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JP2579297B2 - コンポジットレジンインレーの製造方法 - Google Patents

コンポジットレジンインレーの製造方法

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JP2579297B2
JP2579297B2 JP15835090A JP15835090A JP2579297B2 JP 2579297 B2 JP2579297 B2 JP 2579297B2 JP 15835090 A JP15835090 A JP 15835090A JP 15835090 A JP15835090 A JP 15835090A JP 2579297 B2 JP2579297 B2 JP 2579297B2
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JP
Japan
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composite resin
alginate
water
inlay
cured
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JP15835090A
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JPH04189350A (ja
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春幸 川原
敏夫 玉置
裕之 佐々木
輝夫 牧田
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、歯科用コンポジットレジンインレーの製
造方法に係り、さらに詳細には、硬化したコンポジット
レジンインレー体を石こう模型との分離を容易にするた
めの方法に関する。
<従来の技術> 従来歯科技工分野において、硬化したコンポジットレ
ジンインレー体と石こう模型との分離を容易にするため
の方法として、通常は、重合禁止剤を含有した水溶
液、シリコン樹脂のエマルジョン又は水溶性アルジ
ネート等の分離剤を石こう模型上の窩洞全面に塗付し乾
燥させたあと、インレー用のコンポジットレジンを充填
・形成し硬化させていた。
しかし、分離剤として重合禁止剤を含有した水溶液を
適用する場合は、コンポジットレジン硬化体表面の硬化
が不充分で、表面の硬度、機械的強度が低く、耐摩耗
性、抗破砕性の点で問題があった。また分離剤としてシ
リコン樹脂のエマルジョンを適用する場合は、コンポジ
ットレジン硬化体表面に付着したシリコン樹脂を水洗す
る必要があるうえ、ときにはコンポジットレジン硬化体
内部にシリコン樹脂が混入し、硬化体表面が不均一にな
ることもある。更にまた、分離剤として水溶性アルジネ
ートを適用する場合は、塗布層の厚味が増すと塗布膜表
面が固まらずべとつき、コンポジットレジン硬化体表面
にアルジネートが付着し、甚だしいときにはコンポジッ
トレジン硬化体内部にアルジネートが混入することもあ
る。
コンポジットレジンインレーの場合、通常の金属イン
レーに比し硬化収縮率が大きいためII級窩洞等の外側性
インレー硬化体を製造する際には、石こう模型表面に塗
付する分離剤層を厚くしないとインレー硬化体の石こう
模型からの離型が難かしくなる。また仮に離型出来ても
患者の窩洞に試適する際円滑に着脱出来ない。前記〜
の既存の分離剤は分離剤層を厚くするのが難かしく、
その点で、コンポジットレジン用の分離剤としては適性
を欠いていた。
<発明が解決しようとする課題> 本発明者らは既存のコンポジットレジン用分離剤が有
する上述の諸問題点に鑑み、鋭意研究を続けた結果本発
明を完成したものであって、その目的とするところは、
厚目に施与しても表面迄よく固化する新規水溶性アルジ
ネート系分離剤を提供するにある。他の目的は上記水溶
性アルジネート系分離剤を適用する卓越したコンポジッ
トレジンインレーの製造方法を提供するにある。
<課題を解決するための手段> 上述の目的は、コンポジットレジンインレーを製造す
るに際し、石こう模型上の窩洞全面及び隣在歯等に水溶
性アルジネートと水溶性のアルカリ土類金属塩の水性媒
体溶液とを順次施与し乾燥した後、引き続いてコンポジ
ットレジンを充填硬化せしめることを特徴とするコンポ
ジットレジンインレーの製造方法によって達成される。
本発明に適用される水溶性アルジネートは、アルギン
酸ナトリウム,アルギン酸カリウム等の水溶性アルギン
酸塩の水溶液に必要に応じて、リン酸二ナトリウム,リ
ン酸ナトリウム,ピロリン酸ナトリウム等のゲル化時間
調整剤,パラヒドロキシ安息香酸エステル等の防腐剤,
グリセリン,アルコール等の潤滑剤を適宜配合すること
により得られる。
また水溶性のアルカリ土類金属塩としては、水溶性の
カルシウム塩,マグネシウム塩,ベリリウム塩,ストロ
ンチウム塩等が挙げられるが、上記水溶性アルジネート
