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JP2734505B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2734505B2
JP2734505B2 JP60125176A JP12517685A JP2734505B2 JP 2734505 B2 JP2734505 B2 JP 2734505B2 JP 60125176 A JP60125176 A JP 60125176A JP 12517685 A JP12517685 A JP 12517685A JP 2734505 B2 JP2734505 B2 JP 2734505B2
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JP
Japan
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water
resin
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aqueous
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JP60125176A
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JPS61284483A (ja
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正爾 稲垣
譲 山内
秀尚 高橋
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP60125176A priority Critical patent/JP2734505B2/ja
Publication of JPS61284483A publication Critical patent/JPS61284483A/ja
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Publication of JP2734505B2 publication Critical patent/JP2734505B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/40Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography
    • B41M5/405Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used characterised by the base backcoat, intermediate, or covering layers, e.g. for thermal transfer dye-donor or dye-receiver sheets; Heat, radiation filtering or absorbing means or layers; combined with other image registration layers or compositions; Special originals for reproduction by thermography characterised by layers cured by radiation
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    • B41M5/30Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used using chemical colour formers
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    • B41M5/3372Macromolecular compounds

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  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は新規な感熱記録体に関し、詳しくは耐水性、
耐油性、耐可塑剤性、耐アルコール性を向上させ、画像
安定性を改良した感熱記録体に関するものである。 (従来の技術および問題点) 従来からロイコ化合物等の発色性物質と酸性物質とを
別々に、あるいは有機酸金属塩等の発色性物質と有機還
元剤とを別々に水溶性結合剤を含む水の媒体中で微細粒
子状に分散し、両者を混合して、紙等の支持体の上に塗
布して感熱記録体とすることは、例えば特公昭44−3680
号公報、特公昭45−14039号公報あるいは特開昭48−173
44号公報等に開示されており、公知である。通常結合剤
としては、ポリビニルアルコール、メトキシセルロー
ズ、ヒドロキシエチルセルローズ、カルボキシメチルセ
ルローズ、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸、スチレン−無水マレイン酸共重合
体、カゼイン、ゼラチン、デンプンおよびそれらの誘導
体等の水溶性結合剤ならびにスチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−アクリル共重合体等の水分散型結合剤
等が単独又は混合系で一般に用いられるが、これらの水
溶性又は水分散型結合剤により塗布された感熱記録体
