JP2810186B2 - 分割固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置 - Google Patents
分割固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置Info
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- JP2810186B2 JP2810186B2 JP1556990A JP1556990A JP2810186B2 JP 2810186 B2 JP2810186 B2 JP 2810186B2 JP 1556990 A JP1556990 A JP 1556990A JP 1556990 A JP1556990 A JP 1556990A JP 2810186 B2 JP2810186 B2 JP 2810186B2
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- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical group [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims description 129
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- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、環状の固定子鉄芯を2つに分割してなる半
円弧の分割固定子鉄芯に、主コイルと補助コイルを順次
連続して巻線するようにした分割固定子鉄芯への巻線方
法及び巻線装置に関する。
円弧の分割固定子鉄芯に、主コイルと補助コイルを順次
連続して巻線するようにした分割固定子鉄芯への巻線方
法及び巻線装置に関する。
「従来の技術」 近年、電動機の小型軽量化と共に、薄型化の要求も強
くなってきており、電動機の主要部を構成する固定子鉄
芯を2分割して、鉄芯のスロット毎の継鉄部に直交する
ようにトロイダル状の巻線を施し、それによって薄型化
を可能とし、併せて材料費節減と効率アップを図った電
動機が注目を浴びている。
くなってきており、電動機の主要部を構成する固定子鉄
芯を2分割して、鉄芯のスロット毎の継鉄部に直交する
ようにトロイダル状の巻線を施し、それによって薄型化
を可能とし、併せて材料費節減と効率アップを図った電
動機が注目を浴びている。
上記のような分割固定子鉄芯への巻線技術について
は、既に種々の提案がなされている。例えば、特開昭59
-136034号、同59-136035号、同59-129546号、同59-8644
1号、同58-195454号、同57-53号、同57-1930309号、同5
8-141655号、同58-215959号、同59-195452号、同59-209
047号、同60-245453号、同60-234446号、同59-230439
号、同59-178947号等が知られている。また、本出願人
が既に提案したものとして特開昭63-52655号等がある。
は、既に種々の提案がなされている。例えば、特開昭59
-136034号、同59-136035号、同59-129546号、同59-8644
1号、同58-195454号、同57-53号、同57-1930309号、同5
8-141655号、同58-215959号、同59-195452号、同59-209
047号、同60-245453号、同60-234446号、同59-230439
号、同59-178947号等が知られている。また、本出願人
が既に提案したものとして特開昭63-52655号等がある。
分割固定子鉄芯への巻線は、例えば第9図及び第10図
に示すような方法で行なわれる。
に示すような方法で行なわれる。
第9図において、11は分割固定子鉄芯であり、第1支
持ベース12、第2支持ベース13及びホルダ14を介して支
持される。ホルダ14は、鉄芯11の一端を保持し、鉄芯11
を第2支持ベース13と平行に支持する。第2支持ベース
13は、鉄芯11の軸心の点Pを中心に回動するようになっ
ており、それによって鉄芯11の各スロットを巻線ライン
lに順次位置合わせするようになっている。また、第1
支持ベース12は、巻線ラインlに位置合わされた鉄芯11
のスロットの開口部近傍の点Qを中心に回動するように
なっている。一方、回転軸15により回転するフライヤ16
が設けられており、フライヤ16は、前記巻線ラインlに
沿って電線を繰り出し、鉄芯11に巻線を施すようになっ
ている。
持ベース12、第2支持ベース13及びホルダ14を介して支
持される。ホルダ14は、鉄芯11の一端を保持し、鉄芯11
を第2支持ベース13と平行に支持する。第2支持ベース
13は、鉄芯11の軸心の点Pを中心に回動するようになっ
ており、それによって鉄芯11の各スロットを巻線ライン
lに順次位置合わせするようになっている。また、第1
支持ベース12は、巻線ラインlに位置合わされた鉄芯11
のスロットの開口部近傍の点Qを中心に回動するように
なっている。一方、回転軸15により回転するフライヤ16
が設けられており、フライヤ16は、前記巻線ラインlに
沿って電線を繰り出し、鉄芯11に巻線を施すようになっ
ている。
上記の状態で、第2支持ベース13が点Pを中心に回動
し、鉄芯11の所定スロットが巻線ラインlに位置合わせ
される。第10図は、この状態を表わし、鉄芯11の一つの
スロット17aが巻線ラインlに位置合わせされている。
なお、鉄芯11の内周に突出するティース18には、電線19
をスロット内に導くための治具20が予め装着されてい
る。この状態で、第1支持ベース12がスロット17aの開
口部近傍の点Qを中心に角度θで揺動し、それとともに
フライヤ16が回転して巻線がなされる。第1支持ベース
12が上記のように揺動するので、鉄芯11も点Qを中心に
角度θで揺動することになり、電線19はスロット17a底
部の継鉄部に一列に配列され、更にその上に重層されて
いく。
し、鉄芯11の所定スロットが巻線ラインlに位置合わせ
される。第10図は、この状態を表わし、鉄芯11の一つの
スロット17aが巻線ラインlに位置合わせされている。
なお、鉄芯11の内周に突出するティース18には、電線19
をスロット内に導くための治具20が予め装着されてい
る。この状態で、第1支持ベース12がスロット17aの開
口部近傍の点Qを中心に角度θで揺動し、それとともに
