JP2670196B2 - 調質圧延設備の制御方法 - Google Patents
調質圧延設備の制御方法Info
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- JP2670196B2 JP2670196B2 JP3072587A JP7258791A JP2670196B2 JP 2670196 B2 JP2670196 B2 JP 2670196B2 JP 3072587 A JP3072587 A JP 3072587A JP 7258791 A JP7258791 A JP 7258791A JP 2670196 B2 JP2670196 B2 JP 2670196B2
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- Japan
- Prior art keywords
- strip
- temper rolling
- mill
- rolling equipment
- rolling
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- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップの連続焼鈍
ラインにおける調質圧延設備の制御方法に関するもので
ある。
ラインにおける調質圧延設備の制御方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】所定の熱サイクルにてストリップの熱処
理を行なう連続焼鈍ラインにおいては、絶え間なく炉内
への通板を行なうために、ストリップの端部同士を重ね
合わせて溶接接続しつつ連続的な供給を行なうようにさ
れている。
理を行なう連続焼鈍ラインにおいては、絶え間なく炉内
への通板を行なうために、ストリップの端部同士を重ね
合わせて溶接接続しつつ連続的な供給を行なうようにさ
れている。
【0003】一方、焼鈍された軟鋼板は、プレス成形性
を高めるために、一般的に調質圧延が施されるが、調質
圧延ミルを接続部が通過する際に、そのままの状態で圧
延すると、接続部の板厚が他と異なるためにミルロール
に粗度むらが生じ、それが後続のストリップに転写され
ることがある。このような不良部分の発生を抑制するた
めに、ストリップの接続部の厚さを130%以下に減厚
する技術を本出願人は既に提案している(特開昭60−
43436号公報参照)。
を高めるために、一般的に調質圧延が施されるが、調質
圧延ミルを接続部が通過する際に、そのままの状態で圧
延すると、接続部の板厚が他と異なるためにミルロール
に粗度むらが生じ、それが後続のストリップに転写され
ることがある。このような不良部分の発生を抑制するた
めに、ストリップの接続部の厚さを130%以下に減厚
する技術を本出願人は既に提案している(特開昭60−
43436号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この方法を
もってしても、材質や板厚によっては不良部分の発生が
避けられず、接続部が圧延ミルを通過するに際して事前
にミルロールを開いたり、あるいはロールの圧下力を軽
減するなどの措置を操作者がとらねばならないことがあ
り、生産性の低下を招くと共に、除去すべき部分が無用
に長くなったりすることがあった。
もってしても、材質や板厚によっては不良部分の発生が
避けられず、接続部が圧延ミルを通過するに際して事前
にミルロールを開いたり、あるいはロールの圧下力を軽
減するなどの措置を操作者がとらねばならないことがあ
り、生産性の低下を招くと共に、除去すべき部分が無用
に長くなったりすることがあった。
【0005】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、生
産性の低下を招くことなく歩留まりを高めることが可能
な調質圧延設備の制御方法を提供することにある。
解消すべく案出されたものであり、その主な目的は、生
産性の低下を招くことなく歩留まりを高めることが可能
な調質圧延設備の制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、ストリップの接続部が調質圧延設備を通過
する際の通板速度、ロール圧下力、並びにミル開放の3
つの条件のうちの少なくとも一部を含む圧延ミル部の最
適操業モードを、材質、検査基準、並びに板厚を含む板
仕様に対応して予め設定・記憶させておき、前記板仕様
を入力することにより、前記ストリップの接続部が前記
調質圧延設備を通過するタイミングに合わせて前記最適
操業モードが自動選択されるよう調質圧延設備を制御す
ることによって達成される。
明によれば、ストリップの接続部が調質圧延設備を通過
する際の通板速度、ロール圧下力、並びにミル開放の3
つの条件のうちの少なくとも一部を含む圧延ミル部の最
適操業モードを、材質、検査基準、並びに板厚を含む板
仕様に対応して予め設定・記憶させておき、前記板仕様
を入力することにより、前記ストリップの接続部が前記
調質圧延設備を通過するタイミングに合わせて前記最適
操業モードが自動選択されるよう調質圧延設備を制御す
ることによって達成される。
【0007】
【作用】このような構成によれば、操作者の経験や勘な
どに頼らずに常に安定した操業条件での調質圧延が可能
となる。
どに頼らずに常に安定した操業条件での調質圧延が可能
となる。
【0008】
【実施例】以下に添付の図面に示された具体的な実施例
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
に基づいて本発明の構成を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明が適用される連続焼鈍設備
の概略構成を示している。ライン入口に設置されたペイ
オフリール1a・1bからストリップ2が連続的に供給
されるが、先のストリップの終端に後のストリップの先
端が溶接接続装置3にて重ね合わせて溶接され、次いで
クリーニング装置4にて清浄化され、入側ルーパ装置5
にて供給量が調節されたうえで熱処理を行なうための炉
内に送り込まれる。そして加熱炉6、均熱炉7、一次冷
却炉8、過時効炉9、二次冷却炉10を経て所定の熱サ
イクルに従って熱処理されたストリップ2は、出側ルー
パ装置11にて繰出し量が調節されたうえで調質圧延設
備をなすスキンパスミル12に送り込まれる。このスキ
ンパスミル12にて調質圧延された後、検査精整装置1
3にて分割、および不良部分が除去され、テンションリ
ール14a・14bに処理済みのストリップ2が巻き取
られる。
の概略構成を示している。ライン入口に設置されたペイ
オフリール1a・1bからストリップ2が連続的に供給
されるが、先のストリップの終端に後のストリップの先
端が溶接接続装置3にて重ね合わせて溶接され、次いで
クリーニング装置4にて清浄化され、入側ルーパ装置5
にて供給量が調節されたうえで熱処理を行なうための炉
内に送り込まれる。そして加熱炉6、均熱炉7、一次冷
却炉8、過時効炉9、二次冷却炉10を経て所定の熱サ
イクルに従って熱処理されたストリップ2は、出側ルー
パ装置11にて繰出し量が調節されたうえで調質圧延設
備をなすスキンパスミル12に送り込まれる。このスキ
ンパスミル12にて調質圧延された後、検査精整装置1
3にて分割、および不良部分が除去され、テンションリ
ール14a・14bに処理済みのストリップ2が巻き取
られる。
【0010】さて、スキンパスミル12をストリップの
接続部が通過する際に、接続部の段差の影響でミルロー
ルに疵がつき、これが相当に長い範囲に渡って後続のス
トリップに転写されることがあるが、接続部がスキンパ
スミル12を通過する際の通板速度・圧下力・ミルの開
放などの操業諸条件を、材質・検査基準・板厚などの仕
様諸条件に対応して適宜に変更することにより、この不
良の発生を回避あるいは抑制し得ることが経験的に知ら
れている。
接続部が通過する際に、接続部の段差の影響でミルロー
ルに疵がつき、これが相当に長い範囲に渡って後続のス
トリップに転写されることがあるが、接続部がスキンパ
スミル12を通過する際の通板速度・圧下力・ミルの開
放などの操業諸条件を、材質・検査基準・板厚などの仕
様諸条件に対応して適宜に変更することにより、この不
良の発生を回避あるいは抑制し得ることが経験的に知ら
れている。
【0011】表1は、設定器21に設定・記憶された上
記仕様諸条件と、3つの操業モード(1.通板速度の減
速、2.減速+ミルロールの圧下力軽減、3.減速+ミ
ルロールの開放)との関係のマトリックスを示してい
る。ここで仕様諸条件(材質A〜E・検査基準ア〜ウ・
板厚I 〜III )と、溶接接続装置3にて穿設されたパン
チ孔を光電管22などにて検出した接続位置検出信号と
を制御装置23に入力すると、接続位置検出信号に基づ
いて接続部の位置をトラッキングし、この接続部がスキ
ンパスミル12を通過するタイミングに正確に同期させ
てスキンパスミル12の操業条件が自動制御される。例
えば、材質B・検査基準イ・板厚I と入力したとする
と、第2モード、すなわち通板速度の減速とミルロール
の圧下力軽減とが同時に行なわれる操業モードに選択・
設定される。この操業モードの変更は、接続部通過時に
のみ行なわれるため、不良発生の可能性を極めて小さく
すると共に、排除すべき部分を削減することが可能とな
る。なお、上記した操業モードは、製品の向先、用途に
よって定められた表面疵の許容限度を設定した検査基準
を予測される疵の程度が超えない範囲で、生産性の低下
および除去すべき部分が最小となるように設定されたも
のであるが、これは上記実施例の組合わせに限らず、適
宜な組合わせで設定しても良い。
記仕様諸条件と、3つの操業モード(1.通板速度の減
速、2.減速+ミルロールの圧下力軽減、3.減速+ミ
ルロールの開放)との関係のマトリックスを示してい
る。ここで仕様諸条件(材質A〜E・検査基準ア〜ウ・
板厚I 〜III )と、溶接接続装置3にて穿設されたパン
チ孔を光電管22などにて検出した接続位置検出信号と
を制御装置23に入力すると、接続位置検出信号に基づ
いて接続部の位置をトラッキングし、この接続部がスキ
ンパスミル12を通過するタイミングに正確に同期させ
てスキンパスミル12の操業条件が自動制御される。例
えば、材質B・検査基準イ・板厚I と入力したとする
と、第2モード、すなわち通板速度の減速とミルロール
の圧下力軽減とが同時に行なわれる操業モードに選択・
設定される。この操業モードの変更は、接続部通過時に
のみ行なわれるため、不良発生の可能性を極めて小さく
すると共に、排除すべき部分を削減することが可能とな
る。なお、上記した操業モードは、製品の向先、用途に
よって定められた表面疵の許容限度を設定した検査基準
を予測される疵の程度が超えない範囲で、生産性の低下
および除去すべき部分が最小となるように設定されたも
のであるが、これは上記実施例の組合わせに限らず、適
宜な組合わせで設定しても良い。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】このように本発明によれば、材質・検査
基準・板厚などのストリップの仕様諸条件に対応した通
板速度・圧下力・ミルロール開放などの調質圧延設備の
操業諸条件の選択・設定を自動的に行ない得ることか
ら、連続焼鈍設備における省力化および品質管理の適正
化を達成し、生産性の低下を迎え、かつ歩留まりを高め
るうえに大きな効果がある。
基準・板厚などのストリップの仕様諸条件に対応した通
板速度・圧下力・ミルロール開放などの調質圧延設備の
操業諸条件の選択・設定を自動的に行ない得ることか
ら、連続焼鈍設備における省力化および品質管理の適正
化を達成し、生産性の低下を迎え、かつ歩留まりを高め
るうえに大きな効果がある。
【図1】本発明が適用される連続焼鈍設備の全体的な概
略構成図である。
略構成図である。
1a・1b ペイオフリール 2 ストリップ 3 溶接接続装置 4 クリーニング装置 5 入側ルーパ装置 6 加熱炉 7 均熱炉 8 一次冷却炉 9 過時効炉 10 二次冷却炉 11 出側ルーパ装置 12 スキンパスミル 13 検査精整装置 14a・14b テンションリール 21 設定器 22 光電管 23 制御装置
フロントページの続き (72)発明者 ▲よし▼水 義行 千葉県君津市君津一番地 新日本製鐵株 式会社君津製鐵所内 (72)発明者 清水 晋一 千葉県君津市君津一番地 新日本製鐵株 式会社君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭62−124010(JP,A) 特開 平2−137606(JP,A) 特開 平3−5010(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 ストリップの連続焼鈍ラインに設けられ
る調質圧延設備の制御方法において、 ストリップの接続部が調質圧延設備を通過する際の通板
速度、ロール圧下力、並びにミル開放の3つの条件のう
ちの少なくとも一部を含む圧延ミル部の最適操業モード
を、材質、検査基準、並びに板厚を含む板仕様に対応し
て予め設定・記憶させておき、 前記板仕様を入力することにより、前記ストリップの接
続部が前記調質圧延設備を通過するタイミングに合わせ
て前記最適操業モードが自動選択されるようにしたこと
を特徴とする調質圧延設備の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3072587A JP2670196B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 調質圧延設備の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3072587A JP2670196B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 調質圧延設備の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04285135A JPH04285135A (ja) | 1992-10-09 |
JP2670196B2 true JP2670196B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=13493668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3072587A Expired - Lifetime JP2670196B2 (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | 調質圧延設備の制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2670196B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4648842B2 (ja) * | 2006-01-27 | 2011-03-09 | 新日本製鐵株式会社 | 2次冷間圧延機における板厚変動抑制方法 |
JP5123346B2 (ja) * | 2010-03-25 | 2013-01-23 | 株式会社日立製作所 | 圧延機制御装置、圧延機制御装置の制御方法及びそのプログラム |
JP5712009B2 (ja) * | 2010-08-25 | 2015-05-07 | 株式会社日立製作所 | 圧延制御装置、圧延制御方法及び圧延制御プログラム |
JP5422032B2 (ja) * | 2012-10-25 | 2014-02-19 | 株式会社日立製作所 | 圧延機制御装置、圧延機制御装置の制御方法及びそのプログラム |
JP7040486B2 (ja) * | 2019-03-19 | 2022-03-23 | Jfeスチール株式会社 | 高張力鋼帯の製造方法 |
CN113546979A (zh) * | 2021-07-22 | 2021-10-26 | 良启金属南通有限公司 | 高强度金属棒材的制备工艺 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62124010A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-05 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 1スタンド多パス圧延機における圧延制御方法および装置 |
JPH02137606A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-25 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 多品種圧延時の板厚制御方法 |
JPH0618649B2 (ja) * | 1989-06-02 | 1994-03-16 | 新日本製鐵株式会社 | 圧延機の圧下スケジュール設定方法 |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP3072587A patent/JP2670196B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04285135A (ja) | 1992-10-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970617 |