JP2769589B2 - 感光性樹脂組成物 - Google Patents
感光性樹脂組成物Info
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Description
た後の放置安定性を損なうことなく、露光部と未露光部
とのコントラスト差および耐ホウフッ酸性を顕著に向上
させた感光性樹脂組成物に関するものである。
テルフィルムなどのベースフィルム上に感光性樹脂組成
物を層状に塗布成層し、その上からポリエチレンフィル
ム、ポリビニルアルコールフィルムなどの保護フィルム
を積層したラミネートフィルムは、一般にドライフィル
ムと称され、プリント配線板の製造用、金属の精密加工
用に広く使用されている。
ムからベースフィルムまたは保護フィルムのうち接着力
の小さい方のフィルムを剥離除去して感光性樹脂組成物
層の側を銅張基板の銅面に貼り付けた後、パターンマス
クを他方のフィルム上に当接させた状態で露光し(当該
他方のベースフィルムを剥離除去してから露光する場合
もある)、ついでその他方のフィルムを剥離除去して現
像に供する。露光後の現像方式としては、溶剤現像型の
ものと稀アルカリ現像型のものとがある。
性樹脂組成物を塗布成層し、その上に積層したポリエス
テルフィルムなどのフィルムを介してパターンマスクを
密着させ、露光を行う方法もよく知られている。
樹脂組成物〉上述の感光性樹脂組成物の中には、銅面や
半田マスクに対する密着性を向上させるべく、少量のベ
ンゾトリアゾール類を配合するものがある。
(ベンゾトリアゾール、ベンズイミダゾール等の複素環
式窒素含有化合物の少量を接着促進剤として含有)、特
公昭58−24035号公報(特開昭58−24035
号公報)(ベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾール、
ベンゾチアゾール等を添加)、特開昭59−48752
号公報(イミダゾール、チアゾール、テトラゾール、ト
リアゾールまたはこれらの誘導体を添加)、特開昭61
−166541号公報(ベンゾトリアゾールカルボン酸
類を添加)、特開昭61−223836号公報(ベンゾ
トリアゾール誘導体を添加)、特開昭61−56341
号公報(ベンゾトリアゾールを添加)、特開昭61−5
6342号公報(ベンゾトリアゾールの塩を添加)、特
開昭55−22481号公報(ベンゾトリアゾール誘導
体)、特開昭55−65202号公報(ベンゾトリアゾ
ールを添加した比較例あり)、特開昭55−65203
号公報(ベンゾトリアゾールを添加した比較例あり)な
どである。
組成物〉また上述の感光性樹脂組成物の中には、紫外線
による露光部と未露光部とのコントラスト差を向上させ
るべく、少量のトリアジン誘導体などを配合するものが
ある。
は、4,4’−ビス(ジアルキルアミノ)ベンゾフェノ
ンと、ベンゾフェノン等と、s−トリアジン化合物等と
を光重合開始剤として用いた光重合性組成物が示されて
いる。同公報には、ベンゾトリアゾールなどの密着促進
剤を併用してもよいとの言及もあるが、実施例はあげら
れていない。
光重合開始系とs−トリアジン化合物等の有機ハロゲン
化物とを併用した光重合性組成物が示されている。同公
報には、公知の密着促進剤を用いてもよいとの記載があ
り、多数の公報が引用されていて、密着促進剤の具体例
にも言及があるが、その具体例にはベンゾトリアゾール
はあげられていない。
重合開始系が、ベンズアンスロン誘導体と、ヘキサアリ
ールビイミダゾールまたはs−トリアジン化合物とから
なる感度の高い光重合性組成物が示されている。
4,6−ビス(ハロメチル)−s−トリアジン遊離基生
成剤と、該遊離基生成剤と光分解生成物と相互作用を起
こす化合物とを含有する感光性組成物が示されており、
この感光性組成物は、露光部分と未露光部分に鮮明な境
界が得られ、コントラストに富んだ可視像が得られると
している。なおこの公報の従来技術の説明の個所には、
米国特許第3954475号、同3987037号、特
開昭48−36281号公報に記載のビニル−ハロメチ
ル−s−トリアジン化合物や、特開昭53−13342
8号公報、特開昭55−32070号公報に記載のハロ
メチル−s−トリアジン化合物などのs−トリアジン化
合物は光分解の感度が極めて高く、経時安定性にすぐれ
ている旨の記載もある。
する遊離基生成剤としている文献には、そのほか、特開
昭54−74887号公報、特開昭62−61044号
公報、特開昭63−55539号公報、特開平2−63
054号公報などがある。
合した感光性樹脂組成物は、ロイコ染料等の発色を助長
し、露光部と未露光部とのコントラスト差を向上させる
のに貢献するが、本発明者らの検討によれは、銅面上へ
のラミネート後の放置安定性が損なわれ、感度の異常ア
ップまたはダウンが起こるという問題点がある。
合した感光性樹脂組成物は、銅面上へのラミネート後の
放置(たとえば1日)により感度が上がりすぎて解像力
が低下し、また放置期間が長くなると(たとえば3
日)、今度は感度が低下する傾向が認められる。
リアジン化合物を用いた系においてベンゾトリアゾール
などの密着促進剤を併用してもよいとの記載があり、特
開平2−48664号公報にはs−トリアジン化合物を
用いた系において公知の密着促進剤を用いてもよいとの
記載があるが、それはあくまで密着促進剤として使用可
能性を述べているにとどまり、実施例もあげられていな
い。
おいて、銅面上へのラミネート後の放置安定性を損なう
ことなく、露光部と未露光部とのコントラスト差および
耐ホウフッ酸性を顕著に向上させることのできる感光性
樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
物は、ベースポリマー(A)、エチレン性不飽和化合物
(B)、光重合開始剤(C)および染料(D)よりなる
組成物において、ベンゾトリアゾール類(E)およびト
リアジン誘導体(F)を、ベースポリマー(A)、エチ
レン性不飽和化合物(B)、光重合開始剤(C)および
染料(D)の合計量100重量部に対しそれぞれ0.0
3〜1.0重量部、0.05〜1.0重量部を含有させ
ること、およびそのときのベンゾトリアゾール類(E)
とトリアジン誘導体(F)とのモル比が1:3〜3:1
であることを特徴とするものである。
ステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エポキシ系樹脂などが用いられる。これらの中で
は、(メタ)アクリレートを主成分とし、必要に応じエ
チレン性不飽和カルボン酸や他の共重合可能なモノマー
を共重合したアクリル系共重合体が重要である。アセト
アセチル基含有アクリル系共重合体を用いることもでき
る。
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレートな
どが例示される。
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸などのモノカルボ
ン酸が好適に用いられ、そのほか、マレイン酸、フマー
ル酸、イタコン酸などのジカルボン酸、あるいはそれら
の無水物やハーフエステルも用いることができる。これ
らの中では、アクリル酸とメタクリル酸が特に好まし
い。
性不飽和カルボン酸を15〜30重量%程度(酸価で1
00〜200mgKOH/g 程度)共重合することが必要であ
る。
アミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、スチレン、α−メチルスチレン、酢酸ビ
ニル、アルキルビニルエーテルなどが例示できる。
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メ
タ)アクリロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,
2−ビス(4−(メタ)アクリロキシポリエトキシフェ
ニル)プロパン、2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジグリシジルエーテルジ(メ
タ)アクリレート、1,6−ヘキサメチルジグリシジル
エーテルジ(メタ)アクリレート、フタル酸ジグリシジ
ルエステルジ(メタ)アクリレート、グリセリンポリグ
リシジルエーテルポリ(メタ)アクリレートなどの多官
能モノマーがあげられる。これらの多官能モノマーと共
に、単官能モノマーを適当量併用することもできる。
キシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メ
タ)アクリレート、2−フェノキシ−2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロピルフタレート、3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、
グリセリンモノ(メタ)アクリレート、2−(メタ)ア
クリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、フタル
酸誘導体のハーフ(メタ)アクリレート、N−メチロー
ル(メタ)アクリルアミドなどがあげられる。
エチレン性不飽和化合物(B) の割合は、10〜200重
量部、特に40〜100重量部の範囲から選ぶことが望
ましい。エチレン性不飽和化合物(B) の過少は硬化不
良、可撓性の低下、現像速度の遅延を招き、エチレン性
不飽和化合物(B) の過多は粘着性の増大、コールドフロ
ー、硬化レジストの剥離速度低下を招く。
チルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾイン
イソプロピルエーテル、ベンゾインn−ブチルエーテ
ル、ベンゾインフェニルエーテル、ベンジルジフェニル
ジスルフィド、ベンジルジメチルケタール、ジベンジ
ル、ジアセチル、アントラキノン、ナフトキノン、3,
3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、ベンゾ
フェノン、p,p’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフ
ェノン、p,p’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェ
ノン、ピバロインエチルエーテル、1,1−ジクロロア
セトフェノン、p−t−ブチルジクロロアセトフェノ
ン、ヘキサアリールイミダゾール二量体、2−クロロチ
オキサントン、2−メチルチオキサントン、2,4−ジ
エチルチオキサントン、2,2−ジエトキシアセトフェ
ノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノ
ン、2,2−ジクロロ−4−フェノキシアセトフェノ
ン、フェニルグリオキシレート、α−ヒドロキシイソブ
チルフェノン、ジベゾスパロン、1−(4−イソプロピ
ルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロ
パノン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェニル]
−2−モルフォリノ−1−プロパノン、トリブロモフェ
ニルスルホン、トリブロモメチルフェニルスルホン、N
−フェニルグリシンなどが例示される。
リマー(A) とエチレン性不飽和化合物(B) との合計量1
00重量部に対し1〜20重量部程度とするのが適当で
ある。
リス(4−ジエチルアミノ−o−トリル)メタン、ビス
(4−ジエチルアミノ−o−トリル)フェニルメタン、
ビス(4−ジエチルアミノ−o−トリル)チエニル−2
−メタン、ビス(2−クロロ−4−ジエチルアミノフェ
ニル)フェニルメタン、ロイコマラカイトグリーンなど
の光作用による発色染料(D1)、マラカイトグリーン、ビ
クトリアピュアブルー、フクシン、メチルオレンジ、ナ
イルブルー2B、ナイトグリーンB、スピロンブルー、
アシッドバイオレットRRH、オーラミン塩基などの着
色用染料(D2)があげられる。
(D2)とを併用して着色樹脂組成物を製造すると、ドライ
フィルム用途において該フィルムの銅基板上へのラミネ
ート工程やパターンマスク合わせの工程での作業性が良
好となる。
(A) とエチレン性不飽和化合物(B) との合計量100重
量部に対し 0.1〜3重量部程度とするのが適当である。
1,2,3−ベンゾトリアゾール、 ・ビス(N−2−エチルヘキシル)アミノメチレン−
1,2,3−トリルトリアゾール、 ・ビス(N−2−ヒドロキシエチル)アミノメチレン−
1,2,3−ベンゾトリアゾール、 などが用いられる。
トリアジン、 ・2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
s−トリアジン、 ・2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s
−トリアジン、 ・2−n−プロピル−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、 ・2−(p−クロロフェニル)−4,6−ビス(トリク
ロロメチル)−s−トリアジン、 ・2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、 ・2,4−ビス(トリクロロメチル)−4’−メトキシ
フェニル−s−トリアジン、 ・2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−
ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、 ・2−(4−エトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−
ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、 ・2−[4−(2−エトキシエチル)−ナフト−1−イ
ル)−4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジ
ン、 ・2−(4,7−ジメトキシ−ナフト−1−イル)−
4,6−ビス−トリクロロメチル−s−トリアジン、 ・2−(アセナフト−5−イル)−4,6−ビス−トリ
クロロメチル−s−トリジン、 ・2−(2’,4’−ジクロロフェニル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、 ・2−n−ノニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、 ・2−(α,α,β−トリクロロエチル)−4,6−ビ
ス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、 ・2−スチリル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
s−トリアジン、 ・2−p−メチルスチリル−4,6−ビス(トリクロロ
メチル)−s−トリアジン、 ・2−p−メトキシスチリル−4,6−ビス(トリクロ
ロメチル)−s−トリアジン、などがあげられる。
ン誘導体(F) の添加量は、ベースポリマー(A) 、エチレ
ン性不飽和化合物(B) 、光重合開始剤(C) および染料
(D) の合計量100重量部に対し、それぞれ0.03〜1.0
重量部(好ましくは0.05〜0.5重量部)、0.05〜1.0 重
量部(好ましくは 0.1〜0.5 重量部)に設定する。ベン
ゾトリアゾール類(E) の過少は銅面へのラミネート後の
放置安定性の改良効果の不足を招き、その過多はメッキ
前処理のソフトエッチング性を損なう。トリアジン誘導
体(F) の過少は露光部と未露光部のコントラスト差およ
び耐ホウフッ酸性の不足を招き、その過多はメッキ前処
理のソフトエッチング性を損なう。
リアジン誘導体(F)とのモル比は1:3〜3:1、殊
に1:2〜2:1に設定され、両者のモル比がこの範囲
から外れると、両者の併用効果が充分には奏されない。
剤、可塑剤、酸化防止剤、熱重合禁止剤、溶剤、表面張
力改質剤、安定剤、連鎖移動剤、消泡剤、難燃剤などの
添加剤を適宜添加することができる。
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィルムな
どのベースフィルム面に塗工した後、その塗工面の上か
らポリエチレンフィルム、ポリビニルアルコール系フィ
ルムなどの保護フィルムを被覆してドライフィルムとす
る。
性樹脂組成物を塗布成層することもできる。
組成物層との接着力および保護フィルムと感光性樹脂組
成物層との接着力を比較し、接着力の低い方のフィルム
を剥離してから感光性樹脂組成物層の側を銅張基板の銅
面などの金属面に貼り付けた後、他方のフィルム上にパ
ターンマスクを密着させて露光する。感光性樹脂組成物
層が粘着性を有しないときは、前記他方のフィルムを剥
離してからパターンマスクを感光性樹脂組成物層に直接
接触させて露光することもできる。
に直接またはポリエステルフィルムなどを介してパター
ンマスクを接触させ、露光に供する。
の光源としては、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、カーボン
アーク灯、キセノン灯、メタルハライドランプ、ケミカ
ルランプなどが用いられる。紫外線照射後は、必要に応
じ加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
像を行う。本発明の感光性樹脂組成物が稀アルカリ現像
型であるときは、露光後の現像は、炭酸ソーダ、炭酸カ
リウムなどのアルカリの稀薄水溶液を用いて行う。溶剤
現像型であるときは、1,1,1−トリクロロエタンな
どの溶剤を用いて現像を行う。
化第二銅水溶液などのエッチング液を用いて常法に従っ
てエッチングを行う。メッキ法を採用するときは、脱脂
剤、ソフトエッチング剤などのメッキ前処理剤を用いて
前処理を行った後、メッキ液を用いてメッキを行う。
成物の場合には、塩化メチレンなどの溶剤を用いて行
う。稀アルカリ現像型の感光性樹脂組成物の場合には、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの1〜5重量%
程度の濃度のアルカリ水溶液からなるアルカリ剥離液を
用いて行う。
用、金属の精密加工用をはじめ、種々の用途に用いるこ
とができる。
ートした後の放置安定性が良好であり、かつ露光部と未
露光部のコントラスト差が大きく、耐ホウフッ酸性が良
好である。ベンゾトリアゾール類(E) は、これをトリア
ジン誘導体(F) と併用することにより、トリアジン誘導
体(F) のみを用いた場合のラミネート後の放置安定性の
不良を改善するという従来知られていない作用を発揮す
る。
る。以下「部」、「%」とあるのは重量基準で表わした
ものである。
記のエチレン性不飽和化合物(B) 36部、下記の処方の
光重合開始剤(C) 9.15部、および下記の処方の染料(D)
0.85部を混合し、樹脂組成物を調製した。(A) : (B) の
重量比は6/4、(A) と(B) の合計量100部に対する
(C) および(D) の配合量は、それぞれ10.2部、0.94部と
なる。
−エチルヘキシルアクリレート/メタクリル酸の共重合
割合が重量基準で55/8/15/22である共重合体
(酸価 143.3、ガラス転移点66.3℃、重量平均分子量8
万)
ングリコール(600)ジメタクリレート/エチレンオ
キサイド変性フタル酸アクリレート(共栄社油脂工業株
式会社製)の重量比20/10/6の混合物
る組成物100部に、さらに下記のベンゾトリアゾール
類(E) および下記のトリアジン誘導体(F) を後述の表1
の処方で配合してよく混合し、ドープを調製した。
9) ・E2: ビス(N−2−エチルヘキシル)アミノメチレン
−1,2,3−ベンゾトリアゾール(分子量371) ・E3: 5−カルボキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾー
ル(分子量163)
プを、ギャップ10ミルのアプリケーターを用いて厚さ
20μm のポリエステルフィルム上に塗工し、室温で1
分30秒放置した後、60℃、90℃、110℃のオー
ブンでそれぞれ3分間乾燥して、レジスト厚50μm の
ドライフィルムとなした(ただし保護フィルムは設けて
いない)。
張積層板上に、ラミネートロール温度100℃、同ロー
ル圧3kg/cm2、ラミネート速度1.5m/min
にてラミネートした。
41段の22段を与えるに足る露光量Xと、ラミネート
後3日放置後同ストウファ段数を与えるに要する露光量
Yとの差が、10mj/cm2未満であるときを○、10mj/c
m2以上であるときを×と判定した。
株式会社製「SZS-Σ80COLOR MEASURING SYSTEM 」によ
り、未露光部をブランクとし、硬化部のΔE(Lab
法; (L2+a2+b2)1/2)を測定した。この値が14以上
であるものを○、14未満のものを×と判定した。
し、エアーナイフでよく乾燥したものの表面状態を観察
した。ブリスターの発生していないものを○、発生して
いるものを×と判定した。
0を描画し、現像した。その後現像基板を 過硫酸ナトリウム 120g/l 60%硫酸 20ml/l よりなるソフトエッチング液に30℃で 1.5分間浸漬
し、ソフトエッチングの確認を行った。正常にソフトエ
ッチングされたものを○、ソフトエッチングが一部また
は全面でできなかったものを×と判定した。なおこのソ
フトエッチング評価は、メッキ性評価の代替となる評価
法である。
較例の配合処方および結果を表2に示す。
エッチング評価。
エッチング評価。
ラミネートした後の放置安定性が良好で、経過時間の如
何にかかわらず感度変化が少ないこと、露光部と未露光
部とのコントラスト差の向上効果が大きいこと、しかも
耐ホウフッ酸性が良好であることなどのすぐれた効果を
奏する。
Claims (2)
- 【請求項1】ベースポリマー(A)、エチレン性不飽和
化合物(B)、光重合開始剤(C)および染料(D)よ
りなる組成物において、ベンゾトリアゾール類(E)お
よびトリアジン誘導体(F)を、ベースポリマー
(A)、エチレン性不飽和化合物(B)、光重合開始剤
(C)および染料(D)の合計量100重量部に対しそ
れぞれ0.03〜1.0重量部、0.05〜1.0重量
部を含有させること、およびそのときのベンゾトリアゾ
ール類(E)とトリアジン誘導休(F)とのモル比が
1:3〜3:1であることを特徴とする感光性樹脂組成
物。 - 【請求項2】ドライフィルム用の感光性樹脂組成物であ
る請求項1記載の感光性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
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JP4170238A JP2769589B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 感光性樹脂組成物 |
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JP4170238A JP2769589B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 感光性樹脂組成物 |
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JPH05333542A JPH05333542A (ja) | 1993-12-17 |
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