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JP2575196B2 - 表示装置の駆動法 - Google Patents

表示装置の駆動法

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JP2575196B2
JP2575196B2 JP26671588A JP26671588A JP2575196B2 JP 2575196 B2 JP2575196 B2 JP 2575196B2 JP 26671588 A JP26671588 A JP 26671588A JP 26671588 A JP26671588 A JP 26671588A JP 2575196 B2 JP2575196 B2 JP 2575196B2
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scanning
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driving
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裕司 井上
敦 水留
明 坪山
修 谷口
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Canon Inc
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Priority to AT88118766T priority patent/ATE148573T1/de
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Priority to ES88118766T priority patent/ES2099061T3/es
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、強誘電性液晶を用いた表示装置に関し、特
にフリツカーの発生が目だたない階調表示に適した表示
装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、走査電極群と信号電極群をマトリクス状に
構成し、その電極間に液晶化合物を充填し多数の画素を
形成して、画像或いは情報の表示を行う液晶表示素子は
よく知られている。この表示素子の駆動法としては、走
査電極群に順次周期的にアドレス信号を選択印加し、信
号電極群には所定の情報信号をアドレス信号と同期させ
て並列的に選択印加する時分割駆動が採用されている。
これらの実用に供されたのは、殆どが、例えば“アプ
ライド・フイジクス・レターズ”(“Applied Physics
Letters")1971年,18(4)号127〜128頁に掲載のM.シ
ヤツト(M.Schadt及びW.ヘルフリヒ(W.Helfrich)共著
になる“ボルテージ・デイペンダント・オプテイカル・
アクテイビテイー・オブ・ア・ツイステツド・ネマチツ
ク・リキツド・クリスタル”(“Voltage Dependent Op
tical Activity of a Twisted Nematic Liquid Crysta
l")に示されたTN(Twisted Nematic)型液晶であっ
た。
近年は、在来の液晶素子の改善型として双安定性を有
する液晶素子の使用がクラーク(Clark)及びラガーウ
オール(Lagerwall)の両者により特開昭56−107216号
公報、米国特許第4367924号明細書等で提案されてい
る。双安定性液晶としては、一般にカイラルスメクチツ
クC相(SmC)又はH相(SmH)を有する強誘電性液
晶が用いられ、これらの状態において、印加された電界
に応答して第1の光学的安定状態と第2の光学的安定状
態とのいずれかをとり、かつ電界が印加されないときは
その状態を維持する性質、即ち双安定性を有し、また電
界の変化に対する応答がすみやかで、高速かつ記憶型の
表示装置等の分野における広い利用が期待されている。
しかしながら、前述した強誘電性液晶素子は、マルチ
プレクシング駆動時にちらつき(フリツカー)を発生す
る問題点があった。特にヨーロツパ公開149899号公報に
は、書込みフレーム毎に走査選択信号の位相を逆位相に
した交流電圧を印加し、第12図に示す様にあるフレーム
で白(クロスニコルを明状態となる様に配置)の選択書
込みを行い、続くフレームで黒(クロスニコルを暗状態
となる様に配置)の選択書込みを行うマルチプレクシン
