JP2737241B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents
光磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2737241B2 JP2737241B2 JP11446589A JP11446589A JP2737241B2 JP 2737241 B2 JP2737241 B2 JP 2737241B2 JP 11446589 A JP11446589 A JP 11446589A JP 11446589 A JP11446589 A JP 11446589A JP 2737241 B2 JP2737241 B2 JP 2737241B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magneto
- optical recording
- layer
- recording layer
- recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学的記録に用いる光磁気記録媒体に関す
る。
る。
光メモリー素子の中でも追加記録、消去が可能なイレ
ーザブル型メモリーとして、光磁気記録方式が実用化さ
れている。光磁気記録媒体の光磁気記録層(以下記録層
と呼ぶ場合もある)としては総合的な特性から見て、現
在の所、希土類−遷移金属薄膜が最も多く用いられてい
る。希土類−遷移金属薄膜は酸化され易いので、記録層
の両側を保護膜でサンドイッチする層構成(サンドイッ
チ構成)が通常用いられている。
ーザブル型メモリーとして、光磁気記録方式が実用化さ
れている。光磁気記録媒体の光磁気記録層(以下記録層
と呼ぶ場合もある)としては総合的な特性から見て、現
在の所、希土類−遷移金属薄膜が最も多く用いられてい
る。希土類−遷移金属薄膜は酸化され易いので、記録層
の両側を保護膜でサンドイッチする層構成(サンドイッ
チ構成)が通常用いられている。
この構成では反射光量をかせぐため、記録層の膜厚は10
00Å程度に設定される。
00Å程度に設定される。
しかし、このようなサンドイッチ構成では、低磁界
(100〜300Oe)で、記録・消去が十分におこなえなかっ
た。そこで我々は層構成と記録層の物性値をある特定な
物とすることにより、低磁界で記録・消去が可能なこと
を見出した(特願昭63−53166)。
(100〜300Oe)で、記録・消去が十分におこなえなかっ
た。そこで我々は層構成と記録層の物性値をある特定な
物とすることにより、低磁界で記録・消去が可能なこと
を見出した(特願昭63−53166)。
すなわち、反射膜を用いて層構成(反射膜構成)によ
る。この構成では反射光量をかせぐため光磁気記録層は
膜厚400Å程度に設定される。反射膜構成はサンドイッ
チ構成よりはるかに弱い外部磁界で記録・消去が可能で
あるが、より低磁界で記録・消去を可能とするためには
記録層の組成を限定しなければならない。
る。この構成では反射光量をかせぐため光磁気記録層は
膜厚400Å程度に設定される。反射膜構成はサンドイッ
チ構成よりはるかに弱い外部磁界で記録・消去が可能で
あるが、より低磁界で記録・消去を可能とするためには
記録層の組成を限定しなければならない。
本発明者等は、低磁界で記録・消去可能な光磁気記録
媒体を提供すべく鋭意検討した結果、光磁気記録層の物
性値をある特定の関係に制御することにより、低磁界で
記録・消去可能なこと、また、記録層の物性値をある特
定の関係に制御するためには記録層を複層化することが
有効なことを見出した。
媒体を提供すべく鋭意検討した結果、光磁気記録層の物
性値をある特定の関係に制御することにより、低磁界で
記録・消去可能なこと、また、記録層の物性値をある特
定の関係に制御するためには記録層を複層化することが
有効なことを見出した。
本発明の要旨は、透明基板上に、干渉層、希土類と遷
移金属の合金からなる複数の光磁気記録層、AlまたはAl
合金からなる反射層を順次設けてなる光磁気記録媒体で
あって、上記複数の光磁気記録層のうち少なくとも1層
は遷移金属リッチの層であり、かつ上記複数の光磁気記
録層の各層が、磁界を加えていないとき、界面で磁壁が
生じないよう結合しており、かつ以下に定義される単位
面積あたりの磁化(ΣMidi)が下記式(I)を満足する
ことを特徴とする光磁気記録媒体。
移金属の合金からなる複数の光磁気記録層、AlまたはAl
合金からなる反射層を順次設けてなる光磁気記録媒体で
あって、上記複数の光磁気記録層のうち少なくとも1層
は遷移金属リッチの層であり、かつ上記複数の光磁気記
録層の各層が、磁界を加えていないとき、界面で磁壁が
生じないよう結合しており、かつ以下に定義される単位
面積あたりの磁化(ΣMidi)が下記式(I)を満足する
ことを特徴とする光磁気記録媒体。
−0.0001≦ΣMidi≦0.0008emu/cm2 ……(I) Mi: 各光磁気記録層の室温における単位体積あたりの
磁化 di: 各光磁気記録層の膜厚 ここで、Miの値は その光磁気記録層が遷移金属リッチの場合は正、逆に
希土類金属リッチの場合を負とする。
磁化 di: 各光磁気記録層の膜厚 ここで、Miの値は その光磁気記録層が遷移金属リッチの場合は正、逆に
希土類金属リッチの場合を負とする。
以下本発明を詳細に説明する。
まず、本発明において用いられる基板としては、ガラ
ス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等のプラスチ
ック、又はアルミニウム等の金属、ガラス上に溝つき樹
脂を形成した基板等が挙げられる。
ス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等のプラスチ
ック、又はアルミニウム等の金属、ガラス上に溝つき樹
脂を形成した基板等が挙げられる。
基板の厚みは1〜2mm程度が一般的である。
干渉層としては金属酸化物や金属チッ化物、無機炭化
物などが用いられる。金属酸化物としてはAl2O3、Ta
2O5、SiO、SiO2の金属酸化物単独あるいはこれらの混合
物、あるいはAl−Ta−Oの複合酸化物等が挙げられる。
また更にこれらに他の元素、例えばTi、Zr、W、Mo、Yb
等が酸化物の形で単独あるいはAl、Taと複合して酸化物
を形成していてもよい。これらの金属酸化物は緻密で外
部からの水分や酸素の侵入を防ぎ、耐食性が高く光磁気
記録層との反応性も小であり、また、基板として樹脂基
板を使用する場合にも樹脂との密着性に優れる。
物などが用いられる。金属酸化物としてはAl2O3、Ta
2O5、SiO、SiO2の金属酸化物単独あるいはこれらの混合
物、あるいはAl−Ta−Oの複合酸化物等が挙げられる。
また更にこれらに他の元素、例えばTi、Zr、W、Mo、Yb
等が酸化物の形で単独あるいはAl、Taと複合して酸化物
を形成していてもよい。これらの金属酸化物は緻密で外
部からの水分や酸素の侵入を防ぎ、耐食性が高く光磁気
記録層との反応性も小であり、また、基板として樹脂基
板を使用する場合にも樹脂との密着性に優れる。
金属チッ化物としては、具体的にはSi、Al、Ge等の金
属のチッ化物あるいはこれらの2種以上の複合チッ化物
又はこれらとNb、Taとの複合チッ化物(例えば、SiNbN,
SiTaN等)が挙げられる。なかでもSiを含有するチッ化
物が良好な結果をもたらす。
属のチッ化物あるいはこれらの2種以上の複合チッ化物
又はこれらとNb、Taとの複合チッ化物(例えば、SiNbN,
SiTaN等)が挙げられる。なかでもSiを含有するチッ化
物が良好な結果をもたらす。
金属チッ化物は緻密で外部からの水分や酸素の侵入を
防ぎ、それ自身の耐食性が高く、光磁気記録層との反応
性が小である。
防ぎ、それ自身の耐食性が高く、光磁気記録層との反応
性が小である。
一方、無機酸化物としてはB4C、SiC等があげられる。
特に、酸化タンタル(Ta2O5)は、内部応力が小さ
く、クラックの発生が少ないので好適に用いられる。
く、クラックの発生が少ないので好適に用いられる。
この干渉層の膜厚は屈折率により最適膜厚が異なる
が、通常600Å〜800Å程度が適当である。
が、通常600Å〜800Å程度が適当である。
光磁気記録層は、希土類と遷移金属との合金からな
り、少なくとも1層は遷移金属リッチの層を含む複数の
層から構成される。また各記録層の磁化の向きは、磁界
を加えていないとき界面に磁壁を生じないようにし、記
録層全体の磁化の大きさをある範囲内に制御する。
り、少なくとも1層は遷移金属リッチの層を含む複数の
層から構成される。また各記録層の磁化の向きは、磁界
を加えていないとき界面に磁壁を生じないようにし、記
録層全体の磁化の大きさをある範囲内に制御する。
遷移金属(transition metal)−重希土類金属(heav
y rare earth metal)合金は、外部に現れる化の向き及
び大きさは、合金内部の遷移金属原子(以下、TMと略
す)のスピン(spin)の向き及び大きさと重希土類金属
原子(以下、REと略す)のスピンの向き及び大きさとの
関係で決まる。例えばTMのスピンの向き及び大きさを点
線のベクトルで表わし、REのスピンのそれを実線のベ
クトル↑とで表し、合金全体の化の向き及び大きさを二
重実線のベクトルで表す。このとき、ベクトルはベ
クトルとベクトル↑の和として表わされる。ただし、
合金の中ではTMスピンとREスピンとの相互作用のために
ベクトルとベクトル↑とは、向きが必ず逆になってい
る。従って、と↑との和或いは↑ととの和は、両者
の強度が等しいとき、合金のベクトルはゼロ(つまり、
外部に現われる磁化の大きさはゼロ)になる。このゼロ
になるときの合金組成は補償組成(compensation compo
sition)と呼ばれる。それ以外の組成のときには、合金
は両スピンの強度差に等しい強度を有し、いずれか大き
い方のベクトルの向きに等しい向きを有するベクトル
(又は)を有する。このベクトルの磁化が外部に現
れる。例えば ある合金組成のTMスピンとREスピンの各ベクトルの強
度が、どちらか一方が大きいとき、その合金組成は、強
度の大きい方のスピン名をとって○○リッチ例えばREリ
ッチであると呼ばれる。
y rare earth metal)合金は、外部に現れる化の向き及
び大きさは、合金内部の遷移金属原子(以下、TMと略
す)のスピン(spin)の向き及び大きさと重希土類金属
原子(以下、REと略す)のスピンの向き及び大きさとの
関係で決まる。例えばTMのスピンの向き及び大きさを点
線のベクトルで表わし、REのスピンのそれを実線のベ
クトル↑とで表し、合金全体の化の向き及び大きさを二
重実線のベクトルで表す。このとき、ベクトルはベ
クトルとベクトル↑の和として表わされる。ただし、
合金の中ではTMスピンとREスピンとの相互作用のために
ベクトルとベクトル↑とは、向きが必ず逆になってい
る。従って、と↑との和或いは↑ととの和は、両者
の強度が等しいとき、合金のベクトルはゼロ(つまり、
外部に現われる磁化の大きさはゼロ)になる。このゼロ
になるときの合金組成は補償組成(compensation compo
sition)と呼ばれる。それ以外の組成のときには、合金
は両スピンの強度差に等しい強度を有し、いずれか大き
い方のベクトルの向きに等しい向きを有するベクトル
(又は)を有する。このベクトルの磁化が外部に現
れる。例えば ある合金組成のTMスピンとREスピンの各ベクトルの強
度が、どちらか一方が大きいとき、その合金組成は、強
度の大きい方のスピン名をとって○○リッチ例えばREリ
ッチであると呼ばれる。
界面に磁壁を生じないような向きとは、副格子磁化の
向きがそろうような向きであり、具体的には、界面の両
側が希土類金属リッチどうしまたは遷移金属リッチどう
しでは平行、希土類金属リッチと遷移金属リッチの組み
合わせのときは反平行となる。
向きがそろうような向きであり、具体的には、界面の両
側が希土類金属リッチどうしまたは遷移金属リッチどう
しでは平行、希土類金属リッチと遷移金属リッチの組み
合わせのときは反平行となる。
ここでは2層から構成される記録層について説明する
が、3層以上の場合は2層の場合と考え方は同じであ
る。
が、3層以上の場合は2層の場合と考え方は同じであ
る。
記録層としては、例えばGdFeCo/TbFeCo,GdFeCo/DyFeC
o,NdFeCo/TbFeCo,NdFeCo/DyFeCo,TbFeCo/TbFeCo,TbFeCo
/DyFeCo等が用いられる。好ましくは、GdFeCo系/TbFe系
でその内GdFeCoはGdをGdFeCo全体量の15〜30原子%、Co
をGdFeCo全体量の10〜40原子%、TbFe系はTbをTbFeCo全
体量の13〜30原子%含有するのが良い。TbFe系磁性層に
はCo等を含有させても良く、その場合CoはTbFeCo全体量
の0〜20原子%程度含有しているのが良い。記録層の膜
厚は、(I)式の範囲内で設定されるが再生特性の影響
を考えると200〜600Å、さらには250〜400Åが好まし
い。2層の厚み比率は組成によって変るが、通常1:7〜
7:1、好ましくは1:4〜4:1、より好ましくは1:2〜2:1程
度である。(I)式を2層膜に適用すると(II)式とな
る。
o,NdFeCo/TbFeCo,NdFeCo/DyFeCo,TbFeCo/TbFeCo,TbFeCo
/DyFeCo等が用いられる。好ましくは、GdFeCo系/TbFe系
でその内GdFeCoはGdをGdFeCo全体量の15〜30原子%、Co
をGdFeCo全体量の10〜40原子%、TbFe系はTbをTbFeCo全
体量の13〜30原子%含有するのが良い。TbFe系磁性層に
はCo等を含有させても良く、その場合CoはTbFeCo全体量
の0〜20原子%程度含有しているのが良い。記録層の膜
厚は、(I)式の範囲内で設定されるが再生特性の影響
を考えると200〜600Å、さらには250〜400Åが好まし
い。2層の厚み比率は組成によって変るが、通常1:7〜
7:1、好ましくは1:4〜4:1、より好ましくは1:2〜2:1程
度である。(I)式を2層膜に適用すると(II)式とな
る。
−0.0001M1d1+M2d20.0008 ……(II) このような特性を示す記録層は、この記録層上に反射
層を設けた反射膜構成とすることにより感度、信号強度
が大きく、低磁界でノイズの増加しない記録媒体が得ら
れる。その理由は完全に明確とされていないが、上記の
ような層構成とすることにより、記録層中の反磁界の発
生が抑えられたこと、磁化反転過程が変化したこと、お
よび熱伝導の影響等が考えられる。
層を設けた反射膜構成とすることにより感度、信号強度
が大きく、低磁界でノイズの増加しない記録媒体が得ら
れる。その理由は完全に明確とされていないが、上記の
ような層構成とすることにより、記録層中の反磁界の発
生が抑えられたこと、磁化反転過程が変化したこと、お
よび熱伝導の影響等が考えられる。
反射層は、AlまたはAl合金の薄膜が用いられる。特に
AlにTa、Ti、Zr、V、Pt、Mo、Cr、Pd等を15at%以下添
加した合金はC/N比感度共に良好な特性をもたらす。反
射層の厚みは250〜500Å程度が好ましい。反射層上に更
に保護膜を設けても良い。
AlにTa、Ti、Zr、V、Pt、Mo、Cr、Pd等を15at%以下添
加した合金はC/N比感度共に良好な特性をもたらす。反
射層の厚みは250〜500Å程度が好ましい。反射層上に更
に保護膜を設けても良い。
上記干渉層、記録層および反射層の作成にはスパッタ
リング等の物理蒸着法(PVD)、プラズマCVDのような化
学蒸着法(CVD)等が適用される。
リング等の物理蒸着法(PVD)、プラズマCVDのような化
学蒸着法(CVD)等が適用される。
PVDによって膜の作成を行うには、所定の組成をもっ
たターゲットを用いて電子ビーム蒸着またはスパッタリ
ングにより基板上に各層を堆積するのが通常の方法であ
る。
たターゲットを用いて電子ビーム蒸着またはスパッタリ
ングにより基板上に各層を堆積するのが通常の方法であ
る。
また、イオンプレーティングを用いる方法も考えられ
る。
る。
膜の堆積速度は早すぎると膜応力を増加させ、遅すぎ
れば生産性に影響するので通常0.1Å/sec〜100Åsec程
度とされる。
れば生産性に影響するので通常0.1Å/sec〜100Åsec程
度とされる。
以下に実施例をもって本発明を更に詳細に説明するが
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例 ポリカーボネート基板をマグネトロンスパッタ装置に
導入し3×10-7Torr以下まで排気した後Arを70sc cm、N
2を9sc cm導入し、圧力を24×10-3Torrに調整した。こ
の状態で700Wのパワーで5インチφのSiターゲットをRF
スパッタリングし1Å/secの速度で屈折率2.3の窒化シ
リコンの干渉層を700Å形成した。
導入し3×10-7Torr以下まで排気した後Arを70sc cm、N
2を9sc cm導入し、圧力を24×10-3Torrに調整した。こ
の状態で700Wのパワーで5インチφのSiターゲットをRF
スパッタリングし1Å/secの速度で屈折率2.3の窒化シ
リコンの干渉層を700Å形成した。
チャンバーを一度排気した後Arを100sc cm、4.4×10
-3Torrの圧力に導入しGdとFe70Co30のターゲットを同時
スパッタリングした。
-3Torrの圧力に導入しGdとFe70Co30のターゲットを同時
スパッタリングした。
組成を変える時はスパッタ時のGdターゲットへの投入
電力及びFe70Co30ターゲットへの投入電力を変える事に
よって、Gdの、GdFeCo全体量に占める割合を変えた。Gd
FeCo層の膜厚は200Åとなるように作製した。
電力及びFe70Co30ターゲットへの投入電力を変える事に
よって、Gdの、GdFeCo全体量に占める割合を変えた。Gd
FeCo層の膜厚は200Åとなるように作製した。
その後すぐに、TbとFe90Co10のターゲットを同時スパ
ッタリングした。
ッタリングした。
GdFeCo層と同じく、組成を変える時はスパッタ時のTb
ターゲットへの投入電力及びFe90Co10ターゲットへの投
入電力を変える事によって、Tbの、TbFeCo全体量に占め
る割合を変えた。TbFeCo層の膜厚は200Åとなるように
作製した。
ターゲットへの投入電力及びFe90Co10ターゲットへの投
入電力を変える事によって、Tbの、TbFeCo全体量に占め
る割合を変えた。TbFeCo層の膜厚は200Åとなるように
作製した。
次にAlターゲット上にTaチップを配し、Al97Ta3の反
射層を400Å形成した。作成したディスク(No.1〜4)
の記録層組成・膜厚・磁化を表1に示す。単位面積あた
りの磁化は(I)式を満たしている。このディスクを光
磁気記録再生装置を用いて、以下の条件で記録・再生し
ノイズレベルを測定した。
射層を400Å形成した。作成したディスク(No.1〜4)
の記録層組成・膜厚・磁化を表1に示す。単位面積あた
りの磁化は(I)式を満たしている。このディスクを光
磁気記録再生装置を用いて、以下の条件で記録・再生し
ノイズレベルを測定した。
(条件) r=30mm、CAV1800rpm f=1KHz、duty50% 記録磁界 200Oe 再生パワー 1.4mW 同じディスクを磁界変調方式により、以下の条件で記
録し、記録・再生特性を測定した。
録し、記録・再生特性を測定した。
(条件) r=30mm、CLV4m/sec f=1MHz、duty50% 外部磁界 200Oe 書き込みパワー 5.0mW 再生パワー 1.0mW 第1図、第2図に測定結果を示す。図中、黒丸(●)
が、実施例のものである。すべてのサンプルが、記録後
のノイズレベルが低く、200Oeの低磁界で十分な記録が
行われていることが解る。また、磁界変調方式により、
記録・再生されたときのC/Nは、すべてのサンプルにお
いて、51dB以上の良い値が得られている。
が、実施例のものである。すべてのサンプルが、記録後
のノイズレベルが低く、200Oeの低磁界で十分な記録が
行われていることが解る。また、磁界変調方式により、
記録・再生されたときのC/Nは、すべてのサンプルにお
いて、51dB以上の良い値が得られている。
記録層の単位面積あたりの磁化が(I)式を満たして
いない事以外実施例と同じ構成であるディスクを作製し
た。作製したディスク(No.5〜8)の記録層組成・膜厚
・磁化を表1に示す。実施例と同じ条件で測定した結果
を同じく第1図、第2図に示す。図中、黒四角(■)
が、比較例のものである。いずれのサンプルも記録後の
ノイズレベルが高く、低磁界では記録できないことが解
る。また、磁界変調方式により、記録・再生されたとき
のC/Nは、すべてのサンプルにおいて、48dB以下の値し
か得られなかった。
いない事以外実施例と同じ構成であるディスクを作製し
た。作製したディスク(No.5〜8)の記録層組成・膜厚
・磁化を表1に示す。実施例と同じ条件で測定した結果
を同じく第1図、第2図に示す。図中、黒四角(■)
が、比較例のものである。いずれのサンプルも記録後の
ノイズレベルが高く、低磁界では記録できないことが解
る。また、磁界変調方式により、記録・再生されたとき
のC/Nは、すべてのサンプルにおいて、48dB以下の値し
か得られなかった。
〔発明の効果〕 本発明によれば、低磁界での消去・書き込みが可能な
光磁気記録媒体が得られる。さらに磁界変調方式による
記録に好適な媒体でもある。
光磁気記録媒体が得られる。さらに磁界変調方式による
記録に好適な媒体でもある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例及び比較例による記録後のノイ
ズレベルを示したものである。黒丸……実施例、黒四角
……比較例。第2図は本発明の実施例及び比較例による
磁界変調記録によるC/N比を示したものである。黒丸…
…実施例、黒四角……比較例。
ズレベルを示したものである。黒丸……実施例、黒四角
……比較例。第2図は本発明の実施例及び比較例による
磁界変調記録によるC/N比を示したものである。黒丸…
…実施例、黒四角……比較例。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 昌生 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 内野 健一 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−239349(JP,A) 特開 昭63−191337(JP,A) 特開 平1−211343(JP,A) 特開 平1−133243(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】透明基板上に、干渉層、希土類と遷移金属
の合金からなる複数の光磁気記録層、AlまたはAl合金か
らなる反射層を順次設けてなる光磁気記録媒体であっ
て、上記複数の光磁気記録層のうち少なくとも1層は遷
移金属リッチの層であり、かつ上記複数の光磁気記録層
の各層が、磁界を加えていないとき、界面で磁壁が生じ
ないよう結合し、かつ以下に定義される単位面積あたり
の磁化(ΣMidi)が下記式(I)を満足することを特徴
とする光磁気記録媒体。 −0.0001≦ΣMidi≦0.0008emu/cm2 ……(I) Mi: 各光磁気記録層の室温における単位体積あたりの
磁化 di: 各光磁気記録層の膜厚 ここで、Miの値は その光磁気記録層が遷移金属リッチの場合は正、逆に希
土類金属リッチの場合を負とする。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11446589A JP2737241B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-05-08 | 光磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-76028 | 1989-03-28 | ||
JP7602889 | 1989-03-28 | ||
JP11446589A JP2737241B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-05-08 | 光磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0316047A JPH0316047A (ja) | 1991-01-24 |
JP2737241B2 true JP2737241B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=26417182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11446589A Expired - Fee Related JP2737241B2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-05-08 | 光磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737241B2 (ja) |
-
1989
- 1989-05-08 JP JP11446589A patent/JP2737241B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0316047A (ja) | 1991-01-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2737241B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
EP0305185B1 (en) | Opto-magnetic recording medium having plurality of exchange-coupled magnetic layers | |
JPS62239349A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH0524572B2 (ja) | ||
JPH01173455A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP2527762B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP2754658B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH04219650A (ja) | 光学的記録媒体 | |
JP2507592B2 (ja) | 光記録媒体 | |
JPH01173454A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP2775853B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH0660452A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH01173453A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPS6252743A (ja) | 光学的記録媒体 | |
JP3205921B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
KR940008648B1 (ko) | 광자기 디스크 메디아 및 그 제조방법 | |
JP2932687B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH0792935B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPS62295232A (ja) | 光学的記録媒体 | |
JPH07244878A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JP2583255B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH07244875A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPS63255855A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH0644624A (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPH02173957A (ja) | 光記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |