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JP2813245B2 - 光ディスクの再生装置及び再生方法 - Google Patents

光ディスクの再生装置及び再生方法

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Publication number
JP2813245B2
JP2813245B2 JP50501697A JP50501697A JP2813245B2 JP 2813245 B2 JP2813245 B2 JP 2813245B2 JP 50501697 A JP50501697 A JP 50501697A JP 50501697 A JP50501697 A JP 50501697A JP 2813245 B2 JP2813245 B2 JP 2813245B2
Authority
JP
Japan
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information
moving image
video
vob
reproduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP50501697A
Other languages
English (en)
Inventor
薫 村瀬
雅之 小塚
一宏 津賀
能久 福島
一彦 山内
勝彦 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP50501697A priority Critical patent/JP2813245B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2813245B2 publication Critical patent/JP2813245B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、情報信号が記録された光ディスク及びその
再生装置に関し、中でもディジタル動画データ、オーデ
ィオデータ、グラフィックスデータを含むオブジェクト
が記録された光ディスク及びその再生装置、再生方法 背景技術 従来の光ディスクの代表格は、CD(Compact Disc)及
びこれを動画用に発展させたビデオCDである。CDは1時
間程度の音声ディジタルデータを記録でき、そのアプリ
ケーションは主として音楽ソフトである。これに対して
ビデオCDは1時間程度の音声を含む動画ディジタルデー
タを記録でき、そのアプリケーションは主として映画ソ
フトである。CD及びビデオCDは大きさも手頃であり、ま
た音質・画質も良好であることから、音楽や映画の愛好
家に広く親しまれていた。
近年の映像ソフトの動向を見ると、後者のビデオCDに
おいてインタラクティブソフトという分類のアプリケー
ションが台頭しつつある。インタラクティブソフトと
は、光ディスクに格納された複数の動画情報を、ユーザ
指示に従い、選択的に再生したり、あるいは再生順序を
再生中に動的に変更するアプリケーションである。イン
タラクティブソフトの具体例としては、ユーザの選択結
果によりストーリ進行が変化するマルチストーリドラマ
などがある。
ビデオCDを例に、インタラクティブソフトを実現する
光ディスク及びその再生装置を第1A図を参照し簡単に説
明する。第1図はビデオCDである光ディスクの説明図で
ある。第1A図のビデオCDにはマルチストーリな推理ドラ
マ(マルチストーリとは、ストーリー展開が幾通りもあ
るという意味である。であるインタラクティブソフトが
格納される。
第1B図はビデオCDに格納されるディジタルデータを示
す。本例のビデオCDには動画1、動画2、動画3、動画
4、動画5の5本の動画ディジタルデータと、複数の動
画の再生順序を制限する複数の再生経路データが格納さ
れる。動画を構成するディジタルデータ列は、ディスク
の連続領域に格納されるが、全ての動画のディジタルデ
ータ列が連続領域に格納される必要はなく、光ディスク
の格納領域にそれぞれ離散的に格納される。
第1A図は各動画の内容と、その再生順序を示してい
る。本例では動画1は探偵が部屋に入ってくる動画であ
る。動画2は部屋内の机がクローズアップされ、ペンと
眼鏡が表示される動画である。動画3はメニュー映像で
あり、“「1」眼鏡”、“「2」ペン”のラベル情報を
持つメニュー項目を2つを含んでいる。動画4はメニュ
ー項目“「1」眼鏡”が選択された場合に再生される動
画であり、眼鏡がクローズアップされる。動画5はメニ
ュー項目“「2」ペン”が選択された場合に再生される
動画であり、「ペン」がクローズアップされる。
第1C図はビデオCDに格納される複数の再生経路データ
を示す。再生経路データには複数個の動画データに対し
て一個の再生順序を与えるタイプと、再生進行の分岐先
を切り換えるタイプがある。
前者のタイプはプレイリストと称され、連続再生する
複数の動画を指定し、その再生順序を指定している。ま
たプレイリストは、自身の再生終了後にどの再生経路へ
と分岐するかという再生経路間のリンク情報をも含んで
いる。
後者のタイプは選択リストと称され、複数の再生経路
を分岐先の候補として含んでおり、メニューアドレスを
含んでいる。メニューアドレスとは、分岐先が複数ある
旨を案内するメニュー映像の記録アドレスである。メニ
ュー映像は、複数のメニュー項目を含み、それらのメニ
ュー項目の識別番号に分岐先再生経路の識別子を対応づ
けている。
第1C図の例でゆうと、再生経路データ1、再生経路デ
ータ3、再生経路データ4はプレイリストであり、再生
経路データ2は選択リストである。尚、各メニュー項目
の識別番号は、ユーザによりリモコンのパネル上の数値
キーに対応しており、この数値キーを押下することによ
り、対応する分岐先へと再生進行が切り換わる。
次に第1B図で示したビデオCDがその再生装置により再
生される際の動作を説明する。
再生開始が指示されると再生装置は、予め定められて
いる算出法により、再生開始用の再生経路データの光デ
ィスク上の記録アドレスを算出する。再生経路データの
記録アドレスが算出されれば、当該アドレスにピックア
ップを移動させて、再生経路データを光ディスクから内
部のメモリへと読み出す。尚本例では説明の都合上、プ
レイリストである再生経路データ1がメモリ上に取り出
されたとする。再生経路データ1が再生装置のメモリに
格納されれば、再生装置は再生経路データ1により示さ
れる動画の再生順序に従い、再生すべき動画を決定す
る。決定後、その動画の記録アドレスにピックアップを
移動させ、動画のディジタルデータを光ディスクから読
み出す。読み出したディジタルデータに所定の信号処理
を施して映像出力信号と音声出力信号に変換しディスプ
レィ・スピーカ側へ出力する。
以上の処理を経て動画1が再生されると、第1A図に示
すように、探偵が机のある部屋に入ってくるシーンの動
画が数秒再生されることになる。動画1の再生が完了す
れば動画2の再生が行われ、画面では、机がクローズア
ップされる。このクローズアップにより、画面上には、
ペンと眼鏡が数秒間表れる。再生経路データに再生順序
が記載された動画が全て再生されれば、格納している再
生経路データ1のリンク情報を参照し、光ピックアップ
を介して次の再生経路データを記憶に読み出す。読み出
し後、再生経路1を廃棄し、光学的な読み出しを介して
次の再生経路データを内部のメモリへと読み出す。本例
であれば再生経路データ1に代えて再生経路データ2が
メモリに格納される。本例の場合、新たに格納した再生
経路データ2が選択リストであるため、複数の分岐先を
指示するメニュー映像が表示される事になる。本例では
動画3がメニューとして表示され、“「1」眼鏡”、
“「2」ペン”のメニュー項目がユーザに示される。
ユーザがメニュー映像を見て、リモコン上の、メニュ
ー項目に対応する識別番号の数値を押下すると、再生装
置は数値に対応する分岐進行先の再生経路データを決定
する。続いて内部に格納する選択リストである再生経路
データ2を破棄し、決定した分岐先の再生経路データの
記録アドレスにピックアップを移動させ、この分岐先の
再生経路データを内部のメモリへと読み出す。本例であ
れば、ユーザが“「1」眼鏡”を選択すれば、再生経路
データ3が記憶に格納されることになる。“「2」ペ
ン”を選択すれば再生経路データ4がメモリに格納され
ることになる。新たな再生経路データがメモリに格納さ
れれば、同様にこれに従った再生進行制御を継続する。
本例であれば、再生経路データ3がメモリに格納されれ
ば、これに従い、動画4が再生され画面では、眼鏡がク
ローズアップされる。
再生経路データ4がメモリに格納されれば、動画5が
再生され、画面ではペンがクローズアップされる。上述
した光ディスクに対して再生装置が上記の動作を繰り返
せば、メニュー項目の選択により映像の再生進行を切り
換えてゆくことができる。この切り換えにより、インタ
ラクティブソフトはストーリ展開が様々に変化するの
で、ユーザは自分が映像内に登場する探偵になった気分
でマルチストーリを楽しむことができる。
再生経路データ等、再生装置がディスクの再生進行を
制御するためのデータはナビゲーション用制御データと
総称される。そして、このナビゲーション用制御データ
を如何なるフォーマットで光ディスクに格納するか、或
いは、再生装置がどのようにこれを利用するかが、昨
今、非常に重要な技術課題となってきている。これは、
フォーマットにより再生装置に要求される搭載メモリ量
が増減するためである。そして大きな搭載メモリ量が必
要なフォーマットであれば、メモリコストが増加するた
め、再生装置の価格が高価になるという問題が発生す
る。民生用AV機器であるCDやビデオCDは、民生用の価格
に抑えるために、搭載メモリ量は数10KByte以下が一般
的である。上述したビデオCDによるインタラクティブソ
フトの場合、一回当たりの動画再生にメモリに常駐させ
た再生経路データは1本のみである。メモリ上で再生経
路データが占めたサイズは数100Byteなので、数10KByte
の搭載メモリしか持たない再生装置でも余裕を持ってイ
ンタラクティブソフトを実現することができる。
ところで、アプリケーション制作者及びユーザのイン
タラクティブソフトに対する機能要求は年々高まってお
り、上述したビデオCDにおける限界が囁かれている。ビ
デオCDにおいて実現困難な機能とはどのようなものであ
るか、これを無理に実現しようとすると、どのような問
題点に行き当たるかを以下に説明する。
第一の問題点は、特定の物体が画面上に現れた僅か2.
0秒〜3.0秒の期間において再生進行の分岐を操作者に仰
ぐような、映像内容と緻密に同期した分岐先の指示が不
可能である点である。例えば、電車の車窓に、次々と移
り変わる風景が表示され、風景内に特定の建築物、例え
ば、「城」や「橋」が再生されている期間のみ、これら
建築物の紹介映像へ再生進行を分岐させる再生制御を考
える。ビデオCDの選択リストは動画全体に対する指定な
ので、上述した例のように動画の部分映像区間に対する
指定は行えない。無理にでもこれを実現しようとするな
らば、動画を更に小単位に分割し、個別に選択リストを
設定するという苦肉の策を採用することとなる。但しこ
の苦肉の策で代償となるのは、レスポンス低下である。
即ち、動画及び再生経路データ切り替えのためのディス
クシークにより、動画の再生を一時中断するという現象
が発生してしまう。レスポンス低下という多大な代償を
伴うため、ビデオCDでは動画の映像内容に同期させて次
々とメニュー項目を切り替えるという再生制御は事実上
不可能となる。例えば探偵に扮したユーザが不審な人物
と出くわした場合に、その人物の表情変化に合わせてメ
ニューでユーザの選択を問う等、映像内容と再生制御と
を密接に対応づけることは不可能である。
第二の問題点は、以前のユーザ選択結果と現在の選択
結果の組み合わせにより、再生進行を制御できない点で
ある。例えば、教材アプリケーションで、質問を次々と
表示し、個々の質問でのユーザの解答結果の正誤を得点
していき、全ての問題の再生が済めば、ユーザの得点に
従い、ある点以上であれば合格、または、ある点以下な
らば不合格の動画を再生するようなインタラクティブソ
フトを考える。ビデオCDの場合、以前のメニューのユー
ザの選択結果を反映して分岐先を変更することができな
いため、複数の解答結果の合計得点により分岐先を変更
させるようなインタラクティブソフトは実現することが
できない。
さらに補足すると、前述したマルチストーリな推理ド
ラマの例の場合も、ユーザを魅了するためには意外性の
あるストーリ展開を行うこと、異なるストーリで繰り返
し楽しめることが必要になるが、ユーザが選択するメニ
ュー項目とその分岐進行先の関係が1対1の場合、イン
タラクティブソフトで遊んでいるうちに知らず知らずに
分岐先を覚えてしまう。即ち、最初のうちはストーリ展
開に意外性を感じるが、これを何度が繰り返すと、どう
ゆう選択を行えばどうゆうようにストーリ展開するかを
覚えてしまい、直に興醒めしてしまう。推理ドラマの例
では、メニュー項目“眼鏡”を選択した場合、常に再生
経路データ3に分岐する。理想からいえば、以前の探偵
の行動内容の選択結果も反映して、時には異なる分岐を
行うことが望ましいが、メニュー項目“眼鏡”を選択す
ると、必ず再生経路3へと分岐するのであれば、数回イ
ンタラクティブソフトで遊んでいるだけで、そのストー
リ展開に慣れてしまう。
本発明の第一の目的は、車窓からの風景の移り変わり
に応じて表示するメニュー項目を次々と切り替える等、
動画の映像内容と再生装置に対しての指示とを緻密に同
期させたインタラクティブソフトを、メモリの搭載量を
抑制して実現することができる光ディスクの再生装置及
び再生方法を提供することである。
本発明の第二の目的は、ユーザの何回かの解答結果に
従って分岐先を決める等、以前に行われたユーザの指示
と現在のユーザの指示とを組み合わせた指示を再生装置
に対して行うインタラクティブソフトをメモリの搭載量
を抑制して実現することができる光ディスクの再生装置
及び再生方法を提供することである。
発明の開示 上記第一、第二問題点は、複数の動画オブジェクトを
格納するデータ領域と、所定の動画オブジェクトの再生
順序を示す1つ以上の経路情報と前記経路情報が示す前
記動画オブジェクトの光ディスク上での位置を示す位置
情報とを格納するインデックス領域とを備える光ディス
クの再生装置であって、前記動画オブジェクトは、所定
の動画区間に制御情報を含み、前記制御情報は前記動画
オブジェクトの所定の動画区間の再生中に利用される再
生進行を制御する情報であって、いずれかの前記制御情
報は、前記経路情報にかかわらず、分岐して再生されう
る前記動画オブジェクトを示し、前記再生装置は、前記
光ディスクから前記動画オブジェクトと前記制御情報と
前記経路情報と前記位置情報とを読み出し再生する読み
出し手段と、再生中の動画区間に有効な前記制御情報を
保持する保持手段と、所定の前記動画オブジェクトを再
生するように前記位置情報に基づいて前記読み出し手段
を制御する制御手段と、前記動画オブジェクトの再生進
行を分岐させる指示を受け付ける受付手段とを備えてお
り、前記制御手段は、前記動画オブジェクトと前記経路
情報と前記位置情報とを前記光ディスクから読み出さ
せ、前記再生進行を分岐させる指示の受け付けがなけれ
ば、前記経路情報に従い前記動画オブジェクトを順次再
生するよう前記読み出し手段を制御し、前記保持された
制御情報が分岐して再生されうる前記動画オブジェクト
を示している際に、前記再生進行を分岐させる指示の受
け付けがあれば、少なくとも再生中の前記動画オブジェ
クトの再生に次いで、前記経路情報にかかわらず保持さ
れた前記制御情報が示す前記動画オブジェクトを再生す
るよう前記読み出し手段を制御するものである。
この構成によれば、動画区間によって特定の物体が画
面上に現れると、保持手段は、その動画区間の再生中に
利用される制御情報を保持手段は保持し、前記保持され
た制御情報が分岐して再生されうる前記動画オブジェク
トを示している際に、前記再生進行を分岐させる指示の
受け付けがあれば、保持された前記制御情報が示す前記
動画オブジェクトを再生するよう前記読み出し手段を制
御するので、時間に換算して僅か2.0秒〜3.0秒の期間に
おいて再生進行の分岐を操作者に仰ぐような、映像内容
と緻密に同期した分岐先の提示が可能となる。例えば電
車の車窓に、次々と移り変わる風景が表示され、風景内
に特定の建築物、例えば「城」や「橋」が再生されてい
る期間のみ、これら建築物の紹介映像へと再生を進行さ
せることができる。また、制御情報は動画区間の再生中
のみ有効な単位であるから、既に再生が済んだ動画区間
についての制御情報は、次に再生すべき動画区間につい
ての制御情報を用いて上書きしてゆけば良い。このよう
な上書きにより、小規模なメモリで、対話性に豊んだ動
画データの再生を実現することができる。
前記インデックス領域は、少なくとも2つの前記経路
情報の間の連結関係を示す連結情報をさらに格納し、い
ずれかの前記制御情報は、前記経路情報と前記連結情報
にかかわらず、分岐して再生されうる前記動画オブジェ
クトを示し、前記制御手段は、前記保持された制御情報
が分岐して再生されうる前記動画オブジェクトを示して
いる際に、前記再生進行を分岐させる指示の受け付けが
あれば、少なくとも再生中の前記動画オブジェクトの再
生に次いで、前記経路情報と前記連結情報にかかわらず
保持された前記制御情報が示す前記動画オブジェクトを
再生するよう前記読み出し手段を制御するものであり、 前記連結情報は、対応する前記経路情報に連結されう
る複数の前記経路情報を示す情報と何れか1つの前記経
路情報を1つ以上のパラメータの値により選択するため
の分岐条件情報を含み、前記分岐条件情報を含む前記経
路情報により示される前記動画オブジェクトが含む少な
くとも1つの前記制御情報は、何れかの前記パラメータ
の値を更新する情報を示し、前記再生装置は、前記パラ
メータの値をそれぞれ保持するレジスタをさらに備え、
前記受付手段は、前記パラメータの更新指示をさらに受
け付け、前記制御手段は、前記保持された制御情報が前
記パラメータの更新を示している際に、前記パラメータ
の更新指示の受け付けがあれば、保持された前記制御情
報に従い対応する前記レジスタの値を更新し、前記経路
情報が前記分岐条件情報を有する場合には、当該経路情
報が示す全ての前記動画オブジェクトの再生に次いで、
前記レジスタの値と前記分岐条件情報とに従いいずれか
の前記経路情報を選択し、選択した前記経路情報に従い
前記動画オブジェクトを順次再生するよう前記読み出し
手段を制御するものである。
前記分岐条件情報を含む前記経路情報により示される
前記動画オブジェクトが教材アプリケーションであり、
少なくとも1つの前記制御情報は、パラメータの値を得
点として更新する情報である場合、教材アプリケーショ
ンで質問を次々と表示し、個々の質問でのユーザの解答
結果の正誤を得点していき、全ての問題の再生が済め
ば、ユーザの得点に従い、ある点以上であれば合格、ま
たは、ある点以下ならば不合格の動画を再生することが
できる。またメニュー内のアイテムと、その分岐進行先
との関係が1対1とはならないので、分岐先が覚えられ
る確率が低くなる。メニュー内のアイテムと、分岐先と
がどうゆう関係にあるのかが覚えられる確率が低くな
り、末永く操作者を楽しませることができる。
図面の簡単な説明 第1図 従来から実現されていたインタラクティブ再生におけ
る動画情報の記録と、再生制御情報の記録とを模式的に
示した説明図である。
第2A図 本実施例における光ディスクの外観図である。
第2B図 光ディスクの断面図である。
第2C図 光スポットが照射される部分の拡大図である。
第2D図 情報層109上のピット列を示す図である。
第3A図 光ディスクの情報層のトラック配置の説明図である。
第3B図 光ディスクの情報層の物理セクタの説明図である。
第4A図 光ディスクの論理構造を示す図である。
第4B図 光ディスクのファイル領域の説明図である。
第5図 ビデオタイトルセットのデータ構造の説明図である。
第6図 動画素材、音声素材、字幕素材とビデオオブジェクト
(VOB)内の各パックとの対応関係を示す図である。
第7A図 動画パックの内部構造を示す図である。
第7B図 オーディオパックの内部構造を示す図である。
第7C図 副映像パックの内部構造を示す図である。
第7D図 管理情報パックの内部構造を示す図である。
第8図 メニューの一例を示す図である。
第9図 DSIの内部構造を示す図である。
第10A図 PCIの内部構造を示す図である。
第10B図 ハイライト情報の内部構造を示す図である。
第11図 本実施例における設定系コマンドの一覧を示す図であ
る。
第12A図 ビデオタイトルセット管理情報の内部構造を示す図で
ある。
第12B図 PGCコマンドテーブル及び『VOB位置情報テーブル』の
内部構造を示す図である。
第13図 再生順序によりVOBが記録されている区間が部分的に
再生されてゆく様子を示す図である。
第14図 本実施例における分岐系コマンドを一覧表示した図で
ある。
第15図 『VOB位置情報テーブル』によるビデオオブジェクト
(VOB)の再生順序を示す説明図である。
第16図 経路レベルの再生制御を説明するための説明図であ
る。
第17図 前処理コマンド群、後処理コマンド群、ビデオオブジ
ェクト(VOB)位置情報の記述例を示す図である。
第18図 第1応用例において素材となる動画データ、副映像デ
ータ、管理情報パックを示す図である。
第19A図 第1応用例における動画パック201による映像と、副
映像パックA−101による映像との重ね合わせと、管理
情報パックP101の相互関係を示す図である。
第19B図 第1応用例における動画データ250、副映像データA
−125の重ね合わせと、管理情報パックP125の相互関係
を示す図である。
第20図 第1応用例における動画データの移り変わりと、メニ
ューとを示す図である。
第21図 多重分岐の一例において分岐先に位置する動画データ
を示す図である。
第22図 本実施例における再生装置の外観を示す斜視図であ
る。
第23図 リモコン91のキー配列の一例を示す。
第24図 本実施例におけるDVDプレーヤ1の内部構成を示すブ
ロック図である。
第25図 信号分離部86の構成を示すブロック図である。
第26図 システム制御部93の内部構成を示す構成図である。
第27A図 システム制御部93の処理内容を示すメインフローチャ
ートである。
第27B図 システム制御部93の処理内容を示すメインフローチャ
ートである。
第28図 PGC情報に基づいたシステム制御部93の処理内容を示
すフローチャートである。
第29図 管理情報パックの受け取り処理を示すフローチャート
である。
第30図 リモコン受け付け処理を示すフローチャートである。
第31図 分岐コマンドに応じた分岐内容を示すフローチャート
である。
第32図 ビデオマネージャーの内部構成を示す図である。
