[go: up one dir, main page]

JP2772886B2 - 石積模様付きコンクリートダムの構築方法 - Google Patents

石積模様付きコンクリートダムの構築方法

Info

Publication number
JP2772886B2
JP2772886B2 JP6913592A JP6913592A JP2772886B2 JP 2772886 B2 JP2772886 B2 JP 2772886B2 JP 6913592 A JP6913592 A JP 6913592A JP 6913592 A JP6913592 A JP 6913592A JP 2772886 B2 JP2772886 B2 JP 2772886B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
formwork
frame
concrete dam
masonry pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6913592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05230816A (ja
Inventor
清 松井
吉光 高根沢
貞一 祖山
Original Assignee
日鐵建材工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日鐵建材工業株式会社 filed Critical 日鐵建材工業株式会社
Priority to JP6913592A priority Critical patent/JP2772886B2/ja
Publication of JPH05230816A publication Critical patent/JPH05230816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2772886B2 publication Critical patent/JP2772886B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石積模様付きコンクリ
ートダムの構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンクリートダムの構築方法は、
図12に示すように単体の型枠パネル1を縦方向及び横
方向に複数並べて大組型枠2とし、この大組型枠2を背
面で端太材3にて固定し、この大組型枠2でコンクリー
トダムの最下段のコンクリート躯体4を形成した後、大
組型枠2の下部をコンクリート躯体4の上部に押し当て
てセットし、コンクリート4の上側にコンクリート5を
打設し、以後大組型枠2を下方から上方へ順次せり上げ
転用しながらコンクリート躯体を形成して、コンクリー
トダムを構築している。
【0003】ところで、近時自然の景観を生かす為に、
ダムの表面をコンクリートのむき出しのままにすること
をやめ、種々の模様を施すことが要求されるようになっ
てきた。
【0004】従来より一般のコンクリート垂直面に模様
を形成する為に、垂直方向に型枠装置を移動しながらコ
ンクリート躯体を形成する方法としては、特開平1−2
14662号公報や特公昭60−3592号公報に示さ
れるものが提案されている。
【0005】しかし、特開平1−214662号公報に
示されるものは、模様付きコンクリート躯体を形成する
に際し、型枠装置に模様付きシートを下方に長く伸ばし
て取付けるか、又は別途継ぎ部用の模様付きシートと支
持材を用意しなければならないという煩しさがあり、作
業性も悪い。また特公昭60−3592号公報に示され
るものは、一定方向に波形突条を持つコンクリートを形
成するものである為、複雑な模様のコンクリート面を形
成することができない。
【0006】従って、これらの従来技術を前記のコンク
リートダムの構築方法に採用できず、現状では大組型枠
2をせり上げ転用の都度単体の型枠パネル1に模様形成
板を張り付けて施工していた。この為、作業性が悪く、
施工能率が低かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、大組
型枠を下方から上方へ順次せり上げ転用の都度、模様形
成板を張り付けることなくコンクリートダムを構築でき
て、ダムの表面に石積模様を形成するようにした石積模
様付きコンクリートダムの構築方法を提供しようとする
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の石積模様付きコンクリートダムの構築方法
は、単体の型枠パネルを縦方向及び横方向に複数並べて
大組型枠とし、この大組型枠を背面で端太材にて固定
し、この大組型枠を下方から上方へ順次せり上げ転用し
ながらコンクリート躯体を形成してコンクリートダムを
構築する方法において、前記大組型枠の各型枠パネルに
石積模様形成板を取付け、この大組型枠でコンクリート
ダムの最下段のコンクリート躯体を形成した後、この大
組型枠の最下部の型枠パネルの下部に、内面外周部にフ
レームを有する単体の型枠パネルを取付けて、この大組
型枠を下方から上方へ順次せり上げ転用しながらコンク
リート躯体を形成して、石積模様付きコンクリートダム
を構築することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上記のように本発明の石積模様付きコンクリー
トダムの構築方法は、大組型枠の各型枠パネルに石積模
様形成板を取付け、この大組型枠でコンクリートダムの
最下段のコンクリート躯体を形成した後、大組型枠の最
下部の型枠パネルの下部に、内面外周部にフレームを有
する単体の型枠パネルを取付けて、大組型枠を下方から
上方へ順次せり上げ転用しながらコンクリート躯体を形
成するのであるから、下側のコンクリート躯体の上端部
における石積模様に合致させることなく大組型枠をセッ
トできて作業性が良く、しかも直ちにコンクリート躯体
の上側にコンクリートを打設することができる。従っ
て、ノロ洩れを防止しながら石積模様付きのコンクリー
ト躯体を上方へ順次延設して、能率良く石積模様付きコ
ンクリートダムを構築できる。
【0010】また上記のように大組型枠の最下部の型枠
パネルの下部に、内面外周部にフレームを有する単体の
型枠パネルを取付けて、先に形成されたコンクリート躯
体の上端部における石積模様に合致させる必要がないの
で、大組型枠の各型枠パネルに取付ける石積模様形成板
は特定されることがなく、多様な石積模様形成板を取付
けることができ、従って構築するコンクリートダムの表
面に異なるパターンの石積模様を形成することができ
る。
【0011】
【実施例】本発明の石積模様付きコンクリートダムの構
築方法の一実施例を説明する。先ず本構築方法を実施す
るための型枠装置の一例を図によって説明すると、図
1,2において、10は長尺(幅300mm、長さ150
0mm)の型枠パネル11と短尺(幅300mm、長さ75
0mm)の型枠パネル12を、横方向で上段より長尺の型
枠パネル11を2枚、次に短尺の型枠パネル12、長尺
の型枠パネル11、短尺の型枠パネル12を3枚と交互
に縦方向に5段配列した大組型枠で、この大組型枠10
は背面でフックボルト13を介して端太材14にて固定
支持されている。この大組型枠10の長尺の型枠パネル
11、短尺の型枠パネル12には石積模様形成板が取付
けられている。即ち、長尺の型枠パネル11には、図3
に示すようにその面板16上の周囲にボルト、ナットに
て溝型フレーム17が固定され、この溝型フレーム17
内にフランジ18を周囲に有し長手方向に3個の凹凸模
様面19を備えた石積模様形成板20が取付けられてい
る。また短尺の型枠パネル12には、図4に示すように
その面板22上の相対向する長辺側の側縁と一方の短辺
側の側縁にボルト、ナットにて溝型フレーム23が固定
され、この溝型フレーム23内に長辺側の側縁と一方の
短辺側の側縁にフランジ24を有し長手方向に半分に切
断された凹凸模様面25と1個の凹凸模様面26を備え
た石積模様形成板27が取付けられ、この石積模様形成
板27の切断端28の裏側に端部閉塞部材29が挿入さ
れて切断端28が支持され且つ裏側が塞がれて溝型フレ
ーム23の開口端側面に固定されている。
【0012】次にこのように構成された型枠装置を用い
る本発明の石積模様付きコンクリートダムの構築方法に
ついて説明する。先ず図5に示すように基礎C上に最下
段のコンクリート躯体を形成すべく、型枠装置の大組型
枠10を端太材14の上部から取り外して下部に組み付
け固定した上、端太材14の中高部のシーボルト33と
基礎C上にセットしたアンカー32とを結合し、シーボ
ルト33にナット34を締着し、且つタイロッド37、
切梁38にて所定の角度にセットする。そして大組型枠
10の内側にコンクリート36を一点鎖線に示すレベル
まで打設して最下段のコンクリート躯体30を形成す
る。コンクリート躯体30が固化したならば型枠装置を
取り外し、大組型枠10を端太材14の下部から取り外
して図1に示すように上部に組み付け直し、さらにこの
大組型枠10の最下部の型枠パネル11の下部に、図6
に示すように内面外周縁に溝型フレーム17,23のみ
有し石積模様形成板を有しない単体の型枠パネル11,
12を図7に示すように取付ける。そしてこの型枠装置
を図8,9に示すように最下段のコンクリート躯体30
の上端部における石積模様の周囲に、最下部の単体の型
枠パネル11,12の溝型フレーム17,23を当接
し、この溝型フレーム17,23の内方に、コンクリー
ト躯体30の石積模様を逃がした上、大組型枠10の端
太材14をその中高部においてコンクリート躯体30に
埋設されたアンカー32にシーボルト33を結合し、さ
らに上部においてこれからコンクリートを打設しようと
する部分に埋込むように配されたアンカー32′にダミ
ーボルト33′を結合し、シーボルト33及びダミーボ
ルト33′にナット34を締着して、大組型枠10をコ
ンクリート躯体30の上端部に支持し且つ下部において
ジャッキボルト35をコンクリート躯体30の下端部に
当接して端太材14全体をコンクリート躯体30の傾斜
面31と平行にする。そしてこの状態でコンクリート躯
体30の上側に実線に示すようにコンクリート36を打
設すると、ノロ洩れを防止しながら石積模様の傾斜面3
1を有するコンクリート躯体30を上方に延設すること
ができる。
【0013】このようにして以後コンクリート打設によ
って形成されたコンクリート躯体30の傾斜面31の上
端部における石積模様の周囲に、図10に示すように大
組型枠10の最下部の単体の型枠パネル11,12の溝
型フレーム17,23を当接し、この溝型フレーム1
7,23の内方にコンクリート躯体30の傾斜面31の
上端部における石積模様を逃がして大組型枠10をセッ
トすることにより、従来のように大組型枠をせり上げ転
用の都度単体の型枠パネル11,12に模様形成板を張
り付ける必要がなく、また下側のコンクリート躯体30
の傾斜面31の上端部における石積模様に模様形成板を
合致させる必要がないので、作業が向上し、しかも直ち
に実線に示すようにコンクリート躯体30の上側にコン
クリート36を打設することができる。従って、これを
繰り返して順次上方にコンクリート躯体30を延設する
ことにより、能率良く石積模様付きコンクリートダムを
構築できる。
【0014】尚、上記実施例は、布積みの石積模様をコ
ンクリートダムの傾斜面に形成しているが、石積模様形
成板20,27の凹凸模様面19,25,26を変更す
れば、異なるパターンの石積模様をコンクリートダムの
傾斜面に形成することができる。また上記実施例では大
組型枠10の各型枠パネル11,12に溝型フレーム1
7,23を介して石積模様形成板20,27を取付けた
ものを使用しているが、図11に示すように各型枠パネ
ル11,12に直接ゴム、合成樹脂等の石積模様形成板
20′,27′を接着剤にて接着したものを用いても良
い。さらに各型枠パネル11,12はメタルフォームで
あるが合板でも良いものである。
【0015】
【発明の効果】以上の通り本発明の石積模様付きコンク
リートダムの構築方法は、大組型枠の各型枠パネルに石
積模様形成板を取付け、この大組型枠でコンクリートダ
ムの最下段のコンクリート躯体を形成した後、この大組
型枠の最下部の型枠パネルの下部に、内面外周縁にフレ
ームを有する単体の型枠パネルを取付けて、この大組型
枠を下方から上方へ順次せり上げ転用しながらコンクリ
ート躯体を形成する際、下側のコンクリート躯体の傾斜
面の上端部における石積模様に型枠パネルを合致させる
ことなく大組型枠をセットできて作業性が良く、しかも
直ちにコンクリート躯体の上側にコンクリートを打設す
ることができる。従って、ノロ洩れを防止しながら石積
模様付きコンクリート躯体を上方に順次延設して、能率
良く石積模様付きコンクリートダムを構築できる。ま
た、最下段のコンクリート躯体の形成後、順次大組型枠
を上方へせり上げ転用していった際、下側のコンクリー
ト躯体の傾斜面の上端部における石積模様にとらわれる
ことがないので、大組型枠の各型枠パネルに取付ける石
積模様形成板は特定されることがなく、多様な石積模様
形成板を取付けることができ、従って構築するコンクリ
ートダムの表面に異なるパターンの石積模様を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石積模様付きコンクリートダムの構築
方法で用いる型枠装置の側面図である。
【図2】図1のA矢視背面図である。
【図3】図2の型枠装置における石積模様形成板を取付
けた長尺の型枠パネルを示す斜視図である。
【図4】図2の型枠装置における石積模様形成板を取付
けた短尺の型枠パネルを示す斜視図である。
【図5】本発明の構築方法によりコンクリートダムの最
下段のコンクリート躯体を形成する方法を示す側面図で
ある。
【図6】図1の型枠装置の最下部の型枠パネルの下部に
取付ける型枠パネルを示す斜視図である。
【図7】図6の型枠パネルを図1の型枠パネルの最下部
の型枠パネルの下部に取付けた状態を示す図である。
【図8】本発明の構築方法によりコンクリートダムのコ
ンクリート躯体を形成する状態を示す側面図である。
【図9】図8のB矢視背面図である。
【図10】図8のコンクリート躯体の上側にコンクリー
トを打設してコンクリート躯体を上方に延設した状態を
示す図である。
【図11】型枠装置の大組型枠における各型枠パネルの
他の例を示す斜視図である。
【図12】従来のコンクリートダムの構築方法を示す図
である。
【符号の説明】
10 大組型枠 11,12 型枠パネル 17,23 溝型フレーム 20,27 石積模様形成板 30 コンクリート躯体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 7/00 E04G 9/10 101 E04G 11/22

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単体の型枠パネルを縦方向及び横方向に
    複数並べて大組型枠とし、この大組型枠を背面で端太材
    にて固定し、この大組型枠を下方から上方へ順次せり上
    げ転用しながらコンクリート躯体を形成してコンクリー
    トダムを構築する方法において、前記大組型枠の各型枠
    パネルに石積模様形成板を取付け、この大組型枠でコン
    クリートダムの最下段のコンクリート躯体を形成した
    後、この大組型枠の最下部の型枠パネルの下部に、内面
    外周縁にフレームを有する単体の型枠パネルを取付け
    て、この大組型枠を下方から上方へ順次せり上げ転用し
    ながらコンクリート躯体を形成して、石積模様付きコン
    クリートダムを構築することを特徴とする石積模様付き
    コンクリートダムの構築方法。
JP6913592A 1992-02-18 1992-02-18 石積模様付きコンクリートダムの構築方法 Expired - Lifetime JP2772886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6913592A JP2772886B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 石積模様付きコンクリートダムの構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6913592A JP2772886B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 石積模様付きコンクリートダムの構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05230816A JPH05230816A (ja) 1993-09-07
JP2772886B2 true JP2772886B2 (ja) 1998-07-09

Family

ID=13393903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6913592A Expired - Lifetime JP2772886B2 (ja) 1992-02-18 1992-02-18 石積模様付きコンクリートダムの構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2772886B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05230816A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5799399A (en) Method of forming monolithic footings and foundation walls
JP2772886B2 (ja) 石積模様付きコンクリートダムの構築方法
JP2000234410A (ja) 打込型枠およびそれを用いたスラブ施工方法
JP2811139B2 (ja) ダム堤体用型枠及びこの型枠によるダム堤体の構築方法
JPH046450Y2 (ja)
JP2551338Y2 (ja) 石積模様付きダム用型枠装置
GB2073017A (en) Swimming pool construction
JP2815043B2 (ja) リフトアップフォーム装置
JP3182053B2 (ja) 型 枠
CN215241730U (zh) 一种用于预制梁负弯矩张拉槽口的模板
JPH08199539A (ja) 砂防ダムプレキャスト型枠およびその使用方法
JP2725572B2 (ja) 鉄筋コンクリート造での小梁施工方法
JP3356853B2 (ja) 型枠装置
JPH07286333A (ja) 擁壁構築用型枠パネル
JPH0849417A (ja) ア−チコンクリ−トの施工における型枠体設置方法
JP2959367B2 (ja) 型枠装置
JP2000027438A (ja) コンクリ−ト水平部材の垂直打継ぎ方法
JPH033637Y2 (ja)
JPH061983Y2 (ja) 床下換気孔用型枠
JP2647639B2 (ja) 斜面構築用コンクリートパネル
JPH0328457A (ja) ケーソンの型枠
JPH02157325A (ja) フーチング部を有する布基礎コンクリートの築造方法及びそれに使用する捨型枠
JPS621905A (ja) ア−チコンクリ−ト施工用の型枠支保工
JPS61216929A (ja) 法面型枠
JPS61216930A (ja) 法面のコンクリ−ト型枠

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980303