着処理によってカールされた転写紙を矯正するもの
である(特開昭59−34572)。即ち,ヒータ401を備えた
加熱ローラ402と,加圧ローラ403とによってニップ部を
形成し,該ニップ部を通過する転写紙は下向き凸状カー
ルが発生する。そこで,第4図の従来技術では,加熱ロ
ーラ402に付着している転写紙を分離爪404で分離した
後,前記下向き凸状カールとは逆の曲がりを持つガイド
部材405を設け,転写紙を該ガイド部材405に沿って搬送
ローラ406により矢印方向に搬送することによって前記
転写紙における下向き凸状カールを矯正している。
しかしながら,上記第1の従来技術にあっては,定着
処理後のカールの度合いが大きい場合に矯正ローラ対30
5,306を通過させると,転写紙上に皺が発生する恐れが
あり,更に定着ローラ対301,303の他に矯正ローラ対30
5,306を配置しなければならないため,装置の小型化を
阻害する原因になる。
処理後のカールの度合いが大きい場合に矯正ローラ対30
5,306を通過させると,転写紙上に皺が発生する恐れが
あり,更に定着ローラ対301,303の他に矯正ローラ対30
5,306を配置しなければならないため,装置の小型化を
阻害する原因になる。
次に,定着処理後に発生するカールとは逆の曲がりを
持つガイド部材405を設け,転写紙を該ガイド部材405に
沿って搬送させる第2の従来技術にあっては,定着処理
後のカールの度合いが大きい場合にはカールの矯正効果
が不充分であるという不具合がある。
持つガイド部材405を設け,転写紙を該ガイド部材405に
沿って搬送させる第2の従来技術にあっては,定着処理
後のカールの度合いが大きい場合にはカールの矯正効果
が不充分であるという不具合がある。
また現在,カラー画像複写と白黒画像複写の両機能を
装備した複写機が多く開発されている。
装備した複写機が多く開発されている。
ここで,カラー画像処理を実行した転写紙と白黒画像
処理を実行した転写紙とでは,転写紙に付着する現像剤
の量が異なるため,そのカールの度合いが異なり,上記
従来技術におけるカール矯正方式では上記各々の転写画
像に適切なカール矯正を施すことはできないという不具
合がある。
処理を実行した転写紙とでは,転写紙に付着する現像剤
の量が異なるため,そのカールの度合いが異なり,上記
従来技術におけるカール矯正方式では上記各々の転写画
像に適切なカール矯正を施すことはできないという不具
合がある。
更に,定着装置自体は加熱ローラ内部のヒータにより
加熱され,加圧ローラにより所定の圧力が印加されるた
め,他の箇所に比べて消耗度が高く,長期の間常に良好
な定着処理を継続することが難しい。その結果,不完全
な定着処理を招来し,排出された転写紙上における画像
の定着不良を発生させる恐れがある。
加熱され,加圧ローラにより所定の圧力が印加されるた
め,他の箇所に比べて消耗度が高く,長期の間常に良好
な定着処理を継続することが難しい。その結果,不完全
な定着処理を招来し,排出された転写紙上における画像
の定着不良を発生させる恐れがある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり,カール矯
正による皺の発生を防止し,転写紙のカール矯正の効率
を向上させ,カラー画像或いは白黒画像の各々に適合し
た定着処理に基づくカール矯正を実行すると共に,定着
装置の寿命を延ばし長期使用に伴う定着不良の発生を防
止して保守点検頻度を低減することを目的とする。
正による皺の発生を防止し,転写紙のカール矯正の効率
を向上させ,カラー画像或いは白黒画像の各々に適合し
た定着処理に基づくカール矯正を実行すると共に,定着
装置の寿命を延ばし長期使用に伴う定着不良の発生を防
止して保守点検頻度を低減することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために,熱源を持った
加熱ローラと,該加熱ローラに一定の圧力を加える加圧
ローラとから構成される定着装置において,加圧ローラ
の表面硬度を加熱ローラの表面硬度よりも低くした組み
合わせの第1の定着処理部と,加圧ローラの表面硬度を
加熱ローラの表面硬度よりも高くした組み合わせの第2
の定着処理部とを備えた定着装置を提供するものであ
る。
加熱ローラと,該加熱ローラに一定の圧力を加える加圧
ローラとから構成される定着装置において,加圧ローラ
の表面硬度を加熱ローラの表面硬度よりも低くした組み
合わせの第1の定着処理部と,加圧ローラの表面硬度を
加熱ローラの表面硬度よりも高くした組み合わせの第2