第33図 ボリュームメニューの一例を示す図である。
第34A図 世界一周クイズのビデオタイトルセット管理情報の記
述内容を示す図である。
第34B図 PGC情報#A1の記述内容を示す図である。
第34C図 PGC情報#A5の記述内容を示す図である。
第35図 PGC情報#A1,A2と、VOBとの関係を示す図である。
第36図 世界一周クイズにおけるVOBの内容を示す図である。
第37図 PGC情報#A5と、そのPGC情報#A5から分岐される様子
を示す図である。
発明を実施するための最良の形態 本実施例におけるマルチメディア光ディスクは、直径
120mmの光ディスクに片面約4.7Gバイトの記録容量を実
現したディジタル・ビデオ・ディスク(以下DVDと略
す)が好適である。
尚以下の説明においては理解を助けるために以下のよ
うに項分け記載する。その際、各項目の左側に分類番号
を付す。分類番号の桁数は、その項目の階層的な深さを
意味している。分類番号の最上位は(1)と(2)があ
り、(1)は光ディスクに関するもの、(2)は再生装
置(ディスク再生装置)に関するものである。
(1.)光ディスクの物理構造 (1.1)光ディスクの論理構造 (1.1.1)論理構造−ビデオタイトルセット (1.1.1.1)ビデオタイトルセット−ビデオオブジェク
ト(VOB) (1.1.1.1.1.)ビデオオブジェクト(VOB)−動画パッ
ク (1.1.1.1.2)ビデオオブジェクト(VOB)−音声パック (1.1.1.1.3)ビデオオブジェクト(VOB)−副映像パッ
ク (1.1.1.1.4)ビデオオブジェクト(VOB)−管理情報パ
ック (1.1.1.1.4.1)管理情報パック−DSIパケット (1.1.1.1.4.2)管理情報パック−PCIパケット (1.1.1.1.4.2.1)PCIパケット−ハイライト情報 (1.1.1.1.4.2.1.1)ハイライト情報−ハイライト一般
情報 (1.1.1.1.4.2.1.2)ハイライト情報−アイテム色情報 (1.1.1.1.4.2.1.3)ハイライト情報−アイテム情報 (1.1.1.2)ビデオタイトルセット−ビデオタイトルセ
ット管理情報 (1.1.1.2.1)ビデオタイトルセット管理情報−PGC情報 (1.1.2)論理構造−ビデオマネージャー (2.1)ディスク再生装置の概要 (2.2)ディスク再生装置の構成要素 (2.2.1)ディスク再生装置の構成要素−信号分離部86
の内部構成 (2.2.2)ディスク再生装置の構成要素−システム制御
部93の内部構成 (2.3.1)システム制御部93の通常動作 (1.)光ディスクの物理構造 第2A図はDVDの外観を示す図であり、第2B図はその断
面図である。第2C図は第2B図の丸部の拡大図である。DV
D107は、図面の下側から第1の透明基板108、情報層10
9、接着層110、第2の透明基板111、及びラベル印刷用
の印刷層112が積層されて構成される。
第1の透明基板108及び第2の透明基板111は、同一材
質の補強用基板であるが、その厚さは共に約0.6mmであ
る。即ち両基板とも大体0.5mm〜0.7mmの厚さである。
接着層110は、情報層109と第2の透明基板111との間
に設けられ両者を接着する。
情報層109は、第1の透明基板108と接する面に金属薄
膜等の反射膜が付着している。この反射膜には成形技術
により凹凸のピットが高密度に形成される。
ピット形状を第2D図に示す。第2D図における各ピット
の長さは0.4μm〜2.13μmであり、半径方向に0.74μ
mの間隔を空けて螺旋状に列設され、一本の螺旋トラッ
クを形成している。
これらのピット列に光ビーム113が照射されることに
より、第2C図に示すように光スポット114の反射率変化
として情報が取り出される。
DVDでの光スポット114は、対物レンズの開口数NAが大
きく、光ビームの波長λが小さいため、CDでの光スポッ
トに比べ直径で約1/1.6になっている。
このような物理構造をもつDVDは、片面に約4.7Gバイ
トの情報を記録できる。約4.7Gバイトの記録容量は、そ
れまでのCDに比べて8倍近い大きさである。そのため、
DVDでは、動画の画質の大幅な向上が可能であり、再生
時間についてもビデオCDの74分に比べて2時間以上にま
で向上させることができる。
このような大容量化を実現させた基盤技術は、光ビー
ムのスポット径Dの小型化である。スポット径Dは、ス
ポット径D=レーザの波長λ/対物レンズ開口数NAの計
算式で与えられるので、よりレーザの波長λを小さく開
口数NAを大きくすることにより、スポット径Dを小さく
絞り込むことができる。留意すべきは、対物レンズの開
口数NAを大きくすると、チルトと呼ばれるディスク面と
光ビームの光軸の相対的な傾きによりコマ収差が生じる
点である。これの縮小を図るべく、DVDでは透明基板の
厚さを薄くしている。透明基板を薄くすると、機械的強
度が弱くなるという別の問題点が浮上するが、DVDは別
の基板を貼り合わせることによりこれを補強しており、
強度面の問題点を克服している。
DVDからのデータ読み出しには、波長の短い650nmの赤
色半導体レーザと対物レンズのNA(開口数)0.6mm前後
まで大きくした光学系とが用いられる。これと透明基板
の厚さを0.6mm前後に薄くしたこととがあいまって、直
径120mmの光ディスクの片面に記録できる情報容量が約
4.7Gバイトまでに至った。このような大容量によって、
映画会社が制作する一つの映画を一枚の共通ディスクに
収録し、多数の異なる言語圏に対して提供することも可
能になる。これらの基盤技術によって実現された4.7Gバ
イトという記録容量は、動画データ、オーディオデータ
を複数記録しても余りある。
第3A図に螺旋トラックが情報層の内周から外周にかけ
て形成されている様子を模式的に示す。螺旋トラックに
対するデータ読み出しは、セクタと称される単位毎に行
われる。セクタの内部構造は第3B図に示すように、セク
タヘッダ領域と、ユーザデータ領域と、誤り訂正コード
格納領域からなる。
セクタヘッダ領域のセクタアドレスはそれぞれのセク
タを識別するために用いられる。ディスク再生装置は多
数のセクタのうち読み出すべきものはどれであるかをこ
のセクタアドレスを手掛かりにして探し出す。
ユーザデータ領域には、2KByte長のデータが格納す
る。
誤り訂正コード格納領域は、同セクタのユーザデータ
領域に対する誤り訂正コードを格納する。ディスク再生
装置は、同セクタのユーザデータ領域の読み出し時に誤
り訂正コードを用いて誤り検出を行い、誤り訂正までも
行うことにより、データ読み出しの信頼性を保証する。
(1.1)光ディスクの論理構造 第4A図はディスクの論理構造を示す図である。第4A図
においては、物理セクタはセクタアドレスにより昇順に
配置されており、セクタアドレスに含まれる識別情報に
より上部からリードイン領域と、リードイン領域に続い
てボリューム領域と、ボリューム領域に続いてリードア
ウト領域と大別される。
『リードイン領域』にはディスク再生装置の読み出し
開始時の動作安定用データ等が記録される。これに対し
て『リードアウト領域』には、再生装置に再生終了を告
知する領域であり、意味のあるデータは記録されていな
い。
『ボリューム領域』は、アプリケーションを構成する
ディジタルデータが格納される領域であり、所属する物
理セクタを論理ブロックとして管理する。論理ブロック
はデータ記録領域の先頭の物理セクタを0番として、連
続する物理セクタに連番を付与した単位で識別される。
第4A図の円b301に、ボリューム領域における論理ブロッ
ク群を示す。円内の多くの論理ブロックに付された#m,
#m+1,#m+2,#m+3・・・・といった数値が論理
ブロック番号である。
第4A図に示すように、ボリューム領域は、さらにボリ
ューム管理領域とファイル領域に分割される。
ボリューム管理領域には、ISO13346に従って、複数の
論理ブロックをファイルとして管理するためのファイル
システム管理情報が格納される。ファイルシステム管理
情報とは、複数のファイルのそれぞれのファイル名と、
各ファイルが占めている論理ブロック群のアドレスとの
対応づけを明示した情報であり、ディスク再生装置はこ
のファイルシステム管理情報を手掛かりしてファイル単
位のディスクアクセスを実現する。即ち、ファイル名が
与えられると、全てのシステム管理情報を参照してその
ファイルが占めている全ての論理ブロック群を算出し、
これらの論理ブロック群をアクセスして所望のディジタ
ルデータのみを取り出す。
第4B図はファイル領域の説明図である。第4B図に示す
ように、ファイル領域にはビデオマネージャ(Video Ma
nager)と複数のビデオタイトルセット(Video Title s
et)が格納される。これらは複数の連続ファイルからな
り上記のファイルシステム管理情報により、記録箇所が
算出される。このように連続ファイルである理由は、動
画データのデータサイズは膨大であり、これを一本のフ
ァイルにすると、そのファイルサイズが1GBを越えてし
まうからである。
ビデオタイトルセットは、タイトルと称される1つ以
上のDVDアプリケーションをグループ化して格納する。
映画アプリケーションにおいてグループ化される複数の
タイトルとは、同一映画の劇場公開版やノーカット版が
ある場合がこれに相当する。何故なら劇場公開版やノー
カット版といったタイトルは共有する映像データが多い
ため、グループ化して管理するほうが効率良く映像を活
用できるからである。
第4B図のビデオタイトルセットのうち、ビデオタイト
ルセットV1、ビデオタイトルセットV2はインタラクティ
ブソフトを収録している。ビデオタイトルセットV1はイ
ンタラクティブソフト『推理ゲーム』である。ビデオタ
イトルセットV2はインタラクティブソフト『世界一周ク
イズ』である。これらのインタラクティブソフトは本実
施例における光ディスクの特徴的なデータ構造によって
実現されたものである。『推理ゲーム』では、ゲームで
ありながらも映画並みのキャストと大規模なロケとによ
って撮影された実写映像をふんだんに取り入れている。
この実写映像は、何人もの登場人物が不可解な事件に巻
き込まれるという内容であり、この実写映像において主
人公となる探偵は様々な窮地に瀕する。操作者は本編に
登場する探偵の行動内容を選択する事ができ、自身の推
理や機転によりストーリ展開を適宜切り換えてゆくこと
ができる。
また『推理ゲーム』は、3つのタイトルから成るタイ
トルセットであり、個々のタイトルは、“上級コー
ス”、“中級コース”、“初級コース”と称する。これ
らの違いは謎解きの難易度が異なる点である。これら難
易度別のタイトルは、ほとんどの映像を共有するが、コ
ース毎に一部再生されない映像シーンが存在する。例え
ば上級コースは難解な謎解きを何度も行わなければ、次
の映像シーンに進行できないように構成されている。こ
れに対して初級コースには、この謎解きの映像シーン
は、事件のトリックのヒントを提示するような映像に差
し替えられている。
またクイズ『世界一周』は、世界各地の地理や芸術に
関するクイズが出題され、ユーザの解答結果が得点され
ていき、得点結果に応じて合格または不合格の映像が再
生されるものとする。クイズ『世界一周』は、3つのタ
イトルからなるタイトルセットであり、個々のタイトル
は“ヨーロッパ編”、“アメリカ編”、“世界編”であ
るとする。尚、タイトル“世界編”と他のタイトルは映
像を共有することになる。また、“ヨーロッパ編”、
“アメリカ編”については、毎回同じクイズ群が同じ再
生順序で再生されるが、“世界編”は再生するごとに異
なる組み合わせのクイズ群が再生される事になる。
ビデオマネージャには複数のビデオタイトルセットに
格納される全てのタイトルから、ユーザが再生すべきタ
イトルを選択するためのメニューに関する情報が格納さ
れる。
以下、ビデオタイトルセット及びビデオマネージャに
ついて詳細を説明する。
(1.1.1)論理構造−ビデオタイトルセット 第5図はビデオタイトルセットのデータ構造の説明図
である。
ビデオタイトルセットは、複数のビデオオブジェクト
(VOB:Video Object)と、複数のビデオオブジェクトの
再生順序を管理するビデオタイトルセット管理情報とを
格納する。
(1.1.1.1)ビデオタイトルセット−ビデオオブジェク
ト(VOB) 『ビデオオブジェクト(VOB)』はディジタル動画、
ディジタル音声、イメージデータ、これらの管理情報を
含むことによりマルチメディア化されたデータである。
尚、本例はインタラクティブソフト『推理ゲーム』であ
るから、第5図に示される個々のVOB#1、2、3、4
・・・・は、操作者の操作指示によって関係者に質問す
るシーン、事件現場を捜索するシーン、容疑者を尾行す
るシーン等、各々が映像のワンシーン等に相当する。
『ビデオオブジェクト(VOB)』のデータ構造は、複
数のVOBユニット(VOBU)が先頭から時系列順に配列さ
れた構成を持つ。VOBユニット(VOBU)は、約0.5秒〜約
1.0秒程度の再生データであり、第5図の矢印先に詳細
構成を示すように、管理情報パック、動画パック、オー
ディオパックA〜C、副映像パックA〜Bといった、複
数種別のパックデータより構成される。パックデータは
それぞれ2KByteのデータサイズであり、種類別のパック
データを集めて再統合することにより、それぞれ、動画
データ、音声データ、副映像データ、制御データを構成
するディジタルデータ列になる。また、これら種類別に
再統合されたディジタルデータ列をエレメンタリストリ
ームと称し、VOBを複数のエレメンタリストリームから
構成されるプログラムストリーム、あるいはシステムス
トリームと称することもある。
尚、説明を簡易に分かりやすくする必要上、第5図及
び第6図では全てのVOBユニットの各パックデータは規
則性をもって配置したが、管理情報パックが先頭に配置
される事を除けば、再生装置によりバファリングされて
取り出されるため種別毎に隣接されて配置される必要は
なく、実際は混在して配置される。また、VOBユニット
に属するパック総数及び種類毎のパック数も、動画や音
声、副映像は可変長の圧縮データを含むため、同じであ
る必要はなく、実際にはVOBユニット毎にパック数が異
なる。また、VOBユニット内の動画パックは2個になっ
ているが、動画に割り当てられている、再生装置への転
送レートは約4.5Mbitであり、実際には静止画でない通
常の動画であれば数百個の動画パックが含まれることに
なる。
ビデオオブジェクト(VOB)に格納される動画パック
は、1VOBユニットに属する動画パックのディジタルデー
タにより、少なくとも1つのGOP(Group Of Picture)
と称するディジタル動画データを形成する。
ここでいうGOP(Group Of Picture)とは、圧縮ディ
ジタル動画データの伸長時の1単位であり、約12〜15フ
レーム分の画像データである。尚、GOPについてはMPEG2
(Moving Picture Expert Group、ISO11172、ISO1381
8)において詳細が規定されている。
ビデオオブジェクト(VOB)内の各パックと動画のワ
ンシーンとの関係は、第6図に示されている。同図にお
いて動画ワンシーンの映像素材を横長の四角形で示し、
VOBの上側に配している。また3チャネルの音声素材を
3本の横長の四角形で示しVOBの下側に配している。更
に2チャネルの副映像素材を2本の横長の四角形で示し
音声素材の下側に配している。動画素材から伸びた下向
きの矢印は、動画の映像素材がどのように各パックのデ
ータフィールドに記録されるかを示している。
これらの下向きの矢印を追うと、ワンシーンの先頭か
ら0.5秒までの動画は、MPEGに準拠したIピクチャ(Int
ra−Picture)、Pピクチャ(Predictive−Picture)、
Bピクチャ(Bidirectionally predictive Picture)に
符号化された後にVOBユニット1内のvideoパック1,2の
データフィールドに記録されることがわかる(尚、前述
したが、実際には数百個のパックに格納されるが、説明
の都合上、2つのパックに格納されているものとして以
下説明を続ける。)0.5秒から1.0秒までの動画もIピク
チュア,Pピクチュア,Bピクチュアに符号化された後にVO
Bユニット2内のvideoパック3,4のデータフィールドに
記録される。図示はしないが1.0秒から1.5秒分までの動
画も符号化された後に次のVOBユニット内ののvideoパッ
クのデータフィールドに記録される。スタントマンの迫
真の演技や有名俳優の華麗な演技を撮影した実写映像
は、何千枚、何万枚のIピクチャ、Bピクチャ、Pピク
チャに符号化されて、各VOBユニット内の複数の動画パ
ックのデータフィールドに分散して記録される。このよ
うな分散記録時により『推理ゲーム』では、上記のスタ
ントマンの迫真の演技や有名俳優の華麗な演技をワンシ
ーンに取り入れている。このようにVOB内の動画パック
のデータフィールドに分散記録されたデータを動画デー
タという。
VOBユニットを構成するパックについて第7A図〜第7D
図を参照しながら個別に説明する。
(1.1.1.1)ビデオオブジェクト(VOB)−動画パック 第7A図は動画パックのデータ構造を示している。本図
における動画パック(図にはビデオパックと記してい
る。)のデータ構造は、MPEGに規定された「パックヘッ
ダ」「パケットヘッダ」「データフィールド」からな
り、1パック当たり2Kbyte長のデータサイズを有する。
「パックヘッダ」には、パックスタートコード、SCR(S
ystem Clock Reference)といったMPEG準拠のデータが
記述されており、「パケットヘッダ」には、ストリーム
ID、パケット長、STD(System Target Decoder)バッフ
ァスケールサイズ、PTS(Presentation Time Stamp)、
DTS(Decoding Time Stamp)というMPEG準拠のデータが
記述されている。
「パケットヘッダ」内のストリームIDは図中、パケッ
トヘッダの下方に引き出して示すように『1110 0000』
と設定されている。これは、このパックが形成するエレ
メンタリストリームが動画ストリームであることを示
す。
動画パックのSCR及びPTSは、音声パックの復号処理、
副映像パックの復号処理との同期調整に用いられる。具
体的にはディスク再生装置側のビデオデコーダはSCRに
基づいて基準クロックの時刻合わせを行い、データフィ
ールド内の動画データを復号して基準クロックがPTSに
記載してある時刻を計時するのを待つ。当該時刻を計時
すると当該復号結果をディスプレィ側に出力する。この
ようなPTSの記載内容に基づく出力待ちによりビデオデ
コーダは副映像出力、音声出力との同期誤差を解消す
る。
(1.1.1.1.2)ビデオオブジェクト(VOB)−音声パック 第7B図は、音声パックA〜Cのデータ構造を示してい
る。第7A図と第7B図とを比較すれば判るように、音声パ
ックのデータ構造は基本的には動画パックのデータ構造
と同様であり「パックヘッダ」、「パケットヘッダ」
「データフィールド」からなる。異なる点は、「パケッ
トヘッダ」のストリームIDが『1011 1101』に設定され
ている点と、データフィールドの先頭8ビットにサブス
トリームIDが設けられている点の2点である(図中斜線
部参照)。ストリームIDは『1011 1101』、このパック
が形成するエレメンタリストリームがプライベートスト
リーム1であることを示す。プライベートストリームと
はMPEGでは、動画ストリーム、MPEG音声ストリーム以外
に利用されるストリームである。本例では、MPEG音声以
外の音声が使用されるために、プライベートストリーム
が利用されている。
音声パックの「パックヘッダ」は動画パックと同様、
パックスタートコード、SCRといったMPEG準拠のデータ
が記述されており、「パケットヘッダ」には、ストリー
ムID、パケット長、STDバッファスケールサイズ、PTS、
DTSというMPEG準拠のデータが記述されている。
音声パックのSCR及びPTSは、動画パックの復号、副映
像パックの復号との同期調整に用いられる。具体的には
ディスク再生装置側のオーディオデコーダはSCRに基づ
いて基準クロックの時刻合わせを行い、データフィール
ド内のオーディオデータを復号して基準クロックがPTS
に記載してある時刻を計時するのを待つ。オーディオデ
ータの復号処理は、動画データ、副映像データのそれと
比べて軽負荷であるから、オーディオデータの出力待ち
時間は動画データ、副映像データのそれと比べて多分に
長くなる。当該時刻を計時すると当該復号結果をスピー
カ側に出力する。このようなPTSの記載内容に基づく出
力待ちによりオーディオデコーダは動画出力、副映像出
力との同期誤差を解消する。
音声パックA〜Cのそれぞれはデータフィールド内の
サブストリームIDの設定が異なる。図中の『サブストリ
ームID』の解説箇所に示すように、音声パックA,Bはサ
ブストリームIDの上位5ビット長が『1010 0』に設定さ
れており、音声パックCはサブストリームIDの上位5ビ
ット長が『1000 0』が設定されている。これはオーディ
オパックA,BがリニアPCM方式であり、音声パックCはDo
lbyaC−3方式であることを識別するためである。リニ
アPCM方式とDolbyAC−3方式との大きな違いは、リニア
PCM方式がLR成分を有するのに対して、DolbyAC−3方式
がLR成分、サラウンド成分を有する点である。
サブストリームIDの下位3bitはリニアPCM方式、Dolby
AC−3方式のそれぞれにチャネル番号を与えるために設
けられている。音声(エレメンタリ)ストリームのチャ
ネル別の音声データ成分を、特に音声サブストリームと
称する。すなわち、本例であれば、3本の音声サブスト
リームを持つ音声(エレメンタリ)ストリームというこ
とになる。ビデオオブジェクト(VOB)には最大、8本
の音声サブストリームを持たせることが可能であり、サ
ブストリームIDは各音声サブストリームの識別コードと
して0〜7の識別コードが付与されることになる。第5
図の一例では、リニアPCM方式で2チャネルを使用し、D
olbyAC−3方式において1チャネルを使用している。
「データフィールド」には、リニアPCM方式或はDolby
AC−3方式のデジタル音声が記録される。
映画のワンシーンの3チャネルの吹き替え音声と、オ
ーディオパックのデータフィールドとの関係を第6図を
参照しながら説明する。動画パックと同様、第6図の音
声素材からVOBのオーディオパックへと伸びる矢印は、
3チャネルのオーディオデータが上記2方式で符号化さ
れ、0.5秒単位に各オーディオパックのデータフィール
ドに記録されることを示している。即ち上記ワンシーン
の先頭から0.5秒までのAチャネルの吹き替え音声は、V
OBユニット1内のオーディオパックA−1のデータフィ
ールドに記録され、0.5秒から1.0秒までの吹き替え音声
はVOBユニット2内のオーディオパックA−2のデータ
フィールドに記録される。図示はしないが、先頭より1.
