JP2816926B2 - 軸挟持部材およびその製造方法 - Google Patents
軸挟持部材およびその製造方法Info
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- JP2816926B2 JP2816926B2 JP21751293A JP21751293A JP2816926B2 JP 2816926 B2 JP2816926 B2 JP 2816926B2 JP 21751293 A JP21751293 A JP 21751293A JP 21751293 A JP21751293 A JP 21751293A JP 2816926 B2 JP2816926 B2 JP 2816926B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軸挟持部材、特に、半円
形凹部の円周方向両端にそれぞれ合せ面を有する第1お
よび第2半体を備え、それら第1および第2半体は、そ
れらの相対向する両合せ面を合致させると共に両半円形
凹部により軸挿通孔を形成した状態で複数のねじ部材に
より締結される軸挟持部材およびその製造方法に関す
る。
形凹部の円周方向両端にそれぞれ合せ面を有する第1お
よび第2半体を備え、それら第1および第2半体は、そ
れらの相対向する両合せ面を合致させると共に両半円形
凹部により軸挿通孔を形成した状態で複数のねじ部材に
より締結される軸挟持部材およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】前記構成の軸挟持部材としては、第1半
体が一端に小端部を、また他端に大端部用半環状部をそ
れぞれ有するロッド部材であり、また第2半体が半環状
部にねじ部材、例えばボルトにより締結されて、その半
環状部との協働で大端部を形成する半環状キャップであ
る内燃機関用コンロッドが知られている。
体が一端に小端部を、また他端に大端部用半環状部をそ
れぞれ有するロッド部材であり、また第2半体が半環状
部にねじ部材、例えばボルトにより締結されて、その半
環状部との協働で大端部を形成する半環状キャップであ
る内燃機関用コンロッドが知られている。
【0003】従来一般に、内燃機関用コンロッドは機械
構造用炭素鋼より構成されている(例えば、1978年
朝倉書店発行、「自動車の事典」参照)。
構造用炭素鋼より構成されている(例えば、1978年
朝倉書店発行、「自動車の事典」参照)。
【0004】近年環境問題に対する一対応策として、自
動車用内燃機関における低燃費化が要請されており、そ
れに応じるためには構成部品、とりわけ運動部品の軽量
化が有効である。この場合、運動部品の中でもコンロッ
ドの軽量化による低燃費化効果は大きく、したがって従
来の鋼製コンロッドに代えて軽量で、且つ安価なコンロ
ッドの開発が望まれている。
動車用内燃機関における低燃費化が要請されており、そ
れに応じるためには構成部品、とりわけ運動部品の軽量
化が有効である。この場合、運動部品の中でもコンロッ
ドの軽量化による低燃費化効果は大きく、したがって従
来の鋼製コンロッドに代えて軽量で、且つ安価なコンロ
ッドの開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、前記軽量化お
よび低コスト化の要請からコンロッドを軽合金であるA
l合金より構成することが考えられる。
よび低コスト化の要請からコンロッドを軽合金であるA
l合金より構成することが考えられる。
【0006】ところが、Al合金製コンロッドは、Al
合金の剛性が鋼のそれに比べて本質的に低い、というこ
とに起因して、比較的低い応力下で弾性変形を生じるた
め、ロッド部材とキャップとの両合せ面間に、その合せ
面と平行方向の位置ずれを生じ易く、その結果、ロッド
部材のみによって応力を受ける、といった事態が発生す
るためロッド部材の寿命が著しく損われることになる。
合金の剛性が鋼のそれに比べて本質的に低い、というこ
とに起因して、比較的低い応力下で弾性変形を生じるた
め、ロッド部材とキャップとの両合せ面間に、その合せ
面と平行方向の位置ずれを生じ易く、その結果、ロッド
部材のみによって応力を受ける、といった事態が発生す
るためロッド部材の寿命が著しく損われることになる。
【0007】前記不具合を解消するためには、ボルトの
軸力を高めることが有効であるが、このような手段を採
用すると、Al合金が低剛性であり、また鋼に対しクリ
ープ強さが低いことからボルト頭座面の陥没、といった
新たな問題を生じる。
軸力を高めることが有効であるが、このような手段を採
用すると、Al合金が低剛性であり、また鋼に対しクリ
ープ強さが低いことからボルト頭座面の陥没、といった
新たな問題を生じる。
【0008】本発明は前記に鑑み、比較的簡単な手段を
採用することによって軽合金製第1および第2半体にお
ける両合せ面間の前記位置ずれを確実に防止し得るよう
にした前記軸挟持部材を提供することを目的とする。
採用することによって軽合金製第1および第2半体にお
ける両合せ面間の前記位置ずれを確実に防止し得るよう
にした前記軸挟持部材を提供することを目的とする。
【0009】また本発明は、前記軸挟持部材を安価に、
且つ能率良く製造することのできる前記製造方法を提供
することを目的とする。
且つ能率良く製造することのできる前記製造方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、半円形凹部の
円周方向両端にそれぞれ合せ面を有する第1および第2
半体を備え、それら第1および第2半体は、それらの相
対向する両合せ面を合致させると共に両半円形凹部によ
り軸挿通孔を形成した状態で複数のねじ部材により締結
される軸挟持部材において、前記第1および第2半体
は、軽合金より構成されると共に軸挟持部材形状のキャ
ビティ内で同時に鍛造された鍛造品であって、前記相対
向する両合せ面は、鍛造中の材料の流れにより形成され
て互に嵌合関係にある無数の凹、凸部を有することを特
徴とする。
円周方向両端にそれぞれ合せ面を有する第1および第2
半体を備え、それら第1および第2半体は、それらの相
対向する両合せ面を合致させると共に両半円形凹部によ
り軸挿通孔を形成した状態で複数のねじ部材により締結
される軸挟持部材において、前記第1および第2半体
は、軽合金より構成されると共に軸挟持部材形状のキャ
ビティ内で同時に鍛造された鍛造品であって、前記相対
向する両合せ面は、鍛造中の材料の流れにより形成され
て互に嵌合関係にある無数の凹、凸部を有することを特
徴とする。
【0011】本発明は、半円形凹部の円周方向両端にそ
れぞれ合せ面を有する第1および第2半体を備え、それ
ら第1および第2半体は、それらの相対向する両合せ面
を合致させると共に両半円形凹部により軸挿通孔を形成
した状態で複数のねじ部材により締結される軸挟持部材
を製造するに当り、前記第1および第2半体の形状に近
似した形状を有すると共に軽合金よりなる第1および第
2プリフォームを得る工程と、両プリフォームを加熱す
る工程と、両プリフォームを、金型における軸挟持部材
形状のキャビティ内に、それらプリフォームの前記合せ
面に対応する面を相対向させて設置する工程と、前記第
1および第2プリフォームに同時に鍛造加工を施して、
相対向する前記両合せ面に、鍛造中の材料の流れにより
形成された互に嵌合関係にある無数の凹、凸部を有する
前記第1および第2半体を得る工程と、前記第1および
第2半体を前記ねじ部材により締結するに際し、前記両
合せ面の前記凹、凸部を嵌合させる工程とを用いること
を特徴とする。
れぞれ合せ面を有する第1および第2半体を備え、それ
ら第1および第2半体は、それらの相対向する両合せ面
を合致させると共に両半円形凹部により軸挿通孔を形成
した状態で複数のねじ部材により締結される軸挟持部材
を製造するに当り、前記第1および第2半体の形状に近
似した形状を有すると共に軽合金よりなる第1および第
2プリフォームを得る工程と、両プリフォームを加熱す
る工程と、両プリフォームを、金型における軸挟持部材
形状のキャビティ内に、それらプリフォームの前記合せ
面に対応する面を相対向させて設置する工程と、前記第
1および第2プリフォームに同時に鍛造加工を施して、
相対向する前記両合せ面に、鍛造中の材料の流れにより
形成された互に嵌合関係にある無数の凹、凸部を有する
前記第1および第2半体を得る工程と、前記第1および
第2半体を前記ねじ部材により締結するに際し、前記両
合せ面の前記凹、凸部を嵌合させる工程とを用いること
を特徴とする。
【0012】
【作用】前記軸挟持部材において、第1および第2半体
は軽合金よりなる鍛造品であるから軽量で、且つ高強度
である。また第1および第2半体の相対向する両合せ面
間における、その合せ面と平行方向の位置ずれは、互に
嵌合する無数の凹、凸部により確実に防止される。
は軽合金よりなる鍛造品であるから軽量で、且つ高強度
である。また第1および第2半体の相対向する両合せ面
間における、その合せ面と平行方向の位置ずれは、互に
嵌合する無数の凹、凸部により確実に防止される。
【0013】この場合、各凹、凸部は材料の流れにより
形成されたものであるから極めて不規則に配設され、ま
た機械加工によっては到底得られない微小なものであ
り、したがって両合せ面間に生じる応力を確実に分散さ
せて、それら合せ面における凹凸嵌合構造の耐久性を向
上させることができる。
形成されたものであるから極めて不規則に配設され、ま
た機械加工によっては到底得られない微小なものであ
り、したがって両合せ面間に生じる応力を確実に分散さ
せて、それら合せ面における凹凸嵌合構造の耐久性を向
上させることができる。
【0014】一方、前記製造方法によれば、第1および
第2半体の各合せ面に対する機械加工は不要であるか
ら、それに応じて製造工数および製造コストを減少させ
ることができ、また第1および第2半体を一体化したコ
ンロッド素材に切断加工を施して二分割する場合のよう
に、切断代を設けたことによる材料の無駄を生じること
がなく、同時に製造工数の減少も図られる。
第2半体の各合せ面に対する機械加工は不要であるか
ら、それに応じて製造工数および製造コストを減少させ
ることができ、また第1および第2半体を一体化したコ
ンロッド素材に切断加工を施して二分割する場合のよう
に、切断代を設けたことによる材料の無駄を生じること
がなく、同時に製造工数の減少も図られる。
【0015】
【実施例】図1において、軸挟持部材としての内燃機関
用コンロッドCは軽合金であるAl合金より構成されて
おり、一端に小端部1を、また他端に大端部用半環状部
2をそれぞれ有する第1半体としてのAl合金製ロッド
部材3と、半環状部2に複数、図示例では2本のねじ部
材としての鋼製ボルト4により締結されて、その半環状
部2との協働で大端部5を形成する第2半体としてのA
l合金製半環状キャップ6とよりなる。
用コンロッドCは軽合金であるAl合金より構成されて
おり、一端に小端部1を、また他端に大端部用半環状部
2をそれぞれ有する第1半体としてのAl合金製ロッド
部材3と、半環状部2に複数、図示例では2本のねじ部
材としての鋼製ボルト4により締結されて、その半環状
部2との協働で大端部5を形成する第2半体としてのA
l合金製半環状キャップ6とよりなる。
【0016】ロッド部材3の半環状部2は半円形凹部7
の円周方向両端にそれぞれ合せ面8を有し、またキャッ
プ6も同様に半円形凹部9の円周方向両端にそれぞれ合
せ面10を有する。半環状部2とキャップ6とは、それ
らの相対向する両合せ面8,10を合致させると共に両
半円形凹部7,9により軸挿通孔としてのクランクピン
孔11を形成した状態で2本のボルト4により締結され
る。この場合、キャップ6にその両合せ面10に開口す
るようにボルト挿通孔12が形成され、また半環状部2
に各ボルト挿通孔12と同軸上に位置するように雌ねじ
孔13が形成される。図中14は小端部1に形成された
ピストンピン孔である。
の円周方向両端にそれぞれ合せ面8を有し、またキャッ
プ6も同様に半円形凹部9の円周方向両端にそれぞれ合
せ面10を有する。半環状部2とキャップ6とは、それ
らの相対向する両合せ面8,10を合致させると共に両
半円形凹部7,9により軸挿通孔としてのクランクピン
孔11を形成した状態で2本のボルト4により締結され
る。この場合、キャップ6にその両合せ面10に開口す
るようにボルト挿通孔12が形成され、また半環状部2
に各ボルト挿通孔12と同軸上に位置するように雌ねじ
孔13が形成される。図中14は小端部1に形成された
ピストンピン孔である。
【0017】ロッド部材3およびキャップ6はコンロッ
ド形状のキャビティ内で同時に鍛造された鍛造品であっ
て、相対向する両合せ面8,10は、図2に示すように
鍛造中の材料の流れにより形成されて互に嵌合関係にあ
る無数の凹部a1 ,a2 および凸部b1 ,b2 を有す
る。
ド形状のキャビティ内で同時に鍛造された鍛造品であっ
て、相対向する両合せ面8,10は、図2に示すように
鍛造中の材料の流れにより形成されて互に嵌合関係にあ
る無数の凹部a1 ,a2 および凸部b1 ,b2 を有す
る。
【0018】このように、ロッド部材3およびキャップ
6はAl合金よりなる鍛造品であるから軽量で、且つ高
強度である。またロッド部材3およびキャップ6の相対
向する両合せ面8,10間における、その合せ面8,1
0と平行方向の位置ずれは、互に嵌合する無数の凹、凸
部a1 ,a2 ,b1 ,b2 により確実に防止される。
6はAl合金よりなる鍛造品であるから軽量で、且つ高
強度である。またロッド部材3およびキャップ6の相対
向する両合せ面8,10間における、その合せ面8,1
0と平行方向の位置ずれは、互に嵌合する無数の凹、凸
部a1 ,a2 ,b1 ,b2 により確実に防止される。
【0019】この場合、各凹、凸部a1 ,a2 ,b1 ,
b2 は材料の流れにより形成されたものであるから極め
て不規則に配設され、また機械加工によっては到底得ら
れない微小なものであり、したがって両合せ面8,10
間に生じる応力を確実に分散させて、それら合せ面8,
10における凹凸嵌合構造の耐久性を向上させることが
できる。
b2 は材料の流れにより形成されたものであるから極め
て不規則に配設され、また機械加工によっては到底得ら
れない微小なものであり、したがって両合せ面8,10
間に生じる応力を確実に分散させて、それら合せ面8,
10における凹凸嵌合構造の耐久性を向上させることが
できる。
【0020】次に、粉末鍛造法を適用したコンロッドC
の製造方法について説明する。
の製造方法について説明する。
【0021】(a) 図3に示すように、Al合金粉末
を用いてロッド部材3の形状に近似した形状を有する第
1粉末プリフォーム15を冷間にて圧縮成形する。この
場合、半環状部2に対応する部分16には雌ねじ孔13
は形成されておらず、また小端部1に対応する部分17
にはピストンピン孔14は形成されていない。
を用いてロッド部材3の形状に近似した形状を有する第
1粉末プリフォーム15を冷間にて圧縮成形する。この
場合、半環状部2に対応する部分16には雌ねじ孔13
は形成されておらず、また小端部1に対応する部分17
にはピストンピン孔14は形成されていない。
【0022】図4に示すように、Al合金粉末を用いて
キャップ6の形状に近似した形状を有する第2粉末プリ
フォーム18を冷間にて圧縮成形する。この場合、第2
粉末プリフォーム18にはボルト挿通孔12は形成され
ていない。
キャップ6の形状に近似した形状を有する第2粉末プリ
フォーム18を冷間にて圧縮成形する。この場合、第2
粉末プリフォーム18にはボルト挿通孔12は形成され
ていない。
【0023】(b) 両粉末プリフォーム15,18を
高周波加熱炉を用いて加熱する。
高周波加熱炉を用いて加熱する。
【0024】(c) 図5に示すように、粉末鍛造用金
型19の下型20に形成されたコンロッド形状のキャビ
ティ21内に、第1および第2粉末プリフォーム15,
18をそれらの前記合せ面8,10に対応する面22,
23を相対向させて設置する。
型19の下型20に形成されたコンロッド形状のキャビ
ティ21内に、第1および第2粉末プリフォーム15,
18をそれらの前記合せ面8,10に対応する面22,
23を相対向させて設置する。
【0025】(d) 第1および第2粉末プリフォーム
15,18に同時に鍛造加工を施してロッド部材3およ
びキャップ6を得る。ロッド部材3およびキャップ6の
相対向する両合せ面8,10には、鍛造中の材料の流れ
により、互に嵌合関係にある無数の凹、凸部a1 ,
a2 ,b1 ,b2 が形成される。鍛造加工後、ロッド部
材3およびキャップ6の両合せ面8,10は付着した状
態にあるが、離型後においてそれら8,10は容易に分
離される。
15,18に同時に鍛造加工を施してロッド部材3およ
びキャップ6を得る。ロッド部材3およびキャップ6の
相対向する両合せ面8,10には、鍛造中の材料の流れ
により、互に嵌合関係にある無数の凹、凸部a1 ,
a2 ,b1 ,b2 が形成される。鍛造加工後、ロッド部
材3およびキャップ6の両合せ面8,10は付着した状
態にあるが、離型後においてそれら8,10は容易に分
離される。
【0026】(e) ロッド部材3に機械加工を施して
ピストンピン孔14、雌ねじ孔13等を形成し、またキ
ャップ6に機械加工を施してボルト挿通孔12を形成す
る。
ピストンピン孔14、雌ねじ孔13等を形成し、またキ
ャップ6に機械加工を施してボルト挿通孔12を形成す
る。
【0027】(f) ロッド部材3およびキャップ6の
相対向する両合せ面8,10を、それらの凹、凸部
a1 ,a2 ,b1 ,b2 を嵌合させて合致させ、ロッド
部材3にキャップ6をボルト4により締結する。
相対向する両合せ面8,10を、それらの凹、凸部
a1 ,a2 ,b1 ,b2 を嵌合させて合致させ、ロッド
部材3にキャップ6をボルト4により締結する。
【0028】(g) 両半円形凹部7,9により形成さ
れたクランクピン孔11内周面に機械加工を施して、そ
のクランクピン孔11の仕上げを行う。
れたクランクピン孔11内周面に機械加工を施して、そ
のクランクピン孔11の仕上げを行う。
【0029】前記製造方法によれば、ロッド部材3およ
びキャップ6の各合せ面8,10に対する機械加工は不
要であるから、それに応じて製造工数および製造コスト
を減少させることができ、またロッド部材3およびキャ
ップ6を一体化したコンロッド素材に切断加工を施して
二分割する場合のように、切断代を設けたことによる材
料の無駄を生じることがなく、同時に製造工数の減少も
図られる。
びキャップ6の各合せ面8,10に対する機械加工は不
要であるから、それに応じて製造工数および製造コスト
を減少させることができ、またロッド部材3およびキャ
ップ6を一体化したコンロッド素材に切断加工を施して
二分割する場合のように、切断代を設けたことによる材
料の無駄を生じることがなく、同時に製造工数の減少も
図られる。
【0030】以下、具体例について説明する。
【0031】Al91.5Fe5.5 Ti1 Si2 (数値は原
子%)といったAl合金組成の溶湯を調製し、次いでそ
の溶湯を用いてエアアトマイジング法を行うことにより
Al合金粉末を製造した。その後Al合金粉末に分級処
理を施して粒径149μm以下の第1Al合金粉末を得
た。
子%)といったAl合金組成の溶湯を調製し、次いでそ
の溶湯を用いてエアアトマイジング法を行うことにより
Al合金粉末を製造した。その後Al合金粉末に分級処
理を施して粒径149μm以下の第1Al合金粉末を得
た。
【0032】また、A2024−25重量%Siといっ
たAl合金組成の溶湯を調製し、次いで前記同様にエア
アトマイジング法および分級処理を行って粒径149μ
m以下の第2Al合金粉末を得た。
たAl合金組成の溶湯を調製し、次いで前記同様にエア
アトマイジング法および分級処理を行って粒径149μ
m以下の第2Al合金粉末を得た。
【0033】〔実施例1〕第1Al合金粉末を用い、前
記製造例に則ってコンロッドC1 を製造した。
記製造例に則ってコンロッドC1 を製造した。
【0034】第1粉末プリフォーム15の圧縮成形にお
いて、その圧縮圧は5t/cm2 に設定され、また第1粉
末プリフォーム15の相対密度は約80%であった。第
2粉末プリフォーム18の圧縮成形において、その圧縮
圧は5t/cm2 に設定され、また第2粉末プリフォーム
18の相対密度は約80%であった。高周波加熱工程で
は、約4分間で両粉末プリフォーム15,18を853
Kまで昇温し、その温度に10秒間保持して脱ガスを行
った。鍛造工程では、金型19の温度は473Kに、ま
た加圧力は8t/cm2 にそれぞれ設定され、この工程は
加熱後の両粉末プリフォーム15,18に直ちに施され
た。ロッド部材3およびキャップ6の相対密度は99.
8%以上であり、それら3,6の相対向する両合せ面
8,10は無数の凹、凸部a1 ,a2 ,b1 ,b2 を備
えていた。機械加工後のコンロッドC1 の重量は320
gであった。
いて、その圧縮圧は5t/cm2 に設定され、また第1粉
末プリフォーム15の相対密度は約80%であった。第
2粉末プリフォーム18の圧縮成形において、その圧縮
圧は5t/cm2 に設定され、また第2粉末プリフォーム
18の相対密度は約80%であった。高周波加熱工程で
は、約4分間で両粉末プリフォーム15,18を853
Kまで昇温し、その温度に10秒間保持して脱ガスを行
った。鍛造工程では、金型19の温度は473Kに、ま
た加圧力は8t/cm2 にそれぞれ設定され、この工程は
加熱後の両粉末プリフォーム15,18に直ちに施され
た。ロッド部材3およびキャップ6の相対密度は99.
8%以上であり、それら3,6の相対向する両合せ面
8,10は無数の凹、凸部a1 ,a2 ,b1 ,b2 を備
えていた。機械加工後のコンロッドC1 の重量は320
gであった。
【0035】〔実施例2〕キャップ6の原料粉末を第2
Al合金粉末とした以外は、実施例1と同様の条件下で
同様の構成を有するコンロッドC2 を製造した。このコ
ンロッドC2 において、ロッド部材3およびキャップ6
の相対向する両合せ面8,10は、それらの材質を変え
たことに起因して実施例1の場合よりも彫りの深い無数
の凹、凸部a1 ,a2 ,b1 ,b2 を備えていた。機械
加工後のコンロッドC2 の重量は316gであった。
Al合金粉末とした以外は、実施例1と同様の条件下で
同様の構成を有するコンロッドC2 を製造した。このコ
ンロッドC2 において、ロッド部材3およびキャップ6
の相対向する両合せ面8,10は、それらの材質を変え
たことに起因して実施例1の場合よりも彫りの深い無数
の凹、凸部a1 ,a2 ,b1 ,b2 を備えていた。機械
加工後のコンロッドC2 の重量は316gであった。
【0036】〔比較例〕図6に示すように、第1Al合
金粉末を用い、前記第1および第2粉末プリフォーム1
5,18を連設した形状を有する一体形粉末プリフォー
ム24を冷間にて圧縮成形した。圧縮圧は5t/cm2 に
設定され、また一体形粉末プリフォーム24の相対密度
は約80%であった。以後、実施例1と同様の条件下で
加熱処理および鍛造加工を順次行って一体形コンロッド
素材を製造し、さらに一体形コンロッド素材に、それを
ロッド部材3とキャップ6とに分割する切断加工、各合
せ面8,10の仕上加工等を施してコンロッドC3 を製
造した。機械加工後のコンロッドC3 の重量は320g
であった。
金粉末を用い、前記第1および第2粉末プリフォーム1
5,18を連設した形状を有する一体形粉末プリフォー
ム24を冷間にて圧縮成形した。圧縮圧は5t/cm2 に
設定され、また一体形粉末プリフォーム24の相対密度
は約80%であった。以後、実施例1と同様の条件下で
加熱処理および鍛造加工を順次行って一体形コンロッド
素材を製造し、さらに一体形コンロッド素材に、それを
ロッド部材3とキャップ6とに分割する切断加工、各合
せ面8,10の仕上加工等を施してコンロッドC3 を製
造した。機械加工後のコンロッドC3 の重量は320g
であった。
【0037】次に、実施例1,2および比較例で製造さ
れたコンロッドC1 〜C3 について単体疲れ試験を行っ
た。この試験は、図7に示すように、例えばコンロッド
C1のピストンピン孔14およびクランクピン孔11に
それぞれロッド25,26を貫通させ、各ロッド25,
26の両端部を油圧式疲れ試験機に支持させて、コンロ
ッドC1 にその温度423K、R=0.1にて繰返し引
張り荷重を加えることによって行われた。
れたコンロッドC1 〜C3 について単体疲れ試験を行っ
た。この試験は、図7に示すように、例えばコンロッド
C1のピストンピン孔14およびクランクピン孔11に
それぞれロッド25,26を貫通させ、各ロッド25,
26の両端部を油圧式疲れ試験機に支持させて、コンロ
ッドC1 にその温度423K、R=0.1にて繰返し引
張り荷重を加えることによって行われた。
【0038】図8は、各コンロッドC1 〜C3 に関する
単体疲れ試験結果を示す。この種単体疲れ試験におい
て、実用コンロッドには、107 回耐久荷重が3500
kgであること、が要求される。
単体疲れ試験結果を示す。この種単体疲れ試験におい
て、実用コンロッドには、107 回耐久荷重が3500
kgであること、が要求される。
【0039】図8から明らかなように、実施例1,2に
よるコンロッドC1 ,C2 は前記要求を満たしている。
これは、ロッド部材3とキャップ6との両合せ面8,1
0間における前記位置ずれを凹、凸部a1 ,a2 ,
b1 ,b2 により防止して、応力をロッド部材3とキャ
ップ6との両方で受けている、ということに起因する。
よるコンロッドC1 ,C2 は前記要求を満たしている。
これは、ロッド部材3とキャップ6との両合せ面8,1
0間における前記位置ずれを凹、凸部a1 ,a2 ,
b1 ,b2 により防止して、応力をロッド部材3とキャ
ップ6との両方で受けている、ということに起因する。
【0040】これに対し、比較例によるコンロッドC3
は、107 回耐久荷重が3200kgであって、前記要求
を満たすことができない。このコンロッドC3 において
は、その破壊が大端肩部S(図1参照)を起点として発
生していた。これは、ロッド部材3とキャップ6との両
合せ面8,10間に前記位置ずれが生じ、ロッド部材3
のみが応力を受けた、ということに起因する。
は、107 回耐久荷重が3200kgであって、前記要求
を満たすことができない。このコンロッドC3 において
は、その破壊が大端肩部S(図1参照)を起点として発
生していた。これは、ロッド部材3とキャップ6との両
合せ面8,10間に前記位置ずれが生じ、ロッド部材3
のみが応力を受けた、ということに起因する。
【0041】コンロッドの重量について、コンロッドC
1 の重量は320g、コンロッドC 2 の重量は316g
であり、これらと同一体積の鋼製コンロッドの重量は5
40gである。したがって、コンロッドC1 ,C2 は鋼
製コンロッドに比べて約40%の軽量化を達成されてお
り、この軽量化により、内燃機関の最高回転数を約65
0rpm 向上させることが可能である。また製造工数の減
少に伴い製造コストを約3%下げることができる。
1 の重量は320g、コンロッドC 2 の重量は316g
であり、これらと同一体積の鋼製コンロッドの重量は5
40gである。したがって、コンロッドC1 ,C2 は鋼
製コンロッドに比べて約40%の軽量化を達成されてお
り、この軽量化により、内燃機関の最高回転数を約65
0rpm 向上させることが可能である。また製造工数の減
少に伴い製造コストを約3%下げることができる。
【0042】先行技術として、本発明と同様の目的で、
図9に示すように、鋼粉末を用い、比較例と同様に一体
形であり、且つクランクピン孔11の内周面において半
環状部2に対応する部分16とキャップ6に対応する部
分27との両境界部にそれぞれ切欠き28を有する粉末
プリフォーム29を冷間にて圧縮成形し、次いでこの粉
末プリフォーム29に鍛造加工を施して一体形コンロッ
ド素材を製造し、その後、一体形コンロッド素材を、両
切欠き28に起因した割れ目を利用してロッド部材3と
キャップ6とに引張りにより破断する、といった製造方
法が知られている。
図9に示すように、鋼粉末を用い、比較例と同様に一体
形であり、且つクランクピン孔11の内周面において半
環状部2に対応する部分16とキャップ6に対応する部
分27との両境界部にそれぞれ切欠き28を有する粉末
プリフォーム29を冷間にて圧縮成形し、次いでこの粉
末プリフォーム29に鍛造加工を施して一体形コンロッ
ド素材を製造し、その後、一体形コンロッド素材を、両
切欠き28に起因した割れ目を利用してロッド部材3と
キャップ6とに引張りにより破断する、といった製造方
法が知られている。
【0043】この技術を適用すべく、図10に示すよう
に、第1Al合金粉末を用いたコンロッド素材30を引
張りにより破断したところ、切欠きに起因した両割れ目
31から破断線32が斜めに進行し、また破断線32に
沿う部分の一部が塑性変形していてロッド部材側の部分
33とキャップ側の部分34とを符合させることができ
なかった。
に、第1Al合金粉末を用いたコンロッド素材30を引
張りにより破断したところ、切欠きに起因した両割れ目
31から破断線32が斜めに進行し、また破断線32に
沿う部分の一部が塑性変形していてロッド部材側の部分
33とキャップ側の部分34とを符合させることができ
なかった。
【0044】低靱性のAl合金粉末を用いた場合には、
破断線32は略真直ぐに進行するが、このようなAl合
金はコンロッド用Al合金としては不適切である。
破断線32は略真直ぐに進行するが、このようなAl合
金はコンロッド用Al合金としては不適切である。
【0045】したがって、前記先行技術はAl合金製コ
ンロッドの製造方法としては適用し得ないことが判明し
た。
ンロッドの製造方法としては適用し得ないことが判明し
た。
【0046】なお、本発明はコンロッドおよびその製造
方法に限定されず、例えば、二つ割の軸受部材およびそ
の製造方法にも適用される。
方法に限定されず、例えば、二つ割の軸受部材およびそ
の製造方法にも適用される。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軽合金よ
りなる第1および第2半体の両合せ面間における、その
合せ面と平行方向の位置ずれを、両合せ面に存する無数
の凹、凸部を嵌合させることにより確実に防止すること
ができ、またその凹、凸嵌合構造の耐久性も高く、軽量
であると共に高強度であって高延命化を達成された軸挟
持部材を提供することができる。
りなる第1および第2半体の両合せ面間における、その
合せ面と平行方向の位置ずれを、両合せ面に存する無数
の凹、凸部を嵌合させることにより確実に防止すること
ができ、またその凹、凸嵌合構造の耐久性も高く、軽量
であると共に高強度であって高延命化を達成された軸挟
持部材を提供することができる。
【0048】請求項4記載の発明によれば、前記軸挟持
部材を安価に、且つ能率良く製造することができる。
部材を安価に、且つ能率良く製造することができる。
【図1】コンロッドの要部破断平面図である。
【図2】図1の2矢示部の拡大図である。
【図3】第1粉末プリフォームの斜視図である。
【図4】第2粉末プリフォームの斜視図である。
【図5】鍛造用金型に第1,第2粉末プリフォームを設
置した状態を示す横断平面図である。
置した状態を示す横断平面図である。
【図6】一体形粉末プリフォームの一例を示す平面図で
ある。
ある。
【図7】コンロッドに対する単体疲れ試験法を示す説明
図である。
図である。
【図8】各種コンロッドに関する単体疲れ試験結果を示
すグラフである。
すグラフである。
【図9】一体形粉末プリフォームの他例を示す平面図で
ある。
ある。
【図10】コンロッド素材の要部平面図である。
1 小端部 2 半環状部 3 ロッド部材(第1半体) 4 ボルト(ねじ部材) 5 大端部 6 キャップ(第2半体) 7,9 半円形凹部 8,10 合せ面 11 クランクピン孔(軸挿通孔) 15,18 第1,第2粉末プリフォーム 19 金型 21 キャビティ 22,23 面 C コンロッド a1 ,a2 凹部 b1 ,b2 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰見 正彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 武田 義信 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住 友電気工業株式会社 伊丹製作所内 (72)発明者 高ノ 由重 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住 友電気工業株式会社 伊丹製作所内 (72)発明者 鍛治 俊彦 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住 友電気工業株式会社 伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 平5−202922(JP,A) 特開 昭62−188705(JP,A) 特開 平4−59147(JP,A) 実開 昭64−53522(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 7/02 B21K 1/14
Claims (5)
- 【請求項1】 半円形凹部(7,9)の円周方向両端に
それぞれ合せ面(8,10)を有する第1および第2半
体(3,6)を備え、それら第1および第2半体(3,
6)は、それらの相対向する両合せ面(8,10)を合
致させると共に両半円形凹部(7,9)により軸挿通孔
(11)を形成した状態で複数のねじ部材(4)により
締結される軸挟持部材において、前記第1および第2半
体(3,6)は、軽合金より構成されると共に軸挟持部
材形状のキャビティ(21)内で同時に鍛造された鍛造
品であって、前記相対向する両合せ面(8,10)は、
鍛造中の材料の流れにより形成されて互に嵌合関係にあ
る無数の凹、凸部(a1,a2 ,b1 ,b2 )を有する
ことを特徴とする軸挟持部材。 - 【請求項2】 前記軸挟持部材は内燃機関用コンロッド
(C)であり、前記第1半体(3)は一端に小端部
(1)を、また他端に大端部用半環状部(2)をそれぞ
れ有するロッド部材であり、前記第2半体(6)は前記
半環状部(2)に前記ねじ部材(4)により締結され
て、その半環状部(2)との協働で大端部(5)を形成
する半環状キャップである、請求項1記載の軸挟持部
材。 - 【請求項3】 前記第1および第2半体(3,6)はA
l合金よりなる、請求項1または2記載の軸挟持部材。 - 【請求項4】 半円形凹部(7,9)の円周方向両端に
それぞれ合せ面(8,10)を有する第1および第2半
体(3,6)を備え、それら第1および第2半体(3,
6)は、それらの相対向する両合せ面(8,10)を合
致させると共に両半円形凹部(7,9)により軸挿通孔
(11)を形成した状態で複数のねじ部材(4)により
締結される軸挟持部材を製造するに当り、前記第1およ
び第2半体(3,6)の形状に近似した形状を有すると
共に軽合金よりなる第1および第2プリフォーム(1
5,18)を得る工程と、両プリフォーム(15,1
8)を加熱する工程と、両プリフォーム(15,18)
を、金型(19)における軸挟持部材形状のキャビティ
(21)内に、それらプリフォーム(15,18)の前
記合せ面(8,10)に対応する面(22,23)を相
対向させて設置する工程と、前記第1および第2プリフ
ォーム(15,18)に同時に鍛造加工を施して、相対
向する前記両合せ面(8,10)に、鍛造中の材料の流
れにより形成された互に嵌合関係にある無数の凹、凸部
(a1 ,a2 ,b1 ,b2 )を有する前記第1および第
2半体(3,6)を得る工程と、前記第1および第2半
体(3,6)を前記ねじ部材(4)により締結するに際
し、前記両合せ面(8,10)の前記凹、凸部(a1 ,
a2 ,b1 ,b2 )を嵌合させる工程とを用いることを
特徴とする軸挟持部材の製造方法。 - 【請求項5】 前記第1および第2プリフォーム(1
5,18)はAl合金粉末よりなる粉末プリフォームで
あり、前記鍛造加工として粉末鍛造加工を適用する、請
求項4記載の軸挟持部材の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21751293A JP2816926B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 軸挟持部材およびその製造方法 |
US08/292,691 US5566449A (en) | 1993-08-19 | 1994-08-18 | Process for producing a shaft clamping member |
DE69402277T DE69402277T2 (de) | 1993-08-19 | 1994-08-19 | Klemmteil für eine Welle und Verfahren zu dessen Herstellung |
EP94112993A EP0639653B1 (en) | 1993-08-19 | 1994-08-19 | Shaft clamping member and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21751293A JP2816926B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 軸挟持部材およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0771438A JPH0771438A (ja) | 1995-03-17 |
JP2816926B2 true JP2816926B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=16705397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21751293A Expired - Fee Related JP2816926B2 (ja) | 1993-08-19 | 1993-09-01 | 軸挟持部材およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2816926B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5974663A (en) * | 1996-10-25 | 1999-11-02 | Honda Giken Kogya Kabushiki Kaisha | Method of manufacturing connecting rod |
US6134779A (en) * | 1998-11-16 | 2000-10-24 | Walker; Bruce K. | High performance forged aluminum connecting rod and method of making the same |
WO2004007980A1 (ja) * | 2002-07-11 | 2004-01-22 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | コンロッドの破断分割構造 |
US20070256300A1 (en) * | 2004-11-25 | 2007-11-08 | Hideki Okumura | Method and Device for Machining Cracking Groove for Connecting Rod |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21751293A patent/JP2816926B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0771438A (ja) | 1995-03-17 |
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