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JP2592549B2 - 全自動洗濯機 - Google Patents

全自動洗濯機

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Publication number
JP2592549B2
JP2592549B2 JP3066101A JP6610191A JP2592549B2 JP 2592549 B2 JP2592549 B2 JP 2592549B2 JP 3066101 A JP3066101 A JP 3066101A JP 6610191 A JP6610191 A JP 6610191A JP 2592549 B2 JP2592549 B2 JP 2592549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
hot
time
dehydration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3066101A
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English (en)
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JPH04300589A (ja
Inventor
俊一 石川
信一 鍛治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP3066101A priority Critical patent/JP2592549B2/ja
Publication of JPH04300589A publication Critical patent/JPH04300589A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2592549B2 publication Critical patent/JP2592549B2/ja
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  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全自洗濯機に係り、さら
に詳細には、洗濯水として水や湯を切り替えて使用する
湯水切替付全自動洗濯機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湯水切替付全自動洗濯機の洗濯槽
内に布を投入してこの布量をセンシングするにあたり、
洗濯水が水の場合は、布量負荷に応じた規定水位の洗濯
水が洗濯槽内に供給され、洗濯行程時、前記布量負荷に
応じた規定水位の洗濯水で洗濯作業を進めることができ
る。
【0003】しかし、洗濯水の温度が高くなるにつれて
布類の動きがよくなり、したがってこのような場合、洗
濯槽内に定格負荷量の布が投入されているにもかかわら
ず、布量センサは、過少布量をセンシングしてそのセン
シング情報をマイクロコンピュ−タに送り、マイクロコ
ンピュ−タは、この過少センシング情報にもとづいて給
水指令を出すため、洗濯槽内における洗濯水の水位は規
定水位よりも低い中水位や低水位となってしまい、布間
の擦れ合いが大きくなって布傷みが早期のうちに進むと
いう不具合を生じる。
【0004】また、従来、湯水切替付全自動洗濯機にあ
っては、洗濯時に供給される洗濯水が水であろうと、湯
であろうと、あるいは水と湯との混合水であろうと、或
る一定の固定された条件のもとで脱水作業を進めるよう
にしている。
【0005】しかしながら、洗濯物を遠心脱水する場
合、洗濯水および洗濯物中に残った洗剤は、洗濯水の温
度が高ければ高いほど発泡しやすくなる。
【0006】そして、前記泡が洗濯槽とその外周を取り
囲む外槽との間に溜ると、その泡の抵抗によって洗濯槽
の回転が阻害されることになる。
【0007】その結果、洗濯槽の回転数低下によって脱
水効果が損なわれるという不具合を生じる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の湯
水切替付全自動洗濯機にあっては、洗濯すべき布類と洗
濯水温との関係について認識されておらず、唯単に水や
湯によって選択的に布類を洗うというに止どまる。
【0009】本発明は、洗濯すべき布類と洗濯水温との
関係に着目してなされたものであって、その目的とする
ところは、従来の湯水切替付全自動洗濯機に比べてその
基本性能を向上させることのできる、改良された湯水切
替付全自動洗濯機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的は、水や湯を切
り替えて使用する全自動洗濯機において、洗濯行程に先
立つ布量センシング時に供給される給水用の液として、
実際の洗濯に供される洗濯水が外部入力で水以外と設定
されても水を供給して布量センシングする制御手段を備
えることによって達成される。
【0011】また、前記目的は、水や湯を切り替えて使
用する全自動洗濯機において、洗濯時に供給される洗濯
水が水か否かを判断し、その給水条件により、洗濯水が
水の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水
を溜めて脱水起動する残水起動方式とし、洗濯水が水以
外の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水
を溜めないで脱水起動する完全排水起動方式とする制御
手段を備えることによって達成される。
【0012】
【作用】 しかして、前記第1の発明によれば、洗濯行程
に先立つ布量センシング時に供給される給水用の液とし
て、実際の洗濯に供される洗濯水が外部入力で水以外と
設定されても水を供給して布量センシングすることによ
り、従来型この種洗濯機の布量センシング時の問題を解
決することができる。
【0013】すなわち、布類の動きは、洗濯水の温度が
高くなるにつれてよくなる。
【0014】これに対し、従来にあっては、実際の洗濯
に供される洗濯水が外部入力で水以外と設定されかつ、
洗濯行程に先立つ布量センシング時に供給される給水も
水以外の場合は、洗濯槽内に定格負荷量の布が投入され
ているにもかかわらず、布量センサは、過少布量をセン
シングしてそのセンシング情報をマイクロコンピュータ
に送
【0015】そして、マイクロコンピューータは、この
過少センシング情報にもとづいて給水指令を出す。
【0016】したがって、洗濯槽内における洗濯水の水
位は規定水位よりも低い中水位や低水位となってしま
い、布間の擦れ合いが大きくなって布傷みが早期のうち
に進むという不具合を生じるが、前記第1の発明によれ
ば、このような不具合をなくすことができる。
【0017】また、前記第の発明によれば、洗濯時に
供給される洗濯水が水か否かを判断し、その給水条件に
より、洗濯水が水の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、
槽底部に洗濯水を溜めて脱水起動する残水起動方式を採
用し、洗濯水が水以外の場合は、洗濯行程後の脱水条件
を、槽底部に洗濯水を溜めないで脱水起動する完全排水
起動方式を採用することにより、従来型この種洗濯機の
脱水時の問題を解決することができる。
【0018】すなわち、洗濯物を遠心脱水する場合、洗
濯水および洗濯物中に残った洗剤は、洗濯水の温度が高
ければ高いほど発泡しやすく、この泡が洗濯槽とその外
周を取り囲む外槽との間溜ると、その泡の抵抗によっ
て洗濯槽の回転が阻害され、洗濯槽の回転数低下によっ
て脱水効果が損なわれるという不具合を生じるが、前記
の発明によれば、洗濯水が水以外の場合は、洗濯行
程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めないで脱水起
動する完全排水起動方式、換言すると、槽底部に洗濯水
を溜めないために泡が立ちにくい完全排水起動方式を採
用することにより、先に述べたごとき洗濯水温が高い場
合の、洗剤発泡による不具合をなくすことができる。
【0019】ところで、前記第の発明においては、洗
濯水が水の場合における洗濯行程後の脱水条件として、
槽底部に洗濯水を溜めて脱水起動する残水起動方式を採
用したが、この残水起動方式の利点とするところは以下
のとおりである。
【0020】すなわち、残水起動方式の場合、槽底部に
洗濯水を溜めているため、脱水すべき布類が槽内で多少
偏位していても、槽全体としての重心はほぼその中心に
あり、したがって脱水起動時における槽の回転振れを小
さくして外枠との接触騒音をなくすことができる。ただ
し、洗濯水が湯の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、既
述のごとく、槽底部に洗濯水を溜めないために泡が立ち
にくい完全排水起動方式を採用することにより、洗剤発
泡による不具合の解消を優先した。
【0021】なお、前記第1およびの発明をそれぞ
れ単独的に実施した場合であっても、従来の湯水切替付
全自動洗濯機に比べてその基本性能を向上させることが
できることは勿論であるが、前記第1の発明と第2の発
明を組み合わせて実施すれば、この種湯水切替付全自動
洗濯機の基本性能はさらに向上する。
【0022】
【実施例】以下、本発明を、図面の一実施例にもとづい
て説明すると、図1は本発明を採用する全自動洗濯機の
内部構造説明図であり、外枠1の内側には、4本の吊棒
2により、外槽3が、外枠1の上部の4隅に位置するコ
−ナ−プレ−ト4により支持されている。吊棒2には、
洗濯および脱水時の振動を吸収する押しバネ5が介在さ
れている。
【0023】そして、洗濯をおこなう場合は、蓋6を開
け、布類を洗濯槽7内に投入し、制御部8の指令によ
り、給水後、モ−タ9を正逆回転させる。
【0024】モ−タ9の回転は、Vベルト10介し、モ
−タプ−リ−11によりクラッチプ−リ−12に伝達さ
れる。クラッチプ−リ−12に伝達された回転力は、ク
ラッチ13により、洗濯時、洗濯槽7の中央部に位置し
ている撹拌翼14を回動させる。
【0025】排水時は、制御部8の指令によりモ−タ9
を休止させ、排水バルブ15を開けて、洗濯槽7内の洗
濯液を、排水ホ−ス16により機外に排出させる。
【0026】排水後、脱水行程に進行するが、脱水は、
布類の状態により洗濯槽7が大きく振れるため、この振
れを極力防止する目的で、洗濯槽7の上部にバランサ−
17を設けてある。
【0027】脱水は、モ−タ9の回転を、洗濯時と同様
に、Vベルト10を介してクラッチ13に伝達し、クラ
ッチ13により洗濯槽7を高速で回転させて、その遠心
力により、布類に含まれている水分を外槽3に排出す
る。外槽3に排出された洗濯水は、排水弁15の操作よ
り、排水ホ−ス16から機外に放出される。
【0028】図2は図1に符号8で示す制御部のブロッ
ク図である。
【0029】図2において、電子制御回路18は、洗剤
による洗い行程から最終の脱水行程に至るまで自動的に
行程移行させるためのもので、基本的には、周知のごと
く、タイマ−19,CPU(中央処理装置)20,メモ
リ21,入力ポ−ト22,出力ポ−ト23から構成され
ており、洗濯時の制御指令はCPU20がおこなうもの
であり、CPU20には演算部や制御部があり、システ
ムの中心となる。CPU20は、基本的には命令の取出
しと解読,実行をおこなうものであるが、具体的には、
算術および論理演算、メモリの指定アドレスに対する内
容の読出しと書込み制御、入出力装置に対する指定アド
レスの入出力制御、プログラムの流れ制御をおこなう。
【0030】メモリ21は、プログラムとデ−タとを記
憶するもので、読出し,書込みの両機能を有するRAM
と、読出し機能だけを有するROMとの2種類がある。
RAMは、デ−タを記憶したりプログラムを組む上での
作業エリアとして用いられ、ROMは、決まったプログ
ラムや固定デ−タを入れて、いつでも同じ処理をする場
合に用いられる。
【0031】入力ポ−ト22と出力ポ−ト23とは、C
PU20と入力装置,出力装置間でデ−タの受け渡しを
おこなう場合の仲介回路で、一般的にI/Oポ−トと呼
ばれており、I/Oポ−トの入力ポ−ト22側には、全
自動洗濯機からの電気的指令が入力されるものであっ
て、電源スイッチ24,水位センサ−25,蓋スイッチ
26,プログラム選択スイッチ27,スタ−ト・ストッ
プスイッチ28が接続されている。また、I/Oポ−ト
の出力ポ−ト23出力側には、洗濯用モ−タ9,給水弁
29,排水弁15,クラッチソレノイド30,報知器3
1が接続されている。
【0032】図3は外部入力キ−であるメンブレンスイ
ッチの平面図、図4は洗濯設定条件を表示するLCDの
平面図である。
【0033】図3において、電源32のキ−を押し、ス
タ−トキ−33を押すと、自動的に給水して布量,布質
センシングをおこない、このセンシング情報を基に、布
類に最適な洗濯条件で洗濯を開始する全自動設定コ−ス
が設定される。
【0034】一方、前記スタ−トキ−33を押すと、図
4のプログラムコ−ス34には、前述の布量,布質セン
シング後、洗濯コ−スが表示される。また、洗濯水位
は、高水位から少量水位まで、衣類の量に合った水位が
水位設定表示部35に表示される。さらに、洗濯時間の
表示は表示部36に、すすぎの回数表示は表示部37
に、最終脱水時間は表示部38に表示される。
【0035】なお、洗濯条件を任意に設定したい場合
は、図3のプログラム選択キ−39を押し、図4に示す
プログラムコ−ス34の表示を基に、必要なコ−スを選
択する。また、洗濯条件の設定、すすぎ,脱水条件の設
定等は、図3にそれぞれ符号40,41,42で示す入
力キ−を押して設定する。さらに、洗濯水位を任意に変
更したい場合は、水位切換スイッチ43を押すことによ
り設定できる。
【0036】一方、図3の洗濯水温設定キ−44を押す
ことにより、図4の洗濯表示部36にHot,War
m,Coldのいずれかが表示される。また、洗濯時に
おける予約時間の設定は、図3のタイマ−モ−ド45
a,タイマ−セット45b,ストア45cにより、図4
の時刻表示部46に予約設定時間を表示させることがで
きる。
【0037】図5は洗濯布量を検出する布量センシング
説明図、図6は布量センシング情報により洗濯水供給量
を決定する洗濯水量説明図である。
【0038】図5において、洗濯槽7内には、給水弁2
9からの水が、給水ホース47を介してH寸法高さまで
供給される。洗濯槽7内のH寸法高さまで水が供給され
ると、撹拌翼14が左右休止入れて回転し、布類48
の量を検知する。
【0039】図7は図5に示す洗濯布量を検出する場合
の布量センシング回路図である。
【0040】図7において、モ−タ9を、トライアック
49a,49bにより左右休止を入れて撹拌することに
より、コンデンサ−50の端子間電圧が変化する。そし
て、この変化量は、モ−タ9をOFFしたときに、前記
端子間電圧の減衰をホトトライアックカプラ51で矩形
波にし、I/Oポ−トよりマイクロコンピュ−タに取り
入れる。一方、マイクロコンピュ−タは、前記矩形波の
第1回目の立上がりと第2回目の立上がりの時間Δtを
計測することを10回おこない、この10回のデ−タの
総和をもって布量センシング時間とし、制御設定条件と
する。
【0041】図8は図5の布量センシング時、同図に符
号10で示す給水弁から給水される洗濯水の水温と、布
量センシングにより決定される洗濯水位との関係を示す
実験デ−タ図である。
【0042】図8に示すように、洗濯槽内に布を投入し
てこの布量をセンシングするにあたり、洗濯水が水の場
合は、布量負荷に応じた規定水位の洗濯水が洗濯槽内に
供給され、洗濯行程時、前記布量負荷に応じた規定水位
の洗濯水で洗濯作業を進めることができる。
【0043】しかしながら、洗濯水の温度が高くなるに
つれて布類の動きがよくなり、したがってこのような場
合、洗濯槽内に定格負荷量の布が投入されているにもか
かわらず、布量センサは、過少布量をセンシングしてそ
のセンシング情報をマイクロコンピュ−タに送り、マイ
クロコンピュ−タは、この過少センシング情報にもとづ
いて給水指令を出すため、洗濯槽内における洗濯水の水
位は規定水位よりも低い中水位や低水位となってしま
い、布間の擦れ合いが大きくなって布傷みが早期のうち
に進むという不具合を生じる。
【0044】これに対し、洗濯行程に先立つ布量センシ
ング時に供給される給水を、実際の洗濯に供される洗濯
水が外部入力で水以外と設定されても水を供給して布量
センシングすることにより、従来型この種洗濯機の布量
センシング時の問題を解決することができる。
【0045】図9は標準コ−スによる洗濯行程のブロッ
ク図である。
【0046】図3の電源32を投入し、スタ−トキ−3
3をオンすると、図5に給水(1)で示すH寸法水位まで
給水した後、布量センシングをおこない、図7に示す布
量センシング回路によって得られる矩形波をマイクロコ
ンピュ−タに取り入れ、布量で変化するΔtによって洗
濯水位を決定する。洗濯水位決定後、図6に示す設定水
位まで、図9の給水(2)の行程で給水する。なお、この
ときの給水は、標準状態では水であるが、図3に示す水
温切換部44によりマニュアル設定した場合は、マニュ
アル設定された湯、あるいは水と湯との混合水が供給さ
れる。
【0047】そして、図示実施例の場合、前記のように
して規定水位まで給水した後、再び図7に示すモ−タ9
を数秒間駆動すると、図6の撹拌翼14が回転し、前記
布量センシングと同じ方法で布質センシングがおこなわ
れるものであって、このときの布質センシング値によ
り、図10および図11の値が決定される。すなわち、
図10は洗濯水温と洗濯条件との関係を示すブロック
図、図11は同じく洗濯水温と洗濯条件との関係を示す
タイムチャ−トであり、前記布質センシング値と供給さ
れる給水温との関係により、図10に示す洗濯時間
1,T2,T3の値、さらには必要に応じて洗濯時にお
ける撹拌翼の反転時限t1,t2(図11)の関係が調整
される。
【0048】図12は洗濯水温と布洗浄・布損傷との関
係を示す実験デ−タ図である。
【0049】なお、図12の実験デ−タは布類の負荷量
を一定とし、図10に示す洗濯時間T1,T2,T3、お
よび図11に示す撹拌翼の反転時限t1,t2を一定の条
件に固定して実験した値である。
【0050】そして、同図から明らかなように、洗浄に
関しては、洗濯水温が低い程よく洗えず、水温が高くな
るにつれ洗浄効果が向上する。しかし、布の傷みに関し
ては、洗濯水が高い程激しくなる。
【0051】これに対し、洗濯時に供給される洗濯水が
水か否かを判断し、その給水条件により、洗濯水として
水を使用する場合は、図11に示す洗濯時間Tを、湯
を使用する場合の洗濯時間Tや水と湯の混合水を使用
する場合の洗濯時間Tよりも長く設定し、また必要に
応じて図11に示す撹拌翼反転時限t,tも、湯あ
るいは、水と湯との混合水を使用する場合よりも長く設
定し、これとは逆に、洗濯水として湯あるいは、水と湯
との混合水を使用する場合は、図11に示す洗濯時間T
,Tを、水を使用する場合の洗濯時間Tよりも短
く設定し、また必要に応じて図11に示す撹拌翼反転時
限t,tも、水を使用する場合よりも短く設定す
る。
【0052】すなわち、外部入力キ−によって洗濯水が
水以外と設定された場合は、洗浄効果の高い温水によっ
て洗濯がおこなわれるため、短時間のうちに布の汚れ落
し効果が達成されると同時に、布類を水よりも温度の高
い洗濯液中に長時間漬け込んでおく不具合、換言すると
布類の傷みが早期のうちに進む不具合をなくすことがで
きる。
【0053】洗濯行程のブロック図である図9におい
て、洗濯終了後は排水,脱水行程に移行するが、この脱
水行程における脱水も、洗濯時の給水条件により、図1
に示す外槽3の底部に少し洗濯水を溜めて脱水起動する
残水起動方式を採用するか、あるいは外槽2の底部に水
を溜めないで脱水起動する完全排水起動方式を採用する
かを決定する。
【0054】すなわち、洗濯物を遠心脱水する場合、洗
濯水および洗濯物中に残った洗剤は、洗濯水の温度が高
ければ高いほど発泡しやすく、この泡が図1の洗濯槽7
とその外周を取り囲む外槽3との間に溜ると、その泡の
抵抗によって洗濯槽7の回転が阻害され、洗濯槽7の回
転数低下によって脱水効果が損なわれるという不具合を
生じる。
【0055】これに対し、洗濯時に供給される洗濯水が
水か否かを判断し、その給水条件により、洗濯水が水の
場合は、洗濯行程後の脱水条件を、洗濯槽7の底部に洗
濯水を溜めて脱水起動する残水起動方式とし、洗濯水が
水以外の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、洗濯槽7の
底部に洗濯水を溜めないで脱水起動する完全排水起動方
式、換言すると、洗濯槽7の底部に洗濯水を溜めないた
めに泡が立ちにくい完全排水起動方式を採用することに
より、先に述べたごとき洗濯水温が水よりも高い場合
の、洗剤発泡による不具合をなくすことができる。
【0056】ところで、前記においては、洗濯水が水の
場合における洗濯行程後の脱水条件として、洗濯槽7の
底部に洗濯水を溜めて脱水起動する残水起動方式を採用
したが、この残水起動方式の利点とするところは、先に
も触れたごとく以下のとおりである。
【0057】すなわち、残水起動方式の場合、洗濯槽7
の底部に洗濯水を溜めているため、脱水すべき布類が洗
濯槽7内で多少偏位していても、洗濯槽7全体としての
重心はほぼその中心にあり、したがって脱水起動時にお
ける洗濯槽7の回転振れ小さくして、洗濯槽7とその外
周を取り囲む外槽3との接触騒音をなくすことができ
る。ただし、洗濯水が湯の場合は、洗濯行程後の脱水条
件を、既述のごとく、洗濯槽7の底部に水を溜めないた
めに泡が立ちにくい完全排水起動方式を採用することに
より、洗剤発泡による不具合の解消を優先した。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明は、洗濯すべき布類と洗濯
水温との関係に着目してなされたものであって、本発明
によれば、従来の湯水切替付全自動洗濯機に比べてその
基本性能を向上させることのできる、改良された湯水切
替付全自動洗濯機を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用する全自動洗濯機の内部構造説明
図である。
【図2】図1に符号8で示す制御部のブロック図であ
る。
【図3】外部入力キ−であるメンブレンスイッチの平面
図である。
【図4】洗濯設定条件を表示するLCDの平面図であ
る。
【図5】洗濯布量を検出する布量センシング説明図であ
る。
【図6】図5の布量センシング情報により洗濯水供給量
を決定する洗濯水量説明図である。
【図7】図5に示す洗濯布量を検出する場合の布量セン
シング回路図である。
【図8】図5の布量センシング時、同図に符号29で示
す給水弁から供給される洗濯水の水温と、布量センシン
グにより決定される洗濯水位との関係を示す実験デ−タ
図である。
【図9】標準コ−スによる洗濯行程のブロック図であ
る。
【図10】洗濯水温と洗濯条件との関係を示すブロック
図である。
【図11】同じく洗濯水温と洗濯条件との関係を示すタ
イムチャ−トである。
【図12】洗濯水温と布洗浄・布損傷との関係を示す実
験デ−タ図である。
【符号の説明】
1…外枠、3…外槽、7…洗濯槽、8…制御部、9…洗
濯用モ−タ、13…クラッチ、14…撹拌翼、29…給
水弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−66394(JP,A) 特開 平1−199413(JP,A) 特開 平4−108494(JP,A) 特開 昭54−152356(JP,A) 特開 昭55−76693(JP,A) 特開 平2−49691(JP,A)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】湯水を切り替えて使用する全自動洗濯機に
    おいて、洗濯行程に先立つ布量センシング時に供給され
    る給水用の液として、実際の洗濯に供される洗濯水が外
    部入力で湯と設定されても水を供給して布量センシング
    する制御手段を有することを特徴とする全自動洗濯機。
  2. 【請求項2】請求項1において、洗濯時に供給される洗
    濯水が水か湯かを判断し、その給水条件により、洗濯水
    が水の場合は、湯の場合よりも洗濯時間を長く、洗濯水
    が湯の場合は、水の場合よりも洗濯時間を短く設定する
    制御手段を有することを特徴とする全自動洗濯機。
  3. 【請求項3】請求項1において、洗濯時に供給される洗
    濯水が水か湯かを判断し、その給水条件により、洗濯水
    が水の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、槽底部に洗濯
    水を溜めて脱水起動する残水起動方式とし、洗濯水が湯
    の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水を
    溜めないで脱水起動する完全排水起動方式とする制御手
    段を有することを特徴とする全自動洗濯機。
  4. 【請求項4】請求項1において、洗濯時に供給される洗
    濯水が水か湯かを判断し、その給水条件により、洗濯水
    が水の場合は、湯の場合よりも洗濯時間を長く、洗濯水
    が湯の場合は、水の場合よりも洗濯時間を短く設定し、
    かつ洗濯時に供給される洗濯水が水の場合は、洗濯行程
    後の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めて脱水起動する
    残水起動方式とし、洗濯水が湯の場合は、洗濯行程後の
    脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めないで脱水起動する
    完全排水起動方式とする制御手段を有することを特徴と
    する全自動洗濯機。
  5. 【請求項5】湯水を切り替えて使用する全自動洗濯機
    おいて、洗濯時に供給される洗濯水が水か湯かを判断
    し、その給水条件により、洗濯水が水の場合は、洗濯行
    程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めて脱水起動す
    る残水起動方式とし、洗濯水が湯の場合は、洗濯行程後
    の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めないで脱水起動す
    る完全排水起動方式とする制御手段を有することを特徴
    とする全自動洗濯機。
  6. 【請求項6】請求項において、洗濯時に供給される洗
    濯水が水か湯かを判断し、その給水条件により、洗濯水
    が水の場合は、湯の場合よりも洗濯時間を長く、洗濯水
    が湯の場合は、水の場合よりも洗濯時間を短く設定す
    制御手段を有することを特徴とする全自動洗濯機。
  7. 【請求項7】水,湯、および水と湯との混合水を切り替
    えて使用する全自動洗濯機において、洗濯行程に先立つ
    布量センシング時に供給される給水用の液として、実際
    の洗濯に供される洗濯水が外部入力で水以外と設定され
    ても水を供給して布量センシングする制御手段を有する
    ことを特徴とする全自動洗濯機。
  8. 【請求項8】請求項7において、洗濯時に供給される洗
    濯水が水,湯、あるいは水と湯との混合水かを判断し、
    その給水条件により、洗濯水が水の場合に洗濯時間が最
    も長く、洗濯水が水と湯との混合水、さらには湯と切り
    替わるにしたがって順次洗濯時間を短く設定する制御手
    段を有することを特徴とする全自動洗濯機。
  9. 【請求項9】請求項7において、洗濯時に供給される洗
    濯水が水,湯、あるいは水と湯との混合水かを判断し、
    その給水条件により、洗濯水が水の場合は、洗濯行程後
    の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めて脱水起動する残
    水起動方式とし、洗濯水が水以外の場合は、洗濯行程後
    の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めないで脱水起動す
    る完全排水起動方式とする制御手段を有することを特徴
    とする全自動洗濯機。
  10. 【請求項10】請求項7において、洗濯時に供給される
    洗濯水が水,湯、あるいは水と湯との混合水かを判断
    し、その給水条件により、洗濯水が水の場合に洗濯時間
    が最も長く、洗濯水が水と湯との混合水、さらには湯と
    切り替わるにしたがって順次洗濯時間を短く設定し、か
    つ洗濯水が水の場合は、洗濯行程後の脱水条件を、槽底
    部に洗濯水を溜めて脱水起動する残水起動方式とし、洗
    濯水が水以外の場合は、洗 濯行程後の脱水条件を、洗濯
    槽底部に水を溜めないで脱水起動する完全排水起動方式
    する制御手段を有することを特徴とする全自動洗濯
    機。
  11. 【請求項11】水,湯、および水と湯との混合水を切り
    替えて使用する全自動洗濯機において、洗濯時に供給さ
    れる洗濯水が水,湯、あるいは水と湯との混合水かを判
    断し、その給水条件により、洗濯水が水の場合は、洗濯
    行程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めて脱水起動
    する残水起動方式とし、洗濯水が水以外の場合は、洗濯
    行程後の脱水条件を、槽底部に洗濯水を溜めないで脱水
    起動する完全排水起動方式とする制御手段を有すること
    を特徴とする全自動洗濯機。
  12. 【請求項12】請求項11において、洗濯時に供給され
    る洗濯水が水,湯、あるいは水と湯との混合水かを判断
    し、その給水条件により、洗濯水が水の場合に洗濯時間
    が最も長く、洗濯水が水と湯との混合水、さらには湯と
    切り替わるにしたがって順次洗濯時間を短く設定する制
    御手段を有することを特徴とする全自動洗濯機。
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