JP2648870B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は難燃性樹脂組成物に関する。更に詳しくは、
例えば、UL94V−0またはV−1などの垂直難燃試験に
合格することが可能な高難燃性を備えるとともに、柔軟
で機械的強度、電気的特性、耐熱性に優れ、良好な押出
外観を示す難燃性樹脂組成物に関する。
例えば、UL94V−0またはV−1などの垂直難燃試験に
合格することが可能な高難燃性を備えるとともに、柔軟
で機械的強度、電気的特性、耐熱性に優れ、良好な押出
外観を示す難燃性樹脂組成物に関する。
(従来の技術) 近来、電気機器の安全性の向上のため、電気特性の優
れたポリオレフィン樹脂に高度の難燃性を付与する技術
が進歩している。例えば、特開昭53−60944号公報には
ポリエチレン系重合体に含塩素難燃剤と含臭素難燃剤と
の特定比率の混合物に、更に三酸化アンチモンを組み合
せた難燃剤を使用することにより高度の難燃性を得たポ
リオレフィン組成物が示されている。また特開昭56−13
6832号公報にはエチレン−アクリル酸アルキル共重合体
にハロゲン化難燃剤と三酸化アンチモンと水酸化マグネ
シウムの特定量を組み合せた難燃性ポリオレフィン組成
物が示されている。
れたポリオレフィン樹脂に高度の難燃性を付与する技術
が進歩している。例えば、特開昭53−60944号公報には
ポリエチレン系重合体に含塩素難燃剤と含臭素難燃剤と
の特定比率の混合物に、更に三酸化アンチモンを組み合
せた難燃剤を使用することにより高度の難燃性を得たポ
リオレフィン組成物が示されている。また特開昭56−13
6832号公報にはエチレン−アクリル酸アルキル共重合体
にハロゲン化難燃剤と三酸化アンチモンと水酸化マグネ
シウムの特定量を組み合せた難燃性ポリオレフィン組成
物が示されている。
また一方では機器のコンパクト化、部品の高密度実装
の為に、より配線作業のし易い柔軟性のある難燃性ポリ
オレフィン樹脂も必要となっている。例えば特開昭53−
115081号公報にはエチレンプロピレン系エラストマー10
0重量部に対しエチレン酢酸ビニル共重合体1〜50重量
部を酢酸ビニル基含量が0.1〜10重量%になるように配
合し更に難燃剤を配合してなるコイルロ出線用難燃性ゴ
ム絶縁電線に好適な組成物が示されている。特開昭62−
184042号公報にはエチレン酢酸ビニル共重合体又はエチ
レン−エチルアクリレート共重合体に対してエチレンプ
ロピレンジエン系共重合体と特定の老化防止剤と難燃剤
とからなる柔軟性などに優れた難燃耐熱性樹脂組成物が
示されている。
の為に、より配線作業のし易い柔軟性のある難燃性ポリ
オレフィン樹脂も必要となっている。例えば特開昭53−
115081号公報にはエチレンプロピレン系エラストマー10
0重量部に対しエチレン酢酸ビニル共重合体1〜50重量
部を酢酸ビニル基含量が0.1〜10重量%になるように配
合し更に難燃剤を配合してなるコイルロ出線用難燃性ゴ
ム絶縁電線に好適な組成物が示されている。特開昭62−
184042号公報にはエチレン酢酸ビニル共重合体又はエチ
レン−エチルアクリレート共重合体に対してエチレンプ
ロピレンジエン系共重合体と特定の老化防止剤と難燃剤
とからなる柔軟性などに優れた難燃耐熱性樹脂組成物が
示されている。
(本発明が解決しようとする課題) 難燃性ポリオレフィン組成物を導体上に押出し架橋
し、機器内配線用難燃性架橋ポリオレフィン電線とした
場合、柔軟性,外観とともに難燃性,耐熱性,機械的強
度,電気的性質の高度なバランスが必要となる。ところ
が従来の技術の範囲内では、難燃性に優れた組成物(特
開昭53−60944号または特開昭56−136832号)であって
も柔軟性に劣っていたり、逆に柔軟性に優れた組成物
(特開昭53−115081号または特開昭62−184042号)であ
っても難燃性に劣っていたり、更に難燃性及び柔軟性に
優れた組成物(上記特許を組み合せた組成物)であって
も機械的強度が劣っているなど、各特性のバランスが悪
く、機器内配線用ポリオレフィン電線の絶縁層またはシ
ースとして満足できるものがなかった。つまり従来の技
術の範囲内ではベースのポリオレフィン樹脂自体も不充
分であるし、難燃剤も不充分であるので、ポリオレフィ
ン樹脂に関してはよりよい組合せを、難燃剤に関しては
より少量で効果のあるものを見出さなければならなかっ
た。
し、機器内配線用難燃性架橋ポリオレフィン電線とした
場合、柔軟性,外観とともに難燃性,耐熱性,機械的強
度,電気的性質の高度なバランスが必要となる。ところ
が従来の技術の範囲内では、難燃性に優れた組成物(特
開昭53−60944号または特開昭56−136832号)であって
も柔軟性に劣っていたり、逆に柔軟性に優れた組成物
(特開昭53−115081号または特開昭62−184042号)であ
っても難燃性に劣っていたり、更に難燃性及び柔軟性に
優れた組成物(上記特許を組み合せた組成物)であって
も機械的強度が劣っているなど、各特性のバランスが悪
く、機器内配線用ポリオレフィン電線の絶縁層またはシ
ースとして満足できるものがなかった。つまり従来の技
術の範囲内ではベースのポリオレフィン樹脂自体も不充
分であるし、難燃剤も不充分であるので、ポリオレフィ
ン樹脂に関してはよりよい組合せを、難燃剤に関しては
より少量で効果のあるものを見出さなければならなかっ
た。
(課題を解決するための手段) かかる事情に鑑がみ、本発明者らは柔軟で機械的強
度,電気的特性に優れ,しかも高難燃性で、押出成形時
に良好な肌を与える特性のバランスのとれた組成物を鋭
意検討した結果、本発明に至った。
度,電気的特性に優れ,しかも高難燃性で、押出成形時
に良好な肌を与える特性のバランスのとれた組成物を鋭
意検討した結果、本発明に至った。
すなわち本発明による難燃性樹脂組成物は、酢酸ビニ
ル成分を7以上25重量%以下含むエチレン酢酸ビニル共
重合体と、ムーニー粘土(ML1+4,100℃)70以下のエチ
レンプロピレン系エラストマーを主体とし、混合物中の
酢酸ビニル成分が6以上15重量%以下となるように混合
してなるポリオレフィン混合物100重量部と、ハロゲン
系有機難燃剤15以上40重量部以下、水酸化マグネシウム
10以上60重量部以下、及び難燃助剤として三酸化アンチ
モン及び亜鉛化合物15以上40重量部以下、を少なくとも
含有することを特徴としている。
ル成分を7以上25重量%以下含むエチレン酢酸ビニル共
重合体と、ムーニー粘土(ML1+4,100℃)70以下のエチ
レンプロピレン系エラストマーを主体とし、混合物中の
酢酸ビニル成分が6以上15重量%以下となるように混合
してなるポリオレフィン混合物100重量部と、ハロゲン
系有機難燃剤15以上40重量部以下、水酸化マグネシウム
10以上60重量部以下、及び難燃助剤として三酸化アンチ
モン及び亜鉛化合物15以上40重量部以下、を少なくとも
含有することを特徴としている。
本発明の前記ポリオレフィン混合物は、エチレン酢酸
ビニル共重合体とエチレンプロピレン系エラストマーを
主体とし、混合物中の酢酸ビニル成分は6重量%以上15
重量%以下である。
ビニル共重合体とエチレンプロピレン系エラストマーを
主体とし、混合物中の酢酸ビニル成分は6重量%以上15
重量%以下である。
6重量%未満では少量の難燃剤で高度の難燃性を得難
く、15重量%を超えると本発明の難燃性組成物では絶縁
抵抗が低くなりまた、耐熱性も低下する。
く、15重量%を超えると本発明の難燃性組成物では絶縁
抵抗が低くなりまた、耐熱性も低下する。
本発明のエチレン−酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル
成分を7重量%以上25重量%以下含むものが用いられ
る。
成分を7重量%以上25重量%以下含むものが用いられ
る。
7重量%未満では柔軟性,難燃性は不充分で、25重量