の定着処理部とを備えた定着装置を提供するものであ
る。
本発明による定着装置は,カラー画像複写等の現像剤
付着量の多い場合には加圧ローラの表面硬度を加熱ロー
ラの表面硬度よりも高くした組み合わせの第1の定着処
理部にて定着処理を実行し,白黒画像複写等の現像剤の
付着量が少ない場合には前記加圧ローラの表面硬度を前
記加熱ローラの表面硬度よりも低くした組み合わせの第
2の定着処理部にて画像の定着処理を実行する。
付着量の多い場合には加圧ローラの表面硬度を加熱ロー
ラの表面硬度よりも高くした組み合わせの第1の定着処
理部にて定着処理を実行し,白黒画像複写等の現像剤の
付着量が少ない場合には前記加圧ローラの表面硬度を前
記加熱ローラの表面硬度よりも低くした組み合わせの第
2の定着処理部にて画像の定着処理を実行する。
以下,本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明
する。
する。
第1図は,本発明による定着機構を装備したカラー複
写機の構造説明図である。
写機の構造説明図である。
このカラー複写機は,原稿(図示せず)を載置するコ
ンタクトガラス101と,該コンタクトガラス上の原稿内
容を読み取る光学走査系(光源ランプ,ミラー,レンズ
等)102と,該光学走査系102により読み取った原稿内容
をその色毎に分解する色分解手段103と,該色分解手段1
03によって各々分解された光を受けて静電潜像を形成す
る感光体ドラム104と,該感光体ドラム104に静電潜像を
形成する前段階としてその表面を均一に帯電する帯電器
105と,該帯電器105により帯電され,その後色分解手段
からの情報光Lにより露光されて形成された静電潜像を
現像するためのブラック現像剤を貯蔵するブラック現像
器106と,シアン現像剤を貯蔵するシアン現像器107と,
マゼンタ現像剤を貯蔵するマゼンタ現像器108と,イエ
ロー現像剤を貯蔵するイエロー現像器109と,前記感光
体ドラム104表面に形成された現像処理による顕像を転
写紙113に対して複数回転写するため,該転写紙113を保
持する転写ドラム110と,該転写ドラム110の転写後,感
光体ドラム104を次の工程のためにクリーニングするク
リーニング装置111と,前記転写ドラム110に対して感光
体ドラム104上の顕像を転写して各色が合成された後,
搬送されてくる転写紙113に対して像を転写する転写器1
12と,前記転写紙113を給紙部から転写部へ搬送する搬
送手段125と,前記転写ドラム110上に電気的に吸着され
ている転写紙113を分離する分離爪114と,分離爪115
と,該分離爪114,115によって分離された転写紙113上の
画像を定着するための定着装置116を有する。
ンタクトガラス101と,該コンタクトガラス上の原稿内
容を読み取る光学走査系(光源ランプ,ミラー,レンズ
等)102と,該光学走査系102により読み取った原稿内容
をその色毎に分解する色分解手段103と,該色分解手段1
03によって各々分解された光を受けて静電潜像を形成す
る感光体ドラム104と,該感光体ドラム104に静電潜像を
形成する前段階としてその表面を均一に帯電する帯電器
105と,該帯電器105により帯電され,その後色分解手段
からの情報光Lにより露光されて形成された静電潜像を
現像するためのブラック現像剤を貯蔵するブラック現像
器106と,シアン現像剤を貯蔵するシアン現像器107と,
マゼンタ現像剤を貯蔵するマゼンタ現像器108と,イエ
ロー現像剤を貯蔵するイエロー現像器109と,前記感光
体ドラム104表面に形成された現像処理による顕像を転
写紙113に対して複数回転写するため,該転写紙113を保
持する転写ドラム110と,該転写ドラム110の転写後,感
光体ドラム104を次の工程のためにクリーニングするク
リーニング装置111と,前記転写ドラム110に対して感光
体ドラム104上の顕像を転写して各色が合成された後,
搬送されてくる転写紙113に対して像を転写する転写器1
12と,前記転写紙113を給紙部から転写部へ搬送する搬
送手段125と,前記転写ドラム110上に電気的に吸着され
ている転写紙113を分離する分離爪114と,分離爪115
と,該分離爪114,115によって分離された転写紙113上の
画像を定着するための定着装置116を有する。
分離爪114によって分離された転写紙113はAルート定
着部に進み,反対に分離爪115によって分離された転写
紙113はBルート定着部へ進む。
着部に進み,反対に分離爪115によって分離された転写
紙113はBルート定着部へ進む。
上記定着装置116は,Aルート定着部の加圧ローラ117
と,その内部に熱源118を備えAルート定着部の加熱ロ
ーラとBルート定着部の加圧ローラとを兼ねる兼用ロー
ラ119と,内部にヒータ120を備えたBルート定着部の加
熱ローラ121とから構成されている。
と,その内部に熱源118を備えAルート定着部の加熱ロ
ーラとBルート定着部の加圧ローラとを兼ねる兼用ロー
ラ119と,内部にヒータ120を備えたBルート定着部の加
熱ローラ121とから構成されている。
また,Aルート定着部においては,兼用ローラ119表面
より加圧ローラ117表面の硬度を低く設定し,反対にB
ルート定着部においては,加熱ローラ121より兼用ロー
ラ119の表面硬度を高く設定してある。
より加圧ローラ117表面の硬度を低く設定し,反対にB
ルート定着部においては,加熱ローラ121より兼用ロー
ラ119の表面硬度を高く設定してある。
以上の構成において,その定着処理の動作を説明す
る。
る。
第1図に示すカラー複写機を利用してフルカラー画像
の複写処理を実行する場合,各色に応じた帯電,露光,
現像,転写の各工程を複数回繰り返し,転写ドラム110
上に形成されたカラー現像を転写器112をもって,搬送
手段125によって搬送されてきた転写紙113上に転写し,
その後,分離爪115が,フルカラー画像を転写された転
写紙113を転写ドラム110から分離し,該転写紙113をB
ルート転写部に搬送する。Bルート定着部において該転
写紙113は加熱ローラ121と,加圧ローラの役割を果たす
兼用ローラ119によって定着処理が行われて複写機外部
に排出される。このとき兼用ローラ119は加圧ローラと
しての役割を果たすために,内蔵してあるヒータ118は
消灯状態に置かれる。
の複写処理を実行する場合,各色に応じた帯電,露光,
現像,転写の各工程を複数回繰り返し,転写ドラム110
上に形成されたカラー現像を転写器112をもって,搬送
手段125によって搬送されてきた転写紙113上に転写し,
その後,分離爪115が,フルカラー画像を転写された転
写紙113を転写ドラム110から分離し,該転写紙113をB
ルート転写部に搬送する。Bルート定着部において該転
写紙113は加熱ローラ121と,加圧ローラの役割を果たす
兼用ローラ119によって定着処理が行われて複写機外部
に排出される。このとき兼用ローラ119は加圧ローラと
しての役割を果たすために,内蔵してあるヒータ118は
消灯状態に置かれる。
このようにフルカラー画像定着処理においては,第2
図に示すように転写紙上における黒ベタ部の飽和付着量
は2.0〜3.0mg/cm2程度であり,その結果転写紙113のカ
ール量が大きいために,Bルート定着部を経るようにして
いる。
図に示すように転写紙上における黒ベタ部の飽和付着量
は2.0〜3.0mg/cm2程度であり,その結果転写紙113のカ
ール量が大きいために,Bルート定着部を経るようにして
いる。
次に白黒画像の定着処理を実行する場合においては,
白黒画像の転写処理を転写ドラム上で受けた転写紙113
は,分離爪114によって転写ドラム110から分離され,加
熱ローラとしての役割を果たす兼用ローラ119と,加圧
ローラ117によって構成されるAルート定着部を経て装
置外部に排出される。このとき,兼用ローラ119は加熱
ローラとしての役割を果たすために,内蔵してあるヒー
タ118を作動させる。
白黒画像の転写処理を転写ドラム上で受けた転写紙113
は,分離爪114によって転写ドラム110から分離され,加
熱ローラとしての役割を果たす兼用ローラ119と,加圧
ローラ117によって構成されるAルート定着部を経て装
置外部に排出される。このとき,兼用ローラ119は加熱
ローラとしての役割を果たすために,内蔵してあるヒー
タ118を作動させる。
このように白黒画像定着処理においては,第2図に示
すようにコピー上における黒ベタ部の飽和付着量は0.5
〜0.9mg/cm2程度であり,その結果転写紙113のカール量
がさほど大きくなく,Aルート定着部で充分にカール矯正
の目的を達成できる。
すようにコピー上における黒ベタ部の飽和付着量は0.5
〜0.9mg/cm2程度であり,その結果転写紙113のカール量
がさほど大きくなく,Aルート定着部で充分にカール矯正
の目的を達成できる。
また,イエロー,マゼンタ,シアンの3色の内1〜2
色を使用してシングルカラーの複写処理を実行する場合
において,イエロー,マゼンタ,シアンの各色の複写処
理にあっては,トナー付着量が多く,フルカラー複写処
理と同様にBルート定着部を使用し,シングルカラーの
