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JP2637557B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP2637557B2
JP2637557B2 JP14621989A JP14621989A JP2637557B2 JP 2637557 B2 JP2637557 B2 JP 2637557B2 JP 14621989 A JP14621989 A JP 14621989A JP 14621989 A JP14621989 A JP 14621989A JP 2637557 B2 JP2637557 B2 JP 2637557B2
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雄一 橋本
隆 小山
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真感光体に関し、詳しくは接着層お
よびバリヤー層としての機能を有する中間層を導電性支
持体上に設けた電子写真感光体に関する。
〔従来の技術〕
一般に、カールソンタイプの電子写真感光体は、帯電
−露光を繰り返した時に一定の画像濃度と地汚れのない
画像を形成する上で、暗部電位と明部電位の安定性が重
要になっている。
このため感光層と支持体の間のバリヤー性、支持体表
面の欠陥,汚れ,付着物,傷等の被覆性のために、感光
層と導電性支持体の間にバリヤー層としての機能と接着
層としての機能を有する中間層を設けることが提案され
ている。
このような中間層としては、ポリアミド(特開昭46−
47344号公報、特開昭52−25638号公報記載)、ポリエス
テル(特開昭52−20836号公報、特開昭54−26738号公報
記載)、ポリウレタン(特開昭49−10044号公報、特開
昭53−89435号公報記載)、カゼイン(特開昭55−10355
6号公報記載)、ポリペプチド(特開昭53−48523号公報
記載)、ポリビニルアルコール(特開昭52−100240号公
報記載)、ポリビニルピロリドン(特開昭48−30936号
公報記載)、酢酸ビニル−エチレン共重合体(特開昭48
−26141号公報記載)、無水マレイン酸エステル重合体
(特開昭52−10138号公報記載)、ポリビニルブチラー
ル(特開昭57−90639号公報、特開昭58−106549号公報
記載)、4級アンモニウム塩含有重合体(特開昭51−12
6149号公報、特開昭56−60448号公報記載)、エチルセ
ルロース(特開昭55−143564号公報記載)などの樹脂を
用いることが知られている。
しかし、これらの材料を中間層として用いた感光体で
は、電位が温湿度環境の影響による変化を生じやすく、
高温多湿下のバリヤー機能低下で支持体側からキヤリヤ
ー注入により暗部電位が低下し、コピーした画像の濃度
が薄くなる欠点があった。
また、反転現象を行う電子写真方式のプリンターにこ
のような感光体を使用した場合には、高温多湿下で画像
にカブリを生じ易くなるといった問題があった。
特に、感光層が電荷発生層と電荷輸送層を順次積層し
た積層型電子写真感光体では電荷発生物質を高濃度に含
む電荷発生層が中間層上に接して位置するため、支持体
側からのキヤリヤー注入増加による電位低下がより起こ
り易く、中間層のバリヤー機能がわずかに低下しても反
転現象方式のプリンターなどではカブリが発生し易かっ
た。
さらに従来の材料を中間層として用いた感光体は繰り
返し使用した時、明部電位の上昇と暗部電位の変動を生
じ易く、特に中間層の抵抗の高くなる低温低湿の環境下
では中間層に電荷が残留するため明部電位の上昇が著し
く、連続して使用した場合に一定の画質を有するコピー
が得られないという欠点を有していた。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
本発明の目的は、温湿度環境の変化に対して安定した
暗部電位が得られる電子写真感光体を提供することにあ
る。
また、本発明の目的は繰り返し使用にさいしても明部
電位の上昇と暗部電位の変動を抑制した電子写真感光体
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明は、導電性支持体上に中間層を介して
感光層を有する電子写真感光体において、中間層がイソ
シアネート化合物と重量平均分子量の異なる複数成分か
ら成るポリエーテルポリオール化合物の重合体を含有
し、該ポリエーテルポリオール化合物が有する重量平均
分子量の最も小さいものと最も大きいものとの比が1.3
以上であることを特徴とする電子写真感光体である。
本発明では、ポリオール化合物とイソシアネート化合
物の重合体であるポリウレタンを生成する際、このポリ
オール化合物が上記条件を満たす重量平均分子量の異な
るポリオール成分を含むことで単一のポリオール化合物
を用いる場合に比べて、特に低温低湿下での抵抗増加が
抑えられ、支持体上への平滑な塗工膜の形成が可能とな
る。また、高温高湿下での暗部電位の低下が小さく、中
間層としてのバリヤ機能も充分なものが得られる。特に
ポリエーテルポリオール化合物における重量平均分子量
の最も小さいものと最も大きいものとの比が1.3以上が
電位の安定性に対して好ましい。
次に本発明で用いる中間層に含有される材料の具体例
を以下に示す。
本発明の中間層の原料として使用されるポリエーテル
ポリオール化合物としては、ポリ(オキシプロピレン)
グリコール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエ
チレン)グリコール、ポリ(オキシブチレン)グリコー
ル、ポリ(オキシテトラメチレン)グリコールなどのポ
リ(オキシアルキレン)グリコール類、ポリ(オキシプ
ロピン)トリオール、ポリ(オキシプロピン)ポリ(オ
キシエチレン)トリオール、ポリ(オキシブチル)トリ
オールなどのポリ(オキシアルキレン)トリオール類、
エチレンジアミン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、スクロース、スターチなどを開始剤としたポリ(オ
キシプロピレン)ポリオール、ポリ(オキシプロピレ
ン)ポリ(オキシエチレン)ポリオールなどのポリ(オ
キシアルキレン)ポリオールなどが挙げられる。
また中間層の原料として使用されるイソシアネート化
合物としては、トリレンジイソシアネート、メタキシリ
レンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネ
ート、ポリメチレンポリフエニルイソシアネートなどの
芳香族イソシアネート化合物、上記イソシアネートの水
添加物、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの樹脂族
イソシアネート化合物、およびこれらのイソシアネート
化合物のイソシアネート基をフエノール、ケトキシム、
芳香族第2級アミン、第3級アルコール、アミド、ラク
タム、複素環化合物、亜硫酸塩などでブロツクしたブロ
ツクイソシアネート化合物などが挙げられる。
また重合体の生成を促進する触媒として、ナフテン酸
マグネシウム、ナフテン酸コバルトなどのナフテン酸塩
類、ジブチルスズジラウレート、ジメチルスズジラウレ
ートなどのスズ化合物、N−メチルモルホリン、N,N,
N′,N′−テトラメチルポリメチレンジアミンなどのア
ミン化合物などを添加しても良い。触媒の添加量は重合
体に対し0.05〜5重量%である。
集合体原料中のイソシアネート基(NCO基)と水酸基
(OH基)の適正モル比については 1.0≦NCO基/OH基≦2.0 が望ましい。もしモル比が1.0より低い場合、感光体の
感度悪化を生じると共に高温高湿下では中間層のバリヤ
ー性の低下が起こりやすい。一方、モル比がこれより大
きい場合は塗膜の密着性が低下しやすい。
また、中間層に含まれるポリオール成分のうち、重合
体平均分子量比が1.3以上となるような成分の各々の割
合は、少なくとも20%以上であることが望ましい。
本発明における中間層は、厚さが0.1〜10.0μm、特
に0.5〜5.0μmが好適であり、浸漬コーテイング、スプ
レーコーテイング、ロールコーテイングなどの方法によ
り塗工される。
本発明の電子写真感光体の層構成を、第1図に示す。
本発明において感光層は電荷発生層3と電荷輸送層4
に機能分離した積層構造型でよく、または電荷発生物質
と電荷輸送物質を同一層に含有した単一層5でもよい。
電荷発生層3はスーダンレツド、ダイアンブルー、ジ
エナスグリーンBなどのアゾ顔料、アルゴールイエロ
ー、ピレンキノン、インダンスレンブリリアントバイオ
レツトRRPなどのキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリ
レン顔料、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔
料、インドフアーストオレンジトナーなどのビスベンゾ
イミダゾール顔料、銅フタロシアニンなどのフタロシア
ニン顔料、キナクリドン顔料などの電荷発生物質をポリ
ビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、アクリル樹脂、ポリビニルピロリドン、
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
スなどの結着剤樹脂に分散し、この分散液を本発明の下
引き層2の上に塗工することによって形成できる。この
ような電荷発生層の膜厚は0.5μm以下、好ましくは0.0
1μm〜2μmが適当である。
電荷発生層3の上に設ける電荷輸送層4は、主鎖また
は側鎖にアントセラン、ピレン、フエナントレン、コロ
ネンなどの多環芳香族化合物またはインドール、カルバ
ゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾー
ル、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾール、ピ
ラゾリン、チアジアゾール、トリアゾールなどの含窒素
環式化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物などの
電荷輸送物質を成膜性を有する樹脂に溶解させた塗工液
を用いて形成される。これは電荷輸送物質が一般的に低
分子量で、それ自身では成膜性に乏しいためである。
このような樹脂としてはポリエステル、ポリサルホ
ン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸エステル類、
ポリエチレンなどが挙げられる。
電荷輸送層の厚さは5μm〜40μm、好ましくは10μ
m〜25μmである。
また、電荷発生層3は電荷輸送層4の上に積層されて
いてもよい。
さらに本発明で用いる感光層としては前述したものの
他、ポリ−N−ビニルカルバゾールやポリビニルアント
セランなどの有機光導電性ポリマー層、セレン蒸着層、
セレン−テルル蒸着層あるいはアモルフアスシリコン層
などを挙げることができる。
本発明で用いる導電性支持体は導電性を有するもので
あれば、何れのものでもよく、例えばアルミニウム、
銅、モリブデン、クロム、ニツケル、真ちゅうなどの金
属をドラム状またはシート状に成形したもの、アルミニ
ウムや銅などの金属箔をプラスチツクフイルムにラミネ
ートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム、酸化ス
ズなどをプラスチツクフイルムに蒸着したもの、あるい
は導電性物質を単独または適当なバインダー樹脂と共に
塗布した導電層を有する前記金属、プラスチツクフイル
ム、紙などが挙げられる。
この導電層に用いられる導電性物質としては、アルミ
ニウム、銅、ニツケル、銀などの金属粉体、金属箔およ
び金属短繊維、酸化アンチモン、酸化スズ、酸化インジ
ウムなどの導電性金属酸化物、ポリピロール、ポリアニ
リン、高分子電解質などの高分子導電剤、カーボンフア
イバー、カーボンブラツク、ブラフアイト粉体、有機お
よび無機の電解質、またはこれらの導電性物質を表面に
被覆した導電性粉体などが挙げられる。
また導電層のバインダー樹脂としては、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルアルキルエーテル、ポリ−N−ビ
ニルイミダゾール、アルキルセルロース、ニトロセルロ
ース、ポリアクリル酸エステル、カゼイン、ゼラチン、
ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレンオキサイド、
ポリプロピレンオキサイド、ポリアミド酸エステル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルピロリド
ン、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ポリメタクリル
酸エステル、ポリペプチド、ポリ無水マレイン酸、ポリ
アクリルアミド、ポリビニルホルマール、ポリビニルピ
リジン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリビニルブチラール、クロルスルホン化ポリ
エチレン、熱可塑性ポリウレタンなどの熱可塑性樹脂や
熱硬化性ポリウレタン、フエノール樹脂、エポキシ樹脂
などの熱硬化性樹脂などが挙げられる。
導電性物質とバインダー樹脂の混合比は5:1〜1:5程度
である。この比は導電層の抵抗、表面性、塗布適正など
