JP2585314Y2 - 棒状物繰り出し機構 - Google Patents
棒状物繰り出し機構Info
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- JP2585314Y2 JP2585314Y2 JP1990096952U JP9695290U JP2585314Y2 JP 2585314 Y2 JP2585314 Y2 JP 2585314Y2 JP 1990096952 U JP1990096952 U JP 1990096952U JP 9695290 U JP9695290 U JP 9695290U JP 2585314 Y2 JP2585314 Y2 JP 2585314Y2
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- Japan
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- inner cylinder
- holder
- slit
- rod
- feeding mechanism
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- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、棒状消しゴム,棒状アイシャドー,棒状フ
ァンデーション,リップスティック,棒状薬品,ヘアカ
ラー,印鑑等の棒状物を保持するホルダが組み込まれた
内筒に対して外筒を回転させることにより、内筒に形成
されたスリットに沿ってホルダーを摺動させて、棒状物
を内筒より出し入れすることのできる棒状物繰り出し機
構の改良に関するものである。
ァンデーション,リップスティック,棒状薬品,ヘアカ
ラー,印鑑等の棒状物を保持するホルダが組み込まれた
内筒に対して外筒を回転させることにより、内筒に形成
されたスリットに沿ってホルダーを摺動させて、棒状物
を内筒より出し入れすることのできる棒状物繰り出し機
構の改良に関するものである。
[先行技術] 従来、この種の繰り出し機構としては、螺旋溝を有す
る螺旋部材と、長手方向にスリットを有する消しゴム案
内部材と、消しゴム案内部材のスリットに摺動可能に配
置した突起を有する消しゴムを受けとを有し、消しゴム
案内部材の非スリット部を変形可能に形成し、その非ス
リット部を変形させることによってスリットを拡開させ
つつ、その拡開されたスリットを介して消しゴム受けを
消しゴム案内部材内に組み込むことができるよう構成し
たものが提案されている(実開平64−20392)。
る螺旋部材と、長手方向にスリットを有する消しゴム案
内部材と、消しゴム案内部材のスリットに摺動可能に配
置した突起を有する消しゴムを受けとを有し、消しゴム
案内部材の非スリット部を変形可能に形成し、その非ス
リット部を変形させることによってスリットを拡開させ
つつ、その拡開されたスリットを介して消しゴム受けを
消しゴム案内部材内に組み込むことができるよう構成し
たものが提案されている(実開平64−20392)。
[考案が解決しようとする課題] 然しながら、この従来の繰り出し機構においては、消
しゴム案内部材に対する消しゴム受けの組込みを、消し
ゴム受けを消しゴム案内部材のスリットに押しつけるこ
とによって非スリット部を外方へ拡開変形させつつスリ
ットを介して消しゴム案内部材中に挿入することにより
実施することができるよう構成されているため、消しゴ
ム受けの大きさとスリットの大きさとの寸法上の関係,
非スリット部の変形率,消しゴム案内部材の材質等,種
々配慮しなければならない制約がある。より詳述すれ
ば、消しゴム受けが消しゴム案内部材のスリットを通過
することができるようにするためには、消しゴム受けの
大きさ及びスリットの幅並びに長さを両者間の関係でど
の程度に設定すべきか、非スリット部の変形率をどの程
度のものにすべきか又非スリット部を変形自在にするた
めには消しゴム案内部材の材質を何にすべきか等配慮す
べき種々の問題点がある。加えて、消しゴム案内部材の
スリットに消しゴム受けを押しつけて非スリット部を変
形させることによって消しゴム受けをスリットを介して