内でも,バイオレット,レッド,グリーンにあっては比
較的トナー付着量が少ないため,Aルート定着部を使用す
る。
色を使用してシングルカラーの複写処理を実行する場合
において,イエロー,マゼンタ,シアンの各色の複写処
理にあっては,トナー付着量が多く,フルカラー複写処
理と同様にBルート定着部を使用し,シングルカラーの
内でも,バイオレット,レッド,グリーンにあっては比
較的トナー付着量が少ないため,Aルート定着部を使用す
る。
即ち,例えば,フルカラー複写処理の如く,黒ベタ部
に関し,転写紙上の現像剤付着量が非常に多いような場
合において,仮にAルート定着部によって加熱定着処理
を実行した場合,第2図に示すように転写紙は画像側に
大きくカールする。これが,例えば,A3サイズの縦送り
で,且つ画像面積が大きく,トナー付着量が多いという
ような条件が重なると,複写機から排出された後,冷却
されて付着しているトナーが収縮し,更に複写紙裏面の
吸湿により筒状にカールすることもあるが,これをBル
ート定着部において定着処理を実行すると,第2図に示
す如く,さほどカールすることなく転写紙に対する画像
の定着処理が実行できる。
に関し,転写紙上の現像剤付着量が非常に多いような場
合において,仮にAルート定着部によって加熱定着処理
を実行した場合,第2図に示すように転写紙は画像側に
大きくカールする。これが,例えば,A3サイズの縦送り
で,且つ画像面積が大きく,トナー付着量が多いという
ような条件が重なると,複写機から排出された後,冷却
されて付着しているトナーが収縮し,更に複写紙裏面の
吸湿により筒状にカールすることもあるが,これをBル
ート定着部において定着処理を実行すると,第2図に示
す如く,さほどカールすることなく転写紙に対する画像
の定着処理が実行できる。
また,加熱ローラに関して,その表面ゴムの弾性層の
ゴム硬度が高い場合には,一般的にローラ自体の寿命が
長く,反対にゴム硬度が低い場合には寿命が短くなる。
ゴム硬度が高い場合には,一般的にローラ自体の寿命が
長く,反対にゴム硬度が低い場合には寿命が短くなる。
そこで,本発明において,例えば,マイクロコンピュ
ータ等の制御部(図示せず)が転写紙113上のトナー付
着量が多く,Aルート定着部を経た場合には,その転写紙
113のカールが許容以上のレベルになると判断した場合
に限り,Bルート定着部に転写紙113を搬送するように制
御する。その結果,比較的複写量の多い(予測では,カ
ラー画像複写処理:白黒画像複写処理の比率は,1:9〜3:
7程度)白黒画像処理はAルートを使用することにな
り,定着装置全体として,ローラを交換する頻度を著し
く低減することが可能となり,複写機全体としての定着
装置に対する保守時間を低減させることができる。
ータ等の制御部(図示せず)が転写紙113上のトナー付
着量が多く,Aルート定着部を経た場合には,その転写紙
113のカールが許容以上のレベルになると判断した場合
に限り,Bルート定着部に転写紙113を搬送するように制
御する。その結果,比較的複写量の多い(予測では,カ
ラー画像複写処理:白黒画像複写処理の比率は,1:9〜3:
7程度)白黒画像処理はAルートを使用することにな
り,定着装置全体として,ローラを交換する頻度を著し
く低減することが可能となり,複写機全体としての定着
装置に対する保守時間を低減させることができる。
ちなみに,Aルート定着部のみを使用したときの加熱ロ
ーラ(この場合のゴム硬度は40〜50度程度)の寿命は約
10〜30万枚であり,Bルート定着部のみを使用したときの
加熱ローラ(この場合のゴム硬度は25〜35度程度)の寿
命は約2〜5万枚と大きな差が存在する。
ーラ(この場合のゴム硬度は40〜50度程度)の寿命は約
10〜30万枚であり,Bルート定着部のみを使用したときの
加熱ローラ(この場合のゴム硬度は25〜35度程度)の寿
命は約2〜5万枚と大きな差が存在する。
また,Aルート定着部のみを使用したときの加熱ローラ
に対する加圧ローラのゴム硬度は25〜40度が好適であ
る。
に対する加圧ローラのゴム硬度は25〜40度が好適であ
る。
以上説明した通り,本発明による定着装置によれば,
加圧ローラの表面硬度を加熱ローラの表面硬度よりも低
くした組み合わせの第1の定着処理部と,前記加圧ロー
ラの表面硬度を前記加熱ローラの表面硬度よりも高くし
た組み合わせの第2の定着処理部とを備えたため,カー
ル矯正による皺の発生を防止して転写紙のカール矯正の
効率を向上させ,カラー画像或いは白黒画像の各々に適
合した定着処理に基づくカール矯正を実行すると共に,
