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JP2801226B2 - 吸着体 - Google Patents

吸着体

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Publication number
JP2801226B2
JP2801226B2 JP63320005A JP32000588A JP2801226B2 JP 2801226 B2 JP2801226 B2 JP 2801226B2 JP 63320005 A JP63320005 A JP 63320005A JP 32000588 A JP32000588 A JP 32000588A JP 2801226 B2 JP2801226 B2 JP 2801226B2
Authority
JP
Japan
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adsorbent
permeable
powdery
gas
particulate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP63320005A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02164414A (ja
Inventor
晃 千田
Original Assignee
ダイエー食品工業株式会社
株式会社ディエムエル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイエー食品工業株式会社, 株式会社ディエムエル filed Critical ダイエー食品工業株式会社
Priority to JP63320005A priority Critical patent/JP2801226B2/ja
Publication of JPH02164414A publication Critical patent/JPH02164414A/ja
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、吸着体に関し、特に平板状または容器状を
なす吸着体に関する。
「従来技術およびその問題点」 活性炭等の粒状または粉状吸着剤を用いた吸着体は、
例えば冷蔵庫の脱臭剤として広く用いられているが、吸
着剤は、吸湿すると、つまり水分を吸着すると、ガスの
吸着能が急激に低下する性質がある。ところが特別に加
湿しない家庭用の冷蔵庫内は、低湿度であり、また吸着
剤はケース内に収められているために、吸湿する可能性
が少なく、この吸湿の問題がクローズアップされること
はなかった。
他方本出願人は、特開昭62−190068号において、生鮮
品の発する老化有害物質を吸着すると、生鮮品の鮮度維
持が図れることを見出し、冷蔵庫内にこの老化有害物質
を吸着する吸着剤を設けることを提案した。老化有害物
質は、植物性の生鮮品にあってはエチレン、二酸化エチ
レン、フェニルエチレン、メチルエチルカルビノール等
であり、動物性の生鮮品にあっては、揮発性塩基窒素ト
リメチルアミンであることが現在判明している。
本発明者はこの出願の技術内容をさらに進め、生鮮品
の発する老化有害物質をより効果的に、かつ簡単に除去
する吸着体を開発してきた。ところがこの開発の過程に
おいて、吸着剤の吸湿性が大吸着すると、ガスの吸着能
が急激に低下する性質がある。ところが特別に加湿しな
い家庭用の冷蔵庫内は、低湿度であり、また吸着剤はケ
ース内に収められているために、吸湿する可能性が少な
く、この吸湿の問題がクローズアップされることはなか
った。
他方本出願人は、特開昭62−190068号において、生鮮
品の発する老化有害物質を吸着すると、生鮮品の鮮度維
持が図れることを見出し、冷蔵庫内にこの老化有害物質
を吸着する吸着剤を設けることを提案した。老化有害物
質は、植物性の生鮮品にあってはエチレン、二酸化エチ
レン、フェニルエチレン、メチルエチルカルビノール等
であり、動物性の生鮮品にあっては、揮発性塩基窒素ト
リメチルアミンであることが現在判明している。
本発明者はこの出願の技術内容をさらに進め、生鮮品
の発する老化有害物質をより効果的に、かつ簡単に除去
する吸着体を開発してきた。ところがこの開発の過程に
おいて、吸着剤の吸湿性が大きな問題としてクローズア
ップされた。すなわち本発明者はこれらの吸着剤を直接
生鮮品に接触させると、簡単かつ効果的に老化有害物質
の除去ができることを見出したが、生鮮品と接触させる
と、吸湿しやすく、吸湿すると、有害物質の吸着効果が
消失してしまうのである。
「発明の目的」 従って本発明は、生鮮品等の被吸着体に直接または極
めて直接に近い状態で接触させることができ、しかも吸
湿による吸着能の低下のないまたは少ない吸着体を得る
ことを目的とする。
「発明の概要」 本発明は、被吸着体に直接吸着材を接触させるため
に、通気性の板状基板の表裏の少なくとも一面に粒状ま
たは粉状の吸着剤層を設けることを着想の出発点とし、
さらに吸着剤の吸湿を防ぐために、これに通気非透水皮
膜層を付すという着想を加えて完成されたものである。
すなわち本発明の吸着体は、通気性を有する薄板基材
の表裏の少なくとも一面に、粒状または粉状吸着剤層が
設けられていること、及びこの粒状または粉状吸着剤に
は、フッ素樹脂系溶剤をフロンガスに混合したものをス
プレーして形成した通気非透水皮膜が付されていること
を特徴としている。
また本発明は、通気性を有する一対の薄板基材の間
に、粒状または粉状吸着剤層が挟着されていること、及
びこの粒状または粉状吸着剤には、フッ素樹脂系溶剤を
フロンガスに混合したものをスプレーして形成した通気
非透水皮膜が付されていることを特徴としている。
本発明の通気非透水皮膜は、一般的に防水加工スプレ
ーとして知られているスプレー、つまりフッ素樹脂系溶
剤にフロンガスを混合したスプレーを用いて形成する。
これを粒状または粉状吸着材にスプレーすると、溌水性
で通気性を有する皮膜、すなわち通気非透水皮膜が形成
される。この通気非透水皮膜は、板状基板に設けるべき
吸着剤の厚さ、粒度等の要素に応じ、板状基板に付着さ
せる前または後のいずれかにおいて、該吸着剤に形成さ
れる。
薄板基材は、例えば木製パルプから形成すると、通気
性、柔軟性、あるいはこれを容器状に加工する際の加工
性に優れる。すなわち本吸着体は、植物性あるいは動物
性の生鮮品の上または下に直接置き、あるいはこれを容
器状にしてその中に生鮮品を入れて使用するのを一つの
使用態様としている。このため通気性のみならず、柔軟
性および加工性も必要な要素である。
粒状または粉状吸着体は、活性炭、赤医王石、青医王
石(石川県医王山で産出される石、赤色のものを赤医王
石、青色のものを青医王石という)珊瑚、ゼオライトま
たはこれらの混合物から構成することができる。中でも
赤医王石、青医王石、珊瑚、ソメライトまたはこれらの
混合物が好ましく、さらにこれにソルビン酸カリウムを
混合すると、より優れた吸着能および吸着持続率を高め
ることができる。
粒状または粉状吸着剤の粒度は、吸着作用に有効な広
い表面積を確保するために、500メッシュ以上であるこ
とが好ましい。
さらに本発明は、粒状または粉状の吸着剤に、フッ素
樹脂系溶剤をフロンガスに混合したものをスプレーして
形成した通気非透水皮膜を付して供給することも可能で
ある。
「発明の実施例」 以下図示実施例について本発明を説明する。第1図は
本発明によるシート状吸着体11の概念図である。このシ
ート状吸着体11はその厚さ方向の中心に木製パルプから
なる薄板基材12を有し、この薄板基材12の表裏に、粒状
または粉状の吸着剤層13が付着形成されている。そして
この吸着剤層13には、通気非透水皮膜14が形成されてい
る。
通気非透水皮膜14は、第3図に模式的に示すように、
吸着剤層13を構成する個々の粒子に均一に形成すること
が望ましく、このような形態で供給してもよい。しかし
吸着剤層13の厚さが薄い場合には、これを薄板基材12に
付着させた後、通気非透水皮膜形成用(防水加工用)の
スプレーを噴霧して形成しても、実用上十分な非透水性
(溌水性)と通気性を有する吸着剤層13の層を得ること
が可能である。また薄板基材12に形成すべき吸着剤層13
の厚さが厚い場合には、薄く展開した吸着剤に対して同
スプレーを噴霧して通気非透水皮膜14を形成し、次にこ
の通気非通水皮膜14を有する吸着剤を適当な厚さだけ薄
板基材12に付着させることもできる。
この通気非透水皮膜14を有する吸着剤層13は、第2図
に模式的に示すように、一対の薄板基材12の間に挟着支
持してもよい。
吸着剤層13は、活性炭、赤医王石、青医王石、珊瑚、
ゼオライトの粒状体または粉状体、あるいはこれらの混
合物からなるもので、その粒度は500メッシュ以上とす
ることが好ましい。500メッシュ以下では、十分な吸着
面積を得ることができず、十分な吸着能が得られない。
中でも、赤医王石、青医王石および珊瑚の混合物は、生
鮮品の上記老化有害物質の吸着能が高い。
吸着剤層13にはさらに、ソルビン酸カリウムを混合さ
せることが好ましい。ソルビン酸カリウムは、かびの発
生を防止する作用を持っており、本シート状吸着体11を
長期使用する場合に有効である。すなわち本シート状吸
着体11は、例えば生鮮品の上に置いて使用するものであ
るが、生鮮品の鮮度保持効果が高いため、1週間以上そ
のまま使用することがある。このような長期使用に際
し、ソルビン酸カルウムは、かびの発生防止に有効に作
用する。このソルビン酸カリウムは、吸着剤層13の全体
重量に対し2〜3重量%程度加えるとよい結果が得られ
る。
次は、本発明のシート状吸着体11の使用態様の例であ
る。
青果物入りパッケージ内に並べた青果物の下または上
に敷く。
青果物入りパッケージ内において、青果物を載せる仕
切りトレーとして用いる。
鮮魚を入れた箱のうえに敷く。
シート状吸着体11または薄板基材12を卵容器に加工
し、卵を入れる。
これらの使用態様は、冷蔵庫の内外において可能であ
る。そしてこれらの使用態様により、いずれもこれに接
触する生鮮品の鮮度を長期に渡り保持できることが確認
された。すなわち通気非透水皮膜14の非吸湿性(溌水
性)により、吸着剤層13の吸着能の低下を抑え、1週間
以上の長期に渡り、生鮮品の発する老化有害物質を吸着
して、その鮮度低下を防止できる。
本発明のシート状吸着体11の厚さは、その使用目的に
応じ、柔軟性等の要素を考慮して、0.5〜5mm程度の範囲
で形成することができる。
次に実験結果によって、本発明の効果を説明する。
薄板基材12の材質、厚さ; 木製パルブ、0.1mm 吸着剤層13の構成材料、比率及び厚さ; 活性炭15%、赤医王石20%、青医王石15%、珊瑚10
%、ゼオライト40%(重量%)厚さ0.38〜0.43mm(第1
図の両面吸着剤層タイプ) 通気非透水皮膜14の材料、形成処理方法及び厚さ;フッ
素樹脂系溶媒をフロンガスに混合したスプレーを塗布、
塗布厚0.02〜0.05mm 以上のシート状吸着体11に対し、次表に示す濃度の原
臭を加湿空気とともに閉じられた系内において循環さ
せ、その原臭の経過時間による残存率及び原臭がなくな
るまでの時間を測定した。
「発明の効果」 以上のように本発明の吸着体は、吸着剤層の吸湿を防
止して吸着性能を持続させることができる。また吸着剤
層は、薄板基材に設けられるので、生鮮品に容易に接触
状態とすることができ、生鮮品に容易に接触状態とする
ことができ、生鮮品が発する老化有害物質を効果的に吸
着して、鮮度の低下を防止することができる。さらに、
粒状または粉状吸着剤に、直接フッ素樹脂系溶剤をフロ
ンガスに混合したものをスプレーして通気非透水皮膜を
形成すれば、より広い用途に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はそれぞれ本発明の吸着体の実施例を示
す模式断面図、第3図は吸着剤層の粒子に形成される通
気非透水皮膜の模式図である。 11……シート状吸着体、12……薄板基材、13……粒状ま
たは粉状吸着剤(層)、14……通気非透水皮膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 53/04 B01J 20/28

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通気性を有する薄板基材の表裏の少なくと
    も一面に、粒状または粉状吸着剤層が設けられているこ
    と、及びこの粒状または粉状吸着剤に、フッ素樹脂系溶
    剤をフロンガスに混合したものをスプレーして形成した
    通気非透水皮膜が付されていることを特徴とする吸着
    体。
  2. 【請求項2】通気性を有する一対の薄板基材の間に、粒
    状または粉状吸着剤層が挟着されていること、及びこの
    粒状または粉状吸着剤に、フッ素樹脂系溶剤をフロンガ
    スに混合したものをスプレーして形成した通気非透水皮
    膜が付されていることを特徴とする吸着体。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の吸着体において、
    薄板基材は、木製パルプからなっている吸着体。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の吸着体において、
    粒状または粉状吸着体は、活性炭、赤医王石、青医王
    石、珊瑚、ゼオライトまたはこれらの混合物からなって
    いる吸着体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の吸着体において、粒状また
    は粉状吸着剤にはさらに、ソルビン酸カリウムが混合さ
    れている吸着体。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の吸着体において、
    粒状または粉状吸着剤の粒度は、500メッシュ以上であ
    る吸着体。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか1項の吸着体
    において、薄板基材は、所定の凹凸を付した容器状をな
    している吸着体。
  8. 【請求項8】粒状または粉状の吸着剤に、フッ素樹脂系
    溶剤をフロンガスに混合したものをスプレーして形成し
    た通気非透水皮膜を付したことを特徴とする吸着体。
JP63320005A 1988-12-19 1988-12-19 吸着体 Expired - Lifetime JP2801226B2 (ja)

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JPH02164414A JPH02164414A (ja) 1990-06-25
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