JP2646101B2 - 燃料改質装置 - Google Patents
燃料改質装置Info
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- JP2646101B2 JP2646101B2 JP63004533A JP453388A JP2646101B2 JP 2646101 B2 JP2646101 B2 JP 2646101B2 JP 63004533 A JP63004533 A JP 63004533A JP 453388 A JP453388 A JP 453388A JP 2646101 B2 JP2646101 B2 JP 2646101B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルコール類や炭化水素系燃料を水蒸気改
質して水素を生成する燃料改質装置に係わり、特に、燃
料電池システム及び水素製造装置に好適な燃料改質装置
に関する。
質して水素を生成する燃料改質装置に係わり、特に、燃
料電池システム及び水素製造装置に好適な燃料改質装置
に関する。
従来の燃料改質装置は、特開60−264302号に示される
如く、反応部には円筒状の反応管を使用し、改質触媒
は、反応管内部に充填されていた。さらに、改質触媒を
効率良く加熱するために、反応管内部にはスペーサが設
けられ、環状触媒層とすることで伝熱特性の改善を図っ
ていた。また、反応管を加熱するための伝熱部では、熱
源となる燃焼ガスを発生するバーナ燃焼室と燃焼ガスか
らの熱伝達を促進するため、燃焼ガス流路に伝熱粒子が
充填された伝熱層とすることや、燃焼ガスの温度低下に
合わせて流路を狭くすることにより伝熱効率の向上を図
っていた。
如く、反応部には円筒状の反応管を使用し、改質触媒
は、反応管内部に充填されていた。さらに、改質触媒を
効率良く加熱するために、反応管内部にはスペーサが設
けられ、環状触媒層とすることで伝熱特性の改善を図っ
ていた。また、反応管を加熱するための伝熱部では、熱
源となる燃焼ガスを発生するバーナ燃焼室と燃焼ガスか
らの熱伝達を促進するため、燃焼ガス流路に伝熱粒子が
充填された伝熱層とすることや、燃焼ガスの温度低下に
合わせて流路を狭くすることにより伝熱効率の向上を図
っていた。
また、特開昭59−217605号に示される如く、中央部に
CO転化触媒層が新しく設けている従来例も存在する。
CO転化触媒層が新しく設けている従来例も存在する。
上記従来技術による反応管タイプの改質装置では、構
造が比較的簡単であり、改質効率もある程度確保出来る
ため、小型化を指向する燃料電池等に使用されている。
しかし、高効率化を図るうえで、構造が複雑になる等の
問題点がある為、あまり改善がなされておらず、現在以
上の小型・コンパクト化への対応は困難であった。
造が比較的簡単であり、改質効率もある程度確保出来る
ため、小型化を指向する燃料電池等に使用されている。
しかし、高効率化を図るうえで、構造が複雑になる等の
問題点がある為、あまり改善がなされておらず、現在以
上の小型・コンパクト化への対応は困難であった。
本発明の目的は、改質反応の高効率化が可能で、さら
に小型・コンパクトな燃料改質装置を提供することにあ
る。
に小型・コンパクトな燃料改質装置を提供することにあ
る。
上記目的を達成するために本発明は、改質触媒が充填
されてなる第1のガス流通路と、該通路に原料ガスを供
給する原料ガス供給手段と、前記第1のガス流通路内の
原料ガスに熱量を付与する伝熱手段と、前記第1のガス
流通路内の原料ガスが改質された改質ガスを取り出す取
り出し手段とを備えてなる燃料改質装置において、前記
第1のガス流通路に隣接されて設けられ、内部にCO転化
触媒が充填されてなる第2のガス流通路と、前記第1の
ガス流通路から出たガスを当該第2のガス流通路に導く
ための改質ガス導入部とが設けられていると共に、前記
第2のガス流通路の前記改質ガス導入部側先端部に、伝
熱粒子が充填されてなることを特徴とする燃料改質装置
である。
されてなる第1のガス流通路と、該通路に原料ガスを供
給する原料ガス供給手段と、前記第1のガス流通路内の
原料ガスに熱量を付与する伝熱手段と、前記第1のガス
流通路内の原料ガスが改質された改質ガスを取り出す取
り出し手段とを備えてなる燃料改質装置において、前記
第1のガス流通路に隣接されて設けられ、内部にCO転化
触媒が充填されてなる第2のガス流通路と、前記第1の
ガス流通路から出たガスを当該第2のガス流通路に導く
ための改質ガス導入部とが設けられていると共に、前記
第2のガス流通路の前記改質ガス導入部側先端部に、伝
熱粒子が充填されてなることを特徴とする燃料改質装置
である。
上記本発明によれば、改質触媒が充填された第1のガ
ス流通路と、CO転化触媒が充填された第2のガス流通路
とが隣接されて設けられていると共に、前記第2のガス
流通路の前記改質ガス導入部側先端部に、伝熱粒子が充
填されてなるため、CO転化反応により発生する熱を第1
の通路内に充填された改質触媒層の改質反応熱として利
用することが出来る。
ス流通路と、CO転化触媒が充填された第2のガス流通路
とが隣接されて設けられていると共に、前記第2のガス
流通路の前記改質ガス導入部側先端部に、伝熱粒子が充
填されてなるため、CO転化反応により発生する熱を第1
の通路内に充填された改質触媒層の改質反応熱として利
用することが出来る。
改質反応は次式により示される。
CH4+2H2O→CO2+4H2(吸熱反応) 但し、800℃に於ける平衡反応では約15%のCOが発生
する。
する。
次に、CO転化反応は次式により示される。
CO+H2O→CO2+H2(発熱反応) CO転化触媒層を流れる改質ガスは徐々に反応を進めな
がら発熱及び顕熱を改質触媒層に与えており、かつ、改
質触媒層は、充填層となっているため、より熱伝達が促
進され、伝熱面積の縮減が可能となり高効率で小型・コ
ンパクトな燃料改質装置を提供出来る。
がら発熱及び顕熱を改質触媒層に与えており、かつ、改
質触媒層は、充填層となっているため、より熱伝達が促
進され、伝熱面積の縮減が可能となり高効率で小型・コ
ンパクトな燃料改質装置を提供出来る。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明す
る。
る。
第1図は本発明の一実施例の構成を示した縦断面図で
ある。第1図において、外管1と内管3とからなる2重
管が複数配置されている。外管1と内管3の間に環状部
には、改質触媒2が充填されて、改質触媒層14が構成さ
れている。前記内管3の内側にはCO転化触媒4が充填さ
れたCO転化触媒層15が設けられている。燃焼ガス流路と
なる前記外管1と胴5の内側には、断熱材6が設けられ
ている。この断熱材6と前記外管1との間には伝熱促進
を図るため耐熱性のアルミナ球を利用した伝熱粒子13が
充填された加熱層16が設けられ、伝熱効率を高めてい
る。熱源として必要な熱量を発生させるため、下部に燃
焼装置12が備えられている。燃焼装置としては、一般的
にはバーナが用いられているが、燃焼触媒を持ちた触媒
燃焼方式としても良い。
ある。第1図において、外管1と内管3とからなる2重
管が複数配置されている。外管1と内管3の間に環状部
には、改質触媒2が充填されて、改質触媒層14が構成さ
れている。前記内管3の内側にはCO転化触媒4が充填さ
れたCO転化触媒層15が設けられている。燃焼ガス流路と
なる前記外管1と胴5の内側には、断熱材6が設けられ
ている。この断熱材6と前記外管1との間には伝熱促進
を図るため耐熱性のアルミナ球を利用した伝熱粒子13が
充填された加熱層16が設けられ、伝熱効率を高めてい
る。熱源として必要な熱量を発生させるため、下部に燃
焼装置12が備えられている。燃焼装置としては、一般的
にはバーナが用いられているが、燃焼触媒を持ちた触媒
燃焼方式としても良い。
改質用の原料は、原料入口7を通って前記改質触媒層
14に供給される。前記改質触媒層14に供給された原料
は、改質反応を始め徐々に水素富化ガスに改質される。
改質反応は吸熱反応であるため、前記CO転化触媒層15を
流れる改質ガス及び前記加熱層16を流れる燃焼ガスより
吸熱が行なわれる。次に、改質反応の終了した改質ガス
は、前記CO転化触媒層15へ供給され、徐々にCO転化反応
を行い、改質ガス出口8より導き出される。改質ガス
は、改質反応中のガスである反応ガスより常に温度が高
く、また、CO転化反応は発熱反応であり、より多くの熱
を前記改質触媒層14へ供給できる。この時、改質ガスか
ら反応ガスへ移動する熱量をQとすれば Q=KAΔT ……(1) K:熱通過率 A:伝熱面積 ΔT:温度差 で表わされる。ここでAを一定と考えれば、CO転化反応
により改質ガス温度が高くなるのでΔT,Kが共に大きく
なり、従ってQが大きくなる。従来のCO転化触媒の設け
られていない改質装置に対する本発明の燃料改質装置の
Qは約1.2倍となり、燃焼量を減らすことが出来、高効
率化を達成出来る。また、Qを一定と考えればAを小さ
くすることが出来る。従来技術の反応管長さに対する本
発明の反応管長さは約0.9倍となり改質装置の小型化が
達成される。従って、小型・コンパクト化に合った改質
装置の選択が可能となる。
14に供給される。前記改質触媒層14に供給された原料
は、改質反応を始め徐々に水素富化ガスに改質される。
改質反応は吸熱反応であるため、前記CO転化触媒層15を
流れる改質ガス及び前記加熱層16を流れる燃焼ガスより
吸熱が行なわれる。次に、改質反応の終了した改質ガス
は、前記CO転化触媒層15へ供給され、徐々にCO転化反応
を行い、改質ガス出口8より導き出される。改質ガス
は、改質反応中のガスである反応ガスより常に温度が高
く、また、CO転化反応は発熱反応であり、より多くの熱
を前記改質触媒層14へ供給できる。この時、改質ガスか
ら反応ガスへ移動する熱量をQとすれば Q=KAΔT ……(1) K:熱通過率 A:伝熱面積 ΔT:温度差 で表わされる。ここでAを一定と考えれば、CO転化反応
により改質ガス温度が高くなるのでΔT,Kが共に大きく
なり、従ってQが大きくなる。従来のCO転化触媒の設け
られていない改質装置に対する本発明の燃料改質装置の
Qは約1.2倍となり、燃焼量を減らすことが出来、高効
率化を達成出来る。また、Qを一定と考えればAを小さ
くすることが出来る。従来技術の反応管長さに対する本
発明の反応管長さは約0.9倍となり改質装置の小型化が
達成される。従って、小型・コンパクト化に合った改質
装置の選択が可能となる。
一方、燃料は燃料入口9を通って前記燃焼装置12に供
給され、空気入口10を通って供給された空気により燃焼
する。燃焼ガスは前記加熱層16を通り、前記改質触媒層
14に熱を供給して燃焼ガス出口11より導き出される。
給され、空気入口10を通って供給された空気により燃焼
する。燃焼ガスは前記加熱層16を通り、前記改質触媒層
14に熱を供給して燃焼ガス出口11より導き出される。
上記本実施例において、改質触媒としては、例えば、
Ni系のものが用いられる。また、CO転化触媒としては、
Fe−Cr系のものを用いることができる。
Ni系のものが用いられる。また、CO転化触媒としては、
Fe−Cr系のものを用いることができる。
上記本実施例においては、二重管構造となっており、
CO転化触媒層の回りに改質触媒層が隣接して配置されて
いるために、熱効率がさらに向上する。なお、二重管の
内管と外管との間の隔壁は、波形、フィン状であっても
良い。
CO転化触媒層の回りに改質触媒層が隣接して配置されて
いるために、熱効率がさらに向上する。なお、二重管の
内管と外管との間の隔壁は、波形、フィン状であっても
良い。
第2図には、第1図に示した本発明の実施例及び従来
のCO転化触媒が設けられていない改質装置の温度分布及
び反応率の分布を表すグラフを示す。比較の為、反応管
先端部の燃焼温度30、原料入口温度28及び反応平衡温度
29を同一とした。
のCO転化触媒が設けられていない改質装置の温度分布及
び反応率の分布を表すグラフを示す。比較の為、反応管
先端部の燃焼温度30、原料入口温度28及び反応平衡温度
29を同一とした。
改質触媒層14に入った原料は反応率26,27に示す様急
激に反応を始めるため、反応ガス温度22,23は急激に温
度低下を伴う。上記本発明の一実施例装置における反応
ガス温度22が従来装置の反応ガス温度23に較べて高いの
は、本発明装置胃の燃焼ガス温度20及び改質ガス温度24
が従来装置の燃焼ガス温度21及び改質ガス温度25に比較
して高く、熱伝達が良いためである。反応ガス温度22,2
3は徐々に上昇し、反応平衡温度29に達する。この場
合、本発明装置の反応管長さは従来装置の反応管長さに
対して1割短くても良い。改質反応終了後の改質ガスは
反応ガスに熱を供給するため、徐々に温度降下する。本
発明装置の改質ガス温度24は、CO転化反応による発熱の
ため従来装置の改質ガス温度25に較べ温度降下が少な
い。燃焼ガス温度の温度降下が体さいことも、CO転化反
応における発熱を有効利用していることを意味する。
激に反応を始めるため、反応ガス温度22,23は急激に温
度低下を伴う。上記本発明の一実施例装置における反応
ガス温度22が従来装置の反応ガス温度23に較べて高いの
は、本発明装置胃の燃焼ガス温度20及び改質ガス温度24
が従来装置の燃焼ガス温度21及び改質ガス温度25に比較
して高く、熱伝達が良いためである。反応ガス温度22,2
3は徐々に上昇し、反応平衡温度29に達する。この場
合、本発明装置の反応管長さは従来装置の反応管長さに
対して1割短くても良い。改質反応終了後の改質ガスは
反応ガスに熱を供給するため、徐々に温度降下する。本
発明装置の改質ガス温度24は、CO転化反応による発熱の
ため従来装置の改質ガス温度25に較べ温度降下が少な
い。燃焼ガス温度の温度降下が体さいことも、CO転化反
応における発熱を有効利用していることを意味する。
本発明装置によれば、全体的に温度レベルが高くな
り、改質反応が促進されることとなる。さらに、前記内
管3内側に前記CO転化触媒4を充填したことにより燃料
改質装置出口改質ガスのCO濃度を下げることが出来、CO
転化装置(以下シフトコンバータと言う)内のCO転化触
媒量の削減が可能となり、シフトコンバータの小型化を
達成出来るうえ、例えば、燃料電池発電システムに利用
された場合、システム全体の小型化も可能となる。
り、改質反応が促進されることとなる。さらに、前記内
管3内側に前記CO転化触媒4を充填したことにより燃料
改質装置出口改質ガスのCO濃度を下げることが出来、CO
転化装置(以下シフトコンバータと言う)内のCO転化触
媒量の削減が可能となり、シフトコンバータの小型化を
達成出来るうえ、例えば、燃料電池発電システムに利用
された場合、システム全体の小型化も可能となる。
第3図にCO転化触媒4の耐熱温度が低い場合の本発明
の他の実施例の縦断面構成図を示す。
の他の実施例の縦断面構成図を示す。
原料ガス入口7から供給された原料は、改質触媒層14
に導かれ改質反応を行う。改質反応に要する熱量は加熱
層16を流れる燃焼ガス及び内管3内側を流れる改質ガス
によって与えられる。前記内管3内側の先端部には伝熱
粒子13Aが充填されており、前記伝熱粒子13Aの上にはCO
転化触媒4が充填されている。前記充填粒子13Aの充填
層高さはCO転化触媒4の耐熱温度により決まる。すなわ
ち、CO転化触媒の耐熱温度が低い場合は、伝熱粒子の充
填層高さを大きくする。現在のところ、CO転化触媒の耐
熱温度は、ほぼ600℃であり、伝熱粒子13Aが充填された
部分は、温度が高い(約800℃)ため、CO→CO2の反応が
進みにくい。このため、CO転化触媒ではなく伝熱粒子13
Aが充填されている。改質反応の終了した改質ガスは、
前記内管3内側の伝熱粒子層13Aを通りCO転化触媒4で
反応し、改質ガス出口8より導き出される。前記第1の
実施例と比較して、CO転化触媒量は少ないが、反応量は
触媒層出口温度により決められるので、本実施例のCO転
化触媒層15での発熱量も先の実施例と本質的には同じと
なる。
に導かれ改質反応を行う。改質反応に要する熱量は加熱
層16を流れる燃焼ガス及び内管3内側を流れる改質ガス
によって与えられる。前記内管3内側の先端部には伝熱
粒子13Aが充填されており、前記伝熱粒子13Aの上にはCO
転化触媒4が充填されている。前記充填粒子13Aの充填
層高さはCO転化触媒4の耐熱温度により決まる。すなわ
ち、CO転化触媒の耐熱温度が低い場合は、伝熱粒子の充
填層高さを大きくする。現在のところ、CO転化触媒の耐
熱温度は、ほぼ600℃であり、伝熱粒子13Aが充填された
部分は、温度が高い(約800℃)ため、CO→CO2の反応が
進みにくい。このため、CO転化触媒ではなく伝熱粒子13
Aが充填されている。改質反応の終了した改質ガスは、
前記内管3内側の伝熱粒子層13Aを通りCO転化触媒4で
反応し、改質ガス出口8より導き出される。前記第1の
実施例と比較して、CO転化触媒量は少ないが、反応量は
触媒層出口温度により決められるので、本実施例のCO転
化触媒層15での発熱量も先の実施例と本質的には同じと
なる。
本発明の他の実施例の斜視図を第4図に示す。さら
に、第5図に本実施例装置の縦断面図、第6図にその横
断面図を示す。
に、第5図に本実施例装置の縦断面図、第6図にその横
断面図を示す。
外筒31と内筒32との間に偶数個のらせん板18を配置
し、前記外筒31、前記内筒32及び前記らせん板18により
形成されるらせん状の空間部分に改質触媒2を一空間お
きに充填し、改質触媒層14を形成する。前記改質触媒層
14の両側には、高温ガス流路となる加熱層16を隣接して
おり、この加熱層16には高温ガスから前記改質触媒層14
への伝熱促進を図るため伝熱粒子13が充填されている。
また、熱源として必要な熱量を発生させるため、前記加
熱層16の燃料・空気入口に燃焼触媒19を充填している。
前記改質触媒2、前記燃焼触媒19及び前記伝熱粒子13
は、セラミック製のハニカム状支持板により固定してい
る。前記内筒32の内側にはCO転化触媒が充填され、CO転
化触媒層15と成る。原料は原料入口7を通って前記改質
触媒層14に供給される。前記改質触媒層14に入った原料
は、前記らせん板18を介して前記加熱層16を通過する高
温ガス及び前記内筒32を介して改質ガスから熱を受け、
改質反応の進行と共に水素富化な改質ガスとなる。生成
した改質ガスは前記内筒32に集められCO転化触媒層15に
供給され、反応ガスに熱を奪われることによりCO転化反
応が促進され、COの少ない改質ガスとなり改質ガス出口
8より取り出される。一方、反応ガスの加熱源となる高
温ガスは、前記加熱層16の燃料・空気入口に充填した前
記燃焼触媒19で燃料を燃やすことにより得られる。発生
した高温燃焼ガスは、前記加熱層16を通ることにより前
記らせん板18を介して前記改質触媒層14に熱を与える。
これは、前記伝熱粒子13の存在により、対流、伝導・輻
射の伝熱係態が有効に作用して行なわれる。前記改質触
媒層14を加熱した高温ガスは温度で降下し、排ガスとし
て、排気管より排気される。本実施例ではCO転化反応に
よる発熱を有効に利用出来るので燃料の削減が可能とな
り、構造上デッドスペースが無くなり、大幅な小型化が
達成出来、体積は約1/4とすることが可能となる。ま
た、改質触媒は、らせん状に保持されるため、触媒自体
の重量による破壊を防止できる。
し、前記外筒31、前記内筒32及び前記らせん板18により
形成されるらせん状の空間部分に改質触媒2を一空間お
きに充填し、改質触媒層14を形成する。前記改質触媒層
14の両側には、高温ガス流路となる加熱層16を隣接して
おり、この加熱層16には高温ガスから前記改質触媒層14
への伝熱促進を図るため伝熱粒子13が充填されている。
また、熱源として必要な熱量を発生させるため、前記加
熱層16の燃料・空気入口に燃焼触媒19を充填している。
前記改質触媒2、前記燃焼触媒19及び前記伝熱粒子13
は、セラミック製のハニカム状支持板により固定してい
る。前記内筒32の内側にはCO転化触媒が充填され、CO転
化触媒層15と成る。原料は原料入口7を通って前記改質
触媒層14に供給される。前記改質触媒層14に入った原料
は、前記らせん板18を介して前記加熱層16を通過する高
温ガス及び前記内筒32を介して改質ガスから熱を受け、
改質反応の進行と共に水素富化な改質ガスとなる。生成
した改質ガスは前記内筒32に集められCO転化触媒層15に
供給され、反応ガスに熱を奪われることによりCO転化反
応が促進され、COの少ない改質ガスとなり改質ガス出口
8より取り出される。一方、反応ガスの加熱源となる高
温ガスは、前記加熱層16の燃料・空気入口に充填した前
記燃焼触媒19で燃料を燃やすことにより得られる。発生
した高温燃焼ガスは、前記加熱層16を通ることにより前
記らせん板18を介して前記改質触媒層14に熱を与える。
これは、前記伝熱粒子13の存在により、対流、伝導・輻
射の伝熱係態が有効に作用して行なわれる。前記改質触
媒層14を加熱した高温ガスは温度で降下し、排ガスとし
て、排気管より排気される。本実施例ではCO転化反応に
よる発熱を有効に利用出来るので燃料の削減が可能とな
り、構造上デッドスペースが無くなり、大幅な小型化が
達成出来、体積は約1/4とすることが可能となる。ま
た、改質触媒は、らせん状に保持されるため、触媒自体
の重量による破壊を防止できる。
以上説明したように本発明によれば、改質触媒が充填
された第1のガス流通路と、CO転化触媒が充填された第
2のガス流通路とが隣接されて設けられていると共に、
前記第2のガス流通路の前記改質ガス導入部側先端部
に、伝熱粒子が充填されてなるため、温度差による伝熱
に加えて、CO→CO2転化反応による発熱を利用して改質
反応を行うことができる。したがって、熱伝達の向上に
よりその分装置の小型・コンパクト化が達成でき、か
つ、熱効率が向上し燃料の消費量を低減できる。
された第1のガス流通路と、CO転化触媒が充填された第
2のガス流通路とが隣接されて設けられていると共に、
前記第2のガス流通路の前記改質ガス導入部側先端部
に、伝熱粒子が充填されてなるため、温度差による伝熱
に加えて、CO→CO2転化反応による発熱を利用して改質
反応を行うことができる。したがって、熱伝達の向上に
よりその分装置の小型・コンパクト化が達成でき、か
つ、熱効率が向上し燃料の消費量を低減できる。
第1図は本発明の実施装置の縦断面図構成図、第2図
は、改質装置の温度分布及び反応率の比較のグラフ、第
3図または第4図は本発明の他の実施例の構成を示す一
部透視斜視図、第5図は第4図の実施例装置の縦断面構
成図、第6図は第4図の実施例装置の横断面構成図であ
る。 1……外管、2……改質触媒、3……内管、 4……CO転化触媒、5……胴、6……原料入口、 8……改質ガス、9……燃料入口、10……空気入口、 11……燃焼ガス出口、12……燃焼装置、 13……伝熱粒子、14……改質触媒層、 15……CO転化触媒層、16……加熱層、 17……燃料・空気入口、18……らせん板、 19……燃焼触媒、 20……本発明による燃焼ガス温度、 21……従来技術による燃焼ガス温度、 22……本発明による反応ガス温度、 23……従来技術による反応ガス温度、 24……本発明による改質ガス温度、 25……従来技術による改質ガス温度、 26……本発明による反応率、 27……従来技術による反応率、 28……原料入口温度、29……反応平衡温度、 30……燃焼温度、31……外筒、32……内筒。
は、改質装置の温度分布及び反応率の比較のグラフ、第
3図または第4図は本発明の他の実施例の構成を示す一
部透視斜視図、第5図は第4図の実施例装置の縦断面構
成図、第6図は第4図の実施例装置の横断面構成図であ
る。 1……外管、2……改質触媒、3……内管、 4……CO転化触媒、5……胴、6……原料入口、 8……改質ガス、9……燃料入口、10……空気入口、 11……燃焼ガス出口、12……燃焼装置、 13……伝熱粒子、14……改質触媒層、 15……CO転化触媒層、16……加熱層、 17……燃料・空気入口、18……らせん板、 19……燃焼触媒、 20……本発明による燃焼ガス温度、 21……従来技術による燃焼ガス温度、 22……本発明による反応ガス温度、 23……従来技術による反応ガス温度、 24……本発明による改質ガス温度、 25……従来技術による改質ガス温度、 26……本発明による反応率、 27……従来技術による反応率、 28……原料入口温度、29……反応平衡温度、 30……燃焼温度、31……外筒、32……内筒。
Claims (3)
- 【請求項1】改質触媒が充填されてなる第1のガス流通
路と、該通路に原料ガスを供給する原料ガス供給手段
と、前記第1のガス流通路内の原料ガスに熱量を付与す
る伝熱手段と、前記第1のガス流通路内の原料ガスが改
質された改質ガスを取り出す取り出し手段とを備えてな
る燃料改質装置において、前記第1のガス流通路に隣接
されて設けられ、内部にCO転化触媒が充填されてなる第
2のガス流通路と、前記第1のガス流通路から出たガス
を当該第2のガス流通路に導くための改質ガス導入部と
が設けられていると共に、前記第2のガス流通路の前記
改質ガス導入部側先端部に、伝熱粒子が充填されてなる
ことを特徴とする燃料改質装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記第1
のガス流通路と第2のガス流通路とは、二重管構造とか
ら構成され、当該二重管の内部にCO転化触媒が充填され
てなることを特徴とする燃料改質装置。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項におい
て、前記ガス流通路がらせん状に形成されてなることを
特徴とする燃料改質装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP63004533A JP2646101B2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 | 燃料改質装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63004533A JP2646101B2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 | 燃料改質装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01183401A JPH01183401A (ja) | 1989-07-21 |
JP2646101B2 true JP2646101B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=11586684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63004533A Expired - Lifetime JP2646101B2 (ja) | 1988-01-12 | 1988-01-12 | 燃料改質装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2646101B2 (ja) |
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-
1988
- 1988-01-12 JP JP63004533A patent/JP2646101B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH01183401A (ja) | 1989-07-21 |
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