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JP2697277B2 - 顔料分散液おぬび塗料 - Google Patents

顔料分散液おぬび塗料

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JP2697277B2
JP2697277B2 JP2260021A JP26002190A JP2697277B2 JP 2697277 B2 JP2697277 B2 JP 2697277B2 JP 2260021 A JP2260021 A JP 2260021A JP 26002190 A JP26002190 A JP 26002190A JP 2697277 B2 JP2697277 B2 JP 2697277B2
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pigment
pigment dispersion
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由夫 友本
光雄 畑中
将 田村
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、トルエン、キシレン、ソルベッソ100(エ
スソン社製)、ソルベッソ200(エスソン社製)、ミネ
ラルターペンのごとき各種の有機溶媒中に無機あるいは
有機顔料のごとき微細な粉末状固体を分散させた場合、
当該分散系に対して優れた流動性と分散安定性、易分散
性を与えることのできる分散剤、特に非水系ディスパー
ジョン型アクリル樹脂(N.A.D)、ミネラルターペン可
溶型変性アクリル樹脂、アルキド樹脂、脂肪酸変性エポ
キシ樹脂、塩化ゴム系樹脂など、脂肪族系有機溶剤を希
釈剤又は溶媒とする塗料用又はインキ用ビヒクルポリマ
ーとの相溶性が良好な分散剤を用いてなる顔料分散液に
関するものであって、その適用範囲は印刷インキや塗料
の如き被覆用組成物全般に関わるものである。
[従来の技術] 一般に印刷インキや塗料のような各種被覆用の色材組
成物の構成成分である有機あるいは無機顔料は微細な粉
末から成っている。印刷インキや塗料におけるごとく、
ビヒクルポリマーを含有する有機液体に微細な顔料粒子
を分散させた場合、特に脂肪族系有機溶剤を使用するビ
ヒクルポリマーでは、高い顔料濃度での、流動性、貯蔵
安定性、分散安定性に優れたものを得ることが難しく、
製造工程ならびに得られた製品の品質に重大な影響を及
ぼすさまざまな問題を往々にして引き起こす。
例えば、非水系ディスパージョン型アクリル樹脂で
は、顔料分散工程中でディスパージョンの破壊が発生す
る。また脂肪族系有機溶剤中では、顔料表面へのビヒク
ルポリマーの吸着が困難であり、顔料の凝集の度合いが
大きく、この様の顔料分散液を用いた印刷インキや塗料
は、安定な分散状態を保持する印刷インキや塗料に比較
して、展色時の色濃度、着色力、鮮映性が劣り、粗大凝
集体による凹凸のため塗面が平滑性を失い、光沢も低下
する傾向があり、従って被塗装物や印刷物の商品価値を
失う。
これらの問題を解決するため従来さまざまな方法が提
案されている。例えば、(1)非水系ディスパージョン
型アクリル樹脂については専用の顔料分散用ビヒクルポ
リマー使用する法、(2)アルキド樹脂、脂肪酸変性エ
ポキシ樹脂などのエステル系ビヒクルポリマーについて
は米国特許第3940353号公報に開示されているイソボル
ニルアクリレートを40〜60重量%含む共重合体を分散剤
として顔料を分散させる方法、(2)非イオン性、アニ
オン性、カチオン性界面活性剤あるいは脂肪族多価カル
ボン酸などの湿潤剤を助剤として用いて顔料を分散させ
る方法、(4)特開昭55−112273号公報、英国特許第13
13745号公報、米国特許第4294620号公報などに開示され
ている尿素誘導体や、英国特許第1445104号公報,特公
昭58−24433号公報、特開昭60−166318号公報などに開
示されているウレタン誘導体,あるいは米国特許第4317
682号公報などに開示されているアミド誘導体を使って
顔料を分散させる方法、などが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記(1)のような専用の顔料分散用
ビヒクルポリマーを使用する方法では、非水系ディスパ
ージョン型アクリル樹脂をビヒクルポリマーとして用い
た場合にのみ有効であり、また(2)のようにして得ら
れた顔料分散液は、キシレン、トルエンなどの芳香族系
有機溶剤を希釈剤又は溶媒として用いたものには有効で
あるが、脂肪族系有機溶剤を希釈剤又は溶媒として用い
たものには効果が得られなかった。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は、前記従来技術の有する課題を解決すべ
く鋭意研究を重ねた結果、有機溶剤中に微細な粉末状個
体、特に有機、無機の顔料を分散させた場合、特定の変
性アクリル型重合物を分散剤として用いると上記の課題
を解決した安定な顔料分散液を形成できることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 顔料と、有機溶剤と、分散剤用の共重合体とを含有
し、該分散剤が、α,β−不飽和カルボン酸のイソボル
ニルエステルとα,β−不飽和カルボン酸を必須モノマ
ー成分としてなり、かつα,β−不飽和カルボン酸のイ
ソボルニルエステルをモノマー成分中で63〜80重量%含
む重量平均分子量1,000〜50,000の共重合体であり、顔
料/有機溶剤/分散剤の重量比が(10〜70)/(5〜7
0)/(5〜80)であることを特徴とする顔料分散液、
および この顔料分散液と脂肪族系有機溶剤を希釈剤又は溶剤
とする染料用ビヒクルポリマーとを含有してなることを
特徴とする塗料 を提供するものである。
以下、本発明の顔料分散液に用いる分散剤について詳
細に説明する。
本発明で分散剤用共重合体に使用するα,β−不飽和
カルボン酸のイソボルニルエステルとしては、なかでも
下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸イソボ
ルニルエステルが特に好適である。
(式中、Xは−CH2−、−CH(CH3)−又は−C(CH3
−、MおよびRはそれぞれ水素原子又はメチル基を表
わす。) 本発明で用いる共重合体中のα,β−不飽和カルボン
酸のイソボルニルエステルの含有率は、通常63%より多
いことが必要であり、なかでも脂肪族系有機溶剤を希釈
剤又は溶剤とするビヒクルポリマーと相溶性が良好で、
顔料分散液で着色した場合の塗料の安定性に優れる点で
63〜80重量%であることを要する。
またα,β−不飽和カルボン酸としては、メタクリル
酸、アクリル酸が好適であり、特にメタクリル酸が好ま
しい。
共重合体の調製は、公知の重合法により遂行が可能で
ある。しかし顔料分散液としての使用を考慮すれば、こ
の共重合体の溶剤への溶解操作が不要となる点で、溶液
重合法によるのが好ましい。
溶液重合法を採用する場合、重合開始剤としては、例
えばアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジターシャリーブチルパーオキサイドなどのラ
ジカル重合開始剤を用いることができる。
また、重合溶媒としては、例えばトルエン、キシレン
やその他の高沸点の芳香族系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブ
チルやセロソルブアセテートなどのエステル系溶剤;メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケト
ン系溶剤;メチルアルコール、エチルアルコール、ブチ
ルアルコールなどのアルコール系溶剤を単独もしくは混
合で用いることができ、なかでも芳香族系溶剤が好まし
い。その使用量は粘度を後で調整できるように60重量%
以下であることが好ましい。
本発明で用いる共重合体は、分子量が変化しても実質
的に満足できる顔料分散液が得るられるが、塗膜物性の
低下をきたす恐れがなく、また粘度が適当で、稀釈によ
る粘度調製の必要がなく、顔料分散性の良好な顔料分散
液が容易に得られる点で、重量平均分子量が1,000〜50,
000の共重合体が好ましく、なかでも重量平均分子量が
3,500〜20,000の共重合体が特に好ましい。
本発明の顔料分散液に用いる顔料は、無機顔料として
は、例えば(1)二酸化チタン、ベンガラ、酸化クロム
などの金属酸化物系;(2)アルミナホワイト、黄色酸
化鉄などの水酸化物系;(3)硫化亜鉛、カドミウムイ
エローなどの硫化物、セレン化物系;(4)フェロシア
ン化物系;(5)亜鉛、モリブデンレッドなどのクロム
酸塩系;(6)沈降性硫酸バリウムなどの硫酸塩系;
(7)炭酸カルシウムなどの炭酸塩系;(8)クレー、
群青などのケイ酸塩系;(9)マンガンバイオレットな
どのリン酸塩系;(10)カーボンブラックなどの炭素
系;(11)亜鉛粉末、ニッケル粉末などの金属系等が挙
げられ、また有機顔料としては、例えば(1)アゾ系顔
料:(2)レーキ系顔料;(3)フタロシアニン系顔
料;(4)縮合多環系顔料(ペリレン、キナクリドン、
イソインドリノン、ジオキサジンなど)等が挙げられ
る。
本発明の顔料分散液中における顔料/有機溶剤/分散
剤の重量比は、特に技術的な制限はないが、一般には
(10〜70)/(5〜70)/(5〜80)である。
本発明の顔料分散液の調製は、例えば適当な分散装置
中で顔料、分散剤の有機溶剤溶液、さらに必要に応じて
追加の有機溶剤を一緒に混合することによって行うこと
ができ、用いることのできる分散装置としては通常塗料
工業において使用されているボールミル、ロールミル、
ホモミキサー、サンドミル、アトライターなどが挙げら
れる。
本発明の顔料分散液に用いる有機溶剤としては、例え
ばトルエン、キシレン、ソルベッソ100(エクソン社
製)、ソルベッソ200(エスソン社製)などの芳香族系
有機溶剤;ミネラルターペン、V.M&P.ナフタなどの脂
肪族系有機溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブ
アセテートなどのエステル系溶剤;メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤等が挙
げられ、これらはそれぞれ単独もしくは2種以上混合し
て用いることができるが、なかでも芳香族系溶剤と脂肪
族系有機溶剤の混合物が好ましい。
本発明の顔料分散液のビヒクルポリマーに対する配合
割合は、該分散液中の顔料の種類や要求される着色の程
度等に依存し、広い範囲で変えることができ、特に限定
されないが、一般にはビヒクルポリマー100重量部当り
0.1〜100重量部の範囲である。
印刷インキや塗料を得るに際して本発明の顔料分散液
と共に用いるビヒクルポリマーとしては、特に限定はな
く、芳香族系有機溶剤を希釈剤又は溶媒として用いるも
の、および非水系ディスパージョン型アクリル樹脂、タ
ーペン可溶型アクリル樹脂、アルキド樹脂、脂肪酸変性
エポキシ樹脂、塩化ゴム系樹脂など、脂肪族系有機溶剤
を希釈剤又は溶媒とするもののいずれもが使用できる。
ここで用いる希釈剤又は溶媒としては、本発明の顔料
分散液で用いる有機溶剤がいずれも使用できる。
[実施例] 以下に、製造例、実施例および比較例を挙げて本発明
を更に具体的に説明する。尚、例中の部および%はすべ
て重量基準である。
製造例1 メタクリル酸メチル28部、エチルアクリレート8部、
メタクリル酸1部、イソボルニルアクリレート63部、ア
ゾビスイソブチロニトリル0.5部、キシレン18.5部およ
びソルベッソ200 35.5部を、撹拌機、温度計およびコ
ンデンサーを装備した反応器中で10時間反応させ、本発
明で分散剤として用いる共重合体(A−1)を得た。
得られた共重合体(A−1)は、淡黄色透明で不揮発
分64.7%、粘度28ps(25℃)、重量平均分子量約6,500
であった。
製造例2 メタクリル酸メチル15部、メタクリル酸0.5部、メタ
クリル酸ジエチルアミノエチル0.5部、イソボルニルア
クリレート78部、エチルアクリレート6部、アゾビスイ
ソブチロニトリル0.5部、キシレン18.5部およびソルベ
ッソ200 35.5部を、撹拌機、温度計およびコンデンサ
ーを装備した反応器中で12時間反応させ、本発明で分散
剤として用いる共重合体(A−2)を得た。
得られた共重合体(A−2)は、淡黄色透明で不揮発
分64.2%、粘度35ps(25℃)、重量平均分子量約11,000
であった。
製造例3 メタクリル酸メチル37部、2−エチルヘキシルアクリ
レート62部、メタクリル酸1部、アゾビスイソブチロニ
トリル0.5部、キシレン18.5部およびソルベッソ200 3
5.5部を撹拌機、温度計およびコンデンサーを装備した
反応器中で10時間反応させ、比較対照用の共重合体(B
−1)を得た。
得られた共重合体(B−1)は、無色透明で不揮発分
63.8%、粘度16ps(25℃)、重量平均分子量約9,500で
あった。
製造例4 メタクリル酸メチル48部、イソボルニルメタクリレー
ト51部、メタクリル酸0.5部、メタクリル酸ジエチルア
ミノエチル0.5部、アゾビスイソブチロニトリル0.5部、
キシレン27部およびソルベッソ200 27部を撹拌機、温
度計およびコンデンサーを装備した反応器中で10時間反
応させ、比較対照用の共重合体(B−2)を得た。
得られた共重合体(B−2)は、淡黄色透明で不揮発
分64.7%、粘度は14ps(25℃)、重量平均分子量約7,40
0であった。
実施例1 赤色酸化鉄[戸田工業(株)製;トダカラー120R]50
部、共重合体(A−1)45部およびソルベッソ200 5
部を、ガラスビーズ(直径1.5m/m、以下同様)120部と
共に、200mlガラスビンに秤り採り、レッドデビル社製
ペイントコンディショナーで1時間振とうして解膠分散
させ、本発明の顔料分散液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は950cpsであった。また、10日間貯蔵後も顔料の
分離は認められなかった。
次いで、非水系ディスパージョン型アクリル樹脂[大
日本インキ化学工業(株)製;アクリディックA−185/
アクリディックA−188=60/40(固形分重量比)の混合
物]、ターペン可溶型アクリル樹脂[大日本インキ化学
工業(株)製;アクリディック54−113]又は熱硬化型
アルキド樹脂[大日本インキ化学工業(株)製;ベッコ
ゾール134/スーパーベッカミンG−821−60=70/30(固
形分重量比)の混合物]をビヒクルとして用いて調製し
た白エナメル(酸化チタン/樹脂固形分/シンナーの重
量比=20/40/40)各20部をとり、上記で調製した顔料分
散液をそれぞれ2部づつ加え、スパチュラにて均一に混
合撹拌して混合エナメルを得た。
それぞれの混合エナメルを100ミクロンのドクターブ
レードでアート紙上に塗布し、30秒後にその塗布面をか
るく指で擦って色分れの状態(指で擦った部分を擦って
いない部分の色素)を観察した。その結果、いずれの混
合エナメルについても色分れが認められなかった。また
乾燥(焼付)後の塗膜の光沢も良好であった。
実施例2 フタロシアニンブルー[山陽色素(株)製;シアニン
ブルー4033]22部、共重合体(A−2)53部およびソル
ベッソ200 25部を、ガラスビーズ120部と共に、200ml
ガラスビンに秤り採り、レッドデビル社製ペイントコン
ディショナーで1時間振とうして解膠分散させ、本発明
の顔料分散液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は650cpsであった。また、10日間貯蔵後も顔料の
分離は認められなかった。
次いで、この顔料分散液を用いた以外は実施例1と同
様に試験を実施したところ、色分れは認められず、塗膜
の光沢も良好であった。
実施例3 キナクリドン系赤色顔料[大日本インキ化学工業
(株)製;ファストゲンスーパーレッドYE]18部、共重
合体(A−1)50部、ミネラルターペン5部、キシレン
5部およびソルベッソ100 22部を、ガラスビーズ120部
と共に、200mlガラスビンに秤り採り、レッドデビル社
製ペイントコンディショナーで2時間振とうして解膠分
散させ、本発明の顔料分散液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は460cpsであった。また、10日間貯蔵後も顔料の
分離は認められなかった。
次いで、乾性油脂肪酸エステルエポキシ[大日本イン
キ化学工業(株)製;エピクロン4050と大豆油脂肪酸と
を50/50(固形分重量比)で用いてエステル化させた
後、キシレン/ミネラルターペン=1/1(重量比)から
なる混合溶剤で、固形分が50%になるように溶解したも
の。酸価=8.2]、塩化ゴム系樹脂[旭電化工業(株)
製;CR−50と日立化成工業(株)製;フタルキド265−70
の10/25(固形分重量比)の混合物]、ターペン可溶型
アクリル樹脂[大日本インキ化学工業(株)製;アクリ
ディック56−1148]又はアルキド樹脂[日立化成工業
(株)製;フタルキドD601]をビヒクルとして用いてよ
り調製した白エナメル(酸化チタン/樹脂固形分/シン
ナーの重量比=20/40/40)各20部とり、上記で調製した
顔料分散液をそれぞれ4部づつ加え、スパチュラにて均
一に混合撹拌した。それぞれの混合エナメルを100ミク
ロンのドクターブレードでアート紙上に塗布し、30秒後
にその塗布面の一部をかるく指で擦って色分れの状態を
観察した。その結果いずれの混合エナメルについても色
分れが認められず、塗膜の光沢も良好であった。
実施例4 カーボンブラック[デグサ社製;スペシャル100]20
部、共重合体(A−2)55部およびソルベッソ150 25
部を、ガラスビーズ120部と共に、200mlガラスビンに秤
り採り、レッドデビル社製ペイントコンディショナーで
1時間振とうして解膠分散させ、本発明の顔料分散液を
得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は300cpsであった。また、10日間貯蔵後も顔料の
分離は認められなかった。
次いで、この顔料分散液を用いた以外は実施例3と同
様に試験を実施したところ、色分れは認められず、塗膜
の光沢も良好であった。
比較例1 赤色酸化鉄[戸田工業(株)製;トダカラー120R]55
部、共重合体(B−1)45部およびソルベッソ200 5
部を、ガラスビーズ120部と共に、200mlガラスビンに秤
り採り、レッドデビル社製ペイントコンディショナーで
1時間振とうして解膠分散させ、比較対照用の顔料分散
液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は650cpsであった。しかし、2日間貯蔵後も顔料
の分離が認められた。
次いで、この顔料分散液を用いた以外は、実施例3と
同様に試験を実施したところ、アルキド樹脂より調製し
た白エナメルとの混合物の色分れが少なかった以外はす
べて色分れがあり、凝集粒子の発生が認められた。
比較例2 フタロシアニンブルー[山陽色素(株)製;シアニン
ブルー4033]22部、共重合体(B−2)53部、ミネラル
ターペン7部およびソルベッソ200 18部を、ガラスビ
ーズ120部と共に、200mlガラスビンに秤り採り、レッド
デビル社製ペイントコンディショナーで1時間振とうし
て解膠分散させ、本発明の顔料分散液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は810cpsであった。また、10日間貯蔵後も顔料の
分離は認められなかった。
次いで、この顔料分散液を用いた以外は実施例3と同
様に試験を実施したところ、非水ディスパージョン系ア
クリル樹脂から調製した白エナネルで色分れが少なかっ
た以外は、他のすべての白エナメルの混色で色分れが認
められた。
実施例5 アゾ系赤色顔料[ヘキスト社製;ノバパームレッドF5
RK]18部、共重合体(A−2)57部、キシレン15部およ
びミネラルターペン10部を、ガラスビーズ120部と共
に、200mlガラスビンに秤り採り、レッドデビル社製ペ
イントコンディショナーで1時間振とうし解膠分散さ
せ、本発明の顔料分散液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は50cpsであった。また、10日間貯蔵後も顔料の
分離は認められなかった。
次いで、常温乾燥型アルキド樹脂[大日本インキ化学
工業(株)製;ベッコゾールJ−535]、非水ディスパ
ージョン型アクリル樹脂[大日本インキ化学工業(株)
製;アクリディックA−186]、アルキド変性アクリル
樹脂[大日本インキ化学工業(株)製;アクリディック
A−169]又は硝化綿ラッカー[硝化綿(旭化成工業
(株)製;HIG1/2)とやし油変性アルキド樹脂(大日本
インキ化学工業(株)製;ベッコゾールJ524−1M−60)
と可ソ剤(ジブチルフタレート)との40/40/20(固形分
重量比)混合物]をビヒクルとして用いて調製したクリ
ヤー塗料(樹脂固形分/シンナーの重量比=40/60)各2
0部をとり、上記で調製した顔料分散液をそれぞれ5部
づつ加え、スパチュラにて均一に混合撹拌して混合エナ
メルを得た。それぞれの混合エナメルを150ミクロンの
ドクターブレードでアート紙上に塗布し、自然乾燥し
た。その結果、いずれの混合エナメルにおいても光沢は
良好で、鏡面光沢反射率(60゜−60゜)は85以上であっ
た。
比較例3 アゾ系赤色顔料[ヘキスト社製;ノバパームレッドF5
RK]18部、共重合体(B−2)57部、キシレン15部およ
びミネラルターペン10部を、ガラスビーズ120部と共
に、200mlガラスビンに秤り採り、レッドデビル社製ペ
イントコンディショナーで1時間振とうして解膠分散さ
せ、本発明の顔料分散液を得た。
この顔料分散液は、良好な流動性を示し、25℃におけ
る粘度は1,050cpsであった。しかし10日間貯蔵後に顔料
の分離は認められた。
次いで、この顔料分散液を用いた以外は実施例5と同
様に試験を実施したところ、アルキド変性アクリルに関
しては光沢のある塗膜が得られたが、他のエナメルに関
しては、光沢が著しく低下した。
[発明の効果] かくして得られる本発明の顔料分散液は、その顔料が
非常に均一微細に分散しており、長時間貯蔵しても顔料
粒子が凝集したり、沈降することがほとんどない。
しかして、本発明の顔料分散液は、芳香族系有機溶剤
を希釈剤又は溶媒とする塗料用又はインキ用ビヒクルポ
リマーに限らず、非水系ディスパージョン型アクリル樹
脂、ターペン可溶型アクリル樹脂、アルキド樹脂、脂肪
酸変性エポキシ樹脂、塩化ゴム系樹脂など、脂肪族系有
機溶剤を希釈剤又は溶媒とする塗料用又はインキ用ビヒ
クルポリマーにも相溶性が良好で、これらのビヒクルポ
リマーによる制限が全くなく、いずれのビヒクルポリマ
ーからなる印刷インクや塗料(クリヤーおよび白塗料)
の着色にも共通に広く利用することができる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料と、有機溶剤と、分散剤用の共重合体
    とを含有し、該分散剤が、α,β−不飽和カルボン酸の
    イソボルニルエステルとα,β−不飽和カルボン酸を必
    須モノマー成分としてなり、かつα,β−不飽和カルボ
    ン酸のイソボルニルエステルをモノマー成分中で63〜80
    重量%含む重量平均分子量1,000〜50,000の共重合体で
    あり、顔料/有機溶剤/分散剤の重量比が(10〜70)/
    (5〜70)/(5〜80)であることを特徴とする顔料分
    散液。
  2. 【請求項2】有機溶剤が、芳香族系有機溶剤と脂肪族系
    有機溶剤の混合溶剤である請求項1記載の顔料分散液。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の顔料分散液と脂肪族
    系有機溶剤を希釈剤又は溶媒とする塗料用ビヒクルポリ
    マーとを含有してなることを特徴とする塗料。
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