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JP2826739B2 - 画像形成法 - Google Patents

画像形成法

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Publication number
JP2826739B2
JP2826739B2 JP1006244A JP624489A JP2826739B2 JP 2826739 B2 JP2826739 B2 JP 2826739B2 JP 1006244 A JP1006244 A JP 1006244A JP 624489 A JP624489 A JP 624489A JP 2826739 B2 JP2826739 B2 JP 2826739B2
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JP
Japan
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toner
particles
resin
fine particles
base particles
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JP1006244A
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JPH02186363A (ja
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浩貴 椛島
裕幸 高際
国夫 秋本
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像形成法に係り、更に詳しくは高画質画像
が長期に亘って安定して得られる画像形成法に関するも
のである。
[従来の技術] 近年、高速複写機あるいは複写機の小型化の要請か
ら、従来より一層低温での定着が可能なトナーの開発が
強く望まれている。また負帯電有機感光体の普及にとも
ない正帯電トナーを用いた画像形成法の開発が重要とな
ってきている。
[発明が解決しようとする課題] 低温での定着を可能とするためには、トナー用のバイ
ンダー樹脂の軟化点を低くする必要があるが、そうする
と、トナーブロッキング、感光体,現像スリーブへ
のトナーフィルミング、キャリアへのトナースペン
ト、流動性の低下、摩擦帯電性の低下、などによ
り、良好な現像性、クリーニング性、そして高画質を長
期にわたって維持することができなかった。
一方、こうしたフィルミングやブロッキング現像を防
止し、クリーニング性、流動性、摩擦帯電性を改善する
ために、次のような有機微粒子を含有させる技術が提案
されている。
(1)熱定着性母体粒子Aの表面に、その軟化点よりも
高い平均粒径0.1μm以上、粒子Aの平均粒径の1/4以下
の有機微粒子Bを埋設被覆したトナー(特開昭63−1311
49号)。
(2)正帯電性のトナーとこれより小さい平均粒径の負
帯電可能でTg=50℃以下の重合性微粉末を含有(特開昭
60−186858号)。
しかしながら、上記(1)の技術においては、2成分
現像剤として使用する場合、キャリアと有機微粒子の帯
電性が大きく異なるために、トナー表面に埋設された微
粒子がキャリアへ移行しやすく、その結果キャリア表面
に微粒子が静電的に付着し、キャリアの帯電能力を大き
く低下させ、耐久性を損うといった問題点がある。また
正帯電トナー用に正帯電性の強い微粒子を用いる場合に
は、定着ローラの被覆層として一般的に使用されるポリ
テトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)等のフッ素系樹脂が良好な電気絶縁性をもち、
負帯電しやすい材料であることから、定着ローラへの静
電的な付着が増加し、耐オフセット性が低下し、定着ロ
ーラへの巻き付きや顕著な定着分離ヅメあとが発生しや
すくなる。
また、上記(2)技術においては、重合体微粉末が単
に混合されるのみであるため、当該重合性微粉末がトナ
ー粒子から遊離しやすく、十分な耐フィルミング性、耐
ブロッキング性を得ることができない。十分な耐フィル
ミング性、耐ブロッキング性を確保するために微粉末を
多量に添加した場合、流動性の低下を招き、また耐久性
についても低下してしまう。
また、耐オフセット性を向上させるために、次のよう
な加熱ローラ被覆層を導電化する技術が提案されてい
る。
(3)加熱ローラ被覆層に低抵抗物質を含有させる技術
(特公昭58−23626号)。
(4)プライマ層に導電性物質を含有させる技術(特公
昭57−150869号、同59−83181号、同59−111177号)。
(5)加熱ローラ被覆層にオキソベンゾイルポリエーテ
ル及びカーボンブラックを含有させる技術(特開昭61−
100777号)。
しかしながら、低抵抗の転写材の場合、あるいは高温
高湿環境下に転写材が吸湿し転写材の抵抗が低下した場
合には、加熱ローラから、転写電流がリークして、転写
不良、転写効率の低下を引き起こす欠点があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、耐ブ
ロッキング性、耐フィルミング性、クリーニング性、摩
擦帯電性、流動性を改善し、しかも低温での定着が可能
な正帯電トナーを用い、さらに画質の耐久性の向上、定
着ローラへの静電的なトナーの付着の減少、高音高湿下
での転写性の向上を可能とすることにより、画像形成プ
ロセスの高耐久化を図ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成法
は、軟化点120℃以下の無定形ビニル重合体をバインダ
ーとする母体粒子に、鉄粉に対して負帯電性で、かつ、
体積固有抵抗が1012Ω・cm以上の樹脂微粒子を機械的衝
撃力により固着させた正帯電トナーを用いて、感光体上
に形成された静電潜像を現像し、形成したトナー像を転
写材に転写した後、体積抵抗率が103〜1011Ω・cmのフ
ッ素樹脂被覆層を有する熱ローラにより定着することを
特徴とする。
[作用] 本発明の要件を備えたトナーは、母体粒子用バインダ
ーの軟化点が120℃以下と低いために、十分な低温定着
性が発揮されると同時に、母体粒子表面に樹脂微粒子を
機械的衝撃力により固着させているので、母体粒子の軟
質な特性の発現が樹脂微粒子により抑止されて耐ブロッ
キング性、耐フィルミング性および流動性が向上する。
また、樹脂微粒子によるいわば潤滑的な作用によりト
ナーの感光体に対する物理的な付着力が弱められ、クリ
ーニング性が向上する。
また、感光体が有機光導電体からなる場合、転写材か
ら発生する紙粉、ロジン、タルク等の析出物や、装置内
のコロナ放電器に起因して発生するコロナ放電生成物、
あるいはトナー等が感光体に付着し、高温高湿下ではそ
れらが吸水するため感光体の表面が低抵抗化しやすく、
潜像が流れて、画像不良(画像ぼけ)が発生するが、上
記のように樹脂微粒子により感光体へのフィルミングが
防止され、また適度な研磨性能も得られるため、高温高
湿下においても画像流れのない良好な画像を形成するこ
とができる。
また、現像スリーブへのフィルミングによる汚染が防
止されるため、現像工程においては多数回にわたり画像
を形成するときにも安定した現像性を得ることができ
る。
また、負帯電性の樹脂微粒子を機械的衝撃力により、
母体粒子の表面に固着させて正帯電トナーとしているた
め、耐久性が格段に向上し、体積抵抗率が103〜1011Ω
・cmの樹脂被覆層を有する定着用熱ローラと組み合わせ
ることにより、静電的なオフセットが著しく減少する。
しかも樹脂微粒子の体積固有抵抗が1012Ω・cm以上と高
いために、高温高湿下においても良好な転写性を維持で
きる。
[具体的構成] 本発明においては、母体粒子のバインダーとして、軟
化点120℃以下の無定形ビニル重合体が用いられる。軟
化点が120℃を越えると低温での定着性が低下する。
ここで言う軟化点とは、高化式フローテスター(島津
製作所製)を用いて、1cm3の試料を昇温速度6℃/分で
加熱しながらプランジャーにより20kg/cm2の荷重を与
え、直径1mm、長さ1mmのノズルを押し出すようにし、こ
れにより当該フローテスターのプランジャー降下量−温
度曲線(軟化流動曲線)を描き、そのS字曲線の高さを
hとするときh/2に対応する温度を軟化点としたもので
ある。
母体粒子のバインダー樹脂としては、軟化点が120℃
以下であればよく、具体的にはスチレン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂等を挙げることができる。
前記の如きバインダーからなる母体粒子の表面に固着
させる樹脂微粒子は、鉄粉に対して負帯電性で、かつ、
体積固有抵抗が1012Ω・cm以上のものであり、ビニル系
重合体もしくは共重合体、ポリエステル樹脂、フッ素樹
脂などが挙げられる。特にスチレン系樹脂、アクリル系
樹脂、スチレン−アクリル系樹脂が好ましい。樹脂微粒
子の体積固有抵抗が1012Ω・cm未満になると高温高湿下
での転写性が悪くなる。
樹脂微粒子のガラス転移点Tgは55℃以上のものが好ま
しく、耐ブロッキング性に優れている。
また、樹脂微粒子の軟化点は300℃以下、特に100〜20
0℃が好ましく、低温での定着性に優れ、母体粒子表面
への固着化が容易である。
斯かる樹脂微粒子の平均粒径は、1μm以下、特に0.
02〜0.6μmであり、母体粒子表面への固着化が容易で
あり、母体粒子表面への埋め込みが防止でき、耐ブロッ
キング性に優れる。
本発明において、母体粒子の表面に樹脂微粒子が固着
された状態とは、母体粒子表面から突出している樹脂微
粒子部分の高さが当該樹脂微粒子の直径の10〜90%であ
る状態をいう。なお、このような状態は、透過電子顕微
鏡または通常の電子顕微鏡によりトナー粒子の表面を観
察することにより容易に確認することができる。
このような状態を得るためには、母体粒子と樹脂微粒
子とが共に存在する系において、母体粒子が粉砕されな
い大きさの衝撃力、例えば粉砕時に通常必要とされる力
の1/5〜1/10の大きさの衝撃力を作用させればよい。具
体的には、母体粒子のバインダーの特性によっても異な
るが、母体粒子1個当たり、1.59×10-3〜9.56×10-5er
g、好ましくは、1.20×10-3〜1.60×10-4ergの衝撃力を
作用させればよい。
母体粒子のバインダー樹脂と共に用いられるその他の
トナー成分としては、着色剤、荷重制御剤、流動化剤、
滑剤等種々の添加剤があり、必要に応じて用いることが
できる。
着色剤としては、例えばカーボンブラック、クロムイ
エロー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、フ
タロシアニンブルー、マラカイトグリーンオクサレー
ト、その他を用いることができる。
荷電制御剤としては、例えばニグロシン系染料、含金
属アゾ染料、金属錯体等を挙げることができる。
トナーの熔融時の粘弾性を一層好適なものとするた
め、あるいは定着性をさらに向上させるために、ワック
スをバインダー樹脂と共に混練して使用することが好ま
しい。具体的には、固型のパラフィン、ポリエチレンも
しくはポリプロピレン等の低分子量ポリオレフィン、脂
肪酸エステル、高級アルコール、アミド系ワックス等を
用いることができる。
流動化剤としては、例えばシリカ、アルミナ、チタニ
ア、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン
酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸
化セリウム、三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、炭
化ケイ素、窒化ケイ素等の微粒子を挙げることができ
る。特にシリカ微粒子が好ましい。さらにアミン変性シ
リコン化合物で表面処理されたシリカがトナーを正に帯
電させるために好ましい。
また、これらの流動化剤の添加混合割合は、トナー全
体の例えば0.01〜5重量%、特に0.05〜2重量%が好ま
しい。
滑剤としては、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸アルミニウム、ステアリン酸リチウム、ステアリン
酸、硬化ヒマシ油、その他を挙げることができる。これ
らの滑剤の添加混合割合は、トナー全体の例えば0.01〜
2重量%が好ましい。
本発明に係るトナーは、キャリアと混合して二成分系
現像剤として用いてもよいし、キャリアと混合せずに磁
性トナーもしくは非磁気トナーのみからなる一成分系現
像剤として用いてもよい。
キャリアとしては、従来公知のものを用いることがで
きるが、トナー粒子を正に帯電させるために、鉄、ニッ
ケル、コバルト等の強磁性金属、これらの金属を含む合
金、フェライト、マグネタイト等の強磁性金属の化合物
の粒子に、フッ化ビニリデン−四フッ化エチレン共重合
体、テトラフルオロエチレン、2,2,2−トリフルオロエ
チルメタリクレート、ペンタフルオロ−n−プロピルメ
タクリレート等のフッ素樹脂、あるいはシリコーン樹脂
を被覆したものが好ましい。
キャリアの平均粒径は20〜200μmが好ましく、特に3
0〜150μmが好ましい。
本発明に係るトナーの好適な製造方法の一例を挙げる
と、まずバインダー樹脂の材料を粉砕し分級して、トナ
ーとして望ましい粒径の母体粒子を得る。この母体粒子
中には、既述のようなトナー成分を含有させておくこと
ができる。そして母体粒子に、樹脂微粒子を加えて例え
ばV型混合機により撹拌を行い、これにより母体粒子の
表面に静電的に樹脂微粒子を付着させ、次いでこれを衝
撃式微粉砕機に投入して衝撃を加える。このように処理
することによって、母体粒子の粒子の表面に樹脂微粒子
を固着させる。
なお、母体粒子中に、着色剤、定着性向上剤、磁性
体、その他の特性改良剤などのトナー成分を分散含有さ
せる場合には、予めエクストルーダー等によりそれらを
均一に混合させた後、粉砕分級して所望の粒子径の粉体
とすれはよい。また、流動化剤、滑剤等の外部添加剤
は、樹脂微粒子を固着させた後に、添加混合すればよ
い。
本発明において、定着用熱ローラに用いられる樹脂被
覆層は、体積抵抗率が103〜1011Ω・cmであり、好まし
くはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体(PFA)などフッ素樹脂に、例えばSnO2/酸化アン
チモンドープ、TiO2/SnO2/酸化アンチモンドープ、導電
性酸化亜鉛などの金属酸化物や雲母(マイカ)、ガラ
ス、セラミック中空球に銀、アルミニウム、銅、亜鉛、
フェライト等を表面コートしたメタルコートフィラー、
あるいは金、銀、銅、ニッケル、アルミニウムなどの金
属粉末、またグラファイト、カーボンブラックなどを分
散含有させたものである。体積抵抗率が1011Ω・cmを越
える場合には、オフセット性が低下する傾向があり、ま
た103Ω・cmに満たない時には高温高湿下で転写不良を
起こしやすい。
本発明の画像形成法によれば、本発明に係るトナー
は、例えば電子写真複写機において形成された静電潜像
の現像に供され、得らたトナー像は転写材上に静電転写
された後、上記構成の加熱ローラにより定着されて最終
的な複写画像が得られる。
[実地例] 以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明
がこれらの実施例に限定されるものではない。
<母体粒子用バインダーの製造> (1)母体粒子用バインダー1(本発明用) ポリエステル樹脂(軟化点Tsp=115℃) (2)母体粒子用バインダー2(本発明用) スチレン−アクリル樹脂(軟化点Tsp=110℃) (3)母体粒子用バインダー3(比較用) スチレン−アクリル樹脂(軟化点Tsp=130℃) <樹脂微粒子の製造> (1)樹脂微粒子1(本発明用) 過硫酸カリウムとチオ硫酸ナトリウムを開始剤として
用い、スチレン75重量部、メチルメタクリレート5重量
部、n−ブチルアクリレート20重量部を重合させて平均
粒径0.4μmの樹脂微粒子1を得た。
(ガラス転移点Tg=68℃,軟化点Tsp=165℃,体積固有
抵抗2×1013Ω・cm) (2)樹脂微粒子2(本発明用) 過硫酸アンモニウムを開始剤として用い、メチルメタ
クリレート80重量部、n−ブチルアクリレート10重量
部、n−ブチルメタクリレート10重量部を重合させて平
均粒径0.06μmの樹脂微粒子2を得た。
(ガラス転移点Tg=61℃,軟化点Tsp=199℃,体積固有
抵抗9×1012Ω・cm) (3)樹脂微粒子3(本発明用) 樹脂微粒子1と同組成で平均粒径0.06μmの樹脂微粒
子3を得た。
(ガラス転移点Tg=60℃,軟化点Tsp=145℃,体積固有
抵抗3×1013Ω・cm) (4)樹脂微粒子4(比較例用) 樹脂微粒子2において、重合開始剤として、過硫酸ア
ンモニウムの代わりに2,2′−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)二塩酸塩を用いた他は同様にして平均粒径0.
4μmの樹脂微粒子4を得た。
(ガラス転移点Tg=71℃,軟化点Tsp=215℃,体積固有
抵抗6×1012Ω・cm) (5)樹脂微粒子5(比較例用) 樹脂微粒子1と同じ組成で、体積固有抵抗が4×1011
Ω・cm、平均粒径0.4μmの樹脂微粒子を樹脂微粒子5
とする。
(ガラス転移点Tg=69℃,軟化点Tsp=165℃) 樹脂微粒子1〜3及び5はいずれも球形鉄粉 (DSP−135,同和鉄粉社製)に対して負の帯電性を示
し、樹脂微粒子4は正に帯電した。
尚、樹脂微粒子の体積固有抵抗は、樹脂微粒子を40kg
/cm2で加圧し、直径1.0cm、厚さ約8mmのペレットを形成
し、これを約1.0cmの電極ではさみ、直流100Vを印加し
た後、30秒後の電流値を測定することにより求めた。
<トナー1の製造> 母体粒子用バインダー1 100重量部 カーボンブラック「モーガルL」 (キャボット社製) 10重量部 パラフィンワックス「サゾールワックスH1」 (サゾールマーケッティング社製) 3重量部 アルキレンビス脂肪酸アミド「ヘキストワックスC」
