JP2658685B2 - 高い意匠性を有する化粧部材及びその製造方法 - Google Patents
高い意匠性を有する化粧部材及びその製造方法Info
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Description
どに用いられる印刷化粧部材に高い意匠性を付与したラ
ッピング加工による化粧部材及びその製造方法に関する
ものである。
に示したダイレクト印刷化粧板(20)が用いられてい
た。これは、木質基材(21)の合板を体質顔料を含む
アクリル酢酸ビニルエマルジョンで目止めした後、グラ
ビアオフセット方式によって木目柄を木質基材の表面に
ダイレクト印刷(23)し、さらに、印刷面の保護と外
観向上のためポリウレタン塗料などをロールコーターや
フローコーターで塗布して保護層(22)を形成したも
のであった。この他の方法で、本発明に近いものとして
は、図3に示したラッピング加工化粧部材(30)があ
る。これは、ポリ塩化ビニルシート(32)にパール又
はメタリック調インクで木目柄やべた刷りなどを印刷
(33)し、その印刷面を合板の表面に合わせて透明な
接着剤(34)を用いてラッピング加工したものであっ
た。
合板にダイレクト印刷する方法は、グラビアオフセット
方式であり、版シリンダーの柄模様を一度ゴム製のブラ
ンケットに転写した後、その転写絵柄を再度合板に印刷
する方法である。このため、インキの転移量に限界があ
り、印刷した木目柄は、自然木の木目と比較すると、そ
の再現性や意匠感に物足りなさを感じる問題があった。
また、印刷面の保護層としてポリウレタン系塗料などが
用いられているが、層厚が薄いため充分な物性強度が得
られなかった。一方、印刷したポリ塩化ビニルシートに
よるラッピング加工化粧部材は、表面にポリ塩化ビニル
シート層が形成されているため前述のダイレクト印刷化
粧板と比較すると強い物性を有しているが、印刷された
木目柄が木質基材の繊維層内に浸透していないために、
天然木の持つ輝度感や深みに欠けるものであった。本発
明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高い意
匠性を有する化粧部材とその製造方法を提供することを
目的としたものである。
めに、本発明の化粧部材は、図1のように、上層より透
明又は半透明のプラスチックシート層(12)、木目柄
の印刷層(13)、透明な接着剤層(14)、パール又
はメタリック調インクによる印刷層(15)、木質基材
(11)とからなることを特徴とし、その製造方法は、
パール又はメタリック調インクを用いて木目柄やべた刷
りなどをダイレクト印刷した木質基材の表面に、通常の
印刷インキを用いて木目柄を印刷した透明又は半透明の
プラスチックシートの印刷面を合わせてラッピング加工
すること特徴としたものである。
プラスチックシートには、ポリ塩化ビニル,アクリル樹
脂,フッ素樹脂,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリ
エチレンテレフタレートなどのシートを用いる。
パーティクルボード,中密度繊維板などが用いられる。
プラスチックシートと木質基材とを透明の接着剤を用い
て貼り合わせるものである。
柄とプラスチックシートに印刷された木目柄とは、同一
のものではなく、両方合わせて始めて1つの木目柄を構
成するものである。
印刷に一般的に用いられる印刷インキのことであり、パ
ール又はメタリック調などのように色調や色相に特別な
特性を付与していないものである。
印刷された木目柄は、木質基材の繊維組織内にもある程
度浸透しているため、光の乱反射によって輝度感と深み
とが表現されるものであり、さらに、プラスチックシー
トに印刷された木目柄と相俟ってこの相乗効果により高
い意匠性を生み出している。また、化粧部材の表面にプ
ラスチックシートが形成されるため、従来のダイレクト
印刷合板では望めない優れた表面物性を付与することが
出来る。
た合板の4面に、メタリック調インキをべた刷りしてワ
イピングし導管部にインキを詰め、その上にグラビアオ
フセット方式によって木目柄を印刷した。これとは別工
程で、0.1mmのポリ塩化ビニルシートに前述の合板に
印刷した木目柄と相俟って1つの木目柄を構成する木目
柄をグラビアオフセット方式によって印刷した。次に合
板の印刷面にポリ塩化ビニルシートの印刷面を合わせて
合板の4面に透明なポリウレタン接着剤を用いてポリ塩
化ビニルシートをラッピング加工して、本発明の高い意
匠性を有するラッピング加工部材を作製した。なを、ラ
ッピング加工は、シートを加温して裏面に透明なアルキ
ッド樹脂系,エポキシ樹脂系,ポリウレタン樹脂系の熱
硬化性樹脂接着剤や酢酸ビニル系ホットメルト接着剤を
塗布して真空成形法又は加圧ロール法によってラッピン
グ加工するものである。
は、安価なラワン材の合板を基材として使用したもので
あったが、外観から見るとあたかも高価な銘木の木目に
似て輝度感や深みがあり、高い意匠性を有した化粧部材
であった。
繊維組織内にある程度浸透したパール又はメタリック調
のインキで印刷された木目柄と、プラスチックシートに
印刷された木目柄との相乗効果によって、従来の印刷化
粧部材では望めない輝度感と深みとを持つ高い意匠性を
有した化粧部材が得られる。
は、表面にプラスチックシートが形成されているため、
従来の化粧部材にはない優れた耐候性,耐磨耗性,耐汚
染性などの表面物性を有している。
な合板,パーティクルボード,中密度繊維板などを用い
て、高価な銘木の木目に似た輝度感,照,深みなどを持
つ高い意匠性の化粧部材が得られる。
粧部材の断面図である。
る。
ッピング加工化粧部材の断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】上層より透明又は半透明のプラスチックシ
ート層、木目柄の印刷層、透明な接着剤層、パール又は
メタリック調インクによる印刷層、木質基材とから成る
ことを特徴とした高い意匠性を有する化粧部材。 - 【請求項2】パール又はメタリック調インクを用いて木
目柄やベタ刷りなどをダイレクト印刷した木質基材の表
面に、通常の印刷インキを用いて木目柄を印刷した透明
又は半透明のプラスチックシートの印刷面を合わせてラ
ッピング加工したことを特徴とした高い意匠性を有する
化粧部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28147391A JP2658685B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高い意匠性を有する化粧部材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP28147391A JP2658685B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高い意匠性を有する化粧部材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05116250A JPH05116250A (ja) | 1993-05-14 |
JP2658685B2 true JP2658685B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=17639678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28147391A Expired - Lifetime JP2658685B2 (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 高い意匠性を有する化粧部材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658685B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101761212A (zh) * | 2010-02-24 | 2010-06-30 | 常州市东家装饰材料有限公司 | 塑木复合地板 |
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CN106836719A (zh) * | 2017-04-10 | 2017-06-13 | 吉林爱尔得板材科技有限公司 | 石化木防水复合地板 |
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1991
- 1991-10-28 JP JP28147391A patent/JP2658685B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH05116250A (ja) | 1993-05-14 |
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