JP2596027Y2 - 給紙装置 - Google Patents
給紙装置Info
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- JP2596027Y2 JP2596027Y2 JP1993011146U JP1114693U JP2596027Y2 JP 2596027 Y2 JP2596027 Y2 JP 2596027Y2 JP 1993011146 U JP1993011146 U JP 1993011146U JP 1114693 U JP1114693 U JP 1114693U JP 2596027 Y2 JP2596027 Y2 JP 2596027Y2
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- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 11
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 210000002105 tongue Anatomy 0.000 description 6
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
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- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
- Facsimiles In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、用紙を一枚づつ分離し
て供給する給紙装置に関する。
て供給する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置等に適用されるこの種
の給紙装置は、図8に示すように、傾斜配置された載置
台1と、該台1の下端側に位置された給紙ローラ2と、
該給紙ローラ2の上方に位置された用紙分離用構成体3
とを備えている。
の給紙装置は、図8に示すように、傾斜配置された載置
台1と、該台1の下端側に位置された給紙ローラ2と、
該給紙ローラ2の上方に位置された用紙分離用構成体3
とを備えている。
【0003】上記構成体3は、相互の基部が着脱自在に
結合された上方板4および下方板5と、これらの板4,
5によって基部が挟持されたゴム板6とを有し、上方板
4の基部に嵌合された軸7によって揺動可能に支承され
ている。したがって、給紙ローラ2とゴム板6との間に
用紙8が介在されてないとすると、ゴム板6のP点が給
紙ローラ2の周面に当接する。
結合された上方板4および下方板5と、これらの板4,
5によって基部が挟持されたゴム板6とを有し、上方板
4の基部に嵌合された軸7によって揺動可能に支承され
ている。したがって、給紙ローラ2とゴム板6との間に
用紙8が介在されてないとすると、ゴム板6のP点が給
紙ローラ2の周面に当接する。
【0004】上記上方板4は、押圧バネ9の弾性力によ
って時計回り方向に付勢されており、その先端部下面に
は、該上方板4の幅方向に沿いかつ上記接触点Pの直上
に位置する態様で突起10が設けられている。したがっ
て、上記ゴム板6の接触点Pは、上記突起10の押圧力
によって給紙ローラ2の周面に圧接される。
って時計回り方向に付勢されており、その先端部下面に
は、該上方板4の幅方向に沿いかつ上記接触点Pの直上
に位置する態様で突起10が設けられている。したがっ
て、上記ゴム板6の接触点Pは、上記突起10の押圧力
によって給紙ローラ2の周面に圧接される。
【0005】給紙ローラ2およびゴム板6は、前者と用
紙8との間の摩擦係数が後者と用紙8との間の摩擦係数
(用紙相互間の摩擦係数よりも大)よりも大きくなるよ
うに、それぞれの材質等が選定されている。
紙8との間の摩擦係数が後者と用紙8との間の摩擦係数
(用紙相互間の摩擦係数よりも大)よりも大きくなるよ
うに、それぞれの材質等が選定されている。
【0006】いま、載置台1上に複数枚の用紙8(ファ
クシミリ装置では送信原稿)が載置された状態で、給紙
ローラ2が回転されると、最下部の用紙8は上記P点に
向って繰り出された後、該P点を通過して給紙ローラ2
の右方側に搬出される。なお、このとき、他の用紙8
は、下方板5の両サイドに設けられた板バネ5aによっ
てその移動が抑制される。
クシミリ装置では送信原稿)が載置された状態で、給紙
ローラ2が回転されると、最下部の用紙8は上記P点に
向って繰り出された後、該P点を通過して給紙ローラ2
の右方側に搬出される。なお、このとき、他の用紙8
は、下方板5の両サイドに設けられた板バネ5aによっ
てその移動が抑制される。
【0007】ところで、用紙8相互の分離性が良好でな
い場合には、最下部の用紙8と共に例えばその直上の用
紙8も同時にP点に向って繰り出されることがある。
い場合には、最下部の用紙8と共に例えばその直上の用
紙8も同時にP点に向って繰り出されることがある。
【0008】この場合、上方の用紙8は、P点を通過す
る時にゴム板6との間の摩擦力によってその移動が抑制
され、一方、最下部の用紙8は給紙ローラ2との間に作
用する摩擦力によって該ローラ2の右方側に搬出され
る。
る時にゴム板6との間の摩擦力によってその移動が抑制
され、一方、最下部の用紙8は給紙ローラ2との間に作
用する摩擦力によって該ローラ2の右方側に搬出され
る。
【0009】それ故、この給紙装置によれば、複数枚の
用紙8を1枚づつ分離して供給することができる。
用紙8を1枚づつ分離して供給することができる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいては、突起10がゴム板6の上面に線状に分布する
押圧力を作用させるので、上記ゴム板6の下面は上記P
点において給紙ローラ2に線接触することになる。これ
は、用紙8に対する原稿搬送方向についてのゴム板6の
摩擦力作用域が小さいことを意味している。
おいては、突起10がゴム板6の上面に線状に分布する
押圧力を作用させるので、上記ゴム板6の下面は上記P
点において給紙ローラ2に線接触することになる。これ
は、用紙8に対する原稿搬送方向についてのゴム板6の
摩擦力作用域が小さいことを意味している。
【0011】このため従来装置では、上方の用紙8が最
下部の用紙8と共に給紙ローラ2の右方側に搬出される
現象(分離失敗現象)を生じやすく、特に、給紙速度を
アップすべく給紙ローラ2の回転数を高く設定した場合
には、上記現象の発生頻度が高くなる。
下部の用紙8と共に給紙ローラ2の右方側に搬出される
現象(分離失敗現象)を生じやすく、特に、給紙速度を
アップすべく給紙ローラ2の回転数を高く設定した場合
には、上記現象の発生頻度が高くなる。
【0012】本考案の目的は、かかる実情に鑑みて、従
来装置よりも高い用紙分離作用を得ることができる給紙
装置を提供することにある。
来装置よりも高い用紙分離作用を得ることができる給紙
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案では、給紙ローラ
と、該給紙ローラの摩擦係数よりも小さく、かつ用紙の
摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する摩擦部材と、こ
の摩擦部材を押圧して上記給紙ローラに圧接させる押圧
部材とを備え、給紙ローラの回転によって上記摩擦部材
の圧接部位に用紙を搬送通過させる給紙装置において、
上記押圧部材における用紙搬送方向の下流側端部に位置
する部位に、上記摩擦部材の幅方向中央部を給紙ローラ
に圧接させる第1の突起を設けるとともに、上記押圧部
材における上記第1の突起よりも用紙搬送方向の上流側
に位置する部位に、上記摩擦部材の幅方向両側縁部をそ
れぞれ給紙ローラに圧接させる第2の突起を設け、これ
ら突起の押圧作用によって上記摩擦部材を給紙ローラの
周面に倣って撓み変形させるようにしている。
と、該給紙ローラの摩擦係数よりも小さく、かつ用紙の
摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有する摩擦部材と、こ
の摩擦部材を押圧して上記給紙ローラに圧接させる押圧
部材とを備え、給紙ローラの回転によって上記摩擦部材
の圧接部位に用紙を搬送通過させる給紙装置において、
上記押圧部材における用紙搬送方向の下流側端部に位置
する部位に、上記摩擦部材の幅方向中央部を給紙ローラ
に圧接させる第1の突起を設けるとともに、上記押圧部
材における上記第1の突起よりも用紙搬送方向の上流側
に位置する部位に、上記摩擦部材の幅方向両側縁部をそ
れぞれ給紙ローラに圧接させる第2の突起を設け、これ
ら突起の押圧作用によって上記摩擦部材を給紙ローラの
周面に倣って撓み変形させるようにしている。
【0014】
【作用】摩擦部材が押圧部材に設けた突起の押圧力によ
り給紙ローラの周面に倣って撓み変形するので、上記摩
擦部材が用紙に面接触する。これにより、該摩擦部材の
用紙搬送方向についての摩擦力作用域が大きく確保され
るので、用紙の上面に摩擦力が繰り返し作用することに
なる。この結果、上記摩擦部材による用紙移動抑制作用
が向上する。
り給紙ローラの周面に倣って撓み変形するので、上記摩
擦部材が用紙に面接触する。これにより、該摩擦部材の
用紙搬送方向についての摩擦力作用域が大きく確保され
るので、用紙の上面に摩擦力が繰り返し作用することに
なる。この結果、上記摩擦部材による用紙移動抑制作用
が向上する。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら本考案の実施例を
説明する。
説明する。
【0016】図1は、ファクシミリ装置に適用した本考
案に係る給紙装置の実施例を示しており、この給紙装置
は、傾斜配置された載置台20と、該台20の下端側に
位置された給紙ローラ21と、該給紙ローラ21の上方
に位置された用紙分離用構成体22とを備えている。
案に係る給紙装置の実施例を示しており、この給紙装置
は、傾斜配置された載置台20と、該台20の下端側に
位置された給紙ローラ21と、該給紙ローラ21の上方
に位置された用紙分離用構成体22とを備えている。
【0017】用紙分離用構成体22は、押圧部材たる上
方板23と、基部が上方板23の基部に着脱自在に結合
された下方板24と、これらの板23,24によって基
部が挟持された摩擦部材たるゴム板25とを有し、上方
板23の基部に嵌合された軸26によって揺動可能に支
承されている。
方板23と、基部が上方板23の基部に着脱自在に結合
された下方板24と、これらの板23,24によって基
部が挟持された摩擦部材たるゴム板25とを有し、上方
板23の基部に嵌合された軸26によって揺動可能に支
承されている。
【0018】上方板23の先端部下面には、図2に示す
突起(第1の突起)27および突起(第2の突起)2
8,28が突設されている。突起27は、上方板23の
下面先端中央部に、また突起28,28は突起27より
も上方板23の基部側に寄った両側縁にそれぞれ位置
し、それぞれ板23の幅方向に沿って設けられている。
突起(第1の突起)27および突起(第2の突起)2
8,28が突設されている。突起27は、上方板23の
下面先端中央部に、また突起28,28は突起27より
も上方板23の基部側に寄った両側縁にそれぞれ位置
し、それぞれ板23の幅方向に沿って設けられている。
【0019】図3は、上記構成体22の自重によってゴ
ム板25の下面が給紙ローラ21の周面に当接された状
態を示しており、この状態では、上記突起27および突
起28が給紙ローラ21とゴム板25との接触点Pを通
る法線を中心として左右対称な位置に置かれる。
ム板25の下面が給紙ローラ21の周面に当接された状
態を示しており、この状態では、上記突起27および突
起28が給紙ローラ21とゴム板25との接触点Pを通
る法線を中心として左右対称な位置に置かれる。
【0020】以下、この実施例の作用を説明する。
【0021】図1に示す押圧バネ29によって上方板2
3が時計回り方向に付勢されると、ゴム板25の上面に
作用する突起27および突起28の押圧力によって、図
3に鎖線で示したように、ゴム板25が給紙ローラ21
の周面に沿う態様で撓み変形する。したがって、この実
施例によれば、ゴム板25の先端部下面が給紙ローラ2
1に面接触する。この場合、上方板23の基端部側に位
置する突起28は、該上方板23の両側縁部にのみ設け
たものであるため、ゴム板25の先端部を必要以上に給
紙ローラ21の周面から離隔させる虞れがない。それ
故、上方板23の先端部に位置する突起27は、給紙ロ
ーラ21に対してゴム板25の先端部を必要以上に押圧
する必要がなく、該上方板23の中央部に唯一あれば十
分な機能を果たす。
3が時計回り方向に付勢されると、ゴム板25の上面に
作用する突起27および突起28の押圧力によって、図
3に鎖線で示したように、ゴム板25が給紙ローラ21
の周面に沿う態様で撓み変形する。したがって、この実
施例によれば、ゴム板25の先端部下面が給紙ローラ2
1に面接触する。この場合、上方板23の基端部側に位
置する突起28は、該上方板23の両側縁部にのみ設け
たものであるため、ゴム板25の先端部を必要以上に給
紙ローラ21の周面から離隔させる虞れがない。それ
故、上方板23の先端部に位置する突起27は、給紙ロ
ーラ21に対してゴム板25の先端部を必要以上に押圧
する必要がなく、該上方板23の中央部に唯一あれば十
分な機能を果たす。
【0022】いま、図1に示すように、載置台20上に
複数枚の用紙30(以後、原稿と記す。)が載置された
とすると、最下部の原稿30の上方に位置する原稿30
は下方板24の両サイドに一体形成された板バネ24a
にその先端が当接する。したがって、各原稿30が十分
に分離され、かつ上方の原稿30に対する上記板バネ2
4aの移動抑制作用が十分である等の条件が整っている
場合には、給紙ローラ21の回転に伴って最下部の原稿
30のみが給紙ローラ21に対するゴム板25の圧接部
位まで進行する。
複数枚の用紙30(以後、原稿と記す。)が載置された
とすると、最下部の原稿30の上方に位置する原稿30
は下方板24の両サイドに一体形成された板バネ24a
にその先端が当接する。したがって、各原稿30が十分
に分離され、かつ上方の原稿30に対する上記板バネ2
4aの移動抑制作用が十分である等の条件が整っている
場合には、給紙ローラ21の回転に伴って最下部の原稿
30のみが給紙ローラ21に対するゴム板25の圧接部
位まで進行する。
【0023】給紙ローラ21とゴム板25は、前者と原
稿30間の摩擦係数が後者と原稿30間の摩擦係数(原
稿相互間の摩擦係数よりも大)よりも大きくなるように
それらの材質が選定されているので、上記圧接部位に到
達した原稿30は、ローラ21の回転によって該ローラ
21の右方側に繰り出される。
稿30間の摩擦係数が後者と原稿30間の摩擦係数(原
稿相互間の摩擦係数よりも大)よりも大きくなるように
それらの材質が選定されているので、上記圧接部位に到
達した原稿30は、ローラ21の回転によって該ローラ
21の右方側に繰り出される。
【0024】次に、上記条件が整っていないために、例
えば最下部の原稿30とその直上に位置する原稿30と
が同時に上記圧接部位に移動されるという事態が生じた
場合について考察する。
えば最下部の原稿30とその直上に位置する原稿30と
が同時に上記圧接部位に移動されるという事態が生じた
場合について考察する。
【0025】この場合、最下部の原稿30は、給紙ロー
ラ21の回転による摩擦力で右方に移動される。
ラ21の回転による摩擦力で右方に移動される。
【0026】一方、上方の原稿30には、その下面に最
下部の原稿30の移動に伴う摩擦力が、また、その上面
にゴム板25による摩擦力がそれぞれ作用する。
下部の原稿30の移動に伴う摩擦力が、また、その上面
にゴム板25による摩擦力がそれぞれ作用する。
【0027】ゴム板25が面接触した上記圧接部位にお
いては、上方の原稿30に対するゴム板25の原稿搬送
方向についての摩擦力作用域が大きいので、もし、この
上方の原稿30が最下部の原稿30と共に移動した場
合、上方の原稿30の先端部上面にゴム板25による摩
擦力が繰り返し作用することになる。その結果、図4に
示すように、上方の原稿30の先端部が上記圧接部位を
通過し終えるまでに該原稿30の移動が止められる。
いては、上方の原稿30に対するゴム板25の原稿搬送
方向についての摩擦力作用域が大きいので、もし、この
上方の原稿30が最下部の原稿30と共に移動した場
合、上方の原稿30の先端部上面にゴム板25による摩
擦力が繰り返し作用することになる。その結果、図4に
示すように、上方の原稿30の先端部が上記圧接部位を
通過し終えるまでに該原稿30の移動が止められる。
【0028】かくして、この実施例によれば、複数枚の
原稿30が同時に上記圧接部位に繰り出された場合で
も、最下部の原稿30のみを分離して給紙ローラ21の
右方側に供給することができる。しかも、給紙を行う最
初の段階においては、上方板23の両側縁部に設けた突
起28の押圧作用により、原稿30をその幅方向の広い
範囲を保持することになるため、当該原稿30が斜めに
搬送されるような事態の発生を防止することができる。
原稿30が同時に上記圧接部位に繰り出された場合で
も、最下部の原稿30のみを分離して給紙ローラ21の
右方側に供給することができる。しかも、給紙を行う最
初の段階においては、上方板23の両側縁部に設けた突
起28の押圧作用により、原稿30をその幅方向の広い
範囲を保持することになるため、当該原稿30が斜めに
搬送されるような事態の発生を防止することができる。
【0029】なお、給紙ローラ21の右方側に搬出され
た原稿30は、図示していない読取り手段によってその
記録内容が読み取られる。
た原稿30は、図示していない読取り手段によってその
記録内容が読み取られる。
【0030】ところで、給紙速度をアップすべく給紙ロ
ーラ21の回転数を高く設定した場合には、最下部の原
稿30側から上方の原稿30に付与される移動力が強め
られるが、上方の原稿30の上面に繰り返し摩擦力を作
用させるこの実施例によれば、このような場合でも上方
の原稿30の移動を十分に抑制することができる。
ーラ21の回転数を高く設定した場合には、最下部の原
稿30側から上方の原稿30に付与される移動力が強め
られるが、上方の原稿30の上面に繰り返し摩擦力を作
用させるこの実施例によれば、このような場合でも上方
の原稿30の移動を十分に抑制することができる。
【0031】図5は、本考案の他の実施例を示してお
り、この実施例における用紙分離構成体122は、その
長手方向に沿う2本のスリット35aを先端部に設けた
ゴム板35を使用している。個々のスリット35aは、
ゴム板35の先端から前記上方板23の側部突起28に
至る距離以上の長さを有しており、かつ、それらスリッ
ト35aによって形成された舌片35b,35cおよび
35dは、前記上方板23の一方の側部突起28、中央
部突起27および他方の側部突起28の上方にそれぞれ
位置している。
り、この実施例における用紙分離構成体122は、その
長手方向に沿う2本のスリット35aを先端部に設けた
ゴム板35を使用している。個々のスリット35aは、
ゴム板35の先端から前記上方板23の側部突起28に
至る距離以上の長さを有しており、かつ、それらスリッ
ト35aによって形成された舌片35b,35cおよび
35dは、前記上方板23の一方の側部突起28、中央
部突起27および他方の側部突起28の上方にそれぞれ
位置している。
【0032】この実施例によれば、上方板23の中央部
突起27によって舌片35cの先端部上面が押圧される
ので、この舌片35cの一部、具体的には、図3のP点
よりも先端部側に位置する部位が給紙ローラ21の周面
形状に倣う態様で撓み変形する。
突起27によって舌片35cの先端部上面が押圧される
ので、この舌片35cの一部、具体的には、図3のP点
よりも先端部側に位置する部位が給紙ローラ21の周面
形状に倣う態様で撓み変形する。
【0033】一方、上方板23の各側部突起28によっ
て舌片35b、35dの基部が押圧されるので、これら
の舌片の一部、具体的には、図3のP点よりも後方側に
位置する部位が舌片35cと同様の態様で撓み変形す
る。
て舌片35b、35dの基部が押圧されるので、これら
の舌片の一部、具体的には、図3のP点よりも後方側に
位置する部位が舌片35cと同様の態様で撓み変形す
る。
【0034】したがって、この実施例においても、前記
実施例と同様に高い用紙分離作用を得ることができる。
実施例と同様に高い用紙分離作用を得ることができる。
【0035】図6および図7は、本考案の更に別の実施
例を示しており、この実施例における用紙分離構成体2
22は、その先端部下面に弧状凹面43aが形成された
上方板43を使用している。上記弧状凹面43aは、給
紙ローラ21の曲率半径と同様もしくは若干大きな曲率
半径を有しており、したがって、押圧バネ29の押圧力
によってゴム板25の上面が凹面43aに押圧される
と、図6に示したように、該ゴム板25が給紙ローラ2
1の周面形状に倣う態様で撓み変形する。それゆえ、こ
の実施例においても高い用紙分離作用が得られる。
例を示しており、この実施例における用紙分離構成体2
22は、その先端部下面に弧状凹面43aが形成された
上方板43を使用している。上記弧状凹面43aは、給
紙ローラ21の曲率半径と同様もしくは若干大きな曲率
半径を有しており、したがって、押圧バネ29の押圧力
によってゴム板25の上面が凹面43aに押圧される
と、図6に示したように、該ゴム板25が給紙ローラ2
1の周面形状に倣う態様で撓み変形する。それゆえ、こ
の実施例においても高い用紙分離作用が得られる。
【0036】上記実施例は、ファクシミリ装置に適用さ
れているが、給紙を必要とする複写機等の他の機器にこ
の実施例を適用することも可能である。
れているが、給紙を必要とする複写機等の他の機器にこ
の実施例を適用することも可能である。
【0037】
【考案の効果】本考案によれば、摩擦部材が給紙ローラ
の周面に倣って撓み変形するので、用紙の先端部上面に
上記摩擦部材による摩擦力を繰り返し作用させることが
可能である。したがって、複数枚の用紙が摩擦部材と給
紙ローラ間に供給された場合や、給紙ローラの回転速度
が大きい場合でも、用紙を確実に分離して供給すること
ができる。
の周面に倣って撓み変形するので、用紙の先端部上面に
上記摩擦部材による摩擦力を繰り返し作用させることが
可能である。したがって、複数枚の用紙が摩擦部材と給
紙ローラ間に供給された場合や、給紙ローラの回転速度
が大きい場合でも、用紙を確実に分離して供給すること
ができる。
【図1】本考案の実施例に係る給紙装置の要部を示した
概念図。
概念図。
【図2】上方板に形成された突起の形状および位置を示
した斜視図。
した斜視図。
【図3】給紙ローラにゴム板が当接および圧接された状
態を示した概念図。
態を示した概念図。
【図4】実施例の作用を示した概念図。
【図5】本考案の他の実施例を示した概念図。
【図6】本考案の更に別の実施例を示した概念図。
【図7】図6の実施例におけるゴム板の構成を示した斜
視図。
視図。
【図8】従来の給紙装置の要部の構成を例示した概念
図。
図。
21…給紙ローラ 22,122,222…用紙分離構成体 23,43…上方板(押圧部材) 25,35…ゴム板(摩擦部材) 27,28…突起 29…押圧バネ 30…用紙
Claims (1)
- 【請求項1】 給紙ローラと、該給紙ローラの摩擦係数
よりも小さく、かつ用紙の摩擦係数よりも大きな摩擦係
数を有する摩擦部材と、 この摩擦部材を押圧して上記給紙ローラに圧接させる押
圧部材とを備え、給紙ローラの回転によって上記摩擦部
材の圧接部位に用紙を搬送通過させる給紙装置におい
て、 上記押圧部材における用紙搬送方向の下流側端部に位置
する部位に、上記摩擦部材の幅方向中央部を給紙ローラ
に圧接させる第1の突起を設けるとともに、 上記押圧部材における上記第1の突起よりも用紙搬送方
向の上流側に位置する部位に、上記摩擦部材の幅方向両
側縁部をそれぞれ給紙ローラに圧接させる第2の突起を
設け、 これら突起の押圧作用によって上記摩擦部材を給紙ロー
ラの周面に倣って撓み変形させることを特徴とする給紙
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011146U JP2596027Y2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993011146U JP2596027Y2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 給紙装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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- 1993-03-15 JP JP1993011146U patent/JP2596027Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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