JP2799274B2 - マットレス装置およびその製法 - Google Patents
マットレス装置およびその製法Info
- Publication number
- JP2799274B2 JP2799274B2 JP2896993A JP2896993A JP2799274B2 JP 2799274 B2 JP2799274 B2 JP 2799274B2 JP 2896993 A JP2896993 A JP 2896993A JP 2896993 A JP2896993 A JP 2896993A JP 2799274 B2 JP2799274 B2 JP 2799274B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spring unit
- padding
- flange cloth
- connecting member
- mirror
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
Description
詰め物を積層し、この積層体を外装体で被覆して形成さ
れるマットレス装置およびその製法に関する。
ルスプリングを行列状に連結して構成されたスプリング
ユニットを有し、このスプリングユニットには化繊綿や
ウレタンフォ−ムなどの詰め物が積層される。この積層
体は鏡部とまち部とで形成された外装体によって被覆さ
れている。
は、上記詰め物が上記スプリングユニットに対してずれ
動くのを防止するため、上記詰め物を上記スプリングユ
ニットに多数のクリップで連結固定している。また、外
装体がスプリングユニットに対してずれ動くのを防止す
るため、一端を上記鏡部の内面に連結固定してフランジ
布を設け、このフランジ布の他端を上記スプリングユニ
ットの周辺部に、詰め物と同様、クリップによって連結
固定するようにしている。
リップおよびフランジ布によってずれ動くのが防止さ
れ、上記外装体は上記フランジ布によってずれ動くのが
防止される。
グユニットに多数のクリップによって連結する作業は非
常に多くの手間が掛かるから、生産性の低下を招くとい
うことがあり、また上記フランジ布をスプリングユニッ
トによって連結するという作業にも多くの手間が掛かる
ということがある。
損傷したため、廃棄しなければならないような場合、最
近では廃棄物は材料の種類ごとに分けて廃棄しなけれ
ば、収集してもらえないという、いわゆる分別収集のシ
ステムが採用されている地域が多い。分別収集が行われ
ている地域でマットレス装置を廃棄する場合、金属部分
であるスプリングユニットと、化繊綿等からなる詰め物
および外装体とを分けて廃棄しなければならない。
よってスプリングユニットに連結されていると、このス
プリングユニットから上記詰め物を取外すのが容易でな
く、同様にスプリングユニットから外装体を取外すのも
容易でないということがあるから、廃棄時における分解
作業に多くの手間が掛かるということがある。
ットレス装置は詰め物をスプリングユニットに多数のク
リップで連結し、また外装体もフランジ布を介して上記
スプリングユニットにクリップで連結しているため、そ
の組立作業に多くの手間が掛かるということがあり、さ
らに廃棄時に素材ごとに分解しなければならない場合に
は、その分解作業に手間が掛かるということがあった。
で、その目的とするところは、多数のクリップを用いる
ことなく詰め物および外装体をスプリングユニットに保
持固定することができ、しかも分解も容易に行うことが
できるようにしたマットレス装置およびその製法を提供
することにある。
置は、上面および下面を有するスプリングユニットと、
このスプリングユニットの少なくとも上面に積層される
詰め物と、この詰め物と上記スプリングユニットとの積
層体の少なくとも上面を覆う鏡部および外周面を覆うま
ち部とを有する外装体と、上記鏡部の内面周辺部に一端
部が連結されて設けられたフランジ布と、熱収縮性の合
成樹脂によって形成され上記スプリングユニットの外周
面全長にわたりかつ上記フランジ布の他端部を保持して
設けられ加熱されて収縮することで上記フランジ布を上
記スプリングユニットに固定する連結部材とを具備した
ことを特徴とする。
リングユニットの上下面の少なくとも上面に詰め物が積
層された積層体を鏡部とまち部とを有する外装体で被覆
してなるマットレス装置を製造する方法において、上記
スプリングユニットの少なくとも上面に上記詰め物を積
層する工程と、上記鏡部の内面周辺部にフランジ布の一
端部を連結する工程と、上記スプリングユニットの外周
面全長にわたりかつ上記フランジ布の他端部を保持して
熱収縮性の合成樹脂からなる連結部材を設ける工程と、
上記連結部材を加熱することで収縮させて上記フランジ
布の他端部を上記スプリングユニットに固定する工程と
を具備したことを特徴とする。
ットの外周面全長にわたり、かつフランジ布の他端部を
保持して設けられた連結部材を加熱して収縮させること
で、上記フランジ布の他端部を上記連結部材によってス
プリングユニットに固定することができる。フランジ布
がスプリングユニットに固定されると、このフランジ布
を介して外装体および詰め物をスプリングユニットに固
定できる。分解時には連結部材を切断除去するだけで、
外装体および詰め物をスプリングユニットから分離でき
る。
明する。
示し、図1に示すマットレス装置はスプリングユニット
1を有する。このスプリングユニット1は多数のコイル
スプリング2を行列状に配置し、隣り合うコイルスプリ
ング2の上下端面をヘリカル線3で連結して形成されて
いる。このスプリングユニット1の上下面周縁部には枠
線4が図示しないクリップによって連結されている。
れぞれフェルトなどのシ−ト状の保護材5を介して上記
スプリングユニット1の上下面よりもわずかに大きな矩
形状に形成された詰め物6が積層載置されている。この
詰め物6はたとえば化繊綿を所定の厚さの層状に圧縮成
形したものが用いられている。
積層体は外装体7によって被覆されている。この外装体
7は上記スプリングユニット1の上下面にそれぞれ積層
される上鏡部8と下鏡部9および外周面を被覆したまち
部10とからなる。これら鏡部8、9とまち部10と
は、それぞれ表地8a、9a、10aと裏地8b、9
b、10bとの間にシ−ト状のウレタンフォ−ム8c、
9c、10cを設け、これら三者を一体的にキルテイン
グしてなる。上記まち部10の上下端部は、上記上鏡地
8と下鏡地9との周辺部にテ−プ11よって一体的に縫
合されている。
周辺部の全周にわたってフランジ布12の幅方向一端部
が縫着されていて、他端部は図2に示すように上記詰め
物6の外周面を覆っている。上記フランジ布12の他端
部外面である、スプリングユニット1の高さ方向両端部
の枠線4の部分には、比較的軟質な熱収縮性の合成樹脂
テ−プをル−プ状に形成した、連結部材13が上記詰め
物6の弾力性を利用して保持されている。
熱収縮性の樹脂としては、塩化ビニル樹脂、EPT、P
ETP、架橋ポリエチレン、シリコ−ンゴムなどが用い
られ、これら樹脂を加熱成形し、その成形品を再加熱す
ることで原形に戻ろうとする現象を利用している。した
がって、上記連結部材13を加熱すると、この連結部材
13はそのル−プ形状が収縮するから、フランジ布12
の他端部は詰め物6の周辺部を包み込むようにしてスプ
リングユニット1の外周面に押付けられて固定される。
ット1に固定されると、その一端部が連結された各鏡部
8、9も上記スプリングユニット1に固定され、周辺部
が包み込まれた詰め物6も上記スプリングユニット1に
固定されることになる。
連結部材13を熱収縮させたのち、その上下端部が上記
各鏡部8、9の周辺部にテ−プ12によって上述したよ
うに縫着される。
ス装置の製造工程を示す。図3(a)は第1の工程を示
し、この第1の工程ではスプリングユニット1の上下面
に保護材5を介して詰め物6および各鏡部8、9が積層
される。各鏡部8、9の内面周辺部に一端部を縫合した
フランジ布12の他端部は、詰め物6の外周面を覆う状
態となる。
および鏡部8、9を積層したならば、第2の工程として
図3(b)に示すように、フランジ布12の他端部外周
面にル−プ状の連結部材13を設ける。
て連結部材13が設けられたスプリングユニット1、詰
め物6および鏡部8、9の積層体はコンベア21によっ
て温風加熱炉22内へ搬入される。上記加熱炉22内の
温風は連結部材13を加熱収縮させることができる温度
である、50〜130℃であって、その温度で上記積層
体とともに連結部材13が加熱されて収縮すると、フラ
ンジ布12の他端部をスプリングユニット1の外周面に
押付けて固定する。フランジ布12の他端部がスプリン
グユニット1に固定されれば、詰め物6と鏡部8、9も
上記スプリングユニット1に固定されることになる。
熱炉22から搬出された積層体のスプリングユニット1
の外周面がまち部10によって被覆され、ついでこのま
ち部10の上下端部が上記上鏡部8と下鏡部9の周辺部
にテ−プ12によって縫合されることで、図1に示すマ
ットレス装置が製造されることになる。
れば、スプリングユニット1の上下面に積層された各詰
め物6および鏡部8、9は、これら鏡部8、9に一端部
を連結して設けられたフランジ布12の他端部を介して
上記スプリングユニット1に固定されている。つまり、
連結部材13を熱収縮させてフランジ布12をスプリン
グユニット1の外周面に固定することで、詰め物6およ
び外装体7が上記スプリングユニット1に固定されてい
る。
された詰め物6や鏡部8、9を、従来のようにたくさん
のクリップを用いてスプリングユニット1に連結せずに
すみ、上記連結部材13を熱収縮させるだけで上記スプ
リングユニット1に連結固定することができるから、上
記詰め物6や鏡部8、9をスプリングユニット1に連結
固定する作業を、容易かつ迅速に、しかも手作業によら
ず、自動化して行うことができる。
るため、スプリングユニット1と詰め物6および外装体
7とを分離する場合には、まち部10を鏡部8、9に連
結したテ−プ11を外し、上記まち部10をスプリング
ユニット1の外周面から除去したのち、スプリングユニ
ット1の外周面を締付けた連結部材13を、たとえばカ
ッタなどで幅方向に沿って切断する。それによって、上
記連結部材13をスプリングユニット1の外周面から除
去すれば、フランジ布12の他端部の固定状態を解除す
ることができる。
8、9を上記スプリングユニット1から分離することが
できる。すなわち、廃棄時においては、テ−プ状の合成
樹脂によって形成された連結部材13を切断するという
比較的容易な作業によって上記スプリングユニット1か
ら詰め物6や外装体7を分離することができる。
の実施例は、フランジ布12の他端部を一端部よりも長
く形成し、その他端部でスプリングユニット1の周辺部
に位置するコイルスプリング2の巻線部分2aを覆うこ
とができるようにする。そして、上記コイルスプリング
2の巻線部分2aで、上記フランジ布12の他端部を連
結部材13によって保持固定するようにしたもので、こ
のような構成であっても、上記第1の実施例と同様の作
用効果が得られる。
の第3の実施例は、外装体7の上鏡部7とまち部10と
が一体形成されたもので、このような構成によれば、連
結部材13を収縮させたのち、上記まち部10の下端部
と下鏡部9の周辺部とをテ−プ11によって縫着するだ
けでよい。
他端部と連結部材13とを、たとえば50℃程度の温度
で硬化するホットメルト接着剤で部分的に接着しておけ
ば、熱収縮した連結部材13はフランジ布12と一体的
になるから、上記連結部材13が位置ずれするのを防止
できる。
下面にそれぞれ詰め物および外装体の鏡部が設けられ
る、いわゆる両面マットレスについて説明したが、基板
上にスプリングユニットを固定して設け、その上面だけ
に詰め物を設け、その上面および外周面を外装体で覆
う、いわゆるボトムマットレスにも、この発明を適用す
ることができる。
ランジ布は、その周辺部の全周に亘って連続的に設けて
もよいが、部分的に設けるようにしてもよく、いずれの
構成であっても差支えない。さらに連結部材はテ−プ状
に限られず、チュ−ブ状であってもよい。
構成する鏡部の内面周辺部にフランジ布の一端部を連結
し、このフランジ布の他端部を、スプリングユニットの
外周面全長にわたって設けられる熱収縮性の合成樹脂か
らなる連結部材で保持し、この連結部材を収縮させるこ
とで上記スプリングユニットに固定するようにした。
フランジ布を介してスプリングユニットに固定されるか
ら、従来のように多数のクリップを用いずにすみ、その
連結作業の容易化や迅速化を計ることができる。しか
も、連結部材を熱収縮させる作業は、容易に自動化する
ことが可能であるから、そのことによっても生産性の向
上を計ることができる。
収集が行われている地域で廃棄するに際しては、合成樹
脂製の連結部材を切断することで、外装体や詰め物をス
プリングユニットから分離することができるから、上記
マットレス装置を構成する部品を材料ごとに別ける作業
を容易に行うことができる。
の一部分の断面図。
断面図。
の一部分の断面図。
の一部分の断面図。
9…鏡部、10…まち部、12…フランジ布、13…連
結部材。
Claims (2)
- 【請求項1】 上面および下面を有するスプリングユニ
ットと、このスプリングユニットの少なくとも上面に積
層される詰め物と、この詰め物と上記スプリングユニッ
トとの積層体の少なくとも上面を覆う鏡部および外周面
を覆うまち部とを有する外装体と、上記鏡部の内面周辺
部に一端部が連結されて設けられたフランジ布と、熱収
縮性の合成樹脂によって形成され上記スプリングユニッ
トの外周面全長にわたりかつ上記フランジ布の他端部を
保持して設けられ加熱されて収縮することで上記フラン
ジ布を上記スプリングユニットに固定する連結部材とを
具備したことを特徴とするマットレス装置。 - 【請求項2】 スプリングユニットの上下面の少なくと
も上面に詰め物が積層された積層体を鏡部とまち部とを
有する外装体で被覆してなるマットレス装置を製造する
方法において、上記スプリングユニットの少なくとも上
面に上記詰め物を積層する工程と、上記鏡部の内面周辺
部にフランジ布の一端部を連結する工程と、上記スプリ
ングユニットの外周面全長にわたりかつ上記フランジ布
の他端部を保持して熱収縮性の合成樹脂からなる連結部
材を設ける工程と、上記連結部材を加熱することで収縮
させて上記フランジ布の他端部を上記スプリングユニッ
トに固定する工程とを具備したことを特徴とするマット
レス装置に製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2896993A JP2799274B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | マットレス装置およびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2896993A JP2799274B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | マットレス装置およびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06237842A JPH06237842A (ja) | 1994-08-30 |
JP2799274B2 true JP2799274B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=12263252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2896993A Expired - Fee Related JP2799274B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | マットレス装置およびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799274B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP2896993A patent/JP2799274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06237842A (ja) | 1994-08-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0611538B1 (en) | Mattress apparatus and method for manufacturing the same | |
JPS60113375A (ja) | フロツピ−デイスクジヤケツト | |
JP2799274B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP3025856B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2799277B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2959924B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2691114B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2802872B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2802875B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2691115B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2802880B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2802881B2 (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2959930B2 (ja) | マットレス装置 | |
JP2961636B2 (ja) | マットレス装置 | |
JP5216250B2 (ja) | マットレス装置及びマットレス装置のリサイクル方法 | |
JPH11137376A (ja) | マットレス装置およびその製法 | |
JP2802873B2 (ja) | マットレス装置 | |
JP2553744Y2 (ja) | マットレス装置 | |
JP2802877B2 (ja) | マットレス装置 | |
JPH08117062A (ja) | マットレス | |
JP2529648B2 (ja) | ディスクホルダ―の製造方法 | |
JP2850188B2 (ja) | 車両用シ−トおよびその製法 | |
JPS5855688Y2 (ja) | セラミツクフイルタ | |
JP2004359300A (ja) | 束巻き電線 | |
JP3849502B2 (ja) | 面状採暖具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100703 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110703 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110703 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |