JP2724204B2 - 導電変調型mosfet - Google Patents
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- H10D30/00—Field-effect transistors [FET]
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- H10D30/64—Double-diffused metal-oxide semiconductor [DMOS] FETs
- H10D30/65—Lateral DMOS [LDMOS] FETs
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- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
- H10D30/00—Field-effect transistors [FET]
- H10D30/01—Manufacture or treatment
- H10D30/021—Manufacture or treatment of FETs having insulated gates [IGFET]
- H10D30/028—Manufacture or treatment of FETs having insulated gates [IGFET] of double-diffused metal oxide semiconductor [DMOS] FETs
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- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
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- H10D—INORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
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- H10D64/411—Gate electrodes for field-effect devices for FETs
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- Bipolar Transistors (AREA)
- Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ドレイン,ソースおよびゲートが半導体ウ
ェハの一方の面に形成された横型の導電変調型MOSFETに
関する。
ェハの一方の面に形成された横型の導電変調型MOSFETに
関する。
(従来の技術) 第15図は、従来の横型の導電変調型MOSFETの要部構造
を示す。半導体ウェハは、p+型シリコン基板1にp-型層
2をエピタキシャル形成したものを用いている。このウ
ェハの表面にp型ベース層7が形成され,その中に選択
的にn+型ソース層9が形成されている。またp型ベース
層7に隣接してn-型高抵抗ベース層(ドリフト層)4と
n型低抵抗ベース層(バッファ層)3が形成されてい
る。n型バッファ層3の表面にはp+型ドレイン層8が形
成されている。p型ベース層7のn+型ソース層9とn-型
ドリフト層4に挟まれた領域をチャネル領域として、こ
の上にゲート絶縁膜5を介してゲート電極6が形成され
ている。ソース電極10はソース層9とp型ベース層7に
同時にコンタクトするように配設され、ドレイン電極11
はp+型ドレイン層8にコンタクトさせている。
を示す。半導体ウェハは、p+型シリコン基板1にp-型層
2をエピタキシャル形成したものを用いている。このウ
ェハの表面にp型ベース層7が形成され,その中に選択
的にn+型ソース層9が形成されている。またp型ベース
層7に隣接してn-型高抵抗ベース層(ドリフト層)4と
n型低抵抗ベース層(バッファ層)3が形成されてい
る。n型バッファ層3の表面にはp+型ドレイン層8が形
成されている。p型ベース層7のn+型ソース層9とn-型
ドリフト層4に挟まれた領域をチャネル領域として、こ
の上にゲート絶縁膜5を介してゲート電極6が形成され
ている。ソース電極10はソース層9とp型ベース層7に
同時にコンタクトするように配設され、ドレイン電極11
はp+型ドレイン層8にコンタクトさせている。
この導電変調型MOSFETにおいて、ゲート電極6にソー
ス電極10に対して正のバイアスを印加すると、ゲート電
極6下のp型ベース層7の表面(チャネル領域)が反転
してソース層9からn-型ドリフト層4に電子が注入され
る。この電子電流がn型バッファ層3を介してドレイン
層8に入ると、そのpn接合が順バイアスされる結果、ド
レイン層8から正孔がn型バッファ層3を介してn-型ド
リフト層4に注入される。こうしてn-型ドリフト層4に
は電子および正孔が蓄積されて導電変調が起こる。この
導電変調の効果により、オン時にはn-型ドリフト層4の
抵抗が実質的に小さいものとなり、小さいオン電圧が得
られる。
ス電極10に対して正のバイアスを印加すると、ゲート電
極6下のp型ベース層7の表面(チャネル領域)が反転
してソース層9からn-型ドリフト層4に電子が注入され
る。この電子電流がn型バッファ層3を介してドレイン
層8に入ると、そのpn接合が順バイアスされる結果、ド
レイン層8から正孔がn型バッファ層3を介してn-型ド
リフト層4に注入される。こうしてn-型ドリフト層4に
は電子および正孔が蓄積されて導電変調が起こる。この
導電変調の効果により、オン時にはn-型ドリフト層4の
抵抗が実質的に小さいものとなり、小さいオン電圧が得
られる。
ゲート電極6をソース電極10に対して負または零にバ
イアスすることにより,チャネル領域の反転層が消失し
てターンオフする。
イアスすることにより,チャネル領域の反転層が消失し
てターンオフする。
この様な横型の導電変調型MOSFETにおいて、ターンオ
フ時のスイッチング速度を速くするためには、n型ベー
ス層に蓄積したキャリアを速やかに消滅させることが必
要である。n型ベース層内に蓄積した電子が速やかにド
レイン層8側に抜けないと,p型ドレイン層8−n型ベー
ス層3,4−p型ベース層7からなるpnpトランジスタが動
作し,大きいテール電流が流れ、ターンオフ時間が長い
ものとなる。ターンオフ動作を速くする一つの方法は,n
型ベース層でのキャリア寿命を小さくすることである。
しかしこの方法は,ターンオフ特性を改善する反面,素
子のオン電圧の上昇をもたらす,という難点がある。
フ時のスイッチング速度を速くするためには、n型ベー
ス層に蓄積したキャリアを速やかに消滅させることが必
要である。n型ベース層内に蓄積した電子が速やかにド
レイン層8側に抜けないと,p型ドレイン層8−n型ベー
ス層3,4−p型ベース層7からなるpnpトランジスタが動
作し,大きいテール電流が流れ、ターンオフ時間が長い
ものとなる。ターンオフ動作を速くする一つの方法は,n
型ベース層でのキャリア寿命を小さくすることである。
しかしこの方法は,ターンオフ特性を改善する反面,素
子のオン電圧の上昇をもたらす,という難点がある。
一方、導電変調型MOSFETをモータ駆動回路のインバー
タ回路頭に用いる場合、第16図に示すように逆並列にダ
イオードを接続することが行われる。これは、モータの
インダクタンス成分に蓄積されるエネルギーを回生する
ためである。しかし、このようにダイオードを接続しな
ければならないことは、装置の大形化、コスト高の原因
となる。
タ回路頭に用いる場合、第16図に示すように逆並列にダ
イオードを接続することが行われる。これは、モータの
インダクタンス成分に蓄積されるエネルギーを回生する
ためである。しかし、このようにダイオードを接続しな
ければならないことは、装置の大形化、コスト高の原因
となる。
これらの問題を解決するため、第17図に示すように、
ドレイン電極11を一部n+型層12によりn型バッファ層3
に短絡させる構造が提案されている。これは、アノード
・ショート構造と呼ばれる。
ドレイン電極11を一部n+型層12によりn型バッファ層3
に短絡させる構造が提案されている。これは、アノード
・ショート構造と呼ばれる。
この構造を採用すれば、ターンオフ時、n型ベース層
内に蓄積されたキャリアはアノード・ショート部から効
果的に排出されるので、高速のスイッチング特性が得ら
れる。またこのアノード・ショード部の導入により、導
電変調型MOSFETに等価的に第16図に示す並列ダイオード
が内蔵されることになり、外部的にダイオードを接続す
る必要がなくなる。
内に蓄積されたキャリアはアノード・ショート部から効
果的に排出されるので、高速のスイッチング特性が得ら
れる。またこのアノード・ショード部の導入により、導
電変調型MOSFETに等価的に第16図に示す並列ダイオード
が内蔵されることになり、外部的にダイオードを接続す
る必要がなくなる。
しかしこのアノード・ショート構造を採用すると,p型
ドレイン層8からn-型ベース層1への正孔の注入が抑制
されるので,導電変調の効果が十分得られず,オン電圧
が高くなってしまう。そして導電変調を起こさせるため
には、ドレイン層のn型ベース層の横方向抵抗を十分に
大きくすることが必要になる。具体的には、短絡部迄
のp+型ドレイン層の幅を大きくする、n型ベース層の
不純物濃度を下げる、p型ドレイン層下のn型ベース
層の厚みを小さくする、等が考えられる。しかし、の
方法は素子面積を大きいものとする。,の方法は素
子の耐圧を低いものとする。
ドレイン層8からn-型ベース層1への正孔の注入が抑制
されるので,導電変調の効果が十分得られず,オン電圧
が高くなってしまう。そして導電変調を起こさせるため
には、ドレイン層のn型ベース層の横方向抵抗を十分に
大きくすることが必要になる。具体的には、短絡部迄
のp+型ドレイン層の幅を大きくする、n型ベース層の
不純物濃度を下げる、p型ドレイン層下のn型ベース
層の厚みを小さくする、等が考えられる。しかし、の
方法は素子面積を大きいものとする。,の方法は素
子の耐圧を低いものとする。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように従来の導電変調型MOSFETは、ターンオフ
時のスイッチング特性を改善しようとすると、オン電圧
が高くなり、またアノード・ショート構造を採用してし
かも導電変調の効果を十分なものにしようとすると素子
の大形化,耐圧低下を招く等の問題があった。
時のスイッチング特性を改善しようとすると、オン電圧
が高くなり、またアノード・ショート構造を採用してし
かも導電変調の効果を十分なものにしようとすると素子
の大形化,耐圧低下を招く等の問題があった。
本発明は、この様な問題を解決した導電変調型MOSFET
を提供することを目的とする。
を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、第1に、横型の導電変調型MOSFETにおい
て、第1導電型のドレイン層が形成される第2導電型ベ
ース層に隣接してかつ第2導電型ベース層とはpn接合分
離された第2導電型カソード層を設け、このカソード層
にはドレイン電極と同電位設定されるカゾード電極をコ
ンタクトさせたことを特徴とする。
て、第1導電型のドレイン層が形成される第2導電型ベ
ース層に隣接してかつ第2導電型ベース層とはpn接合分
離された第2導電型カソード層を設け、このカソード層
にはドレイン電極と同電位設定されるカゾード電極をコ
ンタクトさせたことを特徴とする。
本発明は、第2に、横型の導電変調型MOSFEにおい
て、ドレイン電極を一部第2導電型ベース層にコンタク
トさせるアノード・ショート構造を採用すると共に、ド
レイン層とウェハ領域に挟まれた第2導電型ベース層表
面にゲート絶縁膜を介して第2ゲート電極を設けたこと
を特徴とする。
て、ドレイン電極を一部第2導電型ベース層にコンタク
トさせるアノード・ショート構造を採用すると共に、ド
レイン層とウェハ領域に挟まれた第2導電型ベース層表
面にゲート絶縁膜を介して第2ゲート電極を設けたこと
を特徴とする。
(作用) 第1の発明によれば、大電流が流れた時に初めて実質
的なアノード・ショート構造となる。例えば、第1導電
型をp型,第2導電型をn型として、n型ベース層に隣
接してn型カソード層を形成した場合を考える。この素
子のオン時、n型ソース層からn型ベース層に注入され
た電子は低注入状態ではp型ドレイン層に吸収される。
このときドレイン層からn型ベース層に正孔の注入が起
り、導電変調が生じる。電流が増大して高注入状態にな
ると、p型ドレイン層からn型ベース層に注入される正
孔はn型ベース層からはみ出してウェハ内に蓄積され
る。このウェハ内の正孔蓄積量が多くなると、n型ベー
ス層からウェハには電子が注入される。この電子はター
ンオフ時にはドレイン層と同じ電位に設定されたカソー
ド層に簡単に排出される。こうして高注入状態では実質
的なアノード・ショート構造が実現される。
的なアノード・ショート構造となる。例えば、第1導電
型をp型,第2導電型をn型として、n型ベース層に隣
接してn型カソード層を形成した場合を考える。この素
子のオン時、n型ソース層からn型ベース層に注入され
た電子は低注入状態ではp型ドレイン層に吸収される。
このときドレイン層からn型ベース層に正孔の注入が起
り、導電変調が生じる。電流が増大して高注入状態にな
ると、p型ドレイン層からn型ベース層に注入される正
孔はn型ベース層からはみ出してウェハ内に蓄積され
る。このウェハ内の正孔蓄積量が多くなると、n型ベー
ス層からウェハには電子が注入される。この電子はター
ンオフ時にはドレイン層と同じ電位に設定されたカソー
ド層に簡単に排出される。こうして高注入状態では実質
的なアノード・ショート構造が実現される。
しかも、n型ベース層とn型カソード層とはpn接合分
離されているから、従来のアノード・ショート構造を採
用した場合と異なり、素子の大形化や耐圧低下を伴うこ
とがない。またn型カソード層とp型ベース層間のpn接
合ダイオードが等価的に導電変調MOSFETに逆並列に入る
から、逆導通機能をも有する。
離されているから、従来のアノード・ショート構造を採
用した場合と異なり、素子の大形化や耐圧低下を伴うこ
とがない。またn型カソード層とp型ベース層間のpn接
合ダイオードが等価的に導電変調MOSFETに逆並列に入る
から、逆導通機能をも有する。
また第2の発明によれば、ドレイン側にアノード・シ
ョート構造を採用しているが、オン時に第2ゲート電極
にバイアスを印加して第2ベース層表面にチャネルを形
成することにより、ドレイン層からウェハ領域へのキャ
リア注入を十分なものとすることができる。したがって
アノード・ショート構造を採用したことによるオン時の
ドレイン層からのキャリア注入効率の低下、それによる
オン電圧の上昇という難点は解決される。
ョート構造を採用しているが、オン時に第2ゲート電極
にバイアスを印加して第2ベース層表面にチャネルを形
成することにより、ドレイン層からウェハ領域へのキャ
リア注入を十分なものとすることができる。したがって
アノード・ショート構造を採用したことによるオン時の
ドレイン層からのキャリア注入効率の低下、それによる
オン電圧の上昇という難点は解決される。
(実施例) 以下,本発明の実施例を説明する。
第1図は,一実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を
示す断面図である。従来例である第15図と対応する部分
には第15図と同一符号を付してある。p+(またはn+また
はn-)型シリコン層1を基板としてこの上にp-型層2を
エピタキシャル成長させたウェハを用いており、この実
施例では、n型バッファ層3を挟んでp型ベース層7と
対向する領域のp-型層2の表面にn型カソード層13を設
け、このn型カソード層13の表面にn+型層14を介してカ
ソード電極15をオーミック・コンタクトさせている。カ
ソード電極15は、ドレイン電極11と接続されてドレイン
電極と同電位が与えられるようになっている。
示す断面図である。従来例である第15図と対応する部分
には第15図と同一符号を付してある。p+(またはn+また
はn-)型シリコン層1を基板としてこの上にp-型層2を
エピタキシャル成長させたウェハを用いており、この実
施例では、n型バッファ層3を挟んでp型ベース層7と
対向する領域のp-型層2の表面にn型カソード層13を設
け、このn型カソード層13の表面にn+型層14を介してカ
ソード電極15をオーミック・コンタクトさせている。カ
ソード電極15は、ドレイン電極11と接続されてドレイン
電極と同電位が与えられるようになっている。
この導電変調型MOSFETの基本動作は従来のものと変わ
らない。ターンオンは,ゲート電極6にソース電極10に
対して正バイアスを与え、p型ベース層7表面のチャン
ネル領域を反転させてソース層9から電子をn-ドリフト
層4に注入することにより行われる。この電子電流がn
型バッファ層3を介してp型ドレイン層8に注入される
と、そのpn接合が順バイアスされる結果p型ドレイン層
8からn型バッファ層3を介してn-型ドリフト層4に正
孔が注入される。これにより、n-型ドリフト層4内で導
電変調が起こる。この導電変調の効果により、n-型ドリ
フト層4の抵抗を実質的に小さくでき、低いオン電圧が
得られる。大電流が流れると、p型ドレイン層8から注
入された正孔はn型バッファ層3およびn-型ドリフト層
4をはみ出してp-型層2に蓄積される。これによってn
型バッファ層3の電子もp-型層2に注入されて、p-型層
2内でも導電変調が起こる。
らない。ターンオンは,ゲート電極6にソース電極10に
対して正バイアスを与え、p型ベース層7表面のチャン
ネル領域を反転させてソース層9から電子をn-ドリフト
層4に注入することにより行われる。この電子電流がn
型バッファ層3を介してp型ドレイン層8に注入される
と、そのpn接合が順バイアスされる結果p型ドレイン層
8からn型バッファ層3を介してn-型ドリフト層4に正
孔が注入される。これにより、n-型ドリフト層4内で導
電変調が起こる。この導電変調の効果により、n-型ドリ
フト層4の抵抗を実質的に小さくでき、低いオン電圧が
得られる。大電流が流れると、p型ドレイン層8から注
入された正孔はn型バッファ層3およびn-型ドリフト層
4をはみ出してp-型層2に蓄積される。これによってn
型バッファ層3の電子もp-型層2に注入されて、p-型層
2内でも導電変調が起こる。
ゲート電極6をソース電極10に対して負バイアスまた
は零バイアスとすると、ゲート電極6下のチャネル反転
層が消失してソース層9からの電子注入がなくなる。こ
れにより素子はターンオフする。このときこの実施例の
素子では、p-型層2の表面にn型カソード層13が設けら
れているため、p-型層2内に蓄積されていた電子はこの
n型カソード層13から速やかに排出される。即ち実質的
にアノード・ショート構造と同様の動作が行われ、ター
ンオフ時のスイッチング速度は速いものとなる。
は零バイアスとすると、ゲート電極6下のチャネル反転
層が消失してソース層9からの電子注入がなくなる。こ
れにより素子はターンオフする。このときこの実施例の
素子では、p-型層2の表面にn型カソード層13が設けら
れているため、p-型層2内に蓄積されていた電子はこの
n型カソード層13から速やかに排出される。即ち実質的
にアノード・ショート構造と同様の動作が行われ、ター
ンオフ時のスイッチング速度は速いものとなる。
こうしてこの実施例によれば、ターンオン時は従来の
素子と同様に動作し、アノード・ショート構造を採用し
た場合の素子面積の増大や耐圧低下を招くことなく、低
いオン電圧特性を得ることができる。しかもターンオフ
時は、n型カソード層が実質的なアノード・ショートの
働きをし、その結果高速ターンオフ特性が得られる。ま
たこの実施例の素子ではp型ベース層7−p-型層2−n
型カソード層13からなるダイオードが素子に逆並列に入
るから、外部にダイオードを接続しなくても逆導通機能
を有する。
素子と同様に動作し、アノード・ショート構造を採用し
た場合の素子面積の増大や耐圧低下を招くことなく、低
いオン電圧特性を得ることができる。しかもターンオフ
時は、n型カソード層が実質的なアノード・ショートの
働きをし、その結果高速ターンオフ特性が得られる。ま
たこの実施例の素子ではp型ベース層7−p-型層2−n
型カソード層13からなるダイオードが素子に逆並列に入
るから、外部にダイオードを接続しなくても逆導通機能
を有する。
本発明の他の実施例をいくつか説明する。以下の実施
例において、第1図と対応する部分には、第1図と同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
例において、第1図と対応する部分には、第1図と同一
符号を付して詳細な説明は省略する。
第2図は、第1図の構造を僅かに変形した実施例であ
り、n型バッファ層3とn型カソード層13の間のp-型層
2表面を絶縁膜16で覆い、この絶縁膜16上を通ってドレ
イン電極11とカソード電極15を連続的に一体形成したも
のである。
り、n型バッファ層3とn型カソード層13の間のp-型層
2表面を絶縁膜16で覆い、この絶縁膜16上を通ってドレ
イン電極11とカソード電極15を連続的に一体形成したも
のである。
第3図の実施例は、n-型ドリフト層4をp型ベース層
7に接触させず、p型ベース層7から僅かに離して形成
したものである。これにより、ドレイン・ソース間の逆
耐圧が高いものが得られる。
7に接触させず、p型ベース層7から僅かに離して形成
したものである。これにより、ドレイン・ソース間の逆
耐圧が高いものが得られる。
第4図に参考例として、半導体ウェハとしてp-型層2
をエピタキシャル成長させた上に更に極めて高抵抗のn
--型層17をエピタキシャル成長させたものを用いた場合
の素子構造を示す。この場合、n--型層17が十分に高抵
抗であれば、n型カソード層13とn型バッファ層3は事
実上分離されるので、先の実施例と同様な効果が期待で
きる。
をエピタキシャル成長させた上に更に極めて高抵抗のn
--型層17をエピタキシャル成長させたものを用いた場合
の素子構造を示す。この場合、n--型層17が十分に高抵
抗であれば、n型カソード層13とn型バッファ層3は事
実上分離されるので、先の実施例と同様な効果が期待で
きる。
第5図は、誘電体分離ウェハを用いた実施例である。
即ちp+型層1より上の部分が第1のシリコン基板であ
り、下の部分が第2のシリコン基板21であって、両者は
鏡面研磨されており、これらの面に分離用誘電体膜とし
て酸化膜18を形成した状態で直接接合技術により一体化
している。横方向素子分離領域には溝を設けて、その内
部に内壁面に酸化膜19を形成した状態で多結晶シリコン
膜20を埋め込んでいる。このような誘電体分離ウェハ構
造は、2枚の基板の直接接合技術によらず、例えば多結
晶シリコン中に単結晶シリコンを埋込む等の方法で形成
したものであっても勿論よい。
即ちp+型層1より上の部分が第1のシリコン基板であ
り、下の部分が第2のシリコン基板21であって、両者は
鏡面研磨されており、これらの面に分離用誘電体膜とし
て酸化膜18を形成した状態で直接接合技術により一体化
している。横方向素子分離領域には溝を設けて、その内
部に内壁面に酸化膜19を形成した状態で多結晶シリコン
膜20を埋め込んでいる。このような誘電体分離ウェハ構
造は、2枚の基板の直接接合技術によらず、例えば多結
晶シリコン中に単結晶シリコンを埋込む等の方法で形成
したものであっても勿論よい。
以上の実施例では、素子の要部断面構造のみを示した
が、より具体的に本発明を適用した実施例のレイアウト
および断面構造をいくつか示す。
が、より具体的に本発明を適用した実施例のレイアウト
および断面構造をいくつか示す。
第6図(a)(b)は、第2図の実施例の構造を具体
化した実施例の平面図とそのA−A′断面図である。こ
の実施例ではゲート領域が細長いリングをなして形成さ
れ、その内側にp型ドレイン層8が,外側にn型ソース
層9がそれぞれ細長いリングをなして形成され、ドレイ
ン層8に囲まれる領域n型カソード層13が形成されてい
る。図は、ストライプ状に形成される素子の一単位の中
の一部であり、実際の素子では通常この様な単位素子が
複数個配列される。
化した実施例の平面図とそのA−A′断面図である。こ
の実施例ではゲート領域が細長いリングをなして形成さ
れ、その内側にp型ドレイン層8が,外側にn型ソース
層9がそれぞれ細長いリングをなして形成され、ドレイ
ン層8に囲まれる領域n型カソード層13が形成されてい
る。図は、ストライプ状に形成される素子の一単位の中
の一部であり、実際の素子では通常この様な単位素子が
複数個配列される。
第7図は、第6図の実施例を僅かに変形した実施例で
ある。この実施例では、ドレイン層8で囲まれる領域内
に複数のカソード層131,132,…を配置している。
ある。この実施例では、ドレイン層8で囲まれる領域内
に複数のカソード層131,132,…を配置している。
第8図(a)(b)は、ドレインとソースの関係を第
6図の実施例とは逆にした実施例である。即ち、細長い
リングをなすp型ドレイン層8の内側にn型ソース層9
が配置され、外側にn型カソード層13が配置されてい
る。
6図の実施例とは逆にした実施例である。即ち、細長い
リングをなすp型ドレイン層8の内側にn型ソース層9
が配置され、外側にn型カソード層13が配置されてい
る。
第9図は、第8図の実施例を僅かに変形した実施例で
あり、細長いリングをなす単位素子に対してその直線部
にのみn型カソード層13を設けている。
あり、細長いリングをなす単位素子に対してその直線部
にのみn型カソード層13を設けている。
第10図は第9図の実施例を更に変形した実施例であ
り、複数のn型カソード層131,132,…を単位素子の周囲
に配列したものである。
り、複数のn型カソード層131,132,…を単位素子の周囲
に配列したものである。
これらの実施例によっても,先の各実施例と同様の効
果を得ることができる。
果を得ることができる。
本発明は更に種々変形して実施することができる。例
えば、第11図に示すように素子ウェハの中の領域Aには
本発明の素子を形成し、領域Bには従来型の素子を作る
ということも可能である。半導体ウェハはエピタキシャ
ル・ウエハに限らずZFウェハまたはCZウェハをそのまま
用いることも可能である。各部の導電型を逆にした場合
にも本発明は当然有効である。
えば、第11図に示すように素子ウェハの中の領域Aには
本発明の素子を形成し、領域Bには従来型の素子を作る
ということも可能である。半導体ウェハはエピタキシャ
ル・ウエハに限らずZFウェハまたはCZウェハをそのまま
用いることも可能である。各部の導電型を逆にした場合
にも本発明は当然有効である。
第12図は更に他の実施例である。第1図の実施例を基
本として、p型ベース層7表面に形成したゲート電極6
を第1ゲート電極とし、この他に、ドレイン層8とカソ
ード層14間のウェハ表面にゲート絶縁膜22を介して第2
ゲート電極23を設けたものである。この構造の具体的な
パターンも第6図〜第8図で説明したものと同様にする
ことができる。この場合、第2ゲート電極23の表面を絶
縁膜で覆って、この上を通ってドレイン電極とカソード
電極を一体形成することができる。
本として、p型ベース層7表面に形成したゲート電極6
を第1ゲート電極とし、この他に、ドレイン層8とカソ
ード層14間のウェハ表面にゲート絶縁膜22を介して第2
ゲート電極23を設けたものである。この構造の具体的な
パターンも第6図〜第8図で説明したものと同様にする
ことができる。この場合、第2ゲート電極23の表面を絶
縁膜で覆って、この上を通ってドレイン電極とカソード
電極を一体形成することができる。
この実施例の導電変調型MOSFETの基本動作は、第1図
のそれと同様である。この実施例ではターンオン時、ド
レイン電極に対して第2ゲート電極23に負の電圧を印加
する。これにより、第2ゲート電極23下のn型バッファ
層3表面が反転してチャネルが形成され、ドレイン層8
からp-型層2に直接正孔が注入される。この結果導電変
調の効果がより大きいものとなり、一層低いオン電圧を
得ることができる。ターンオフ時は第2ゲート電極23は
正または零バイアスとする。なお、本実施例は以下の通
りに種々変形できる。例えば、ウェハとして誘電体分離
ウェハを用いたり、ドレイン電極11とカソード電極15を
一体形成したり(ソース層、ドレイン層、カソード層の
配置関係が第8図の場合のとき)としても良い。
のそれと同様である。この実施例ではターンオン時、ド
レイン電極に対して第2ゲート電極23に負の電圧を印加
する。これにより、第2ゲート電極23下のn型バッファ
層3表面が反転してチャネルが形成され、ドレイン層8
からp-型層2に直接正孔が注入される。この結果導電変
調の効果がより大きいものとなり、一層低いオン電圧を
得ることができる。ターンオフ時は第2ゲート電極23は
正または零バイアスとする。なお、本実施例は以下の通
りに種々変形できる。例えば、ウェハとして誘電体分離
ウェハを用いたり、ドレイン電極11とカソード電極15を
一体形成したり(ソース層、ドレイン層、カソード層の
配置関係が第8図の場合のとき)としても良い。
第13図は、これまでに述べた実施例とは少し異質であ
る。第1図の実施例と比較すると、第1に、ドレイン側
にアノード・ショート構造を採用している点で異なる。
すなわち、ドレイン電極11の一部がn型バッファ層3に
コンタクトする短絡部24が形成されている。そして第2
に、カソード層は設けず、n型バッファ層3表面のドレ
イン層8とp-型層2により挟まれる領域にゲート絶縁膜
22を介して第2ゲート電極23を設けている。
る。第1図の実施例と比較すると、第1に、ドレイン側
にアノード・ショート構造を採用している点で異なる。
すなわち、ドレイン電極11の一部がn型バッファ層3に
コンタクトする短絡部24が形成されている。そして第2
に、カソード層は設けず、n型バッファ層3表面のドレ
イン層8とp-型層2により挟まれる領域にゲート絶縁膜
22を介して第2ゲート電極23を設けている。
この実施例の導電変調型MOSFETの場合も、第12図の実
施例と同様に、ターンオン時に第2ゲート電極23に負バ
イアスを与える。これにより、第12図の実施例と同様
に、オン時にドレイン層8から第2ゲート電極23下の表
面チャネルを通して正孔がp-型層2に注入され、大きい
導電変調の効果が得られる。逆導通機能は、ドレイン電
極11と短絡したn型バッファ層3−n-型ドリフト層4−
p型ベース層7からなるpn接合ダイオードで行われる。
施例と同様に、ターンオン時に第2ゲート電極23に負バ
イアスを与える。これにより、第12図の実施例と同様
に、オン時にドレイン層8から第2ゲート電極23下の表
面チャネルを通して正孔がp-型層2に注入され、大きい
導電変調の効果が得られる。逆導通機能は、ドレイン電
極11と短絡したn型バッファ層3−n-型ドリフト層4−
p型ベース層7からなるpn接合ダイオードで行われる。
この第13図の実施例は、アノード・ショート構造を採
用した場合のオン時のドレイン層からの正孔注入効率の
低下という問題を、第1図の実施例とは別の構成により
解決したものであるといえる。なお、本実施例におい
て、ウェハとして誘電体分離ウェハを用いても良い。
用した場合のオン時のドレイン層からの正孔注入効率の
低下という問題を、第1図の実施例とは別の構成により
解決したものであるといえる。なお、本実施例におい
て、ウェハとして誘電体分離ウェハを用いても良い。
第14図は、第12図の実施例と第13図の実施例を組み合
わせた実施例である。動作説明は省略するがこの実施例
によっても、先の各実施例と同様の効果が得られる。な
お、本実施例においても第12図の構造の場合と同様に、
第6図〜第8図で説明したパターンとすることができ
る。また、ウェハとして誘電体分離ウェハを用いること
もできる。
わせた実施例である。動作説明は省略するがこの実施例
によっても、先の各実施例と同様の効果が得られる。な
お、本実施例においても第12図の構造の場合と同様に、
第6図〜第8図で説明したパターンとすることができ
る。また、ウェハとして誘電体分離ウェハを用いること
もできる。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、n型ベース層とは
独立にドレイン層と同電位に保たれるn型カソード層を
設けることにより、アノード・ショート構造を採用した
場合の問題を解決し、素子面積の増大や耐圧低下をもた
らすことなく、オン電圧を低く保ちしかも高速のターン
オフ特性を得ることができ、更に逆導通機能を有する導
電変調型MOSFETを実現することができる。
独立にドレイン層と同電位に保たれるn型カソード層を
設けることにより、アノード・ショート構造を採用した
場合の問題を解決し、素子面積の増大や耐圧低下をもた
らすことなく、オン電圧を低く保ちしかも高速のターン
オフ特性を得ることができ、更に逆導通機能を有する導
電変調型MOSFETを実現することができる。
また本発明によれば、ドレイン側にアノード・ショー
ト構造を採用すると共に、ドレイン層とウェハ領域に挟
まれた第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を介して第
2ゲート電極を設け、ターンオン時この第2ゲート電極
下にチャネルを形成することによってドレイン層からウ
ェハ領域へ直接キャリア注入をおこなわせることによ
り、やはりアノード・ショート構造を採用したことの問
題を解決して、オン電圧を低く保ちしかも高速のターン
オフ特性を得ることができ、更に逆導通機能を有する導
電変調型MOSFETを実現することができる。
ト構造を採用すると共に、ドレイン層とウェハ領域に挟
まれた第2導電型ベース層上にゲート絶縁膜を介して第
2ゲート電極を設け、ターンオン時この第2ゲート電極
下にチャネルを形成することによってドレイン層からウ
ェハ領域へ直接キャリア注入をおこなわせることによ
り、やはりアノード・ショート構造を採用したことの問
題を解決して、オン電圧を低く保ちしかも高速のターン
オフ特性を得ることができ、更に逆導通機能を有する導
電変調型MOSFETを実現することができる。
第1図は本発明の一実施例の導電変調型MOSFETの要部構
造を示す断面図, 第2図は他の実施例の導電変調型MOSFETを示す断面図, 第3図は他の実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を示
す断面図, 第4図は参考例としての導電変調型MOSFETの要部構造を
示す断面図, 第5図は他の実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を示
す断面図, 第6図(a)(b)は第2図の実施例をより具体化した
実施例の平面図とそのA−A′断面図、 第7図は第6図の実施例を変形した実施例の導電変調型
MOSFETを示す平面図、 第8図(a)(b)は更に他の実施例の導電変調型MOSF
ETを示す平面図とそのA−A′断面図、 第9図および第10図は第8図の実施例を変形した実施例
の導電変調型MOSFETを示す平面図、 第11図は更に他の実施例の導電変調型MOSFETを示す断面
図、 第12図は第2ゲート電極を設けた実施例の導電変調型MO
SFETの要部構造を示す断面図、 第13図は更に、カソード層を設けず同様の問題を解決し
た実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を示す断面図、 第14図は第12図と第13図の構成を組み合わせた実施例の
導電変調型MOSFETの要部構造を示す断面図、 第15図は従来の導電変調型MOSFETの要部構造を示す断面
図、 第16図はその等価回路図、 第17図は他の従来例の導電変調型MOSFETの要部構造を示
す断面図である。 1……p型シリコン層、2……p-型層,3……n型バッフ
ァ層(低抵抗nベース層)、4……n-型ドリフト層(高
抵抗nベース層)、5……ゲート絶縁膜、6……ゲート
電極(第1ゲート電極)、7……p型ベース層、8……
p型ドレイン層、9……n型ソース層、10……ソース電
極、11……ドレイン電極、13……n型カソード層、14…
…n+型層、15……カソード電極、16……絶縁膜、17……
n--型層、18,19……素子分離酸化膜、20……多結晶シリ
コン、21……シリコン基板、22……ゲート絶縁膜、23…
…第2ゲート電極。
造を示す断面図, 第2図は他の実施例の導電変調型MOSFETを示す断面図, 第3図は他の実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を示
す断面図, 第4図は参考例としての導電変調型MOSFETの要部構造を
示す断面図, 第5図は他の実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を示
す断面図, 第6図(a)(b)は第2図の実施例をより具体化した
実施例の平面図とそのA−A′断面図、 第7図は第6図の実施例を変形した実施例の導電変調型
MOSFETを示す平面図、 第8図(a)(b)は更に他の実施例の導電変調型MOSF
ETを示す平面図とそのA−A′断面図、 第9図および第10図は第8図の実施例を変形した実施例
の導電変調型MOSFETを示す平面図、 第11図は更に他の実施例の導電変調型MOSFETを示す断面
図、 第12図は第2ゲート電極を設けた実施例の導電変調型MO
SFETの要部構造を示す断面図、 第13図は更に、カソード層を設けず同様の問題を解決し
た実施例の導電変調型MOSFETの要部構造を示す断面図、 第14図は第12図と第13図の構成を組み合わせた実施例の
導電変調型MOSFETの要部構造を示す断面図、 第15図は従来の導電変調型MOSFETの要部構造を示す断面
図、 第16図はその等価回路図、 第17図は他の従来例の導電変調型MOSFETの要部構造を示
す断面図である。 1……p型シリコン層、2……p-型層,3……n型バッフ
ァ層(低抵抗nベース層)、4……n-型ドリフト層(高
抵抗nベース層)、5……ゲート絶縁膜、6……ゲート
電極(第1ゲート電極)、7……p型ベース層、8……
p型ドレイン層、9……n型ソース層、10……ソース電
極、11……ドレイン電極、13……n型カソード層、14…
…n+型層、15……カソード電極、16……絶縁膜、17……
n--型層、18,19……素子分離酸化膜、20……多結晶シリ
コン、21……シリコン基板、22……ゲート絶縁膜、23…
…第2ゲート電極。
Claims (10)
- 【請求項1】半導体ウェハと、 この半導体ウェハの表面に選択的に形成された第1導電
型ベース層と、 この第1導電型ベース層表面に選択的に形成された第2
導電型のソース層と、 前記半導体ウェハに選択的に形成された第2導電型ベー
ス層と、 この第2導電型ベース層表面に形成された第1導電型の
ドレイン層と、 前記ソース層と第2導電型ベース層に挟まれた領域の第
1導電型ベース層表面にゲート絶縁膜を介して形成され
たゲート電極と、 前記ソース層と第1導電型ベース層に同時にコンタクト
して配設されたソース電極と、 前記ドレイン層にコンタクトして配設されたドレイン電
極と、 前記第2導電型ベース層に隣接し、かつ前記第2導電型
ベース層とはpn接合分離されて前記半導体ウェハ表面に
形成された第2導電型のカソード層と、 このカソード層表面に形成された前記ドレイン電極と同
電位に設定されるカソード電極と を備えたことを特徴とする導電変調型MOSFET。 - 【請求項2】半導体ウェハと、 この半導体ウェハの表面に選択的に形成された第1導電
型ベース層と、 この第1導電型ベース層表面に選択的に形成された第2
導電型のソース層と、 前記半導体ウェハに選択的に形成された第2導電型ベー
ス層と、 この第2導電型ベース層表面に形成された第1導電型の
ドレイン層と、 前記ソース層と第2導電型ベース層に挟まれた領域の第
1導電型ベース層表面にゲート絶縁膜を介して形成され
た第1ゲート電極と、 前記ソース層と第1導電型ベース層に同時にコンタクト
して配設されたソース電極と、 前記ドレイン層にコンタクトして配設されたドレイン電
極と、 前記第2導電型ベース層に隣接し、かつ前記第2導電型
ベース層とはpn接合分離されて前記半導体ウェハ表面に
形成された第2導電型のカソード層と、 このカソード層表面に形成された前記ドレイン電極と同
電位に設定されるカソード電極と、 前記ドレイン層とカソード層に挟まれた第2導電型ベー
ス層表面にゲート絶縁膜を介して形成された第2ゲート
電極と を備えたことを特徴とする導電変調型MOSFET。 - 【請求項3】半導体ウェハと、 この半導体ウェハの表面に選択的に形成された第1導電
型ベース層と、 この第1導電型ベース層表面に選択的に形成された第2
導電型のソース層と、 前記半導体ウェハに選択的に形成された第2導電型ベー
ス層と、 この第2導電型ベース層表面に形成された第1導電型の
ドレイン層と、 前記ソース層と第2導電型ベース層に挟まれた領域の第
1導電型ベース層表面にゲート絶縁膜を介して形成され
た第1ゲート電極と、 前記ソース層と第1導電型ベース層に同時にコンタクト
して配設されたソース電極と、 前記ドレイン層と第2導電型ベース層に同時にコンタク
トして配設されたドレイン電極と、 前記ドレイン層と半導体ウェハ領域に挟まれた第2導電
型ベース層表面にゲート絶縁膜を介して形成された第2
ゲート電極と を備えたことを特徴とする導電変調型MOSFET。 - 【請求項4】半導体ウェハと、 この半導体ウェハの表面に選択的に形成された第1導電
型ベース層と、 この第1導電型ベース層表面に選択的に形成された第2
導電型のソース層と、 前記半導体ウェハに選択的に形成された第2導電型ベー
ス層と、 この第2導電型ベース層表面に形成された第1導電型の
ドレイン層と、 前記ソース層と第2導電型ベース層に挟まれた領域の第
1導電型ベース層表面にゲート絶縁膜を介して形成され
た第1ゲート電極と、 前記ソース層と第1導電型ベース層に同時にコンタクト
して配設されたソース電極と、 前記ドレイン層と第2導電型ベース層に同時にコンタク
トして配設されたドレイン電極と、 前記第2導電型ベースに隣接し、かつ前記第2導電型ベ
ース層とはpn接合分離されて前記半導体ウェハ表面に形
成された第2導電型のカソード層と、 このカソード層表面に形成された前記ドレイン電極と同
電位に設定されるカソード電極と、 前記ドレイン層とカソード層に挟まれた領域の第2導電
型ベース層表面にゲート絶縁膜を介して形成された第2
ゲート電極と を備えたことを特徴とする導電変調型MOSFET。 - 【請求項5】前記第2導電型ベース層とカソード層間の
半導体ウェハ表面に絶縁膜が設けられ、この絶縁膜上を
通って前記ドレイン電極とカソード電極が一体形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の導電変調型MOSF
ET。 - 【請求項6】前記半導体ウェハは半導体基板上に誘電体
分離されて素子領域の半導体層が形成されていることを
特徴とする請求項1、請求項2、請求項3および請求項
4のいずれかに記載の導電変調型MOSFET。 - 【請求項7】ゲート領域がリングをなして形成され、そ
のリングの外側にソース層が形成され、内側にドレイン
層がリングをなして形成され、そのドレイン層の内側に
前記カソード層が形成されていることを特徴とする請求
項1、請求項2および請求項4のいずれかに記載の導電
変調型MOSFET。 - 【請求項8】ゲート領域がリングをなして形成され、そ
のリングの内側にソース層、外側にドレイン層が形成さ
れ、そのドレイン層の外側に前記カソード層が形成され
ていることを特徴とする請求項1、請求項2および請求
項4のいずれかに記載の導電変調型MOSFET。 - 【請求項9】前記第2ゲート電極表面に絶縁膜が設けら
れ、この絶縁膜上を通って前記ドレイン電極とカソード
電極が一体形成されていることを特徴とする請求項2ま
たは請求項8記載の導電変調型MOSFET。 - 【請求項10】ゲート領域がリング状をなして形成さ
れ、そのリングの内側にソース層が形成され、内側にド
レイン層がリングをなして形成され、その内側に第2ゲ
ート電極が形成されていることを特徴とする請求項7記
載の導電変調型MOSFET。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE68926384T DE68926384T2 (de) | 1988-11-29 | 1989-11-29 | Lateraler Leitfähigkeitsmodulations-MOSFET |
EP89312428A EP0371785B1 (en) | 1988-11-29 | 1989-11-29 | Lateral conductivity modulated MOSFET |
US07/622,351 US5068700A (en) | 1988-11-29 | 1990-11-29 | Lateral conductivity modulated mosfet |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-301718 | 1988-11-29 | ||
JP30171888 | 1988-11-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02224274A JPH02224274A (ja) | 1990-09-06 |
JP2724204B2 true JP2724204B2 (ja) | 1998-03-09 |
Family
ID=17900322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1123601A Expired - Fee Related JP2724204B2 (ja) | 1988-11-29 | 1989-05-17 | 導電変調型mosfet |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2724204B2 (ja) |
KR (1) | KR970004841B1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5237186A (en) * | 1987-02-26 | 1993-08-17 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Conductivity-modulation metal oxide field effect transistor with single gate structure |
KR100340925B1 (ko) * | 2000-11-04 | 2002-06-20 | 오길록 | 고주파용 전력소자 및 그의 제조 방법 |
JP5432750B2 (ja) * | 2010-02-01 | 2014-03-05 | ルネサスエレクトロニクス株式会社 | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 |
-
1989
- 1989-05-17 JP JP1123601A patent/JP2724204B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1989-11-29 KR KR1019890017432A patent/KR970004841B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02224274A (ja) | 1990-09-06 |
KR900008690A (ko) | 1990-06-03 |
KR970004841B1 (ko) | 1997-04-04 |
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