消しゴム案内部材内に無理矢理挿入するものであるた
め、消しゴム受けの組込み作業が極めて煩雑であるばか
りでなく、消しゴム受けの組込み時に非スリット部が折
損してしまう虞れがある。
しゴム案内部材に対する消しゴム受けの組込みを、消し
ゴム受けを消しゴム案内部材のスリットに押しつけるこ
とによって非スリット部を外方へ拡開変形させつつスリ
ットを介して消しゴム案内部材中に挿入することにより
実施することができるよう構成されているため、消しゴ
ム受けの大きさとスリットの大きさとの寸法上の関係,
非スリット部の変形率,消しゴム案内部材の材質等,種
々配慮しなければならない制約がある。より詳述すれ
ば、消しゴム受けが消しゴム案内部材のスリットを通過
することができるようにするためには、消しゴム受けの
大きさ及びスリットの幅並びに長さを両者間の関係でど
の程度に設定すべきか、非スリット部の変形率をどの程
度のものにすべきか又非スリット部を変形自在にするた
めには消しゴム案内部材の材質を何にすべきか等配慮す
べき種々の問題点がある。加えて、消しゴム案内部材の
スリットに消しゴム受けを押しつけて非スリット部を変
形させることによって消しゴム受けをスリットを介して
消しゴム案内部材内に無理矢理挿入するものであるた
め、消しゴム受けの組込み作業が極めて煩雑であるばか
りでなく、消しゴム受けの組込み時に非スリット部が折
損してしまう虞れがある。
[課題を解決するための手段] 本考案は、従来技術の上述の欠点に鑑みて、軸線方向
の所定範囲に亙ってスリットが周壁に形成された内筒
と、突起を備えこの突起が前記スリットを通して外方へ
突出した状態で前記内筒内に摺動自在に組み込まれた棒
状物ホルダと、内周面に螺旋溝を有しその螺旋溝が前記
スリットを通して外方へ突出した前記突起と係合した状
態で前記内筒上に嵌合された外筒とを有し、前記外筒を
前記内筒に対して回転させることにより、前記ホルダに
保持された棒状物を前記内筒より出し入れすることので
きる棒状物繰り出し機構において、前記スリットの一部
の幅寸法が前記棒状物ホルダを前記内筒内に挿入させる
のを許容する程度の大きさになるよう前記スリットの前
記一部を前記内筒の径方向へ延在させることにより前記
内筒にホルダ挿入口を形成し、このホルダ挿入口を介し
て前記ホルダを前記内筒内に簡単に組込むことができる
よう構成したものである。
の所定範囲に亙ってスリットが周壁に形成された内筒
と、突起を備えこの突起が前記スリットを通して外方へ
突出した状態で前記内筒内に摺動自在に組み込まれた棒
状物ホルダと、内周面に螺旋溝を有しその螺旋溝が前記
スリットを通して外方へ突出した前記突起と係合した状
態で前記内筒上に嵌合された外筒とを有し、前記外筒を
前記内筒に対して回転させることにより、前記ホルダに
保持された棒状物を前記内筒より出し入れすることので
きる棒状物繰り出し機構において、前記スリットの一部
の幅寸法が前記棒状物ホルダを前記内筒内に挿入させる
のを許容する程度の大きさになるよう前記スリットの前
記一部を前記内筒の径方向へ延在させることにより前記
内筒にホルダ挿入口を形成し、このホルダ挿入口を介し
て前記ホルダを前記内筒内に簡単に組込むことができる
よう構成したものである。
[作用] 本考案は、スリットを備えた内筒内に棒状物ホルダを
挿入するのを許容する程度の大きさにスリットの一部の
幅を内筒の径方向へ延在させることによってホルダ挿入
口を内筒に形成し、このホルダ挿入口を介して棒状物ホ
ルダを内筒内に組込むことができるよう構成したので、
寸法上及び材質上の制約を何ら受けることなく簡単且つ
迅速に棒状物ホルダを内筒内に組み込むことができるよ
うになる。また、内筒等を傷付けることなく棒状物ホル
ダを内筒内に組み込むことができるようになる。
挿入するのを許容する程度の大きさにスリットの一部の
幅を内筒の径方向へ延在させることによってホルダ挿入
口を内筒に形成し、このホルダ挿入口を介して棒状物ホ
ルダを内筒内に組込むことができるよう構成したので、
寸法上及び材質上の制約を何ら受けることなく簡単且つ
迅速に棒状物ホルダを内筒内に組み込むことができるよ
うになる。また、内筒等を傷付けることなく棒状物ホル