フライヤ16が回転して巻線がなされる。第1支持ベース
12が上記のように揺動するので、鉄芯11も点Qを中心に
角度θで揺動することになり、電線19はスロット17a底
部の継鉄部に一列に配列され、更にその上に重層されて
いく。
こうして、所定のスロット17aの巻線が終了すると、
フライヤ16の回転が一時停止し、第2支持ベース13が再
び点Pを中心に回動して、別のスロット17bを巻線ライ
ンlに位置合わせする。そして、再び第1支持ベース12
が点Qを中心に揺動するとともに、フライヤ16が回転し
てスロット17bに巻線が施される。このような操作を繰
り返すことにより、鉄芯11の各スロットに巻線されてコ
イルが形成される。その後、巻線された2つの鉄芯11を
組み合わせることにより、1つの固定子鉄芯が形成され
る。
フライヤ16の回転が一時停止し、第2支持ベース13が再
び点Pを中心に回動して、別のスロット17bを巻線ライ
ンlに位置合わせする。そして、再び第1支持ベース12
が点Qを中心に揺動するとともに、フライヤ16が回転し
てスロット17bに巻線が施される。このような操作を繰
り返すことにより、鉄芯11の各スロットに巻線されてコ
イルが形成される。その後、巻線された2つの鉄芯11を
組み合わせることにより、1つの固定子鉄芯が形成され
る。
「発明が解決しようとする課題」 一般に、固定子鉄芯には、主コイルと補助コイルとが
形成されることが多く、主コイルと補助コイルは、巻線
を施すスロットもそれぞれ異なり、電線の巻線方向や電
線の太さなども異なる場合がある。このため、主コイル
の巻線と補助コイルの巻線とは、別々に行なわなければ
ならない。
形成されることが多く、主コイルと補助コイルは、巻線
を施すスロットもそれぞれ異なり、電線の巻線方向や電
線の太さなども異なる場合がある。このため、主コイル
の巻線と補助コイルの巻線とは、別々に行なわなければ
ならない。
従来は、第9図及び第10図に示したような巻線装置を
用い、最初に鉄芯の所定のスロットに主コイル又は補助
コイルのいずれか一方の巻線を行なった後、次に鉄芯の
残りのスロットに主コイル又は補助コイルの他方の巻線
を行なっていた。
用い、最初に鉄芯の所定のスロットに主コイル又は補助
コイルのいずれか一方の巻線を行なった後、次に鉄芯の
残りのスロットに主コイル又は補助コイルの他方の巻線
を行なっていた。
しかしながら、上記従来の方法では、巻線操作を2回
に分けて行なうため、途中で鉄芯を取り外して別の巻線
装置に装着しなければならず、作業が煩雑で生産性が悪
かった。
に分けて行なうため、途中で鉄芯を取り外して別の巻線
装置に装着しなければならず、作業が煩雑で生産性が悪
かった。
この作業を自動化するため、適宜な搬送手段によって
鉄芯を移動させつつ、第1の巻線装置で主コイル又は補
助コイルのいずれか一方の巻線を行ない、次いで連続的
に第2の巻線装置で主コイル又は補助コイルの他方の巻
線を行なうことが考えられる。
鉄芯を移動させつつ、第1の巻線装置で主コイル又は補
助コイルのいずれか一方の巻線を行ない、次いで連続的
に第2の巻線装置で主コイル又は補助コイルの他方の巻
線を行なうことが考えられる。
しかし、第1の巻線を終了した後、電線の端末をその
ままにしておくと、第2の巻線のときに、上記電線の端
末が巻き込まれて取り出せなくなってしまうことがあ
る。また、電線の端末をそのままにしておくと、第1の
巻線から第2の巻線へ移る過程、及び第2の巻線の間
に、第1の巻線で形成したコイルが緩んでしまうことも
ある。
ままにしておくと、第2の巻線のときに、上記電線の端
末が巻き込まれて取り出せなくなってしまうことがあ
る。また、電線の端末をそのままにしておくと、第1の
巻線から第2の巻線へ移る過程、及び第2の巻線の間
に、第1の巻線で形成したコイルが緩んでしまうことも
ある。
このため、第1の巻線が終了した後、その電線の端末
をテープなどで固定するため、第1の巻線と第2の巻線
の間で、どうしても手作業を加える必要があり、これら
の巻線を連続的に自動化して行なうことができなかっ
た。
をテープなどで固定するため、第1の巻線と第2の巻線
の間で、どうしても手作業を加える必要があり、これら
の巻線を連続的に自動化して行なうことができなかっ
た。
したがって、本発明の目的は、分割固定子鉄芯に主コ
イルと補助コイルを連続的に巻線できるようにした分割
固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置を提供することに
ある。
イルと補助コイルを連続的に巻線できるようにした分割
固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置を提供することに
ある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本発明の分割固定子鉄芯へ
の巻線方法は、分割固定子鉄芯に主コイルと補助コイル
を巻き付ける巻線方法において、主コイル又は補助コイ
ルの一方の電線を前記鉄芯の所定のスロットに巻線した
後、前記鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フライヤ
ーを揺動させることにより、前記鉄芯の外周を覆う絶縁
材の両端面に突出する突起に、電線の終端部を引きかけ
て固定し、手作業工程を要することなく、続いて主コイ
ル又は補助コイルの他方の電線を鉄芯の残りのスロット
に巻線することを特徴とする。
の巻線方法は、分割固定子鉄芯に主コイルと補助コイル
を巻き付ける巻線方法において、主コイル又は補助コイ
ルの一方の電線を前記鉄芯の所定のスロットに巻線した
後、前記鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フライヤ
ーを揺動させることにより、前記鉄芯の外周を覆う絶縁
材の両端面に突出する突起に、電線の終端部を引きかけ
て固定し、手作業工程を要することなく、続いて主コイ
ル又は補助コイルの他方の電線を鉄芯の残りのスロット
に巻線することを特徴とする。
また、本発明の分割固定子鉄芯への巻線装置は、 基台上面に立設された回動軸に、外周3方向に等角度
で延出されたアームが設けられ、これらのアームに分割
固定子鉄芯のクランプが昇降自在に支持され、前記回動
軸が前記アームの取付け角度で往復回動する搬送手段を
備え、 前記回動軸が往復回動するとき、前記アームの前記ク
ランプが位置する4つの箇所が、それぞれ前記鉄芯の供
給ステーション、第1のコイル巻線ステーション、第2