0秒から1.5秒までの音声は次のVOBユニット内のオーデ
ィオパックA−3のデータフィールドに記録される。
尚、前述したように、音声の動画に対する同期タイミン
グはPTSにより取られているため、VOBユニットに含まれ
る動画データに完全に一致した音声データが同じVOBユ
ニットに含まれる必要はなく、実際には前のVOBユニッ
トに格納されたりもする。
同様にワンシーンの先頭から0.5秒までのBチャネル
の吹き替え音声は、オーディオパックB−1のデータフ
ィールドに記録され、0.5秒から1.0秒までの吹き替え音
声はオーディオパックB−2のデータフィールドに記録
される。そして図示はしないが、先頭より1.5秒から2.0
秒分までの音声はオーディオパックB−3のデータフィ
ールドに記録される。
ワンシーンの先頭から0.5秒までのCチャネルの吹き
替え音声は、オーディオパックC−1のデータフィール
ドに記録され、0.5秒から1.0秒までの吹き替え音声はオ
ーディオパックC−2のデータフィールドに記録され
る。図示はしないが、1.5秒から2.0秒分までの音声はオ
ーディオパックC−3のデータフィールドに記録され
る。
オーディオパックA〜Cのそれぞれのデータフィール
ドに分散記録される3チャネルのデータを以降オーディ
オデータA、オーディオデータB、オーディオデータC
と呼ぶ。例えばオーディオデータAに英語の吹き替え音
声を設定し、オーディオデータBにフランス語の吹き替
え音声を設定し、オーディオデータCで日本語の吹き替
え音声を設定することにより、操作者にこれらを切り替
えさせることもできる。
(1.1.1.1.3)ビデオオブジェクト(VOB)−副映像パッ
ク 第7C図は、副映像パックのデータ構造を示している。
第7C図と第7B図とを比較すれば判るように、副映像パッ
クのデータ構造は基本的にはオーディオパックのデータ
構造と同様である。即ち、「パックヘッダ」、「パケッ
トヘッダ」「データフィールド」からなり、データフィ
ールドの先頭8ビット長にサブストリームIDが設けられ
ている。
「パックヘッダ」はオーディオパックと同様、パック
スタートコード、SCRといったMPEG準拠のデータが記述
されており、「パケットヘッダ」には、ストリームID、
パケット長、STDバッファスケールサイズ、PTS、DTSと
いうMPEG準拠のデータが記述されている。
副映像パックのSCR及びPTSは、動画パックの復号、オ
ーディオパックの復号との同期調整に用いられる。具体
的にはディスク再生装置側の副映像デコーダはSCRに基
づいて基準クロックの時刻合わせを行い、データフィー
ルド内の副映像データを復号して基準クロックがPTSに
記載してある時刻を計時するのを待つ。このような時間
待ちを行うのは、ランレングス復号と、フレーク内復号
・フィールド内復号の他に動き補償予測も伴う動画デー
タの復号処理と、音声データの復号とではその処理負荷
が大きく異なるからである。尚且つ動画データの復号が
各GOPにおいて必須であるのに対して、その字幕の復号
は数秒置きでも良いからである。SCRの時刻を計時する
と副映像デコーダは当該復号結果をディスプレィ側に出
力する。このようなPTSの記載内容に基づく出力待ちに
より副映像データデコーダは動画出力、オーディオデー
タ出力との同期誤差を解消する。
副映像パックの「パケットヘッダ」のストリームIDは
オーディオパックと同様にプライベートストリームを示
す『1011 1101』に設定されているが、データフィール
ド内のサブストリームIDの設定が異なる。即ち、副映像
パックA,BはサブストリームIDの上位3ビットが『001』
に設定されている(図中のハッチング箇所参照)。
サブストリームIDの下位5bitは、副映像パックにチャ
ネル番号を与えるために設けられている。本例であれ
ば、2本の副映像エレメンタリストリームが識別される
ことになる。尚、動画用エレメンタリストリーム以外の
音声や副映像のエレメンタリストリームは、サブストリ
ームと総称される。ビデオオブジェクト(VOB)には最
大、32本の副映像サブストリームを持たせることが可能
であり、サブストリームIDには各副映像サブストリーム
の識別コードとして0〜31の識別コードが付与されるこ
とになる。
「データフィールド」には、ランレングス符号により
圧縮されたイメージデータとこれを描画するための表示
制御情報が記録される。ここに記録されたイメージデー
タにより副映像が画面上に描画される。また、表示制御
情報により、描画された副映像はスクロールアップ/ス
クロールダウンやカラーパレット変換、コントラスト変
換が可能であり、同一VOBユニット及びそれ以降のVOBユ
ニットの動画パックで描画された動画にスーパーインポ
ーズされる。
第6図の例ではVOBユニットにおける副映像パックA,B
が存在するので、2チャネルの字幕スーパーを、各VOB
ユニットにおける副映像パックA,Bのデータフィールド
に分散して記録することができる。例えば副映像データ
Aで英語の字幕を表示し、副映像データBでフランス語
の字幕を表示することにより、操作者にこれを切り替え
させることもできる。
更に副映像データは、メニューを描画することも利用
される。『推理ゲーム』におけるメニューの例を第8図
に示す。『階段』『キッチン』『廊下』〜『何
処も調べない』はユーザにより選択可能なメニュー項目
でありアイテムと称される。メニューのアイテムとして
副映像が利用される場合の詳細については後述する。
(1.1.1.1.4)ビデオオブジェクト(VOB)−管理情報パ
ック 管理情報パックはVOBユニットの先頭に必ず1つ配置
され、VOBユニットの再生が行われる間、有効な管理情
報が格納される。第7D図は、管理情報パックのデータ構
造を示している。動画パック、オーディオパック、副映
像パックが1パケットで構成されるのに対して、管理パ
ックは2パケットで構成される。2パケットのうち、1
つをPCIパケット(Presentation Control Information
Packet)、1つをDSIパケット(Data Search Informani
ton)と称する。データ構造は動画パック、オーディオ
パックのデータ構造とは若干異なり、「パックヘッ
ダ」、「システムヘッダ」「PCIパケットのパケットヘ
ッダ」「PCIパケットのデータフィールド」「DSIパケッ
トのパケットヘッダ」、「DSIパケットのデータフィー
ルド」からなる。「システムヘッダ」は、この管理情報
パックを先頭に持つVOBユニット全体の管理情報が、MPE
Gに準拠して格納される。全体に必要とされる転送レー
トや動画ストリーム、音声ストリーム、副映像ストリー
ム毎に必要とされる転送レートやバッファサイズの指定
が格納される。
管理情報パックの2個の「パケットヘッダ」のストリ
ームIDは図中の斜線部に示すように『1011 1111』に、
プライベートストリーム2を示す識別コードが設定され
ている。
(1.1.1.1.4.1)管理情報パック−DSIパケット DSIパケットの構造を第9図に示す。同図に示すよう
にDSIは『トリックプレイ情報』で構成される。
『トリックプレイ情報』は、早送り再生や巻き戻し再
生などの飛び先情報などを含んでいる。
(1.1.1.1.4.2)管理情報パック−PCIパケット PCIの内部構造を第10A図に示す。同図に示すようにPC
Iパケットは、『PCI一般情報』、『ハイライト情報』で
構成される。
『PCI一般情報』は、所属するVOBユニットの再生開始
時間や終了時間が指定される。
(1.1.1.1.4.2.1)PCIパケット−ハイライト情報 『ハイライト情報』は、ユーザからの指示を受け付け
るためのメニューにおけるメニュー項目のための制御情
報である。参照符号h2に示すように、ハイライト情報
は、さらに、ハイライト一般情報、アイテム色情報、ア
イテム情報#1,#2,#3,#4,#5・・・#36からなる。
アイテム情報#1,#2,#3,#4,#5・・・#36は、その
管理情報パックが読み出されたタイミングで表示された
それぞれのアイテムについて与えられる。例えば第8図
の例であれば、“(1)階段”、“(2)キッチン”、
〜、“(8)何処も調べない”の8つのメニュー項目が
それぞれアイテムであり、この場合、アイテム情報#1
からアイテム情報#8までにエントリーされることにな
る。尚、この領域は固定長であり、使用されないアイテ
ムのためのアイテム情報には有効な情報は格納されな
い。アイテム情報は最大36個まで設定でき、すなわち、
最大36個のメニュー項目を1画面内に表示することがで
きる。
以下、ハイライト情報の構成情報の詳細を説明する
が、その前に、説明の都合上、この再生装置で採用され
ているメニューの概要について説明する。
まず、メニュー項目であるアイテムには標準状態と選
択状態と確定状態があり、これはユーザのメニュー項目
の選択や確定動作により切り替わる。第8図を例に補足
すると、このメニューが表示された際、デフォルトの動
作として、ディスク再生装置はアイテム#1を選択状態
で表示し、残りは通常状態で表示する。すべてのアイテ
ムの標準状態が白色、選択状態が青色、確定状態が赤色
であれば、アイテム#1に相当するメニュー項目のみが
青色で表示されることになる。これにより、ユーザは現
在、どのメニュー項目が選択状態にあり(このメニュー
項目を、カーソルで指示されているメニュー項目ともい
う。)、実行待ちにあるのかを確認することができる。
ユーザは選択状態にあるメニュー項目を変更したけれ
ば、ディスク再生装置のリモコンの上下左右キーの何れ
かを押下し、選択項目の変更を指示することができる。
後述するが、ディスク再生装置は上下左右キーが押され
た時に変更すべきアイテム番号を各アイテム毎に管理し
ており、これに従い、アイテム#1を通常状態の色、す
なわち、白色に戻し、変更先のアイテムを選択状態の青
色に変更する。ユーザは所望のメニュー項目が選択状態
にある時は、リモコンの確定キーを押下しうることによ
り、選択状態にあるアイテムを確定することができる。
選択状態から確定状態に移行したアイテムは、青色から
赤色に変化し確定され、確定状態に定められたコマンド
を実行することになる。第8図の例であれば、メニュー
項目に従い再生制御を行うことになる。
これでメニューの概要の説明を終わり、ハイライト情
報の説明を継続する。
(1.1.1.1.4.2.1.1)ハイライト情報−ハイライト一般
情報 ハイライト一般情報は第10A図の参照符号h4で指示す
る縦の並びのように『前VOBユニットからの変更有フラ
グ』、『ハイライト情報有効区間開始位置』、及び『ハ
イライト情報有効区間終了位置』から構成される。
『前VOBユニットからの変更フラグ』は、2ビット長
のフィールドを有する。本フィールドに『00』が記述さ
れていると、この『前VOBユニットからの変更有フラ
グ』を含んでいるハイライト情報には、有効なアイテム
色情報、アイテム情報が含まれていない旨を表す。本フ
ィールドに『01』が記述されると、この『前VOBユニッ
トからの変更有フラグ』を含んでいるハイライト情報は
このパックから有効になることを表す。有効となったハ
イライト情報はディスク再生装置内のハイライト情報バ
ッファ(ハイライト情報を格納するバッファのことであ
り後述する。)に書き込まれることになる。『10』が記
述されていると、前VOBユニットのハイライト情報が、
このVOBユニットでも継続して有効である旨を表す。こ
の場合、ハイライト情報バッファの上書きは行われな
い。『11』が記述されていると、前のVOBユニットから
ハイライト情報内のハイライトコマンドのみが変更され
た事を示す。この場合、ディスク再生装置にハイライト
コマンドのみをバッファに書き込む旨を指示する。
すなわち、この『前VOBユニットからの変更有フラ
グ』によりディスク再生装置は、メニュー項目の設定情
報が変更されたか否かをチェックすることができ、VOB
ユニット単位でハイライト情報を更新できることに加え
て、変更が不要な場合を検出でき、煩雑な更新処理がVO
Bユニット毎に発生することを回避することができる。
また、『ハイライト情報有効区間開始位置』『ハイラ
イト情報有効区間終了位置』はハイライト情報の有効区
間を示す。
(1.1.1.1.4.2.1.2)ハイライト情報−アイテム色情報 『アイテム色情報』は、第10B図の参照符号b6に示す
ようにアイテムのためのセレクト色−確定色を示す情報
である。セレクト色とは、ユーザにより選択されたアイ
テムに与えられる色であり、確定色とは、ユーザによっ
て確定操作がなされたアイテムに与えられる色をいう。
セレクト色−確定色の個々の組み合わせは、3パターン
有り、各色の指定は色指定、及び、背景色に対する混合
比からなる。
(1.1.1.1.4.2.1.3)ハイライト情報−アイテム情報 『アイテム情報#1,#2,#3,#4,#5・・・・・・#
36』は、参照符号b3に示すように『色パターン番号』、
『開始座標X1』,『開始座標Y1』,『終了座標X2』,
『終了座標Y2』、『周辺位置情報』、『ハイライトコマ
ンドフィールド』から構成される。
『色パターン番号』は、『アイテム色情報』に含まれ
る選択色−確定色の色パターンの何れか一つを指定す
る。『開始座標X1』,『開始座標Y1』,『終了座標X
2』,『終了座標Y2』は、ユーザがアイテムを選択また
は確定した場合、どの範囲を『色パターン番号』で指示
された色及び混合比に変換するかを示す。
『周辺位置情報』は、『上キー押下時の移動先アイテ
ム番号』『下キー押下時の移動先アイテム番号』『右キ
ー押下時の移動先アイテム番号』『左キー押下時の移動
先アイテム番号』からなり、再生装置への指示装置、例
えばリモコンの上下左右キー押下時の移動先アイテムを
示す。例えば第8図に示したように、
のアイテムが画面上に上下二段に渡って表示される場合
({例1}参照)、アイテムの『周辺位置情報』及び
のアイテムの『周辺位置情報』は以下の{ケース1}
{ケース2}のように記述する。
{例1} 階段 キッチン 廊下 応接間 洗面所 書斎 寝室 何処も調べない {ケース2}のアイテムの『周辺位置情報』 上キー押下時の移動先アイテム 下キー押下時の移動先アイテム 右キー押下時の移動先アイテム 左キー押下時の移動先アイテム {ケース2}のアイテムの『周辺位置情報』 上キー押下時の移動先アイテム 下キー押下時の移動先アイテム 右キー押下時の移動先アイテム 左キー押下時の移動先アイテム {ケース1}について解説する。アイテムが選択状
態にある場合に操作者によって右キーが押下されると、
選択状態をアイテムに移動させる必要がある。そのた
め『右キー押下時の移動先アイテム』に『』のアイテ
ム情報の識別番号を記述している。
逆に左キー押下時には、カーソルをに移動させる必
要がある。そのため『左キー押下時のカーソル移動先』
に『』のアイテム情報の識別番号を記述している。
上下キー押下時には、カーソルをに移動させればよ
い。そのため『下キー押下時の移動先アイテム』に
『』のアイテム情報の識別番号を記述する。
『ハイライトコマンドフィールド』は各アイテム情報
に対応づけられたコマンドフィールドであり、本フィー
ルドに記述されたコマンドは、そのアイテムの確定操作
がなされて初めてディスク再生装置によって実行され
る。本ハイライトコマンドに記述されるコマンドは、機
能的に設定系コマンド(1)と、分岐系コマンド(2)
とに大別される。ここでは設定系コマンド(1)につい
て説明し、分岐系コマンド(2)については後述する。
設定系コマンドとは、ディスク再生装置内の汎用レジス
タに値を代入し、尚且つ汎用レジスタに代入された値と
即値とを用いての演算を命じるコマンドである。
汎用レジスタとは、シーンに対して操作者の行動及び
操作者の解答を一時的に格納しておくレジスタをいい、
『推理ゲーム』の場合、関係者の質問のシーン、家宅捜
索のシーン等において操作者が行った行動を一時的に記
憶するのに汎用レジスタが使用される。『世界一周ゲー
ム』の場合は、あるシーンにおける操作者の解答を一時
的に記憶するのに汎用レジスタが使用される。
設定系コマンドの種別を第11図に示す。設定系コマン
ドには『SetReg』、『Random』といった種別が存在す
る。
1行目のレジスタ操作コマンド『SetReg』は、レジス
タ番号フィールド、操作内容フィールド、増分(即値)
フィールドが与えられている。レジスタ番号フィールド
には、本実施例における汎用レジスタR1〜R3の何れかを
指定することが可能である。操作内容フィールドには、
代入/加算/乗算/減算/剰余算/AND演算/OR演算/NOR
演算の何れかを指定することが可能である。操作内容フ
ィールドに『代入』を指定して、増分フィールドに数値
を設定すると、汎用レジスタの格納内容がその数値で上
書きされる。操作内容フィールドに『加算』を指定し
て、増分フィールドに数値を設定すると、汎用レジスタ
の格納内容がその数値だけ加算される。操作内容フィー
ルドに『減算』を指定して、増分フィールドに数値を設
定すると、汎用レジスタの格納内容がその数値だけ減算
される。
2行目の乱数発生コマンド『Random』は、レジスタ番
号フィールド、即値フィールドが与えられており、整数
値1から即値フィールドで指定された数値までの整数乱
数を発生し、これをレジスタ番号フィールドに指定され
た汎用レジスタに代入する。
第8図のメニューにおける『階段』『キッチン』
『廊下』『応接間』〜『何処も調べない』といっ
た8つのアイテムのアイテム情報のハイライトコマンド
フィールドに以下の{ケース3}のようにレジスタ操作
コマンド『SetReg』を記述したとする。
{ケース3} 階段 レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,1』 キッチン レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,2』 廊下 レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,3』 応接間 レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,4』 洗面所 レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,5』 書斎 レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,6』 寝室 レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,7』 何処も調べない レジスタ操作コマンド『SetReg R
1,8』 このように8つのアイテム情報のそれぞれにハイライ
トコマンドに汎用レジスタに相異なる数値を代入するレ
ジスタ操作コマンド『SetReg』を記述しておくと、第8
図のメニューに対して操作者がどのような行動をとった
かをディスク再生装置が一時的に記憶しておくことがで
きる。動画データ、副映像データ、音声データに加え
て、管理情報データを含むビデオオブジェクト(VOB)
は、管理情報データのハイライト情報により、操作者の
確定操作に応じて汎用レジスタの格納値を加減算するこ
とができる。
また、VOBユニット毎に管理情報データを設けること
により、ディスク再生装置は、約0.5秒単位の時間精度
で、操作者の指示を受け付けて実行すべき内容を切り替
えることができる。
この理由を補足して述べると、ビデオオブジェクト
(VOB)を構成する各パックは、いずれも2KBであり、デ
ィスクのセクタサイズに合致するため、ビデオオブジェ
クトはディスクの連続セクタ領域にすきまなく格納され
ることになる。連続セクタ領域に格納されたデータは、
ディスク再生装置により、シーク等の待時間なしに連続
的に取り出されることが可能である。このため、ディス
ク再生装置は約0.5秒単位毎に、映像情報再生を途切れ
さす事なく、管理情報を取り出し、これに基づく制御が
可能になるからである。
以上、管理情報パックに格納されるナビゲーション用
制御データによる、約0.5秒単位の時間精度で行われ
る、ディスクの再生進行に対する制御をGOPレベルの再
生制御という。以上で第5図におけるビデオタイトルセ
ットのビデオオブジェクト(VOB)の説明を終わり、次
に同ビデオタイトルセットのビデオタイトルセット管理
情報の構成について説明する。
(1.1.1.2)ビデオタイトルセット−ビデオタイトルセ
ット管理情報 ビデオタイトルセット管理情報は、上述したビデオオ
ブジェクト群の複数の再生順序を管理する情報が格納さ
れる。DVDではビデオオブジェクト群の再生順序を指定
するデータをプログラムチェーン(PGC)と称する。す
なわち、本例の『推理ゲーム』を格納するビデオタイト
ルセットであれば、ビデオタイトルセット管理情報は、
初級、中級、上級の各コースが選択された場合にどうい
うようにシーン展開すべきかを規定するプログラムチェ
ーン(PGC)が複数格納されることになる。
第12A図はビデオタイトルセット管理情報の内部構造
を示す図である。第12A図の参照符号a5が示すように、
ビデオタイトルセット管理情報は、ビデオタイトルセッ
ト管理テーブル、ビデオタイトルセット部タイトルサー
チポインタテーブル、PGC管理情報テーブルから構成さ
れる。
『ビデオタイトルセット管理テーブル』は、ビデオタ
イトルセット管理情報のヘッダ情報であり、ビデオタイ
トルセット部タイトルサーチポインタテーブル、PGC管
理情報テーブルの格納位置へのポインタが格納されてい
る。
『ビデオタイトルセット部タイトルサーチポインタテ
ーブル』は、PGC管理情報テーブルに格納される複数の
プログラムチェーン群のインデックスであり、タイトル
毎に第一に実行されるプログラムチェーンの格納位置へ
のポインタを指定する。本例であれば、『推理ゲーム』
における初級、中級、上級の各コースと、エントリとな
るPGC情報とを対応づけて格納している。
『PGC管理情報テーブル』は、参照符号a6に示すよう
に、ビデオタイトルセットに格納される全てのビデオオ
ブジェクトに対する複数のPGC情報#1,#2,#3,#4・
・・・・#nを格納している。各PGC情報は1つ以上の
ビデオオブジェクトの再生順序を記述しており、異なる
PGC情報により同一のビデオオブジェクトの再生を記述
することも可能である。このため、同一のビデオオブジ
ェクトに対して複数の再生順序を指定することが可能に
なる。例えば、第5図のビデオタイトルセットを例に説
明すれば、PGC情報にビデオオブジェクトの再生順序がV
OB#1、VOB#2、VOB#3、VOB#4の順序で記述され
ていれば、ビデオオブジェクトはVOB#1、VOB#2、VO
B#3、VOB#4の順序で再生される。また別のPGC情報
にビデオオブジェクトの再生順序がVOB#3、VOB#2、
VOB#1、VOB#4の順序で記述されていれば、ビデオオ
ブジェクトはVOB#3、VOB#2、VOB#1、VOB#4の順
序で再生される。本例の『推理ゲーム』では、異なるPG
Cを用意することによりビデオオブジェクトに複数の再
生順序を指定できる特徴を利用し、異なるストーリ展開
を、ストーリ毎に異なるPGCを用意することにより実現
している。
次に、PGC情報のデータ構造について以下説明する。
(1.1.1.2.1)ビデオタイトルセット管理情報−PG情報 参照符号a6に示すようにPGC情報は、参照符号a9に示
す『PGC連結情報』と、参照符号a7に示す『VOB位置情報
テーブル』と、参照符号a8に示す『PGCコマンドテーブ
ル』とを含んでいる。
『PGC連結情報』には、自身のPGC情報と連結する前後
のPGC情報の指定情報を格納している。ディスク再生装
置は1つのPGC情報による再生が完了すれば、『PGC連結
情報』に従って、次のPGC情報を決定し、決定したPGC情
報に切り替え、再生制御を継続することになる。
『VOB位置情報テーブル』には、シーン展開において
読み出すべきビデオオブジェクト(VOB)が光ディスク
上の何処に記録しているかが記述してある。
『PGCコマンドテーブル』には、『VOB位置情報テーブ
ル』に付随したナビゲーション制御用のコマンドが格納
されている。ディスク再生装置は、『VOB位置情報テー
ブル』に基づくVOBの読み出し前及び読み出し後にここ
に記述されたコマンドを実行する。
以下『格納ビデオオブジェクト位置情報テーブル』と
『PCGコマンドテーブル』のデータ構造についてさらに
詳細を説明する。
(1.1.1.2.1.1)PGC情報−VOB位置情報テーブル 第12B図は『VOB位置情報テーブル』及びPGCコマンド
テーブルの詳細な内部構成を示している。参照符号a7で
示すように、『VOB位置情報テーブル』には、再生すべ
き複数のビデオオブジェクトの位置情報が格納されてい
る。各VOBの位置情報は、参照符号a9が示すように対象
とするVOBの再生時間、ビデオタイトルセット内の格納
位置へのオフセット、VOBを構成する論理ブロック数を
示している。これにより、ディスク再生装置はビデオオ
ブジェクト(VOB)の読出時に、ビデオオブジェクト(V
OB)が格納されている全ての論理ブロックの論理ブロッ
ク番号を算出することができる。
また、VOB位置情報テーブル内のエントリー順位は再
生順序をしめしている。第12B図の場合、VOB#2位置情
報、VOB#4位置情報、VOB#6位置情報、VOB#8位置
情報が順に格納されており、これは、この格納順序で連
続再生されることを示している。
第12B図を例とした『VOB位置情報テーブル』とビデオ
オブジェクトの記録箇所との関係を、第13図、第15図を
用いてさらに補足して説明する。
第13図は『VOB位置情報テーブル』とビデオオブジェ
クトの光ディスク上の記録箇所との関係を模式的に示す
図である。また、第15図は『VOB位置情報テーブル』に
よるビデオオブジェクト(VOB)の再生順序を示す説明
図である。
第13図においてVOB#2、VOB#4、VOB#6、VOB#8
はハッチングに示されている記録区間y101、y102、y10
3、y104に格納されている。これらの記録区間の開始位
置『START』、終了位置『END』を指示する情報が『VOB
位置情報』である。ディスク再生装置の光ピックアップ
は『VOB位置情報』に記載された範囲内のデータのみを
読み出し、範囲外のデータ読み出しをスキップする。こ
のようなデータ読み出しにより、記録区間y101、記録区
間y102、記録区間y103、記録区間y104の順にビデオオブ
ジェクト(VOB)は順次再生されてゆく。尚、第15図に
は、第12A図に示した再生装置の挙動により、ビデオタ
イトルセットに記録されたビデオオブジェクト(VOB)
のうち、『VOB#2、VOB#4、VOB#6、VOB#8』が順
序再生されてゆく説明図を示す。
(1.1.1.2.1.2)PGC情報−PGCコマンドテーブル 第12B図により示されるように『PGCコマンドテーブ
ル』は、複数のコマンド群と、これらのコマンド群を
『前処理コマンド』、『後処理コマンド』の2種類に分
類するためのインデックス情報から構成される。コマン
ドは種類別に連続して格納されており、インデックス情
報は、それぞれ前処理コマンド群a11の先頭へのポイン
タ、後処理コマンド群a12への先頭へのポインタであ
る。
コマンドの分類は、再生装置によるその実行タイミン
グにより行われる。『前処理コマンド』はPGCに属する
全てのビデオオブジェクト群の再生が行われる前に連続
実行されるコマンド群であり、『後処理コマンド』はPG
Cに属する全てのビデオオブジェクト群の再生が完了し
た時に連続実行されるコマンド群である。尚、具体的な
例を第16図に示す。第16図は第15図が示すPCG情報によ
るビデオオブジェクトの連続再生が行われる際の、前処
理コマンド群a11と後処理コマンド群a12の実行タイミン
グを示している。
前処理コマンドと後処理コマンドにはハイライトコマ
ンドの説明の際に第11図を参照して説明した設定系コマ
ンドを設定できる。例えば、前処理コマンド群a11とし
て、即値『1』『2』『3』と、レジスタR1,R2,R3とを
オペランドに記載したレジスタ操作コマンド『SetReg R
1,1』、レジスタ操作コマンド『SetReg R2,2』、レジス
タ操作コマンド『SetReg R3,3』を前処理コマンドフィ
ールドに記述しておくと、PGCによるビデオオブジェク
トの再生が行われる前のタイミングで、汎用レジスタR
1,R2,R3にそれぞれ相異なる初期値『1』『2』『3』
を設定することをディスク再生装置に指示することがで
きる。
また、前処理コマンドとして、即値4及び汎用レジス
タR1をオペランドに記載した乱数発生コマンド『Random
R1,4』を記述しておくと、同様に、PGCによるビデオオ
ブジェクトの再生が行われる前のタイミングで、1から
4までの範囲の整数乱数を発生させて汎用レジスタR1に
代入させることをディスク再生装置に指示することがで
きる。
以上、設定系コマンドが前処理コマンドとして利用さ
れる例を説明したが、後処理コマンドとしての設定も可
能である。但しこの場合、PGC情報による全てのビデオ
オブジェクトの再生が完了した時点で実行される点が異
なる。
尚、設定系コマンドの本例の『推理ゲーム』での具体
的な利用例としては、ユーザがどの映像シーンをすでに
見たかを管理するためのフラグとして利用される。例え
ば、ストーリの展開上、必ず訪れる必要があるシーンが
あったとして、このシーンを再生するPGCの前処理コマ
ンドに、フラグのために割り当てられたレジスタに値を
セットする設定系コマンドを格納しておく。これによ
り、そのシーンを再生すれば、必ずフラグ用に割り当て
たレジスタに値が格納されるため、ユーザがこのシーン
を再生したか否かが判別可能になる。
後処理コマンドは、前述した設定系コマンドに加え
て、異なるPGCへの分岐を指定する分岐系コマンドが格
納される場合が多い。これは、後処理コマンドに分岐系
コマンドを格納することにより、PGC連結情報により指
定されるデフォルトの次PGC以外へ、分岐を行わせるこ
とが可能になるからである。以下、分岐系コマンドにつ
いて第14図を参照し説明する。
第14図において、1行目の『Link』コマンドは、オペ
ランドに指定されたPGC番号のプログラムチェーンに再
生進行を分岐させるコマンドである。すなわち、この
『Link』コマンドが実行されれば、ディスク再生装置
は、現在保持しているPGC情報によるビデオオブジェク
トの再生を強制終了し、PGC情報を『Link』コマンドに
より指定されるPGC情報に変更し、変更したPGC情報に従
って再生進行を継続することになる。このコマンドは、
主に、前述したハイライトコマンドで利用され、ユーザ
がメニューのメニュー項目の選択確定により再生進行の
分岐を実行させるために利用される。
尚、ハイライトコマンド等で分岐系コマンドが実行さ
れ、再生に用いられるPGC情報が切り替わる場合、取り
決めとして、前述した後処理コマンドは実行されない。
これはPGC情報による再生を完了しておらず、全てのビ
デオオブジェクトの再生を完了していないからである。
また第14図の2行目の『SetRegLink』コマンドは、分
岐コマンド『Link』、レジスタ操作コマンド『SetReg』
を組み合わせたコマンドである。即ちレジスタ操作コマ
ンド『SetReg』のように、レジスタの内容に対して代入
/加算/減算などの操作を行ない、分岐コマンド『Link
#n』のように指定されたプログラムチェーンへ分岐
する。
このコマンドも主にハイライトコマンドとして利用さ
れ、例えば、『推理ゲーム』であれば、探偵に眼鏡を手
にとるか、ペンを手に取るかをユーザに選択させるメニ
ュー項目を表示させ、選択したメニュー項目に応じて、
前述したようなユーザの行動をフラグとして管理するレ
ジスタに値を設定し、さらに、選択したメニュー項目が
対応する映像シーンへの分岐を実行させることができ
る。
第14図において、3行目の『CmpRegLink』コマンド
は、『Link』コマンドに条件を課した分岐コマンドであ
りレジスタ番号フィールド、即値フィールド(整数値フ
ィールド、分岐条件フィールド、分岐先フィールドとい
った三つのオペランドを有する。ここでレジスタ番号フ
ィールドにおいて汎用レジスタを指定でき、即値フィー
ルドにおいてレジスタ番号フィールドで指示された汎用
レジスタの格納値と比較すべき値を指定できる。分岐条
件フィールドには、『=』(Equal)『≠』(Not Equa
l)『<』(Less Than)『>』(Greater Than)『≦』
(Less Than or Equal to)『≧』(Greater Than or E
qual to)といった6通りの条件が設定でき、レジスタ
番号フィールドに記述された汎用レジスタの保持する値
と、即値フィールドの値とがこれらの条件に合致するか
をディスク再生装置に判定させる。分岐条件に合致すれ
ば、指定されるPGC情報に切り替え、切り替えたPGC情報
により再生進行を継続する。
このコマンドは、後処理コマンドとして利用すること
により、PGC連結情報により定められるデフォルトの次P
GC情報以外のPGC情報に切り替えることが可能になる。
すなわち本例の『推理ゲーム』を例にとると、ユーザが
あるシーンを見たか否かの判別フラグがあるレジスタに
格納されているとして、このフラグにより、見てなけれ
ばデフォルトの進行先のPGC#A、見ていれば、PGC#B
へ分岐進行させることが可能になる。このようなフラグ
の組み合わせにより、ストーリ展開を変更することが可
能になる。
また第14図の4行目の『PlayTitle』コマンドは、タ
イトル番号フィールドを有する。タイトル番号は全ての
タイトルの識別番号である。即ち、『PlayTitle』コマ
ンドは、タイトル番号により特定されるタイトルの再生
開始をディスク再生装置に指示するコマンドである。主
に、ユーザが複数のタイトルから再生するタイトルを選
択するためのタイトルメニューで利用されるコマンドで
ある。
以上、ディスク再生装置がPGC情報の前処理コマンド
を実行することを『プログラムチェーンが前処理を行
う。』と表現し、ディスク再生装置が後処理コマンドを
実行することを『プログラムチェーンが後処理を行
う。』と表現する。また、PCG情報による、後処理コマ
ンド、前処理コマンドを含むビデオオブジェクトの再生
制御は、経路レベルの再生制御という。
PGC情報のデータ構造は以上の通りであるが、このよ
うなデータ構造で実現される経路レベルの再生制御と管
理情報パックによるGOPレベルの再生制御とが組み合わ
されることにより、ワンシーンにおいて副映像によって
描かれた何枚かのメニューに対する確定操作に応じて分
岐先を適宜切り換えることができる。第12A図,第12B図
に示した複数のPGC情報のうちPGC情報#3は、この特徴
的な分岐先決定を実現するよう、後処理コマンド群a12
及びアイテム情報が記述されている。第17図にPGC情報
#3の記述内容を示し、これによる再生制御を第1応用
例として以下に説明する。
第17図においてPGC情報#3の内部構造は第12B図と同
一であるが、前処理コマンド群a11、後処理コマンド群a
12、VOB位置情報テーブルの記述内容が異なる。第17図
においてVOB位置情報テーブルにはVOB#3の記録箇所が
記述されており、前処理コマンドは汎用レジスタR1に即
値『0』を代入するレジスタ操作コマンド『SetReg R1,
“0"』が記述されている。後処理コマンド群a12には第1
4図に示した分岐系コマンドを用いたプログラムチェー
ンの多重分岐が記述されている。プログラムチェーンの
多重分岐とは、複数の条件に応じてそれぞれ相異なるプ
ログラムチェーンを分岐先として選択することである。
同図の後処理コマンド群a12における1行目の『CmpRe
gLink R1,2,“=",PGC#5』の『R1,2,“=”』は、汎
用レジスタR1の格納内容が数値『2』か否かの判定を記
述している。『PGC#5』は、『汎用レジスタR1=2』
の場合の分岐先をプログラムチェーン#5に設定してい
る。
2行目の『CmpRegLink R1,0,“=",PGC#6』の『R1,
0,“=”』は、汎用レジスタR1の格納内容が数値『0』
か否かの判定を記述している。『PGC#6』は、『汎用
レジスタR1=0』の場合の分岐先をプログラムチェーン
#6に設定している。
3行目の『Link PGC#7』は、分岐先をプログラムチ
ェーン#7に設定している。
これらの3行のコマンドにより、『汎用レジスタR1の
値が『2』の場合はプログラムチェーン#5に分岐し、
汎用レジスタR1の値が『0』の場合は、プログラムチェ
ーン#6に分岐して、汎用レジスタR1の値が『2』、
『0』以外の場合はプログラムチェーン#7に分岐す
る。』という再生制御が実現される。
第18図は、VOB#3に含まれる動画素材、副映像パッ
ク、管理情報パックによって、どのような画像がどのよ
うなタイミングで画面上に表れるかを模式的に示した図
である。本図において上部に配されたVOB#3は第6図
に示したVOBと同様の内部構造で表現されており、VOBU1
97,198、VOBU100、VOBU101、VOBU102のVOBユニットから
なる。VOBU99は動画パック197、動画パック198を含んで
いる。VOBU100は動画パック199、動画パック200を含ん
でいる。VOBU101は動画パック201、動画パック202を含
んでいる。動画パック197から破線の矢印で示された画
像がそのパックの再現画像v197である。同様に動画パッ
ク198、199、200・・・・もその再現画像を破線の矢印
先に示す。
再現画像v197、再現画像v198は、先頭(VOBU1)から
数えて99番目のVOBUにおける動画パック197、198の再現
画像を示している。再現画像v199、再現画像v200は、先
頭(VOBU1)から数えて100番目のVOBUにおける動画パッ
ク199、200の再現画像を示している。
動画パック197の再現画像は、動画パック197に格納さ
れているIピクチュア、Bピクチュア、Pピクチュアの
うち、Iピクチュアを用いて再現した画像(静止画)を
示している。
同様に動画パック198の再現画像は、動画パック198に
格納されているIピクチュア、Bピクチュア、Pピクチ
ュアのうち、Iピクチュアを用いて再現した画像(静止
画)を示している。
図中では、1つのVOBUにおいて、再現画像は2枚しか
示していないが、実際には1つのVOBUにおける動画パッ
クの再現画像は、Iピクチュア、Pピクチュア、Bピク
チュアを合成することによって、0.5秒分に該当する10
枚〜15枚程度が存在する点は留意すべきである。
101番目のVOBUの動画パック201の再現画像は時間軸t1
1上に位置している。またこの時間軸t11上には2つの四
角形が並んでいる。これらの四角形のうち、『SP A−10
1 副映像静止画』と解説書きが付されているものは、
動画パック201と同一VOBUに配されている副映像パック
A−101によって描画されるメニュー映像を示す。
『管理情報パックP−101』と解説書きが付されてい
るのは、動画パック201と同一VOBUに配されて、動画パ
ック201の復号時にディスク再生装置のバッファ上に展
開される管理情報パックP−101を示している。
125番目のVOBUの動画パック250の再現画像は時間軸t1
2上に位置している。またこの時間軸t12上には2つの四
角形が並んでいる。これらの四角形のうち、『SP A−12
5 副映像静止画』と解説書きが付されているのは、動
画パック250と同一VOBUに配されている副映像データA
−125によって描画されるメニュー映像を示す。
『管理情報パックP−125』と解説書きが付されてい
るのは、動画パック250と同一VOBUに配されて、動画パ
ック250の復号時にディスク再生装置のバッファ上に展
開される管理情報パックP−125を示している。
これらの副映像パックの他にもVOB内には多くの副映
像パックが存在し、それによって再現画像が描画される
が、それらは字幕の描画を目的としており、ここで説明
すべき再生制御とは直接の関係が希薄であるので図示は
省略している。
第19A図に101番目のVOBUの動画パック201、副映像パ
ックA−101の再現状況と、この再現時においてディス
ク再生装置のバッファ上で展開される管理情報パックと
を模式的に示す。図中右上の部分に動画パックの再現画
像と副映像パックの再現画像と重ね合わせた表示状態を
示している。同図左側は副映像パック、動画パックの復
号が行われている間、ディスク再生装置のバッファ上に
展開された管理情報パックの内容のうち、ハイライト情
報の内容を階層的に示している。再現画像のYesアイテ
ム、Noアイテムから破線矢印が伸び、その先にそれぞ
れ、アイテム情報m101、アイテム情報m102が存在する。
これは、副映像パックA−101によって描画された副映
像におけるYesアイテム、Noアイテムのアイテム情報
が、管理情報パックP−101内のアイテム情報m101、ア
イテム情報m102に対応することを示している。これらの
アイテム情報は共に第10B図のデータ構造を有してい
る。
アイテム情報m101の『終了座標Y2』の下に『Noアイテ
ムへ』という解説書きが記述されているのは、アイテム
情報m101の第10B図にそのデータ構造を示した『周辺位
置情報』の『左キー押下時の移動先アイテム番号』『右
キー押下時の移動先アイテム番号』の欄にNoアイテムの
識別子が記述されていることを意味する。第19A図のア
イテムは一段のみなので、第10B図にそのデータ構造を
示した『上キー押下時の移動先アイテム番号』『下キー
押下時の移動先アイテム番号』は未記述である。
アイテム情報m102の『終了座標Y4』の下に『Yesアイ
テムへ』という解説書きが記述されているのは、アイテ
ム情報m102の第10B図にそのデータ構造を示した『周辺
位置情報』の『左キー押下時の移動先アイテム番号』
『右キー押下時の移動先アイテム番号』の欄にYesアイ
テムの識別子が記述されていることを意味する。第19A
図のアイテムは一段のみなので、『上キー押下時の移動
先アイテム番号』『下キー押下時の移動先アイテム番
号』は未記述である。
アイテム情報m101において、『SetReg R1,1,“+”』
と記述されているのは、アイテム情報m101のハイライト
コマンドフィールドに汎用レジスタR1の値を“1"だけ加
算する旨の設定系コマンドが記述されていることを意味
する。
アイテム情報m102において、『SetReg R1,−1,
“+”』と記述されているのは、アイテム情報m102のハ
イライトコマンドフィールドに汎用レジスタR1の値を
“1"だけ減算する旨の設定系コマンドが記述されている
ことを意味する 以上のようにアイテム情報m101の『右キー押下時のカ
ーソル移動先』『左キー押下時のカーソル移動先』には
『No』アイテムが設定され、アイテム情報m102の『右キ
ー押下時のカーソル移動先』『左キー押下時のカーソル
移動先』は、『Yes』アイテムが設定されている。これ
らの設定によりカーソルは、『Yes』『No』アイテム上
を遷移する。副映像パックA−101のYesのアイテムがカ
ーソルで指示されている状態で確定操作がなされると、
アイテム情報m101のハイライトコマンドフィールドに記
述されているコマンド『SetReg R1,1,“+”』により、
汎用レジスタの格納値が1加算される。『No』アイテム
が指示されている状態で確定操作がなされると、アイテ
ム情報m102のハイライトコマンドフィールドに記述され
ているコマンド『SetReg R1,−1』により、汎用レジス
タの格納値が1減算される。
第19B図は、125番目のVOBUの動画パック250、副映像
パックA−125の再現状況と、この再現時においてディ
スク再生装置のバッファ上で展開される管理情報パック
の内容を模式的に示している。図中右上の部分に動画パ
ックの再現画像と副映像パックの再現画像と重ね合わせ
た表示状態を示している。同図左側は同一VOBU125にお
ける管理情報パックP−125のうち、ハイライト情報の
内容を階層的に示している。副映像パックA−125のYes
アイテム、Noアイテムから破線矢印が伸び、その先にそ
れぞれ、アイテム情報m125、アイテム情報m126が存在す
る。これは副映像におけるYesアイテム、Noアイテムの
アイテム情報が、管理情報パックP−125内のアイテム
情報m125、アイテム情報m126に対応することを示してい
る。これらのアイテム情報は共に第10A図のデータ構造
を有している。アイテム情報m125の『右キー押下時のカ
ーソル移動先』『左キー押下時のカーソル移動先』には
『No』アイテムが設定され、アイテム情報m126の『右キ
ー押下時のカーソル移動先』『左キー押下時のカーソル
移動先』は、『Yes』アイテムが設定されている。これ
らの設定によりカーソルは、『Yes』『No』アイテム上
を遷移する。
アイテム情報m125のハイライトコマンドフィールドに
はレジスタ操作コマンド『SetReg R1,1,“+”』が記述
され、アイテム情報m126の『No』アイテムに対応するハ
イライトコマンドフィールドにレジスタ操作コマンド
『SetReg R1,−1,“−”』が記述されている。
同様に副映像パックA−125のYesのアイテムがカーソ
ルで指示されている状態で確定操作がなされると、アイ
テム情報m125のハイライトコマンドフィールドに記述さ
れているコマンド『SetReg R1,1,“+”』により、汎用
レジスタの格納値が1加算される。『No』アイテムが指