との相互作用による被膜形成能の点でカルシウム塩が好
ましく、就中硝酸カルシウム,塩化カルシウム,酢酸カ
ルシウムが最も好ましい。これら水溶性のアルカリ土類
金属塩は水溶性,アルコール溶液等の水性媒体溶液とし
て水溶性アルジネート表面に施与されるが、施与直後に
相互作用により固化する性質があるので、噴霧により施
与するのが最も好ましい。これらアルカリ土類金属点の
水性媒体溶液濃度はアルジネートの量、アルカリ土類金
属塩の種類等により異なり、一概には規定できないが、
通常1〜20重量%、好ましくは、3〜6重量%程度であ
る。
アルコールとしてはメタノール,エタノール,プロピ
ルアルコール,イソプロピルアルコール等が挙げられる
が、沸点、操作性あるいは人体への安全性等の観点から
エタノールが最も好ましい。
水性媒体として水を使用した場合とエタノールを使用
した場合とを比較すると揮発性のあるエタノール溶液の
方がアルジネート被膜形成がシャープなため、より好ま
しい。
アルジネート表面にアルカリ土類金属塩の水性媒体溶
液に施与した後、施与面に気体を約10秒程度吹掛けると
分離剤であるアルジネートの表面に滑沢な面が形成され
る。その面にインレー用のコンポジットレジンを充填及
び形成し硬化させるが、光重合型ペーストの場合は可視
光照射を行う。
さらに硬化を進行させるため、硬化体を100〜200℃の
熱処理器の中に入れるのが好ましい。
<発明の効果> 本発明によれば、水溶性アルジネートの分離剤層を厚
目にしても、アルカリ土類金属塩溶液の施与により、ア
ルジネート層が表面までよく固化するところに特長があ
る。
従って分離剤層を薄くして寸法精度を重視する内側性
インレーの場合は勿論、II級窩洞等特に外側部には分離
剤層を厚目にす必要のある外側性インレーの場合にも、
アルジネート層が表面までよく固化するので、コンポジ
ットレジン硬化体の石こう模型よりの離型が容易にな
る。また患者の窩洞に試適するにあたってもスムーズに
着脱できる。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
<実施例> 患者のII級窩洞をシリコン印象剤で採取後、この印象
剤を繰返し使用し、同じ石こう模型を5個作った。その
石こう模型により得られた作業模型を使用し、下記第1
表に示す5種の方法により窩洞全面及び隣在歯に対して
分離剤層を形成した。
いずれの方法に於いてもアルギン酸ナトリウム(2.0w
t%),リン酸二ナトリウム(0.7wt%),安息香酸(0.
3wt%),グリセリン(4.0wt%),エタノール(7.0wt
%)及び水(86.0wt%),よりなる水溶性アルジネート
を小筆にて塗付したが、比較例1では1度塗り、比較例
2では2度塗り、比較例3では3度塗りとした。
所定の回数だけ塗付後、比較例1〜3の場合はそのま
まエアーで乾燥させたのち下記第2表に示す組成により
なる光重合型コンポジットレジを充填形成し、引き続い
て可視光照射器〔(株)ヨシダ製エコノライト使用〕に
て隣接面、咬合面につき各40秒間づつ照射した。
光照射後すぐに硬化体の離型を行ったが第1表から明
らかな通り、比較例1〜2の場合は作業模型より離型が
困難であった。比較例3の場合は、硬化体を離型する事
が出来たが、硬化体表面にベトベトした未固化のアルジ
ネートが付着していた。硬化体表面を水洗し、未固化の
アルジネートを除去したが、硬化体内部に一部アルジネ
ートが混入したためか、硬化体表面が凸凹していた。こ
のインレー用硬化体を110℃のオーブンで約10分間熱処
理したあと、作業模型上の窩洞に戻したが着脱はスムー
ズではなかった。
本発明例1〜2の場合は、水溶性アルジネートを3度
塗りしたあと第1表に記載のエタノール溶液及び水溶液
をスプレー塗付しエアー乾燥した。そのあとは比較例1
〜3の場合と同様の要領で硬化体を作製した。その硬化
体を作業模型上の窩洞に戻したが、いずれの場合もスム
ーズに着脱する事が出来た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンポジットレジンインレーを製造するに
    際し、石こう模型上の窩洞全面及び隣在歯等に水溶性ア
    ルジネートと水溶性のアルカリ土類金属塩の水性媒体溶
    液とを順次施与し乾燥した後、引き続いて、コンポジッ
    トレジンを充填硬化せしめることを特徴とするコンポジ
    ットレジンインレーの製造方法。
JP15835090A 1990-06-15 1990-06-15 コンポジットレジンインレーの製造方法 Expired - Fee Related JP2579297B2 (ja)

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JPH04189350A JPH04189350A (ja) 1992-07-07
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JPH04189350A (ja) 1992-07-07

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