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JP2777489B2 - ペプチド、抗体、抗体の製法並びにα1―ミクログロブリンを測定する方法及び試験片 - Google Patents

ペプチド、抗体、抗体の製法並びにα1―ミクログロブリンを測定する方法及び試験片

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JP2777489B2
JP2777489B2 JP3195297A JP19529791A JP2777489B2 JP 2777489 B2 JP2777489 B2 JP 2777489B2 JP 3195297 A JP3195297 A JP 3195297A JP 19529791 A JP19529791 A JP 19529791A JP 2777489 B2 JP2777489 B2 JP 2777489B2
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JP
Japan
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microglobulin
antibody
peptide
amino acid
human
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コペツキ エルハルト
クライン クリスティアン
マンゴルト ディーター
シュトック ヴェルナー
シュリプフェンバッハー ライナー
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Roche Diagnostics GmbH
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料液体中のヒトα1
−ミクログロブリンをイムノアッセイ法により測定する
方法並びに試料液体中のα1−ミクログロブリンを分析
測定するための試験担体及び試料液体を本発明による試
験担体で分析試験する方法に使用することのできるペプ
チド及び抗体に関する。
【0002】
【従来の技術】タンパク質HCとしても知られているα
1−ミクログロブリンはヒト血清、脳脊髄液及び尿中に
出現する。血しょう中ではα1−ミクログロブリンは遊
離形でもまたIgAとの複合体でも出現する。それはα
2μ−グロビン−タンパク質系に包含され、この系には
例えばタンパク質α2μ−グロビン、β−ラクトグロブ
リン、レチノール結合タンパク質、アポリポタンパク質
D、嗅上皮からのBGタンパク質及びα1−ミクログロ
ブリンも包含される。これらのタンパク質の生物学的機
能は体液中の疎水性低分子の結合及び輸送であると思わ
れる[Hunt及びその他共著、Biochem.Bi
ophys.Res.Commun. 149(198
7),282〜288;Godovac−Zimmer
mann,TIBS 13(1988),64〜6
6]。α1−ミクログロブリンはインタ−α−トリプシ
ンインヒビターと一緒に“プレプロ”−タンパク質とし
て合成されかつプロセシングにより遊離される[Kau
meyer及びその他共著、Nucl.Acids R
es.14(1986),7839〜7850]。
【0003】α1−ミクログロブリン(以下α1Mとも
記載する)はアミノ酸183個からのモノマータンパク
質であり[Kaumeyer及びその他共著、Nuc
l.Acids Res.14(1986)、7839
〜7850、第2図参照、aa20〜aa202、N末
端Gly Pro Val、C末端Ile Pro A
rg]、このタンパク質は3つのアミノ酸部位5、17
及び96で炭水化物側鎖を有しかつCys72及びCys
169の間でジスルフィド架橋を形成する[タカギ及びそ
の他共著、Biochem.Biophys.Res.
Commun.98(1981)、997〜1001、
Kaumeyer及びその他によるアミノ酸部位、前記
文献参照]。α1−ミクログロブリン−タンパク質と詳
細不明の発色団が会合し、この発色団はタンパク質を黄
褐色に着色する。
【0004】尿中のα1−ミクログロブリン濃度は健康
者で<10mg/lである。腎臓に障害がある場合、分
子量約30kDのα1−ミクログロブリンを含む低分子
量タンパク質が不完全にしか吸収されずかつ尿中に多量
に出現する(タンパク質尿)。α1−ミクログロブリン
の場合は200mg/lまでの濃度に達する[Webe
r及びその他共著、Klin.Wochenschr.
63(1985)、711〜717]。α1−ミクログ
ロブリンは臨床的に重要な尿のpH範囲4〜10で安定
であり[Yu及びその他共著、J.Clin.Path
ol.36(1983)、253〜259]かつ−20
℃で安定に貯蔵することができる[Weber及びその
他共著、前記文献参照]。それ故、α1−ミクログロブ
リンは尿細管腎機能の好適な指標になる。
【0005】従来はα1Mの検出に関しては混濁測定だ
けが知られている。その際に例えば試料中に含まれてい
るα1Mを場合によりラテックス結合している、α1M
に対する抗体と直接凝集させかつ生成した混濁を比濁分
析により測定する。しかしこの方法は比濁計でしか実施
し得ない。
【0006】他の方法は、生成した混濁を暗い背景に対
して視覚的に測定することである。しかしこの方法は時
間的ロスが大きく、数個の作業工程を必要とし、かつ定
性的結果だけが得られる。
【0007】イムノアッセイでは単離したヒトα1−ミ
クログロブリンを使用することが不利である。それとい
うのもこのタンパク質は単一の物質ではなく、顕著な負
荷不均質性を呈しかつ既に記載したように従来詳細不明
の発色団を含有しているからである[Grubb及びそ
の他共著、J.Biol.Chem.258(198
3)、14698〜14707参照]。このタンパク質は
ヒト体液から取得しなければならない。それ故、多量に
かつ均一な品質で製造することは困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明は、技
術水準の欠点を排除し、かつ視覚的に実施可能であり、
かつほぼ定量的結果をもたらすか又は自動分析計で規定
通りに進行するα1M試験を開示することをベースとし
ていた。更に、α1−ミクログロブリンに類似の免疫特
性を有し、かつそれ故α1−ミクログロブリンを測定す
るための免疫検定に簡単に使用することのできる物質を
開示することが必要である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によりこの課題
は、最高でアミノ酸40個の長さでありかつ構造A−R
−Bを有し、ここでRはヒトα1−ミクログロブリンの
アミノ酸144と183との間のアミノ酸部分配列: Gln−Asp−Phe−Arg−Val−Val−Ala−Gln−Gly− Val−Gly−Ile−Pro−Glu−Asp−Ser−Ile−Phe− Thr−Met−Ala−Asp−Arg−Gly−Glu−Cys−Val− Pro−Gly−Glu−Gln−Glu−Pro−Glu−Pro−Ile− Leu−Ile−Pro−Arg からの少なくとも6個の連続する、ヒトα−ミクログ
ロブリンに対する抗体に結合性のアミノ酸配列を含有
し、A及びBは任意のアミノ酸配列であるペプチドによ
り解決され、その際にこのペプチドがアミノ酸158〜
183の部分配列からの少なくとも6個の長さのアミノ
酸配列を含有すると優れている。
【0010】本発明中には、最高でアミノ酸40個の長
さでありかつ構造A−R−Bを有し、ここでRはヒトα
1−ミクログロブリンのアミノ酸1〜20: Gly−Pro−Val−Pro−Thr−Pro−Pro−Asp−Asn− Ile−Gln−Val−Gln−Glu−Asn−Phe−Asn−Ile− Ser−Arg のアミノ酸部分配列からの少なくとも6個の長さのアミ
ノ酸配列を含有し、A及びBは任意のアミノ酸配列であ
るペプチドに関しても記載する。
【0011】本発明によるペプチドはヒトα1−ミクロ
グロブリンの特別な部分配列からの少なくとも6個のア
ミノ酸と共に、任意に選択することのできる総数最高4
0までの他のアミノ酸を含有していてよい。本発明の優
れた実施形ではこの他のアミノ酸は、天然ヒトα1−ミ
クログロブリン中の前記の少なくとも6個のアミノ酸に
隣接しているものと同じである。
【0012】本発明の優れた実施形では、本発明による
ペプチドは前記のアミノ酸に加えて担体タンパク質部分
を有し、本発明によるペプチドは融合タンパク質であ
る。このような融合タンパク質は高い発現性について
も、担体タンパク質部分が関与する他の性質についても
望ましい。例えば、この担体タンパク質部分は融合タン
パク質を遺伝子工学的に製造する際に発現生成物の有利
な局在化をもたらし、それ故簡単に取得することができ
る。その製造は公知方法で、例えば相応して融合された
DNAを発現ベクター中に挿入し、次に発現させかつ融
合タンパク質を取得することにより行なうことができ
る。本発明範囲において担体タンパク質部分が3個のア
ミノ酸だけ短縮した、ガラクトース結合タンパク質GB
Pのタンパク質配列であると有利である。他の優れた実
施形では担体タンパク質部分はα1Mの部分配列、殊に
20個までのアミノ酸を含有していてよい。担体タンパ
ク質部分の発現に使われるE.コリ(coli)からの
mglB遺伝子はクローン化されておりかつそのDNA
配列は知られている[N.Mueller著、Mol.
Gen.Genet.185(1982)、473〜4
80;Scholle及びその他共著、Mol.Ge
n.Genet.208(1987)、247〜25
3]。プラスミド−コード化GBPタンパク質(pVB
1プラスミド、Scholle及びその他共著、前記文
献参照)はmglBプロモータの抑制解除後にE.コリ
全タンパク質の30%まで過剰発現した。比較可能な過
剰発現は、3′末端に局在化した特異的なEcoRI制
限切断部位の、mglB構造遺伝子の停止コドンの前の
12個の塩基対を介して構成されたGBP融合タンパク
質に関して見出された。これによりC末端で3個のアミ
ノ酸が短縮したGBP融合成分(307アミノ酸)が生
成する。分泌したGBP融合タンパク質は可溶性であり
かつ簡単に浸透圧ショックにより宿主細胞の溶解なしに
遊離する[New及びHeppel共著、J.Bio
l.Chem.254(1965)、7529〜753
3]。特に優れた融合タンパク質は担体タンパク質部分
と共に、N末端配列内に(アミノ酸1〜20)かつまた
C末端配列内に(アミノ酸144〜183)存在する本
発明によるペプチド配列を含有する。
【0013】本発明によるペプチドは化学的に合成する
か又は相応するDNA配列をプラスミド中に導入しかつ
好適な宿主細胞中で発現させることにより得られる。本
発明によるペプチドは、α1−ミクログロブリンの免疫
学的反応性を必要とするが、構成及び均質性に関して標
準化された抗原が有利であるすべての使用分野に好適で
ある。
【0014】本発明の他の優れた実施形ではペプチドは
結合対の1つの成分と結合しており、その際にそれは有
利にビオチンであり、結合対の他の成分は(ストレプ
ト)−アビジンである。他の好適な結合対は例えばハプ
テンとこれに対して作用する抗−ハプテン−抗体であ
る。
【0015】本発明の他の目的は、本発明によるペプチ
ドとも、またヒトα1−ミクログロブリンとも特異的に
結合性である抗体である。本発明範囲ではポリクローナ
ル抗体もまたモノクローナル抗体も含まれる。しかし本
発明の優れた実施形ではモノクローナル抗体である。特
に優れているのは細胞系ECACC90071906か
ら得られるようなモノクローナル抗体である。
【0016】本発明の他の目的は、公知方法で好適な動
物を天然α1−ミクログロブリン又は本発明によるペプ
チドで免疫化し、抗体を取得し、かつ天然ヒトα1−ミ
クログロブリンともまた本発明によるペプチドとも特異
的に結合性である抗体を選択する、本発明による抗体の
製法である。
【0017】本発明方法はポリクローナル抗体の製法も
またモノクローナル抗体の製法も包含する。このような
方法は当業者に公知である。
【0018】本発明によるモノクローナル抗体を取得す
るに当り、実験動物、例えばマウスを患者の尿からのヒ
トα1−ミクログロブリンで免疫化する。免疫化に当
り、免疫原を例えばアジュバントと組合せて常法で投与
する。アジュバントとしては水酸化アルミニウムをボル
デテラ・ペルツシス(Bordetellapertu
sis)又はフロイントアジュバントと一緒に使用する
と優れている。免疫化を数カ月間にわたって4〜6週間
間隔で少なくとも4回免疫化すると有利である(腹腔内
注射)。
【0019】このように免疫化した動物の脾臓からBリ
ンパ細胞を取得し、これを永久骨髄腫と融合させる。こ
の融合は公知方法により行なう[Koehler及びM
ilstein共著、Nature256(1975)
495〜497]。形成されたハイブリッド細胞の一次
培養物を常法で、例えば市販の細胞選別機の使用下に又
は“限界稀釈(limiting dilutio
n)”によりクローン化する。好適な試験法で、例えば
酵素イムノアッセイ(ELISA法)で患者の尿から単
離したα1−ミクログロブリンに対してもしくは例1〜
8又は13〜14に挙げたペプチドに対してポジチブに
反応する培養物をそれぞれ更に処理する。このようにし
て、本発明によるモノクローナル抗体を産生する数個の
ハイブリドーマ細胞系が得られる。公知方法によりこの
細胞系を培養しかつそれから産生されたモノクローナル
抗体を単離することができる。このようにして得られた
細胞系の例はクローン6.045.75(ECACC9
0071906)である。この細胞系は寄託機関ECA
CC(European Collection of
Animal Cell Cultures)に前記の
番号で寄託されている。
【0020】本発明による抗体の選択は例15に記載さ
れているように行なうことができる。
【0021】本発明の他の目的は試料液体中のヒトα1
−ミクログロブリンをイムノアッセイにより測定する方
法であり、その際に試料液体を規定量の本発明による成
分の抗体及びペプチドと同時に又は順次に接触させ、そ
の際に成分の一方が標識化されておりかつこの標識を介
して測定を行なう。イムノアッセイとしてはすべての公
知の測定法が好適である。
【0022】例えば標識した本発明による抗体を試料液
体と予備恒温保持することができ、その際に抗体は試料
中のα1−ミクログロブリンの予測量に対して過剰量で
存在し、その後で予め恒温保持したバッチを固相に結合
した本発明によるペプチドと恒温保持すると、過剰分の
標識抗体はこれにより分離される。相分離後、液相中で
抗体の標識を測定し、それにより試料中に存在するα1
−ミクログロブリンの量を求めることができる。成分の
恒温保持を同時に行なうことができるが、この場合は抗
体を試料中のα1−ミクログロブリンの予測される濃度
とほぼ同量で添加する。試験を実施するための他の可能
性は、第1工程で固相に結合している本発明によるペプ
チドを標識した本発明による抗体と恒温保持し、その後
で試料液体を添加し、それによりペプチドは試料中のα
1−ミクログロブリンと抗体に対して競合反応をし、か
つ固相に結合している本発明によるペプチドに結合して
いる抗体の一部が分離しかつ試料からのα1−ミクログ
ロブリンに結合することである。検出は固相でも液相で
も行なうことができる。
【0023】他の試験別法は、本発明による抗体を固体
担体に結合させかつ標識した本発明によるペプチド及び
試料液体と恒温保持することである。この場合も両方の
抗原が抗体に対して競合し、検出は抗体を介して固相に
結合した本発明によるペプチドの標識を介して行なう。
最後に、FPIA原理(けい光−分極−イムノアッセ
イ)により実施する方法も好適である。この際に、けい
光染料で標識した本発明によるペプチドを抗体及び試料
液体からの抗原と恒温保持し、その際にペプチドの標識
が抗体への結合により変化する。
【0024】本発明の優れた実施形では標識していない
成分を固体担持材料に結合させかつ標識の測定は液相及
び固相の分離後に行なう。
【0025】本発明で標識としては、酵素標識、けい光
染料標識、放射性標識、金又は二酸化セレンによる標識
もしくは着色重合体、例えばラテックス粒子による標識
を適用することができる。しかし本発明では標識として
酵素を使用しかつこれを酵素色素形成反応を介して検出
すると優れている。特に優れている酵素はβ−D−ガラ
クトシダーゼ、アルカリ性ホスファターゼ又はペルオキ
シダーゼであり、これらは基質のクロルフェノールレッ
ド−β−D−ガラクトシド、p−ニトロフェノール−ホ
スフェート及びABTSを介して相応して検出される。
本発明の他の優れた実施形では標識としてけい光染料を
使用し、そのけい光量子収量又は脱分極能が試料液体中
のα1−ミクログロブリンの濃度に相応する抗体への結
合により変化する。
【0026】本発明方法では抗体としてモノクローナル
抗体を使用すると優れている。固体担体への一方の成分
の結合は特異的結合対を介して、つまり特異的結合対の
一部を固体担体に結合させかつ結合対の他方の部分を成
分と結合させて行なうと有利である。本発明範囲で特に
優れた特異的結合対はビオチン/(ストレプト)−アビ
ジン系である。
【0027】検出反応を微量滴定板又は試験管中で実施
することも優れており、それらの固体担体としての凹部
の底又は壁に一方の成分を結合させておく。
【0028】本発明は、ベース層上に相互に平均に設け
られており、毛管作用物質より成り、相互に液体接触す
る数個のゾーンを有する、試料液体中のα1−ミクログ
ロブリンを分析測定するための試験片にも関し、該試験
片が、成分である本発明による抗体及び本発明によるペ
プチドの一方を固定形で含有しかつ他方の成分を標識形
で含有する第1試薬系を1つの反応ゾーン中に包含し、
かつ場合により、他方の成分の標識の測定を可能にする
第2試薬系を包含する検出フィールドを有することを特
徴とする。本発明による試験片のゾーンは、相互に液体
接触するので液体搬送区間を形成し、この区間に沿って
液体が毛管力により反応ゾーンから検出フィールドに流
動する。その際に、試料液体は規定量の本発明による成
分の抗体及びペプチドと同時に又は順次に接触し、その
際に成分の一方は標識されておりかつ測定を検出フィー
ルド上のこの標識を介して行なう。更に、標識成分は複
合体とも表わされる。
【0029】このような試験担体、その成分及び試験担
体を使って行なう原理的な試験は一般的にヨーロッパ特
許公開第0374684号明細書、同第0353570
号明細書及び同第0353501号明細書に記載されて
いる。しかしながら本発明による試験担体はα1−ミク
ログロブリンの特異的測定のために構想されているので
あり、それ故相応する本発明による抗体を含有する。
【0030】試験担体を構成するのに使われる材料につ
いては前記のヨーロッパ特許公開第0374684号明
細書、同第0353570号明細書及び同第03535
01号明細書に記載されている。
【0031】本発明による試験片では固定した抗体と標
識した本発明によるペプチドとの組合せ物を複合体とし
て又は固定した本発明によるペプチド及び標識した抗体
を複合体として使用すると有利である。
【0032】本発明による試験片は基本的に2つの部
分、即ち反応ゾーン及び検出フィールドより成る。
【0033】反応ゾーンで試料液体を吸収させる。本発
明の優れた実施形では反応ゾーンは最適な反応経過の条
件(例えばイオン濃度、pH値)を調節することのでき
る他の物質を含んでいる。反応ゾーンで抗体と試料から
のα1−ミクログロブリンとの間で免疫反応が行なわれ
る。この反応に基いて試料中のα1M含量と相関関係に
ある、標識された複合体の量が検出フィールドに到達
し、かつそこで標識を介して相応する検出法(例えばけ
い光又は反射)により検出する。
【0034】本発明による試験片の反応ゾーンは基本的
に相互に並んで設けられている毛管作用の試験フィール
ド1個又は数個より成り、それは相互に液体接触するの
で、それが液体搬送区間を形成し、この区間に沿って液
体が毛管力により搬送ゾーンを通って検出フィールドに
流動する。反応ゾーンのフィールド数は絶対的ではなく
かつ免疫反応に必要な試薬を別個に又は一緒にフィール
ドに施すべきかどうかに左右される。それ故、すべての
試薬を一緒に唯一のフィールドに施すこともでき、また
は反応ゾーンを異なるフィールドに、例えば開始フィー
ルド、緩衝液フィールド、複合体フィールド及び捕集フ
ィールドに分割することもでき、これらは連続的に設け
られていなければならない。隣接するフィールドは任意
に組合せることもできる。例えば緩衝液フィールドと複
合体フィールド又は吸収フィールド、緩衝液フィールド
及び複合体フィールドが1つのフィールドを形成するこ
とができる。
【0035】それ故、本発明の優れた実施形では本発明
による試験片は、反応ゾーンが種々のフィールドに区分
されていて、そのフィールドが検出フィールド方向に開
始フィールド、緩衝液フィールド、複合体フィールド及
び捕集フィールドの順序を有し、その際に開始フィール
ドでは試料液体の採取が行なわれ、緩衝液フィールドは
反応経過の最適化のための物質を含有し、複合体フィー
ルドは第1試薬系の標識成分及び捕集フィールドは固定
成分を含有し、かつ隣接するフィールドは記載の順序で
任意に相互に組合わせうるように構成されている。
【0036】この実施形では、本発明による試験片は場
合により第1フィールドとして開始フィールドを含む。
開始フィールドは試料液体への接触をもたらす。それ
故、このフィールドは液体を自然にかつ完全に吸収しか
つ更に良好に導くかもしくは放出するようなものであ
る。これを保証するために、試験片の開始フィールドを
例えば測定の間常に試料液体中に含浸しておいてよい。
【0037】開始フィールドから場合により分離してい
る緩衝液フィールドは、最適な反応経過の条件(例えば
イオン濃度、pH値)をもたらす補助物質を含有する。
緩衝液フィールドは多孔性材料、殊にセルロース、ポリ
エステル又はナイロンをベースとするフリースより成
る。
【0038】緩衝液フィールドには場合により複合体フ
ィールドが接続している。複合体フィールドは基本的に
標識とα1−ミクログロブリンに対する抗体もしくは本
発明によるペプチドとから複合体を分離可能な形で含有
する。好適な担体材料及び複合体を施す方法は例えばヨ
ーロッパ特許公開第0353570号明細書に記載され
ている。特に好適なのはポリエステル、セルロース又は
ガラス繊維をベースとする多孔性材料である。
【0039】複合体フィールドには場合により捕集フィ
ールドが接続している。このフィールドは、複合体とし
て抗体と標識とからの複合体を使用する場合には本発明
によるペプチドを又は複合体として本発明によるペプチ
ドと標識とからの複合体を使用する場合には固定化抗体
を結合形で含有する。固定化は公知方法で、例えば化学
的に又は免疫沈降により行なう。捕集フィールドの物質
に生物学的結合成分、例えば(ストレプト)−アビジン
が結合しかつ抗体もしくは本発明によるペプチドが他の
生物学的結合成分、例えばビオチンに結合するように添
加すると有利である。生物学的結合成分の結合(例えば
ビオチン/ストレプトアビジン−結合)を介して本発明
によるペプチドもしくは抗体の固定化を達成する。この
ような固定化法は例えばヨーロッパ特許公開第0374
684号明細書に記載されている。
【0040】優れた実施形では少なくとも複合体フィー
ルドと緩衝液フィールドが組合わされている。他の優れ
た実施形では少なくとも複合体フィールドと捕集フィー
ルドを組合せておく。その場合、免疫学的予備反応で固
定化成分に既に複合体、つまり標識成分が結合してい
る。試料の添加後に、試料中に含有されているα1−ミ
クログロブリンが複合体の部分量を圧排するかもしくは
複合体として標識抗体を使用する場合には圧排反応にお
いてこの抗体を固定化ペプチドから分離する。この圧排
された複合体が検出フィールドに流動しかつそこで検出
される。
【0041】他の優れた実施形では、反応ゾーンは少な
くとも2つの分離したフィールドを包含する。第1フィ
ールド(緩衝液/複合体フィールド)では反応誘導に最
適な条件の調節並びに試料のα1−ミクログロブリンと
標識抗体との間の免疫反応が行なわれる。反応ゾーンの
第2フィールド(捕集フィールド)では免疫反応の固定
化成分との反応が行なわれ、その際に試料中に含まれる
α1−ミクログロブリンの量に相応する量の複合体が溶
解しておりかつそれが検出フィールドに搬送される。
【0042】反応ゾーンに、場合によりその捕集フィー
ルドに検出フィールドが接続している。この検出ゾーン
が捕集フィールドの上方に又は下方に設けられていると
有利である(ヨーロッパ特許公開第0353500号明
細書参照)。殊に、検出ゾーンは、標識成分と接触する
際に観察することのできる変化を受ける、標識に好適で
ある検出基質を含む試薬系を含有するか、あるいは直接
測定することのできる標識(例えばけい光標識)を使用
する際には複合体の直接的な検出に有用である。基質が
含まれている場合、殊にこのゾーンは疎水性に封鎖され
ている溶出可能なフィルム又は織物もしくはフリースか
ら成る。このような担体は例えばヨーロッパ特許公開第
0353501号明細書に記載されている。こうするこ
とにより、試料液体がフィールド末端に到達した後で基
質を担体から溶出しかつ検出反応が開始される。
【0043】このような試験片はヨーロッパ特許公開第
0374684号明細書に記載されている。
【0044】本発明の他の目的は本発明による試験片を
試料液体中のα1−ミクログロブリンの測定に使用する
ことであり、その際に試料液体を反応ゾーンもしくは場
合により存在する開始ゾーンに施しかつ測定を基質フィ
ールドに到達した標識成分の標識を介して行なう。
【0045】本発明によるペプチド、抗体及び試料液体
中のα1−ミクログロブリンの定性的及び定量的検出法
でのその使用並びにこの検出を実施するための試験片に
より、尿中のα1−ミクログロブリンの量により明らか
にすることのできる腎機能の試験系を開示することがで
きる。本発明によるそのような試験片並びにそのような
試験片を使用する測定により連続試験に好適な形で、腎
機能に障害がある場合にはその障害について迅速に解明
することができる。その際に例えば試料液体の尿を試験
片の反応ゾーンと接触させるだけでかつ一定の作用時間
後に検出フィールドの色の変化を測定する。
【0046】
【実施例】次に本発明を添付図面の図1〜3並びに下記
の配列番号SEQ IDNO.1〜9により操作順に詳
説する。
【0047】SEQ ID NO.1:α1M(aa1
61〜183)のC末端領域の合成に使用したオリゴデ
オキシヌクレオチド(例2.1) SEQ ID NO.2:mglB−Δα1M−C−融
合遺伝子のDNA配列及びそれから誘導したGBP−Δ
α1M−C−融合タンパク質のタンパク質配列(例2.
1) SEQ ID NO.3〜8:α1−ミクログロブリン
遺伝子の部分領域の合成に使用した(aa54〜87)
−(aa161〜183)オリゴデオキシヌクレオチド
(例2.2) SEQ ID NO.9:mglB−Δα1M−融合遺
伝子のDNA配列及びそれから誘導したGBP−Δα1
M−融合タンパク質のタンパク質配列(例2.2) DNA操作に当っては標準法を使用した[例えばMan
iatis及びその他共著、Molecular Cl
oning,Cold Spring Harbor
Laboratory Press出版、Cold S
pring Harbor,New York(198
9)に記載されている]。
【0048】略語: ABTS(登録商標):2,2′−アジノ−ジ−[3−
エチルベンズチアゾリン−スルホン酸−(6)]ジアン
モニウム塩 SDS:ドデシル硫酸ナトリウム aa:アミノ酸ツイーン(Tween:登録商標)2
0:ポリエトキシソルビタンラウレート POD:ペルオキシダーゼ RSA:牛血清アルブミン Fcγ:IgGのFcフラグメント Mtr:メトキシトリメチルフェニルスルホニル Ot Bu:オキシ第三ブチル St Bu:t−ブチルスルフェニル
【0049】
【化1】
【0050】
【化2】
【0051】
【化3】
【0052】
【化4】
【0053】
【化5】
【0054】
【化6】
【0055】
【化7】
【0056】
【化8】
【0057】
【化9】
【0058】
【化10】
【0059】
【化11】
【0060】例1 基本発現プラスミドpVB1 EH(DSM6081)
の構成 ハイブリッドタンパク質の発現のためにpVB1プラス
ミドもしくはその誘導プラスミドを使用する。pVB1
はE.コリプラスミドpBR322からの2.3kBp
の長さのEcoRI/PvuII−ベクターフラグメン
ト(アンピシリン耐性、複製開始点)及び付加的にE.
コリからの完全なmglB遺伝子をコードする長さ2.
2kBpのEcoRI/SmaI−フラグメント[Sc
holle及びその他共著、Mol.Gen.Gene
t. 208(1987)247〜257]を含有す
る。融合タンパク質を構成するに当り、停止コドンの前
方で、3′末端に局在する単独のEcoRI制限切断部
位12Bpを使用する。
【0061】GBP融合タンパク質の構成に当り(Ec
oRI/HindIII−フラグメントの挿入)、pV
B1プラスミド中の単独DraII制限切断部位をクレ
ノウポリメラーゼで埋めかつHindIIIリンカー
(d(CGAAGCTTCG))を使用する(構成:p
VB1EH;図1)。
【0062】例2 GBP−Δ1α−ミクログロブリン(GBP−Δα1
M)融合タンパク質の構成、発現及び分泌 2.1 GBP(aa1〜306)−α1M(aa16
1〜183) α1−ミクログロブリン遺伝子のC末端領域(アミノ酸
部位161〜183)をハイブリッド化(反応緩衝液:
12.5mmol/l トリス/HCl,pH7.0及
び12.5mmol/l MgCl2)により2つの化
学合成したオリゴデオキシヌクレオチド(SEQ ID
NO.1)から製造した。
【0063】その後、“DNA−アダプター”を長さ約
4.5kBpのpVB1/EH EcoRI/Hind
III−ベクターフラグメントに連結した(構成:pV
B1/EH−Δ1αM−C)。DNA配列決定によりア
ダプターのDNA配列を固定した。GBP−Δ1αM−
C融合タンパク質及びコードするそのDNA配列はSE
Q ID NO.2に詳しく記載されている。
【0064】2.2 GBP(aa1〜306)−α1
M(aa54〜87)−α1M(aa161〜183)
融合タンパク質 2.2.1 α1−ミクログロブリン遺伝子の部分領域
の化学合成 α1−ミクログロブリン遺伝子(約200Bp)の中央
部(aa54〜87)及び選択したC末端(aa161
〜183)の領域をオリゴデオキシヌクレオチド6個を
介して直接融合合成した。2つのバッチでそれぞれ3つ
の相補性オリゴヌクレオチドを“アニーリングし”かつ
2つの所望のハイブリッド化生成物をゲル電気泳動によ
り精製した。両方の単離した約100Bpの長さの遺伝
子ブロックを再度アニーリングした後で5′−もしくは
3′末端で単独のBamHI−及びHindIII制限
切断部位を有する長さ約200Bpの遺伝子ブロックを
長さ約4kBpのpBR322HindIII/Bam
HI−ベクターフラグメント(構成:pBR322−Δ
α1M)に連結した。その後で挿入断片を配列決定し
た。使用したオリゴデオキシヌクレオチド及びクローニ
ング戦略はSEQ IDNO.3〜8及び図2に示され
ている。遺伝子合成はWosnik及びその他により研
究された方法[Gene60(1987)115〜12
7]により行なう。
【0065】2.2.2 プラスミドpVB1/EH−
Δα1Mの構成 プラスミドpBR322−Δα1MをBamHIで消化
させ、BamHI切断部位の突出している5′末端をク
レノウポリメラーゼで埋めかつDNA末端に適合するE
coRIリンカー(dCCGGAATTCCGG)を設
けた。その後EcoRI及びHindIIIで後切断し
かつ長さ約200BpのEcoRI/HindIII−
フラグメントを長さ約4.5kBpのpVB1/EH−
EcoRI/HindIII−ベクターフラグメントに
連結した(構成pVB1/EH−Δα1M)。GBP−
Δα1−ミクログロブリン−融合タンパク質及びコード
するそのDNA配列はSEQ ID NO.9に記載さ
れている。
【0066】2.3 E.コリ中で融合タンパク質の発
現 宿主菌株としてE.コリK12菌株RM82lac
+[met+、lac+ED8654の復帰突然変異体;
Murray及びその他共著、Mol.Gen.Gen
et.150(1977)53〜61、DSM544
6]を使用した。この菌株をプラスミドpVB1/EH
−Δα1MもしくはpVB1/EH−Δα1M−Cで形
質転換しかつアンピシリン50mg/l及び1%グルコ
ースを含有するDYT培地[1.6%バクトトリプトン
(Difco)、1%イーストエキス(Difco)、
0.5%NaCl]中で30℃で発現させて550nm
で5〜8の光学密度まで培養した。mglBプロモータ
の抑制解除に当り遠心分離した細胞を1容量の醗酵培地
からグルコースを含まず50mg/lアンピシリンを含
有する5〜10容量の新しいDYT培地に移しかつ14
〜20時間抑制解除した。その後、細胞をこの抑制培地
1mlから収穫しかつGBP−Δα1M−融合タンパク
質の発現及び細胞局在化を例3に記載されているように
細胞分別、SDS−PAGE及びウエスタンブロット分
析により解明した。細胞分別に当りペリプラズムタンパ
ク質を浸透圧ショック[Neu及びHeppel共著、
J.Biol.Chem.254(1965)7529
〜7533]によりE.コリ細胞から遊離させかつ残留
する細胞ペレットを例3に記載されているように砕解し
た(細胞画分:a)ペリプラズムタンパク質;b)残留
可溶性E.コリタンパク質;c)カオトロピック試薬で
抽出可能な不溶性E.コリタンパク質)。
【0067】融合タンパク質は天然プラスミドコード化
GBPタンパク質(308aa)と同様に試験宿主菌株
中でE.コリ全タンパク質に対して30%まで合成され
た。>90%がペリプラズム中に分泌され、可溶性であ
り、凝集せずかつ浸透圧ショックにより細胞から遊離し
た。GBP−Δα1M−融合タンパク質のα1−ミクロ
グロブリンエピトープは、天然α1Mタンパク質に対し
て作用するポリクローナル(Dacopatts及びS
erotec社のα1M−抗血清)及びモノクローナル
の抗体により認識された。
【0068】2.4 GBP−Δα1M−融合タンパク
質の単離 ローラ培地もしくは振盪培地(前記参照)5ml中での
培養に基いて、プラスミドpVB1/EH−Δα1Mで
形質転換したRM82lac+細胞を5l醗酵槽中で培
養し(バイオマス収量:約20g/l湿式重量)、GB
P−Δα1M融合タンパク質を浸透圧ショック[Neu
及びHeppel共著、J.Biol.Chem.25
4(1965)7529〜7533]により細胞から遊
離しかつ残留細胞を遠心分離した。この簡単だがまさに
効率的な精製工程の後で、所望のGBP−Δα1M−融
合タンパク質を公知のタンパク質精製工程、例えばイオ
ン交換クロマトグラフィ、クロマトフォーカシング、H
ICクロマトグラフィ(疎水性相互作用クロマトグラフ
ィ)、ゲル濾過、親和性クロマトグラフィ及び沈殿によ
り簡単に均質になるまで精製することができる。濾過し
た(ニトロセルロースフィルター、孔径0.45μm)
“浸透圧ショック調製物”からGBP−Δα1M−融合
タンパク質をクロマトフォーカシング(平衡化緩衝液:
25mmol/lピペラジン(HCl)、pH5.5;
pH範囲:5→4)、次にフェニルセファロースを用い
る疎水性クロマトグラフィ[平衡化緩衝液:10mmo
l/lトリス/HCl、pH7.0、40%硫酸アンモ
ニウム(4℃に対するAS飽和値);溶離勾配:10m
mol/lトリス/HCl展開緩衝液、pH7.0中で
AS40%→0%、エチレングリコール0%→70%
(v/v)]及び透析により精製した。
【0069】例3 細胞砕解、SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
(PAGE)及びウエスタンブロット分析 遠心分離した培地1mlからの細胞ペレットを10mm
ol/lリン酸塩緩衝液pH6.8及び1mmol/l
EDTA0.25ml中に再懸濁させかつ細胞を超音
波処理により砕解した。遠心処理後、上澄みに1/5容
量の5×SDS−試料緩衝液(1×SDS−試料緩衝
液:50mmol/lトリス(HCl)pH6.8、1
%SDS、1%メルカプトエタノール、10%グリセリ
ン、0.001%ブロムフェノールブルー)を加え、不
溶の細胞砕解物フラクションを6〜8mol/l尿素を
含有する1×SDS−試料緩衝液0.3ml中に再懸濁
し、試料を95℃で5分間恒温保持しかつ遠心処理し
た。その後、タンパク質をSDS−ポリアクリルアミド
ゲル電気泳動により分離し[Laemmli著、Nat
ure227(1970)680〜685]かつクマシ
ーブリリアントブルーRで着色した。
【0070】交互に平行して電気泳動で分離したタンパ
ク質をニトロセルロースフィルター上に移し、固定し
[Towbin及びその他共著、Proc.Natl.
Acad.Sci.76(1979)4350]かつG
BP−Δα1M−融合タンパク質の免疫活性をポリクロ
ーナル及び/又はモノクローナル抗体で測定した。
【0071】例4 化学的に製造したα1Mタンパク質の部分領域をα1M
−抗体により測定 微量滴定板(Nunc)を、鉢型容器(Napt)1個
当りリン酸塩緩衝液pH9.6中の1ml当り5μgの
ポリハプテン(例10、12及び14により製造)の溶
液100μlと一緒に室温で20時間恒温保持した。洗
浄(洗浄液0.9%NaCl、0.1%ツイーン20)
した後で試料緩衝液(0.1mol/lリン酸塩緩衝液
pH7.4、0.9%NaCl、0.1%ツイーン2
0)中のα1Mに対する抗血清(羊から、尿から単離し
たα1Mで免疫化)を稀釈度を高めながら添加した。抗
血清の稀釈はリン酸塩緩衝液pH7.4中0.9%Na
Cl及び0.1%ツイーン20で行なった。
【0072】稀釈抗血清125μlを加え、室温で1時
間振盪下に恒温保持し、引続いて3回洗浄緩衝液で洗浄
した。PODと羊Ecγに対するポリクローナル抗体
(10U/l)からの複合体100μlを添加した。基
質溶液を加えた(100mmol/lリン酸塩−クエン
酸塩緩衝液pH4.4、3.2mmol/l過硼素酸ナ
トリウム、9mmol/l ABTS)。
【0073】室温で30分間恒温保持しかつELISA
−READERを用いて405/490nmで呈色を測
定した。
【0074】評価は半対数尺度で相応する抗血清稀釈度
(X軸対数)に対して吸光度(Y軸)をプロットした。
抗血清の滴定は半最大吸光度から確定した。
【0075】C末端ペプチドからのポリハプテン(例1
0)を使用する際に平均力価1:3200が得られた。
N末端ペプチドからのポリハプテン(例14)の使用で
は平均力価は同様に1:3200であった。α1Mの中
央領域からのペプチド(例12)を使う際にはもはや有
意な力価は得られなかった。
【0076】例5 微量滴定板のα1−ミクログロブリンの測定 微量滴定板(Nunc)をサーモ(Thermo)−R
SA−ストレプタビジンの溶液(ヨーロッパ特許公開第
0269092号明細書により製造、100ng/m
l;300μl/鉢型容器)と室温で20時間恒温保持
した。洗浄(3×洗浄溶液:0.9%NaCl、0.1
%ツイーン20)後、0.9%塩化ナトリウム、0.3
%牛血清アルブミン及び2%サッカロースの溶液350
μl/鉢型容器を添加しかつ室温で30分間恒温保持し
た。引続いて3回洗浄溶液で洗浄した。
【0077】鉢型容器1個に対しビオチニル化融合タン
パク質(25ng/ml)[Anal.Bioche
m.154(1986)368により製造]100μl
を添加しかつ室温で1時間振盪した。引続いて洗浄溶液
で3回洗った。
【0078】α1−ミクログロブリンに対するモノクロ
ーナル抗体の溶液(濃度約5〜10ng/ml)100
μlを添加し、室温で1時間振盪しかつ洗浄溶液で3回
洗った。
【0079】ペルオキシダーゼ及びマウスFcγに対す
るポリクローナル羊抗体より成る複合体の溶液100μ
l/鉢型容器を添加し(ペルオキシダーゼ活性25mU
/ml)かつ室温で1時間振盪した。引続いて洗浄溶液
で3回洗いかつ鉢型容器1個当り基質溶液100μl
(100mmol/lリン酸塩−クエン酸塩緩衝液pH
4.4、3.2mmol/l過硼素酸ナトリウム、2.
5mmol/l H2中の1mg/ml ABT
S)を添加しかつ室温で50分間振盪した。その後吸光
度を405nmで測定した。同様にしてビオチニル化融
合タンパク質の代りに例8からのビオチニル化ペプチド
を使用することができる。
【0080】例6 ペプチド1 HCys(StBu)ValProGly
GluGlnGluProGluProIleLeuI
leProArgOHの合成 このペプチドは永久α−アミノ保護基としてフルオレニ
ルメトキシカルボニル−(Fmoc)−基の使用下に固
相合成により製造した[例えばMeienhofer及
びその他共著、Int.J.Peptide Prot
ein Res.13、35〜42(1979)に記
載]。合成補助手段として半自動ペプチド合成装置SP
640(Labortec社、スイス国Bubendo
rf在)を使用した。
【0081】Fmoc−アミノ酸はBachem社(ス
イス国Bubendorf在)から入手した。
【0082】C末端Fmoc−アミノ酸Fmoc Ar
g(Mtr)OHはMeienhoferが記載してい
るようにp−アルコキシベンジルアルコール樹脂(Ba
chem社、スイス国Bubendorf在)に結合さ
せた。
【0083】 合成サイクルの記録 工程 時間 試薬/溶剤 1 2*1分 DMF(ジメチルホルムアミド) 2 1*3分 ピペリジン/DMF 1:4 3 1*7分 ピペリジン/DMF 1:4 4 4*1/2分 DMF 5 2*1/2分 イソプロパノール 6 停止 ニンヒドリン試験 7 2*1分 DMF 8 停止 DMF中の最初のFmoc−アミノ酸及び HOBt(1−ヒドロキシベンゾトリアゾール)の添加 9 2分 振盪 10 停止 DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)の添加 11 90分 結合 12 3*1分 DMF 13 2*1分 イソプロパノール 14 停止 ニンヒドリン試験 工程8〜11による結合にはFmoc−アミノ酸及びD
CCをそれぞれ開始樹脂の負荷に対して3倍モル量を使
用し;HOBtは4.5倍モル量である。
【0084】ペプチド1を合成するに当り開始樹脂Fm
oc Arg(Mtr)p−アルコキシベンジルアルコ
ール樹脂1gを使用する;負荷度0.4mmol/g。
合成サイクルにおいて次のFmocアミノ酸を使用す
る:1.) FmocProOH; 2.) Fmoc
IleOH; 3.)FmocLeuOH;4.)Fm
ocIleOH; 5.)FmocProOH;6.)
FmocGlu(OtBu)OH; 7.)FmocP
roOH; 8.)FmocGlu(OtBu)OH;
9.)FmocGlnOH; 10.)FmocGl
u(OtBu)OH; 11.)FmocGlyOH;
12.)FmocProOH; 13.)FmocV
alOH; 14.)FmocCys(StBu)OH 最後のFmoc−アミノ酸の結合後、Fmoc保護基の
脱離のために合成サイクルの工程1〜5を継続する。そ
の後ペプチドを樹脂から分離する[例えばSiber
著、Tetrahedron Letters 28、
1637(1987)に記載]。
【0085】粗製生成物をセファデックス(Sepha
dex:登録商標)G−10(溶離剤0.1%酢酸)で
クロマトグラフィ処理することにより予備精製し、その
後ポリゴシル(Polygosil:登録商標)C1
8、5μm(Macherey& Nagel)でクロ
マトグラフィ処理する(水中0.1%トリフルオル酢酸
から0.1%トリフルオル酢酸含有水中の65%までの
イソプロパノールの傾斜溶液)。
【0086】収量:ペプチド1 177mg; FAB質量スペクトルのMH:1765 例7 ペプチド2 HCysValProGlyGluGln
GluProGluProIleLeuIleProA
rgOHの合成 システイン保護基を脱離するに当り、例6により得られ
たペプチド1を0.1molリン酸カリウム緩衝液pH
8.5 130ml中に溶かし、数回排気しかつその都
度窒素を通気する。この溶液にジチオトレイトール78
0mgを加えかつ窒素下に24時間放置する。引続いて
塩酸でpH5の酸性にしかつ例6と同様にポリゴシルC
18を用いてクロマトグラフィ処理を行なう。
【0087】収量:ペプチド2 133mg 例8 ペプチド3のビオチニル−6−アミノカプロイル−Cy
s(StBu)ValProGlyGluGlnGlu
ProGluProIleLeuIleProArgO
H ペプチド1 250mgを0.1molリン酸カリウム
緩衝液pH8.5 50ml中に溶かす。これにDMF
12ml中のビオチニル−6−アミノカプロン酸−N−
ヒドロキシスクシンイミドエステル392.7mgの溶
液を加えかつ40時間撹拌する。凍結乾燥しかつ例6に
記載したようにポリゴシルC18を用いてクロマトグラ
フィ処理をする。
【0088】収量:ペプチド3 110mg 例9 ペプチド2及びエデスチンから免疫原1の合成 大麻の種子(Roth)からのエデスチン5gを0.1
molリン酸カリウム緩衝液pH7.0 500ml中
で撹拌しかつエタノール100ml中のマレイミドヘキ
サン酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル500
mgの溶液を加える。溶液を室温で90分間撹拌し、固
体物質を吸引濾取し、各100mlの水で2回、各10
0mlのエタノールで4回及び各100mlの水で2回
洗浄する。固体物質を水150ml中に懸濁させかつ凍
結乾燥する。
【0089】収量:マレイミドヘキサノイル−エデスチ
ン4.34g マレイミドヘキサノイル−エデスチン155mg及びペ
プチド2 42mgをアルゴン下に0.05molリン
酸カリウム緩衝液pH6.5 15mlで懸濁させかつ
室温で2.5日間撹拌する。遠心分離し、残渣を水50
mlで洗いかつ20ml中に懸濁している残渣を水に対
して透析する。
【0090】凍結乾燥後、免疫原1 80mgが得られ
る。
【0091】例10 ペプチド2及び牛血清アルブミンからのポリハプテン1
の合成 牛血清アルブミン1gを0.1molリン酸カリウム緩
衝液pH7.5 30ml中に溶かす。この溶液にエタ
ノール15ml中に溶かしたスクシンイミジルピリジル
ジチオプロピオネート226mgを加える。室温で40
分間撹拌しかつ全反応溶液をウルトロゲル(Ultro
gel)ACA202(31*3cm);(JBF,V
illeneuve,フランス国)を介してクロマトグ
ラフィ処理をする;溶離液0.1molリン酸カリウム
緩衝液pH6.0。
【0092】ペプチド2 10mg及びピリジルジチオ
プロピオニル牛血清アルブミン溶液1.75mlをアル
ゴン下に12時間撹拌する。0.1molリン酸カリウ
ム緩衝液pH6.0 6mlで稀釈しかつ前記のように
ウルトロゲルACA202のカラムを介してクロマトグ
ラフィ処理をする。
【0093】0.1molリン酸カリウム緩衝液pH
6.0中の濃度0.93mg/mlのポリハプテン1の
溶液10mlが得られる。
【0094】例11 ペプチド4のHCysGlyAlaTyrGluLys
ThrAspThrAspGlyLysPheLeuT
yrHisLysSerLysOHの合成 HCys(StBu)GlyAlaTyrGluLys
ThrAspThrAspGlyLysPheLeuT
yrHisLysSerLysOHを例6と同様にして
固相合成により製造する。開始樹脂としてFmocLy
s(BOC)p−アルコキシベンジルアルコール樹脂1
gを、負荷度0.44mmol/gで使用する。合成サ
イクルで次のFmocアミノ酸を使用する:1.)Fm
ocSer(tBu)OH; 2.)FmocLys
(BOC)OH; 3.)FmocHis(Trt)O
H; 4.)FmocTyr(tBu)OH; 5.)
FmocLeuOH; 6.)FmocPheOH;
7.)FmocLys(BOC)OH; 8.)Fmo
cGlyOH; 9.)FmocAsp(OtBu)O
H; 10.)FmocThr(tBu)OH; 1
1.)FmocAsp(OtBu)OH; 12.)F
mocThr(tBu)OH; 13.)FmocLy
s(BOC)OH; 14.)FmocGlu(OtB
u)OH; 15.)FmocTyr(tBu)OH;
16.)FmocAlaOH; 17.)FmocG
lyOH; 18.)FmocCys(StBu)O
H: その後ペプチドを樹脂から分離しかつ精製するために例
6と同様に行なう。セファデックスG10カラムの後で
精製ペプチド454mgが得られる。そのうちの50m
gをポリゴシルC18を用いて精製する。
【0095】収量:ペプチドHCys(StBu)Gl
yAlaTyrGluLysThrAspThrAsp
GlyLysPheLeuTyrHisLysSerL
ysOH 5.3mg HCys(StBu)GlyAlaTyrGluLys
ThrAspThrAspGlyLysPheLeuT
yrHisLysSerLysOH 205mgを例7
と同様にジチオトレイトール277mgで処理しかつ後
処理する。
【0096】収量:ペプチド4 171.6mg 例12 ペプチド4及び牛血清アルブミンからのポリハプテンの
合成 牛血清アルブミン5gを0.1molリン酸カリウム緩
衝液pH6.0 30ml中に溶解する。これにDMF
2ml中のマレイミドヘキサン酸−N−ヒドロキシスク
シンイミドエステル447mgの溶液を加える。1.5
時間撹拌しかつ全反応溶液をウルトロゲルACA202
(45*5cm)を介してクロマトグラフィ処理をす
る;溶離剤0.1molリン酸カリウム緩衝液pH6.
0。
【0097】マレイミドヘキサノイル−牛血清アルブミ
ンの溶液184mlが得られる、c=27.5mg/m
l。
【0098】この溶液110mgをペプチド4 69.
9mgと0.1molリン酸カリウム緩衝液pH6.0
10ml中でアルゴン下に15時間反応させる。例1
0と同様に溶液をACA202を介してクロマトグラフ
ィ処理をする。
【0099】例13 ペプチド5 HGlyProValProThrPro
ProAspAsnIleGlnValGlnGluA
snPheCysOHの合成 ペプチド5を例6と同様に固相合成により製造する。
【0100】開始樹脂としてFmocCys(Trt)
p−アルコキシベンジルアルコール樹脂5gを負荷度
0.68mmol/gで使用する。合成サイクルにおい
て次のFmocアミノ酸を使用する: 1.)FmocPheOH; 2.)FmocAsnO
H; 3.)FmocGlu(OtBu)OH;
4.)FmocGlnOH; 5.)FmocValO
H; 6.)FmocGlnOH; 7.)FmocI
leOH; 8.)FmocAsnOH; 9.)Fm
ocAsp(OtBu)OH; 10.)FmocPr
oOH; 11.)FmocProOH; 12.)F
mocThr(tBu)OH; 13.)FmocPr
oOH; 14.)FmocValOH; 15.)F
mocProOH; 16.)FmocGlyOH 例6と同様にして樹脂から脱離しかつペプチドを精製す
る。
【0101】ペプチド5が得られ、FAB質量スペクト
ルのMH+:1854 例14 ペプチド5及び牛血清アルブミンからのポリハプテン3
の合成 例12と同様にして、マレイミドヘキサノイル−牛血清
アルブミン溶液4.5ml及びペプチド5 33mgか
らポリハプテン3 70mlが得られる、c=0.5m
g/ml 例15 ヒトα1−ミクログロブリンに対するモノクローナル抗
体の取得 生後8〜12週間のBalb/c−マウスをα1−M
(患者の尿から単離)もしくはペプチド免疫原(例9に
より製造)又は免疫原としての融合タンパク質(例2に
より製造)10μgで完全フロイントアジュバントと共
に腹腔内で免疫化する。6週間後、4週間間隔で更に3
回免疫化する。その際にその都度免疫原100μgを水
酸化アルミニウム及びボルデテラ・ペルツシスに吸着さ
せて腹腔内に投与する。最後の免疫化から1週間後に採
血しかつ実験動物の血清中の抗体力価を測定する。免疫
化が明確に進行している場合は融合する。融合の4日前
にそれぞれリン酸塩緩衝化食塩溶液中の免疫原100μ
gで再度静脈内で免疫化する。Galfre[Meth
ods in Enzymology、73(198
1)3頁]が記載したように、免疫化したマウスの脾臓
細胞1×108を骨髄腫細胞(P3×63Ag8−65
3、ATCC−CRL8375)2×107と混合しか
つPEG溶液と融合する。融合細胞を24波型プレート
(Nunc社)の凹部1個当り細胞5×104個を播き
かつ選択培地(ヒポキサンチン/アザセリン−培地)中
で培養する。7〜10日後に、クローンの成長が観察可
能である場合、一次培養物の培養上澄みを特異性(α1
−M、ペプチドもしくは融合タンパク質の認識)に関し
てELISA法で試験する。抗原特異性抗体を含有する
一次培養物がけい光活性細胞により単一細胞沈殿(Ei
nzelzellablage)になる。このようにし
てハイブリドーマ細胞系クローン6.046.75を単
離することができた(ECACC No.900719
06免疫原:患者の尿からのα1M)。
【0102】抗体特異性の測定は次のように実施する:
免疫化したマウスの血清又はハイブリッド細胞の培養上
澄み中のα1−ミクログロブリン/ペプチド/融合タン
パク質に対する抗体の存在及び特異性を確認するために
試験原理としてELISA法を適用する。
【0103】試験1: 単離した天然α1−ミクログロブリンに対する抗体の結
合の検査 微量滴定板(Nunc社)を被覆緩衝液(0.2mol
/l炭酸ナトリウム/−重炭酸ナトリウム、pH9.
4)中の400ng/mlポリクローナル抗α1−ミク
ログロブリン免疫グロブリン(羊−抗−ヒトα1−ミク
ログロブリン、Serotec社)で塗布する。0.9
%塩化ナトリウム溶液及び1%牛血清アルブミンで後塗
布する。洗浄溶液(0.9%塩化ナトリウム溶液)で洗
浄後、50μg/ml抗原(尿から単離ヒトα1−ミク
ログロブリン)と共に恒温保持する。再度洗浄後、抗体
試料(マウス血清もしくは培養上澄み)を添加しかつ恒
温保持後再度洗浄する。検出用抗体としてポリクローナ
ル羊−抗−マウス−Fcγ、Fab−ペルオキシダーゼ
−複合体(Boehringer MannheimG
mbH社、25mU/ml)を使用する。洗浄溶液で更
に洗浄した後で、ペルオキシダーゼ活性を常法でABT
Sにより30分間の恒温保持及び405nmで吸光度差
mEの測定後に測定する。
【0104】試験2 ポリハプテンもしくは融合タンパク質に対する抗体の結
合の検査 微量滴定板(Nunc社)を1μg/mlポリハプテン
(例10及び12により製造)もしくは融合タンパク質
(例2により製造)と共に被覆緩衝液(試験1参照)中
で恒温保持する。洗浄工程後、抗体試料(マウス血清も
しくは培養上澄み)の恒温保持を行なう。再度洗浄した
後、検出抗体をポリクローナル羊抗−マウス−Fcγ、
Fab−ペルオキシダーゼ−複合体と共に恒温保持し、
更に洗浄しかつペルオキシダーゼ活性を試験1と同様に
ABTSにより測定する。例10によるポリハプテン及
び融合タンパク質に結合するが例12によるポリハプテ
ンには結合しない多数の抗体が見出された。
【0105】試験3 患者尿試料中の天然α1−ミクログロブリンに対する抗
体の結合の検査 α1−ミクログロブリン含量を比濁分析法もしくは分割
抗原試験(Boehringer社)により測定した患
者尿試料を使用する。
【0106】初めに抗体の反応性を試験2で測定する。
抗体と患者尿中のα1−ミクログロブリンとの結合及び
壁結合のペプチドもしくは融合タンパク質との結合との
間の競合試験において特異性を検査する。抗体試料を上
昇する濃度でα1−ミクログロブリンを含有する尿試料
もしくは陰性対照としての正常提供者尿試料と共に予備
恒温保持する。試験2におけるように1μg/mlポリ
ハプテンで塗布した微量滴定板を予備恒温保持した試料
で塗布する。洗浄後二次抗体複合体(羊−抗−マウスF
cγ、Fab−ペルオキシダーゼ、試験1及び2と同様
に)を恒温保持する。壁結合ペプチドに対する抗体試料
の残留結合の定量化を試験1及び2と同様にペルオキシ
ダーゼ活性をABTSにより測定することにより行な
う。本発明によるモノクローナル抗体6.046.75
(ECACC90071906)は、それが例6、7及
び8のペプチド、例2.1及び2.2の融合タンパク質
及び患者の尿から単離した天然α1−ミクログロブリン
と結合しもしくは認識する点で優れている。抗体とα1
−ミクログロブリン含有患者尿試料との予備恒温保持に
よりペプチドもしくは融合タンパク質への結合を阻止す
ることができる。抗体はサブクラスIgG1,κに含ま
れる。
【0107】例16 試験片によるα1−ミクログロブリンの測定 16.1 試験片の構成:開始フィールド(SF) 開始フィールドは厚さ1.0mm及び吸収能1800m
l/m2を有する、クラロン(Binzer)10%を
含有するポリエステル100%からのフリースより成
る。
【0108】緩衝液フィールド(PF) 厚さ0.7mm及び吸収能480ml/m2を有するフ
リース材料SL4207KA(Kalff社、ドイツ
国、Euskirchen在;ポリエステル90%、ス
テープルファイバー10%及び少量のアクリレートより
成る)を次の溶液で含浸しかつ引続いて乾燥させる: −200mmol/lリン酸ナトリウムpH7.8 −1重量%牛血清アルブミン 複合体フィールド(KF)クラロン10%で厚さ0.2
mmに固化したガラス繊維100%より成りかつ吸収能
200ml/m2を有するガラス繊維フリースを次の溶
液で含浸し、引続いて乾燥させる: −70mmol/lリン酸ナトリウムpH7.4 −0.5重量%牛血清アルブミン −6kU/l β−ガラクトシダーゼ及び被分析物特異
性抗体(IgG)からの複合体 捕集フィールド(AF) 厚さ0.5mm及び吸収能450ml/m2を有するポ
リエステル50%、木綿リンター50%及びエタジュリ
ン(Etadurin)3%より成る混合フリースを次
の溶液で含浸し、引続いて乾燥させる: −10mmol/lリン酸ナトリウムpH7.5 −サーモ−RSA−ストレプタビジン(200mg/
l、ヨーロッパ特許公開第0269092号明細書によ
り製造) サーモ−RSA−ストレプタビジンの固定化はヨーロッ
パ特許公開第0374778号明細書に記載したように
行なう。
【0109】引続いて、予備含浸したフリースを次の溶
液で再度含浸しかつ乾燥させる: −10mmol/lリン酸ナトリウムpH7.5 −ビオチニル化α1M−融合タンパク質、例2.1もし
くは2.2により製造(1μmol/l)、例5による
ビオチニル化 検出フィールド(NF) 厚さ0.1mmのポリカーボネートシート上に次の処方
の可溶性フィルムを施す: −モビオール(Mowiol)18/88 4.5g
(Hoechst社、ドイツ国、フランクフルト・アム
・マイン在) −クロルフェノールレッドβ−D−ガラクトシド0.3
g フィールドをヨーロッパ特許公開第0374684号明
細書に記載されているように溶融接着剤を用いて担体上
に接着させる。
【0110】16.2 記載の試験片を用いて水溶液中
のα1−ミクログロブリンの検出例16.1により製造
した試験片を吸収性フリースと共にα1M含有試料(例
えば尿)中に配置する。5分後、試料濃度を検出フィー
ルドで発生する色と相関させる。このようにして記載の
試験片により被分析物を含まない溶液では黄色、被分析
物5、20、100mg/lでは赤色濃度が濃くなる。
このようにして被分析物を半定量的に視覚的に測定する
ことができる。
【0111】試験片を試料を施して5分後に拡散反射光
度測定により測定する場合に定量測定が可能である。図
3は例2.2によるα1M−融合タンパク質を使用する
際に得られる検量曲線である。
【0112】ビオチニル化融合タンパク質の代りに例8
によるビオチニル化ペプチド(1μmol/l)を使用
する場合にも同じ結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpVB1 EHの地図である。
【図2】α1−ミクログロブリン部分領域の合成戦略を
示す図である。
【図3】例2.2によるα1M−融合タンパク質を使っ
て得られた検量曲線である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12N 15/02 G01N 33/53 N C12P 21/08 C12N 5/00 B G01N 33/53 15/00 C (72)発明者 クリスティアン クライン ドイツ連邦共和国 ヴァイルハイム ブ リューテンシュトラーセ 16 (72)発明者 ディーター マンゴルト ドイツ連邦共和国 マックスドルフ ヒ ュッテンミュラーシュトラーセ 33 (72)発明者 ヴェルナー シュトック ドイツ連邦共和国 グレーフェルフィン グ ヘルマン−フンメル−シュトラーセ 11 (72)発明者 ライナー シュリプフェンバッハー ドイツ連邦共和国 ランペルトハイム ベートーヴェンシュトラーセ 9 (56)参考文献 特開 昭56−106153(JP,A) 特表 昭60−500684(JP,A) Chemical Abstract s Vol.96 No.25 P.553 96:215697a Chemical Abstract s Vol.96 No.21 P.350 96:177154m Nucleic Acid Rese arch Vol.14 No.20 P. 7839−7850 (1986)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸の長さが最高40個であり、か
    つ構造A−R−Bを有し、ここでRはヒトα1−ミクロ
    グロブリンのアミノ酸144〜183: のアミノ酸部分配列からの少なくとも6個の連続する、
    ヒトα−ミクログロブリンに対する抗体に結合性のア
    ミノ酸配列を含有し、A及びBは任意のアミノ酸配列で
    あることを特徴とするペプチド。
  2. 【請求項2】 Rがアミノ酸158〜183の部分配列
    からの少なくとも6個のアミノ酸を含有することを特徴
    とする請求項1によるペプチド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のペプチド及びヒト
    α1−ミクログロブリンと特異的に結合性であることを
    特徴とする抗体。
  4. 【請求項4】 細胞系ECACC90071906から
    得られる請求項3記載の抗体。
  5. 【請求項5】 公知方法で好適な動物を天然α1−ミク
    ログロブリンか又は請求項1又は2記載のペプチドで免
    疫化し、抗体を取得し、かつ該抗体から天然ヒトα1−
    ミクログロブリン及び請求項1又は2記載のペプチドと
    特異的に結合性であるものを選択することを特徴とする
    請求項3又は4記載の抗体の製法。
  6. 【請求項6】 イムノアッセイにより試料液体中のヒト
    α1−ミクログロブリンを測定する方法において、試料
    液体を規定量の成分である抗体及びペプチドと同時に又
    は順次に接触させ、その際に成分のうちの一方が標識さ
    れており、かつこの標識を介して測定を行ない、この際
    ペプチドはアミノ酸の長さが最高40個であり、かつ構
    造A−R−Bを有し、ここでRはヒトα1−ミクログロ
    ブリンのアミノ酸144〜183: のアミノ酸部分配列からの少なくとも6個の連続する、
    ヒトα1−ミクログロブリンに対する抗体に結合性のア
    ミノ酸配列を含有し、A及びBは任意のアミノ酸配列で
    あるペプチドであり、かつ抗体は前記ペプチド及びヒト
    α1−ミクログロブリンと結合性である抗体であること
    を特徴とするα1−ミクログロブリンの測定法。
  7. 【請求項7】 Rがヒトα1−ミクログロブリンのアミ
    ノ酸144〜183のアミノ酸部分配列からの少なくと
    も6個の連続する、ヒトα−ミクログロブリンに対す
    る抗体に結合性のアミノ酸配列を含有し、かつ抗体成分
    が細胞系ECACC90071906から得られる抗体
    を含有する請求項6記載の測定法。
  8. 【請求項8】 ベース層上に相互に平行に設けられてい
    て、毛管作用物質より成り、相互に液休接触する数個の
    ゾーンを包含する、試料液体中のα1−ミクログロブリ
    ンを分析測定するための試験片において、該試験片が成
    分であるペプチド及び抗体の一方を固定形で含有しかつ
    他方の成分を標識形で含有する第1試薬系を反応ゾーン
    中に包含し、この際、ペプチドはアミノ酸の長さが最高
    40個であり、かつ構造A−R−Bを有し、ここでRは
    ヒトα1−ミクログロブリンのアミノ酸144〜18
    3: のアミノ酸部分配列からの少なくとも6個の連続する、
    ヒトα−ミクログロブリンに対する抗体に結合性のア
    ミノ酸配列を含有し、A及びBは任意のアミノ酸配列で
    あるペプチドであり、かつ抗体は前記ペプチド及びヒト
    α1−ミクログロブリンと結合性である抗体であり、か
    つ場合により、他方の成分の標識の測定を可能にする第
    2試薬系を包含する検出フィールドを有することを特徴
    とするα1−ミクログロブリンを測定する試験片。
  9. 【請求項9】 Rがヒトα1−ミクログロブリンのアミ
    ノ酸144〜183のアミノ酸部分配列からの少なくと
    も6個の連続する、ヒトα−ミクログロブリンに対す
    る抗体に結合性のアミノ酸配列を含有し、かつ抗体成分
    が細胞系ECACC90071906から得られる抗体
    を含有する請求項8記載の試験片。
  10. 【請求項10】 試料液体中のα1−ミクログロブリン
    を測定する方法において、請求項8記載の試験片を使
    い、その際試料液体を反応ゾーンもしくは場合により存
    在する開始ゾーン上に施し、かつ基質フィールドに達し
    た標識成分の標識を介して測定することを特徴とするα
    1−ミクログロブリンの測定法。
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