ダを内筒内に組み込むことができるようになる。
[実施例] 以下、本考案に係る棒状物繰り出し機構の実施例を添
付図面を参照して説明する。図示実施例は、本考案に係
る棒状物繰り出し機構をシャープペンシルに対して適用
したものである。第1図に示したように、本考案に係る
棒状物繰り出し機構は、内周面の所定範囲に亙って螺旋
溝2が形成された外筒1と、外筒1の後端から外筒1内
に挿入された内筒4とを有している。内筒4を外筒1内
に挿入組込みした時に外筒1の螺旋溝形成箇所に位置的
に相当する内筒4の周壁部分には、第2〜4図に示した
ように互いに対向した一対のスリット3(片側のみ図
示)が形成されている。これらスリット3は、内筒4の
軸線方向の所定範囲に亙って延在している。内筒4内に
は棒状の消しゴム7を保持する消しゴムホルダ5が後述
する如くスリット3に沿って摺動自在に組み込まれてい
る。この消しゴムホルダ5は、略筒状の本体と、この筒
状本体の一端部の周回りの互いに対向する位置から軸線
方向へ直線状に延びた一対の挟持片10とを有しており、
これら一対の挟持片10は夫々内筒4のスリット3に係合
されている。これら挟持片10の間に棒状消しゴム7が挟
持されるようになっている。各挟持片10には内筒4のス
リット3を介して外方へ突出した突起6が設けられてお
り、この突起6は内筒4上に嵌合された外筒1の螺旋溝
2と係合している。
付図面を参照して説明する。図示実施例は、本考案に係
る棒状物繰り出し機構をシャープペンシルに対して適用
したものである。第1図に示したように、本考案に係る
棒状物繰り出し機構は、内周面の所定範囲に亙って螺旋
溝2が形成された外筒1と、外筒1の後端から外筒1内
に挿入された内筒4とを有している。内筒4を外筒1内
に挿入組込みした時に外筒1の螺旋溝形成箇所に位置的
に相当する内筒4の周壁部分には、第2〜4図に示した
ように互いに対向した一対のスリット3(片側のみ図
示)が形成されている。これらスリット3は、内筒4の
軸線方向の所定範囲に亙って延在している。内筒4内に
は棒状の消しゴム7を保持する消しゴムホルダ5が後述
する如くスリット3に沿って摺動自在に組み込まれてい
る。この消しゴムホルダ5は、略筒状の本体と、この筒
状本体の一端部の周回りの互いに対向する位置から軸線
方向へ直線状に延びた一対の挟持片10とを有しており、
これら一対の挟持片10は夫々内筒4のスリット3に係合
されている。これら挟持片10の間に棒状消しゴム7が挟
持されるようになっている。各挟持片10には内筒4のス
リット3を介して外方へ突出した突起6が設けられてお
り、この突起6は内筒4上に嵌合された外筒1の螺旋溝
2と係合している。
内筒4の一対のスリット3の内の一方の前端部の幅寸
法が、消しゴムホルダ5を内筒4内に挿入させるのを許
容する程度の大きさになるよう前記一方のスリット3の
前端部を内筒4の径方向へ延在させることにより内筒4
にホルダ挿入口12が形成されている。ホルダ5を内筒4
内に組み込む場合には、このホルダ挿入口12を通して内
筒4内に簡単且つ迅速に組み込むことができるようにな
る。より詳述すると、内筒4内へのホルダ5の組込み
は、ホルダ5の筒状本体をホルダ挿入口12を通して内筒
4内に挿入すると共に、一対の消しゴム挟持片10を一対
のスリット3に係合させることにより行われる。ホルダ
挿入口12の前方の内筒4の部分には、ホルダ挿入口12を
介してホルダ5を内筒4内に挿入した時に筒状のホルダ
本体が安定よく嵌挿される断面略凹状の受け部11が設け
られている。
法が、消しゴムホルダ5を内筒4内に挿入させるのを許
容する程度の大きさになるよう前記一方のスリット3の
前端部を内筒4の径方向へ延在させることにより内筒4
にホルダ挿入口12が形成されている。ホルダ5を内筒4
内に組み込む場合には、このホルダ挿入口12を通して内
筒4内に簡単且つ迅速に組み込むことができるようにな
る。より詳述すると、内筒4内へのホルダ5の組込み
は、ホルダ5の筒状本体をホルダ挿入口12を通して内筒
4内に挿入すると共に、一対の消しゴム挟持片10を一対
のスリット3に係合させることにより行われる。ホルダ
挿入口12の前方の内筒4の部分には、ホルダ挿入口12を