示されている状態で確定操作がなされると、アイテム情
報m126のハイライトコマンドフィールドに記述されてい
るコマンド『SetReg R1,−1』により、汎用レジスタの
格納値が1減算される。
第20図は、白抜きの矢印t21,t22,t23,t24の向きに5
つの再現画像v198,v201,v210,v220,v250を配している。
これらの再現画像には『video 198』『video 201』『vi
deo 210』『video 220』『video 250』といった解説書
きが存在する。これはこれらの再現画像v198,v201,v21
0,v220,v250が第18図に示した動画パック198、動画パッ
ク201、動画パック210、動画パック220、動画パック250
が時系列順に復号されることにより、白抜き矢印の順に
画面上に表れることを意味する。矢印の順に再現画像の
内容を追ってゆくと、VOBの先頭から動画パック201まで
の再生によって、登場人物が悲しいような表情をした映
像が画面上に表示されることがわかる。また動画パック
210の先頭から動画パック250までの再生によって、登場
人物が怒ったような表情をした映像が画面上に表示され
ることがわかる。これらの再現画像のうち、再現画像v2
01の上には、副映像パックA−101の復号によって描画
されるメニュー、管理情報パックP−101の記述内容の
解説書きが重ね合わせられており、再現画像のうち、再
現画像v250の上には、副映像データA−125の復号によ
り描画されるメニュー、管理情報パックP−125の記述
内容の解説書きが重ね合わせられている。これは登場人
物が悲しいような表情をした時点及び怒ったような表情
をした時点において、第19A図及び第19B図に示したよう
にメニューが提示されることを意味する。
第20図において、副映像パックA−101、125における
メニューにおいて『Yes』アイテムで確定操作がなされ
た場合(計二回Yesと答えた場合)、レジスタ操作コマ
ンド『SetReg R1,1,“+”』が二回実行されるか、汎用
レジスタの格納値は『2』となる。これらの汎用レジス
タの代入を経て第18図に示したような一連の動画の再生
が終わり、再生制御が第19A、B図に示したGOPレベルか
ら第17図のPGC情報における経路レベルに移行したとす
る。ここで汎用レジスタR1の格納値は『2』になってい
るので第17図の後処理コマンド群a12の2行目のコマン
ド『CmpRegLink R1,2,“=",PGC#5』によって汎用レ
ジスタの値が『2』であることが判定される。汎用レジ
スタの格納値が『2』と合致したのでプログラムチェー
ン#5に分岐する。
また第20図の説明図において副映像パックA−101の
メニューでYes(No)、副映像パックA−125のメニュー
でNo(Yes)と答えた場合、管理情報パックP−101及び
管理情報パックP−125のハイライトコマンドフィール
ドに記述されているレジスタ操作コマンド『SetReg R1,
1,“+”』が1回実行され、レジスタ操作コマンド『Se
tReg R1,−1,“+”』が1回実行されるため、汎用レジ
スタの格納値は『0』となる。これらの汎用レジスタの
代入を経て第18図に示したような一連の動画の再生が終
わり、再生制御が第19A、B図に示したGOPレベルから第
17図に示したPGC情報の経路レベルの再生制御に移行し
たとする。ここで、汎用レジスタR1の格納値は『0』に
なっているので、1行目のコマンドが『不一致』となっ
て2行目のコマンド『CmpRegLink R1,0,“=",PGC#
6』が実行される。2行目のコマンドによって汎用レジ
スタの値が『0』であるかが判定され、この条件に合致
するのでプログラムチェーン#6に分岐する。
更に第20図の説明図において副映像パックA−101の
メニューで『No』、副映像パックA−125のメニューで
『No』と答えた場合、管理情報パックP−101及び管理
情報パックP−125のハイライトコマンドに記述されて
いるレジスタ操作コマンド『SetReg R1,−1,“−”』が
2回実行されるため、汎用レジスタの格納値は『−2』
となる。汎用レジスタの値が『−2』であると第17図の
後処理コマンド群a12に示した1行目、2行目のコマン
ドの何れにも一致しないので3行目のコマンドに移行
し、3行目のコマンド『Link PGC#7』においてプログ
ラムチェーン#7に分岐する。
第20図において、副映像パックA−101及び副映像パ
ックA−125によって描画された二枚のメニューに対す
る解答により、上記の後処理は3通りもの異なるプログ
ラムチェーンに分岐する。ここで上記の分岐先のプログ
ラムチェーン#5、6、7が、それぞれ三つのVOBに対
応づけられており、三つのVOBが第21図の一例のような
三つの動画データを含んでいるものとする。第21図にお
ける3つの動画データは、登場人物の3通りの行動パタ
ーンを撮影した実写映像である。これらは第17図に示し
た後処理の分岐先プログラムチェーン#5、6、7に対
応づけられているので、第21図における三つの動画デー
タは、第20図における二枚のメニューに対する解答と、
上述した後処理における多重分岐により、何れか一つの
プログラムチェーンが選択される。このような選択に基
づいて再生される動画データは、登場人物の行動パター
ンの一つであるから、操作者は二枚のメニューに対する
操作で映像中の登場人物の行動が切り替わったように感
じる。
加えて、これらの二枚のメニューは、第20図に示した
ように登場人物の表情変化に応じて、0.5秒精度で同期
し、必要な期間のみ表示される。このため、ユーザはス
トーリ展開の中で、リアルタイムに、登場人物の行動内
容をメニュー操作により決定することが要求され、あた
かも登場人物の意思決定を自らが行なっているような仮
想現実を楽しむことができる。
第20図及び第21図がどのようなストーリ展開を意味す
るかの説明を補足する。第20図において動画パック198
の再現画像〜動画パック201の再現画像における登場人
物の表情は、登場人物が事件の重大な手掛かりを知って
いるかのような意味有りげな表情である。副映像パック
A−101で描画するたメニューにおいて操作者に一枚目
のメニューを提示することは、この登場人物に対して事
件の真相の追求を迫るかを問うものである。
うってかわって動画パック210〜動画パック250の再現
画像と、登場人物の表情及び副映像パックA−125で描
画されたメニューの内容は、登場人物が感情的になり事
件の追求を阻むような言動である。操作者にこの二枚目
のメニューを提示することは、事件の真相の追求をどれ
だけ積極的に行うか操作者に問うものである。
第20図において一枚目のメニューでYesと解答し、二
枚目のメニューでYesと解答することは、主人公に扮し
た操作者が事件の解明に向けて積極的な行動をとること
を意味する。二枚目のメニューに対してYes/Yesと解答
すると、プログラムチェーン#3の後処理によりプログ
ラムチェーン#5へと分岐し、第21図上段の動画データ
が画面に表れるが、これは登場人物が主人公の積極的な
行動に説得されて、自分が知っている真相を語り始めた
ことを意味する。
第20図において一枚目のメニューでNoと解答し、二枚
目のメニューでNoと解答することは、主人公に扮した操
作者が消極的な行動をとることを意味する。二枚目に対
してメニューでNo、Noと解答すると、プログラムチェー
ン#3の後処理によりプログラムチェーン#7へと分岐
し、第21図下段の動画データが画面に表れるが、これは
主人公の消極的な行動にあきれて、登場人物が立ち去ろ
うとしていることを意味する。
第20図において一枚目のメニューでNoと解答し、二枚
目のメニューでYesと解答することは、主人公に扮した
操作者が積極的でも消極的でも無い、あやふやな行動を
とることを意味する。二枚目に対してメニューでNo、Ye
sと解答すると、プログラムチェーン#3の後処理によ
りプログラムチェーン#6へと分岐し、第21図の中段の
動画データが画面に表れるが、これは登場人物が主人公
のあやふやな行動を見ているうちに、主人公に不信感を
抱き出したことを意味する。
最後にハイライトコマンドフィールドによって分岐を
行う場合と、後処理によって分岐を行う場合との用途比
較を行う。
上記応用例1では管理情報パックP101、管理情報パッ
クP125においてレジスタ操作コマンド『SetReg』で汎用
レジスタの値を設定し、後処理コマンドに基づき分岐を
行ったが、VOBU101における副映像パックA101によって
描画されたYes,Noアイテム及び管理情報パックP101のハ
イライト情報内のアイテム情報m101,m102の内容を以下
の{応用例2}のように改変し、再現画像201が表示さ
れたタイミングから第21図に示したPGC情報#5、PGC情
報#6、PGC情報#7への分岐を行っても良い。
{応用例2} 副映像パックA101におけるアイテム 質問を続ける 質問をやめる わからない 管理情報パックP101のアイテム情報#1のハイライトコ
マンドフィールド Link PGC#5 アイテム情報#2のハイライトコマンドフィールド Link PGC#6 アイテム情報#3のハイライトコマンドフィールド Link PGC#7 この場合、画面上は、第20図に示した再現画像v201か
ら第21図に示した何れかの動画データの再現画像へと切
り換わることになる。この切り換わりは、良くいえばス
ピーディであるが、悪くいえば唐突な切り換わりであ
る。即ち、応用例1が、動画データによって表現される
登場人物の仕草や表情の移り変わりを重視して、シーン
の再生が全て終わったタイミングで分岐先を決定してい
るのと好対象である。このことを考えれば、PGCにおけ
るシーン展開があまり唐突に切り換わらないように演出
したい場合は、応用例1のようにワンシーンに対して操
作者のとった行動を一時的に汎用レジスタに蓄積してお
き、後処理で汎用レジスタの蓄積値に応じた分岐を行え
ばよい。
これに対して、シーン展開を唐突に、スピーディに切
り換えて操作者の意表をつきたい場合は、ワンシーンで
操作者がメニューに対して行動をとったタイミングで別
のプログラムチェーンに分岐する。これにより操作者の
目前には、今までのシーンとは、異なる別のシーンが表
れることになり、完全に意表をつかれる形となる。
唯留意しておきたいのは、ハイライトコマンドで分岐
を行うことは、アイテム操作と分岐とが一対一の関係と
なる点である。即ち、最初のうちは操作者は唐突なシー
ン切り換えに意表をつかれるが、どのアイテムを選択す
ればどのシーンに分岐するかに慣れてしまうということ
である。ハイライトコマンドからの分岐ばかりを多用す
るよりは、ハイライトコマンドからの分岐と、後処理に
よる分岐とを折り混ぜてハイライトコマンドからの分岐
ばかりに偏らないようにするのが望ましい。但しメニュ
ーにより志望コースを選択させて、何れかのPGC情報へ
と分岐させる場合は、唐突でもスピーディさが要求され
るのでハイライトコマンドからの分岐が望ましい。逆に
シーン展開がドラマティックであり遊戯の対象とゆうよ
り、個々のシーンを操作者に堪能させたい場合は、応用
例1のように2〜3秒といった僅かな区間にさりげなく
メニューを表示し、操作者の行動を蓄積しておいて、シ
ーンの終わりにこれに基づいて分岐することが望まし
い。
以上でビデオタイトルセットの説明を終わり、次にビ
デオマネージャについて第32図を参照して説明する。
(1.1.2)論理構造−ビデオマネージャ ビデオマネージャの構成はビデオオブジェクトと、PG
C管理情報テーブルとからなり、ビデオタイトルセット
のデータ構造に準拠しているといって良い。ビデオマネ
ージャのVOBとビデオタイトルセットのVOBとの差違点
は、ビデオマネージャーがボリュームメニュー用に特化
されている点である。ここでボリュームメニューとは、
光ディスクに収録された全てのタイトルを一覧表示さ
せ、何れか一つのタイトルを選択させるためのメニュー
であり、光ディスクがディスク再生装置に装填されて、
光ピックアップがボリューム管理領域から、ファイル領
域へと移動した直後に画面上に表示される。
このボリュームメニュー用に特化されているため、ビ
デオマネージャーとビデオタイトルセットとの間には、
以下の第1、第2の差違点がある。先ず第1に、ビデオ
タイトルセットのVOBが第6図に示したように実写映像
の動画データ、副映像パック、オーディオパックを含む
のに対して、ビデオマネージャのVOBは、メニューの背
景映像の動画パック、メニュー用の副映像パック及び管
理情報パックを含んでいるのに過ぎない。第2に、ビデ
オタイトルセットのPGC情報及びハイライト情報に記述
された分岐系コマンドの分岐先は、ビデオタイトルセッ
トの域を越えないのに対して、ビデオマネージャーに記
述された分岐系コマンドは、光ディスクにおける幾つも
のビデオタイトルセットのタイトルを分岐先にしてお
り、ビデオタイトルセット間を跨ぐ点である。第32図に
ビデオマネージャのデータ構成を示す。第32図に示すよ
うに、『ビデオマネージャ』は、『メニュー用ビデオオ
ブジェクト』、『メニュー用PGC管理情報テーブル』、
『タイトルサーチポインタテーブル』から構成される。
『メニュー用ビデオオブジェクト』はその名称通り、
ボリュームメニュー用に特化されたVOBである。即ち、
ボリュームメニューを表示するための副映像パックと、
当該メニューに対するカーソル操作、確定操作に応じた
再生制御を行うための管理情報パックとを含んでいる。
第33図はボリュームメニュー用の表示映像の説明図であ
る。メニュー用ビデオオブジェクトは、複数のアイテム
y611,y612,y613・・・・y616を有する。これらのアイテ
ムは、『推理ゲーム』<初心者コース>『推理ゲーム』
<中級コース>といったタイトルのうち、何れか一つを
特定させるための内容である。このようなアイテムに対
してユーザが確定操作を行うことにより、これから再生
されるタイトルが指定される。同VOBに存在する管理情
報パックは、第33図における光ディスクにおける6個の
コースのハイライト情報がエントリーされている。これ
らのハイライト情報のハイライトコマンドフィールドに
は、各ビデオタイトルセット及び各タイトルを分岐先に
した“TitlePlay"コマンドが格納されている。
『メニュー用PGC管理情報テーブル』は、ボリューム
メニュー用に特化されたPGC情報であり、ディスク再生
装置への装填時にメニュー用VOBが読み出されるよう、
当該メニュー用VOBの記録箇所が記述されている。このP
GC情報は、光ディスクがディスク再生装置に装填されて
光ピックアップがボリューム管理領域からファイル領域
へと移動した直後にディスク再生装置によって読み出さ
れる。これにより、ボリュームメニューが画面上に表れ
ることになる。
『タイトルサーチポインタテーブル』は、各タイトル
が所属するビデオタイトルセット及びビデオタイトルセ
ット内において各タイトルに付されたタイトル番号を特
定するためのインデックスである。
以上で、マルチメディア光ディスクであるDVDの説明
を終わり、次に再生装置について説明する。
(2.1)ディスク再生装置の概要 光ディスクのDVDプレイヤーについて説明する。第22
図はDVDプレーヤー1、テレビモニタ2、及びリモコン9
1の外観を示す図である。
DVDプレーヤー1は、筐体正面に開口を有し、開口の
奥行き方向には光ディスクをセットするドライブ機構が
設けられている。
DVDプレイヤーの正面には、リモコンが発する赤外線
を受光する受光素子を有したリモコン受信部92が設けら
れており、操作者が把持したリモコンに対して操作があ
ると、リモコン受信部92は、キー信号を受信した旨の割
込み信号を発する。
DVDプレイヤーの背面にはビデオ出力端子、オーディ
オ出力端子が備えられており、ここにAVコードを接続す
ることでDVDから再生された映像信号を家庭用の大型テ
レビモニタ2に出力することができる。これによって操
作者は、33インチ、35インチ等家庭用の大型テレビによ
って、DVDの再生映像を楽しむことができる。以上の説
明からも判るように、本実施例のDVDプレーヤー1はパ
ソコン等と接続して用いるものではなく、家庭用電化機
器として、テレビモニタ2と共に用いるものである。
リモコン91は、その筐体表面にバネ付勢されたキーパ
ッドが設けられており、押下されたキーに対応するコー
ドを赤外線で出力する。第23図に操作リモコン91の操作
パネルを示す。本パネルにおいて『POWER』キーはDVDプ
レイヤーの電源のON/OFFを行なう。『MENU』キーはプロ
グラムチェーンの再生途中に、光ディスクのボリューム
メニューを呼び出す目的で使用される。テンキーは、映
画におけるチャプタージャンプ、音楽における曲選択な
どで使用される。上下左右のカーソルキーは、アイテム
を選択するために使用する。『ENTER』キーは、カーソ
ルで選んだ項目を確定するために使用する。上下左右の
カーソルキーによってアイテム上でカーソルを移動させ
ると、カーソルが存在するアイテムは管理情報パックの
アイテム色情報のセレクト色で表示され、『ENTER』キ
ーで確定すれば、確定色で表示される。他に『再生』、
『停止』、『ポーズ』、『早送り』、『巻き戻し』キー
など他のAV機器と共通のキーが用意されている。
(2.2)ディスク再生装置の構成要素 第24図は、本実施例におけるDVDプレイヤーの内部構
成を示すブロック図である。このDVDプレイヤーは、ド
ライブ機構16、光ピックアップ82、機構制御部83、信号
処理部84、AVデコーダ部85、リモコン受信部92、システ
ム制御部93から構成される。さらにAVデコーダ部85は、
信号分離部86、ビデオデコーダ87、副映像デコーダ88、
オーディオデコーダ89、及び映像合成部90から構成され
る。
ドライブ機構16は、光ディスクをセットする基台と、
セットされた光ディスクをクランプして回転駆動するス
ピンドルモータ81とを備える。また光ディスクをセット
する基台は、図示しないイジェクト機構によって筐体の
内外に前後移動する。基台が筐体の外側に移動した状態
で、操作者は光ディスクを搭載する。光ディスクが基台
に搭載されて、基台がDVDプレイヤーの内側に移動する
と、光ディスクはDVDプレイヤーに装填される。
機構制御部83は、ディスクを駆動するモータ81及びデ
ィスクに記録された信号を読み出す光ピックアップ82を
含む機構系を制御する。具体的には機構制御部83は、シ
ステム制御部93から指示されたトラック位置に応じてモ
ータ速度の調整を行う。それと共に光ピックアップ82の
アクチュエータを制御することによりピックアップ位置
の移動を行い、サーボ制御により正確なトラックを検出
すると、所望の物理セクタが記録されているところまで
回転待ちを行い所望の位置から連続して信号を読み出
す。
信号処理部84は、光ピックアップ82から読み出された
信号に増幅、波形整形、二値化、復調、エラー訂正など
の処理を施し、ディジタルデータ列に変換し、システム
制御部93内のバッファメモリ(後述する。)に論理ブロ
ック単位で格納する。
AVデコーダ部85は、入力されるVOBであるディジタル
データに対して所定の処理を施し、ビデオ信号やオーデ
ィオ信号に変換する。
信号分離部86は、バッファメモリから論理ブロック
(パケット)単位に転送されてくるデジタルデータ列を
受けとり、各パケットのヘッダ内のストリームID、サブ
ストリームIDを判別することにより、動画データ、副映
像データ、オーディオデータ、管理情報パックの振り分
けを行う。この振り分けにおいて、動画データはビデオ
デコーダ87に出力される。オーディオデータはオーディ
オデコーダ89に、副映像データは副映像デコーダ88にそ
れぞれに出力される。管理情報パックはシステム制御部
93に出力される。その際信号分離部86は、システム制御
部93から番号が指示される。この番号は、第6図の説明
図に示したオーディオデータA,B,C、副映像データA,Bの
うち何れかを指示するものであり、当該番号が与えられ
るとシステム制御部93は、当該番号をオーディオデコー
ダ89、副映像デコーダ88にそれぞれ出力する。そして番
号以外のデータを破棄する。
(2.2.1)ディスク再生装置の構成要素−信号分離部86
の内部構成 第25図は、第24図における信号分離部86の構成を示す
ブロック図である。同図のように信号分離部86は、MPEG
デコーダ120、副映像/オーディオ分離部121、副映像選
択部122、オーディオ選択部123から構成される。
MPEGデコーダ120は、バッファメモリから転送された
各データパックについて、パックヘッダ中のストリーム
IDを参照してパックの種類を判別し、「1110 0000」で
あればビデオデコーダ87に出力する。「1011 1101」で
あれば副映像/オーディオ分離部121に出力し、「1011
1111」であればシステム制御部93に出力する。
副映像/オーディオ分離部121は、MPEGデコーダ120か
ら入力されるパケットについて、パケットヘッダ中のサ
ブストリームIDが「001* ****」であれば副映像
選択部122に出力する。サブストリームIDが「10100**
*」「10000***」であればオーディオ選択部123へ、
そのデータを出力する。その結果、全ての番号の副映像
データ、全てのオーディオデータが副映像選択部122
に、オーディオ選択部123に出力される。
副映像選択部122は、副映像/オーディオ分離部121か
らの副映像データのうち、システム制御部93に指示され
た番号の副映像データのみを副映像デコーダ88に出力す
る。指示された番号以外の副映像データは破棄される。
第5図の説明図に示した副映像データA,Bがそれぞれ英
語、フランス語の字幕であり、システム制御部93によっ
て副映像データAが指示されると、副映像選択部122は
副映像パケットAのみを副映像デコーダ88に出力し、副
映像パケットB,Cを破棄する。これにより英語字幕のみ
が副映像デコーダ88によって復号される。
オーディオ選択部123は、副映像/オーディオ分離部1
21からのオーディオデータのうち、システム制御部93に
指示された番号のオーディオデータのみをオーディオデ
コーダ89に出力する。指示された番号以外のオーディオ
データは破棄される。例えば第5図の説明図に示したオ
ーディオデータA,B,Cがそれぞれ英語、フランス語、日
本語であり、システム制御部93によってオーディオデー
タAが指示されると、オーディオ選択部123はオーディ
オパケットAのみをオーディオデコーダ89に出力し、オ
ーディオパケットB,Cを廃棄する。これにより英語音声
のみがオーディオデコーダ89によって復号される。
ビデオデコーダ87は、信号分離部86から入力される動
画データを解読、伸長してデジタルビデオ信号として映
像合成部90に出力する。