は、耐水性が全くなく、又熱ヘッドへのカス付着および
スティッキングも発生し易いという欠陥を有している。 近年、感熱記録体は普及の目覚しいファクシミリある
いは電子プリンター以外にPOSラベル、乗車券、定期券
等への用途展開が図られるのに従って、感熱記録体の画
像安定化が重要視されてきた。しかし従来の感熱記録体
は、例えばアルコールに接触すると未記録部分が発色し
てしまう、各種油、可塑剤、あるいはノニオン活性剤と
接触すると消色してしまう、又水をこぼしたりすると塗
布面が流れ落ちたり、汚れたりする等の欠点があり、そ
の画像安定性の改良が強く望まれている。 このような欠点を改良する方法としては、自己耐水性
を有する水溶性樹脂を結合剤として用いる方法があり、
例えばアルカリ可溶型水溶性樹脂を用い、乾燥時におけ
る脱アミン反応により、耐水性を付与する方法(特開昭
52−145231号公報)、イソブチレン−無水マレイン酸共
重合体のアミド化変性物を用いる方法(特開昭57−9319
8号公報)、(メタ)アクリルアミド共重合体の各種誘
導体を用いる方法(特開昭57−77391号公報、特開昭57
−77392号公報、特開昭57−77393号公報、特開昭57−56
595号公報、特開昭57−56596号公報、特開昭57−56597
号公報)等が開示されているが、いずれも耐水性は十分
でない。 一方、結合剤として用いる水溶性樹脂に架橋剤(耐水
化剤)を併用する方法(特開昭56−146795号公報)も一
般に知られているが、塗液調整中に架橋して凝集を起こ
したり、地肌カブリがひどかったり、発色感度の低下が
あったり、又乾燥温度が上げられないため十分な架橋効
果がなかったりして、十分満足できるものは得られてい
ない。 更に感熱記録体の結合剤として無溶媒タイプの液状紫
外線硬化樹脂を用いる方法(特公昭57−52920号公報)
も知られているが、ここで用いる光重合性モノマー又は
オリゴマー類は、発色性物質および酸性物質との相溶性
が良いため塗液発色や地肌カブリが発生し易く、また発
色性物質、酸性物質を分散させる能力も低く、満足な感
熱記録体は得られていない。 このような理由により、一般には例えば感熱発色層の
上に水溶性樹脂と架橋性耐水化剤とから成る表面保護層
を設ける方法(特開昭56−146794号公報、同56−146795
号公報、同56−155790号公報)が採用されており、画像
安定性は向上しているが、この方法の場合にも地肌カブ
リがひどかったり、発色感度の低下が生じたり、又、乾
燥温度が上げられないため十分な架橋効果が得られなか
ったりするという問題は解決されておらず十分に満足な
ものは得られていない。 一方感熱発色層の上に紫外線硬化樹脂の表面保護層を
設ける方法(特公昭58−35478号公報)も知られてい
る。これには紫外線硬化樹脂として光重合性のモノマ
ー、プレポリマー又はポリマー類と光開始剤から成る無
溶剤型の液状ビヒクルが用いられているが、表面保護層
が厚くなると液状ビヒクルが感熱発色層に浸透して、地
肌カブリを生じ易いという欠陥を有しており、従って1
μm前後の均一な薄層とする必要があるが、これは実用
上極めて困難である。さらに表面保護層にはスティッキ
ング防止、あるいは筆記性を付与するために体質顔料を
添加するのが効果的であるが、このような液状ビヒクル
は一般に体質顔料を分散させる機能を有しないため、そ
の効能を十分に発揮することが出来ない。 (問題点を解決するための手段) そこで本発明者は、上記のごとき欠点を有しない感熱
記録体を得るために鋭意研究を行なった結果、水系の紫
外線又は電子線硬化性樹脂を結合剤および/又は表面保
護層として用いることが該感熱記録体の耐水性、耐油
性、耐可塑剤性、耐アルコール性を向上させ、画像安定
性の改良に極めて有効であることを見出し、本発明を完
成するに至った。 すなわち本発明は、水系の紫外線又は電子線硬化性樹
脂を結合剤および/又は表面保護層として用い、紫外線
又は電子線を照射して樹脂を硬化させて成る、感熱発色
性を有する感熱記録体であって、 前記水系樹脂が、側鎖にアクリロイル基、マレイミジ
ル基、スチリル基、シンナモイル基、アジド基より選ば
れる1種以上の紫外線又は電子線に活性な基を含有する
水溶性又は水分散型の、重合度が100以上の重合体であ
ることを特徴とする感熱記録体を提供するものである。 本発明で用いる水系の紫外線又は電子線硬化性樹脂
(以下、水系樹脂と略す)としては、側鎖にアクリロイ
ル基、マレイミジル基、スチリル基、シンナモイル基、
アジド基等の紫外線又は電子線に活性な基を含有する水
溶性又は水分散型の重合度100以上の重合体が挙げられ
る。その溶媒又は分散媒としては、通常水のみを用いる
が、本発明の効果を阻害しない範囲でメタノール、エタ
ノール、メチルセロソルブ等の水可溶性溶剤を併用する
ことも可能である。 これら水系樹脂としては、例えばポリビニルアルコー
ル、ポリ(メタ)アクリルアミド、アルデヒド化ポリ
(メタ)アクリルアミド、ポリスチレン−無水マレイン
酸共重合体、あるいはこれらに水溶性を損なわない程度
に2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリル酸エステル、
アクロレイン、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリ
ロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニル等を共重合した重
合体、およびアルデヒド化デンプン、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性重
合体あるいはアクリル系共重合体、スチレン−アクリル
共重合体、ウレタン重合体、エステル重合体等の水分散
型重合体を骨格とし、側鎖にアクリロイル基、マレイミ
ジル基、スチリル基、シンナモイル基、アジド基等の紫
外線又は電子線に活性な基を有する水溶性樹脂又は水分
散型樹脂がその代表であるが、もちろんこれらに限定す
るものではない。 上記水系樹脂としては、重合度100〜10,000の水溶性
樹脂又は重合度100〜1,000,000の水分散型樹脂を通常用
いるが、水溶性樹脂の場合には、なかでも重合度100〜
5,000、樹脂固形分20重量%の水溶液粘度が20℃で100〜
10,000センチポイズのものが、架橋効率が高く、液発色
や地肌カブリの発生がない点で好ましい。ただし、水分
散型樹脂の場合にはこの様な傾向はほとんどない。 これら水系樹脂は、例えば、(1)ポリビニルアルコ
ール、ポリ(メタ)アクリルアミド等の水酸基あるいは
酸アミド基を含有する重合体に、N(ヒドロキシホルミ
ル)メチルアクリルアミド、アクロレイン、1−メチル
−4−(p−ホルミルスチリル)ピリジニウムメト硫酸
塩等の紫外線又は電子線活性基を含有するホルミル置換
体又はジアセタール置換体を酸又は塩基触媒の存在下で
反応させる方法、(2)アルデヒド化デンプン、アルデ
ヒド化ポリアクリルアミド、アクロレイン共重合体等の
アルデヒド基を含有する重合体に、(メタ)アクリルア
ミド、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等の紫外線又
は電子線活性基を含有する酸アミド化合物あるいはヒド
ロキシ置換体を酸又は塩基触媒の存在下で反応させる方
法、(3)ポリ(メタ)アクリル酸、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、カルボキシメチルセルロース等のカ
ルボキシル基を有する重合体に、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル等の紫外線又は電子線活性基を含有するヒ
ドロキシ置換体あるいは(メタ)アクリル酸グリシジル
等の紫外線又は電子線活性基を含有するグリシジル置換
体を反応させる方法、(4)ポリビニルアルコール、ポ
リ(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル等の水酸基
を有する重合体に、(メタ)アクリル酸、等の紫外線又
は電子線活性基を有するカルボキシル置換体を反応させ
る方法、(5)ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)ア
クリル酸−2−ヒドロキシエチル等の水酸基を含有する
重合体に、N−(クロルメチル)マレイミド等の紫外線
又は電子線活性基を含有する塩化物を塩基触媒の存在下
で反応させる方法、(6)グリシジル基を有するアクリ
ル系共重合体、グリシジル基を含有するスチレン−アク
リル系共重合体等に、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリルアミド等の紫外線又は電子線活性基を含有するカ
ルボキシル置換体あるいは酸アミド化物を反応させる方
法等の種々の方法によって製造されるが、(1)又は
(2)の方法は水が溶媒であり、かつ反応が常温で生起
するため、これらの方法によって製造される水溶性樹脂
が一番経済的かつ実用的である。もちろんこれらに限定
するものではない。 本発明で用いる水系樹脂は、それぞれ単独で、あるい
は水溶性樹脂、水分散型樹脂の区別なく混合して用いる
が、必要ならば従来の水系結合剤を併用することも可能
である。更には架橋効率を高めるため液発色や地肌カブ
リを生じない程度に、例えばN,N′−メチレンビスアク
リルアミド、1,2−ジ(メタ)アクリルアミドエチレン
グリコール、N,N′−オキシメチレンビスアクリルアミ
ド、(メタ)アクリルアミド等の如き1〜5個の活性基
をもつ低分子量体を含有させることもできる。 本発明の感熱記録体を製造する方法としては、前記水
系樹脂を結合剤および/又は表面保護層として用いる製
造方法であればよく、特に限定されないが、例えば以下
の如き方法が挙げられる。 前記水系樹脂を結合剤として用いる場合、例えば、ロ
イコ化合物等の発色性物質と酸性物質をそれぞれ別々に
水系樹脂、すなわち結合剤と混合し、水系樹脂で被覆さ
れ微細分散された発色性物質と酸性物質とを得た後、こ
れらを混合して感熱発色層用塗液とする。この混合に際
して必要ならば水系樹脂を更に結合剤として添加しても
よく、この場合発色性物質と酸性物質の被覆、微細分散
に用いる結合剤には、水系樹脂の代わりに従来の水系結
合剤を用いることもできる。次いで得られた感熱発色層
用塗液を紙、プラスチックフィルム等のシート状の支持
体上に、好ましくは乾燥後の感熱発色層重量が3〜12g/
m2の範囲となる様に、ロールコーター、グラビアコータ
ー、ブレードコーター等の各種塗工機あるいはオフセッ
ト印刷機、凸版印刷機等の各種印刷機を用いて塗布し、
紫外線又は電子線の照射、乾燥を行うことにより、本発
明の感熱記録体が得られる。 ここで用いる全結合剤(従来の水系結合剤を併用した
場合も含む)の使用量は、乾燥後の感熱発色層中に通常
1〜80重量%含有される量であり、なかでも結合性能と
共に発色感度に優れる点で5〜30重量%含有される量が
好ましい。 又、前記水系樹脂を表面保護層として用いる場合、例
えば、水系樹脂を結合剤として用いて得られた上記の感
熱記録体、あるいは水系樹脂の代わりに従来の水系結合
剤を用いて感熱発色層用塗液を調製し、これを塗布、乾
燥して得られた従来の感熱記録体の上に、水系樹脂から
なる表面保護層用塗液を、好ましくは乾燥後の表面保護
層の重量が1〜10g/m2の範囲となる様に、上記と同様の
各種塗工機あるいは各種印刷機を用いて塗布し、紫外線
又は電子線照射、乾燥を行うことにより、本発明の表面
保護層を有する感熱記録体が得られる。 ここで表面保護層用塗液に用いる水系樹脂の使用量
は、乾燥後の表面保護層中に通常10〜100重量%含有さ
れる量であり、なかでも表面保護性能と共に発色感度に
優れる点で30〜70重量%含有される量が好ましい。 尚、水系樹脂を用いた感熱発色層用塗液および表面保
護層用塗液の塗布後の紫外線又は電子線の照射と乾燥の
順序は、同時でも、乾燥が先でも後でもよく、適宜選択
することができる。 本発明で感熱発色層用塗液に用いる発色性物質として
は、酸性物質と反応して発色するロイコ化合物、有機還
元剤と反応して発色する有機酸金属塩等が挙げられ、特
に限定されないが、なかでもロイコ化合物が好ましい。 ロイコ化合物としては、例えばトリフェニルメタン
系、トリフェニルメタンフタリド系、フルオラン系、ロ
イコ−オーラミン系、ジフェニルメタン系、フェノチア
ジン系、フェノキサジン系、スピロピラン系、インドリ
ン系、インジゴ系等代表例として挙げられ、なかでもフ
ルオラン系が好ましい。 又、ロイコ化合物と組み合せて用いる酸性物質は、常
温で固体であり、熱時軟化ないし溶融し、上記発色性物
質と接触して、顕色させる物質であって、例えば4,4′
−イソプロピリデンジフェノール、4−ターシャリブチ
ルフェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキ
シジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、
メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ベンジル4−ヒ
ドロキシベンゾエート、4′−ヒドロキシアセトフェノ
ン、4−ターシャリオクチルカテコール、2,2′−ジヒ
ドロキシジフェニール、2,2′−メチレンビス(4−ク
ロロフェノール)、4,4′−セカンダリブチリデンビス
(2−メチルフェノール)、4,4′−イソプロピリデン
ビス(2,6−ジメチルフェノール)等の各種フェノール
性物質あるいは安息香酸、サリチル酸、酒石酸、没食子
酸等の脂肪酸、芳香族カルボン酸類が代表例として挙げ
られ、なかでも4,4′−イソプロピリデンジフェノール
(ビスフェノールA)、ベンジル4−ヒドロキシベンゾ
エート、2,2′−ジヒドロキシジフェニールが好まし
い。 本発明で結合剤として単独であるいは前記水系樹脂と
併用で用いてもよい従来の水系結合剤としては、例えば
ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ
アクリル酸、カゼイン、ゼラチン、デンプン、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリルアミドおよびこれらの誘導
体等の水溶性結合剤が挙げられる。尚、これらの水溶性
結合剤と併用して、例えばスチレン−ブタジエン共重合
体、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等の水分
散型結合剤も使用できる。又、耐水化剤としてホルマリ
ン、グリオキザール、クロム明バン、メラミン、メラミ
ンホルマリン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドエピク
ロルヒドリン樹脂等を併用してもよい。 さらに感熱発色層用塗液あるいは表面保護層用塗液の
中には他の添加物質、例えば圧力発色防止、熱ヘッドの
カス付着防止の機能をよくするために炭酸カルシウム、
カオリン、クレー、タルク、酸化チタン、粒子型レジン
ピグメント等の白色顔料、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩、パラフィンワック
ス、カルナバワックス等の各種のワックス類を添加した
り、又記録特性を向上させるためにステアリン酸アミ
ド、オレイン酸アミド等の脂肪酸アミドを添加すること
もできる。 尚、前記した感熱発色層用塗液および/又は表面保護
層用塗液の紫外線又は電子線照射による硬化は、活性基
の種類によっては増感剤なしでも生起するが、紫外線照
射の場合には適切な増感剤の添加によって、紫外線硬化
が増進されるので、増感剤を添加することが望ましい。
増感剤としては、例えばアゾビスシアノ吉草酸、3−カ
ルボエトキシ−7−メチルチオキサントン等の置換チオ
キサントン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルホリノ−プロパン−1、1−(4′
−ドデシル−フェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン等が挙げられ、なかでもアゾビスシ
アノ吉草酸が好ましい。 (発明の効果) 本発明の感熱記録体は、水系樹脂、好ましくは水溶性
の紫外線又は電子線硬化性樹脂を、結合剤および/又は
表面保護層として用いており、発色性物質あるいは酸性
物質と作用して発色を阻害するような活性部分を有して
いないため、1)地肌カブリが発生しない、2)発色感
度の低下がない、3)塗液のポットライフが長く取扱い
易い、4)発色性物質、酸性物質等の分散性が良い、等
の実用面での利点があり、前記した従来の樹脂の欠点を
補うとともに、紫外線又は電子線照射により高度の架橋
が感熱記録体の発色温度以下の温度で生起するため、
1)熱ヘッドへのカス付着も少なく、スティッキングが
発生しにくい、2)塗膜が強靭であり耐水性、耐油性、
耐可塑剤性、耐アルコール性が優れている、等の特筆す
べき長所を有している。 (実施例) 次に実施例、比較例、参考例および試験例により本発
明を更に詳細に説明するが、もちろん本発明はこれらの
実施例に限定されるものではない。尚、例中の部および
%はすべて重量基準である。 参考例1〜6(水系樹脂の製造例) 撹拌機、温度計、滴下ロートを付した4ッ口フラスコ
に、表−1に示す量の基幹重合体〔15%ポリビニルアル
コール(重合度1,700、以下特に断りのない限り同様)
水溶液、20%ポリアクリルアミド(重合度1,200、以下
特に断りのない限り同様)水溶液〕と水を入れ、さらに
ヒドロキノンモノメチルエーテル0.005部を加えた後、5
0%トリエタノールアミンを用いてpHを10に調整した。
次いで撹拌しながらあらかじめpHを8に調整した表−1
に示す量の活性基含有側鎖置換体〔35%N−(ヒドロキ
シホルミル)メチルアクリルアミド水溶液、25%N−
(ヒドロキシホルミル)メチルメタクリルアミド水溶
液、50%アクロレイン水溶液〕を注入し、徐々に温度を
上げ、40℃で6時間撹拌した後、50%トリエタノールア
ミン水溶液でpHを8に調整して、本発明で用いる20%水
性樹脂水溶液(A)、(B)、(C)、(D)、
(E)、(F)を得た。樹脂の置換体結合率および水溶
液を粘度(20℃)を表−1に示す。 参考例7(同上) 撹拌機、温度計、滴下ロートを付けた4ッ口フラスコ
に水85.6部を入れ、撹拌しながらジアルデヒドデンプン
10.0部を加えて分散させた。温度80℃で溶解後、40℃ま
で冷却し、50%トリエタノールアミン水溶液を用いてpH
を8に調整した。ヒドロキノンモノメチルエーテル0.00
5部を加えた後、撹拌下アクリルアミド8.9部を加え、40
℃で6時間撹拌した後、50%トリエタノールアミン水溶
液でpHを8に調整して、本発明で用いる20%水性樹脂水
溶液(G)を得た。樹脂の置換体結合率は50%、水溶液
(G)の粘度(20℃)は265センチポイズであった。 参考例8(同上) 撹拌機、温度計、滴下ロートを付した4ッ口フラスコ
に20%アルデヒド化ポリアクリルアミド水溶液60.0部と
水12.8分を入れ、さらにヒドロキノンモノメチルエーテ
ル0.005部を加えた後、50%トリエタノールアミン水溶
液を用いてpHを8に調整した。次いで撹拌しながらあら
かじめpHを10に調整した50%アクリルアミド水溶液8.5
部を注入し、徐々に温度を上げ、40℃で6時間撹拌した
後、50%トリエタノールアミン水溶液でpHを8に調整し
て、本発明で用いる20%水性樹脂水溶液(H)を得た。
樹脂の置換体結合率は50%、水溶液(H)の粘度(20
℃)は2,500センチポイズであった。 参考例8(同上) 20%アルデヒド化ポリアクリルアミド水溶液の代わり
に20%アクリルアミド−アクロレイン(モル比1:1)共
重合体水溶液を用い、水と50%アクリルアミド水溶液の
使用量をそれぞれ20.0部と13.4部に変更した以外は参考
例8と同様にして、本発明で用いる20%水性樹脂水溶液
(I)を得た。樹脂の置換体結合率は50%、水溶液
(I)の粘度(20℃)は1,600センチポイズであった。 参考例10(同上) 撹拌機、温度計、滴下ロート、冷却管を付した5ッ口
フラスコに20%アクリル酸−アクリルアミド(モル比1:
1)共重合体のメチルエチルケトン溶液60.0部を入れ、
さらにトリエチルアミン0.05部とヒドロキノンモノメチ
ルエーテル0.005部を加えた後、撹拌しながらメタクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル10.9部を注入し、80℃まで温
度を上げ、10時間還流した後、冷却し、次に減圧蒸留に
より、メチルエチルケトンを除去し、残渣に水91.6部を
加えた後、50%トリエタノールアミン水溶液でpHを8に
調整して、本発明で用いる20%水性樹脂水溶液(J)を
得た。樹脂の置換体結合率は50%、水溶液(J)の粘度
(20℃)は4,500センチポイズであった。 参考例11(同上) 撹拌機、温度計、滴下ロート、冷却管を付した5ッ口
フラスコに20%ポリビニルアルコール(重合度1,000)
水溶液60.0部と水7.2部を入れ、さらにヒドロキノンモ
ノメチルエーテル0.005部を加えた後、撹拌しながらN
−(クロルメチル)マレイミド1.8部を添加し、徐々に
温度を上げ、60℃で1時間、次いで80℃にて24時間撹拌
した後、50%トリエタノールアミン水溶液でpHを8に調
整して、本発明で用いる20%水性樹脂水溶液(K)を得
た。樹脂の置換体結合率は5%、水溶液(K)の粘度
(20℃)は4,500センチポイズであった。 参考例12(同上) 撹拌機、温度計、滴下ロートを付した4ッ口フラスコ
に18%ポリビニルアルコール水溶液60.0部と水3.2部を
入れ、さらにヒドロキノンモノメチルエーテル0.005部
を加えた後、撹拌しながら1−メチル−4−(p−ホル
ミルスチリル)ピリジニウムメト硫酸塩2.3部を添加
し、40℃で24時間撹拌した後、50%トリエタノールアミ
ン水溶液でpHを8に調整して、本発明で用いる20%水性
樹脂水溶液(L)を得た。樹脂の置換体結合率は5%、
水溶液(L)の粘度(20℃)は6,600センチポイズであ
った。 参考例13(同上) 撹拌機、温度計、滴下ロート、冷却管を付した5ッ口
フラスコに50%アクリルアミド−スチレン−アクリル酸
(モル比2:5:3)共重合体のイソプロパノール溶液49.2
部を入れ、さらにヒドロキノンモノメチルエーテル0.01
部を加えた後、撹拌しながらメタクリル酸グリシジル2.
4部とトリエチルアミン0.1部を注入し、3時間還流し
た。次に減圧蒸留によりイソプロパノールを除去した
後、水108部を加え、50%トリエタノールアミン水溶液
でpHを8に調整して分散させることによって、本発明で
用いる20%水性樹脂水分散液(M)を得た。樹脂の置換
体結合率は20%、水分散液(M)の粘度(20℃)は230
センチポイズである。 実施例1 下記組成からなる(I)液(発色剤分散液)および
(II)液(顕色剤分散液)をそれぞれ別々にペイントシ
ェーカーで5時間分散させた。 (I)液 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン 5.0部 ステアリン酸アミド 10.0部 20%水系樹脂水溶液(A) 7.5部 水 32.5部 合 計 55.0部 (II)液 ビスフェノールA 17.5部 炭酸カルシウム 17.5部 20%水系樹脂水溶液(A) 17.5部 水 67.5部 合 計 120.0部 次に(I)液と(II)液を混合し、さらにアゾビスシ
アノ吉草酸0.015部を添加し、十分に撹拌、混合して感
熱発色層用塗液を得た。この塗液を50g/m2の上質紙の表
面にマイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量が8g/m2にな
る様に塗布し、80W/cmの高圧水銀灯により1秒間紫外線
照射して樹脂を硬化させ、次いで風乾させて、本発明の
感熱記録体を得た。 この感熱記録体は、耐水性、耐油性、耐可塑剤性、耐
アルコール性が良好で画像安定性に優れ、スティッキン
グの発生もないものであり、これに用いた感熱発色層用
塗液は凝集しにくく取り扱い易いものであった。 又、アゾビスシアノ吉草酸を全く添加しない塗液を用
い、紫外線の代わりに150KeV、15mAの電子線を3Mradを
照射した以外は上記実施例1と同様にして、電子線硬化
させた本発明の感熱記録体も作成した。この感熱記録体
は上記実施例1の感熱記録体と同様の画像安定性、ステ
ィッキング性を示した。 実施例2 下記組成からなる(I)液および(II)液を用いた以
外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録体を得た。 (I)液 クリスタルバイオレットラクトン 4.5部 カオリン 3.0部 20%水系樹脂水溶液(A) 5.0部 水 30.0部 合 計 42.5部 (II)液 ビスフェノールA 14.0部 ステアリン酸アミド 7.0部 ステアリン酸亜鉛 3.0部 カオリン 10.0部 20%水系樹脂水溶液(A) 20.0部 水 55.0部 合 計 109.0部 この感熱記録体は、画像安定性、スティッキング性に
優れるものであり、これに用いた塗液は凝集しにくく取
り扱い易いものであった。 実施例3 下記組成からなる(I)液および(II)液を用いた以
外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録体を得た。 (I)液 3−(N−メチルシクロヘキシルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 5.0部 炭酸カルシウム 5.0部 20%水系樹脂水溶液(A) 7.5部 水 32.5部 合 計 50.0部 (II)液 p−オキシ安息香酸ベンジル 15.0部 ステアリン酸亜鉛 5.0部 炭酸カルシウム 10.0部 20%水系樹脂水溶液(A) 17.5部 水 47.5部 合 計 95.0部 この感熱記録体は、画像安定性、スティッキング性に
優れるものであり、これに用いた塗液は凝集しにくく取
り扱い易いものであった。 実施例4〜13 20%水性樹脂水溶液(A)の代わりに同(B)、
(C)、(F)、(G)、(H)、(I)、(J)、
(K)、(L)、又は20%水性樹脂水分散液(M)を用
いた以外は実施例1と同様にして本発明の感熱記録体を
得た。 これらの感熱記録体は、画像安定性、スティッキング
性に優れるものであり、これらに用いた塗液はいずれも
凝集しにくく取り扱い易いものであった。 比較例1〜2 20%水性樹脂水溶液(A)の代わりに20%ポリビニル
アルコール水溶液又は20%ポリアクリルアミド水溶液を
用いた以外は実施例1と同様にして感熱発色層用塗液を
得、次いで同様にしてこの塗液を塗布し、50℃の乾燥機
で乾燥させて比較対照用の感熱記録体を得た。 これらの感熱記録体は耐水性、耐油性、耐可塑剤性、
耐アルコール性が特に不良で画像安定性の極めて悪いも
のであった。 比較例3 下記組成からなる(I)液、(II)液および(III)
液(その他の成分液)をそれぞれ別々のペイントシェー
カーで5時間分散させた。 (I)液 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン 5.0部 ステアリン酸アミド 10.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液(A) 7.5部 水 25.0部 合 計 47.5部 (II)液 ビスフェノールA 17.5部 炭酸カルシウム 17.5部 10%ポリビニルアルコール水溶液 7.5部 水 50.0部 合 計 92.5部 (III)液 40%グリオキザール水溶液 2.5部 10%ポリビニルアルコール水溶液 25.0部 水 7.5部 合 計 35.0部 次に(I)液と(II)液と(III)液を十分に撹拌、
混合し、50%トリエタノールアミン水溶液でpHを8に調
整して感熱発色層用塗液を得た。この塗液を50g/m2の上
質紙の表面にマイヤーバーを用いて乾燥後の塗布量が8g
/m2になる様に塗布し、50℃の乾燥機で乾燥硬化させて
比較対照用の感熱記録体を得た。 感熱記録体は、耐可塑剤性、耐アルコール性が特に不
良で画像安定性に劣るものであり、しかもこれに用いる
塗液は凝集し易く取り扱いにくいものであった。 比較例4 10%ポリビニルアルコール水溶液の代わりに10%ポリ
アクリルアミド水溶液を用いた(I)液および(II)液
と、下記組成の(III)液を用いた以外は比較例3と同
様にして比較対照用の感熱記録体を得た。 (III)液 40%グリオキザール水溶液 1.8部 10%ポリビニルアルコール水溶液 28.0部 水 5.2部 合 計 35.0部 この感熱記録体は画像安定性に劣るものであり、しか
もこれに用いる塗液は凝集し易く取り扱いにくいもので
あった。 試験例1 実施例1〜13および比較例1〜4で得られた感熱記録
体を、その表面がペック平滑度で200〜300秒になる様に
テストスーパーカレンダーで表面処理し、感熱ファクシ
ミリ〔松下電送(株)製パナファクス7000〕を用いて水
玉模様を印字発色させ、印字発色させた感熱記録体の耐
水性試験、耐油性試験、耐可塑剤性試験および耐アルコ
ール性試験と印字発色時のスティッキング性試験を行う
と共に、実施例1〜13および比較例1〜4で用いた感熱
発色層用塗料の凝集性試験を実施した。結果を表−2に
示す。尚、試験方法および評価基準を以下に示す。 1)耐水性 印字発色した感熱記録体上に水を1滴落とし、10秒後
指先で10回こすった時の塗液の流れ具合および剥離の土
合で評価した。 ◎:変化なし。 ○:表面が僅かに荒れる。 △:少しカスが付く。 ×:ヌルヌルして流れ、混色する。 2)耐油性 印字発色した感熱記録体上にサラダ油を1滴落とし、
雰囲気温度40℃で3時間放置後の画像の消色度の状態で
評価した。 ◎:ほとんど変化なし。 ○:僅かに消色する。 △:30分以内に消色する。 ×:直ちに消色する。 3)耐可塑剤性 印字発色した感熱記録体を可塑剤を含有している塩化
ビニルラップ(3枚重ね)で挾み、発色面と接触させ圧
力10g/cm2、雰囲気温度40℃で1昼夜放置後の画像の消
色度の状態で評価した。 ◎:ほとんど変化なし。 ○:僅かに消色する。 △:半分以上消色する。 ×:ほとんど消色する。 4)耐アルコール性 印字発色した感熱記録体上にエチルアルコールを一滴
落とし、エチルアルコールが紙に浸透又は蒸発した後の
未発色部分の発色度の状態で評価した。 ◎:ほとんど変化なし。 ○:僅かに発色する。 △:発色する。 ×:直ちに濃色発色する。 5)スティッキング性 印加電圧14.7V、印字雰囲気15℃で10m走査して、玉模
様を印字しスティッキングの発生状態を評価した。 ◎:全く発生しない。 ○:音はするがスティッキングは発生しない。 △:僅かに発生する。 ×:発生する。 6)塗液の凝集性 感熱発色層用塗液を調製後、24時間放置して塗液の増
粘の状態を評価した。 ◎:全く凝集しない。 ○:僅かに凝集する。 △:凝集し、固まる。 ×:1時間以内に凝集し、固まる。 実施例14 下記組成からなる成分をペイントシェーカーで1時間
分散させた。 20%水系樹脂水溶液(A) 30.0部 水酸化アルミニウム 4.0部 水 20.0部 合 計 54.0部 次いでこの分散液にアゾビスシアノ吉草酸0.015部を
添加し、十分に撹拌混合して表面保護層用塗液を得た。
この塗液を比較例1で得られた感熱記録体の感熱発色層
上にマイヤーバーで乾燥後の塗布量が4g/m2になるよう
に塗布し、80W/cmの高圧水銀灯により1秒間紫外線照射
して樹脂硬化させ、次いで風乾させて本発明の感熱記録
体を得た。 この感熱記録体は、耐水性、耐油性、耐可塑剤性、耐
アルコール性が良好で画像安定性に優れ、スティッキン
グの発生もないものであり、これに用いた表面保護層用
塗液は凝集しにくく取り扱い易いものであった。 又、アゾビスシアノ吉草酸を全く添加しない塗液を用
い、紫外線の代わりに150KeV、15mAの電子線を3Mrad照
射した以外は上記実施例14と同様にして、電子線硬化さ
せた本発明の感熱記録体も作成した。この感熱記録体は
上記実施例14の感熱記録体と同様の画像安定性、スティ
ッキング性を示した。 実施例15 下記組成からなる成分をペイントシェーカーで1時間
分散させ、得られた分散液を用いた以外は実施例14と同
様にして本発明の感熱記録体を得た。 20%水系樹脂水溶液(A) 25.0部 硫酸バリウム 5.0部 水 25.0部 合 計 55.0部 この感熱記録体は、画像安定性、スティッキング性に
優れるものであり、これに用いた塗液は凝集しにくく取
り扱い易いものであった。 実施例16〜25 20%水性樹脂水溶液(A)の代わりに同(B)、
(C)、(D)、(E)、(G)、(H)、(J)、
(K)、(L)、又は20%水性樹脂水分散液(M)を用
いた以外は実施例14と同様にして本発明の感熱記録体を
得た。 これらの感熱記録体は、画像安定性、スティッキング
性に優れるものであり、これらに用いた塗液は凝集しに
くく取り扱い易いものであった。 比較例5 下記組成からなる成分をペイントシェーカーで1時間
分散させ、得られた分散液をそのまま表面保護層用塗料
として用いた以外は実施例14と同様にして該塗料を比較
例1の感熱記録体上に塗布し、50℃の乾燥機で乾燥し
て、比較対照用の感熱記録体を得た。 15%ポリビニルアルコール水溶液 40.0部 水酸化アルミニウム 4.0部 水 10.0部 合 計 54.0部 この感熱記録体は、耐水性、耐油性、耐可塑剤性、耐
アルコール性が特に不良で画像安定性が極めて悪く、し
かもスティッキング性も不良であった。 比較例6 15%ポリビニルアルコール水溶液の代わりに15%ポリ
アクリルアミド水溶液を用いた以外は比較例5と同様に
して比較対照用の感熱記録体を得た。 この感熱記録体は、比較例5のそれと同様に画像安定
性が極めて悪く、しかもスティッキング性も不良であっ
た。 比較例7〜8 比較例5で得られた分散液に20%グリオキザール水溶
液7.2部、又は比較例6で得られた分散液に20%グリオ
キザール水溶液4.9部を混合した後、50%トリエタノー
ルアミン水溶液でpHを8に調整し、表面保護層用塗液と
して用いた以外は比較例5と同様にして比較対照用の感
熱記録体を得た。 これらの感熱記録体は画像安定性に劣るものであり、
しかもこれに用いる塗液は凝集し易く取り扱いにくいも
のであった。 試験例2 実施例14〜25および比較例5〜8で得られた感熱記録
体を、その表面がペック平滑度で200〜300秒になる様に
テストスーパーカレンダーで表面処理し、感熱ファクシ
ミリを用いて水玉模様を印字発色させ、印字発色させた
感熱記録体の耐水性試験、耐油性試験、耐可塑剤性試験
および耐アルコール性試験と印字発色時のスティッキン
グ性試験を行うと共に、実施例14〜25および比較例5〜
8で用いた表面保護層用塗料の凝集性試験を実施した。
結果を表−3に示す。尚、試験方法および評価基準は、
試験例1と同様とした(ただし、塗液の凝集性試験で
は、試料として表面保護層用塗液を用いた)。 実施例26 比較例1で得られた感熱記録体の代わりに実施例1で
得られた感熱記録体を用いた以外は実施例14と同様にし
て本発明の感熱記録体を得た。 この感熱記録体は画像安定性、スティッキング性に特
に優れるものであり、なかでも画像安定性は実施例14の
それよりも優れていた。 実施例27 比較例1で得られた感熱記録体の代わりに実施例1で
得られた感熱記録体を用いた以外は実施例17と同様にし
て本発明の感熱記録体を得た。 この感熱記録体は画像安定性、スティッキング性に特
に優れるものであり、なかでも画像安定性は実施例17の
それよりも優れていた。 尚、実施例26および27で得られた感熱記録体について
試験例2と同様に試験を実施したところ、評価結果はい
ずれも◎であった。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.水系の紫外線又は電子線硬化性樹脂を結合剤および
    /又は表面保護層として用い、紫外線又は電子線を照射
    して樹脂を硬化させて成る、感熱発色性を有する感熱記
    録体であって、 前記水系樹脂が、側鎖にアクリロイル基、マレイミジル
    基、スチリル基、シンナモイル基、アジド基より選ばれ
    る1種以上の紫外線又は電子線に活性な基を含有する水
    溶性又は水分散型の、重合度が100以上の重合体である
    ことを特徴とする感熱記録体。
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