介してホルダ5を内筒4内に挿入した時に筒状のホルダ
本体が安定よく嵌挿される断面略凹状の受け部11が設け
られている。
尚、図示実施例においては、ホルダ挿入口12をスリッ
ト3の前端部に設けた場合について説明したが、このホ
ルダ挿入口12はスリット3のどの位置に設けてもよい。
また、図面中の参照符号8は、内筒4の後端部に一体的
に設けられた頭部を示し、この頭部8と受け部11とによ
って内筒4のスリット3に沿った消しゴムホルダ5の摺
動が規制されている。より詳述すれば、内筒4のスリッ
ト3に沿った消しゴムホルダ5の摺動は、消しゴムホル
ダ5が受け部11の底部及び頭部8に当接することによっ
て規制される。
ト3の前端部に設けた場合について説明したが、このホ
ルダ挿入口12はスリット3のどの位置に設けてもよい。
また、図面中の参照符号8は、内筒4の後端部に一体的
に設けられた頭部を示し、この頭部8と受け部11とによ
って内筒4のスリット3に沿った消しゴムホルダ5の摺
動が規制されている。より詳述すれば、内筒4のスリッ
ト3に沿った消しゴムホルダ5の摺動は、消しゴムホル
ダ5が受け部11の底部及び頭部8に当接することによっ
て規制される。
上述した如く、ホルダ挿入口12は内筒4内へのホルダ
5の組込みを可能にするべく内筒4に設けられたもので
あり、それ故、第2図に示した如く、ホルダ挿入口12の
高さ寸法W1(内筒4の軸線方向で測定される寸法)はホ
ルダ5の筒状本体の高さ寸法W2より大きく形成されてい
る。尚、ホルダ5の筒状本体を内筒4の受け部11内に嵌
挿した時にホルダ5を安定よく保持できるよう受け部11
を構成すればよいから、ホルダ5の筒状本体の高さ寸法
W2はホルダ受け部11の高さ寸法W3(内筒4の軸線方向で
測定される寸法)とほぼ等しいか或いは大きくてもよく
又は多少小さくてもよい。
5の組込みを可能にするべく内筒4に設けられたもので
あり、それ故、第2図に示した如く、ホルダ挿入口12の
高さ寸法W1(内筒4の軸線方向で測定される寸法)はホ
ルダ5の筒状本体の高さ寸法W2より大きく形成されてい
る。尚、ホルダ5の筒状本体を内筒4の受け部11内に嵌
挿した時にホルダ5を安定よく保持できるよう受け部11
を構成すればよいから、ホルダ5の筒状本体の高さ寸法
W2はホルダ受け部11の高さ寸法W3(内筒4の軸線方向で
測定される寸法)とほぼ等しいか或いは大きくてもよく
又は多少小さくてもよい。
また、内筒4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口12
の寸法が、第5図(a)及び(b)に示したように図面
下部から上部に向かうにつれて徐々に大きくなるよう構
成すれば、内筒4内へのホルダ5の組込みを行い易くす
ることができる。より詳述すれば、第5図(a)の変形
例においては、ホルダ挿入口12の縁部に丸みを付け、内
筒4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口12の寸法が図
面の下方から上方へ向かうにつれて徐々に拡大するよう
ホルダ挿入口12が形成され、それにより、内筒4の軸線
方向で測定されるホルダ挿入口12の図面上部での寸法W4
が、同じく内筒4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口
12の図面下部での寸法W5より大きく寸法付けされてい
る。また、第5図(b)の実施例においては、ホルダの
受け部11に隣接したホルダ挿入口12の第一の縁部12aに
対向するホルダ挿入口12の第二の縁部12bが図面の下方
から上方に向かうにつれて前記第一の縁部12aより徐々
に離れる方向へ傾斜するよう形成することにより、内筒
4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口12の寸法が図面
の下方から上方へ向かうにつれて徐々に大きくなるよう
寸法付けされている。
の寸法が、第5図(a)及び(b)に示したように図面
下部から上部に向かうにつれて徐々に大きくなるよう構
成すれば、内筒4内へのホルダ5の組込みを行い易くす
ることができる。より詳述すれば、第5図(a)の変形
例においては、ホルダ挿入口12の縁部に丸みを付け、内
筒4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口12の寸法が図
面の下方から上方へ向かうにつれて徐々に拡大するよう
ホルダ挿入口12が形成され、それにより、内筒4の軸線
方向で測定されるホルダ挿入口12の図面上部での寸法W4
が、同じく内筒4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口
12の図面下部での寸法W5より大きく寸法付けされてい
る。また、第5図(b)の実施例においては、ホルダの
受け部11に隣接したホルダ挿入口12の第一の縁部12aに
対向するホルダ挿入口12の第二の縁部12bが図面の下方
から上方に向かうにつれて前記第一の縁部12aより徐々
に離れる方向へ傾斜するよう形成することにより、内筒
4の軸線方向で測定されるホルダ挿入口12の寸法が図面
の下方から上方へ向かうにつれて徐々に大きくなるよう
寸法付けされている。
上述したように内筒4に形成したホルダ挿入口12を介
してホルダ5の本体を内筒4の受け部11内に挿置すると
共に、ホルダ5の挟持片10をスリット3に係合させるこ
とによりホルダ5を内筒4内に組み付けた後に、第4図
図示の如く棒状の消しゴム7を内筒4の頭部8より内筒
4内に挿入してホルダ5の一対の挟持片10間に保持させ
ることができる。尚、上述した如く組み立てた棒状物繰
り出し機構においては、内筒4内のホルダ5の突起6が
外筒1の螺旋溝2と係合しているので、内筒4に対して
外筒1を回転させると、それに応じてホルダ5が挟持片
10を介して内筒4のスリット3に案内されつつ内筒4の
軸線方向へと摺動し、これにより内筒4に対する外筒1
の回転方向に応じて消しゴム7を内筒4の頭部8より出
没させることができる。
してホルダ5の本体を内筒4の受け部11内に挿置すると
共に、ホルダ5の挟持片10をスリット3に係合させるこ
とによりホルダ5を内筒4内に組み付けた後に、第4図
図示の如く棒状の消しゴム7を内筒4の頭部8より内筒
4内に挿入してホルダ5の一対の挟持片10間に保持させ
ることができる。尚、上述した如く組み立てた棒状物繰
り出し機構においては、内筒4内のホルダ5の突起6が
外筒1の螺旋溝2と係合しているので、内筒4に対して
外筒1を回転させると、それに応じてホルダ5が挟持片
10を介して内筒4のスリット3に案内されつつ内筒4の
軸線方向へと摺動し、これにより内筒4に対する外筒1
の回転方向に応じて消しゴム7を内筒4の頭部8より出
没させることができる。
上述した如く、図示実施例は、本考案に係る棒状物繰
り出し機構をシャープペンシルに適用したものであり、
第1図示のように、シャープペンシルの軸本体17の後端
部に内筒4の前方部19を嵌入することによって本考案に
係る棒状物繰り出し機構をシャープペンシルに対して組
み付けることができる。また、この場合には、第2〜4
図に示したように内筒4の前方部19の外形を多角形に形
成すると共に、この多角形部19が嵌入されるシャープペ
ンシルの軸本体17の内面18(第1図参照)も多角形に形
成することができる。そのように構成すれば、夫々多角
形に形成された軸本体17の内面18と内筒4の前方部19の
外面とが係合するので、棒状物繰り出し機構の内筒4
は、シャープペンシルの軸本体17に対して軸線方向には
摺動自在であるが、周方向には回転不能にロックされ
る。内筒4の前方部19の内部には押圧板16が一体的に設
けられていて、内筒4の前方部19をシャープペンシルの
軸本体17内に嵌入した時に、シャープペンシルの軸本体
17内に挿置されている芯タンク15が内筒4の前方部19の
筒穴内に受け入れられてその芯タンク15の後端部が押圧
板16によって閉塞されている。
り出し機構をシャープペンシルに適用したものであり、
第1図示のように、シャープペンシルの軸本体17の後端
部に内筒4の前方部19を嵌入することによって本考案に
係る棒状物繰り出し機構をシャープペンシルに対して組
み付けることができる。また、この場合には、第2〜4
図に示したように内筒4の前方部19の外形を多角形に形
成すると共に、この多角形部19が嵌入されるシャープペ
ンシルの軸本体17の内面18(第1図参照)も多角形に形
成することができる。そのように構成すれば、夫々多角
形に形成された軸本体17の内面18と内筒4の前方部19の
外面とが係合するので、棒状物繰り出し機構の内筒4
は、シャープペンシルの軸本体17に対して軸線方向には
摺動自在であるが、周方向には回転不能にロックされ
る。内筒4の前方部19の内部には押圧板16が一体的に設
けられていて、内筒4の前方部19をシャープペンシルの
軸本体17内に嵌入した時に、シャープペンシルの軸本体
17内に挿置されている芯タンク15が内筒4の前方部19の
筒穴内に受け入れられてその芯タンク15の後端部が押圧
板16によって閉塞されている。
本考案に係る棒状物繰り出し機構を上述の如く備えた
シャープペンシルにおいては、棒状物繰り出し機構の内
筒4の頭部8をユーザーがノックすると、内筒4の押圧
板16がシャープペンシルの軸本体17内に挿置されている
芯タンク15を前方へ押圧し、それに伴って、公知のシャ
ープペンシルと同様に軸本体17内に内蔵されたチャック
が開成し所定長さずつ芯がシャープペンシルの先端より
繰り出されることになる。逆に、芯を引っ込める場合に
は、頭部8をノックしてチャックを開き、その状態で芯
先を押圧することによって芯を引っ込めることができ
る。
シャープペンシルにおいては、棒状物繰り出し機構の内
筒4の頭部8をユーザーがノックすると、内筒4の押圧
板16がシャープペンシルの軸本体17内に挿置されている
芯タンク15を前方へ押圧し、それに伴って、公知のシャ
ープペンシルと同様に軸本体17内に内蔵されたチャック
が開成し所定長さずつ芯がシャープペンシルの先端より
繰り出されることになる。逆に、芯を引っ込める場合に
は、頭部8をノックしてチャックを開き、その状態で芯
先を押圧することによって芯を引っ込めることができ
る。
尚、上記説明においては、本考案に係る棒状物繰り出
し機構をシャープペンシルに適用した場合について説明
したが、ボールペン,万年筆等のその他の筆記具、修正
液容器等にも同様に適用することができる。また、筆記
具等と組み合わせた態様での適用のみならず、棒状物繰
り出し機構を単体で使用することもできることは明らか
である。
し機構をシャープペンシルに適用した場合について説明
したが、ボールペン,万年筆等のその他の筆記具、修正
液容器等にも同様に適用することができる。また、筆記
具等と組み合わせた態様での適用のみならず、棒状物繰
り出し機構を単体で使用することもできることは明らか
である。
[考案の効果] 上述した如く、本考案に依れば、スリットを備えた内
筒内に棒状物ホルダーを挿入するのを許容する程度の大
きさにスリットの一部の幅寸法がなるようスリットの前
記一部を内筒の径方向へ延在させることにより内筒にホ
ルダ挿入口を形成し、このホルダ挿入口を介してホルダ
を内筒内に組込むことができるよう構成したので、寸法
上及び材質上の制約を何ら受けることなく簡単且つ迅速
に組み立てることができて、安価な製造コストで組み立
てることのできる棒状物繰り出し機構を提供することが
できる。
筒内に棒状物ホルダーを挿入するのを許容する程度の大
きさにスリットの一部の幅寸法がなるようスリットの前
記一部を内筒の径方向へ延在させることにより内筒にホ
ルダ挿入口を形成し、このホルダ挿入口を介してホルダ
を内筒内に組込むことができるよう構成したので、寸法
上及び材質上の制約を何ら受けることなく簡単且つ迅速
に組み立てることができて、安価な製造コストで組み立
てることのできる棒状物繰り出し機構を提供することが
できる。
第1図は本考案に係る棒状物繰り出し機構の一実施例を
備えたシャープペンシルの縦断面図、第2〜4図は同実
施例の要部を説明するための斜視図、第5図(a)及び
(b)は夫々第1〜4図示の実施例の変形例を示す側面
図である。 1:外筒、2:螺旋溝、3:スリット、4:内筒、5:棒状物ホル
ダ、6:突起、7:棒状物、8:頭部、10:挟持片、11:ホルダ
受け部、12:ホルダ挿入口。
備えたシャープペンシルの縦断面図、第2〜4図は同実
施例の要部を説明するための斜視図、第5図(a)及び
(b)は夫々第1〜4図示の実施例の変形例を示す側面
図である。 1:外筒、2:螺旋溝、3:スリット、4:内筒、5:棒状物ホル
ダ、6:突起、7:棒状物、8:頭部、10:挟持片、11:ホルダ
受け部、12:ホルダ挿入口。
Claims (3)
- 【請求項1】軸線方向の所定範囲に亙ってスリットが周
壁に形成された内筒と、突起を備えこの突起が前記スリ
ットを通して外方へ突出した状態で前記内筒内に摺動自
在に組み込まれた棒状物ホルダと、内周面に螺旋溝を有
しその螺旋溝が前記スリットを通して外方へ突出した前
記突起と係合した状態で前記内筒上に嵌合された外筒と
を有し、前記外筒を前記内筒に対して回転させることに
より、前記ホルダに保持された棒状物を前記内筒より出
し入れすることのできる棒状物繰り出し機構において、
前記スリットの一部の幅寸法が前記棒状物ホルダを前記
内筒内に挿入させるのを許容する程度の大きさになるよ
う前記スリットの前記一部を前記内筒の径方向へ延在さ
せることにより前記内筒にホルダ挿入口を形成し、この
ホルダ挿入口を介して前記ホルダを前記内筒内に簡単に
組込むことができるようにしたことを特徴とする棒状物
繰り出し機構。 - 【請求項2】前記内筒が前記スリットの前方に設けられ
たホルダ受け部を有し、前記ホルダ挿入口を介して前記
内筒内に挿入された前記ホルダが前記ホルダ受け部内に
嵌挿されるようになっていることを特徴とする請求項1
に記載の棒状物繰り出し機構。 - 【請求項3】前記スリットが前記内筒に一対形成され、
前記ホルダ挿入口が前記一対のスリットの一方の一部を
前記内筒の径方向に延在させることにより形成され、前
記ホルダが、本体と、前記本体から直線状に延びた一対
の挟持片とを有し、前記突起が前記一対の挟持片の各々
に外方へ突出して設けられ、前記ホルダ本体を前記ホル
ダ挿入口を介して前記内筒内に挿入すると共に前記一対
の挟持片を前記一対のスリットに係合させたことを特徴
とする請求項1又は2に記載の棒状物繰り出し機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990096952U JP2585314Y2 (ja) | 1989-09-18 | 1990-09-13 | 棒状物繰り出し機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1-109296 | 1989-09-18 | ||
JP10929689 | 1989-09-18 | ||
JP1990096952U JP2585314Y2 (ja) | 1989-09-18 | 1990-09-13 | 棒状物繰り出し機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0381793U JPH0381793U (ja) | 1991-08-21 |
JP2585314Y2 true JP2585314Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=31890278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990096952U Expired - Lifetime JP2585314Y2 (ja) | 1989-09-18 | 1990-09-13 | 棒状物繰り出し機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585314Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545513Y2 (ja) * | 1987-10-09 | 1993-11-19 | ||
JPS6424234U (ja) * | 1987-07-29 | 1989-02-09 |
-
1990
- 1990-09-13 JP JP1990096952U patent/JP2585314Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0381793U (ja) | 1991-08-21 |
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