JP2733309B2 - 水素ガスを含有する改質ガスの製造装置および製造法 - Google Patents
水素ガスを含有する改質ガスの製造装置および製造法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は改質ガスの製造装置および方法に関する。さ
らに詳しくは、例えばLNGやLPGなどの低温液化ガス或い
はナフサ、メタン、メタノールなどの炭化水素系ガスと
水蒸気とからなる原料ガスから、水素を含有する気体混
合物を製造する、改質ガスの製造装置および方法に関す
る。
らに詳しくは、例えばLNGやLPGなどの低温液化ガス或い
はナフサ、メタン、メタノールなどの炭化水素系ガスと
水蒸気とからなる原料ガスから、水素を含有する気体混
合物を製造する、改質ガスの製造装置および方法に関す
る。
<従来の技術> 原料ガスを加熱、改質して改質ガスを製造する装置は
従来種々提案されている。一方、加熱装置としては、被
加熱物の種類、状態あるいは被加熱温度等々の種々の要
因を考慮して、伝導、対流および輻射の一つ又は2つを
主な伝熱方式とする種々の装置が知られている。
従来種々提案されている。一方、加熱装置としては、被
加熱物の種類、状態あるいは被加熱温度等々の種々の要
因を考慮して、伝導、対流および輻射の一つ又は2つを
主な伝熱方式とする種々の装置が知られている。
これらのうち、特開昭61−110875号公報に開示された
加熱装置は主として輻射伝熱方式を採用した輻射加熱装
置である。
加熱装置は主として輻射伝熱方式を採用した輻射加熱装
置である。
すなわち、この輻射加熱装置は、ガス非透過性の隔壁
を介して多孔性輻射体を設けた加熱区域と、多孔性受熱
体を設けた被加熱区域とを有して、両区域間で主として
輻射による熱交換を行うものである。
を介して多孔性輻射体を設けた加熱区域と、多孔性受熱
体を設けた被加熱区域とを有して、両区域間で主として
輻射による熱交換を行うものである。
また、第24回日本伝熱シンポジウム講演論文集、1987
年5月、「高性能輻射変換体を用いた熱交換器の反応装
置への応用」および「化学工学の進歩シリーズ」、第21
巻“燃焼・熱工学”化学工学協会編、1987年発行」に
は、多孔性固体輻射変換体(多孔性輻射体)を有する輻
射加熱装置を用いて、メタンと水蒸気とを反応させて水
素ガスを含有する気体混合物を製造する方法について開
示されている。
年5月、「高性能輻射変換体を用いた熱交換器の反応装
置への応用」および「化学工学の進歩シリーズ」、第21
巻“燃焼・熱工学”化学工学協会編、1987年発行」に
は、多孔性固体輻射変換体(多孔性輻射体)を有する輻
射加熱装置を用いて、メタンと水蒸気とを反応させて水
素ガスを含有する気体混合物を製造する方法について開
示されている。
しかしながら、これらの方法及び装置は、いずれも加
熱区域の直接の輻射熱を主に利用した高温域での改質を
開示するのみで、燃焼排ガスの廃熱や改質ガスの余熱を
受熱、回収した低温域での改質については何ら開示して
いない。
熱区域の直接の輻射熱を主に利用した高温域での改質を
開示するのみで、燃焼排ガスの廃熱や改質ガスの余熱を
受熱、回収した低温域での改質については何ら開示して
いない。
<発明が解決しようとする課題> それ故、本発明の目的は、熱効率の優れた改質ガス製
造装置を提供することにある。
造装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、ガス非透過性境界部材により分
離された輻射加熱区域と被加熱改質区域、並びに輻射加
熱区域からの排ガスおよび/または被加熱改質区域から
の改質ガスの顕熱を回収してスチームを生成する区域を
備えた熱効率の優れた改質ガス製造装置を提供すること
にある。
離された輻射加熱区域と被加熱改質区域、並びに輻射加
熱区域からの排ガスおよび/または被加熱改質区域から
の改質ガスの顕熱を回収してスチームを生成する区域を
備えた熱効率の優れた改質ガス製造装置を提供すること
にある。
本発明のさらに他の目的は、反応に使用するスチーム
の少くとも一部を回収した熱により生成して、エネルギ
ー損失を少く抑えて効率的に改質ガスを製造する装置を
提供することにある。
の少くとも一部を回収した熱により生成して、エネルギ
ー損失を少く抑えて効率的に改質ガスを製造する装置を
提供することにある。
本発明のさらに他の目的は本発明の上記改質ガス製造
装置を用いて改質ガスを工業的に有利に製造する方法を
提供することにある。
装置を用いて改質ガスを工業的に有利に製造する方法を
提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から
明らかとなろう。
明らかとなろう。
<課題を解決するための手段>および<作用> 本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第
1に、 炭化水素ガスとスチームとからなる原料ガスから、触
媒の存在下で、水素を含有する改質ガスを製造するため
の装置であって、 ガス非透過性境界部材により分離された輻射加熱区域
と被加熱改質区域とを持ち、 該輻射加熱区域と該被加熱改質区域は該ガス非透過性
境界部材を介して互いに独立した空間を形成して隣接し
ており、 該輻射加熱区域は、該輻射加熱区域内の該ガス非透過
性境界部材に隣接する区域に形成された高温ガスが通過
しうる多孔性輻射体を備え、 該被加熱改質区域は、該多孔性輻射体からの輻射熱に
より、該ガス非透過性境界部材を介して加熱される、改
質ガス製造用触媒を担持し且つ原料ガスが通過しうる多
孔性受熱体を備え、そして 該輻射加熱区域の多孔性輻射体よりも下流側に該多孔
性輻射体を通過した排ガスの顕熱を利用してスチームを
生成する第1熱回収区域および/または該被加熱改質区
域の多孔性受熱体よりも下流側に該多孔性受熱体を通過
した、改質ガスの顕熱を利用してスチームを生成する第
2熱回収区域、 を備えている、 ことを特徴とする改質ガス製造装置によって達成され
る。
1に、 炭化水素ガスとスチームとからなる原料ガスから、触
媒の存在下で、水素を含有する改質ガスを製造するため
の装置であって、 ガス非透過性境界部材により分離された輻射加熱区域
と被加熱改質区域とを持ち、 該輻射加熱区域と該被加熱改質区域は該ガス非透過性
境界部材を介して互いに独立した空間を形成して隣接し
ており、 該輻射加熱区域は、該輻射加熱区域内の該ガス非透過
性境界部材に隣接する区域に形成された高温ガスが通過
しうる多孔性輻射体を備え、 該被加熱改質区域は、該多孔性輻射体からの輻射熱に
より、該ガス非透過性境界部材を介して加熱される、改
質ガス製造用触媒を担持し且つ原料ガスが通過しうる多
孔性受熱体を備え、そして 該輻射加熱区域の多孔性輻射体よりも下流側に該多孔
性輻射体を通過した排ガスの顕熱を利用してスチームを
生成する第1熱回収区域および/または該被加熱改質区
域の多孔性受熱体よりも下流側に該多孔性受熱体を通過
した、改質ガスの顕熱を利用してスチームを生成する第
2熱回収区域、 を備えている、 ことを特徴とする改質ガス製造装置によって達成され
る。
本発明の改質ガス製造装置は、上記のとおり、排ガス
の顕熱を回収して、スチームの生成に利用する第1熱回
収区域と改質ガスの顕熱を回収してスチームの生成に利
用する第2熱回収区域の少くともいずれか一方の熱回収
区域を備え、熱の利用効率を高めつつ改質ガスを有利に
製造しようとするものである。
の顕熱を回収して、スチームの生成に利用する第1熱回
収区域と改質ガスの顕熱を回収してスチームの生成に利
用する第2熱回収区域の少くともいずれか一方の熱回収
区域を備え、熱の利用効率を高めつつ改質ガスを有利に
製造しようとするものである。
本発明の改質ガス製造装置は、好ましくは、第1およ
び第2の熱回収区域の両方を備えている。
び第2の熱回収区域の両方を備えている。
本発明の製造装置によって改質ガスを製造するには、 該輻射加熱区域内の該ガス非透過性境界部材に隣接す
る区域に高温ガスを形成しそして該多孔性輻射体中を通
過させて、該多孔性輻射体を高温度に加熱し、 該被加熱改質区域内の該多孔性受熱体の上流側に、炭
化水素系ガスとスチームとからなる原料ガスを導入しそ
して上記多孔性輻射体から放射される輻射熱により加熱
された上記多孔性受熱体中を通過させて改質ガスを生成
し、そして 該多孔性輻射体を通過した排ガスの顕熱を第1熱回収
区域で回収するかおよび/または 該多孔性受熱体を通過した改質ガスの顕熱を第2熱回
収区域で回収して、反応に用いる上記スチームの少くと
も1部を生成する。
る区域に高温ガスを形成しそして該多孔性輻射体中を通
過させて、該多孔性輻射体を高温度に加熱し、 該被加熱改質区域内の該多孔性受熱体の上流側に、炭
化水素系ガスとスチームとからなる原料ガスを導入しそ
して上記多孔性輻射体から放射される輻射熱により加熱
された上記多孔性受熱体中を通過させて改質ガスを生成
し、そして 該多孔性輻射体を通過した排ガスの顕熱を第1熱回収
区域で回収するかおよび/または 該多孔性受熱体を通過した改質ガスの顕熱を第2熱回
収区域で回収して、反応に用いる上記スチームの少くと
も1部を生成する。
本発明の改質ガス製造装置は、上記のとおり、ガス非
透過性境界部材により仕切られた輻射加熱区域と被加熱
改質区域を備えている。
透過性境界部材により仕切られた輻射加熱区域と被加熱
改質区域を備えている。
ガス非透過性境界部材は輻射エネルギーに対して光学
的に透明な材質例えば石英ガラスであってもあるいは光
学的に不透明な材質例えば鋼の如き金属であってもよ
い。
的に透明な材質例えば石英ガラスであってもあるいは光
学的に不透明な材質例えば鋼の如き金属であってもよ
い。
輻射加熱区域には多孔性輻射体が存在する。多孔性輻
射体は例えば多孔性金属、多孔性金属酸化物、多孔性セ
ラミックスあるいは多孔性鉱物質成形体であることがで
きる。
射体は例えば多孔性金属、多孔性金属酸化物、多孔性セ
ラミックスあるいは多孔性鉱物質成形体であることがで
きる。
多孔性輻射体を加熱するための高温ガスは輻射加熱区
域内の該ガス非透過性境界部材に隣接する区域に形成さ
れ、該多孔性輻射体中を透過する際にその顕熱を該多孔
性輻射体へ移動して該多孔性輻射体を加熱する。高温ガ
スは、輻射加熱区域内のガス非透過性境界部材と多孔性
輻射体との間の該ガス非透過性境界部材に隣接する区域
に、例えばガスバーナーを設け、そこからのガスを燃焼
させて形成することができ、あるいはこの装置とは全く
別の独立した装置で生成し該隣接する区域に導入して形
成することもできる。
域内の該ガス非透過性境界部材に隣接する区域に形成さ
れ、該多孔性輻射体中を透過する際にその顕熱を該多孔
性輻射体へ移動して該多孔性輻射体を加熱する。高温ガ
スは、輻射加熱区域内のガス非透過性境界部材と多孔性
輻射体との間の該ガス非透過性境界部材に隣接する区域
に、例えばガスバーナーを設け、そこからのガスを燃焼
させて形成することができ、あるいはこの装置とは全く
別の独立した装置で生成し該隣接する区域に導入して形
成することもできる。
被加熱改質区域は触媒を担持した多孔性受熱体を有す
る。
る。
触媒としては、例えばニッケル系触媒が好適に使用さ
れる。かかる触媒はそれ自体公知である。また、これら
の触媒を多孔性受熱体に担持させる方法もそれ自体公知
である。多孔性受熱体は、多孔性輻射体と同様に例えば
多孔性金属、多孔性金属酸化物、多孔性セラミックスあ
るいは多孔性鉱物質成形体であることができる。これら
の材質は担持する触媒の種類に依存して、少くとも活性
を低下させないものとすべきである。一般に、多孔性セ
ラミックス体が好適に使用される。
れる。かかる触媒はそれ自体公知である。また、これら
の触媒を多孔性受熱体に担持させる方法もそれ自体公知
である。多孔性受熱体は、多孔性輻射体と同様に例えば
多孔性金属、多孔性金属酸化物、多孔性セラミックスあ
るいは多孔性鉱物質成形体であることができる。これら
の材質は担持する触媒の種類に依存して、少くとも活性
を低下させないものとすべきである。一般に、多孔性セ
ラミックス体が好適に使用される。
多孔性受熱体は多孔性輻射体により該ガス非透過性境
界部材を介して加熱されて改質に適度の温度となってい
る。原料ガスはその多孔性受熱体を通過する際に、触媒
の存在下に高温度に加熱されて改質ガスを生成する。
界部材を介して加熱されて改質に適度の温度となってい
る。原料ガスはその多孔性受熱体を通過する際に、触媒
の存在下に高温度に加熱されて改質ガスを生成する。
本発明の装置は、さらに、第1熱回収区域および第2
熱回収区域の少くとも1つ、好ましくは両区域を備えて
いる。
熱回収区域の少くとも1つ、好ましくは両区域を備えて
いる。
第1熱回収区域は、該輻射加熱区域の多孔性輻射体よ
りも下流側に設けられ、該多孔性輻射体中を通過した排
ガス(多孔性輻射体に顕熱を渡した後の高温ガス)の顕
熱を回収してスチームの生成を行う区域である。
りも下流側に設けられ、該多孔性輻射体中を通過した排
ガス(多孔性輻射体に顕熱を渡した後の高温ガス)の顕
熱を回収してスチームの生成を行う区域である。
排ガスの顕熱の回収は例えば排ガスの流れを横切って
複数の管状体を設け、この管状体の内部導通路中に粒状
加熱媒体を充填して行うことができる。
複数の管状体を設け、この管状体の内部導通路中に粒状
加熱媒体を充填して行うことができる。
第2の熱回収区域は、該被加熱区域内の多孔性受熱体
よりも下流側に設けられ、該多孔性受熱体中を通過した
改質ガス(多孔性受熱体で加熱され、改質されて高めら
れた温度の改質ガス)の顕熱を回収して、同様にスチー
ムの生成を行う区域である。
よりも下流側に設けられ、該多孔性受熱体中を通過した
改質ガス(多孔性受熱体で加熱され、改質されて高めら
れた温度の改質ガス)の顕熱を回収して、同様にスチー
ムの生成を行う区域である。
改質ガスからの顕熱の回収は、例えば粒状の加熱媒体
を充填した区域あるいは通路を設け、該区域あるいは通
路中を改質ガスを通過させて該加熱媒体に改質ガスの顕
熱を渡し、かくして該加熱媒体で回収した顕熱をこの区
域あるいは通路を囲むように設けた第2熱回収区域に伝
達するようにしてなすことができる。
を充填した区域あるいは通路を設け、該区域あるいは通
路中を改質ガスを通過させて該加熱媒体に改質ガスの顕
熱を渡し、かくして該加熱媒体で回収した顕熱をこの区
域あるいは通路を囲むように設けた第2熱回収区域に伝
達するようにしてなすことができる。
以下本発明の改質ガスの製造装置を添付図面を参照し
て説明する。
て説明する。
(実施例) 第1図には本発明の改質ガスの製造装置の一実施態様
が開示されている。
が開示されている。
第1図中、1は輻射加熱区域である燃焼室、2は多孔
性輻射体、3は被加熱改質区域である受熱室、4は触媒
がほぼ均一に担持された多孔性受熱体、5は燃焼室1と
受熱室3を仕切るガス非透過性境界部材である隔壁、6
は燃料の燃焼により得られた高温の燃焼ガス、7は排ガ
ス、8はCH4とH2Oの混合した原料ガス、9は原料ガス8
の分解により得られたH2とCOが混合した生成改質ガス、
10はプロセス水である。
性輻射体、3は被加熱改質区域である受熱室、4は触媒
がほぼ均一に担持された多孔性受熱体、5は燃焼室1と
受熱室3を仕切るガス非透過性境界部材である隔壁、6
は燃料の燃焼により得られた高温の燃焼ガス、7は排ガ
ス、8はCH4とH2Oの混合した原料ガス、9は原料ガス8
の分解により得られたH2とCOが混合した生成改質ガス、
10はプロセス水である。
また、12は生成改質ガス9の顕熱で水蒸気を発生させ
る熱交換器(第2熱回収区域)、11は、排ガス7の顕熱
で水蒸気を発生させる熱交換器(第1熱回収区域)であ
る。
る熱交換器(第2熱回収区域)、11は、排ガス7の顕熱
で水蒸気を発生させる熱交換器(第1熱回収区域)であ
る。
上記装置では、燃焼ガス6の顕熱は、多孔性輻射体2
を通過する際に対流熱伝達によって多孔性輻射体2に吸
収され、多孔性輻射体2が加熱されて装置内に輻射熱が
放出される。放出された輻射熱は、隔壁5が金属材料或
いはセラミックの場合は隔壁5の加熱及び再輻射として
受熱体4に受熱され、又隔壁5が石英ガラス等のように
透明な材質の場合は隔壁5を透過して受熱体4に受熱さ
れ、而して受熱体4を加熱する。
を通過する際に対流熱伝達によって多孔性輻射体2に吸
収され、多孔性輻射体2が加熱されて装置内に輻射熱が
放出される。放出された輻射熱は、隔壁5が金属材料或
いはセラミックの場合は隔壁5の加熱及び再輻射として
受熱体4に受熱され、又隔壁5が石英ガラス等のように
透明な材質の場合は隔壁5を透過して受熱体4に受熱さ
れ、而して受熱体4を加熱する。
上記の反応装置では、燃焼ガス6は多孔性輻射体2を
通過して加熱した後、排ガス7として排出されるが、そ
の前に、11でプロセス水と熱交換される。
通過して加熱した後、排ガス7として排出されるが、そ
の前に、11でプロセス水と熱交換される。
この過程でプロセス水は気化し、水蒸気となる。
また、原料ガス8は受熱体4を通過する際に受熱体4
により加熱されて分解し、H2とCOの混合した生成改質ガ
ス9となり、12でプロセス水と熱交換され、装置外へ送
られる。この過程でプロセス水は、気化し水蒸気とな
る。
により加熱されて分解し、H2とCOの混合した生成改質ガ
ス9となり、12でプロセス水と熱交換され、装置外へ送
られる。この過程でプロセス水は、気化し水蒸気とな
る。
上述のごとく多孔性輻射体2に吸収された熱を輻射に
より受熱体4に与え、原料ガス8を受熱体4内に通じて
加熱し、触媒の存在のもとに分解させることにより生成
改質ガス9を得、さらに生成改質ガス9および排ガス7
の顕熱により生成した水蒸気を原料として利用すると、
熱の有効利用が図られる。実施例−1(表−1)に示す
ように、排ガス7および生成改質ガス9の該装置出口に
おける温度が大巾に低下していることが知られる。
より受熱体4に与え、原料ガス8を受熱体4内に通じて
加熱し、触媒の存在のもとに分解させることにより生成
改質ガス9を得、さらに生成改質ガス9および排ガス7
の顕熱により生成した水蒸気を原料として利用すると、
熱の有効利用が図られる。実施例−1(表−1)に示す
ように、排ガス7および生成改質ガス9の該装置出口に
おける温度が大巾に低下していることが知られる。
表−1の結果は、全体として円筒状の第1図に示した
本発明の改質ガスの製造装置を用い、CH42.8Nm3/Hとス
チーム(H2O)6.8kg/Hの混合ガスを原料ガスとし、H29N
m3/Hを生成改質ガスとした場合の結果である。
本発明の改質ガスの製造装置を用い、CH42.8Nm3/Hとス
チーム(H2O)6.8kg/Hの混合ガスを原料ガスとし、H29N
m3/Hを生成改質ガスとした場合の結果である。
(発明の効果) 以上のとおり、本発明によれば第1に、排ガス7及び
生成改質ガス9の余熱を回収して熱の有効利用を図るこ
とができる。
生成改質ガス9の余熱を回収して熱の有効利用を図るこ
とができる。
また、第2に、原料水蒸気を上記の回収熱を利用して
該プロセス内で生成せしめるため、反応系全体の簡略化
ができ、さらに、運転維持費を節約することができる等
の種々の優れた効果を奏すことができる。
該プロセス内で生成せしめるため、反応系全体の簡略化
ができ、さらに、運転維持費を節約することができる等
の種々の優れた効果を奏すことができる。
第1図は本発明の改質ガス製造装置の概略説明図であ
る。 1……燃焼室、2……多孔性輻射体 3……受熱室、4……多孔性受熱体 5……隔壁、6……燃焼ガス 7……排ガス、8……原料ガス 9……改質ガス、10……プロセス水 11……熱交換器、12……熱交換器 13……バーナー、14……原料ガス供給管 15……円筒状反応装置、16……改質ガス取出し管
る。 1……燃焼室、2……多孔性輻射体 3……受熱室、4……多孔性受熱体 5……隔壁、6……燃焼ガス 7……排ガス、8……原料ガス 9……改質ガス、10……プロセス水 11……熱交換器、12……熱交換器 13……バーナー、14……原料ガス供給管 15……円筒状反応装置、16……改質ガス取出し管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 勇 東京都港区芝浦1丁目16番25号 東京瓦 斯株式会社内 (72)発明者 鹿子木 寛 東京都大田区東糀谷6丁目5番1号 株 式会社石井鐵工所内 (72)発明者 玉田 正則 東京都中央区銀座4丁目2番11号 株式 会社石井鐵工所内 (72)発明者 富塚 靖弘 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 三 菱油化エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 塙 雅一 茨城県鹿島郡神栖町東和田17番地1 三 菱油化エンジニアリング株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】炭化水素ガスとスチームとからなる原料ガ
スから、触媒の存在下で、水素を含有する改質ガスを製
造するための装置であって、 ガス非透過性境界部材により分離された輻射加熱区域と
被加熱改質区域とを持ち、 該輻射加熱区域と該被加熱改質区域は該ガス非透過性境
界部材を介して互いに独立した空間を形成して隣接して
位置しており、 該輻射加熱区域は、該輻射加熱区域内の該ガス非透過性
境界部材に隣接する区域に形成された高温ガスが通過し
うる多孔性輻射体を備え、 該被加熱改質区域は、該多孔性輻射体からの輻射熱によ
り、該ガス非透過性境界部材を介して加熱される、改質
ガス製造用触媒を担持し且つ原料ガスが通過し得る多孔
性受熱体を備え、そして 該輻射加熱区域の多孔性輻射体よりも下流側に該多孔性
輻射体を通過した排ガスの顕熱を利用してスチームを生
成する第1熱回収区域および/または該被加熱改質区域
の多孔性受熱体よりも下流側に該多孔性受熱体を通過し
た改質ガスの顕熱を利用してスチームを生成する第2熱
回収区域、 を備えている、 ことを特徴とする改質ガス製造装置。 - 【請求項2】上記請求項1の製造装置を用いて、改質ガ
スを製造する方法であって、 該輻射加熱区域内の該ガス非透過性境界部材に隣接する
区域に高温ガスを形成して該多孔性輻射体中を通過させ
て、該多孔性輻射体を高温度に加熱し、 該被加熱改質区域内の該多孔性受熱体の上流側に、炭化
水素系ガスとスチームとからなる原料ガスを導入しそし
て上記多孔性輻射体から放射される輻射熱により加熱さ
れた上記多孔性受熱体中を通過させて改質ガスを生成
し、そして 該多孔性輻射体を通過した排ガスの顕熱を第1熱回収区
域で回収するかおよび/または 該多孔性受熱体を通過した改質ガスの顕熱を第2熱回収
区域で回収して、反応に用いる上記スチームの少くとも
一部を生成する ことを特徴とする改質ガスの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13748989A JP2733309B2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 水素ガスを含有する改質ガスの製造装置および製造法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13748989A JP2733309B2 (ja) | 1989-06-01 | 1989-06-01 | 水素ガスを含有する改質ガスの製造装置および製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH035304A JPH035304A (ja) | 1991-01-11 |
JP2733309B2 true JP2733309B2 (ja) | 1998-03-30 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|
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JP4742405B2 (ja) * | 2000-06-28 | 2011-08-10 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料改質装置 |
-
1989
- 1989-06-01 JP JP13748989A patent/JP2733309B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH035304A (ja) | 1991-01-11 |
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