JP2759835B2 - 整髪用樹脂組成物 - Google Patents
整髪用樹脂組成物Info
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- JP2759835B2 JP2759835B2 JP1342334A JP34233489A JP2759835B2 JP 2759835 B2 JP2759835 B2 JP 2759835B2 JP 1342334 A JP1342334 A JP 1342334A JP 34233489 A JP34233489 A JP 34233489A JP 2759835 B2 JP2759835 B2 JP 2759835B2
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- meth
- hair
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特に液化石油ガス(LPG)に対する優れた
溶解性を有し、髪に固着して高温・高湿下の環境におい
て優れた整髪効果を発揮する整髪用樹脂組成物に関す
る。
溶解性を有し、髪に固着して高温・高湿下の環境におい
て優れた整髪効果を発揮する整髪用樹脂組成物に関す
る。
整髪用樹脂としては、従来、ノニオン系樹脂及びアニ
オン系樹脂が知られている。
オン系樹脂が知られている。
前記ノニオン系樹脂にはポリビニルピロリドン、ビニ
ルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルメチル
エーテル等が知られている。しかし、ポリビニルピロリ
ドン系のものは、その形成するフィルムが吸湿前におい
ては硬いが吸湿すると急に柔軟になるというように吸湿
前と吸湿後における物性変化が大きく、乾燥時はフレー
キング現象を呈し、また湿潤時はカールやセットを短時
間で失ってしまうという欠点がある。また、ビニルピロ
リドンに酢酸ビニルを共重合したものも、フレーキング
を解消するには至らず、形成フィルムの透明感にも乏し
く、毛髪の自然な外観を与えることができない。さら
に、ポリビニルメチルエーテルは、粘着が著しいため、
ポリビニルピロリドンの可塑剤的役割として添加されて
いるに過ぎない。
ルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルメチル
エーテル等が知られている。しかし、ポリビニルピロリ
ドン系のものは、その形成するフィルムが吸湿前におい
ては硬いが吸湿すると急に柔軟になるというように吸湿
前と吸湿後における物性変化が大きく、乾燥時はフレー
キング現象を呈し、また湿潤時はカールやセットを短時
間で失ってしまうという欠点がある。また、ビニルピロ
リドンに酢酸ビニルを共重合したものも、フレーキング
を解消するには至らず、形成フィルムの透明感にも乏し
く、毛髪の自然な外観を与えることができない。さら
に、ポリビニルメチルエーテルは、粘着が著しいため、
ポリビニルピロリドンの可塑剤的役割として添加されて
いるに過ぎない。
一方、前記アニオン系樹脂にはビニルエーテル/無水
マレイン酸ハーフエステル、酢酸ビニル/クロトン酸共
重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体等があり、該ポリマー中のカルボキシル基
を中和することによって樹脂フィルムに水溶性を持たせ
たものが現在の整髪用樹脂の主流となっている。しか
し、前記アニオン系樹脂は、液化石油ガスに対する溶解
性の低いものが多く、エアゾール化に際して液化石油ガ
ス単独での処方において低温で放置したときに不溶物を
生じることがあり、このことがエアゾールの噴射状態の
不良や目詰りの原因となり、所期の機能が失われる欠点
がある。
マレイン酸ハーフエステル、酢酸ビニル/クロトン酸共
重合体、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エス
テル共重合体等があり、該ポリマー中のカルボキシル基
を中和することによって樹脂フィルムに水溶性を持たせ
たものが現在の整髪用樹脂の主流となっている。しか
し、前記アニオン系樹脂は、液化石油ガスに対する溶解
性の低いものが多く、エアゾール化に際して液化石油ガ
ス単独での処方において低温で放置したときに不溶物を
生じることがあり、このことがエアゾールの噴射状態の
不良や目詰りの原因となり、所期の機能が失われる欠点
がある。
なお、本明細書において(メタ)アクリル酸とはアク
リル酸とメタクリル酸を総称し、(メタ)アクリル酸エ
ステルとはアクリル酸エステルとメタクリル酸エステル
とを総称し、(メタ)アクリレートとはアクリレートと
メタクリレートを総称し、さらに(メタ)アクリルアミ
ドとはアクリルアミドとメタクリルアミドを総称したも
のである。
リル酸とメタクリル酸を総称し、(メタ)アクリル酸エ
ステルとはアクリル酸エステルとメタクリル酸エステル
とを総称し、(メタ)アクリレートとはアクリレートと
メタクリレートを総称し、さらに(メタ)アクリルアミ
ドとはアクリルアミドとメタクリルアミドを総称したも
のである。
本発明の解決課題は、エアゾール化に際して液化石油
ガス単独の処方において低温時にも不溶物を生じること
がなく、高温・高湿下の環境においても髪に優れた整髪
効果を発揮する整髪用樹脂組成物を提供することにあ
る。
ガス単独の処方において低温時にも不溶物を生じること
がなく、高温・高湿下の環境においても髪に優れた整髪
効果を発揮する整髪用樹脂組成物を提供することにあ
る。
本発明に係る整髪用樹脂組成物は、 a.アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸からなる群
より選ばれた少なくとも1種の単量体 6〜35重量% b.アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数10〜18の
脂肪族アルコールのエステルからなる少なくとも1種の
単量体 15〜50重量% c.アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数4〜8の
脂肪族アルコールのエステルからなる少なくとも1種の
単量体 15〜50重量% d.N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、N−ターシャリーオク
チル(メタ)アクリルアミドから選ばれた少なくとも1
種の単量体 5〜50重量% e.その他のビニル系単量体 0〜25重量% からなる重合性単量体a〜eを共重合し、水溶性有機塩
基性物質で中和してなるものである。
より選ばれた少なくとも1種の単量体 6〜35重量% b.アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数10〜18の
脂肪族アルコールのエステルからなる少なくとも1種の
単量体 15〜50重量% c.アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数4〜8の
脂肪族アルコールのエステルからなる少なくとも1種の
単量体 15〜50重量% d.N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、N−ターシャリーオク
チル(メタ)アクリルアミドから選ばれた少なくとも1
種の単量体 5〜50重量% e.その他のビニル系単量体 0〜25重量% からなる重合性単量体a〜eを共重合し、水溶性有機塩
基性物質で中和してなるものである。
前記単量体aは樹脂の親水性や洗髪性に関与し、その
使用量は6〜35重量%、好ましくは10〜30重量%であ
る。前記使用量が6重量%未満のとき、得られるフィル
ムは水に難溶で洗髪性が不良となり、一方、それが35重
量%を超えると、吸湿量が多くなると共に粘着性が顕著
となり、液化石油ガスに対する溶解性が不良となる。
使用量は6〜35重量%、好ましくは10〜30重量%であ
る。前記使用量が6重量%未満のとき、得られるフィル
ムは水に難溶で洗髪性が不良となり、一方、それが35重
量%を超えると、吸湿量が多くなると共に粘着性が顕著
となり、液化石油ガスに対する溶解性が不良となる。
単量体aとして、アクリル酸、メタクリル酸及びイタ
コン酸からなる群より選ばれた不飽和カルボン酸単量体
を単独又は併用で使用することができる。
コン酸からなる群より選ばれた不飽和カルボン酸単量体
を単独又は併用で使用することができる。
単量体bは樹脂の親油性、柔軟性、洗髪性に関与し、
その使用量は15〜50重量%、好ましくは20〜45重量%で
ある。前記使用量が15重量%未満のとき、得られるフィ
ルムは硬く、フレーキング現象を生じ、液化石油ガスに
対する溶解性が不良となる。一方、それが50重量%を超
えると、得られるフィルムは非常に柔らかくなって粘着
を示すようになり、洗髪性が不良となる。
その使用量は15〜50重量%、好ましくは20〜45重量%で
ある。前記使用量が15重量%未満のとき、得られるフィ
ルムは硬く、フレーキング現象を生じ、液化石油ガスに
対する溶解性が不良となる。一方、それが50重量%を超
えると、得られるフィルムは非常に柔らかくなって粘着
を示すようになり、洗髪性が不良となる。
単量体bの具体例として、例えば、デシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ミリスチ
ル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、オレイル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等
の合成アルコールの(メタ)アクリレート等を単独又は
併用で使用することができる。
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ミリスチ
ル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレ
ート、ステアリル(メタ)アクリレート、オレイル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等
の合成アルコールの(メタ)アクリレート等を単独又は
併用で使用することができる。
単量体cも樹脂の親油性、柔軟性、洗髪性に関与し、
その使用量は15〜50重量%、好ましくは20〜45重量%で
ある。前記使用量が15重量%未満のとき、液化石油ガス
に対する溶解性が不良となり、一方、それが50重量%を
超えると洗髪性が不良となる。
その使用量は15〜50重量%、好ましくは20〜45重量%で
ある。前記使用量が15重量%未満のとき、液化石油ガス
に対する溶解性が不良となり、一方、それが50重量%を
超えると洗髪性が不良となる。
単量体cの具体例として、例えば、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を
単独又は併用で使用することができる。
タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、
ターシャリーブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシ
ル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等を
単独又は併用で使用することができる。
前記単量体bと単量体cを比較すると、樹脂の親油性
に対する寄与及び洗髪性を不良にする作用は前者が後者
より大であるが、液化石油ガスに対する溶解性に対する
寄与も前者が後者より大である。液化石油ガスに対する
溶解性をより高めるために、単量体bと単量体cの合計
量が41重量%以上であることが好ましい。
に対する寄与及び洗髪性を不良にする作用は前者が後者
より大であるが、液化石油ガスに対する溶解性に対する
寄与も前者が後者より大である。液化石油ガスに対する
溶解性をより高めるために、単量体bと単量体cの合計
量が41重量%以上であることが好ましい。
単量体dは、液化石油ガスへの溶解性を阻害せずに高
温及び高湿下のセット力向上に寄与し、またフィルムの
硬さに関与し、その使用量は5〜50重量%、好ましくは
10〜45重量%である。前記使用量が5重量%未満のと
き、高温及び高湿下のセットの向上がなく、一方、それ
が50重量%を超えると、フィルムが硬くなり、風合いを
損なうことになる。
温及び高湿下のセット力向上に寄与し、またフィルムの
硬さに関与し、その使用量は5〜50重量%、好ましくは
10〜45重量%である。前記使用量が5重量%未満のと
き、高温及び高湿下のセットの向上がなく、一方、それ
が50重量%を超えると、フィルムが硬くなり、風合いを
損なうことになる。
単量体dとして、前記N,N−ジメチル(メタ)アクリ
ルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−ターシャリーオクチル(メタ)アクリルアミドを単
独又は併用で使用することができる。
ルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−ターシャリーオクチル(メタ)アクリルアミドを単
独又は併用で使用することができる。
単量体eは、フィルムの硬さや液化石油ガスへの溶解
性に関与し、その使用量は0〜25重量%であり、必要に
応じて使用される。前記使用量は、所期の効果を十分に
得るためには1重量%以上であることが好ましいが、そ
れが25重量%を超えると液化石油ガスへの溶解性が不良
となる。
性に関与し、その使用量は0〜25重量%であり、必要に
応じて使用される。前記使用量は、所期の効果を十分に
得るためには1重量%以上であることが好ましいが、そ
れが25重量%を超えると液化石油ガスへの溶解性が不良
となる。
単量体eの具体例として、例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリ
レート、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、
酢酸ビニル、スチレン、ビニルピロリドン等を単独又は
併用で使用することができる。前記単量体eの内、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリ
レート、エトキシエチルアクリレート、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、ビニルピロリドンを使用した場合
は比較的柔軟なフィルムが得られ、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
エトキシエチルメタクリレート、メタクリルアミド、酢
酸ビニル、スチレンを使用した場合は前者に比べて硬
く、粘着の少いフィルムが得られ。
クリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル
(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリ
レート、アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、
酢酸ビニル、スチレン、ビニルピロリドン等を単独又は
併用で使用することができる。前記単量体eの内、メチ
ルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリ
レート、エトキシエチルアクリレート、アクリロニトリ
ル、アクリルアミド、ビニルピロリドンを使用した場合
は比較的柔軟なフィルムが得られ、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
エトキシエチルメタクリレート、メタクリルアミド、酢
酸ビニル、スチレンを使用した場合は前者に比べて硬
く、粘着の少いフィルムが得られ。
前記単量体a〜eの共重合は、親水性溶媒中における
通常の溶液重合により、例えば各単量体を親水性溶媒に
溶解し、重合開始剤を添加し、窒素気流下、溶媒の沸点
又はそれに近い温度で撹拌することにより行なうことが
できる。前記単量体は、その全種類及び全量を重合当初
から存在させて、或は単量体の種類及び/又は量に関し
て分割添加を行なうことにより共重合させる。前記溶媒
は、樹脂溶液中の固形分が30〜60重量%となるように使
用することが好ましい。
通常の溶液重合により、例えば各単量体を親水性溶媒に
溶解し、重合開始剤を添加し、窒素気流下、溶媒の沸点
又はそれに近い温度で撹拌することにより行なうことが
できる。前記単量体は、その全種類及び全量を重合当初
から存在させて、或は単量体の種類及び/又は量に関し
て分割添加を行なうことにより共重合させる。前記溶媒
は、樹脂溶液中の固形分が30〜60重量%となるように使
用することが好ましい。
親水性溶媒として、例えばメチルアルコール、エチル
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等の水に可溶の脂肪族アルコール、例えば95%エチル
アルコール等の含水アルコール、さらにアセトン、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド等を単独又は
併用で使用することができる。
アルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコー
ル等の水に可溶の脂肪族アルコール、例えば95%エチル
アルコール等の含水アルコール、さらにアセトン、メチ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオキサン、酢酸メ
チル、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド等を単独又は
併用で使用することができる。
また、重合開始剤として、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビソイソブチ
ロニトリル等のアゾ系化合物を使用することが好まし
い。
ル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビソイソブチ
ロニトリル等のアゾ系化合物を使用することが好まし
い。
前記共重合により得られた樹脂含有液に水溶性有機塩
基性物質を加えることにより、共重合樹脂を好ましくは
50〜100%の中和率で中和すると共に水溶性にする。
基性物質を加えることにより、共重合樹脂を好ましくは
50〜100%の中和率で中和すると共に水溶性にする。
水溶性有機塩基性物質として、例えば、アンモニア
水、モリホリン、(モノ、ジ又はトリ)エタノールアミ
ン、(モノ、ジ又はトリ)イソプロパノールアミン、ア
ミノメチルプロパノール、アミノエチルプロパノール、
アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパン
ジオール等を単独又は併用で使用することができる。特
に有機アミンを使用すると、水を含有しない樹脂組成物
が得られるので、水を忌避するエアゾールの製造には好
適である。
水、モリホリン、(モノ、ジ又はトリ)エタノールアミ
ン、(モノ、ジ又はトリ)イソプロパノールアミン、ア
ミノメチルプロパノール、アミノエチルプロパノール、
アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプロパン
ジオール等を単独又は併用で使用することができる。特
に有機アミンを使用すると、水を含有しない樹脂組成物
が得られるので、水を忌避するエアゾールの製造には好
適である。
前記のようにして得られた樹脂組成物は、共重合体の
平均分子量が5,000〜200,000程度であり、前記共重合体
で得られた親水性溶媒溶液のままで、或は含水溶媒系と
して使用することができる。
平均分子量が5,000〜200,000程度であり、前記共重合体
で得られた親水性溶媒溶液のままで、或は含水溶媒系と
して使用することができる。
本発明に係る樹脂組成物は、炭素数1〜4の脂肪族ア
ルコール、95%エチルアルコール等の含水アルコール、
アセトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオ
キサン、酢酸メチル、酢酸エチル等の親水性溶媒に溶解
し、噴射剤と共に容器内に加圧封入してエンアゾールと
することができる。前記噴射剤としては、プロパン、ブ
タン及びイソブタンを主成分とする液化石油ガス(LP
G)、トリクロロモノフロロメタン(フロン11)、ジク
ロロジフロロメタン(フロン12)、ジクロロテトラフロ
ロエタン(フロン114)、メチレンジクロライド等を成
分とするハロゲン化炭化水素、及びジメチルエーテル、
炭酸ガス等の単独又はそれらの混合物を使用することが
できる。例えば、前記樹脂組成物をその固形分が0.5〜1
5重量%となるように親水性有機溶媒に溶解し、得られ
た溶液25〜80重量%と前記噴射剤75〜20重量%とを圧力
容器に封入することにより、エアゾールとすることがで
きる。
ルコール、95%エチルアルコール等の含水アルコール、
アセトン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジオ
キサン、酢酸メチル、酢酸エチル等の親水性溶媒に溶解
し、噴射剤と共に容器内に加圧封入してエンアゾールと
することができる。前記噴射剤としては、プロパン、ブ
タン及びイソブタンを主成分とする液化石油ガス(LP
G)、トリクロロモノフロロメタン(フロン11)、ジク
ロロジフロロメタン(フロン12)、ジクロロテトラフロ
ロエタン(フロン114)、メチレンジクロライド等を成
分とするハロゲン化炭化水素、及びジメチルエーテル、
炭酸ガス等の単独又はそれらの混合物を使用することが
できる。例えば、前記樹脂組成物をその固形分が0.5〜1
5重量%となるように親水性有機溶媒に溶解し、得られ
た溶液25〜80重量%と前記噴射剤75〜20重量%とを圧力
容器に封入することにより、エアゾールとすることがで
きる。
本発明に係る樹脂組成物は、水及び親水性有機溶媒に
溶解すると共に整髪料の各種添加剤を加えてヘアークリ
ーム、ヘアーローション、ノンガスエアゾール(ヘアー
ミスト)等の整髪料の一成分として用いることができ
る。また、前記樹脂組成物は、頭髪着色料固着剤とし
て、頭髪着色料を混合し、カラースプレー、カラーフォ
ーム、マスカラタイプ等からなる頭髪化粧用着色剤に用
いることができる。以上の用途の外に、前記樹脂組成物
は、美顔パックのフィルム形成成分、皮膚創面の被覆剤
としても好適に用いることができる。
溶解すると共に整髪料の各種添加剤を加えてヘアークリ
ーム、ヘアーローション、ノンガスエアゾール(ヘアー
ミスト)等の整髪料の一成分として用いることができ
る。また、前記樹脂組成物は、頭髪着色料固着剤とし
て、頭髪着色料を混合し、カラースプレー、カラーフォ
ーム、マスカラタイプ等からなる頭髪化粧用着色剤に用
いることができる。以上の用途の外に、前記樹脂組成物
は、美顔パックのフィルム形成成分、皮膚創面の被覆剤
としても好適に用いることができる。
〔実施例1〜2〕 以下、本発明を実施例に基いて説明する。なお、以下
に記載する「%」及び「部」は何れも重量基準である。
に記載する「%」及び「部」は何れも重量基準である。
表1に各実施例及び比較例における樹脂の単量体組
成、中和率及び平均分子量等を記載し、表2に表1に示
す各樹脂組成物の性能評価を記載する。
成、中和率及び平均分子量等を記載し、表2に表1に示
す各樹脂組成物の性能評価を記載する。
〈樹脂組成物の製造〉 還流冷却器、温度計、窒素置換用ガラス管、滴下ロー
ト及び撹拌機を取り付けた1四ツ口フラスコに重合性
単量体a〜e200部、エチルアルコール100部、重合開始
剤0.5〜4部を加え、窒素気流下、還流状態(約80℃)
で5時間重合を行なう。重合後、冷却し、50℃にて水溶
性有機塩基性物質のエチルアルコール溶液を添加し、固
形分50%となるようにエチルアルコールで希釈する。
ト及び撹拌機を取り付けた1四ツ口フラスコに重合性
単量体a〜e200部、エチルアルコール100部、重合開始
剤0.5〜4部を加え、窒素気流下、還流状態(約80℃)
で5時間重合を行なう。重合後、冷却し、50℃にて水溶
性有機塩基性物質のエチルアルコール溶液を添加し、固
形分50%となるようにエチルアルコールで希釈する。
〈エアゾール(ヘアースプレー)の調製〉 各実施例及び比較例の前記樹脂組成物(固形分50%)
を使用し、下記の組成からなる3タイプのエアゾール
(ヘアースプレー)A〜Cをエアゾール用耐圧ガラス瓶
にて調製した。
を使用し、下記の組成からなる3タイプのエアゾール
(ヘアースプレー)A〜Cをエアゾール用耐圧ガラス瓶
にて調製した。
〈性能評価〉 (1)エアゾール安定性 前記エアゾール(ヘアースプレー)の調製によって得
られたヘアースプレーA、B及びCを−10℃の冷凍室に
24時間放置し、溶液の状態を下記のように評価した。
られたヘアースプレーA、B及びCを−10℃の冷凍室に
24時間放置し、溶液の状態を下記のように評価した。
○:透明、△:僅かに白濁、×:分離する か沈殿物を生じる (2)セット力(カールリテンション) 長さ22cm、約2gの毛髪を市販品シャンプーで洗髪後、
市販品リンスで処理し、風乾後、毛髪の下端に10gのク
リップを取り付け、スプレーした時に毛髪が飛び散らな
いようにして毎分30回転するモータに取り付けた。次
に、毛髪を回転させながら、約15cm離れたところからヘ
アースプレーを10秒間むらなく噴霧し、直ちに付着した
液滴を指でならして、直径1.2cmのロッドに巻き、クリ
ップで固定し、これを55〜60℃にて30分間乾燥した。さ
らに、それをデシケータ中でよく冷してから螺旋状にほ
どいて、垂直に立てたガラス板(0.5cmごとに目盛を付
けたもの)に取り付け、38〜40℃、95%RHに調湿した恒
温恒湿器中に放置し、10時間経過後における毛髪の先端
位置を記録し、下記の式に基いてカールリテンションを
測定した。
市販品リンスで処理し、風乾後、毛髪の下端に10gのク
リップを取り付け、スプレーした時に毛髪が飛び散らな
いようにして毎分30回転するモータに取り付けた。次
に、毛髪を回転させながら、約15cm離れたところからヘ
アースプレーを10秒間むらなく噴霧し、直ちに付着した
液滴を指でならして、直径1.2cmのロッドに巻き、クリ
ップで固定し、これを55〜60℃にて30分間乾燥した。さ
らに、それをデシケータ中でよく冷してから螺旋状にほ
どいて、垂直に立てたガラス板(0.5cmごとに目盛を付
けたもの)に取り付け、38〜40℃、95%RHに調湿した恒
温恒湿器中に放置し、10時間経過後における毛髪の先端
位置を記録し、下記の式に基いてカールリテンションを
測定した。
L :試験片を伸ばしたときの長さ(L=22cm) Lo:恒温恒湿器に入れる前における試験片の先端位置 Lt:恒温恒湿器中に放置し、10時間経過後における試験
片の先端位置 (3)フレーキング セット力評価の場合と同様に作成した毛髪を櫛でとい
たときに脱落した樹脂の量を下記のように評価した。
片の先端位置 (3)フレーキング セット力評価の場合と同様に作成した毛髪を櫛でとい
たときに脱落した樹脂の量を下記のように評価した。
○:脱落殆どなし、△:脱落少、×:脱落大 (4)平滑性 フレーキング評価のときの櫛通りの難易度を下記のよ
うに評価した。
うに評価した。
○:櫛通り容易、△:櫛通りやや困難、×:櫛通り困
難 (5)フィルム性状(洗浄性及びブロッキング) ガラス板にエアゾール化する前の溶液を一定量取り、
同程度の面積(直径約1.5cm)になるようにガラス棒等
で溶液を拡げる。そのガラス板を20℃、60%RHの雰囲気
に一昼夜放置し、その後、60℃にて1時間乾燥する。
難 (5)フィルム性状(洗浄性及びブロッキング) ガラス板にエアゾール化する前の溶液を一定量取り、
同程度の面積(直径約1.5cm)になるようにガラス棒等
で溶液を拡げる。そのガラス板を20℃、60%RHの雰囲気
に一昼夜放置し、その後、60℃にて1時間乾燥する。
洗浄性については、前記ガラス板を40℃の0.5%市販
シャンプー含水水溶液に浸漬し、フィルムの溶解状態を
下記のように評価した。
シャンプー含水水溶液に浸漬し、フィルムの溶解状態を
下記のように評価した。
○:1時間以内に溶解、△:1時間後、少量残存、×:1時
間後、多量残存 ブロッキング(粘着性)については、前記ガラス板を
30℃、90%RHに調湿した恒温恒湿器中に一昼夜放置後、
指触にて下記のように評価した。
間後、多量残存 ブロッキング(粘着性)については、前記ガラス板を
30℃、90%RHに調湿した恒温恒湿器中に一昼夜放置後、
指触にて下記のように評価した。
○:粘着なし、△:少々粘着あり、×:粘着大 (6)感触 セット力評価の場合と同様に作成した毛髪に手で触れ
たときの感触を下記のように評価した。
たときの感触を下記のように評価した。
○:柔軟で手触りがよい、△:ごわつき感又はべたつ
き感がややある、×:ごわつき感又はべたつき感大 〔発明の効果〕 以上のように、本発明に係る整髪用樹脂組成物は、特
に液化石油ガスに対する溶解性に優れ、粘着及びフレー
キングがなく、平滑性に優れ、高温及び高湿下において
も優れたセット力を発揮し、しかもその感触を損なわな
い整髪効果を奏すると共に容易に洗髪除去することがで