(ヘキスト社製) 3重量部 以上の組成物を混合し、加熱ロールにより溶融混練
し、冷却した後、粗粉砕し、風力分級機により分級し
て、平均粒径11μmの母体粒子1を得た。
当該母体粒子1の95重量部に、樹脂微粒子1の5重量
部を添加し、これをV型混合機により十分に撹拌混合し
て、樹脂微粒子を母体粒子に静電的に付着させた。次い
で、これらを「奈良ハイブリダイゼーションシステムNH
S−1」(奈良機械製作所製)に移し、衝撃羽根の回転
数を6000rpmとして5分間にわたり処理し、もって母体
粒子の表面に樹脂微粒子を固着させた。
さらに、前記樹脂微粒子を固着させた母体粒子100重
量部に対して、表面をポリシロキサンアンモニウム塩で
処理したシリカ微粒子を0.8重量部、ステアリン酸亜鉛
を0.2重量部添加し、V型混合機により混合して、本発
明に係るトナー1を得た。
ここに得られたトナー1は、電子顕微鏡による表面観
察および透過電子顕微鏡による観察により、母体粒子の
表面に静電的に付着していた樹脂微粒子が、母体粒子の
表面に強固に固着された状態となっていることが認めら
れた。
<トナー2の製造> トナー1の製造において、同様にして母体粒子1を得
た後、当該母体粒子1の98重量部に、樹脂微粒子2の2
重量部を添加し、これをV型混合機により十分に撹拌混
合して、樹脂微粒子2を母体粒子1に静電的に付着させ
た。次いで、これらを「奈良ハイブリダイゼーションシ
ステムNHS−1」(奈良機械製作所製)に移し、衝撃羽
根の回転数を6000rpmとして5分間にわたり処理し、も
って母体粒子1の表面に樹脂微粒子2を固着させた。
そして、トナー1の製造と同様にしてシリカ微粒子と
ステアリン酸亜鉛を添加混合物処理して、本発明に係る
トナー2を得た。
<トナー3の製造> トナー1の製造において、母体粒子用バインダー1の
代わりに母体粒子用バインダー2を用いた他は同様にし
て母体粒子2を得た。この母体粒子2を用いた他はトナ
ー1の製造と同様にして本発明に係るトナー3を得た。
<トナー4の製造> トナー1の製造において、母体粒子用バインダーの代
わりに母体粒子用バインダー2を用いた他は同様にして
母体粒子2を得た。この母体粒子2を用いた他はトナー
2の製造と同様にして本発明に係るトナー4を得た。
<トナー5の製造> トナー1の製造において、母体粒子用バインダー1の
代わりに母体粒子用バインダー2を用いた他は同様にし
て母体粒子2を得た。
当該母体粒子2の97重量部に、樹脂微粒子3の3重量
部を添加し、これをV型混合機により十分に撹拌混合し
て、樹脂微粒子を母体粒子2に静電的に付着させた。次
いで、これらを「タープラシェイカミキサーT2C型」(W
AR社製)に移し、さらに、ガラスビーズを加えた状態で
回転数を90rpmとして30分間にわたり処理し、もって母
体粒子の表面に樹脂微粒子を固着させた。
そして、トナー1の製造と同様にしてシリカ微粒子と
ステアリン酸亜鉛を混合処理して本発明に関るトナー5
を得た。
<比較トナー1の製造> トナー1の製造において、樹脂微粒子を用いない他は
同様にして比較トナー1を得た。
<比較トナー2の製造> トナー1の製造において「奈良ハイブリダイゼーショ
ンシステムNHS−1」を用いる代わりに、ヘンシェルミ
キサーにより母体粒子1と樹脂微粒子1とを単に撹拌混
合した他は同様にして比較トナー2を得た。
<比較トナー3の製造> トナー3の製造において、樹脂微粒子1の代わりに樹
脂微粒子4を用いた他は同様にして比較トナー3を得
た。
<比較トナー4の製造> トナー3の製造において、樹脂微粒子1の代わりに樹
脂微粒子5を用いた他は同様にして比較トナー4を得
た。
<比較トナー5の製造> トナー1の製造において、母体粒子用バインダー1の
代わりに母体粒子用バインダー3を用いた他は同様にし
て母体粒子3を得た。この母体粒子3を用いた他はトナ
ー1の製造と同様にして比較トナー5を得た。
<現像剤の調製> 銅−亜鉛系フェライトよりなる磁性体粒子(日本鉄粉
工業社製)に2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレー
トを被覆したキャリア(平均粒径80μm)と、上記各ト
ナーとを混合して、トナー濃度が5重量%の2成分現像
剤を各々調製した。
<熱ローラ> 表1に本発明の熱ローラ1〜3、及び比較用熱ローラ