のコイル巻線ステーション、前記鉄芯の排出ステーショ
ンとされ、 前記第1のコイル巻線ステーションと、前記第2のコ
イル巻線ステーションに、 前記鉄芯を保持し、鉄芯の軸心を中心に回動可能で、
かつ、鉄芯の所定のスロット開口部近傍を中心に回動可
能な保持手段と、 前記保持手段によって保持された前記鉄芯の所定のス
ロットにコイルを巻線するフライヤとが設けられた装置
からなり、 前記第1のコイル巻線ステーションで主コイル又は補
助コイルの一方の電線を前記鉄芯の所定のスロットに巻
線した後、 前記鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、前記フライ
ヤーを揺動させることにより、前記鉄芯の外周を覆う絶
縁材の両端面に突出する突起に、電線の終端部を引きか
けて固定し、 前記第2のコイル巻線ステーションで、主コイル又は
補助コイルの他方の電線を前記鉄芯の残りのスロットに
巻線するようにしたことを特徴とする。
で延出されたアームが設けられ、これらのアームに分割
固定子鉄芯のクランプが昇降自在に支持され、前記回動
軸が前記アームの取付け角度で往復回動する搬送手段を
備え、 前記回動軸が往復回動するとき、前記アームの前記ク
ランプが位置する4つの箇所が、それぞれ前記鉄芯の供
給ステーション、第1のコイル巻線ステーション、第2
のコイル巻線ステーション、前記鉄芯の排出ステーショ
ンとされ、 前記第1のコイル巻線ステーションと、前記第2のコ
イル巻線ステーションに、 前記鉄芯を保持し、鉄芯の軸心を中心に回動可能で、
かつ、鉄芯の所定のスロット開口部近傍を中心に回動可
能な保持手段と、 前記保持手段によって保持された前記鉄芯の所定のス
ロットにコイルを巻線するフライヤとが設けられた装置
からなり、 前記第1のコイル巻線ステーションで主コイル又は補
助コイルの一方の電線を前記鉄芯の所定のスロットに巻
線した後、 前記鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、前記フライ
ヤーを揺動させることにより、前記鉄芯の外周を覆う絶
縁材の両端面に突出する突起に、電線の終端部を引きか
けて固定し、 前記第2のコイル巻線ステーションで、主コイル又は
補助コイルの他方の電線を前記鉄芯の残りのスロットに
巻線するようにしたことを特徴とする。
「作用」 本発明は、上記のように、鉄芯の外周を覆う絶縁材に
設けられた両端面に突出する突起を利用するものであ
り、主コイル又は補助コイルの一方の電線を鉄芯の所定
のスロットに巻線した後、鉄芯の軸心を中心に揺動さ
せ、かつ、フライヤーを揺動させることにより、電線の
終端部を突起に引きかけて機械的に固定することができ
る。このため、第1の巻線終了後、手作業を施すことな
く、第2の巻線を連続的に行なうことができ、巻線作業
を全て自動化して生産性を向上させることができる。
設けられた両端面に突出する突起を利用するものであ
り、主コイル又は補助コイルの一方の電線を鉄芯の所定
のスロットに巻線した後、鉄芯の軸心を中心に揺動さ
せ、かつ、フライヤーを揺動させることにより、電線の
終端部を突起に引きかけて機械的に固定することができ
る。このため、第1の巻線終了後、手作業を施すことな
く、第2の巻線を連続的に行なうことができ、巻線作業
を全て自動化して生産性を向上させることができる。
「実施例」 以下、第1〜8図を参照して、本発明の一実施例を説
明する。なお、実施例において、分割固定子鉄芯の保持
手段及びフライヤは、第9図及び第10図に示した従来の
装置と実質的に同一なので、同一部分には同符合を付し
て説明する。
明する。なお、実施例において、分割固定子鉄芯の保持
手段及びフライヤは、第9図及び第10図に示した従来の
装置と実質的に同一なので、同一部分には同符合を付し
て説明する。
第2図には、本発明を実施した巻線装置の全体が示さ
れている。
れている。
基台21上には回動軸22が立設され、図示しない駆動機
構により回転自在に支持されている。この回動軸22には
ヘッド23が装着され、このヘッド23から90度の角度をも
って外周3方向にアーム24が延出されている。各アーム
24の先端には、後述するクランプ装置25がそれぞれ取付
けられている。回動軸22は、90度の角度で反復回動し、
その結果、各アーム24のクランプ装置25は、所定の位置
から90度回動した位置へと交互に間欠的に移動する。そ
して、これらの回動軸22、ヘッド23、アーム24及びクラ
ンプ装置25が、本発明における搬送手段を構成してい
る。
構により回転自在に支持されている。この回動軸22には
ヘッド23が装着され、このヘッド23から90度の角度をも
って外周3方向にアーム24が延出されている。各アーム
24の先端には、後述するクランプ装置25がそれぞれ取付
けられている。回動軸22は、90度の角度で反復回動し、
その結果、各アーム24のクランプ装置25は、所定の位置
から90度回動した位置へと交互に間欠的に移動する。そ
して、これらの回動軸22、ヘッド23、アーム24及びクラ
ンプ装置25が、本発明における搬送手段を構成してい
る。
回動軸22の回動によって、各アーム24のクランプ装置
25が位置する4つの箇所に、鉄芯の供給ステーション
A、第1のコイル巻線ステーションB、第2のコイル巻
線ステーションC、鉄芯の排出ステーションDが設定さ
れている。第2図中、右側のクランプ装置25は、鉄芯の
供給ステーションAと、第1のコイル巻線ステーション
Bとの間で移動を繰り返す。上方のクランプ装置25は、
第1のコイル巻線ステーションBと、第2のコイル巻線
ステーションCとの間で移動を繰り返す。左側のクラン
プ装置25は、第2のコイル巻線ステーションCと、鉄芯
の排出ステーションDとの間で移動を繰り返す。
25が位置する4つの箇所に、鉄芯の供給ステーション
A、第1のコイル巻線ステーションB、第2のコイル巻
線ステーションC、鉄芯の排出ステーションDが設定さ
れている。第2図中、右側のクランプ装置25は、鉄芯の
供給ステーションAと、第1のコイル巻線ステーション
Bとの間で移動を繰り返す。上方のクランプ装置25は、
第1のコイル巻線ステーションBと、第2のコイル巻線
ステーションCとの間で移動を繰り返す。左側のクラン
プ装置25は、第2のコイル巻線ステーションCと、鉄芯
の排出ステーションDとの間で移動を繰り返す。
供給ステーションAには、コンベア26が配置され、鉄
芯をクランプ装置25の真下に、1個ずる間欠的に供給す
るようになっている。第1巻線ステーションBには、回
転軸15によって回転するフライヤ16を有する巻線手段27
と、鉄芯のホルダ14を有する保持手段28とが設置されて
いる。保持手段28は、レール29に沿って移動可能に設置
され、クランプ装置25の真下の位置と、フライヤ16に近
接した位置との間を往復移動するようになっている。な
お、図中30は、フライヤ16に近接配置された、電線のカ
ッター兼クランプである。第2巻線ステーションCにも
上記と全く同様な態様で、巻線手段27及び保持手段28が
設置されている。更に、排出ステーションDには、クラ
ンプ装置25から巻線が終了した鉄芯を受け取るコンベア
31が配置されている。なお、図中32は、コンベア駆動部
である。
芯をクランプ装置25の真下に、1個ずる間欠的に供給す
るようになっている。第1巻線ステーションBには、回
転軸15によって回転するフライヤ16を有する巻線手段27
と、鉄芯のホルダ14を有する保持手段28とが設置されて
いる。保持手段28は、レール29に沿って移動可能に設置
され、クランプ装置25の真下の位置と、フライヤ16に近
接した位置との間を往復移動するようになっている。な
お、図中30は、フライヤ16に近接配置された、電線のカ
ッター兼クランプである。第2巻線ステーションCにも
上記と全く同様な態様で、巻線手段27及び保持手段28が
設置されている。更に、排出ステーションDには、クラ
ンプ装置25から巻線が終了した鉄芯を受け取るコンベア
31が配置されている。なお、図中32は、コンベア駆動部
である。
第3図は、供給ステーションAにおいて、コンベア26
で搬送されてくる鉄芯11をクランプ装置25で受け取る状
態を示している。
で搬送されてくる鉄芯11をクランプ装置25で受け取る状
態を示している。
クランプ装置25は、アーム24の先端に取付けられたフ
レーム33と、このフレーム33に上下に平行に支持された
2本のガイド棒34と、これらのガイド棒34に昇降自在に
取付けられた昇降ブロック35と、この昇降ブロック35に
支持された駆動部36と、この駆動部36に取付けられ、鉄
芯11を把持するように開閉動作する一対のクランプ37と
で構成されている。なお、昇降ブロック35は、図示しな
い駆動機構により、ガイド棒34に沿って上下に移動す
る。
レーム33と、このフレーム33に上下に平行に支持された
2本のガイド棒34と、これらのガイド棒34に昇降自在に
取付けられた昇降ブロック35と、この昇降ブロック35に
支持された駆動部36と、この駆動部36に取付けられ、鉄
芯11を把持するように開閉動作する一対のクランプ37と
で構成されている。なお、昇降ブロック35は、図示しな
い駆動機構により、ガイド棒34に沿って上下に移動す
る。
したがって、コンベア26により鉄芯11が搬送されて、
クランプ装置25の真下に設置されると、昇降ブロック35
が下降して一対のクランプ37を鉄芯11の両側に位置させ
る。その状態でクランプ37が閉じて、鉄芯11の両端面を
把持する。次いで、昇降ブロック35が上昇して鉄芯11を
持ち上げ、前述した回動軸22が回動して鉄芯11を次のス
テーション(この場合は第1の巻線ステーションB)に
移動する。
クランプ装置25の真下に設置されると、昇降ブロック35
が下降して一対のクランプ37を鉄芯11の両側に位置させ
る。その状態でクランプ37が閉じて、鉄芯11の両端面を
把持する。次いで、昇降ブロック35が上昇して鉄芯11を
持ち上げ、前述した回動軸22が回動して鉄芯11を次のス
テーション(この場合は第1の巻線ステーションB)に
移動する。
第4図は、第1の巻線ステーションBにおいて、クラ
ンプ装置25に保持された鉄芯11を、保持手段28のホルダ
14に受け渡す状態を示している。
ンプ装置25に保持された鉄芯11を、保持手段28のホルダ
14に受け渡す状態を示している。
ホルダ14は、外周にインデックスギア38を有する第2
支持ベース13から前方に突設されており、鉄芯11の一端
を受け入れる溝部40を有している。ホルダ14の近傍に
は、ネジ締め装置41がホルダ14に対して近接自在に配置
されている。
支持ベース13から前方に突設されており、鉄芯11の一端
を受け入れる溝部40を有している。ホルダ14の近傍に
は、ネジ締め装置41がホルダ14に対して近接自在に配置
されている。
第5図を併せて参照すると、ホルダ14の溝部40は、鉄
芯11の分割した面11aを受け入れる形状をなし、鉄芯11
を受け入れた状態で側方から溝部40に入り込んで、これ
を締め付けるスライド板42が挿着されている。スライド
板42の基部にはフランジ43が形成され、このフランジ43
にボルト44が挿通され、ボルト4の先端は、ホルダ14の
側面に螺着されている。したがって、ボルト44を締め付
けることにより、スライド板42が溝部40内に入り込ん
で、鉄芯11が締め付け固定され、また、ボルト44を緩め
ることにより、スライド板42が溝部40から後退し、鉄芯
11が外れるようになっている。
芯11の分割した面11aを受け入れる形状をなし、鉄芯11
を受け入れた状態で側方から溝部40に入り込んで、これ
を締め付けるスライド板42が挿着されている。スライド
板42の基部にはフランジ43が形成され、このフランジ43
にボルト44が挿通され、ボルト4の先端は、ホルダ14の
側面に螺着されている。したがって、ボルト44を締め付
けることにより、スライド板42が溝部40内に入り込ん
で、鉄芯11が締め付け固定され、また、ボルト44を緩め
ることにより、スライド板42が溝部40から後退し、鉄芯
11が外れるようになっている。
ネジ締め装置41は、図示しない駆動機構によって上記
ホルダ14のボルト44頭部に近接自在に配置されている。
ネジ締め装置41は、筒状のケーシング45を有し、その内
側にベアリング46を介してスリーブ47が回転自在に配置
されている。更に、スリーブ47の内側に回転軸49が回転
自在に保持されている。回転軸49の基端部には、ベベル
ギア50が装着され、このベベルギア50は、図示しないモ
ータの駆動軸51に装着されたベベルギア52に歯合してい
る。また、回転軸49の先端は、同じくスリーブ47内に保
持されたスライド軸53の基端部に挿入されている。この
場合、回転軸49の先端には切欠きが設けられ、回転軸49
の回転がスライド軸53に伝達されるようになっている。
スライド軸53は、スリーブ47内で所定の間隔で軸方向に
スライド可能とされ、回転軸49の外周に装着されたスプ
リング54によって基端部を押され、常時は突出方向に付
勢されている。スライド軸53の先端には、前記ボルト44
の頭部を受け入れる穴55が形成されている。
ホルダ14のボルト44頭部に近接自在に配置されている。
ネジ締め装置41は、筒状のケーシング45を有し、その内
側にベアリング46を介してスリーブ47が回転自在に配置
されている。更に、スリーブ47の内側に回転軸49が回転
自在に保持されている。回転軸49の基端部には、ベベル
ギア50が装着され、このベベルギア50は、図示しないモ
ータの駆動軸51に装着されたベベルギア52に歯合してい
る。また、回転軸49の先端は、同じくスリーブ47内に保
持されたスライド軸53の基端部に挿入されている。この
場合、回転軸49の先端には切欠きが設けられ、回転軸49
の回転がスライド軸53に伝達されるようになっている。
スライド軸53は、スリーブ47内で所定の間隔で軸方向に
スライド可能とされ、回転軸49の外周に装着されたスプ
リング54によって基端部を押され、常時は突出方向に付
勢されている。スライド軸53の先端には、前記ボルト44
の頭部を受け入れる穴55が形成されている。
したがって、第4図に示す状態で、昇降ブロック35が
下降して、クランプ装置25に保持された鉄芯11がホルダ
14の溝部40に当接されると、上記ネジ締め装置41がホル
ダ14に近接してスライド軸53の穴55にボルト44の頭部が
嵌合する。この場合、スライド軸53がスプリング54によ
って突出方向に付勢されているので、ボルト44頭部の穴
55への挿入は、無理なくなされる。そして、ネジ締め装
置41の図示しないモータが作動してベベルギア52、50を
介して回転軸49が回転すると、スライド軸53もそれに伴
って所定の方向に回転し、穴55に嵌合したボルト44を回
転させる。こうしてボルト44を締め付けて、スライド板
42を溝部40に入り込ませ、鉄芯11を締め付け固定する。
その後、クランプ37が開いて鉄芯11をホルダ14に受け渡
し、昇降ブロック35が上昇し、クランプ装置25も上昇す
る。更に、ネジ締め装置41が後退して、スライド軸53の
穴55からボルト44の頭部が抜き出され、第1図における
保持手段28がレール29に沿って移動し、保持した鉄芯11
をフライヤ16に近接させて巻線操作が開始されることに
なる。
下降して、クランプ装置25に保持された鉄芯11がホルダ
14の溝部40に当接されると、上記ネジ締め装置41がホル
ダ14に近接してスライド軸53の穴55にボルト44の頭部が
嵌合する。この場合、スライド軸53がスプリング54によ
って突出方向に付勢されているので、ボルト44頭部の穴
55への挿入は、無理なくなされる。そして、ネジ締め装
置41の図示しないモータが作動してベベルギア52、50を
介して回転軸49が回転すると、スライド軸53もそれに伴
って所定の方向に回転し、穴55に嵌合したボルト44を回
転させる。こうしてボルト44を締め付けて、スライド板
42を溝部40に入り込ませ、鉄芯11を締め付け固定する。
その後、クランプ37が開いて鉄芯11をホルダ14に受け渡
し、昇降ブロック35が上昇し、クランプ装置25も上昇す
る。更に、ネジ締め装置41が後退して、スライド軸53の
穴55からボルト44の頭部が抜き出され、第1図における
保持手段28がレール29に沿って移動し、保持した鉄芯11
をフライヤ16に近接させて巻線操作が開始されることに
なる。
なお、巻線が終った後に、ホルダ14から鉄芯11を外す
ときは、前記と同様な操作によりクランプ装置25のクラ
ンプ37で再び鉄芯11を把持し、ネジ締め装置41を再びホ
ルダ14に近接させてスライド軸53の先端の穴55にボルト
44の頭部を嵌合させ、回転軸49及びスライド軸53を前記
とは逆方向に回転させてボルト44を緩め、ホルダ14のス
ライド板42を溝部40から後退させればよい。
ときは、前記と同様な操作によりクランプ装置25のクラ
ンプ37で再び鉄芯11を把持し、ネジ締め装置41を再びホ
ルダ14に近接させてスライド軸53の先端の穴55にボルト
44の頭部を嵌合させ、回転軸49及びスライド軸53を前記
とは逆方向に回転させてボルト44を緩め、ホルダ14のス
ライド板42を溝部40から後退させればよい。
第6図は、第1の巻線ステーションBにおいて、ホル
ダ14に保持された鉄芯11にフライヤ16で巻線を施す状態
を示している。
ダ14に保持された鉄芯11にフライヤ16で巻線を施す状態
を示している。
前述したように、ホルダ14は、外周にインデックスギ
ア38を有する第2支持ベース13に突設支持されている。
第2支持ベース13は、鉄芯11と同じ軸心に配置された回
転軸60で支持されている。この回転軸60は、揺動軸61に
固定された第1支持ベース12に回転自在に支持されてい
る。揺動軸61は、第9図及び第10図において説明したよ
うに、巻線位置に配置された鉄芯11の所定のスロットの
開口部近傍の点を中心に、図示しない駆動装置によって
回動する。第1支持ベース12には、モータ62が設置され
ており、このモータ62の図示しない駆動軸に取付けられ
たギアが、上記インデックスギア38に歯合している。
ア38を有する第2支持ベース13に突設支持されている。
第2支持ベース13は、鉄芯11と同じ軸心に配置された回
転軸60で支持されている。この回転軸60は、揺動軸61に
固定された第1支持ベース12に回転自在に支持されてい
る。揺動軸61は、第9図及び第10図において説明したよ
うに、巻線位置に配置された鉄芯11の所定のスロットの
開口部近傍の点を中心に、図示しない駆動装置によって
回動する。第1支持ベース12には、モータ62が設置され
ており、このモータ62の図示しない駆動軸に取付けられ
たギアが、上記インデックスギア38に歯合している。
したがって、モータ62によってインデックスギア38が
回動すると、第2支持ベース13が回動して、ホルダ14に
保持された鉄芯11が第6図中矢印aで示す如く回動す
る。こうしてフライヤ16による巻線ラインに、鉄芯11の
所定のスロットを位置合わせすることができる。フライ
ヤ16は、図中矢印bで示す如く高速で回転し、鉄芯11の
所定スロットに電線19を巻き付けてコイルを形成する。
この巻線操作中、揺動軸61が所定角度で往復回動し、鉄
芯11のスロットの継鉄部に電線19を一列に巻線し、更に
その上に重層させていく。所定のスロットへの巻線が終
了すると、フライヤ16の回転が一時停止し、モータ62に
よりインデックスギア38を介して第2支持ベース13が再
び回動し、次のスロットを巻線ラインに位置合わせす
る。このような操作を繰り返すことにより、いくつかの
スロットに巻線してコイルを形成することができる。
回動すると、第2支持ベース13が回動して、ホルダ14に
保持された鉄芯11が第6図中矢印aで示す如く回動す
る。こうしてフライヤ16による巻線ラインに、鉄芯11の
所定のスロットを位置合わせすることができる。フライ
ヤ16は、図中矢印bで示す如く高速で回転し、鉄芯11の
所定スロットに電線19を巻き付けてコイルを形成する。
この巻線操作中、揺動軸61が所定角度で往復回動し、鉄
芯11のスロットの継鉄部に電線19を一列に巻線し、更に
その上に重層させていく。所定のスロットへの巻線が終
了すると、フライヤ16の回転が一時停止し、モータ62に
よりインデックスギア38を介して第2支持ベース13が再
び回動し、次のスロットを巻線ラインに位置合わせす
る。このような操作を繰り返すことにより、いくつかの
スロットに巻線してコイルを形成することができる。
第1図は、巻線終了後の鉄芯11及びフライヤ16の動作
を示している。
を示している。
鉄芯11は、図示を省略したが、外周に絶縁材を被せら
れており、この絶縁材に両端面に突出する突起65が設け
られている。そして、巻線が終了すると、この突起65に
電線19の終端部が引きかけられて固定されるようになっ
ている。すなわち、例えばフライヤ16が第1図中左下に
ある状態で、鉄芯11を矢印c方向に所定角度回動させ
る。この状態で、フライヤ16を矢印d方向に回動させて
図中右上に配置させると、電線19は突起65の一端65aに
引きかけられる。次に、鉄芯11を矢印e方向に所定角度
回動させ、フライヤ16を矢印f方向に回動させて再び図
中左下に配置させると、電線19は突起65の他端65bに引
きかけられる。この動作を数回繰り返すことにより、電
線19の端末が突起65に巻き付けられて固定される。本発
明において、「鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フ
ライヤーを揺動させる」とは上記のような動作を意味し
ている。
れており、この絶縁材に両端面に突出する突起65が設け
られている。そして、巻線が終了すると、この突起65に
電線19の終端部が引きかけられて固定されるようになっ
ている。すなわち、例えばフライヤ16が第1図中左下に
ある状態で、鉄芯11を矢印c方向に所定角度回動させ
る。この状態で、フライヤ16を矢印d方向に回動させて
図中右上に配置させると、電線19は突起65の一端65aに
引きかけられる。次に、鉄芯11を矢印e方向に所定角度
回動させ、フライヤ16を矢印f方向に回動させて再び図
中左下に配置させると、電線19は突起65の他端65bに引
きかけられる。この動作を数回繰り返すことにより、電
線19の端末が突起65に巻き付けられて固定される。本発
明において、「鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フ
ライヤーを揺動させる」とは上記のような動作を意味し
ている。
なお、第6図中、30はカッター兼クランプであり、巻
線操作開始時に電線19の始端部をクランプしており、巻
線操作が終了すると、電線19の始端部を離して電線19の
巻終わり部分に近接し、電線19の巻終わり部分を切断し
て、鉄芯11に巻き付いた方を遊離させるとともに、フラ
イヤ16から延出されている方をクランプするものであ
る。このクランプされた電線19の端部は、次の巻線時の
始端部となる。
線操作開始時に電線19の始端部をクランプしており、巻
線操作が終了すると、電線19の始端部を離して電線19の
巻終わり部分に近接し、電線19の巻終わり部分を切断し
て、鉄芯11に巻き付いた方を遊離させるとともに、フラ
イヤ16から延出されている方をクランプするものであ
る。このクランプされた電線19の端部は、次の巻線時の
始端部となる。
第2の巻線ステーションCにおいても、上記と全く同
様な態様で、巻線手段27及び保持手段28が配置されてお
り、同様にして巻線操作が行なわれるようになってい
る。
様な態様で、巻線手段27及び保持手段28が配置されてお
り、同様にして巻線操作が行なわれるようになってい
る。
更に、排出ステーションDは、巻線が全て完了した鉄
芯11をクランプ装置25がコンベア31上に移動させ、コン
ベア31に鉄芯11を載せて排出するだけの構造であり、特
に説明を要しないものである。
芯11をクランプ装置25がコンベア31上に移動させ、コン
ベア31に鉄芯11を載せて排出するだけの構造であり、特
に説明を要しないものである。
次に、上記の巻線装置による巻線操作の全体的な流れ
を説明する。
を説明する。
第2図に示すように、鉄芯11がコンベア26に載って間
欠的に移動し送られてくる。鉄芯11が第2図中右方向に
配置されたクランプ装置25の真下に位置すると、クラン
プ装置25を前記の態様で鉄芯11を把持する。その後、回
動軸22が90度反時計回りに回動し、鉄芯11を第1の巻線
ステーションBに搬送する。
欠的に移動し送られてくる。鉄芯11が第2図中右方向に
配置されたクランプ装置25の真下に位置すると、クラン
プ装置25を前記の態様で鉄芯11を把持する。その後、回
動軸22が90度反時計回りに回動し、鉄芯11を第1の巻線
ステーションBに搬送する。
第1の巻線ステーションBでは、クランプ装置25が、
前述した態様で、鉄芯11を保持手段28のホルダ14に受け
渡す。保持手段28は、レール29に沿って移動し、鉄芯11
を巻線手段27のフライヤ16に近接させる。第6図に示し
た態様で、鉄芯11の所定のスロットに、例えば主コイル
が巻線される。主コイルの巻線が終了すると、第1図に
示した態様で、鉄芯11の所定の突起65に電線19の終端部
が引きかけられて固定される。その後、カッター兼クラ
ンプ30で電線19の終端部が切断される。
前述した態様で、鉄芯11を保持手段28のホルダ14に受け
渡す。保持手段28は、レール29に沿って移動し、鉄芯11
を巻線手段27のフライヤ16に近接させる。第6図に示し
た態様で、鉄芯11の所定のスロットに、例えば主コイル
が巻線される。主コイルの巻線が終了すると、第1図に
示した態様で、鉄芯11の所定の突起65に電線19の終端部
が引きかけられて固定される。その後、カッター兼クラ
ンプ30で電線19の終端部が切断される。
こうして主コイルが巻き付けられた状態が、第7図に
示されている。すなわち、鉄芯11のいくつかのスロット
に電線19が巻き付けられて主コイルC1が形成されてい
る。図中、19aは電線19の始端部、19bは電線19の終端部
を示している。終端部19bは、突起65に引きかけられて
固定されている。
示されている。すなわち、鉄芯11のいくつかのスロット
に電線19が巻き付けられて主コイルC1が形成されてい
る。図中、19aは電線19の始端部、19bは電線19の終端部
を示している。終端部19bは、突起65に引きかけられて
固定されている。
この巻線操作の間に、回動軸22が90度時計方向に回動
し、各クランプ装置25が最初の位置に復帰している。主
コイルの巻線操作が完了すると、保持手段28は、再びレ
ール29に沿って移動し、鉄芯11を第2図中上方に配置さ
れたクランプ装置25の真下に位置させる。次に、このク
ランプ装置25が、保持手段28のホルダ14から鉄芯11を受
け取り、回動軸22が90度反時計方向に回動して、鉄芯11
を第2の巻線ステーションCに搬送する。
し、各クランプ装置25が最初の位置に復帰している。主
コイルの巻線操作が完了すると、保持手段28は、再びレ
ール29に沿って移動し、鉄芯11を第2図中上方に配置さ
れたクランプ装置25の真下に位置させる。次に、このク
ランプ装置25が、保持手段28のホルダ14から鉄芯11を受
け取り、回動軸22が90度反時計方向に回動して、鉄芯11
を第2の巻線ステーションCに搬送する。
第2の巻線ステーションCにおいて、前記と全く同様
な操作で、鉄芯11の残りのスロットに補助コイルが巻線
される。こうして補助コイルが巻き付けられた状態が第
8図に示されている。すなわち、鉄芯11の残りのスロッ
トに電線19が巻き付けられて補助コイルC2が形成されて
いる。図中、19cは電線19の始端部、19dは電線19の終端
部を示している。終端部19dは、突起65に引きかけられ
て固定されている。なお、第2の巻線ステーションCで
は、巻線操作が全て終了するので、電線19の終端部19d
を必ずしも突起65に引きかけて固定する必要はない。し
かし、その後の工程中にコイルC2が緩むことを防止する
ため、終端部19dを突起65に引きかけれて固定すること
が好ましい。
な操作で、鉄芯11の残りのスロットに補助コイルが巻線
される。こうして補助コイルが巻き付けられた状態が第
8図に示されている。すなわち、鉄芯11の残りのスロッ
トに電線19が巻き付けられて補助コイルC2が形成されて
いる。図中、19cは電線19の始端部、19dは電線19の終端
部を示している。終端部19dは、突起65に引きかけられ
て固定されている。なお、第2の巻線ステーションCで
は、巻線操作が全て終了するので、電線19の終端部19d
を必ずしも突起65に引きかけて固定する必要はない。し
かし、その後の工程中にコイルC2が緩むことを防止する
ため、終端部19dを突起65に引きかけれて固定すること
が好ましい。
この巻線操作中、回動軸22は、再び90度時計方向に回
動し、第2図に示す最初の位置に復帰している。そし
て、第2図中左方向に配置されたクランプ装置25が、第
2図の巻線ステーションCのホルダ14から鉄芯11を受け
取る。次に、回動軸22が再び90度反時計方向に回動し、
クランプ装置25に保持された鉄芯11を、排出ステーショ
ンDに搬送する。排出ステーションDにおいて、クラン
プ装置25は、巻線が全て完了した鉄芯11をコンベア31上
に載置し、コンベア31は鉄芯11を搬出する。
動し、第2図に示す最初の位置に復帰している。そし
て、第2図中左方向に配置されたクランプ装置25が、第
2図の巻線ステーションCのホルダ14から鉄芯11を受け
取る。次に、回動軸22が再び90度反時計方向に回動し、
クランプ装置25に保持された鉄芯11を、排出ステーショ
ンDに搬送する。排出ステーションDにおいて、クラン
プ装置25は、巻線が全て完了した鉄芯11をコンベア31上
に載置し、コンベア31は鉄芯11を搬出する。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、主コイル又は
補助コイルの一方の電線を鉄芯の所定のスロットに巻線
した後、鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フライヤ
ーを揺動させることにより、鉄芯の外周を覆う絶縁材の
両端面に突出する突起に電線の終端部を引きかけて固定
し、次に主コイル又は補助コイルの他方の電線を鉄芯の
残りのスロットに巻線するようにしたもので、主コイル
と補助コイルの巻線操作を連続して機械的に行なうこと
ができ、分割固定子鉄芯における巻線操作を全て自動化
して生産性を高めることができる。
補助コイルの一方の電線を鉄芯の所定のスロットに巻線
した後、鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フライヤ
ーを揺動させることにより、鉄芯の外周を覆う絶縁材の
両端面に突出する突起に電線の終端部を引きかけて固定
し、次に主コイル又は補助コイルの他方の電線を鉄芯の
残りのスロットに巻線するようにしたもので、主コイル
と補助コイルの巻線操作を連続して機械的に行なうこと
ができ、分割固定子鉄芯における巻線操作を全て自動化
して生産性を高めることができる。
第1〜8図は本発明の一実施例を示し、第1図は電線の
終端部を突起に引きかけるときの鉄芯及びフライヤの動
作を示す斜視説明図、第2図は巻線装置の全体を示す概
略平面図、第3図は供給ステーションにおいてコンベア
で搬送されてくる鉄芯をクランプ装置で受け取る状態を
示す斜視説明図、第4図は第1の巻線ステーションにお
いてクランプ装置に保持された鉄芯を保持手段のホルダ
に受け渡す状態を示す斜視説明図、第5図は保持手段の
ホルダとそのネジ締め装置を示す断面図、第6図は第1
の巻線ステーションにおいてホルダに保持された鉄芯に
フライヤで巻線を施す状態を示す斜視説明図、第7図は
第1の巻線ステーションで鉄芯に主コイルを巻線した状
態を示す斜視説明図、第8図は第2の巻線ステーション
で鉄芯に補助コイルを巻線した状態を示す斜視説明図、
第9図は分割固定子鉄芯の巻線装置の一般的な構造を示
す概略説明図、第10図は同巻線装置により鉄芯の所定の
スロットに巻線する状態を示す説明図である。 図中、11は鉄芯、12は第1支持ベース、13は第2支持ベ
ース、14はホルダ、15は回転軸、16はフライヤ、19は電
線、19a、19cは始端部、19b、19dは終端部、22は回動
軸、23はヘッド、24はアーム、25はクランプ装置、26は
コンベア、27は巻線手段、28は保持手段、29はレール、
30はカッター兼クランプ、37はクランプ、38はインデッ
クスギア、40は溝部、41はネジ締め装置、43はスライド
板、44はボルト、60は回転軸、61は揺動軸、65は突起、
Aは鉄芯の供給ステーション、Bは第1の巻線ステーシ
ョン、Cは第2の巻線ステーション、Dは鉄芯の排出ス
テーション、c〜eは電線の終端部を鉄芯の突起に引き
かけるときの鉄芯とフライヤの動作を順に示す矢印であ
る。
終端部を突起に引きかけるときの鉄芯及びフライヤの動
作を示す斜視説明図、第2図は巻線装置の全体を示す概
略平面図、第3図は供給ステーションにおいてコンベア
で搬送されてくる鉄芯をクランプ装置で受け取る状態を
示す斜視説明図、第4図は第1の巻線ステーションにお
いてクランプ装置に保持された鉄芯を保持手段のホルダ
に受け渡す状態を示す斜視説明図、第5図は保持手段の
ホルダとそのネジ締め装置を示す断面図、第6図は第1
の巻線ステーションにおいてホルダに保持された鉄芯に
フライヤで巻線を施す状態を示す斜視説明図、第7図は
第1の巻線ステーションで鉄芯に主コイルを巻線した状
態を示す斜視説明図、第8図は第2の巻線ステーション
で鉄芯に補助コイルを巻線した状態を示す斜視説明図、
第9図は分割固定子鉄芯の巻線装置の一般的な構造を示
す概略説明図、第10図は同巻線装置により鉄芯の所定の
スロットに巻線する状態を示す説明図である。 図中、11は鉄芯、12は第1支持ベース、13は第2支持ベ
ース、14はホルダ、15は回転軸、16はフライヤ、19は電
線、19a、19cは始端部、19b、19dは終端部、22は回動
軸、23はヘッド、24はアーム、25はクランプ装置、26は
コンベア、27は巻線手段、28は保持手段、29はレール、
30はカッター兼クランプ、37はクランプ、38はインデッ
クスギア、40は溝部、41はネジ締め装置、43はスライド
板、44はボルト、60は回転軸、61は揺動軸、65は突起、
Aは鉄芯の供給ステーション、Bは第1の巻線ステーシ
ョン、Cは第2の巻線ステーション、Dは鉄芯の排出ス
テーション、c〜eは電線の終端部を鉄芯の突起に引き
かけるときの鉄芯とフライヤの動作を順に示す矢印であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】分割固定子鉄芯に主コイルと補助コイルを
巻き付ける巻線方法において、主コイル又は補助コイル
の一方の電線を前記鉄芯の所定のスロットに巻線した
後、前記鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、フライヤ
ーを揺動させることにより、前記鉄心の外周を覆う絶縁
材の両端面に突出する突起に、電線の終端部を引きかけ
て固定し、手作業工程を要することなく、続いて主コイ
ル又は補助コイルの他方の電線を鉄芯の残りのスロット
に巻線することを特徴とする分割固定子鉄芯への巻線方
法。 - 【請求項2】基台上面に立設された回動軸に、外周3方
向に等角度で延出されたアームが設けられ、これらのア
ームに分割固定子鉄芯のクランプが昇降自在に支持さ
れ、前記回動軸が前記アームの取付け角度で往復回動す
る搬送手段を備え、 前記回動軸が往復回動するとき、前記アームの前記クラ
ンプが位置する4つの箇所が、それぞれ前記鉄芯の供給
ステーション、第1のコイル巻線ステーション、第2の
コイル巻線ステーション、前記鉄芯の排出ステーション
とされ、 前記第1のコイル巻線ステーションと、前記第2のコイ
ル巻線ステーションに、 前記鉄芯を保持し、鉄芯の軸心を中心に回動可能で、か
つ、鉄芯の所定のスロット開口部近傍を中心に回動可能
な保持手段と、 前記保持手段によって保持された前記鉄芯の所定のスロ
ットにコイルを巻線するフライヤとが設けられた装置か
らなり、 前記第1のコイル巻線ステーションで主コイル又は補助
コイルの一方の電線を前記鉄芯の所定のスロットに巻線
した後、 前記鉄芯の軸心を中心に揺動させ、かつ、前記フライヤ
ーを揺動させることにより、前記鉄芯の外周を覆う絶縁
材の両端面に突出する突起に、電線の終端部を引きかけ
て固定し、 前記第2のコイル巻線ステーションで、主コイル又は補
助コイルの他方の電線を前記鉄芯の残りのスロットに巻
線するようにしたことを特徴とする分割固定子鉄芯への
巻線装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1556990A JP2810186B2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | 分割固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1556990A JP2810186B2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | 分割固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03222655A JPH03222655A (ja) | 1991-10-01 |
JP2810186B2 true JP2810186B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=11892374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1556990A Expired - Lifetime JP2810186B2 (ja) | 1990-01-25 | 1990-01-25 | 分割固定子鉄芯への巻線方法及び巻線装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2810186B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104319957B (zh) * | 2014-09-26 | 2017-08-11 | 广东威灵电机制造有限公司 | 定子绕线方式及定子、电机 |
CN109921584B (zh) * | 2018-09-25 | 2024-06-07 | 广东顺德三合工业自动化设备股份有限公司 | 一种半铁芯定子针式绕线机的导线挡板机构 |
-
1990
- 1990-01-25 JP JP1556990A patent/JP2810186B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03222655A (ja) | 1991-10-01 |
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