きる。
き感がややある、×:ごわつき感又はべたつき感大 〔発明の効果〕 以上のように、本発明に係る整髪用樹脂組成物は、特
に液化石油ガスに対する溶解性に優れ、粘着及びフレー
キングがなく、平滑性に優れ、高温及び高湿下において
も優れたセット力を発揮し、しかもその感触を損なわな
い整髪効果を奏すると共に容易に洗髪除去することがで
きる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−56409(JP,A) 特開 平4−211007(JP,A) 特開 平2−180911(JP,A) 特開 昭63−196604(JP,A) 特開 平2−145510(JP,A) 特公 昭50−6538(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/06 - 7/155
Claims (2)
- 【請求項1】下記の重合性単量体a〜eを重合し、水溶
性有機塩基性物質で中和してなる整髪用樹脂組成物。 a.アクリル酸、メタクリル酸及びイタコン酸からなる群
より選ばれた少なくとも1種の単量体 6〜35重量% b.アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数10〜18の
脂肪族アルコールのエステルからなる少なくとも1種の
単量体 15〜50重量% c.アクリル酸及び/又はメタクリル酸の炭素数4〜8の
脂肪族アルコールのエステルからなる少なくとも1種の
単量体 15〜50重量% d.N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、N−ターシャリーオク
チル(メタ)アクリルアミドから選ばれた少なくとも1
種の単量体 5〜50重量% e.その他のビニル系単量体 0〜25重量% - 【請求項2】単量体bと単量体cの合計量が41重量%以
上である、請求項1記載の整髪用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1342334A JP2759835B2 (ja) | 1989-12-30 | 1989-12-30 | 整髪用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1342334A JP2759835B2 (ja) | 1989-12-30 | 1989-12-30 | 整髪用樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03206024A JPH03206024A (ja) | 1991-09-09 |
JP2759835B2 true JP2759835B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=18352926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1342334A Expired - Lifetime JP2759835B2 (ja) | 1989-12-30 | 1989-12-30 | 整髪用樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2759835B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19838851A1 (de) | 1998-08-26 | 2000-03-02 | Basf Ag | Kosmetisches Mittel |
ATE321081T1 (de) | 1999-03-12 | 2006-04-15 | Wasserlösliche oder wasserdispergierbare polymere salze | |
DE19913875A1 (de) | 1999-03-26 | 2000-09-28 | Basf Ag | Wasserlösliche oder wasserdispergierbare polymere Salze |
JP5164318B2 (ja) * | 2005-08-31 | 2013-03-21 | 株式会社アリミノ | 整髪料組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2830114B2 (ja) * | 1989-07-25 | 1998-12-02 | 三菱化学株式会社 | 整髪用スプレー組成物 |
-
1989
- 1989-12-30 JP JP1342334A patent/JP2759835B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03206024A (ja) | 1991-09-09 |
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