を考慮して決められる。
導電性物質が粉体の場合には、ボールミル、ロールミ
ル、サンドミル、アトライターなどを用いて常法により
混合物を調製して用いる。
また他の添加剤として界面活性剤、シランカツプリン
グ剤、チタネートカツプリング剤、シリコーンオイル、
シリコーンレベリング剤等を添加してもよい。
導電層の塗工は浸漬コーテイング、スプレーコーテイ
ング、ロールコーテイングなどの方法により行われ、膜
厚は0.5μm〜30μm程度で、支持体上の欠陥、傷の程
度や電子写真特性を考慮して決められる。
また本発明の電子写真感光体は、電子写真複写機に利
用するのみならず、レーザープリンター、CRTプリンタ
ー、電子写真方式製版システムなどに利用することがで
きる。
以下に具体的実施例を挙げて、本発明を更に詳しく説
明する。
実施例1および比較例1 酸化アンチモン10%を含有する酸化スズを被覆した酸
化チタン粉体50重量部(以下部と称す)、レゾール型フ
エノール樹脂25部、メチルセロソルブ20部、メタノール
5部、シリコーンオイル(ジメチルポリシロキサンポリ
オキシアルキレン共重合体 平均分子量:3500)0.002部
を1φガラスビーズを用いたサンドミル装置で1時間分
散し、導電層用塗料を調製した。
60mmφ×260mmのアルミニウムシリンダー上に上記塗
料を浸漬塗布し140℃で30分間乾燥し、膜厚20μmの導
電層を形成した。
次にポリ(オキシプロピル)トリオール(水酸基価14
8.9mg KOH/g、重量平均分子量1130)2.8部、ポリ(オキ
シプロピレン)トリオール(水酸基価114.5mg KOH/g、
重量平均分子量1470)2.8部、ジブチルスズジラウレー
ト0.02部をメチルエチルケトン80部に溶解したもの(重
量平均分子量比:1.3)と、ポリ(オキシプロピレン)ト
リオール(水酸基価114.5mg KOH/g、重量平均分子量147
0)6.2部、ジブチルスズジラウレート0.02部のみをメチ
ルエチルケトン80部に溶解したものを用意した。このそ
れぞれの溶液にヘキサメチレンジイソシアネートのケト
キシムブロツク体(有効NCO:11.6重量%)5.5部を加え
て、NCO基/OH基のモル比が1.2になるように中間層用塗
料を調製した。
このそれぞれの溶液を上記導電層上に浸漬塗布し、18
0℃で40分間乾燥・硬化させ、膜厚1.2μmの中間層を形
成した。
次に、下記構造式 のトリスアゾ顔料10部、ポリメチルメタクリレート(数
平均分子量:11000)5部およびジクロヘキサノン60部を
0.5φガラスビーズを用いたサンドミル装置で5時間分
散した後、メチルエチルケトン120部を加えて分散液を
調製した。この分散液を上記の中間層上に浸漬塗布し、
80℃で20分間乾燥し、0.15g/m2の塗布量の電荷発生層を
形成した。
次に下記構造式 のスチルベン化合物10部及びポリカーボネート(重量平
均分子量:8000)10部をジクロルメタン40部、モノクロ
ルベンゼン20部の混合液媒中に溶解し、この液を上記電
荷発生層上に浸漬塗布して、120℃で60分間乾燥し、膜
厚20μmの電荷輸送層を形成した。
このようにして作製した感光体をレーザービームプリ
ンター(LBP−CXキヤノン製)に取り付けて、常温常湿
下(23℃,55%RH)及び高温高湿下(33℃,90%RH)で電
子写真特性の評価を行った。
その結果、第1表に示すように共に良好な感度を示し
暗部電位(Vd)と明部電位(Vl)の差が大きく十分な電
位コントラストが得られた。高温高湿下では重量平均分
子量比1.3のポリオール化合物を含む中間層を有する感
光体は暗部電位(Vd)が安定し、黒ポチ・カブリのない
良好な画像が得られたこれに対し、単一のポリオール成
分だけを含む中間層を有する感光対は塗膜欠陥に伴う画
像欠陥がみられた。
一方、低温低湿下(15℃,10%RH)で連続1000枚画像
を出したところ、混合したポリオール化合物を含む中間
層を有する感光体は明部電位(Vl)の上昇もなく非常に
安定した画像が得られた。これに対し、単一のポリオー
ル化合物だけを含む中間層を有する感光体は明部電位
(Vl)の上昇が著しく、画像濃度の低下がみられた。
また、単一のポリオール化合物だけを含む中間層の外
観は若干のはじきがみられるのに対し、重量平均分子量
比1.3のポリオール化合物を含む中間層は平滑な塗膜が
得られている。
実施例2および比較列2 中間層用塗料としてポリ(オキシプロピレン)グリコ
ール(水酸基価267.1mg KOH/g、重量平均分子量420)1.
1部、ポリ(オキシプロピレン)グリコール(水酸基価1
33.6mg KOH/g、重量平均分子量840)2.2部、ブチルスズ
ジラウレート0.02部をメチルエチルケトン80部に溶解し
たもの(重量平均分子量比:20)と、ポリ(オキシプロ
ピレン)グリコール(水酸基価267.1mg KOH/g、重量平
均分子量420)2.0部、ジブチルスズジラウレート0.02部
のみをメチルエチルケトン80部に溶解したものに、それ
ぞれヘキサメチレンジイソシアネートのケトキシムブロ
ック体(有効NCO:11.6重量%)5.2部を加えて溶解した
塗料(NCO基/OH基モル比:1.5)を用いた他は実施例1と
同様にして感光体を作製し、同様に評価した。
その結果、第1表に示すように常温常湿下及び高温高
湿下では共に安定した特性が得られたが、低温低湿下で
は単一のポリオール化合物だけを含む中間層を有する感
光体は明部電位(Vl)の上昇が著しく画像濃度の低下が
みられた。
また、単一のポリオール化合物だけを含む中間層の外
観はやや不均一であるのに対し、重量平均分子量比2.0
のポリオール化合物を含む中間層は平滑な塗膜が得られ
ている。
実施例3および比較列3 中間層用塗料としてペンタエリスリトールを開始剤と
したポリ(オキシプロピレン)ポリオール(水酸基価11
8.1mg KOH/g、重量平均分子量1900)4.8部と同じ開始剤
を用いたポリ(オキシプロピレン)ポリオール(水酸基
価78.8mg KOH/g、重量平均分子量2850)9.6部、トリエ
チレンジアミン0.3部を酢酸イソブチル100部に溶解した
もの(重量平均分子量比:1.5)と、ペンタエリスリトー
ルを開始剤としたポリ(オキシプロピレン)ポリオール
(水酸基価196.8mg KOH/g、重量平均分子量1140)6.5
部、トリエチレンジアミン0.3部を酢酸イソブチル100部
に溶解したものに、それぞれメタキシリレンジイソシア
ネート3.0部を加えて溶解した塗料(NCO基/OH基モル比:
1.4)を用いた他は実施例1と同様にして感光体を作製
し、同様に評価した。
その結果、第1表に示すように常温常湿下では共に安
定した特性が得られたが、高温高湿下では、単一のポリ
オール化合物だけを含む中間層を有する感光体に、多く
の画像欠陥がみられた。また低温低湿下では単一のポリ
オール化合物だけを含む中間層を有する感光体は明部電
位(Vl)の上昇が著しく画像濃度の低下が生じた。
また、単一のポリオール化合物だけを含む中間層の外
観は、はじきが多く、塗工性は著しく悪い。
一方、重量平均分子量比1.5のポリオール化合物を含
む中間層は平滑な塗膜が得られた。
実施例4および比較列4 中間層用塗料としてポリ(オキシプロピレン)トリオ
ール(水酸基価347mg KOH/g重量平均分子量450)1.8
部、ポリ(オキシプロピレン)トリオール(水酸基価22
3.8mg KOH/g、重量平均分子量720)1.8部、ジブチルス
ズジラウレート0.02部をメチルエチルケトン80部に溶解
したもの(重量平均分子量比:1.6)と、ポリ(オキシプ
ロピレン)トリオール(水酸基価374mg KOH/g、重量平
均分子量450)1.5部、ポリ(オキシプロピレン)トリオ
ール(水酸基価311.7mg KOH/g、重量平均分子量540)1.
5部、ジブチルスズジラウレート0.02部をエチルケトン8
0部に溶解したもの(重量平均分子量比:1.2)に、それ
ぞれヘキサメチレンジイソシアネートのケトキシムブロ
ツク体(有効NCO:11.6重量%)10部を加えて溶解した塗
料(NCO基/OH基モル比:1.5)を用いた他は実施例1と同
様にして感光体を作製し、同様に評価した。
その結果、第1表に示すように常温常湿下及び高温高
湿下では共に安定した特性が得られたが、低温低湿下で
は重量平均分子量比が1.2の中間層を有する感光体は明
部電位の上昇が著しく画像濃度の低下がみられた。
また、重量平均分子量比が1.2の中間層の外観は不均
一な塗膜であるのに対し、重量平均分子量が1.6の中間
層は平滑な塗膜が得られている。
実施例5および比較列5 ポリ(オキシプロピレン)トリオール(水酸基価70.1
mg KOH/g、重量平均分子量2400)6.1部、ポリ(オキシ
プロピレン)トリオール(水酸基価39.0mg KOH/g、重量
平均分子量4320)9.1部、トリエチレンジアミン0.15部
をメチルエチルケトン100部に溶解したもの(重量平均
分子量比:1.8)と、ポリ(オキシプロピレン)トリオー
ル(水酸基価46.8mg KOH/g重量平均分子量3600)6.9
部、ポリ(オキシプロピレン)トリオール(水酸基価3
9.0mg KOH/g、重量平均分子量4320)10.3部、トリエチ
レンジアミン0.15部をメチルエチルケトン100部に溶解
したもの(重量平均分子量比:1.2)を用意した。このそ
れぞれの溶液にトリレンジイソシアネート2.0部を加え
てNCO基/OH基のモル比が1.8になるように中間層塗料を
調製した。
導電性支持体である30mφ×260mmのアルミニウムシン
リンダー上に、上記それぞれの中間層用塗料を浸漬塗布
し、120℃で60分間乾燥し、膜厚0.8μmの中間層を形成
した。
次に、下記構造式 のジスアゾ顔料を10部、ポリビニルブチラール樹脂(ブ
チラール化度70%、数平均分子量24,000)6部およびシ
クロヘキサノン60部を1φガラスビーズを用いたサンド
ミル装置で5時間分散した。この分散液にメチルエチル
ケトン100部を加えて、上記中間層上に浸漬塗布し、100
℃で10分間加熱乾燥して、0.15g/m2の塗布量の電荷発生
層を形成した。
次に、下記構造式 のヒドラゾン化合物10部及びスチレン−メタクリル酸メ
チルコポリマー(マチレン/メタクリル酸メチル=8/2,
平均分子量35,000)15部をトルエン80部に溶解した。こ
の液を上記電荷発生層上に浸漬塗布して、100℃で1時
間の熱風乾燥をして、18μm厚の電荷輸送層を形成し
た。
このようにして作製した感光体を小型複写機(FC−
5、キヤノン製)に取り付けて常温常湿下(23℃,55%R
H)及び高温高湿下(33℃,90%RH)で電子写真特性の評
価を行った。
その結果、第1表に示すように共に良好な感度を示
し、暗部電位(Vd)と明部電位(Vl)の差が大きく十分
な電位コントラストが得られたと共に、高温高湿下での
暗部電位の変動が起こらず、良好な画像が得られた。
一方、低温低湿下(15℃,10%RH)で連続1000枚画像
を出したところ、重量平均分子量比が1.8のポリオール
化合物を含む中間層を有する感光体は明部電位(Vl)の
上昇もなく非常に安定した画像が得られた。これに対
し、重量平均分子量比が1.2のポリオール化合物を含む
中間層を有する感光体は明部電位(Vl)の上昇が大きく
カブリが生じた。また、中間層の外観は共に均一な塗膜
が得られている。
実施例6および比較例6 中間層用塗料としてポリ(オキシプロピレン)グリコ
ール(水酸基価92.0mg KOH/g、重量平均分子量1220)1.
7部、ポリ(オキシプロピレン)グリコール(水酸基価5
4.2mg KOH/g、重量平均分子量2070)7.0部、ジブチルス
ズジラウレート0.05部をメチルエチルケトン100部に溶
解したもの(重量平均分子量比:1.7)と、ポリ(オキシ
プロピレン)グリコール(水酸基価92.0mg KOH/g、重量
平均分子量1220)2.2部、ポリ(オキシプロピレン)グ
リコール(水酸基価83.7mg KOH/g、重量平均分子量134
0)8.8部、ジブチルスズジラウレート0.05部をメチルエ
チルケトン100部に溶解したもの(重量平均分子量比:1.
1)に、それぞれヘキサメチレンジイソシアネート1.0部
を加えて溶解した塗料(NCO基/OH基モル比:1.3)を用い
た他は実施例5と同様にして感光体を作製し、同様に評
価した。
その結果、第1表に示すように常温常湿下及び高温高
湿下では共に安定した特性が得られたが、低温低湿下で
は重量平均分子量比が1.1のポリオール化合物を含む中
間層を有する感光体は明部電位(Vl)の上昇が大きく、
カブリを生じた。
また、重量平均分子量比が1.1のポリオール化合物を
含む中間層の外観は不均一な塗膜であった。これに対
し、重量平均分子量比が1.7のポリオール化合物を含む
中間層は平滑な塗膜が得られている。
実施例7および比較列7 中間層用塗料としてソルビトールを開始剤としたポリ
(オキシプロピレン)ポリオール(水酸基価623.3mg KO
H/g、重量平均分子量360)2部と同じ開始剤を用いたポ
リ(オキシプロピレン)ポリオール(水酸基価284.1mg
KOH/g、重量平均分子量790)4部、ジブチルスズジラウ
レート0.02部をメチルエチルケトン100部に溶解したも
の(重量平均分子量比:2.2)と、ソルビトールを開始剤
としてポリ(オキシプロピレン)ポリオール(水酸基価
623.3mg KOH/g、重量平均分子量360)1.9部と、同じ開
始剤を用いたポリ(オキシプロピレン)ポリオール(水
酸基価561.0mg KOH/g、重量平均分子量400)1.9部、ジ
ブチルスズジラウレート0.02部をメチルエチルケトン10
0部に溶解したもの(重量平均分子量比:1.1)に、それ
ぞれヘキサメチレンジイソシアネート5.4部を加えて溶
解した塗料NCO基/OH基モル比:1.6)を用いた他は実施例
5と同様にして感光体を作製し、同様に評価した。
その結果、第1表に示すように常温常湿下では共に安
定した特性が得られたが、高温高湿下では重量平均分子
量比1.1のポリオール化合物を含む中間層を有する感光
体に多くの画像欠陥がみられた。低温低湿下では重量平
均分子量比が1.1のポリオール化合物を含む中間層を有
する感光体は明部電位(Vl)の上昇が大きく、カブリを
生じた。
また、重量平均分子量比が1.1のポリオール化合物を
含む中間層の外観は、はじきが多いのに対し、重量平均
分子量比が2.2のポリオール化合物を含む中間層は平滑
な塗膜が得られている。
〔発明の効果〕 以上のように本発明の電子写真感光体によれば、高温
高湿下におけるバリヤー機能の低下、低温低湿下におけ
る抵抗増加がほとんど無く、従来の中間層を有する電子
写真感光体で問題とされた高温高湿下での暗部電位の低
下、低温低湿下での連続使用による明部電位の増加が著
しく改善され、すぐれた環境安定性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子写真感光体の層構成を示した模式図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−220158(JP,A) 特開 昭63−271456(JP,A) 特開 昭63−271457(JP,A) 特開 昭63−273865(JP,A) 特開 昭63−273866(JP,A) 特開 昭63−273867(JP,A) 特開 昭55−140850(JP,A) 特開 昭61−163346(JP,A) 米国特許4863822(US,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性支持体上に中間層を介して感光層を
    有する電子写真感光体において、中間層がイソシアネー
    ト化合物と重量平均分子量の異なる複数成分から成るポ
    リエーテルポリオール化合物の重合体を含有し、該ポリ
    エーテルポリオール化合物が有する重量平均分子量の最
    も小さいものと最も大きいものとの比が1.3以上である
    ことを特徴とする電子写真感光体。
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Cited By (2)

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