%を超えると絶縁抵抗が低くなり電気絶縁材として不適
当である。酢酸ビニル成分は特に本発明の難燃剤との作
用において灰化,炭化など高度な難燃性を得るための現
象の発現に大きく関与しているものと考えられる。
%を超えると絶縁抵抗が低くなり電気絶縁材として不適
当である。酢酸ビニル成分は特に本発明の難燃剤との作
用において灰化,炭化など高度な難燃性を得るための現
象の発現に大きく関与しているものと考えられる。
本発明のエチレンプロピレン系エラストマーはエチレ
ンプロピレン2元共重合体でも、エチレンプロピレンジ
エン3元共重合体でも良い。そのムーニー粘土(ML1+4,
100℃)は70以下の比較的低ムーニー粘度のものでエチ
レン‐酢酸ビニル重合体の3倍以下0.6倍以上であるこ
とが好ましい。3倍を超える粘度では特に外観が悪くな
り、0.6倍未満の粘度では特に機械的強度を下げてしま
うので好ましくない。
ンプロピレン2元共重合体でも、エチレンプロピレンジ
エン3元共重合体でも良い。そのムーニー粘土(ML1+4,
100℃)は70以下の比較的低ムーニー粘度のものでエチ
レン‐酢酸ビニル重合体の3倍以下0.6倍以上であるこ
とが好ましい。3倍を超える粘度では特に外観が悪くな
り、0.6倍未満の粘度では特に機械的強度を下げてしま
うので好ましくない。
エチレンプロピレン系エラストマーは組成物に柔軟性
と良好な電気的性質を付与できるが、一般に押出外観,
難燃性,機械的強度を悪化させる。しかし本発明の難燃
剤,エチレン酢酸ビニル共重合体と組み合せ、しかも上
記のような特定粘度のものを用いれば、このような欠点
は見られなくなる。本発明のポリオレフィン混合物では
上記の2つの主成分の他に,ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン−エチルアクリレート共重合体,エチレ
ン−メチルアクリレート共重合体,エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体を好ましくは、ポリオレフィン混
合物の20重量%を超えない範囲で混合でき、エチレン酢
酸ビニル共重合体とエチレンプロピレン系エラストマー
との混合比はエチレン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビ
ニル含量を決定すればおのずとある範囲内で決定する
が、エチレンプロピレン系エラストマーの柔軟性改良効
果を考えれば好ましくはポリオレフィン混合物全体の10
重量%以上は用いられるべきである。
と良好な電気的性質を付与できるが、一般に押出外観,
難燃性,機械的強度を悪化させる。しかし本発明の難燃
剤,エチレン酢酸ビニル共重合体と組み合せ、しかも上
記のような特定粘度のものを用いれば、このような欠点
は見られなくなる。本発明のポリオレフィン混合物では
上記の2つの主成分の他に,ポリエチレン,ポリプロピ
レン,エチレン−エチルアクリレート共重合体,エチレ
ン−メチルアクリレート共重合体,エチレン−メチルメ
タクリレート共重合体を好ましくは、ポリオレフィン混
合物の20重量%を超えない範囲で混合でき、エチレン酢
酸ビニル共重合体とエチレンプロピレン系エラストマー
との混合比はエチレン−酢酸ビニル共重合体中の酢酸ビ
ニル含量を決定すればおのずとある範囲内で決定する
が、エチレンプロピレン系エラストマーの柔軟性改良効
果を考えれば好ましくはポリオレフィン混合物全体の10
重量%以上は用いられるべきである。
本発明のハロゲン系有機難燃剤としては、一般に市販
されているものがそのまま用いられ、パークロルペンタ
シクロデカン,ドデカクロロオクタヒドロジメタノジベ
ンゾシクロオクテン,ドデカクロロオクタヒドロジメタ
ノジベンゾフランの塩素系有機難燃剤,デカブロモフェ
ノキシベンゼン,テトラデカブロモp−フェノキシジフ
ェニルエーテル,ヘキサブロムシクロドデカンの臭素系
有機難燃剤が用いられ、好ましくは、比較的少量で高い
難燃効果を得られる臭素系有機難燃剤が用いられる。使
用量としては、ポリオレフィン混合物100重量部に対し
て、15重量部以上40重量部以下である。15重量部未満で
は難燃性が不充分であり、40重量部を超えると機械的強
度の低下,ブルーミング現象などがおこり好ましくない
うえにコストアップにもなる。
されているものがそのまま用いられ、パークロルペンタ
シクロデカン,ドデカクロロオクタヒドロジメタノジベ
ンゾシクロオクテン,ドデカクロロオクタヒドロジメタ
ノジベンゾフランの塩素系有機難燃剤,デカブロモフェ
ノキシベンゼン,テトラデカブロモp−フェノキシジフ
ェニルエーテル,ヘキサブロムシクロドデカンの臭素系
有機難燃剤が用いられ、好ましくは、比較的少量で高い
難燃効果を得られる臭素系有機難燃剤が用いられる。使
用量としては、ポリオレフィン混合物100重量部に対し
て、15重量部以上40重量部以下である。15重量部未満で
は難燃性が不充分であり、40重量部を超えると機械的強
度の低下,ブルーミング現象などがおこり好ましくない
うえにコストアップにもなる。
本発明で用いられる水酸化マグネシウムは市販品の粉
末状のものをそのまま用いることができ、使用量として
は、ポリオレフィン混合物100重量部に対して、10重量
部以上60重量部以下である。10重量部未満では難燃性が
充分でなく、60重量部を超えると機械的強度の低下,電
気絶縁物として絶縁抵抗が低下し好ましくない。
末状のものをそのまま用いることができ、使用量として
は、ポリオレフィン混合物100重量部に対して、10重量
部以上60重量部以下である。10重量部未満では難燃性が
充分でなく、60重量部を超えると機械的強度の低下,電
気絶縁物として絶縁抵抗が低下し好ましくない。
また水酸化マグネシウムに適当な表面処理をほどこし
ても良い。
ても良い。
本発明の難燃助剤は金属酸化物及び/または金属酸化
物の鉱酸塩である。金属酸化物としては亜鉛,アンチモ
ン,ビスマス,鉄,チタン,などの金属の酸化物が用い
られ、好ましくは酸化亜鉛,三酸化アンチモンが用いら
れる。金属酸化物の鉱酸塩としてはホウ酸亜鉛,3塩基性
硫酸鉛などが用いられ、好ましくはホウ酸亜鉛が用いら
れる。これら難燃助剤は一種または二種以上組み合わせ
て使用されるが、特に好ましい難燃助剤は、三酸化アン
チモンと亜鉛化合物の組み合わせ、具体的には、三酸化
アンチモンと酸化亜鉛の組み合わせ、三酸化アンチモン
とホウ酸亜鉛の組み合わせである。使用量の好ましい組
み合わせとしては、ポリオレフィン混合物100重量部に
対して、三酸化アンチモンを10重量部以上20重量部以下
用い、酸化亜鉛及び/又はホウ酸亜鉛を5重量部以上30
重量部以下用いた組み合わせである。これらは、難燃助
剤全体での使用量がポリオレフィン混合物100重量部に
対して、15重量部以上40重量部以下となる範囲内で適宜
に組み合わせて使用すれば良い。15重量部未満では難燃
効果が充分でなく、40重量部を超えると機械的強度の低
下とコストアップにつながる。
物の鉱酸塩である。金属酸化物としては亜鉛,アンチモ
ン,ビスマス,鉄,チタン,などの金属の酸化物が用い
られ、好ましくは酸化亜鉛,三酸化アンチモンが用いら
れる。金属酸化物の鉱酸塩としてはホウ酸亜鉛,3塩基性
硫酸鉛などが用いられ、好ましくはホウ酸亜鉛が用いら
れる。これら難燃助剤は一種または二種以上組み合わせ
て使用されるが、特に好ましい難燃助剤は、三酸化アン
チモンと亜鉛化合物の組み合わせ、具体的には、三酸化
アンチモンと酸化亜鉛の組み合わせ、三酸化アンチモン
とホウ酸亜鉛の組み合わせである。使用量の好ましい組
み合わせとしては、ポリオレフィン混合物100重量部に
対して、三酸化アンチモンを10重量部以上20重量部以下
用い、酸化亜鉛及び/又はホウ酸亜鉛を5重量部以上30
重量部以下用いた組み合わせである。これらは、難燃助
剤全体での使用量がポリオレフィン混合物100重量部に
対して、15重量部以上40重量部以下となる範囲内で適宜
に組み合わせて使用すれば良い。15重量部未満では難燃
効果が充分でなく、40重量部を超えると機械的強度の低
下とコストアップにつながる。
本発明のハロゲン系有機難燃剤、水酸化マグネシウム
及び難燃助剤の組合せからなる難燃剤はポリオレフィン
混合物100重量部に対して、機械的強度,外観などをよ
り向上させるためと、また一般に難燃剤は高価であるた
めコスト面からもなるべく少量用いることが好ましく、
特に好ましくは110重量部以下である。
及び難燃助剤の組合せからなる難燃剤はポリオレフィン
混合物100重量部に対して、機械的強度,外観などをよ
り向上させるためと、また一般に難燃剤は高価であるた
めコスト面からもなるべく少量用いることが好ましく、
特に好ましくは110重量部以下である。
本発明の難燃性樹脂組成物には公知のヒンダードフェ
ノール系,イオウ系,リン系,ベンゾトリアゾール系,
アミン系,ベンゾチアゾール系,ベンゾイミダゾール
系,ヒンダードアミン系などの公知の安定剤を必要に応
じて配合できる。
ノール系,イオウ系,リン系,ベンゾトリアゾール系,
アミン系,ベンゾチアゾール系,ベンゾイミダゾール
系,ヒンダードアミン系などの公知の安定剤を必要に応
じて配合できる。
またケイ酸マグネシウム系,ケイ酸アルミニウム系,
無水ケイ酸系,金属炭酸塩類などの充填剤も必要に応じ
て配合でき、顔料,染料なども必要に応じて配合でき
る。その他、電気絶縁性を向上させるため、または組成
物の金属に対する粘着性を低下させるために、長鎖脂肪
酸金属塩,SEPラバー,シリコーンゴムなどを混合しても
良い。更に、本発明の組成物を架橋して電気絶縁物とし
て使用するために、公知のラジカル発生剤,多官能エチ
レン性不飽和単量体などを混合することができる。
無水ケイ酸系,金属炭酸塩類などの充填剤も必要に応じ
て配合でき、顔料,染料なども必要に応じて配合でき
る。その他、電気絶縁性を向上させるため、または組成
物の金属に対する粘着性を低下させるために、長鎖脂肪
酸金属塩,SEPラバー,シリコーンゴムなどを混合しても
良い。更に、本発明の組成物を架橋して電気絶縁物とし
て使用するために、公知のラジカル発生剤,多官能エチ
レン性不飽和単量体などを混合することができる。
(実施例) 以下の実施例で使用した材料の特性を表−1に示し
た。一般的に実施は下記の方法によった。2の加圧型
ニーダーに表−2,表−3,表−4に示す部数のポリオレフ
ィンを投入させた後、表−2,表−3,表−4に示す部数の
老化防止剤を投入して1分間混練した。次に充填剤,難
燃剤を投入して10分間混練した。
た。一般的に実施は下記の方法によった。2の加圧型
ニーダーに表−2,表−3,表−4に示す部数のポリオレフ
ィンを投入させた後、表−2,表−3,表−4に示す部数の
老化防止剤を投入して1分間混練した。次に充填剤,難
燃剤を投入して10分間混練した。
本発明の組成物は以上の操作で得られるが、架橋ポリ
オレフィン電線用組成物として評価するため更に以下の
操作を行なった。
オレフィン電線用組成物として評価するため更に以下の
操作を行なった。
電子線架橋にて評価する場合はトリアリルイソシアヌ
レートをポリオレフィン混合物100重量部に対し3重量
部更にニーダー中に投入し、1分間混練した。化学架橋
にて評価する場合はトリアリルイソシアヌレートを3重
量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキシンを4重量部投入して1分間混練した。
レートをポリオレフィン混合物100重量部に対し3重量
部更にニーダー中に投入し、1分間混練した。化学架橋
にて評価する場合はトリアリルイソシアヌレートを3重
量部、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキシンを4重量部投入して1分間混練した。
電子線架橋は約0.8mm厚のシート状に成形した後20Mra
dの線量で行ない、化学架橋は190℃で10分間加熱して行
なった。引張強度は約25℃で500mm/minの速度で評価
し、耐熱性は158℃168時間熱老化後の破断点伸び残率で
示した。外観は各組成物を用いて電線被覆を行ない、目
視で外観の良いものから5,4,3,2,1と点数をつけた。難
燃性は架橋シート(0.8mm厚)でUL94垂直難燃試験方法
で評価した。耐ワニス試験はAWG#20の芯線に各組成物
を0.8mm厚に被覆した電線を試料とし、CSA C22.2 No.
116 CL1251に規定された試験方法にて行なった。
dの線量で行ない、化学架橋は190℃で10分間加熱して行
なった。引張強度は約25℃で500mm/minの速度で評価
し、耐熱性は158℃168時間熱老化後の破断点伸び残率で
示した。外観は各組成物を用いて電線被覆を行ない、目
視で外観の良いものから5,4,3,2,1と点数をつけた。難
燃性は架橋シート(0.8mm厚)でUL94垂直難燃試験方法
で評価した。耐ワニス試験はAWG#20の芯線に各組成物
を0.8mm厚に被覆した電線を試料とし、CSA C22.2 No.
116 CL1251に規定された試験方法にて行なった。
実施例及び比較例の配合と各特性は同表内に併記し、
配合薬品の数量は総て重量部で示した。尚、各特性は次
の試験方法によるものである。
配合薬品の数量は総て重量部で示した。尚、各特性は次
の試験方法によるものである。
・引張強度 JIS C 3005 ・伸び JIS C 3005 ・引張弾性率 ASTM D−638 ・難燃性 UL 94 ・体積固有抵抗 JIS K 6911 ・耐熱性 JIS C 3005 ・耐ワニス性 CSA C22.2 No.116 *酢酸ビニル含有量はJIS K 6730にて測定した。
評価結果は電子線架橋によっても化学架橋によって
も、絶縁抵抗が化学架橋による場合約半分になることを
除いてはほぼ同値であったので、化学架橋の場合のみを
示した。
も、絶縁抵抗が化学架橋による場合約半分になることを
除いてはほぼ同値であったので、化学架橋の場合のみを
示した。
実施例を見て判る通り、本発明の範囲内であれば、引
張強度1.3kg/mm2以上,伸び350%以上,外観4以上,引
張弾性率25kg/mm2以下,難燃性94V−0または94V−1,体
積固有抵抗5×1014Ω・cm以上,耐熱性85%以上と良好
な特性バランスを得られるが、比較例に示されるような
従来の技術または本発明の範囲外のものは、上記のいず
れか1つ又はそれ以上が不充分となりバランスが取れな
い。
張強度1.3kg/mm2以上,伸び350%以上,外観4以上,引
張弾性率25kg/mm2以下,難燃性94V−0または94V−1,体
積固有抵抗5×1014Ω・cm以上,耐熱性85%以上と良好
な特性バランスを得られるが、比較例に示されるような
従来の技術または本発明の範囲外のものは、上記のいず
れか1つ又はそれ以上が不充分となりバランスが取れな
い。
(発明の効果) 本発明によれば柔軟で,機械強度,難燃性,耐熱性に
優れ、良好な押出外観を示す組成物が得られる。この組
成物は1mm以下の厚みでの垂直難燃試験においてもUL94V
−0相当の難燃性を示し、しかも充分な機械的強度と電
気絶縁性能も示す。この組成物を銅線上に押出した後、
電子線照射によるか又はラジカル発生剤によって架橋し
て得られる架橋ポリオレフィン電線は、良好な外観と強
度と難燃性と耐熱性の高度なバランスを示し、また柔軟
であることから機器内配線用電線として加工性,組み付
け作業性の面から特に好ましいものである。更にその他
の効果としてCSA C22.2 No.116 CL 1251に規定されて
いるような耐ワニス試験においても良好な結果が得られ
る。
優れ、良好な押出外観を示す組成物が得られる。この組
成物は1mm以下の厚みでの垂直難燃試験においてもUL94V
−0相当の難燃性を示し、しかも充分な機械的強度と電
気絶縁性能も示す。この組成物を銅線上に押出した後、
電子線照射によるか又はラジカル発生剤によって架橋し
て得られる架橋ポリオレフィン電線は、良好な外観と強
度と難燃性と耐熱性の高度なバランスを示し、また柔軟
であることから機器内配線用電線として加工性,組み付
け作業性の面から特に好ましいものである。更にその他
の効果としてCSA C22.2 No.116 CL 1251に規定されて
いるような耐ワニス試験においても良好な結果が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08K 13/02 3:22 3:10 5:02) (56)参考文献 特開 昭62−225541(JP,A) 特開 昭62−184042(JP,A) 特開 昭61−183335(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】酢酸ビニル成分を7以上25重量%以下含む
エチレン酢酸ビニル共重合体と、ムーニー粘度(ML1+4,
100℃)70以下のエチレンプロピレン系エラストマーを
主体とし、混合物中の酢酸ビニル成分が6以上15重量%
以下となるように混合してなるポリオレフィン混合物10
0重量部と、ハロゲン系有機難燃剤15以上40重量部以
下、水酸化マグネシウム10以上60重量部以下、及び難燃
助剤として三酸化アンチモン及び亜鉛化合物15以上40重
量部以下、を少なくとも含有することを特徴とする難燃
性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63157644A JP2648870B2 (ja) | 1988-06-25 | 1988-06-25 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63157644A JP2648870B2 (ja) | 1988-06-25 | 1988-06-25 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH026546A JPH026546A (ja) | 1990-01-10 |
JP2648870B2 true JP2648870B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=15654230
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63157644A Expired - Fee Related JP2648870B2 (ja) | 1988-06-25 | 1988-06-25 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2648870B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH066652B2 (ja) * | 1985-02-09 | 1994-01-26 | 三菱電線工業株式会社 | 難燃性樹脂組成物 |
JPH0613624B2 (ja) * | 1986-03-28 | 1994-02-23 | 日本石油化学株式会社 | 自消性ポリオレフイン組成物 |
JPS62184042A (ja) * | 1986-02-08 | 1987-08-12 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 難燃性樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-06-25 JP JP63157644A patent/JP2648870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH026546A (ja) | 1990-01-10 |
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