JP2620199B2 - プランジャ利用の多数オリフィスガラス供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ガラスたねを造るた
めの多数オリフィス供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ガラス製品の製造においては、必要な均
一重量のガラスたねを提供するために往復移動可能なニ
ードル又はプランジャにより制御される多数のオリフィ
ス、及びガラス前床を設けることが一般的である。ガラ
ス生産量を最大にするために、複数のニードル及びオリ
フィスが用いられる。代表的な装置が、米国特許第１，
５２９，９４８号、第１，７９２，９３２号、第１，９
２６，７６４号、第３，７１１，２６６号、第４，４７
８，６３１号、第４，５５４，０００号、第４，５８
１，０５４号及び第４，７９３，８４９号に示されてい
る。このような装置においては、プランジャは断面が通
常円形である。プランジャが長く、３０乃至４８インチ
（７６．２乃至１２１．９２ｃｍ）のオーダーの長さ
で、長径が約２乃至２．５インチ（５．０８乃至６．３
５ｃｍ）の場合には、プランジャの強度は十分でないか
もしれない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的のうちの
一つは、プランジャがより大きい強度及び耐久性を有す
るように形成され、プランジャの配置に影響を及ぼすこ
となく強度が増強され、プランジャを所望の位置関係に
て一定間隔に近接して配置できる多数オリフィス供給装
置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】上記目的を達成するため
に、本発明による多数オリフィスガラス供給装置は、一
定の間隔で近接して配置された複数の垂直プランジャを
含み、上記各プランジャは、上方部分および下方部分を
有し、各垂直プランジャの上記各上方部分は、上端部を
有し、各垂直プランジャの上記各上方部分は、水平断面
が楕円形であり、この楕円形水平断面は長軸及び短軸を
有し、各垂直プランジャの上記各下方部分は、水平断面
が円筒形であり、各垂直プランジャの上記各楕円形水平
断面の上記長軸は、一平面を形成し、さらに、上記垂直
プランジャの上端部に係合し、且つ、隣接プランジャの
上記平面が平行になるように上記垂直プランジャを一定
間隔で近接して並行に支持するための手段を含み、該プ
ランジャ係合支持手段は、上記プランジャを互いに独立
して垂直方向に調整するよう構成されかつ配列され、上
記各垂直プランジャの上記上方部分は、同一の楕円形断
面を有し、上記各垂直プランジャの上記下方部分は、同
一の直径を有する。本発明による多数オリフィスガラス
供給装置は、ガラス前床と共に使用され、一定間隔で近
接して配置された複数のプランジャを含み、各プランジ
ャは他のプランジャに対して個別に調整できる。各プラ
ンジャの上端部は断面が楕円形で、下端部は円形であ
る。プランジャの楕円形部分は、並行して設けられ、各
楕円形部分の長軸は隣接プランジャの長軸と平行にされ
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１について説明すると、本発明
を具体化する多数オリフィスガラス供給装置は、前床１
１のボウル１０、及びオリフィス１３と関連して機能す
る複数のプランジャ１２を含む。プランジャ１２は往復
運動でき、オリフィス１３から出るガラスの流れを制御
し、取り付けられたせん断機（図示せず）が用いられる
時、ガラスたねの寸法及び重量が常に一定となるように
する。

【０００６】本発明による各プランジャ１２は、水平断
面が楕円形である上方部分１４、及び水平断面が円筒形
である下方部分１５を有する。プランジャ１２は締め付
け機構１６により並行位置関係にて支持され、楕円形部
分１４の長軸は一平面内に存在し、隣接プランジャ１２
の該平面は平行となり、そのため、プランジャは一定間
隔で近接して配置できる（図３）。その結果、プランジ
ャの強度及び耐久性は、実質的に増強される。

【０００７】図５−８について説明すると、各締め付け
機構１６は上部プレート１７を含む。上部プレート１７
は連接ピン１８を有し、該連接ピン１８は、プレート１
７上に固定され、アクチュエータ管１９内に入れ子式に
収容され、ピン２０により該アクチュエータ管１９中に
保持される。各締め付け機構１６はさらに楕円形チャッ
クハウジング２１を含み、該ハウジング２１は、夫々の
プランジャ１２の楕円形部分１４よりも大きい断面を有
する。チャックハウジング２１は、より小さい曲率を有
するハウジング２１の一端部内に位置決めピン２２を含
む。位置決めピン２２は、夫々のプランジャ１２の開口
２３に係合する。楕円形部分１４の他端部に対応する小
弧状断面のライナ片（ライナプレート）２４は、チャッ
クハウジング２１内にねじ込まれた押さえねじ２５によ
り押圧されて、プランジャ１２を締め付ける。

【０００８】従って、一定間隔で近接して配置された複
数のプランジャを含み、各プランジャが他のプランジャ
に対して個別に調整可能な、ガラス前床と共に用いられ
る多数オリフィスガラス供給装置が提供されたことが理
解できる。各プランジャの上端部は断面が楕円形であ
り、下端部は円形である。プランジャの楕円形部分は並
行して配置され、各楕円形部分の長軸は、隣接プランジ
ャの長軸に平行となる。換言すれば、各プランジャの楕
円形水平断面の長軸が形成する平面が互いに平行になる
ように、各プランジャの楕円形部分は配置される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具体化する、ガラスたねを造る多数オ
リフィス供給装置の部分断面立面図である。

【図２】図１の線２−２による断面図である。

【図３】幾つかの部品を取り除いた、プランジャの側面
図である。

【図４】図１に示されたプランジャの正面図である。

【図５】幾つかの部品を取り除いた、図６の矢印５の方
向からみた部分底面図である。

【図６】図３に示されたプランジャ用の支持機構の一部
を拡大した部分側面図である。

【図７】図６の線７−７による部分断面図である。

【図８】図７の線８−８による断面図である。

【符号の説明】

１０ ボウル １１ 前床 １２ プランジャ １３ オリフィス １４ 上方部分（楕円形部分） １５ 下方部分 １６ 締め付け機構 １７ 上部プレート １８ 連接ピン １９ アクチュエータ管 ２０ ピン ２１ 楕円形チャックハウジング ２２ 位置決めピン ２３ 開口 ２４ ライナ片（ライナプレート） ２５ 押さえねじ

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガラス前床と共に用いる多数オリフィス
   ガラス供給装置であって、 一定の間隔で近接して配置された複数の垂直プランジャ
   を含み、 上記各プランジャは、上方部分および下方部分を有し、 各垂直プランジャの上記各上方部分は、上端部を有し、 各垂直プランジャの上記各上方部分は、水平断面が楕円
   形であり、この楕円形水平断面は長軸及び短軸を有し、 各垂直プランジャの上記各下方部分は、水平断面が円筒
   形であり、 各垂直プランジャの上記各楕円形水平断面の上記長軸
   は、一平面を形成し、 さらに、 上記垂直プランジャの上端部に係合し、且つ、隣接プラ
   ンジャの上記平面が平行になるように上記垂直プランジ
   ャを一定間隔で近接して並行に支持するための手段を含
   み、 該プランジャ係合支持手段は、上記プランジャを互いに
   独立して垂直方向に調整するよう構成されかつ配列さ
   れ、 上記各垂直プランジャの上記上方部分は、同一の楕円形
   断面を有し、 上記各垂直プランジャの上記下方部分は、同一の直径を
   有する、 上記ガラス前床と共に用いる多数オリフィスガラス供給
   装置。
2. 【請求項２】 上記プランジャ係合支持手段が、上記各
   プランジャに対し個別の締め付け機構を含む請求項１に
   記載の多数オリフィスガラス供給装置。
3. 【請求項３】 上記各締め付け機構が、 上記各プランジャに対し個別の楕円形チャックハウジン
   グであって、上記プランジャの上端部が該ハウジング内
   に入れられる上記楕円形チャックハウジング、該ハウジ
   ング内に挿入される曲がったライナプレート、及び 上記ハウジングと上記ライナプレート間に延び出て、該
   プレートを上記プランジャに係合させ、該ハウジング内
   に該プランジャを締め付けるための手段を含む請求項２
   に記載の多数オリフィスガラス供給装置。