定着装置の寿命を延ばし長期使用に伴う定着不良の発生
を防止して保守点検頻度を低減することができる。
加圧ローラの表面硬度を加熱ローラの表面硬度よりも低
くした組み合わせの第1の定着処理部と,前記加圧ロー
ラの表面硬度を前記加熱ローラの表面硬度よりも高くし
た組み合わせの第2の定着処理部とを備えたため,カー
ル矯正による皺の発生を防止して転写紙のカール矯正の
効率を向上させ,カラー画像或いは白黒画像の各々に適
合した定着処理に基づくカール矯正を実行すると共に,
定着装置の寿命を延ばし長期使用に伴う定着不良の発生
を防止して保守点検頻度を低減することができる。
第1図は,本発明による定着装置を備えたカラー及び白
黒画像複写処理が可能なカラー複写機の構造を示す説明
図であり,第2図は定着処理通過後における転写紙のカ
ール度合いを示すグラフであり,第3図及び第4図は従
来の定着装置における転写紙のカール矯正方式を示す説
明図である。 符号の説明 104……感光体ドラム 106,107,108,109……現像器 110……転写ドラム,112……転写器 113……転写紙,114,115……分離爪 116……定着装置 117……Aルート用加圧ローラ 118……兼用ローラ用ヒータ 119……兼用ローラ 120……Bルート用加熱ローラ用ヒータ 121……Bルート用加熱ローラ
黒画像複写処理が可能なカラー複写機の構造を示す説明
図であり,第2図は定着処理通過後における転写紙のカ
ール度合いを示すグラフであり,第3図及び第4図は従
来の定着装置における転写紙のカール矯正方式を示す説
明図である。 符号の説明 104……感光体ドラム 106,107,108,109……現像器 110……転写ドラム,112……転写器 113……転写紙,114,115……分離爪 116……定着装置 117……Aルート用加圧ローラ 118……兼用ローラ用ヒータ 119……兼用ローラ 120……Bルート用加熱ローラ用ヒータ 121……Bルート用加熱ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20
Claims (1)
- 【請求項1】熱源を持つ加熱ローラと,前記加熱ローラ
に一定の圧力を加える加圧ローラとから構成され,転写
処理を経た転写紙上の画像に対して定着処理を実行する
定着装置において, 加圧ローラの表面硬度を加熱ローラの表面硬度よりも低
くした組み合わせの第1の定着処理部と,加圧ローラの
表面硬度を加熱ローラの表面硬度よりも高くした組み合
わせの第2の定着処理部とを備えたことを特徴とする定
着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1181717A JP2848855B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1181717A JP2848855B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 定着装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0346682A JPH0346682A (ja) | 1991-02-27 |
JP2848855B2 true JP2848855B2 (ja) | 1999-01-20 |
Family
ID=16105637
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1181717A Expired - Fee Related JP2848855B2 (ja) | 1989-07-14 | 1989-07-14 | 定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2848855B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6012410B2 (ja) * | 2012-11-05 | 2016-10-25 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
-
1989
- 1989-07-14 JP JP1181717A patent/JP2848855B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0346682A (ja) | 1991-02-27 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |