JP2766513B2 - 人工歯根の植込み溝加工用工具 - Google Patents
人工歯根の植込み溝加工用工具Info
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- JP2766513B2 JP2766513B2 JP1147797A JP14779789A JP2766513B2 JP 2766513 B2 JP2766513 B2 JP 2766513B2 JP 1147797 A JP1147797 A JP 1147797A JP 14779789 A JP14779789 A JP 14779789A JP 2766513 B2 JP2766513 B2 JP 2766513B2
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61C—DENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
- A61C8/00—Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
- A61C8/0089—Implanting tools or instruments
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- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は口腔骨内に人工歯根(インプラント)を植込
むための植込み溝を加工する加工用工具に関する。
むための植込み溝を加工する加工用工具に関する。
従来のインプラントは、第8図に示すように、顎骨内
に植込まれる扁平形状の植込み部1と、該植込み部より
立設する頚部2と、該頚部に続いて口腔内に露出して人
工歯牙の支台となる頭部3とからなる金属製の単一構造
体で構成されている。扁平ブレード1は側面がほぼ矩形
状で、これを顎骨に沿って埋めたとき骨との結合力を高
めるために直径1〜3mm程度の多数の穴1aを形成し、こ
の穴を通しての骨の再生を行なわせるようにしている。
に植込まれる扁平形状の植込み部1と、該植込み部より
立設する頚部2と、該頚部に続いて口腔内に露出して人
工歯牙の支台となる頭部3とからなる金属製の単一構造
体で構成されている。扁平ブレード1は側面がほぼ矩形
状で、これを顎骨に沿って埋めたとき骨との結合力を高
めるために直径1〜3mm程度の多数の穴1aを形成し、こ
の穴を通しての骨の再生を行なわせるようにしている。
このインプラントを植込むのには、顎骨に1条の溝を
加工形成するが、溝加工は回転ディスク板等を用いても
1条の直線状に加工することが容易でなく深さも適当な
深さに加工し、植込みに際して1枚の矩形状ブレード1
を深さを加減しながら植込むが、正確に位置を決定し、
良好な植込みを行なうには大変な熟練と手さばきを必要
とする。インプラントの埋め過ぎは神経とか血管よりな
る下顎管に当り、圧迫したり損傷を与え、又埋め過ぎは
容易に補正することができるものでなく、退却すれば、
緩かな植込みになり保持性が損なわれるといった検点が
あった。又、1枚のブレード1に頭部3を支持するから
35〜70kgf程度の咬合力が作用するとき緩んだり移動し
たりして安定性が劣る欠点があった。
加工形成するが、溝加工は回転ディスク板等を用いても
1条の直線状に加工することが容易でなく深さも適当な
深さに加工し、植込みに際して1枚の矩形状ブレード1
を深さを加減しながら植込むが、正確に位置を決定し、
良好な植込みを行なうには大変な熟練と手さばきを必要
とする。インプラントの埋め過ぎは神経とか血管よりな
る下顎管に当り、圧迫したり損傷を与え、又埋め過ぎは
容易に補正することができるものでなく、退却すれば、
緩かな植込みになり保持性が損なわれるといった検点が
あった。又、1枚のブレード1に頭部3を支持するから
35〜70kgf程度の咬合力が作用するとき緩んだり移動し
たりして安定性が劣る欠点があった。
本発明はこのような欠点を改良するために、2枚のブ
レードをほぼ平行にブリッジ結合した植込み部とし、且
つ前記ブレードの植込み先端縁を少なくとも2つの円弧
が交叉する凹凸形状に工夫したインプラントを植込むよ
うにし、その植込み溝の加工を容易に且つ精密に加工形
成することができる植込み溝の加工用工具を提供するも
のである。即ち、ブレードの植込み先端縁を少なくとも
2つの円弧が交叉する凹凸形状に形成した人工歯根の植
込み溝を加工形成するものに於て、突出する刃を回転中
心に対称に複数設けた前記ブレードの円弧の半径にほぼ
等しい回転半径を有するカッタ板を前記ブレードの円弧
数に等しい枚数設け、該各カッタ板を互の刃と刃が接触
することなく、交錯するよう回転位相角をもって1列に
組合せると共に回転中心軸の間隔を前記ブレードの円弧
の中心点の間隔にほぼ等しく支持する支持装置を設け、
更に前記各カッタ板を等速で且つ相互に逆回転させる回
転駆動装置を設けたことを特徴とする。又、前記に記載
する、突出する刃を回転中心に対称に複数設けた前記ブ
レードの円弧の半径にほぼ等しい回転半径を有するカッ
タ板を前記ブレードの円弧数に等しい枚数設けて各カッ
タ板を互の刃と刃が接触することなく交錯するよう回転
位相角をもって1列に組合せると共に回転中心軸の間隔
を前記ブレードの円弧の中心点の間隔にほぼ等しく支持
し更に各カッタ板を等速で且つ相互に逆回転させるカッ
タを前記ブレードの間隔にほぼ等しい間隔で2列に設け
たことを特徴とするものである。
レードをほぼ平行にブリッジ結合した植込み部とし、且
つ前記ブレードの植込み先端縁を少なくとも2つの円弧
が交叉する凹凸形状に工夫したインプラントを植込むよ
うにし、その植込み溝の加工を容易に且つ精密に加工形
成することができる植込み溝の加工用工具を提供するも
のである。即ち、ブレードの植込み先端縁を少なくとも
2つの円弧が交叉する凹凸形状に形成した人工歯根の植
込み溝を加工形成するものに於て、突出する刃を回転中
心に対称に複数設けた前記ブレードの円弧の半径にほぼ
等しい回転半径を有するカッタ板を前記ブレードの円弧
数に等しい枚数設け、該各カッタ板を互の刃と刃が接触
することなく、交錯するよう回転位相角をもって1列に
組合せると共に回転中心軸の間隔を前記ブレードの円弧
の中心点の間隔にほぼ等しく支持する支持装置を設け、
更に前記各カッタ板を等速で且つ相互に逆回転させる回
転駆動装置を設けたことを特徴とする。又、前記に記載
する、突出する刃を回転中心に対称に複数設けた前記ブ
レードの円弧の半径にほぼ等しい回転半径を有するカッ
タ板を前記ブレードの円弧数に等しい枚数設けて各カッ
タ板を互の刃と刃が接触することなく交錯するよう回転
位相角をもって1列に組合せると共に回転中心軸の間隔
を前記ブレードの円弧の中心点の間隔にほぼ等しく支持
し更に各カッタ板を等速で且つ相互に逆回転させるカッ
タを前記ブレードの間隔にほぼ等しい間隔で2列に設け
たことを特徴とするものである。
本発明は前記したように、1列に設けた各カッタ板に
よって1条の溝を容易に加工できる。カッタは突出する
刃を回転中心に対称に複数設けたブレードの内弧の半径
にほぼ等しい回転半径を有するカッタ板を回転させて加
工するから、ブレードと同形の溝が容易に加工でき、カ
ッタ板はブレードの円弧数に等しい枚数を回転中心軸の
間隔をブレードの円弧の中心点の間隔にほぼ等しい間隔
で支持し、各カッタ板の同時回転切削により加工するか
ら、加工される溝の底面はブレードの植込み先端縁とほ
ぼ同一形状の凹凸に加工される。このようにして加工さ
れた溝にブレードを埋め込むことによりブレードの凹凸
を同一形状の加工溝内に密着嵌合するから位置定めが正
確で容易にでき且つ骨内の座着がしっかり強固に固定さ
れ、保持性の高い安定した植込みができる。又加工溝は
カッタ板の送り位置により溝の深さを正確に加工するこ
とができ、ブレードの植込み深さが過度になることが防
止され、これによりブレードの埋め込み過ぎによる下顎
管の圧迫、損傷を防止し安全で安定した植込みが容易に
できる。
よって1条の溝を容易に加工できる。カッタは突出する
刃を回転中心に対称に複数設けたブレードの内弧の半径
にほぼ等しい回転半径を有するカッタ板を回転させて加
工するから、ブレードと同形の溝が容易に加工でき、カ
ッタ板はブレードの円弧数に等しい枚数を回転中心軸の
間隔をブレードの円弧の中心点の間隔にほぼ等しい間隔
で支持し、各カッタ板の同時回転切削により加工するか
ら、加工される溝の底面はブレードの植込み先端縁とほ
ぼ同一形状の凹凸に加工される。このようにして加工さ
れた溝にブレードを埋め込むことによりブレードの凹凸
を同一形状の加工溝内に密着嵌合するから位置定めが正
確で容易にでき且つ骨内の座着がしっかり強固に固定さ
れ、保持性の高い安定した植込みができる。又加工溝は
カッタ板の送り位置により溝の深さを正確に加工するこ
とができ、ブレードの植込み深さが過度になることが防
止され、これによりブレードの埋め込み過ぎによる下顎
管の圧迫、損傷を防止し安全で安定した植込みが容易に
できる。
又、カッタ板をブレードの間隔にほぼ等しい間隔で2
列に設けたことにより2枚のブレードを植込む溝を同時
に正確に容易に形成することができ、2枚のブレードを
骨内に強固に植込むことができ、安定性を増し、保持性
を著しく高めることができる。
列に設けたことにより2枚のブレードを植込む溝を同時
に正確に容易に形成することができ、2枚のブレードを
骨内に強固に植込むことができ、安定性を増し、保持性
を著しく高めることができる。
以下図面の一実施例により本発明を説明する。第1図
は本発明が植込みしようとするインプラントの一実施例
の斜視図で、第2図がX−X切断面図である。1は厚さ
t=0.1〜0.5mm程度の耐蝕材のTi、Ti合金等からなるブ
レードで、側面に骨の再生用の直径1〜3mm程度の多数
の穴1aを明け、植込み先端に半径rの円弧1bが中央部交
点1cで交叉する凹凸形状が形成される。
は本発明が植込みしようとするインプラントの一実施例
の斜視図で、第2図がX−X切断面図である。1は厚さ
t=0.1〜0.5mm程度の耐蝕材のTi、Ti合金等からなるブ
レードで、側面に骨の再生用の直径1〜3mm程度の多数
の穴1aを明け、植込み先端に半径rの円弧1bが中央部交
点1cで交叉する凹凸形状が形成される。
又、ブレード1の植込み深さ方向先端までの長さDは
下顎管までの深さにより安全を見込んで3〜6mm、横方
向長さH=10〜30mm程度に形成される。このブレード1
は2枚の同形寸法のものを間隔A=2〜3mm程度にほぼ
平行にして固定する。4はこの固定用のコ字形ブリッジ
結合部で、2枚のブレード1の上端中央部を結合し、丁
度上方開放の鞍型に形成し、開放窓を通して骨の盛上り
再生を行なえるようにしてある。頭部3はブリッジ結合
部に溶接、ネジ結合して設けられる。又頭部3の形状は
図示する円柱状に限らず、円錐柱、角柱、角錐柱、矩形
形状のもの等が任意に利用され、又ブレード上に複数個
の頭部を設けてダブルヘッド型に形成する場合があり、
又ブレード1の先端に形成する円弧1bを2以上の複数形
成して凹凸させることができる。
下顎管までの深さにより安全を見込んで3〜6mm、横方
向長さH=10〜30mm程度に形成される。このブレード1
は2枚の同形寸法のものを間隔A=2〜3mm程度にほぼ
平行にして固定する。4はこの固定用のコ字形ブリッジ
結合部で、2枚のブレード1の上端中央部を結合し、丁
度上方開放の鞍型に形成し、開放窓を通して骨の盛上り
再生を行なえるようにしてある。頭部3はブリッジ結合
部に溶接、ネジ結合して設けられる。又頭部3の形状は
図示する円柱状に限らず、円錐柱、角柱、角錐柱、矩形
形状のもの等が任意に利用され、又ブレード上に複数個
の頭部を設けてダブルヘッド型に形成する場合があり、
又ブレード1の先端に形成する円弧1bを2以上の複数形
成して凹凸させることができる。
インプラントの植込みは、歯茎を切開した顎骨に歯槽
頂に沿って植込み部ブレード1に対応する2本の平行溝
を加工形成し、その溝内にブレード1先端を挿込み、植
込みを行なう。
頂に沿って植込み部ブレード1に対応する2本の平行溝
を加工形成し、その溝内にブレード1先端を挿込み、植
込みを行なう。
第3図は前記溝加工する加工用工具の一実施例であ
る。
る。
図に於て、5はウォーム、6及び6′はウォームによ
って回転されるホイールで、互いに逆回転する。7及び
7′はホイールの回転軸の先端に設けたチャックで、こ
こにカッタの回転軸を嵌合結合する。8及び9はカッタ
板で、軸10に所定の間隔Aをもって固定する。8′及び
9′もカッタ板で、軸10′に所定の間隔Aをもって固定
する。各カッタ板8,8′の正面図は第4図のようで、各
々回転中心に対称に突出する4個の刃8a,8a′を設け、
回転方向に切刃を各々有する。両カッタ板8,8′の刃8a
と8a′は接触することなく交錯するように支持軸10と1
0′をホイール6,6′の回転軸7,7′に所定回転角をもっ
て固定する。又各カッタ板8,8′、9,9′の刃の回転半径
は前記植込みするブレードの円弧の半径rにほぼ等しく
形成され、各カッタ板の支持軸10,10′を前記ブレード
の円弧の中心点の間隔にほぼ等しい間隔Bをもってホイ
ール回転軸7,7′にチャッキング固定する。カツタ板8,
8′、9,9′はブレード1の厚さtにほぼ等しいステンレ
ス、タングステン、モリブデン合金等の耐蝕材ワイヤカ
ット放電加工、レーザーカット等によって加工形成す
る。
って回転されるホイールで、互いに逆回転する。7及び
7′はホイールの回転軸の先端に設けたチャックで、こ
こにカッタの回転軸を嵌合結合する。8及び9はカッタ
板で、軸10に所定の間隔Aをもって固定する。8′及び
9′もカッタ板で、軸10′に所定の間隔Aをもって固定
する。各カッタ板8,8′の正面図は第4図のようで、各
々回転中心に対称に突出する4個の刃8a,8a′を設け、
回転方向に切刃を各々有する。両カッタ板8,8′の刃8a
と8a′は接触することなく交錯するように支持軸10と1
0′をホイール6,6′の回転軸7,7′に所定回転角をもっ
て固定する。又各カッタ板8,8′、9,9′の刃の回転半径
は前記植込みするブレードの円弧の半径rにほぼ等しく
形成され、各カッタ板の支持軸10,10′を前記ブレード
の円弧の中心点の間隔にほぼ等しい間隔Bをもってホイ
ール回転軸7,7′にチャッキング固定する。カツタ板8,
8′、9,9′はブレード1の厚さtにほぼ等しいステンレ
ス、タングステン、モリブデン合金等の耐蝕材ワイヤカ
ット放電加工、レーザーカット等によって加工形成す
る。
以上の第3図に示すように、各支持軸10,10′に固定
したカッタ板8と8′及び9と9′は各々1列に組合さ
れ、第4図のように刃8aと8a′が交錯する回転位相角を
もって組合されており、ウォーム5によりホイール6と
6′が互に逆回転することによりカッタ板8と8′及び
9と9′が互に逆回転するので、刃8aと8a′は接触衝突
するようなことなく回転することができる。
したカッタ板8と8′及び9と9′は各々1列に組合さ
れ、第4図のように刃8aと8a′が交錯する回転位相角を
もって組合されており、ウォーム5によりホイール6と
6′が互に逆回転することによりカッタ板8と8′及び
9と9′が互に逆回転するので、刃8aと8a′は接触衝突
するようなことなく回転することができる。
第5図は、前記カッタ板8,8′によって顎骨11へのイ
ンプラトン植込み溝の加工をするときの説明側断面図で
ある。ブレード1の円弧半径r及び板厚tとがほぼ等し
い回転半径rと厚さtを有するカッタ板8,8′の回転切
削によって歯茎を切開した骨11の歯槽頂より切込み、ブ
レード1が丁度埋め込まれる程度、若しくはそれより僅
かに深い程度の深さDに切込み加工する。このカッタ板
8と8′によって1枚のブレード1が植込まれる1条の
溝が加工できる。溝の底は2枚のカッタ板8と8′の交
叉によってブレードの先端の2つの円弧1bが交叉する凹
凸面形状に加工することができる。又他の2枚のカッタ
板9と9′によってブレード1の他の1枚が植込まれる
1条の溝が間隔Aをもって同時に加工できる。溝加工中
のカッタ板8と8′及び9と9′は互に逆回転し切削応
力を打消合って加工することができるので、振動、振れ
等を少なくして安定した精度のよい植込み溝の切削加工
をすることができる。
ンプラトン植込み溝の加工をするときの説明側断面図で
ある。ブレード1の円弧半径r及び板厚tとがほぼ等し
い回転半径rと厚さtを有するカッタ板8,8′の回転切
削によって歯茎を切開した骨11の歯槽頂より切込み、ブ
レード1が丁度埋め込まれる程度、若しくはそれより僅
かに深い程度の深さDに切込み加工する。このカッタ板
8と8′によって1枚のブレード1が植込まれる1条の
溝が加工できる。溝の底は2枚のカッタ板8と8′の交
叉によってブレードの先端の2つの円弧1bが交叉する凹
凸面形状に加工することができる。又他の2枚のカッタ
板9と9′によってブレード1の他の1枚が植込まれる
1条の溝が間隔Aをもって同時に加工できる。溝加工中
のカッタ板8と8′及び9と9′は互に逆回転し切削応
力を打消合って加工することができるので、振動、振れ
等を少なくして安定した精度のよい植込み溝の切削加工
をすることができる。
以上のようにして加工形成された顎骨の溝にインプラ
ントを植込むが、ブレード1の先端は奥深く埋め過ぎて
下顎管へ当ったり損傷を与えたりすることなく、極めて
安全に容易に植込み手術をすることができる。ブレード
の先端の凹凸を形成する2つの円弧1bはほぼ同形寸法に
加工された溝の底に密着して植付けられるから横方向の
移動がなく、又幅方向には2枚のブレード1が嵌合する
平行溝に植込まれるから骨への座着がしっかり強固に植
込まれて保持性の極めて高い植込みが行なえる。加工さ
れた溝幅はブレードが片側0.05mm程度の隙間をもって植
込まれ、植込み深さもブレードの上端が骨に埋められる
程度に植込まれることがよい。
ントを植込むが、ブレード1の先端は奥深く埋め過ぎて
下顎管へ当ったり損傷を与えたりすることなく、極めて
安全に容易に植込み手術をすることができる。ブレード
の先端の凹凸を形成する2つの円弧1bはほぼ同形寸法に
加工された溝の底に密着して植付けられるから横方向の
移動がなく、又幅方向には2枚のブレード1が嵌合する
平行溝に植込まれるから骨への座着がしっかり強固に植
込まれて保持性の極めて高い植込みが行なえる。加工さ
れた溝幅はブレードが片側0.05mm程度の隙間をもって植
込まれ、植込み深さもブレードの上端が骨に埋められる
程度に植込まれることがよい。
尚、第3図及び第4図に示したカッタ板8と8′及び
9と9′の回転方向は各々外側に逆回転するようウォー
ム5とホイール6の組合機構を用いることができ、この
場合も2つのカッタ板の逆回転により安定した溝加工を
することができる。
9と9′の回転方向は各々外側に逆回転するようウォー
ム5とホイール6の組合機構を用いることができ、この
場合も2つのカッタ板の逆回転により安定した溝加工を
することができる。
第6図は刃の形状を変えたカッタ板を示すもので、ひ
とで状に曲った4つの刃を有する回転半径rがブレード
1の円弧半径に等しい2枚のカッタ板12,12′をブレー
ド1の円弧1bの間隔と等しい回転軸間隔Bで組合せ、両
カッタ板12,12′を互に逆方向に回転させることによっ
てフレード1の先端円弧1bが交叉する相似形の溝加工を
正確に容易に加工することができる。尚、カッタ板の刃
は回転方向を逆転させても切削できるよう両方向刃と
し、加工中に回転方向を逆転させながら切削加工するよ
うにすることもできる。
とで状に曲った4つの刃を有する回転半径rがブレード
1の円弧半径に等しい2枚のカッタ板12,12′をブレー
ド1の円弧1bの間隔と等しい回転軸間隔Bで組合せ、両
カッタ板12,12′を互に逆方向に回転させることによっ
てフレード1の先端円弧1bが交叉する相似形の溝加工を
正確に容易に加工することができる。尚、カッタ板の刃
は回転方向を逆転させても切削できるよう両方向刃と
し、加工中に回転方向を逆転させながら切削加工するよ
うにすることもできる。
第7図は、各カッタ板13,13′の刃の枚数を各々6枚
にした実施例である。刃の枚数を増加することによって
切削抵抗を低減して加工することができ、より円滑に安
定した溝加工をすることができる。又、図示しないが、
カッタ板の刃数は少なくして3枚でも2枚とすることも
できる。刃の形状は図示の実施例のものに限らず任意の
刃形に形成することができる。
にした実施例である。刃の枚数を増加することによって
切削抵抗を低減して加工することができ、より円滑に安
定した溝加工をすることができる。又、図示しないが、
カッタ板の刃数は少なくして3枚でも2枚とすることも
できる。刃の形状は図示の実施例のものに限らず任意の
刃形に形成することができる。
又、カッタ板には2枚を組合せたものに限らず、イン
プラントのブレード1の先端凹凸形状が3個或いは4個
の円弧が交叉する形状の場合はカッタ板をブレードの円
弧数に対応して3個、4個のカッタ板を1列に組合せて
構成することにより容易にブレード形状寸法の植込み溝
の加工をすることができる。
プラントのブレード1の先端凹凸形状が3個或いは4個
の円弧が交叉する形状の場合はカッタ板をブレードの円
弧数に対応して3個、4個のカッタ板を1列に組合せて
構成することにより容易にブレード形状寸法の植込み溝
の加工をすることができる。
又、前記第3図実施例に於ては、カッタ板8と8′を
1列に組合せたものとカッタ板9と9′を1列に組合せ
たものをブレードの間隔に対応して間隔Aをもって配列
し、顎骨に対してブレードの嵌合する2条の溝を同時に
加工形成するものについて説明したが、1列のカッタ板
を設けたもので顎骨に1条づつ溝加工するようにしても
よい。
1列に組合せたものとカッタ板9と9′を1列に組合せ
たものをブレードの間隔に対応して間隔Aをもって配列
し、顎骨に対してブレードの嵌合する2条の溝を同時に
加工形成するものについて説明したが、1列のカッタ板
を設けたもので顎骨に1条づつ溝加工するようにしても
よい。
又、カッタ板を回転する駆動機構には、2枚のカッタ
板をベルト掛けにより同時回転させる場合、各々別個の
モータで同時回転させる場合、ギヤ、クラッチ機構によ
り伝達回転させる場合等の任意のものが利用できる。ギ
ヤ等の駆動機構にはイミドとかLCP等の耐熱性合金樹脂
で作り消毒を容易にし注油なしに使用できるよう考慮す
る必要がある。回転速度は通常1〜3m/s程度とし、冷却
水(食塩水等)を注入供給しながら加工することにより
安定した正確な加工をすることができる。
板をベルト掛けにより同時回転させる場合、各々別個の
モータで同時回転させる場合、ギヤ、クラッチ機構によ
り伝達回転させる場合等の任意のものが利用できる。ギ
ヤ等の駆動機構にはイミドとかLCP等の耐熱性合金樹脂
で作り消毒を容易にし注油なしに使用できるよう考慮す
る必要がある。回転速度は通常1〜3m/s程度とし、冷却
水(食塩水等)を注入供給しながら加工することにより
安定した正確な加工をすることができる。
〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、ブレードの植込み先端
縁を少なくとも2つの円弧が交叉する凹凸形状に形成し
たインプラントの植込み溝の加工が極めて容易に正確に
できる。即ち、突出する刃を回転中心に対称に複数設け
た前記ブレードの円弧の半径にほぼ等しい回転半径を有
するカッタ板を前記ブレードの円弧の数に等しい枚数設
け、該各カッタ板を互の刃と刃が接触することなく交錯
するよう回転位相角をもって1列に組合せると共に回転
中心軸の間隔を前記ブレードの円弧の中心点の間隔にほ
ぼ等しく固定支持する支持装置を設け、前記各カッタ板
を等速で且つ相互に逆回転させる回転駆動装置を設けた
ものであるから、顎骨に加工される溝の底面はブレード
植込み先端縁とほぼ等しい同一形状寸法の凹凸状に加工
される。このようにして加工された溝にブレードを埋込
むことによりブレードの凹凸が加工溝の凹凸に入込み位
置定めが正確に容易にでき、ブレードは加工した骨の溝
内に密着嵌合し骨内座着がしっかり強固に植込まれ保持
性の高い安定した植込みができる。又加工溝の深さはカ
ッタ板の送り位置により正確な深さに加工することがで
き、ブレードの植込み深さが過度になることが防止さ
れ、ブレードの埋め込み過ぎにより下顎管を圧迫したり
損傷を与えたりすることを防止し安全な植込みが容易に
できる。
縁を少なくとも2つの円弧が交叉する凹凸形状に形成し
たインプラントの植込み溝の加工が極めて容易に正確に
できる。即ち、突出する刃を回転中心に対称に複数設け
た前記ブレードの円弧の半径にほぼ等しい回転半径を有
するカッタ板を前記ブレードの円弧の数に等しい枚数設
け、該各カッタ板を互の刃と刃が接触することなく交錯
するよう回転位相角をもって1列に組合せると共に回転
中心軸の間隔を前記ブレードの円弧の中心点の間隔にほ
ぼ等しく固定支持する支持装置を設け、前記各カッタ板
を等速で且つ相互に逆回転させる回転駆動装置を設けた
ものであるから、顎骨に加工される溝の底面はブレード
植込み先端縁とほぼ等しい同一形状寸法の凹凸状に加工
される。このようにして加工された溝にブレードを埋込
むことによりブレードの凹凸が加工溝の凹凸に入込み位
置定めが正確に容易にでき、ブレードは加工した骨の溝
内に密着嵌合し骨内座着がしっかり強固に植込まれ保持
性の高い安定した植込みができる。又加工溝の深さはカ
ッタ板の送り位置により正確な深さに加工することがで
き、ブレードの植込み深さが過度になることが防止さ
れ、ブレードの埋め込み過ぎにより下顎管を圧迫したり
損傷を与えたりすることを防止し安全な植込みが容易に
できる。
又、前記1例に組合せたカッタ板を2枚のブレードの
間隔にほぼ等しい間隔で2列に設けたことにより2枚の
平行するブレードを植込む2条の溝を同時に正確に容易
に加工形成することができ、これにより2枚のブレード
のインプラントを骨内に強固に容易に植込むことがで
き、安定性の高い保持性の高い植込みをすることができ
る。
間隔にほぼ等しい間隔で2列に設けたことにより2枚の
平行するブレードを植込む2条の溝を同時に正確に容易
に加工形成することができ、これにより2枚のブレード
のインプラントを骨内に強固に容易に植込むことがで
き、安定性の高い保持性の高い植込みをすることができ
る。
第1図は本発明に係るインプラントの一実施例斜視図、
第2図はそのX−X切断面図、第3図は本発明加工用工
具の一実施例構成図、第4図はそのカッタ板の正面図、
第5図は溝加工の説明側断面図、第6図及び第7図は本
発明の他の実施例正面図、第8図は従来のインプラント
の正面図である。 1……ブレード 1a……穴 1b……円弧 1c……交点 5……ウオーム 6,6′……ホイール 7,7′……回転軸チャック 8,8′、9,9′……カッタ板 8a,8a′……刃 10……回転軸 11……顎骨
第2図はそのX−X切断面図、第3図は本発明加工用工
具の一実施例構成図、第4図はそのカッタ板の正面図、
第5図は溝加工の説明側断面図、第6図及び第7図は本
発明の他の実施例正面図、第8図は従来のインプラント
の正面図である。 1……ブレード 1a……穴 1b……円弧 1c……交点 5……ウオーム 6,6′……ホイール 7,7′……回転軸チャック 8,8′、9,9′……カッタ板 8a,8a′……刃 10……回転軸 11……顎骨
Claims (2)
- 【請求項1】ブレードの植込み先端縁を少なくとも2つ
の円弧が交叉する凹凸形状に形成した人工歯根の植込み
溝を加工形成するものに於て、突出する刃を回転中心に
対称に複数設けた前記ブレードの円弧の半径にほぼ等し
い回転半径を有するカッタ板を前記ブレードの円弧数に
等しい枚数設け、該各カッタ板を互の刃と刃が接触する
ことなく、交錯するよう回転位相角をもって1列に組合
せると共に回転中心軸の間隔を前記ブレードの円弧の中
心点の間隔にほぼ等しく支持する支持装置を設け、更に
前記各カッタ板を等速で且つ相互に逆回転させる回転駆
動装置を設けたことを特徴とする人工歯根の植込み溝加
工用工具。 - 【請求項2】前記特許請求の範囲(1)に記載する、突
出する刃を回転中心に対称に複数設けた前記ブレードの
円弧の半径にほぼ等しい回転半径を有するカッタ板を前
記ブレードの円弧数に等しい枚数設けて各カッタ板を互
の刃と刃が接触することなく交錯するよう回転位相角を
もって1列に組合せると共に回転中心軸の間隔を前記ブ
レードの円弧の中心点の間隔にほぼ等しく支持し更に各
カッタ板を等速で且つ相互に逆回転させるカッタを前記
ブレードの間隔にほぼ等しい間隔で2列に設けたことを
特徴とする人工歯根の植込み溝加工用工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1147797A JP2766513B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 人工歯根の植込み溝加工用工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1147797A JP2766513B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 人工歯根の植込み溝加工用工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0312149A JPH0312149A (ja) | 1991-01-21 |
JP2766513B2 true JP2766513B2 (ja) | 1998-06-18 |
Family
ID=15438428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1147797A Expired - Fee Related JP2766513B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 人工歯根の植込み溝加工用工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2766513B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4934713B2 (ja) * | 2009-11-16 | 2012-05-16 | 株式会社 萬水 | 真空検出器 |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP1147797A patent/JP2766513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0312149A (ja) | 1991-01-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |