JP2599179Y2 - スライド式ルーフキャリア - Google Patents
スライド式ルーフキャリアInfo
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- JP2599179Y2 JP2599179Y2 JP1993009243U JP924393U JP2599179Y2 JP 2599179 Y2 JP2599179 Y2 JP 2599179Y2 JP 1993009243 U JP1993009243 U JP 1993009243U JP 924393 U JP924393 U JP 924393U JP 2599179 Y2 JP2599179 Y2 JP 2599179Y2
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- Japan
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- slide frame
- roof
- fixed
- rail
- hook
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- Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、荷物を載せて運搬する
ための車両ルーフ上に取り付けられるルーフキャリアに
関し、特に、荷物の積卸しのために車両ルーフから外れ
たルーフ外位置にスライド可能なルーフキャリアに関す
る。
ための車両ルーフ上に取り付けられるルーフキャリアに
関し、特に、荷物の積卸しのために車両ルーフから外れ
たルーフ外位置にスライド可能なルーフキャリアに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなルーフキャリアとし
て、実開昭60−95348号公報に記載されたものが
知られている。これは図18に示すように、車両ルーフ
100に対し、車両の車幅方向に2本の固定レール10
2が互いに平行に設けられ、これらに案内されてルーフ
キャリア103(スライドフレーム)が車両の幅方向の
片側にスライドできるようにしたものである。スライド
フレーム103の一方の側には一対の脚104が設けら
れ、これらの先端に、図19に示すようなローラ104
aが設けられ、ローラ104aが固定レール102内を
それぞれ転動するようになっている。また、スライドフ
レーム103の他方の側の端部には別の脚105が一対
形成され、図20に示すように各脚105の端部が固定
レール102の端部に形成された嵌合穴106bに落と
し込まれるとともに、その脚105の端部に形成された
ロック凹部105aに、固定レール102側に設けられ
た係止爪部材106aが係合することにより、スライド
フレーム103が車両ルーフ100上においてロックさ
れるようになっている。
て、実開昭60−95348号公報に記載されたものが
知られている。これは図18に示すように、車両ルーフ
100に対し、車両の車幅方向に2本の固定レール10
2が互いに平行に設けられ、これらに案内されてルーフ
キャリア103(スライドフレーム)が車両の幅方向の
片側にスライドできるようにしたものである。スライド
フレーム103の一方の側には一対の脚104が設けら
れ、これらの先端に、図19に示すようなローラ104
aが設けられ、ローラ104aが固定レール102内を
それぞれ転動するようになっている。また、スライドフ
レーム103の他方の側の端部には別の脚105が一対
形成され、図20に示すように各脚105の端部が固定
レール102の端部に形成された嵌合穴106bに落と
し込まれるとともに、その脚105の端部に形成された
ロック凹部105aに、固定レール102側に設けられ
た係止爪部材106aが係合することにより、スライド
フレーム103が車両ルーフ100上においてロックさ
れるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような従来のスラ
イドフレーム103をスライドさせる際には、スライド
フレーム103の脚105側を手で持ち上げて、その荷
重をユーザーが下から支持しつつスライドさせなければ
ならないため、ユーザーの負担が大きい欠点がある。
イドフレーム103をスライドさせる際には、スライド
フレーム103の脚105側を手で持ち上げて、その荷
重をユーザーが下から支持しつつスライドさせなければ
ならないため、ユーザーの負担が大きい欠点がある。
【0004】また、スライドフレーム103を降下させ
るときに、その荷重で急激に降下するため、それを落下
させてしまわないように、相当の力で支えなければなら
ない。
るときに、その荷重で急激に降下するため、それを落下
させてしまわないように、相当の力で支えなければなら
ない。
【0005】本考案はスライド式ルーフキャリアにおい
て、ユーザーの荷重支持を不要として操作性を向上さ
せ、またスライドフレームがスライドの終端付近で急激
に落下しないようにすることを課題とする。
て、ユーザーの荷重支持を不要として操作性を向上さ
せ、またスライドフレームがスライドの終端付近で急激
に落下しないようにすることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、車両ルーフに
固定される固定レール、およびその固定レールに案内さ
れて車両ルーフ上位置と車両ルーフから外れたルーフ外
位置とにスライド可能なスライドフレーム、スライドフ
レームをルーフ上位置においてロックするロック機構を
含むことを前提とし、それらが次のような特徴を有する
ものである。スライドフレームは、前記固定レールに夫
々スライド移動自在に係合する、移動方向に離隔して配
置された第一のレール係合部と第二のレール係合部とを
備える。これらレール係合部は主にローラが採用される
が、摺動構造のものでも差し支えない。一方、固定レー
ルは、その端部に下側に湾曲したコーナー部を有する。
このコーナー部はスライドフレームの第一、第二のレー
ル係合部の少なくとも一方を誘導してスライドフレーム
を傾斜させつつ降下させるものである。
固定される固定レール、およびその固定レールに案内さ
れて車両ルーフ上位置と車両ルーフから外れたルーフ外
位置とにスライド可能なスライドフレーム、スライドフ
レームをルーフ上位置においてロックするロック機構を
含むことを前提とし、それらが次のような特徴を有する
ものである。スライドフレームは、前記固定レールに夫
々スライド移動自在に係合する、移動方向に離隔して配
置された第一のレール係合部と第二のレール係合部とを
備える。これらレール係合部は主にローラが採用される
が、摺動構造のものでも差し支えない。一方、固定レー
ルは、その端部に下側に湾曲したコーナー部を有する。
このコーナー部はスライドフレームの第一、第二のレー
ル係合部の少なくとも一方を誘導してスライドフレーム
を傾斜させつつ降下させるものである。
【0007】さらに、前記固定レール側又は前記スライ
ドフレーム側の一方に設けられ、前記スライドフレーム
が前記ルーフ上位置から前記固定レールのコーナー部に
達するまでは弾性力を生ぜず、該スライドフレームが前
記コーナー部に達して前記ルーフ外位置へ降下する過程
ではじめてその降下に抗する向きの弾性力を発生する弾
性部材と、前記固定レール側又は前記スライドフレーム
側の他方に設けられて、前記スライドフレームが前記固
定レールのコーナー部に達したときから前記弾性部材に
作用してこれを弾性変形させ、前記スライドフレームの
降下に抗する向きの弾性力を発生させる作用部とを含む
ことを特徴とする。
ドフレーム側の一方に設けられ、前記スライドフレーム
が前記ルーフ上位置から前記固定レールのコーナー部に
達するまでは弾性力を生ぜず、該スライドフレームが前
記コーナー部に達して前記ルーフ外位置へ降下する過程
ではじめてその降下に抗する向きの弾性力を発生する弾
性部材と、前記固定レール側又は前記スライドフレーム
側の他方に設けられて、前記スライドフレームが前記固
定レールのコーナー部に達したときから前記弾性部材に
作用してこれを弾性変形させ、前記スライドフレームの
降下に抗する向きの弾性力を発生させる作用部とを含む
ことを特徴とする。
【0008】より具体的な形態では、前記弾性部材は、
前記スライドフレーム内にその長手方向に組み込まれた
引張りスプリングであり、前記固定レールのコーナー部
に近い側である一端側が該スライドフレームに掛止さ
れ、他端側が前記固定フレームのコーナー部とは反対側
に延びて、その先端側に移動側作用部が設けられる。他
方、前記固定レール側には前記スライドフレームが降下
を開始する段階で該移動側作用部を係合させる固定側作
用部が設けれられる。そして、該固定側作用部に該移動
側作用部が係合してはじめて前記引張りスプリングが伸
長を開始し、その伸長を伴って前記スライドフレームが
降下する。 また、さらに具体的な形態では、上述のロッ
ク機構は、前記固定レール側に設けられてたストライカ
と、前記スライドフレーム側に設けられ、前記ルーフ上
位置において前記ストライカと係脱自在に係合して、前
記スライドフレームのスライド方向の変位を規制するロ
ックアームとを備え、そのストライカは上述の固定側作
用部を兼ねる。この共用されるストライカに、前記ルー
フ上位置では前記スライドフレーム側のロックアームが
係合し、該スライドフレームがそのルーフ上位置から前
記ルーフ外位置へ向かい前記コーナー部で降下を開始す
る段階では前記移動側作用部が係合して、前記引張スプ
リングの伸長を開始させる。一方、前記スライドフレー
ムが前記ルーフ外位置からルーフ上位置に向かう途中
で、前記ストライカと前記移動側作用部の係合が解除さ
れ、これに代わって前記ルーフ上位置で該ストライカに
前記ロックアームが係合する。
前記スライドフレーム内にその長手方向に組み込まれた
引張りスプリングであり、前記固定レールのコーナー部
に近い側である一端側が該スライドフレームに掛止さ
れ、他端側が前記固定フレームのコーナー部とは反対側
に延びて、その先端側に移動側作用部が設けられる。他
方、前記固定レール側には前記スライドフレームが降下
を開始する段階で該移動側作用部を係合させる固定側作
用部が設けれられる。そして、該固定側作用部に該移動
側作用部が係合してはじめて前記引張りスプリングが伸
長を開始し、その伸長を伴って前記スライドフレームが
降下する。 また、さらに具体的な形態では、上述のロッ
ク機構は、前記固定レール側に設けられてたストライカ
と、前記スライドフレーム側に設けられ、前記ルーフ上
位置において前記ストライカと係脱自在に係合して、前
記スライドフレームのスライド方向の変位を規制するロ
ックアームとを備え、そのストライカは上述の固定側作
用部を兼ねる。この共用されるストライカに、前記ルー
フ上位置では前記スライドフレーム側のロックアームが
係合し、該スライドフレームがそのルーフ上位置から前
記ルーフ外位置へ向かい前記コーナー部で降下を開始す
る段階では前記移動側作用部が係合して、前記引張スプ
リングの伸長を開始させる。一方、前記スライドフレー
ムが前記ルーフ外位置からルーフ上位置に向かう途中
で、前記ストライカと前記移動側作用部の係合が解除さ
れ、これに代わって前記ルーフ上位置で該ストライカに
前記ロックアームが係合する。
【0009】上述の移動側作用部は、第一の鈎部と第二
の鈎部とを有する複合式のフックとすることができる。
このフックの第一の鈎部が前記スライドフレームの一部
に、前記引張りスプリングの引張り荷重を伴って掛止可
能で、第二の鈎部が前記固定レール側の固定側作用部に
係合可能である。前記スライドフレームがルーフ上位置
から前記ルーフ外位置へ向かい前記コーナー部で降下を
開始する前までは、前記フックの第一の鈎部がそのスラ
イドフレームに掛止されて該スライドフレームと一体的
に移動する。しかし、そのスライドフレームが前記コー
ナー部で降下を開始する段階では前記フックの第二の鈎
部が前記移動側作用部に係合して移動を阻止され、前記
スライドフレームはなおも降下することにより、前記引
張りスプリングが伸長してその降下に抗する弾性力を生
じる。
の鈎部とを有する複合式のフックとすることができる。
このフックの第一の鈎部が前記スライドフレームの一部
に、前記引張りスプリングの引張り荷重を伴って掛止可
能で、第二の鈎部が前記固定レール側の固定側作用部に
係合可能である。前記スライドフレームがルーフ上位置
から前記ルーフ外位置へ向かい前記コーナー部で降下を
開始する前までは、前記フックの第一の鈎部がそのスラ
イドフレームに掛止されて該スライドフレームと一体的
に移動する。しかし、そのスライドフレームが前記コー
ナー部で降下を開始する段階では前記フックの第二の鈎
部が前記移動側作用部に係合して移動を阻止され、前記
スライドフレームはなおも降下することにより、前記引
張りスプリングが伸長してその降下に抗する弾性力を生
じる。
【0010】
【作用】本考案では、スライドフレームが第一、第二の
レール係合部により支持されつつ固定レールに沿ってス
ライドさせられるため、ユーザーはスライドフレームを
下側から支持する必要がなく、単にスライドに必要な横
方向の力を加えればよい。また、スライドフレームをル
ーフ上位置から横方向へ引き出す際には、弾性部材はそ
れに抗する向きの弾性力を何ら発生せず、引出し操作を
きわめて軽く行うことができ、スライドフレームが降下
する過程ではじめてその降下に抗する向きの弾性力を生
じさせて、急激な降下を抑制するようにバランスさせ
る。
レール係合部により支持されつつ固定レールに沿ってス
ライドさせられるため、ユーザーはスライドフレームを
下側から支持する必要がなく、単にスライドに必要な横
方向の力を加えればよい。また、スライドフレームをル
ーフ上位置から横方向へ引き出す際には、弾性部材はそ
れに抗する向きの弾性力を何ら発生せず、引出し操作を
きわめて軽く行うことができ、スライドフレームが降下
する過程ではじめてその降下に抗する向きの弾性力を生
じさせて、急激な降下を抑制するようにバランスさせ
る。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、車両ルーフ1上に、荷物等を載
せて運搬するためのルーフキャリア2が設けられてい
る。このルーフキャリア2は、所定の間隔を隔てて車幅
方向に互いに平行に設けられた一対の固定レール3と、
これら固定レール3にスライド可能に支持されたスライ
ドフレーム4とを備えている。スライドフレーム4は、
車両ルーフ1上のルーフ位置と、図2に示すように、車
体の側方に斜めに降下したルーフ外位置とにスライド可
能であり、ルーフ外位置でスキー等の荷物Gの積み卸し
等が行われることとなる。
明する。図1において、車両ルーフ1上に、荷物等を載
せて運搬するためのルーフキャリア2が設けられてい
る。このルーフキャリア2は、所定の間隔を隔てて車幅
方向に互いに平行に設けられた一対の固定レール3と、
これら固定レール3にスライド可能に支持されたスライ
ドフレーム4とを備えている。スライドフレーム4は、
車両ルーフ1上のルーフ位置と、図2に示すように、車
体の側方に斜めに降下したルーフ外位置とにスライド可
能であり、ルーフ外位置でスキー等の荷物Gの積み卸し
等が行われることとなる。
【0012】各固定レール3は、図9に示すように、そ
の両端においてキャリア取付金具5により、車両ルーフ
1上に固定されている。図8から明らかなように、固定
レール3の両端部近傍には下向きに突出してスタッドボ
ルト6が固定され、これに締め込まれるナット7によ
り、キャリア取付金具5が固定レール3の両端部下面に
固定されている。そして、これの引掛け金具5aが、図
9に示すように、車両ルーフ1両側に位置するドリップ
チャンネル8に引っ掛けられ、かつ固定ねじ9の締込み
により固定される。これによって、固定レール3は車両
ルーフ1上に車両ルーフ1と所定の間隔をおいて支持さ
れることとなる。
の両端においてキャリア取付金具5により、車両ルーフ
1上に固定されている。図8から明らかなように、固定
レール3の両端部近傍には下向きに突出してスタッドボ
ルト6が固定され、これに締め込まれるナット7によ
り、キャリア取付金具5が固定レール3の両端部下面に
固定されている。そして、これの引掛け金具5aが、図
9に示すように、車両ルーフ1両側に位置するドリップ
チャンネル8に引っ掛けられ、かつ固定ねじ9の締込み
により固定される。これによって、固定レール3は車両
ルーフ1上に車両ルーフ1と所定の間隔をおいて支持さ
れることとなる。
【0013】図4ないし図7に示すように、スライドフ
レーム4は、各固定レール3に沿って配置された一対の
横部材11と、これら横部材11の車両外方側の端部同
士を連結する縦部材12とを備えている。図7および図
8に示すように、これら縦部材12と横部材11とは、
上下から連結金具13および14で挾まれ、かつ複数の
ボルト15およびナット16により締め付けられること
によって一体化されている。そして、各横部材11の車
両中央側の端部には、第一のレール係合部として第一の
ローラ18と、第二のレール係合部として第二のローラ
19が、それぞれ水平軸線のまわりに回転自在に取り付
けられている。これら第一および第二のローラ18およ
び19は、横部材11の外側面に、図3に示すようにス
ペーサプレート22を介して配置され、各ローラ18、
19を回転自在に支持する軸部23に形成されたねじ部
24に、横部材11の内側からナット25が締め込まれ
ることにより、横部材11に取り付けられている。
レーム4は、各固定レール3に沿って配置された一対の
横部材11と、これら横部材11の車両外方側の端部同
士を連結する縦部材12とを備えている。図7および図
8に示すように、これら縦部材12と横部材11とは、
上下から連結金具13および14で挾まれ、かつ複数の
ボルト15およびナット16により締め付けられること
によって一体化されている。そして、各横部材11の車
両中央側の端部には、第一のレール係合部として第一の
ローラ18と、第二のレール係合部として第二のローラ
19が、それぞれ水平軸線のまわりに回転自在に取り付
けられている。これら第一および第二のローラ18およ
び19は、横部材11の外側面に、図3に示すようにス
ペーサプレート22を介して配置され、各ローラ18、
19を回転自在に支持する軸部23に形成されたねじ部
24に、横部材11の内側からナット25が締め込まれ
ることにより、横部材11に取り付けられている。
【0014】固定レール3は、横部材11の側が開放さ
れたコの字形の断面形状を有し、いずれも水平方向に平
行に延びるレール上面20とレール下面21を備えてい
る。各ローラ18および19は、これらレール上面20
およびレール下面21の間に若干のクリアランスをもっ
て挿入されている。そして、図10に示すように、固定
レール3の長手方向に所定の間隔を隔てて設けられたロ
ーラ18および19が、スライドフレーム4を支持する
こととなるが、スライドフレーム4の重心から偏って各
ローラ18および19が位置するため、スライドフレー
ム4にはその自重により図中反時計方向の回転モーメン
トMが生じる。しかしローラ18が固定レール3のレー
ル上面20に当たり、またローラ19がレール下面21
に当たって、このモーメントMを受け止める結果、スラ
イドフレーム4は水平姿勢を保ちつつ固定レール3に沿
って移動可能である。
れたコの字形の断面形状を有し、いずれも水平方向に平
行に延びるレール上面20とレール下面21を備えてい
る。各ローラ18および19は、これらレール上面20
およびレール下面21の間に若干のクリアランスをもっ
て挿入されている。そして、図10に示すように、固定
レール3の長手方向に所定の間隔を隔てて設けられたロ
ーラ18および19が、スライドフレーム4を支持する
こととなるが、スライドフレーム4の重心から偏って各
ローラ18および19が位置するため、スライドフレー
ム4にはその自重により図中反時計方向の回転モーメン
トMが生じる。しかしローラ18が固定レール3のレー
ル上面20に当たり、またローラ19がレール下面21
に当たって、このモーメントMを受け止める結果、スラ
イドフレーム4は水平姿勢を保ちつつ固定レール3に沿
って移動可能である。
【0015】そして、図1および図2に示すように、各
固定レール3の前記スライドフレーム4のルーフ外位置
に対応する端部には、それぞれ下向きに円弧状に湾曲し
たコーナー部26が形成されている。このコーナー部2
6の曲率半径は、スライドフレーム4が図14に示すル
ーフ外位置にある状態で、各ローラ18および19を共
にそのコーナー部26に収容できる大きさとされてい
る。言い換えれば、各ローラ18および19の間隔は、
それらが共にコーナー部26に位置できるように設定さ
れているのである。これによって、スライドフレーム4
は、それらコーナー部26に沿って下側へ傾斜するよう
に降下することとなる。なお、固定レール3の上記コー
ナー部26とは反対側の端部も対称的に下向きに湾曲さ
せられている。
固定レール3の前記スライドフレーム4のルーフ外位置
に対応する端部には、それぞれ下向きに円弧状に湾曲し
たコーナー部26が形成されている。このコーナー部2
6の曲率半径は、スライドフレーム4が図14に示すル
ーフ外位置にある状態で、各ローラ18および19を共
にそのコーナー部26に収容できる大きさとされてい
る。言い換えれば、各ローラ18および19の間隔は、
それらが共にコーナー部26に位置できるように設定さ
れているのである。これによって、スライドフレーム4
は、それらコーナー部26に沿って下側へ傾斜するよう
に降下することとなる。なお、固定レール3の上記コー
ナー部26とは反対側の端部も対称的に下向きに湾曲さ
せられている。
【0016】図8に示すように、コーナー部26側の各
キャリア取付金具5には、互いに内向きに突出するスト
ライカ28が固定されている。ストライカ28は、固定
レール3のコーナー部26の近傍において水平方向に配
置される。一方、スライドフレーム4側には、各横部材
11にロックブラケット29が固定されている。ロック
ブラケット29は、スライドフレーム4の縦部材12に
近接してボルト30により各横部材11の下面に固定さ
れている。これらのロックブラケット29には、ローラ
18および19の側に向かって開口するロック溝31
が、ロック凹部としてそれぞれ形成されている。ロック
溝31は、図11および12等から明らかなように、ス
ライドフレーム4がルーフ位置に位置させられた状態
で、固定レール3側のストライカ28と丁度嵌合する溝
幅を有し、これによりスライドフレーム4は上下方向に
おいて位置決めされる。
キャリア取付金具5には、互いに内向きに突出するスト
ライカ28が固定されている。ストライカ28は、固定
レール3のコーナー部26の近傍において水平方向に配
置される。一方、スライドフレーム4側には、各横部材
11にロックブラケット29が固定されている。ロック
ブラケット29は、スライドフレーム4の縦部材12に
近接してボルト30により各横部材11の下面に固定さ
れている。これらのロックブラケット29には、ローラ
18および19の側に向かって開口するロック溝31
が、ロック凹部としてそれぞれ形成されている。ロック
溝31は、図11および12等から明らかなように、ス
ライドフレーム4がルーフ位置に位置させられた状態
で、固定レール3側のストライカ28と丁度嵌合する溝
幅を有し、これによりスライドフレーム4は上下方向に
おいて位置決めされる。
【0017】さらに、各ロックブラケット29には、水
平方向のピン34によりロックアーム33が中間部にお
いて回動可能に支持され、かつ図8に示すねじりスプリ
ング35によりストライカ28と係合する方向に付勢さ
れている。ロックアーム33は、先端に上向きに突出し
た爪部36を有し、スライドフレーム4がルーフ位置に
移動させられた状態で、ロック溝31に嵌合したストラ
イカ28と係合するようになっている。これにより、ス
ライドフレーム4は車幅方向にもロックされることとな
る。さらに、図8から明らかなように、各ロックアーム
33の爪部36とは反対側の端部同士が、水平方向の連
結バー37によって互いに連結され、この連結バー37
がロック解除部材の役割を果たしている。すなわち、図
9に示すように、スライドフレーム4の縦部材12と連
結バー37とを共にユーザーが手で握ることにより、ロ
ックアーム33が時計方向に回動して、その爪部36が
ストライカ28から離脱するようになっている。
平方向のピン34によりロックアーム33が中間部にお
いて回動可能に支持され、かつ図8に示すねじりスプリ
ング35によりストライカ28と係合する方向に付勢さ
れている。ロックアーム33は、先端に上向きに突出し
た爪部36を有し、スライドフレーム4がルーフ位置に
移動させられた状態で、ロック溝31に嵌合したストラ
イカ28と係合するようになっている。これにより、ス
ライドフレーム4は車幅方向にもロックされることとな
る。さらに、図8から明らかなように、各ロックアーム
33の爪部36とは反対側の端部同士が、水平方向の連
結バー37によって互いに連結され、この連結バー37
がロック解除部材の役割を果たしている。すなわち、図
9に示すように、スライドフレーム4の縦部材12と連
結バー37とを共にユーザーが手で握ることにより、ロ
ックアーム33が時計方向に回動して、その爪部36が
ストライカ28から離脱するようになっている。
【0018】図4および図10に示すように、スライド
フレーム4の各横部材11には、弾性部材として引張り
コイルスプリング40がそれぞれ設けられている。各引
張りコイルスプリング40は、図10に示すように、ス
ライドフレーム4の横部材11の内部にその長手方向に
沿って設けられ、一端が横部材11のローラ18および
19とは反対側の端部に取付金具41を介して掛け止め
られ、他端には両側に鈎部42a、42bを有する錨形
のフック42が取り付けられている。このフック42
は、横部材11の下側へ露出し、上側の鈎部42aが横
部材11の端部に引っ掛かって緊張状態に保たれる。な
お、引張りコイルスプリング40のワイヤ状の引出部4
5は、横部材11の下部に形成された長孔44を通じて
外部に導かれ、また、この引出部45を外部へ導くガイ
ドピン43が横部材11の内部に設けられている。
フレーム4の各横部材11には、弾性部材として引張り
コイルスプリング40がそれぞれ設けられている。各引
張りコイルスプリング40は、図10に示すように、ス
ライドフレーム4の横部材11の内部にその長手方向に
沿って設けられ、一端が横部材11のローラ18および
19とは反対側の端部に取付金具41を介して掛け止め
られ、他端には両側に鈎部42a、42bを有する錨形
のフック42が取り付けられている。このフック42
は、横部材11の下側へ露出し、上側の鈎部42aが横
部材11の端部に引っ掛かって緊張状態に保たれる。な
お、引張りコイルスプリング40のワイヤ状の引出部4
5は、横部材11の下部に形成された長孔44を通じて
外部に導かれ、また、この引出部45を外部へ導くガイ
ドピン43が横部材11の内部に設けられている。
【0019】このように横部材11の下側に露出した錨
形のフック42は、スライドフレーム4がルーフ外位置
へスライドさせられる際に、ローラ18および19が固
定レール3のコーナー部26に至る段階で、図13に示
すように下側の鈎部42bが前述のストライカ28に係
合するようになっており、それ以後、さらにスライドフ
レーム4がコーナー部26に沿って傾斜しつつ降下する
際、その降下に逆らう弾性力を引張りコイルスプリング
40に生じさせる役割を果たす。本実施例においてスト
ライカ28は、前述のロックアーム33との係合のみな
らず、錨形のフック42を係合させるストッパを兼ねる
こととなる。
形のフック42は、スライドフレーム4がルーフ外位置
へスライドさせられる際に、ローラ18および19が固
定レール3のコーナー部26に至る段階で、図13に示
すように下側の鈎部42bが前述のストライカ28に係
合するようになっており、それ以後、さらにスライドフ
レーム4がコーナー部26に沿って傾斜しつつ降下する
際、その降下に逆らう弾性力を引張りコイルスプリング
40に生じさせる役割を果たす。本実施例においてスト
ライカ28は、前述のロックアーム33との係合のみな
らず、錨形のフック42を係合させるストッパを兼ねる
こととなる。
【0020】次に、以上のように構成されたルーフキャ
リア2の作動を説明する。まず、図1に示すように、ス
ライドフレーム4がルーフ位置にある状態から、図9に
示すように、ユーザーが連結バー37と縦部材12をい
っしょに握ってロックアーム33をストライカ28から
離脱させる。この際、2つのロックアーム33が連結バ
ー37で互いに連結されているため、それぞれのロック
アーム33を個別に解除する必要がなく、連結バー37
を介して1つの操作で双方のロックアーム33のロック
作用が同時に解除される利点がある。そして、このロッ
ク解除の後、スライドフレーム4を車両外方へスライド
させることができるが、ユーザーは縦部材12等を握っ
たまま横方向へスライドフレーム4を引けばよく、それ
を下から支持する必要はない。
リア2の作動を説明する。まず、図1に示すように、ス
ライドフレーム4がルーフ位置にある状態から、図9に
示すように、ユーザーが連結バー37と縦部材12をい
っしょに握ってロックアーム33をストライカ28から
離脱させる。この際、2つのロックアーム33が連結バ
ー37で互いに連結されているため、それぞれのロック
アーム33を個別に解除する必要がなく、連結バー37
を介して1つの操作で双方のロックアーム33のロック
作用が同時に解除される利点がある。そして、このロッ
ク解除の後、スライドフレーム4を車両外方へスライド
させることができるが、ユーザーは縦部材12等を握っ
たまま横方向へスライドフレーム4を引けばよく、それ
を下から支持する必要はない。
【0021】そして、図13に示すように、スライドフ
レーム4のローラ18、19が固定レール3のコーナー
部26に到達すると、錨形のフック42は下側の鈎部4
2bがストライカ28に係合すると同時に上側の鈎部4
2aが横部材11の端部から離脱する。スライドフレー
ム4は、これ以後もコーナー部26に沿って自重により
倒れるように降下するが、その過程で引張りコイルスプ
リング40が引き伸ばされて、スライドフレーム4を図
14に示すように斜め上方へ引き上げる向きの弾性力を
生じさせる。これにより、スライドフレーム4がコーナ
ー部26において急激に降下することが抑制され、スラ
イドフレーム4は穏やかに図2に示すルーフ外位置へ至
る。したがって、ユーザーはスライドフレーム4が急激
に降下することを防ぐために下から支えたりしなくて済
む。
レーム4のローラ18、19が固定レール3のコーナー
部26に到達すると、錨形のフック42は下側の鈎部4
2bがストライカ28に係合すると同時に上側の鈎部4
2aが横部材11の端部から離脱する。スライドフレー
ム4は、これ以後もコーナー部26に沿って自重により
倒れるように降下するが、その過程で引張りコイルスプ
リング40が引き伸ばされて、スライドフレーム4を図
14に示すように斜め上方へ引き上げる向きの弾性力を
生じさせる。これにより、スライドフレーム4がコーナ
ー部26において急激に降下することが抑制され、スラ
イドフレーム4は穏やかに図2に示すルーフ外位置へ至
る。したがって、ユーザーはスライドフレーム4が急激
に降下することを防ぐために下から支えたりしなくて済
む。
【0022】一方、図14に示すルーフ外位置からスラ
イドフレーム4をルーフ位置へ移動させる際には、ユー
ザーがスライドフレーム4を斜め上方へ押し上げること
となるが、伸長している引張りコイルスプリング40が
これを助勢するため、スライドフレーム4はスムーズに
上昇する。そして、図11に示すように、水平に近くな
った状態からさらに押し込めば、ロックアーム33がそ
の先端爪部36の斜面で前述のストライカ28に当た
り、斜面の作用でねじりスプリング35(図8)に抗し
て図11の時計方向へ回動させられて、ストライカ28
を乗り越える。これによりストライカ28はロックブラ
ケット29のロック溝31に嵌合するとともに、後方か
らストライカ28に爪部36が引っ掛かる。これによっ
て、スライドフレーム4はロック状態となり、上下方向
及び車幅方向の移動が規制される。
イドフレーム4をルーフ位置へ移動させる際には、ユー
ザーがスライドフレーム4を斜め上方へ押し上げること
となるが、伸長している引張りコイルスプリング40が
これを助勢するため、スライドフレーム4はスムーズに
上昇する。そして、図11に示すように、水平に近くな
った状態からさらに押し込めば、ロックアーム33がそ
の先端爪部36の斜面で前述のストライカ28に当た
り、斜面の作用でねじりスプリング35(図8)に抗し
て図11の時計方向へ回動させられて、ストライカ28
を乗り越える。これによりストライカ28はロックブラ
ケット29のロック溝31に嵌合するとともに、後方か
らストライカ28に爪部36が引っ掛かる。これによっ
て、スライドフレーム4はロック状態となり、上下方向
及び車幅方向の移動が規制される。
【0023】なお、以上説明した実施例では、スライド
フレーム4の急激な降下を防止する弾性部材として引張
りコイルスプリング40が採用されていたが、これに代
えて、図15に概念的に示すように、圧縮コイルスプリ
ング50をスライドフレーム4に設け、これを固定側の
ストッパ51に押し付けて、スライドフレーム4の降下
に抗する弾性力を生じさせるようにしてもよい。また、
図16に示すように、引張りコイルスプリング40を固
定側に設け、スライドフレーム4の作用部53が錨形の
フック42に係合して、引張りコイルスプリング40を
引き伸ばすように構成することもできる。さらに、図1
7に示すように、圧縮コイルスプリング50を固定側に
設け、スライドフレーム4の作用部51がスプリング5
0を押し縮めるように構成してもよい。
フレーム4の急激な降下を防止する弾性部材として引張
りコイルスプリング40が採用されていたが、これに代
えて、図15に概念的に示すように、圧縮コイルスプリ
ング50をスライドフレーム4に設け、これを固定側の
ストッパ51に押し付けて、スライドフレーム4の降下
に抗する弾性力を生じさせるようにしてもよい。また、
図16に示すように、引張りコイルスプリング40を固
定側に設け、スライドフレーム4の作用部53が錨形の
フック42に係合して、引張りコイルスプリング40を
引き伸ばすように構成することもできる。さらに、図1
7に示すように、圧縮コイルスプリング50を固定側に
設け、スライドフレーム4の作用部51がスプリング5
0を押し縮めるように構成してもよい。
【0024】
【考案の効果】本考案によれば、スライドフレームの荷
重およびそれに生じる傾倒方向の回転モーメントが、ス
ライドフレームの第一、第二のレール係合部を介して固
定レールで受け止められるため、これをスライドさせる
際にユーザーはスライドフレームの荷重を下から支持す
る必要はなく、単にスライド方向の横力を加えればよ
く、操作性が大幅に向上する。また、弾性部材はスライ
ドフレームが固定レール側のコーナー部で降下する過程
で、その降下に抗する向きの弾性力を生じて、スライド
フレームの急激な降下を防ぐとともに、スライドフレー
ムを復帰させるときはそれを助勢するから、ユーザーの
負担が軽く、かつ安全性も高い。しかも、スライドフレ
ームがルーフ上位置から横方向に移動する過程では、弾
性部材はその移動に抗する向きの弾性力を何ら生じない
から、スライドフレームの引出し操作をきわめて軽く行
うことができる。言い換えれば、弾性部材によってスラ
イドフレームの引出し操作が抵抗を受けないようにし、
かつスライドフレームの降下の際は、弾性部材によって
その降下に抗する弾性力を生じさせて、急降下の抑止及
び復帰移動の助勢を実現している。
重およびそれに生じる傾倒方向の回転モーメントが、ス
ライドフレームの第一、第二のレール係合部を介して固
定レールで受け止められるため、これをスライドさせる
際にユーザーはスライドフレームの荷重を下から支持す
る必要はなく、単にスライド方向の横力を加えればよ
く、操作性が大幅に向上する。また、弾性部材はスライ
ドフレームが固定レール側のコーナー部で降下する過程
で、その降下に抗する向きの弾性力を生じて、スライド
フレームの急激な降下を防ぐとともに、スライドフレー
ムを復帰させるときはそれを助勢するから、ユーザーの
負担が軽く、かつ安全性も高い。しかも、スライドフレ
ームがルーフ上位置から横方向に移動する過程では、弾
性部材はその移動に抗する向きの弾性力を何ら生じない
から、スライドフレームの引出し操作をきわめて軽く行
うことができる。言い換えれば、弾性部材によってスラ
イドフレームの引出し操作が抵抗を受けないようにし、
かつスライドフレームの降下の際は、弾性部材によって
その降下に抗する弾性力を生じさせて、急降下の抑止及
び復帰移動の助勢を実現している。
【0025】そこで、弾性部材をスライドフレーム内に
その長手方向に沿って設けた引張りスプリングとするこ
とにより、構造がコンパクトになり、そのスプリングの
側に設けた移動側作用部を、固定レール側の固定側作用
部に係合させることで、スライドフレームの降下時にの
みそれに抗する弾性力を付与することができる。また、
スライドフレームをルーフ上位置に固定するロック機構
のストライカを固定側作用部に兼用し、これに上記引張
りスプリング側に設けた移動側係合部を係合させること
で、部品点数が減少して構造が簡単になる。さらに、移
動側作用部を第一、第二の鈎部を有する複合式のフック
とし、スライドフレームをルーフ上位置からを引出し操
作する間は、第一の鈎部をスライドフレームに掛止して
スライドフレームと一体的に移動可能とし、スライドフ
レームが降下する際は、第二の鈎部を固定側作用部(上
記ストライカ等)に係合させて、引張りスプリングを引
き伸ばすようにすれば、簡単な構造でありながら、スラ
イドフレームの引出し操作時において抵抗弾性力を解消
し、かつスライドフレームの降下及び上昇時のみに有効
な弾性力を作用させることができる。
その長手方向に沿って設けた引張りスプリングとするこ
とにより、構造がコンパクトになり、そのスプリングの
側に設けた移動側作用部を、固定レール側の固定側作用
部に係合させることで、スライドフレームの降下時にの
みそれに抗する弾性力を付与することができる。また、
スライドフレームをルーフ上位置に固定するロック機構
のストライカを固定側作用部に兼用し、これに上記引張
りスプリング側に設けた移動側係合部を係合させること
で、部品点数が減少して構造が簡単になる。さらに、移
動側作用部を第一、第二の鈎部を有する複合式のフック
とし、スライドフレームをルーフ上位置からを引出し操
作する間は、第一の鈎部をスライドフレームに掛止して
スライドフレームと一体的に移動可能とし、スライドフ
レームが降下する際は、第二の鈎部を固定側作用部(上
記ストライカ等)に係合させて、引張りスプリングを引
き伸ばすようにすれば、簡単な構造でありながら、スラ
イドフレームの引出し操作時において抵抗弾性力を解消
し、かつスライドフレームの降下及び上昇時のみに有効
な弾性力を作用させることができる。
【図1】 本考案の一実施例であるルーフキャリアが車
両に取り付けられた状態の斜視図。
両に取り付けられた状態の斜視図。
【図2】 そのルーフキャリアのスライドフレームがル
ーフ外位置へ下ろされた状態の斜視図。
ーフ外位置へ下ろされた状態の斜視図。
【図3】 図1におけるA−A断面図。
【図4】 そのルーフキャリアの平面図。
【図5】 その正面図。
【図6】 その側面図。
【図7】 そのルーフキャリヤの全体的な斜視図。
【図8】 それの分解斜視図。
【図9】 図7におけるB−B断面図。
【図10】 図7におけるC−C断面図。
【図11】 ロック機構の拡大図であって、ロック直前
の状態を示す図。
の状態を示す図。
【図12】 そのロック完了状態の拡大図。
【図13】 スライドフレームがルーフ外位置へ移動す
る行程の作用説明図。
る行程の作用説明図。
【図14】 スライドフレームがルーフ外位置へ降下し
た状態の作用説明図。
た状態の作用説明図。
【図15】 急落下防止装置の第一の変形例を概念的に
示す説明図。
示す説明図。
【図16】 同じく第二の変形例の説明図。
【図17】 同じく第三の変形例の説明図。
【図18】 従来例の全体斜視図。
【図19】 従来例のスライド機構の拡大斜視図。
【図20】 従来例のロック機構の拡大斜視図。
1 車両ルーフ 2 ルーフキャリア 3 固定レール 4 スライドフレーム 11 横部材 12 縦部材 18 第一のローラ(第一のレール係合部) 19 第二のローラ(第一のレール係合部) 26 コーナー部 28 ストライカ(作用部) 29 ロックブラケット 31 ロック溝(ロック凹部) 33 ロックアーム 37 連結バー(ロック解除部材) 40 引張りコイルスプリング(弾性部材) 42 錨形のフック 50 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
Claims (4)
- 【請求項1】荷物を載せて運搬するための車両ルーフ上
に取り付けられるルーフキャリアであって、車両中心線
と直交して車両ルーフに固定される固定レールと、その
固定レールに案内されて車両ルーフ上位置と車両ルーフ
から外れたルーフ外位置とにスライド可能なスライドフ
レームと、そのスライドフレームを前記ルーフ上位置に
おいてロックするロック機構とを備え、 前記スライドフレームは、前記固定レールに夫々スライ
ド移動自在に係合する、移動方向に離隔して配置された
第一のレール係合部と第二のレール係合部とを備えてお
り、 前記固定レールは、その端部に前記スライドフレームの
第一、第二のレール係合部の少なくとも一方を誘導して
前記スライドフレームを傾斜させつつ降下させる、下側
に湾曲したコーナー部を有し、 さらに、前記固定レール側又は前記スライドフレーム側
の一方に設けられ、前記第一、第二のレール係合部の少
なくとも一方が前記ルーフ上位置から前記固定レールの
コーナー部に達するまでは弾性力を生ぜず、該第一、第
二のレール係合部の少なくとも一方が前記コーナー部に
達して前記ルーフ外位置へ降下する過程ではじめてその
降下に抗する向きの弾性力を発生する弾性部材と、前記
第一、第二のレール係合部の少なくとも一方が前記固定
レールのコーナー部に達したときから前記弾性部材に作
用してこれを弾性変形させ、前記スライドフレームの降
下に抗する向きの弾性力を発生させる作用部とを備える
ことを特徴とするスライド式ルーフキャリア。 - 【請求項2】前記弾性部材は、前記スライドフレーム内
にその長手方向に組み込まれた引張りスプリングであ
り、そのスライドフレームが前記ルーフ上位置にある状
態において、前記固定レールのコーナー部に近い側であ
る一端側が該スライドフレームに掛止され、他端側が前
記固定フレームのコーナー部とは反対側に延びて、その
先端側に移動側作用部が設けられ、他方、前記固定レー
ル側には前記スライドフレームが降下を開始する段階で
該移動側作用部を係合させる固定側作用部が設け られ、
これら移動側作用部及び固定側作用部が請求項1の作用
部として機能し、該固定側作用部に該移動側作用部が係
合してはじめて前記引張りスプリングが伸長を開始し、
その伸長を伴って前記スライドフレームが降下する請求
項1に記載のスライド式ルーフキャリア。 - 【請求項3】請求項1のロック機構は、前記固定レール
側に設けられたストライカと、前記スライドフレーム側
に設けられ、前記ルーフ上位置において前記ストライカ
と係脱自在に係合して、前記スライドフレームのスライ
ド方向の変位を規制するロックアームとを備え、 そのストライカは請求項2の固定側作用部を兼ねてお
り、この共用されるストライカに、前記ルーフ上位置で
は前記スライドフレーム側のロックアームが係合し、該
スライドフレームがそのルーフ上位置から前記ルーフ外
位置へ向かい前記コーナー部で降下を開始する段階では
前記移動側作用部が係合して、前記引張りスプリングの
伸長を開始させる一方、前記スライドフレームが前記ル
ーフ外位置からルーフ上位置に向かう途中で、前記スト
ライカと前記移動側作用部の係合が解除され、これに代
わって前記ルーフ上位置で該ストライカに前記ロックア
ームが係合する請求項2に記載のスライド式ルーフキャ
リア。 - 【請求項4】請求項2又は3の移動側作用部は、第一の
鈎部と第二の鈎部とを有する複合式のフックであり、こ
のフックの第一の鈎部が前記スライドフレームの一部
に、前記引張りスプリングの引張り荷重を伴って掛止可
能で、第二の鈎部が前記固定レール側の固定側作用部に
係合可能であって、前記スライドフレームがルーフ上位
置から前記ルーフ外位置へ向かい前記コーナー部で降下
を開始する前までは、前記フックの第一の鈎部がそのス
ライドフレームに掛止されて該スライドフレームと一体
的に移動し、そのスライドフレームが前記コーナー部で
降下を開始する段階では前記フックの第二の鈎部が前記
移動側作用部に係合して移動を阻止され、前記スライド
フレームはなおも降下することにより、前記引張りスプ
リングが伸長してその降下に抗する弾性力を生じる請求
項2又は3に記載のスライド式ルーフキャリア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993009243U JP2599179Y2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | スライド式ルーフキャリア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993009243U JP2599179Y2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | スライド式ルーフキャリア |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0661590U JPH0661590U (ja) | 1994-08-30 |
JP2599179Y2 true JP2599179Y2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=11714971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993009243U Expired - Lifetime JP2599179Y2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | スライド式ルーフキャリア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599179Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101639677B1 (ko) * | 2014-10-31 | 2016-07-22 | 노인규 | 차량용 루프 캐리어 |
CN108528348B (zh) * | 2018-04-25 | 2023-08-04 | 陈诗琪 | 一种便于装卸的车顶架 |
-
1993
- 1993-02-10 JP JP1993009243U patent/JP2599179Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0661590U (ja) | 1994-08-30 |
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