副映像デコーダ88は、信号分離部86から入力される副
映像データがランレングス圧縮されたイメージデータで
ある場合には、それを解読・伸長してビデオ信号と同一
形式で映像合成部90に出力する。イメージデータが複数
個のアイテムでありこれらのアイテムに対して操作者が
カーソル移動を行えば、システム制御部93は、イメージ
データの色指定の変換指示(色変えの指示ともいう)を
副映像デコーダ88に与える。この色変換指示はハイライ
ト情報内のアイテム色番号に基づいて行われるので、こ
の色変換指示によりアイテムがセレクト色、或は、確定
色に切り替わる。この選択色−確定色の切り替えにより
第20図に示したように、カーソルがアイテム間を遷移す
る。
第24図を再度参照してDVDデコーダ1の内部構成の説
明を続ける。オーディオデコーダ89は、信号分離部86か
ら入力されたオーディオデータを解読、伸長してディジ
タルオーディオ信号として出力する。
映像合成部90は、ビデオデコーダ87の出力と副映像デ
コーダ88の出力をシステム制御部93に指示された比率で
混合した映像信号を出力する。この混合比はハイライト
情報の『アイテム色情報』に記述されたコントラストに
基づくものであり、GOP毎にこれを変化させることがで
きる。本信号はNTSC(National Television System Com
mittee)方式のビデオ信号に変換されたのち、テレビモ
ニタ2に入力される。
(2.2.2)ディスク再生装置の構成要素−システム制御
部93の内部構成 システム制御部93は、DVDプレイヤー全体の制御を行
い第26図の内部構成を有する。第26図によればシステム
制御部93は、バッファメモリ94と、管理情報パックバッ
ファ95と、組み込みプロセッサ96と、汎用レジスタセッ
ト97と、PGC情報バッファ31と、ハイライト情報バッフ
ァ32と、カーソル位置メモリ33とを内蔵している。
組み込みプロセッサ96は、DVDプレーヤー1全般の制
御プログラムを記憶したROMと、作業用メモリと、CPUと
を一体化して構成される。CPUは、設定系コマンド、分
岐系コマンドをハイライト情報バッファ32から順次取り
出す取り出し部と、取り出された設定系コマンド、分岐
系コマンドを蓄積するコマンドバッファと、コマンドバ
ッファ内のオペコード及びオペランドを解読する解読部
と、汎用レジスタの格納内容と、命令バッファに格納さ
れている即値とでオペコードで指示された演算内容の演
算を行う演算器と、演算器の演算結果及びオペランドに
記述されている即値を汎用レジスタに転送するためのバ
スとを備える。バッファメモリ94には増幅、波形整形、
2値化、復調、エラー訂正などの処理を経たデータが書
き込まれる。書き込まれたデータがビデオタイトルセッ
ト管理情報ならば図示しないバッファにこれを取り込
む。一方VOBならばシステム制御部93は、1パックずつ
信号分離部86に転送する。このように転送するとAVデコ
ーダ部85から管理情報パックが送り返されて来る。
管理情報パックバッファ95は信号分離部86から送り返
されて来る管理情報パックを格納するバッファである。
組み込みプロセッサ96は格納された管理情報パック内の
ハイライト一般情報が含んでいる『前VOBUからの変更有
フラク』を参照することにより、ハイライト情報バッフ
ァ32に記憶されているハイライト情報の上書き指示、或
は、ハイライトコマンドのみの上書き指示を管理情報パ
ックバッファ95に与える。この指示により管理情報パッ
クバッファ95は自身が格納している管理情報パックのハ
イライト情報でハイライト情報バッファ32の格納内容を
上書きする。
汎用レジスタセット97はDVDプレイヤーのシステム制
御部93がタイトル制作者に解放している汎用レジスタ、
汎用タイマからなる。
PGC情報バッファ31は、現在選択されているPGC情報を
格納する。
ハイライト情報バッファ32は、内部領域が複数の小領
域に分割されているバッファである。個々の小領域には
第10B図に示したフォーマット通りにハイライト情報が
格納される。組み込みプロセッサ96は、このハイライト
情報バッファ32からカーソルの移動先、セレクト色・確
定色、ハイライトコマンドを適宜取り出す。ハイライト
情報バッファ32に格納されているハイライト情報は、組
み込みプロセッサ96の指示に応じて管理情報パックバッ
ファ95に記憶されている新たなものに上書きされる。即
ちVOBにインターリーブされている膨大な量の管理情報
パックのうちVOBが現在再生している箇所に必要なハイ
ライト情報のみがハイライト情報バッファ32に格納され
ることになる。
カーソル位置メモリ33は、現在カーソルがあるアイテ
ムのアイテム番号を格納する。
尚、補足すると、カーソル位置メモリ33は、本発明と
の関係が薄いため図示はしていないが、システムレジス
ター群の一つとして実現される。カーソル位置番号保持
用以外のシステムレジスタとしては、現在、有効なタイ
トル番号や、PGC番号や、音声チャネル(音声サブスト
リーム番号)や、副映像チャネル(副映像サブストリー
ム番号)を保持するレジスタがそれぞれ存在する。
(2.3.1)システム制御部93の動作(通常動作) 以下、第27図を参照し、システム制御部93の動作につ
いて説明する。尚、ここでは、ユーザインタラクション
がない場合の通常の再生制御動作についてのみ説明し、
ハイライトコマンドやPGCの前処理コマンド、後処理コ
マンド等が実行される場合の特定の再生制御動作につい
ては次項以降で具体例をあげて説明する。
第27A図及び第27B図は、システム制御部93の処理内容
を示す全体フローである。本図を参照しながらDVDプレ
ーヤー1の動作説明を行う。
DVDプレーヤー1のイジェクトボタンを押下すると、
基台が筐体の外側に移動する。基台が外側に移動した状
態で、操作者は光ディスクを搭載する。基台に搭載され
て、基台がDVDプレイヤーの内側に移動すると、光ディ
スクはDVDプレイヤーに装填される。システム制御部93
は、ステップ121において、光ディスクの挿入待ち状態
になっている。光学センサー等から光ディスクの装填が
通知されると、機構制御部83および信号処理部84を制御
することにより、光ピックアップ82をリードイン領域に
置いたままディスクの回転制御を行う。リードイン領域
に置いたままのディスク回転を、回転動作が安定するま
で継続する。回転動作が安定すると、光ピックアップを
リードイン領域から外周へと移動させてボリューム管理
領域を読み出す。ボリューム管理領域の情報に基づきビ
デオマネージャを読み出す(ステップ122)。さらにシ
ステム制御部93は、ビデオマネージャのメニュー用PGC
管理情報テーブルを参照し、ボリュームメニュー用のプ
ログラムチェーンの記録アドレスを算出し、これを再生
し、PGC情報バッファ31に保持する。ボリュームメニュ
ー用のプログラムチェーンが内部に保持されれば、シス
テム制御部93は、保持されたPGC情報を参照し、再生を
行うビデオオブジェクト(VOB)及びその光ディスク上
の記録アドレスを算出する。再生すべきビデオオブジェ
クトが決定されれば、システム制御部93は、機構制御部
83及び信号処理部84に制御信号を出力し、決定したビデ
オオブジェクトを光ディスクから取り出し再生する。こ
れにより、第33図に示すボリュームメニューがテレビモ
ニタ2に映像表示されることになる(ステップ123)。
このタイトルの一覧表を見て操作者が、興味を持った
メニュー項目を選択確定したとする(メニューにおける
メニュー項目の選択確定の際のシステム制御部93の動作
の詳細は次項で述べる。)。メニュー項目のハイライト
コマンドとして“PlayTitle"コマンド及びそのパラメー
タとしてタイトル番号が格納されており、このハイライ
トコマンドがシステム制御部93により実行される(ステ
ップ125)。
“PlayTitle"コマンドによる実行動作として、システ
ム制御部93はビデオマネージャの一部であるタイトルサ
ーチポインタテーブルを参照し、所属するビデオタイト
ルセット(VTS)及びVTS内タイトル番号を決定する。ビ
デオタイトルセットが確定されれば、システム制御部93
は機構制御部83及び信号処理部84に制御信号を出力し、
確定したタイトルセットのビデオタイトルセット管理情
報を再生しビデオタイトルセット管理情報の一部である
ビデオタイトルセット部タイトルサーチポインタテーブ
ルを内部に取り出す(ステップ126)。ビデオタイトル
セット部タイトルサーチポインタテーブルが取り出せれ
ば、システム制御部93は、これを参照し、再生すべきタ
イトルの再生開始用のプログラムチェーンのPGC情報を
決定する。PGC情報が決定されれば、システム制御部93
は、機構制御部83及び信号処理部84に制御信号を出力
し、決定したPGC情報を再生し、これを内部のPGC情報バ
ッファ31に保持する。尚、この際、保持されているボリ
ュームメニュー用のPGC情報は上書きされる事になる。
タイトルの再生開始用のPGC情報が保持されれば、シス
テム制御部93は、保持したPGC情報を参照して、再生す
べきビデオオブジェクト及びその記録アドレスを決定
し、決定したビデオオブジェクトの再生を、機構制御部
83及び信号処理部84に制御信号を出力し行う。
以降、システム制御部93は、保持したPGC情報に従
い、順次、再生すべきビデオオブジェクトを決定し再生
制御を行う。システム制御部93はPGC情報により示され
る最終のビデオオブジェクトの再生を完了すれば、PGC
情報の一部であるPGC連結情報を参照し、次のPGC情報を
決定する。次のPGC情報を決定したシステム制御部93
は、現在のPGC情報を廃棄して、次のPGC情報を保持し、
これに従い、再生進行を継続する(ステップ128)。
尚、ビデオオブジェクトの再生を補足すると、DVDプ
レーヤ1には、図示しないが音声チャネルと副映像チャ
ネルの切り替えキーが付随している。そして、この切り
替えキーによりユーザが選択した音声チャネル、副映像
チャネルは、システム制御部93のシステムレジスタ(図
示しない)に保持される。ビデオオブジェクトが再生さ
れる際、システム制御部93は、内部のシステムレジスタ
を参照し、有効なチャネルの指定を、制御信号を出力し
AVデコーダ部85に行う。これにより、有効な音声チャネ
ル及び副映像チャネルの情報のみが、動画情報と共に外
部に出力されることになるのである。
次に、具体例をあげ、各プログラムチェーン毎に行わ
れる、経路レベル及びGOPレベルの再生制御動作、すな
わちナビゲーション制御動作について説明する。最初に
第一の動作例として、『推理ゲーム』の<初級>のタイ
トルが再生されるものとして以下説明する。
(2.3.2.1)第1動作例・・システム制御部93による経
路レベルの再生制御 『推理ゲーム』のエントリープログラムチェーンは第
17図に示したPGC情報#3に対応している。その『VOB位
置情報テーブル』には第18図に示したVOB#3が記述さ
れている。第17図、第18図による再生制御内容は既に上
述しているが、この再生制御内容に基づいて、システム
制御部93がどのようなソフトウェア制御を行うかを第28
図のプログラムチェーン再生処理のフローチャート及び
第28図〜第31図のフローチャートを参照しながら以降第
1動作例として説明する。
プログラムチェーン#3が選択されたので、経路レベ
ルの再生制御としてシステム制御部93は先ず前処理に基
づいた処理を行う。第28図のフローチャートにおける前
処理は、PGCコマンドテーブルにおける全ての前処理コ
マンドの全てについては、ステップ131の処理を繰り返
すループ構造になっている。ステップ131では、前処理
コマンド開始アドレスポインタを参照して、組み込みプ
ロセッサ96が前処理コマンドを取り出しこれを解読す
る。第17図において前処理コマンドフィールドに記述さ
れている前処理コマンドは汎用レジスタに初期値を設定
する設定系コマンドなので、レジスタ操作コマンド『Se
tReg R1,0』のレジスタ識別子フィールドで指示されて
いる汎用レジスタR1に、『即値』オペランドで指示され
ている『0』を転送する。
プログラムチェーン#3における前処理が終了したの
で再生制御は経路レベルからGOPレベルに移行する。
(2.3.2.2)第1動作例・・システム制御部93によるVOB
読み出し・復号 VOB読み出し・復号は、ステップ132〜ステップ139に
よって構成される。そのうち、ステップ133〜ステップ1
39の処理は、『VOB位置情報テーブル』にVOB位置情報が
記載されている全てのVOBに対して繰り返される。
ステップ133において、VOB#3の『VOB位置情報』を
読み出す。PGC情報バッファ31からこれが読み出され
る。VOB位置情報の読み出し後ステップ134に移行する。
ステップ134では『VOB位置情報』に記載されているVO
Bオフセットに基づいて次に読み出すべき論理ブロック
がディスク上のどのトラックに相当するかを計算する。
そしてトラック位置を機構制御部83に指示し、記録開始
位置まで光ピックアップを移動させる。その後に機構制
御部83にブロック読み出し制御を指示する(ここで読み
出し先論理ブロックを論理ブロック#kとする。)。
たとえ光ピックアップがビデオマネージャーの位置に
ありVOBの記録箇所からかけ離れていても本ステップの
実行により光ピックアップがVOBの記録箇所の先頭位置
に移動する。第13図の一例でいえば、参照符号y401で指
示する状態になる。続いてステップ136に移行して、論
理ブロック#kに記録されているデータを光ピックアッ
プ、信号処理部84を介して読み出させる。
機構制御部83の制御により、VOBを構成する動画パッ
ク、オーディオパック、副映像パックが順次読み出され
てゆく。信号処理部84は、光ピックアップ82から読み出
された信号に増幅、波形整形、二値化、復調、エラー訂
正などの処理を施し、システム制御部93内のバッファメ
モリに論理ブロック単位に格納する。信号分離部86は、
バッファメモリから転送されてくるパックを受けとり、
各パックのヘッダ内のストリームID、サブストリームID
を判別する。第7A図におけるビデオパックはストリーム
IDが『1110 0000』に設定されているので、ビデオデコ
ーダ87に出力される。ビデオデコーダ87は動画データに
含まれるIピクチュア、Pピクチュア、Bピクチュアに
対するフレーム内復号、フィールド内復号を行い、動き
補償を行って映像信号に復号する。復号後、SCR及びPTS
に基づく時間待ちを行った後に当該映像信号を映像合成
部90に出力する。
副映像パックは、第7C図におけるストリームIDが『10
11 1101』に設定され、サブストリームIDの先頭3ビッ
トが001に設定されているので、副映像デコーダ88に出
力される。副映像デコーダ88は、この副映像データをラ
ンレングス復号する。復号後、SCR及びPTSに基づく時間
待ちを行ってから復号結果を映像合成部90に出力する。
ビデオデコーダ87の出力と副映像デコーダ88の出力
は、映像合成部90によってシステム制御部93に指示され
た比率で混合される。混合された映像信号はアナログ信
号に変換されたのち、テレビモニタ2に入力される。
以上の動作により、テレビ画面には第18図の再現画像
197、再現画像198に示したように登場人物の表情が移り
変わってゆく。第19A図における再現画像201が現れたタ
イミングで副映像101で描かれたメニューが表示され
る。
(2.3.2.3)第1動作例・・システム制御部93によるハ
イライト情報の更新処理(GOPレベル) 第19A図に示した管理情報パック101は、AVデコーダ部
85によってAVデコーダ部85によって分離される。この管
理情報パック101を受け取るためのシステム制御部93の
処理について第29図のフローチャートを参照しながら説
明する。第29図のフローチャートは、第10A図の説明図
に示した『前VOBUからの変更有フラグ』の2ビットの内
容に応じて、ステップ145、146、ステップ148、146の手
順を切り換えるよう構成してある。第28図のフローにお
いてステップ137に移行するとシステム制御部93は、第2
9図のステップ142の処理を開始する。ステップ142ではP
CI一般情報、トリックプレイ情報をデコードし、それに
従った制御を行う。その後、ステップ143に移行して管
理情報パック101のハイライト一般情報から『前VOBUか
らの変更有フラグ』を読み出す。『前VOBUからの変更有
フラグ』を読み出した後ステップ144に移行する。ステ
ップ144では、前GOPからの変更有フラグが『11』である
かを判定する。管理情報パック101には、副映像データ1
01用のハイライト情報が含まれており、本フラグが『0
1』に設定されているので『No』となりステップ147に移
行する。
ステップ147では前GOPからの変更有フラグが『01』で
あるかを判定する。管理情報パック125の『01』と合致
するからステップ148に移行する。ステップ148では、こ
のハイライト情報を用いてハイライト情報バッファ32を
上書きする。
ステップ148の実行後ステップ146において、カーソル
位置メモリ33にアイテム番号を設定する。ここで第19A
図において、『Yes』、『No』に対応するアイテム情報m
101,m102のそれぞれには、アイテム番号#1、#2が付
されている。このうちアイテム番号#1をカーソル位置
メモリ33に設定した後ステップ149に移行する。ステッ
プ149ではカーソル位置メモリ33から今カーソルがある
アイテム番号を読み出してステップ150において、アイ
テム番号#1が付されたアイテム情報m101の『開始−終
了座標(X1,Y1)(X2,Y2)』を読み出す。続いてこれに
記述された範囲を選択色に変換するよう、副映像デコー
ダ88に指示する。これにより『Yes』アイテムが画面上
を占めている範囲が選択色で着色される。
尚『前VOBUからの変更有フラグ』が『11』であればス
テップ145において、受け取ったハイライトコマンドを
用いてハイライト情報バッファ32の中身を上書きする。
上書き後ステップ146において、カーソル位置メモリ33
にアイテム番号を設定する。
このように選択色でアイテムが塗り潰された後も引き
続き論理ブロックの読み出しは継続されており、画面上
で映像が表示されてゆく。
(2.3.2.4)第1動作例・・メニューに対するカーソル
制御 画面上に突然現れた設問に多少戸惑いながらも、ここ
で操作者が右手で把持しているリモコンの右キーを親指
で押下したとする。このリモコン操作に基づいた処理に
ついて説明する。
ステップ150の実行後、ステップ138においてリモコン
受け付け処理を行う。リモコン受け付け処理に移行する
と、第30図のフローチャートのステップ166に移行す
る。ステップ166ではリモコン受信部92がリモコンから
の入力信号の受信判定を行っている。上記のリモコン操
作による入力信号を受信してステップ166からステップ1
51へと移行する。
ステップ151では入力信号が上下左右キーであるかを
判定する。ここで右キーが押下されたためステップ152
に移行し、カーソル位置メモリ33に設定されているアイ
テム番号#1を読み出す。ステップ153で読み出された
アイテム番号#1が付されたアイテム情報m101の『開始
−終了座標(X1,Y1)(X2,Y2)』を読み出し、この範囲
を元の色に変更するよう副映像デコーダ88に色番号を指
示する。これにより第20図の『Yes』アイテムの色は当
初の色に戻る。ステップ153の実行後、ステップ154に移
行する。ステップ154では、『Yes』アイテム右の移動方
向に対応する『移動先アイテム番号』をハイライト情報
m101から読み出し、移動先アイテム番号をカーソル位置
メモリ33に格納する。この格納により、『No』アイテム
に付されたアイテム番号#2がカーソル位置メモリ33に
格納される。
格納後ステップ155に移行し、読み出された移動先ア
イテム番号#2に対応するアイテム情報m102の『開始−
終了座標(X1,Y1)(X2,Y2)』を読み出し、この範囲を
選択色に変更するよう副映像デコーダ88に色番号を指示
する。これにより『No』アイテムは選択色で着色され、
『Yes』アイテムからアイテム『No』へとカーソルは遷
移する。
(2.3.2.5)・・メニューに対する確定操作 操作者がこれまでのシーン展開を思い出しながらリモ
コンキーをあれこれ動かして、『Yes』アイテムにおい
て確定操作を実行したとする。確定操作を実行すると、
ステップ151でNoとなり、ステップ156に移行する。ステ
ップ156ではリモコンからの入力信号が『ENTER』キーで
あるかを判定する。ここで押下が検出されてステップ15
7に移行する。ステップ157においてカーソル位置メモリ
33から今カーソルがあるアイテム番号を読み出し、ステ
ップ158ではアイテム色情報から確定色を読み出す。確
定色の読み出し後ステップ159に移行する。ステップ159
では今カーソルがあるアイテムの『開始−終了座標(X
1,Y1)(X2,Y2)』を確定色に変更するよう副映像デコ
ーダ88に色番号を指示する。ステップ160では、『Yes』
アイテムに対応するハイライト情報#101からハイライ
トコマンドフィールドに記述されているレジスタ操作コ
マンド『SetReg R1,1,“+”』が読み出される。システ
ム制御部93は、『SetReg R1,1,“+”』コマンドで指定
された汎用レジスタR1の格納内容を“1"だけ加算する。
以上の処理が二枚目のメニューに対しても行われ、操
作者はそれら二枚目について2回『Yes』を答えたもの
とする。この解答によって汎用レジスタの値は2回加算
され、汎用レジスタの格納値は『2』になっている。
尚以上の動作説明では、カーソル操作と確定操作を行
った場合について説明したが、リモコン91の数値キーを
押下した場合はアイテム情報#1,#2,#3,#4・・・・
のうち、その数値に対応するアイテムが読み出され、そ
のアイテムのハイライトコマンドに記述されているコマ
ンドが即実行される。
二枚目メニューの表示を終えた後第28図におけるステ
ップ133〜ステップ138の処理を繰り返す。これによりプ
ログラムチェーンに再生順序が記述されたVOBが順次再
生されてゆく。この繰り返しが最後のVOB格納位置情報
まで続けられる。
(2.3.2.6)第1動作例・・システム制御部93による後
処理 プログラムチェーン#3におけるVOB再生が終了した
ので再生制御はGOPレベルから経路レベルに移行する。
ここでの経路レベルは後処理であり、第28図のフローチ
ャートのステップ140〜ステップ141で実現される。ステ
ップ140はPGCコマンドテーブルにおける後処理コマンド
の全てについて、以降のステップ141の処理を繰り返
す。
組み込みプロセッサ96は後処理コマンド開始アドレス
ポインタで指示された箇所において、第17図に示した後
処理コマンドフィールドの1行目に記述されている条件
付き分岐コマンド『CmpRegLink R1,2,“=",PGC#5』
を取り出す。取り出した後、『CmpRegLink』を解読する
ことにより、本コマンドが条件付きの分岐コマンドであ
ることを知り、そのオペランド『R1』,『2』,
『“=”』を取り出す。この分岐条件フィールドの
“=”を解読して組み込みプロセッサ96は、汎用レジス
タR1の格納内容が2であるか否かを判定する。GOPレベ
ルにおける再生制御で3回の正解を計数しているので、
プログラムチェーン#5への分岐を行う。
次に第31図のフローチャートを参照しながらプログラ
ムチェーンへの分岐について説明を行う。第31図のフロ
ーチャートは実行すべきコマンドが分岐系コマンドであ
った場合のみ実行される分岐系コマンド特有の処理内容
を示している。ステップ162ではコマンドの分岐先フィ
ールドに記載されたプログラムチェーン番号を読み出
す。ステップ163ではビデオマネージャー内のビデオタ
イトルセット管理情報に記載されているPGC管理情報テ
ーブルの先頭アドレスを参照して、PGC管理情報テーブ
ルにおけるPGC情報#5の記録箇所の先頭位置の論理ブ
ロックを計算する。ステップ164では、機構制御部83を
制御して算出した論理ブロックに光ピックアップを移動
する。ステップ165では光ピックアップ82、機構制御部8
3を介して読み出されてくる論理ブロックデータ内のPGC
情報#5をPGC情報バッファ31に格納する。格納されたP
GC情報に対して第28図のフローチャートの再帰的呼出を
行い、新たに格納されたプログラムチェーンに対してプ
ログラムチェーン再生処理を行う。このような制御によ
り分岐系コマンドコマンドの分岐先に対応するPGC情報
が、選択的にPGC情報バッファ31に格納されることにな
る。ここで後処理における多重分岐の分岐先であるプロ
グラムチェーン#5が指示するVOBは、第21図における
3つの動画データのうち、一つの行動パターンを含んで
いる。このように第20図における二枚のメニューに対す
る解答と、上述した後処理における多重分岐により、登
場人物の行動パターンの一つが選択的に画面に表れる。
操作者は二枚のメニューに対する操作で映像中の登場人
物の行動が切り替わったように感じる。
第1動作例との関係は希薄であるが、第28図のフロー
チャートにおいて後処理による分岐が行われなかった場
合のPGC連結情報による分岐について説明を行う。第27B
図のフローチャートはPGC連結情報による分岐処理の内
容を示している。第28図のフローチャートのステップ14
0〜ステップ141において全ての後処理の実行が済むと、
第28図のフローチャートから第27B図のフローチャート
のステップ172へと移行する。ステップ172においてシス
テム制御部93はPGC連結情報に記述されているプログラ
ムチェーン番号を読み出し、ステップ173ではビデオマ
ネージャ内のビデオタイトルセット管理情報に記載され
ているPGC管理情報テーブルの先頭アドレスを参照し
て、PGC管理情報テーブルにおける連結先PGC情報の記録
箇所の先頭位置の論理ブロックを計算する。ステップ17
4では、機構制御部83を制御して算出した論理ブロック
に光ピックアップを移動する。ステップ175では光ピッ
クアップ、機構制御部83を介して読み出されてくる論理
ブロックデータ内の連結先PGC情報をPGC情報バッファ31
に格納する。格納されたPGC情報に対して第28図のフロ
ーチャートの呼出を行い、新たに格納されたプログラム
チェーンに対してプログラムチェーン再生処理を行う。
(2.3.3)第2動作例 第33図に示したボリュームメニューにおいて『世界一
周クイズ<ヨーロッパ編>』が選択された場合の動作例
を第2動作例として説明する。
第34A図はタイトルセット『世界一周クイズ』のデー
タ構造の説明図である。第34A図の参照符号c134に示す
ように、VOB#A1〜VOB#A20までに計20個のビデオオブ
ジェクトがタイトルセットに含まれている。また参照符
号c136に示すように、VOB#A1〜VOB#A20のビデオオブ
ジェクトの再生順序を管理するためのプログラムチェー
ンが、PGC情報#A〜PGC情報#A8までの計8個格納され
ている。プログラムチェーンの内、PGC情報#A1はタイ
トル『世界一周クイズ<ヨーロッパ編>』の第一に実行
されるプログラムチェーンである。
第34B図にPGC情報#A1の再生制御内容を示す。また、
第34C図にPGC情報#A5の再生制御内容の説明図を示す。
第34B図に示すようにPGC情報#A1はVOB位置情報テー
ブルのエントリーとして、VOB#A1、VOB#A2、VOB#A
5、VOB#A6のVOB位置情報を有している。すなわち、デ
ィスク再生装置は第一にVOB#A1を再生し、以降、VOB#
A2、VOB#A5、VOB#A6と順に再生することになる。ま
た、第34B図に示すように、前処理コマンドとして、『S
etReg R1,0』が格納される。このため、ディスク再生装
置はPGC情報#A1による再生に先立って、R1レジスタを
即値0で初期化することになる。また、第34B図に示す
ように、後処理コマンドとして、『CmpRegLink R1,10,
“>",PGC#A3』が格納される。すなわち、ディスク再
生装置は、PGC情報#A1によるビデオオブジェクトの再
生を全て完了すれば、R1レジスタの値を評価し、即値10
以上であれば、次に実行すべきプログラムチェーンをPG
C情報#A3とし再生進行を継続する。また、第34B図に示
すように、PGC連結情報として、デフォルトの再生進行
上次のプログラムチェーンとしてPGC情報#A4が格納さ
れている。すなわち、ディスク再生装置は、後処理コマ
ンドで次のPGC情報が確定しない場合、このPGC連結情報
の値に従い、次に実行すべきプログラムチェーンをPGC
情報#A4とし再生進行を継続する。尚PGC情報#A3、PGC
情報#A4はクイズの得点結果により排他的に実行される
プログラムチェーンであり、PGC情報#A3は“不合格”
を意味する映像を、PGC情報#A4は“合格”を意味する
映像を再生する。
次にPGC情報#A1により再生されることになるビデオ
オブジェクトについて説明する。VOB#A1、VOB#A2、VO
B#A5、VOB#A6はいずれも、ヨーロッパ関連のクイズを
4〜5問含んでいる。VOB#A1を例として説明する。
第35図はPGC情報#A1及びPGC情報#A2のVOB位置情報
がそれぞれどのVOBを指定しているか、或はそれらの後
処理の分岐先がどのPGC情報であるかを模式的に示す図
である。第35図では、PGC情報#A1を4つの升目からな
る横長の四角形で示し、そのVOB位置情報を黒丸で示し
ている。PGC情報#A1の黒丸から矢印が伸びておりその
先にVOB#A1、VOB#A2、VOB#5、VOB#6といったVOB
があるが、これはPGC情報#A1の『VOB位置情報テーブ
ル』がこれらのVOBを再生するよう指定していることを
意味する。
PGC情報#A2の黒丸から実線矢印が伸びており、その
先にVOB#A3、VOB#A4、VOB#A7、VOB#A8といったVOB
があるが、これはPGC情報#A2の『VOB位置情報テーブ
ル』がこれらのVOBを再生するよう指定していることを
意味する。
またPGC情報#A1の後処理コマンドから破線矢印が伸
びており、その先にPGC情報#A3及びPGC情報#A4が存在
するが、これはPGC情報#A1は、汎用レジスタの格納値
に応じて、これらの2つの分岐先のうち何れか一方に分
岐するよう指定していることを意味する。
第36図はVOB#A1のデータ内容の説明図である。第36
図の当該ビデオオブジェクト(VOB)において、先頭か
らVOBユニット20までは約20秒の再生時間を持つ第一問
のクイズであり、ヨーロッパ沿岸の光景を航空機から撮
影した実写映像である。そのうちハッチングを付したVO
Bユニット7を先頭とする6つのVOBユニット群は、5〜
6秒の再生時間を持つクイズの出題とユーザによる解答
が行われるメニュー映像である。VOBユニット7で描画
される再現画像及びメニューを引き出し線の先に示す。
VOBユニット7には、動画パック7、副映像パック7、
管理情報パック7が存在する。管理情報パック7には、
#1から#3までのアイテム情報が記述してある。これ
らのアイテム情報#1〜#3は、第36図の副映像パック
7(SP A−7)で描画されたメニュー内の〜アイテ
ムに対応づけられている。第一問のクイズの場合、アイ
テム情報#1が正解であるため、アイテム情報#1に
は、ユーザの得点を集計するレジスタR1に即値1を和算
する命令『SetReg R1,1,“+”』が格納され、それ以外
は誤答であるため、何もしない命令『NOP』が格納され
る。尚、同一のメニューを構成するVOBユニット7に続
く5つのVOBユニットは、VOBユニット7と同じハイライ
ト情報が格納される。
VOBユニット21からVOBユニット40までは約20秒の再生
時間を持つ第二問のクイズであり、ヨーロッパの光景を
列車の車窓から撮影した映像である。そのうちハッチン
グを付したVOBユニット25を先頭とする6つのVOBユニッ
ト群は、5〜6秒の再生時間を持つクイズの出題とユー
ザによる解答が行われるメニュー映像である。VOBユニ
ット25で描画される再現画像及びメニューを引き出し線
の先に示す。VOBユニット25には、動画パック25、副映
像パック25、管理情報パック25が存在する。管理情報パ
ック25には、#1から#3までのアイテム情報が記述し
てある。これらのアイテム情報#1〜#3は、第36図の
副映像パック25(図中では、“SP A−25"と表記してい
る。)で描画されたメニュー内の〜に対応づけられ
ている。第二問のクイズの場合、アイテム情報#3が正
解であるため、アイテム情報#3には、ユーザの得点を
集計するレジスタR1に即値1を和算する命令『SetReg R
1,1,“+”』が格納され、それ以外は誤答であるため、
何もしない命令『NOP』が格納される。尚、同一のメニ
ューを構成するVOBユニット25に続く5つのVOBユニット
は、VOBユニット25と同じハイライト情報が格納され
る。
VOBユニット41からVOBユニット61までは約20秒の再生
時間を持つ第三問のクイズであり、ニーチェの数々の著
作を紹介した実写映像である。そのうちハッチングを付
したVOBユニット48を先頭とする6つのVOBユニット群
は、5〜6秒の再生時間を持つクイズの出題とユーザに
よる解答が行われるメニュー映像である。VOBユニット4
8で描画される再現画像及びメニューを引き出し線の先
に示す。VOBユニット48には、動画パック48、副映像パ
ック48、管理情報パック48が存在する。管理情報パック
48には、#1から#3までのアイテム情報が記述してあ
る。これらのアイテム情報#1〜#3は、第36図の副映
像パック48(SP A−48)で描画されたメニュー内の〜
アイテムに対応づけられている。第三問のクイズの場
合、アイテム情報#3が正解であるため、アイテム情報
#3には、ユーザの得点を集計するレジスタR1に即値1
を和算する命令『SetReg R1,1,“+”』が格納され、そ
れ以外は誤答であるため、何もしない命令『NOP』が格
納される。尚、同一のメニューを構成するVOBユニット4
8に続く5つのVOBユニットは、VOBユニット48と同じハ
イライト情報が格納される。
VOBユニット61からVOBユニット80までは約20秒の再生
時間を持つ第四問のクイズであり、シェークスピア演劇
のダイジェスト版の映像である。そのうちハッチングを
付したVOBユニット61を先頭とする6つのVOBユニット群
は、5〜6秒の再生時間を持つクイズの出題とユーザに
よる解答が行われるメニュー映像である。VOBユニット6
1で描画される再現画像及びメニューを引き出し線の先
に示す。VOBユニット61には、動画パック65、副映像パ
ック65、管理情報パック65が存在する。管理情報パック
65には、#1から#3までのアイテム情報が記述してあ
る。これらのアイテム情報#1〜#3は、第36図の副映
像パック65(SP A−65)で描画されたメニュー内の〜
アイテムに対応づけられている。第四問のクイズの場
合、アイテム情報#3が正解であるため、アイテム情報
#3には、ユーザの得点を集計するレジスタR1に即値1
を和解する命令『SetReg R1,1,“+”』が格納され、そ
れ以外は誤答であるため、何もしない命令『NOP』が格
納される。尚、同一のメニューを構成するVOBユニット6
1に続く5つのVOBユニットは、VOBユニット61と同じハ
イライト情報が格納される。
以上説明したタイトル『世界旅行クイズ(ヨーロッパ
編)』が再生される際のシステム制御部93の動作につい
て以下説明する。尚、このタイトルの再生開始用のPGC
情報が、既に、システム制御部93のPGC情報バッファ31
に保持されているものとして説明する。
(2.3.3.1)第2動作例・・システム制御部93による前
処理 『世界一周クイズ<ヨーロッパ編>』のエントリープ
ログラムチェーンが内部に保持されれば、経路レベルの
再生制御としてシステム制御部93は先ず前処理を行う。
プログラムチェーンの前処理コマンドフィールドには、
『推理ゲーム』<初級編>と同様レジスタ操作コマンド
『SetReg R1,0』が記述されている。組み込みプロセッ
サ96がこのレジスタ操作コマンド『SetReg R1,0』を取
り出しこれを解読する。レジスタ操作コマンド『SetReg
R1,0』のレジスタ識別フィールドで指示されている汎
用レジスタR1に、『即値』オペランドで指示されている
『0』を転送する。エントリープログラムチェーンにお
ける前処理が終了したので再生制御は経路レベルからGO
Pレベルに移行する。
(2.3.3.2)第2動作例・・システム制御部93によるビ
デオオブジェクト(VOB)読み出し・復号 『VOB位置情報テーブル』にVOB位置情報が記載されて
いる全てのビデオオブジェクト(VOB)と、そのビデオ
オブジェクト(VOB)が記録されている全ての論理ブロ
ックに対してステップ136の処理を繰り返すことによ
り、VOB#A1のVOBユニット0〜VOBユニット20における
沿岸光景の実写映像が次々とテレビモニタ2上に表れ
る。第36図に示した動画パック7による再現画像がテレ
ビモニタ2上に現れたタイミングで副映像パック7で描
画されたメニューがこれに重ね合わせられる。
操作者が世界地図を思い出しながらリモコンキーをあ
れこれ動かして、副映像パック7で描画されたメニュー
のアイテムにおいて確定操作を実行したとする。確定
操作を実行すると、第30図のフローチャートに示したス
テップ151でNoとなり、ステップ156に移行する。ステッ
プ156においてリモコンからの入力信号が『ENTER』キー
であることが判定されてステップ157に移行する。ここ
でカーソル位置メモリ33にアイテムに対応するアイテ
ム番号#1が設定されているものとする。ステップ157
においてこのアイテム番号#1が読み出され、ステップ
158では、内部に保持しているVOBユニット7内の管理情
報パック内のアイテム色情報から確定色が読み出され
る。続くステップ159において今カーソルがあるアイテ
ムの『開始−終了座標(X1,Y1)(X2,Y2)』を確定色に
変更するよう副映像デコーダ88に色番号を指示する。ス
テップ160では、アイテム番号#1のハイライト情報#
1のハイライトコマンドフィールドに記述されているレ
ジスタ操作コマンド『SetReg R1,1,“+”』が読み出さ
れる。組み込みプロセッサ96は、『SetReg R1,1,
“+”』コマンドを実行し、オペランドで指定された汎
用レジスタR1の格納内容を“1"だけ加算する。
ここで”、他のアイテムにおいて確定操作がなされた
場合は、NOPコマンドであるので、組み込みプロセッサ9
6はコマンドを実行せずに処理を終える。
このようにハイライトコマンドの実行によって正解に
応じて汎用レジスタ内において得点が加算される。
一枚目のメニューの表示後、ステップ136〜ステップ1
38の処理をステップ135において繰り返し行うことによ
り、VOBユニット21〜VOBユニット40の動画パックがビデ
オデコーダ87によって映像信号に復号されて、画面上に
は列車の移動と共に光景が次々と移り変わってゆく。こ
こでVOBユニット25内の動画パック及び副映像パックが
復号されると、第36図に示すようにテレビモニタ2上に
ピレネー山脈の頂上が表れる。そしてVOBユニット25内
の副映像パックによって描画されるメニューは『ピレネ
ー山脈の全長は?』なる設問を操作者に問う。
VOBユニット25によって描画されたメニューを見て操
作者がリモコンの上下左右キーをあれこれ動かすとステ
ップ151〜ステップ155においてアイテムからアイテ
ムへとカーソルを遷移させる。ステップ156〜ステップ1
61において『Enter』キーが押下されるとそのアイテ
ムに対応するアイテム情報#3を読み出し、ハイライト
コマンドフィールドに記述された『SetReg R1,1,
“+”』を実行する。アイテム以外のコマンドで確定
操作がなされたなら、何もせずに処理を終える。このよ
うに第36図の一例では、映像中の光景の移り変わりに緻
密に同期してメニューによって設問が提示され、これに
対する解答で得点が加算される。
(2.3.3.3)第2動作例・・三枚目のメニューに対して
の再生制御> ステップ136〜ステップ138の処理を繰り返し行うこと
により、VOBユニット41〜VOBユニット61が光ディスクか
ら読み出されてゆき、ビデオデコーダ87、副映像デコー
ダ88によってこれらの内部の動画パック及び副映像パッ
クが映像信号に復号されてゆく。これにより先に説明し
たニーチェの数々の著作を紹介した映像が画面上に表れ
る。第36図に示した動画パック48による再現画像におい
てニーチェの素顔が画面上に現れたタイミングで、副映
像パック48によって描画されたメニューが操作者に提示
される。
このメニューに対する再生制御は、一、二枚目に対す
る再生制御と同一である。上下左右キーに応じてカーソ
ルをアイテム間で遷移させ、『Enter』キーが押下され
るとそのアイテム情報#1〜#4のうち、現在カーソル
があるアイテムに対応するハイライトコマンドフィール
ド内のコマンドを実行する。ここで正解となるアイテ
ムがカーソルで指示されている状態で確定操作が実行さ
れると、アイテム情報#3におけるハイライトコマンド
フィールドに記述されたコマンド『SetReg R1,1,
“+”』を実行する。正解以外のアイテムで確定操作が
なされたなら、何もせずに処理を終える。
(2.3.3.4)第2動作例・・四枚目のメニューに対して
の再生制御 ステップ136〜ステップ138の処理を繰り返し行うこと
により、VOBユニット61〜VOBユニット80が光ディスクか
ら読み出され、ビデオデコーダ87、副映像デコーダ88に
よって動画パック及び副映像パックが映像信号に復号さ
れてゆく。これにより先に説明したシェークスピア演劇
のダイジェスト映像が画面上に表れる。第36図に示した
VOBユニット65による再現画像が画面上に現れたタイミ
ングで、副映像パック65によるメニューによる設問が操
作者に提示される。
このメニューに対する再生制御は、一〜三枚目に対す
る再生制御と同一である。上下左右キーに応じてカーソ
ルをアイテム間で遷移させ、何れかのアイテム上で『En
ter』キーが押下されるとそのアイテム情報に対応する
ハイライトコマンド内のコマンドを実行する。正解に対
応するアイテムで確定操作がなされると、コマンド『Se
tReg R1,1,“+”』を実行する。正解以外のアイテムで
確定操作がなされたなら、何もせずに処理を終える。
以上の四枚のメニューに対して、操作者は一、三、四
枚目について正解したとする。この正解によって汎用レ
ジスタの値は3回加算され、汎用レジスタの格納値は
『3』になっている。
4問のクイズを終えビデオオブジェクトVOB#A1の再
生処理が完了すれば、第28図におけるステップ133〜ス
テップ138の処理を繰り返す。これによりプログラムチ
ェーンに再生順序が記述されたVOB#A2、VOB#A5、VOB
#A6が順次再生されてゆく。そして、各ビデオオブジェ
クト内では、VOB#A1と同様に4〜5問のクイズが行わ
れ、レジスタR1に得点が集計されてゆく。最後のビデオ
オブジェクトVOB#A6の再生が完了するとステップ140に
移行する。
(2.3.3.5)第2動作例・・システム制御部93による後
処理 ビデオオブジェクトVOB#A6の再生が終了したので再
生制御はGOPレベルから経路レベルに移行する。ここで
の経路レベルは後処理であり、第28図のフローチャート
のステップ140〜ステップ141で実現される。ステップ14
0はPGCコマンドテーブルにおける後処理コマンドの全て
について、以降のステップ141の処理を繰り返す。
ここでエントリープログラムチェーンの後処理コマン
ドフィールドには、以下1行の分岐系コマンドが記述さ
れている。
CmpRegLink R1,10,“>",PGC#A3 組み込みプロセッサ96は後処理コマンド開始アドレス
ポインタで指示された箇所において、1行目に記述され
ている条件付き分岐コマンド『CmpRegLink R1,10,
“>",PGC#A3』を取り出す。取り出した後、『CmpRegL
ink』を解読することにより、本コマンドが条件付きの
分岐コマンドであることを知り、そのオペランド『R
1』,『10』,『“>”』を取り出す。この分岐条件フ
ィールドの“>”を解読して組み込みプロセッサ96は、
汎用レジスタR1の格納内容が10以上であるか否かを判定
する。ここで、これまでのユーザのクイズに対する正誤
の得点結果が格納されているレジスタR1に10以上の値が
格納されていれば、合格を意味する映像表示を行うPGC
#A3への分岐を行う。10以下であれば、後処理コマンド
の処理を終了し、PGC連結情報に格納されるデフォルト
の分岐先であるPGC#A4への分岐を行い、不合格を意味
する映像表示を行う。すなわち、正誤の得点が10以上か
否かで、合格または不合格の映像を切り替えることにな
る。
(2.3.4)第3動作例 第33図のボリュームメニューにおいてタイトル『世界
一周クイズ<世界編>』が選択された場合の動作例を第
3動作例として説明する。
第34A図の参照符号c136に示されるPGC情報#A3及びPG
C情報#A4は第2動作例と同様に、クイズ用のプログラ
ムチェーンが完了した際に分岐する分岐先のプログラム
チェーンであり、合格あるいは不合格を意味する映像が
格納される。
PGC情報#A6〜PGC情報#A8は、いずれもクイズである
ビデオオブジェクトを3つ再生するプログラムチェーン
であり、VOB#A1〜VOB#A20の中から3つのビデオオブ
ジェクトを異なる組み合わせでピックアップして再生す
る再生経路をそれぞれ定義している。またPGC情報#A6
〜PGC情報#A8は第二動作例で説明したPGC情報#A1と、
再生するビデオオブジェクトを除いては同様のPGC連結
情報、後処理コマンド、前処理コマンドを格納する。
PGC情報#A5はタイトル再生開始時に第一に実行さ
れ、再生すべきクイズ用のプログラムチェーンを、PGC
情報#A6〜PGC情報#A8のいずれかからランダムに一つ
を決定する。PGC情報#A5のデータ内容を第34C図に示
す。PGC情報#A5は前処理コマンドとして、『Random R
2,3』が格納される。また、後処理コマンドとしては『C
mpRegLink R2,2,“=",PGC#A7』『CmpRegLink R2,1,
“=",PGC#A8』が格納され、PGC連結情報としてPGC#A
6が格納される。
(2.3.4.1)第3動作例・・・・前処理 組み込みプロセッサ96は、第28図のステップ131にお
いて、PGCコマンドテーブルの前処理コマンド開始アド
レスで指示された位置に記録されているコマンドを取り
出し、これのオペコードを解読する。オペコードは『Ra
ndom』であるので即値フィールドから即値『3』を取り
出す。即値を取り出すと、これを上限とした整数乱数を
発生する。発生後レジスタ識別子フィールドからレジス
タ識別子『R1』を取り出し、その識別子で指示された汎
用レジスタR1に発生した乱数を格納して第28図のステッ
プ132〜ステップ139に移行する。
(2.3.4.2)第3動作例・・・・後処理 第28図のステップ140〜ステップ141における動作例と
同じ多重分岐で汎用レジスタR1の格納値に応じて、3つ
の分岐先から一つを選ぶ。汎用レジスタR1には『Rando
m』コマンドによって発生した乱数が格納されているか
ら、後処理コマンドまたはPGC連結情報により3つの分
岐先から任意のものが選ばれることになる。すなわち、
PGC情報#A6、PGC情報#A7、PGC情報#A8のいずれか一
つにランダムに分岐することになる。そして、これらの
プログラムチェーンにより指定されるビデオオブジェク
トを順次再生し、クイズをユーザに提示し、ユーザの解
答をレジスタR1に集計する。プログラムチェーンの再生
が完了すれば、レジスタR1の値を動作例2と同様に評価
し、合格であればPGC#A3、不合格であればPGC#A4に分
岐する。
(2.3.5)第4動作例 第4動作例は第3実施例の応用として説明する。第3
実施例は、ディスク再生装置は乱数によりランダムに次
に再生すべきプログラムチェーンが決定される動作を説
明した。しかし、次に再生すべきプログラムチェーンの
決定を、乱数及び、メニュー項目等のユーザ選択結果と
の組み合わせにより決定することも可能である。以下、
この場合の動作を説明する。
直前のクイズ用プログラムチェーン、例えば、PGC情
報#A1のクイズに対するユーザの解答の正誤による得点
がレジスタR1に格納されているとする。そして、第3動
作例と同様に選択される可能性のあるPGC情報が難易度
別に、PGC情報#101〜PGC情報#110の10個存在するとす
る(PGC情報#101が易しく、PGC情報#110が難しい)。
そして、これらのプログラムチェーンから一つのプログ
ラムチェーンを選択するプログラムチェーンとしてPGC
情報#B100があったとする。そして、PGC情報#B100の
後処理コマンドが以下の内容であったとする。またレジ
スタR1に格納される得点は0〜20とする。
後処理コマンド CmpRegLink R1,10,“<",PGC#100 SetReg R1,10,“−” Random R2,R1 SetReg R2,100,“+” Link R2 この場合まず得点が10点未満、すなわちあまり良くな
いようであれば一番難易度の易しいPGC#101に分岐する
ことになる。また10点以上の場合は、得点から10を演算
した結果が乱数発生の基底になる。そして発生させた乱
数値に100を加算することにより存在するPGC情報の識別
コードに変換し、これに分岐する。すなわち、前回のク
イズのプログラムチェーンでの得点結果が優秀であれ
ば、より幅広い難易度の中から次のクイズのためのプロ
グラムチェーンが選択され、前回の得点結果が優秀でな
い場合は、難易度の低いプログラムチェーンの中から選
ばれることになる。
以上のように本実施例によれば、ビデオオブジェクト
のGOP毎に設けたハイライト情報により、0.5〜1.0秒精
度で映像内容に同期して、動画の再生を中断することな
く、再生制御に関するユーザ指示を受け付けることがで
きる。
さらに、ビデオオブジェクトに加えて、複数のビデオ
オブジェクトの再生順序を再生経路として管理するPGC
情報を設けることにより、受け付け済みのユーザ指示を
評価し、次に連続再生する1つ以上の動画及びその再生
順位を決定する再生制御が可能になる。
すなわち、映像内容に同期したGOPレベルの再生制御
と、映像内容とは独立に行われる経路レベルの再生制御
とによる2レベルの再生制御により多彩なインタラクテ
ィブ再生が可能となるのである。
また、このようなGOPレベル、経路レベルといった2
レベルの再生制御を行うことにより、多彩なインタラク
ティブ再生が可能であるのに加えて、再生中に同時に必
要となる再生制御のためのメモリ消費を、1つのPGC情
報及び1つのハイライト情報に抑制することができ、デ
ィスク再生装置に要求される搭載メモリを抑えることが
できる。
尚、本実施例ではPGC情報における『VOB位置情報テー
ブル』には、VOBの記録箇所を記載したVOB位置情報を羅
列し、ディスク再生装置にこれに基づいたVOB読み出し
を行わせたが、VOBが占めている記録箇所の部分領域をV
OB位置情報に記載することにより、VOBの一部のみを光
ピックアップに読み出させるよう構成してもよい(この
ような部分読み出しはトリミングと呼ばれる。)。この
トリミングされたVOBの一部はセルという単位で指示さ
れる。このようにVOB位置情報に部分領域を指定させる
ことにより、VOBの一部のみを巧みに利用でき、映像素
材の利用効率が非常に向上する。
尚本実施例では、副映像の実施例として字幕のような
イメージデータを用いたが、ベクターグラフィックスや
3次元的なコンピュータグラフィックス(CG)であって
もよい。これらの採用により実写の圧縮動画とCGの組み
合わせによるゲームも実現可能となる。
本実施例においては、1つのVOBユニットを1つのGOP
で構成したが、1つのVOBユニット格納する動画映像の
再生時間が1秒前後になるのであれば1つのGOPに限る
ものではなく、2個や3個の非常に再生時間の短いGOP
から構成されても良いことはいうまでもない。また、こ
の場合、管理情報パックは、連続した複数個のGOPの先
頭に配置され、これら複数のGOPに対して有効な再生制
御情報を格納することになる。
尚、第8図の一例においてアイテムを副映像で描画し
たのは、上記の色変換及びコントラスト変換によるカー
ソル遷移を実現することを意図したからである。もしこ
れらのカーソル遷移を意図しないのであれば、動画デー
タでアイテムを描画してもよい。或は、第8図の記述内
容を読み上げるナレーションで代用してもよい。
また、本実施例ではオーディオデータとしてPCMデー
タとAC−3を使用したが、システムストリームにインタ
リーブできればこれに限るものではなく、圧縮PCM、MPE
Gオーディオデータ、MIDIデータであっても良い。
本実施例では、動画情報にはMPEG2方式のディジタル
動画データの場合で説明したが、音声や副映像等と共に
オブジェクトを形成可能な動画データであればこれに限
るものではなく、例えばMPEG1方式のディジタル動画
や、MPEG方式で利用されるDCT(Discrete Cosine Trans
form)以外の変換アルゴリズムによるディジタル動画で
あってももちろんよい。
また、本実施例では管理情報パックは動画の復元単位
であるGOP毎に配置されたが、ディジタル動画の圧縮方
式が異なれば、その圧縮方式の復元単位毎になるのは自
明である。
また、本実施例のハイライト情報は、その格納領域
を、早送り等のスキップ再生用の制御情報の格納領域と
共有している。早送り等のスキップ再生用の制御データ
は映像の復元単位毎に配置されることが必要であり、こ
のためハイライト情報を格納する管理情報パックは前述
したGOP毎に配置されている。このため、ハイライト情
報とスキップ再生用制御情報の格納領域を共有しないの
であれば、ハイライト情報を格納する管理情報パックの
配置単位はGOP毎に限るものではなく、0.5秒〜1.0秒よ
りも細かな映像再生の同期単位、例えば、1/30秒毎の映
像フレーム単位であってもよいことはいうまでもない。
また、本実施例ではDVDの読み出し専用ディスクによ
り説明を行ったが書換可能なディスクであっても効果は
同様である。
さらに、メニューの概念は広くユーザに選択を求める
手段であり、実施例で用いたリモコン91のテンキーによ
る選択に何ら限定されるものではない。マウス操作であ
っても、音声による指示であってもより。
また、インターリーブされる圧縮動画データの数は一
つであるとして説明を進めたが本質的に制限されるもの
ではない。
さらに、管理情報パックに含まれるコマンドは、ユー
ザ操作がない場合でも、その部分の再生が実行時に自動
的に実行されるようにしてもよい。こうすれば、より細
かい時間毎に再生制御を行うことが可能である。
また、本実施例ではPGC情報に格納される経路レベル
で実行されるコマンドは前処理コマンドと後処理コマン
ドとしたが、プログラムチェーンを構成するVOBの再生
前あるいは再生後に実行されるコマンドがあっても有効
である。利用形態としては、例えば、あるVOBの再生が
終われば、その時点でレジスタの値をクリアする等に利
用することができる。
また、本実施例では経路レベルの再生制御データであ
るPGC情報はビデオオブジェクトとは別のディスク領域
に格納されたが、PGC情報の格納領域はこれに限らず、
ビデオオブジェクト自体に格納しても効果的である。例
えば、新たに第二の管理情報パックを設け、再生進行が
分岐が発生する映像再生区間に、分岐の可能性のあるPG
C情報を格納した第二の管理情報パックをインターリー
ブすることにより実現する。この場合、PGC情報自体も
ビデオオブジェクトから獲得できるため、ディスク再生
装置はディスクシークを発生させる事なく必要なPGC情
報を獲得でき、再生経路切り替え時のユーザの待ち時間
を実質解消することができる。第34図を例に説明する
と、再生進行の分岐はPGC#A1による再生が完了した時
点で発生する。すなわち分岐は最終再生順位のビデオオ
ブジェクトであるVOB#A6の再生が終了した時点で発生
し、分岐先の再生経路はPGC#A3またはPGC#A4である。
このため、VOB#A6の終端間隙のVOBユニットにPGC#A3
及びPGC#A4を格納する第二の管理情報パックを配置す
る。これによりディスク再生装置は再生進行の分岐点直
前で、分岐に必要なプログラムチェーンをディスクシー
クを発生させることなく獲得し、切り替えることができ
る。尚、この場合、ディスク再生装置にはハイライト情
報バッファと同様の目的で、分岐可能性のあるPGC情報
群を一時的に格納するためのバッファが別途必要にな
る。
また、本実施例においては、再生進行の分岐先を決定
する動的なパラメータとして乱数を使用したが、再生毎
に動的な値はこれに限るものではなく、タイマなどでも
良い。また、タイマ割り込み時に別のPGC情報にリンク
を発生させるようなコマンドがあれば、ユーザに制限時
間内での解答を求め、時間切れで不合格にするインタラ
クティブソフトが実現可能になる。これは教材等のアプ
リケーションで特に有効である。
最後に、本実施例における光ディスクの製造方法を簡
単に説明する。ビデオカメラによって撮影した何巻もの
ビデオテープや、ライブ録音したミュージックテープを
マスターとして用意し、これらに収録されている動画、
音声をデジタル化して、ノンリニア編集装置にアップロ
ードする。編集者は、このノンリニア編集装置上におい
て、フレーム単位に映像、音声を再生させながら、グラ
フィックエディタ等のアプリケーションプログラムによ
ってメニュー、アイテムを作成する。これと共に、GUI
ジェネレータ等を用いてハイライトコマンドを組み込ん
だ管理情報パックをも作成する。作成後、これらをMPEG
規格に準じて符号化して、動画データ、オーディオデー
タ、副映像データ、管理情報パックを生成する。生成す
ると、ノンリニア編集装置上でこれらからVOBユニット
を作成してゆきVOBを作成してゆく。VOBを作成すると、
VOBにVOB番号を付与して、更にPGC情報#1,#2,#3,#
4・・・・・#n、ビデオファイル部タイトルサーチポ
インタテーブル、ビデオファイル管理テーブルを作成
し、ワークステーションのメモリ上において、上述した
データ構造を構成する。
データ構造を構成した後、ファイル領域にこれらを記
録できるように、これらのデータを論理データ列に変換
する。変換された論理データ列は、磁気テープ等の伝達
媒体に記録され、さらに物理データ列に変換される。こ
の物理データ列は、ボリュームデータに対してECC(Err
or Check Code)や、E−F変調、リードイン領域のデ
ータ、リードアウト領域のデータなどが付加されたもの
である。この物理データ列を用いて原盤カッティング
は、光ディスクの原盤を作成する。さらにプレス装置に
よって作成された原盤から光ディスクが製造される。
上記の製造フローでは、本発明のデータ構造に関る論
理データ列作成装置の一部を除いて、既存のCD用の製造
設備がそのまま使用可能である。この点に関しては、オ
ーム社「コンパクトディスク読本」中島平太郎、小川博
司共著や、朝倉書店「光ディスクシステム」応用物理学
会光学談話会に記載されている。
産業上の利用可能性 以上のように本発明に係るマルチメディア光ディスク
は、民生用AV機器向けのインタラクティブソフトを販売
・流通するのに有用であり、特に民生用AV機器のユーザ
に意外性に富んだインタラクティブソフトを供給するの
に適している。
また、本発明に係る再生装置、再生方法は、実装メモ
リの規模を制限することにより、安価な民生用AV機器を
普及させるのに有用であり、インタラクティブソフトの
新たな市場を構築するのに適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 27/00 D (72)発明者 山内 一彦 大阪府寝屋川市石津南町19番1−407号 (72)発明者 三輪 勝彦 大阪府大阪市淀川区野中南1丁目4番地 40−444 (56)参考文献 特開 平6−325085(JP,A) 特開 平9−27170(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 27/00 G11B 20/12 G11B 27/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の動画オブジェクトを格納するデータ
    領域と、所定の動画オブジェクトの再生順序を示す1つ
    以上の経路情報と前記経路情報が示す前記動画オブジェ
    クトの光ディスク上での位置を示す位置情報とを格納す
    るインデックス領域とを備える光ディスクの再生装置で
    あって、 前記動画オブジェクトは、所定の動画区間に制御情報を
    含み、前記制御情報は前記動画オブジェクトの所定の動
    画区間の再生中に利用される再生進行を制御する情報で
    あって、いずれかの前記制御情報は、前記経路情報にか
    かわらず、分岐して再生されうる前記動画オブジェクト
    を示し、 前記再生装置は、 前記光ディスクから前記動画オブジェクトと前記制御情
    報と前記経路情報と前記位置情報とを読み出し再生する
    読み出し手段と、 再生中の動画区間に有効な前記制御情報を保持する保持
    手段と、 所定の前記動画オブジェクトを再生するように前記位置
    情報に基づいて前記読み出し手段を制御する制御手段
    と、 前記動画オブジェクトの再生進行を分岐させる指示を受
    け付ける受付手段とを備えており、 前記制御手段は、前記動画オブジェクトと前記経路情報
    と前記位置情報とを前記光ディスクから読み出させ、前
    記再生進行を分岐させる指示の受け付けがなければ、前
    記経路情報に従い前記動画オブジェクトを順次再生する
    よう前記読み出し手段を制御し、前記保持された制御情
    報が分岐して再生されうる前記動画オブジェクトを示し
    ている際に、前記再生進行を分岐させる指示の受け付け
    があれば、少なくとも再生中の前記動画オブジェクトの
    再生に次いで、前記経路情報にかかわらず保持された前
    記制御情報が示す前記動画オブジェクトを再生するよう
    前記読み出し手段を制御する、再生装置。
  2. 【請求項2】前記インデックス領域は、少なくとも2つ
    の前記経路情報の間の連結関係を示す連結情報をさらに
    格納し、 いずれかの前記制御情報は、前記経路情報と前記連結情
    報にかかわらず、分岐して再生されうる前記動画オブジ
    ェクトを示し、 前記制御手段は、前記保持された制御情報が分岐して再
    生されうる前記動画オブジェクトを示している際に、前
    記再生進行を分岐させる指示の受け付けがあれば、少な
    くとも再生中の前記動画オブジェクトの再生に次いで、
    前記経路情報と前記連結情報にかかわらず保持された前
    記制御情報が示す前記動画オブジェクトを再生するよう
    前記読み出し手段を制御する、特許請求の範囲第1項に
    記載の再生装置。
  3. 【請求項3】前記連結情報は、対応する前記経路情報に
    連結されうる複数の前記経路情報を示す情報と何れか1
    つの前記経路情報を1つ以上のパラメータの値により選
    択するための分岐条件情報とを含み、 前記分岐条件情報を含む前記経路情報により示される前
    記動画オブジェクトが含む少なくとも1つの前記制御情
    報は、何れかの前記パラメータの値を更新する情報を示
    し、 前記再生装置は、前記パラメータの値をそれぞれ保持す
    るレジスタをさらに備え、 前記受付手段は、前記パラメータの更新指示をさらに受
    け付け、 前記制御手段は、前記保持された制御情報が前記パラメ
    ータの更新を示している際に、前記パラメータの更新指
    示の受け付けがあれば、保持された前記制御情報に従い
    対応する前記レジスタの値を更新し、前記経路情報が前
    記分岐条件情報を有する場合には、当該経路情報が示す
    全ての前記動画オブジェクトの再生に次いで、前記レジ
    スタの値と前記分岐条件情報とに従いいずれかの前記経
    路情報を選択し、選択した前記経路情報に従い前記動画
    オブジェクトを順次再生するよう前記読み出し手段を制
    御する、特許請求の範囲第2項に記載の再生装置。
  4. 【請求項4】複数の動画オブジェクトを格納するデータ
    領域と、所定の動画オブジェクトの再生順序を示す1つ
    以上の経路情報と前記経路情報が示す前記動画オブジェ
    クトの光ディスク上での位置を示す位置情報とを格納す
    るインデックス領域とを備える光ディスクの再生方法で
    あって、 前記動画オブジェクトは、所定の動画区間に制御情報を
    含み、前記制御情報は前記動画オブジェクトの所定の動
    画区間の再生中に利用される再生進行を制御する情報で
    あって、いずれかの前記制御情報は、前記経路情報にか
    かわらず、分岐して再生されうる前記動画オブジェクト
    を示し、 前記再生方法は、 前記光ディスクから前記動画オブジェクトと前記制御情
    報と前記経路情報と前記位置情報とを読み出すステップ
    と、 外部から前記動画オブジェクトの再生進行を分岐させる
    指示を受け付けるステップと、 再生中の動画区間に有効な前記制御情報を保持するステ
    ップと、 前記再生進行を分岐させる指示の受け付けが無ければ、
    前記経路情報に従い、前記位置情報に基づいて前記動画
    オブジェクトを順次再生するステップと、 前記保持された制御情報が分岐して再生されうる前記動
    画オブジェクトを示している際に、前記動画オブジェク
    トの再生進行を分岐させる指示の受け付けがあれば、少
    なくとも再生中の前記動画オブジェクトの再生に次い
    で、前記経路情報にかかわらず前記制御情報が示す前記
    動画オブジェクトを前記位置情報に基づいて再生するス
    テップとを包含する、再生方法。
  5. 【請求項5】前記インデックス領域は、少なくとも2つ
    の前記経路情報の間の連結関係を示す連結情報をさらに
    格納し、 前記制御情報は、前記経路情報と前記連結情報にかかわ
    らず、分岐して再生されうる前記動画オブジェクトを示
    し、 前記制御情報が示す前記動画オブジェクトを前記位置情
    報に基づいて再生するステップは、前記経路情報と前記
    連結情報にかかわらず、前記制御情報が示す前記動画オ
    ブジェクトを前記位置情報に基づいて再生するステップ
    である、特許請求の範囲第4項に記載の再生方法。
  6. 【請求項6】前記連結情報は、対応する前記経路情報に
    連結されうる複数の前記経路情報を示す情報と何れか1
    つの前記経路情報を1つ以上のパラメータの値により選
    択するための分岐条件情報とを含み、 前記分岐条件情報を含む前記経路情報により示される前
    記動画オブジェクトが含む少なくとも1つの前記制御情
    報は、何れかの前記パラメータの値を更新する情報を示
    し、 前記再生方法は、さらに、 前記パラメータの更新指示を受け付けるステップと、 前記保持された制御情報が前記パラメータの更新をを示
    している際に、前記パラメータの更新指示の受け付けが
    あれば、保持された前記制御情報に従い対応する前記パ
    ラメータの値を更新するステップと、 前記経路情報が前記分岐条件情報を有する場合には、当
    該経路情報が示す全ての動画オブジェクトの再生に次い
    で、 前記パラメータの値と前記分岐条件情報とに従いいずれ
    かの前記経路情報を選択し、選択した前記経路情報に従
    い前記動画オブジェクトを順次再生するステップと を包含する、特許請求の範囲第5項に記載の再生方法。
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