4,5の仕様を示す。
尚、体積抵抗率の測定は20μmの樹脂被膜を形成させ
た熱ローラ表面に1cm×1cmに金を真空蒸着させ、エレク
トロメータ(ケスレー製617プログラマブルエレクトロ
メータ)を用いて測定した。
<耐久性の評価> 表2に示す様に、上記各現像剤を熱ローラと組み合わ
せて、定着熱ローラの設定温度を150℃に設定した電子
写真複写機「U−Bix1550MR」(コニカ(株)製)改造
機(線速度139mm/sec)を用いて、高温高湿環境下(温
度33℃,相対湿度80%)において、50000回にわたる実
写テストを行ない、トナーの帯電量の推移及び得られた
画像を目視で観察することにより耐久性を評価した。
尚、上記電子写真複写機「U−Bix1550MR」は有機光導
電体からなる感光体、加熱ローラ定着器を備え、該加熱
ローラ定着器にはシリコーンオイル等の離型剤の塗布機
構は備えていないものである。
(トナーの帯電量の測定法) トナーの帯電量については、350メッシュのステンレ
ス網を通してブローオフ法により測定した。
(ブロー圧力0.2kg/cm2,ブロー時間6sec)結果を表3に
示す。
以上の結果から、次のようなことが明らかとなった。
<実施例1〜5> 50000回コピー後のトナー帯電量は初期とほとんど変
わらず、クリーニング不良や画像流れ、カブリのない良
好な画質が維持された。また現像部やクリーニング部で
のトナーブロッキングもなく、定着性も良好で、オフセ
ットや定着ローラへの巻き付きも発生せず、定着ローラ
の汚れも非常に軽微であった。さらに感光体ドラムある
いは現像スリーブへのフィルミングも全く認められず、
転写性も極めて良好であった。また、トナー飛散による
機内汚染も非常に少なかった。
<比較例1> 3000回以降、現像器内でトナーがブロッキングし、現
像剤搬送不良により画像ヌケなどの画像不良や、画像上
にトナーの凝集物が多数見られた。また、50000回コピ
ー後の帯電量は+7μc/gと初期に対し大幅に低下し、
また感光体ドラムにはトナーフィルミングが認められ、
画像はカブリが顕著で不鮮明であった。
<比較例2> 50000回コピー後の帯電量は+3μc/gと初期に比べ大
幅に低下し、そのため5000回以降カブリが著しく、また
トナーや樹脂微粒子の飛散による機内汚染が見られた。
<比較例3> 50000回コピー後の帯電量は+4μc/gと初期に対し大
幅に低下し、したがって5000回以降カブリが著しく、ト
ナー飛散による機内汚染も激しい。キャリア表面を観察
すると樹脂微粒子により覆れていた。また、定着熱ロー
ラへのトナーの静電的な付着が多く、5000回以降定着熱
ローラ汚れによる画像不良や定着熱ローラへの巻き付き
が頻繁に発生した。
<比較例4> 初期から転写性が悪く、転写ヌケが頻繁に発生してし
まう。
<比較例5> 比較例4と同様に、転写ヌケが頻繁に発生した。
<比較例6> 定着熱ローラへのトナーの静電的な付着が多く、4000
回以降定着ローラ汚れによる画像不良や定着ローラへの
巻き付きが頻繁に発生した。
<比較例7> 定着性が悪く、容易に転写材からトナーが剥離してし
まった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−198070(JP,A) 特開 昭62−116980(JP,A) 特開 平1−257857(JP,A) 特開 平1−261656(JP,A) 特開 昭63−244055(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/20 G03G 13/20 G03G 9/087

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟化点120℃以下の無定型ビニル重合体を
    バインダーとする母体粒子に、鉄粉に対して負帯電性
    で、かつ、体積固有抵抗が1012Ω・cm以上の樹脂微粒子
    を機械的衝撃力により固着させた正帯電トナーを用い
    て、感光体上に形成された静電潜像を現像し、形成した
    トナー像を転写材に転写した後、体積抵抗率が103〜10
    11Ω・cmのフッ素樹脂被覆層を有する熱ローラにより定
    着するとを特徴とする画像形成法。
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