グ駆動法が開示されている。又、前述の駆動法の他に、
米国特許第4548476号公報や米国特許第4655561号公報な
どに開示された駆動法が知られている。
かかる駆動法は、白の選択書込み後の黒の選択書込み
時に、前のフレームで選択書込みされた白の画素が半選
択となり、書込み電圧より小さいが実効的な電圧が印加
されることになる。従って、このマルチプレクシング駆
動法では、黒の選択書込み時では、黒の文字の背景とな
る白を選択画素に一様に半選択電圧が1/2フレーム周期
(1フレーム走査時間である1画面走査期間の逆数)毎
に印加され、半選択電圧が印加された白の選択画素で
は、その光学特性が1/2フレーム周期毎に変化すること
になる。このため、白地に黒の文字を書込むデイスプレ
イの場合では、白を選択した画素の数が黒を選択した画
素と比較して圧倒的に多く、白の背景がちらついて見え
ることになる。又、上述の白地に黒の文字を書込むデイ
スプレイとは逆に黒字に白の文字デイスプレイの場合で
も同様にちらつきの発生が見られる。通常フレーム周波
数を30Hzとした場合、上述の半選択電圧が1/2フレーム
周波数である15Hzで印加されるので、観察者にはちらつ
きとして感知され、著しく表示品位を損なうことにな
る。
特に、強誘電性液晶は、低温時の駆動においては、例
えば高温時の15Hzフレーム周波数の走査駆動に較べ、駆
動パルス(走査選択期間)を長くする必要があり、この
ため5〜10Hzのような低フレーム周波数の走査駆動とす
る必要があった。このため、低温時の駆動においては、
低フレーム周波数の走査駆動に原因するフリツカーが発
生していた。
[発明が解決しようとする課題] また、フリッカは、一画面の走査期間を3つ以上の垂
直走査期間で構成し一垂直走査の周波数を高めることに
よりある程度解消できるが、連続する2つの垂直走査期
間の間で常に隣接する走査線が選択されることにより発
生するチラツキや画像流れ(これらは別種のフリッカと
みなすこともできる)は解消し難い。本発明の目的は、
低フレーム周波数走査によるフリッカを防止するととも
に、上述したチラツキをも防止出来る表示装置の駆動法
を提供することにある。
[課題を解決する為の手段] 上述した技術課題を解決し上記目的を達成するための
手段は、複数の走査電極と複数の情報電極とで構成され
たマトリクス電極を有する表示装置の駆動法において、
一画面を表示する為の画面走査期間を、複数の、少なく
とも3本おきに走査電極を選択する垂直走査期間で構成
し、該複数の垂直走査期間のうち、少なくとも1組の連
続する2つの垂直走査期間において、互いに隣接しない
2つの走査電極を順次選択し、選択された走査電極に、
該選択された走査電極上の画素を消去する為の第1の電
圧を供給した後、情報信号と協働して消去された画素を
反転又は保持する為の第2の電圧を供給することを特徴
とする表示装置の駆動法である。
また、それは、複数の走査電極と複数の情報電極とで
構成されたマトリクス電極を有し、一つの走査電極に対
して互いに異なる電極幅の情報電極が対向している表示
装置の駆動法において、一画面を表示する為の画面走査
期間を、複数の、少なくとも3本おきに走査電極を選択
する垂直走査期間で構成し、該複数の垂直走査期間のう
ち、少なくとも1組の連続する2つの垂直走査期間にお
いて、互いに隣接しない2つの走査電極を順次選択し、
選択された走査電極に、該選択された走査電極上の画素
を消去する為の第1の電圧を供給した後、情報信号と協
働して消去された画素を反転又は保持する為の第2の電
圧を供給することを特徴とする表示装置の駆動法であ
る。
更に、それは、複数の走査電極と複数の情報電極とで
構成されたマトリクス電極を有する表示装置の駆動法に
おいて、一画面を表示する為の画面走査期間を、複数
の、少なくとも4本おきに走査電極を選択する垂直走査
期間で構成し、該複数の垂直走査期間のうち、全ての連
続する2つの垂直走査期間において、互いに隣接しない
2つの走査電極を順次選択し、選択された走査電極に、
該選択された走査電極上の画素を消去する為の第1の電
圧を供給した後、情報信号と協働して消去された画素を
反転又は保持する為の第2の電圧を供給することを特徴
とする表示装置の駆動法である。
〔発明の態様の詳細な説明〕
本発明を強誘電性液晶(以下FLC)を用いてその実施
例を説明する。
第1図は本発明の第1の実施例(第2図は第1図のA
−A′断面図)を示し、上側電極群11A及び11B(以下情
報電極群)と下側電極群12(以下走査電極群C)が互い
にマトリツクスとなる様に構成され、それぞれガラス基
板13と14に形成され、それらの間にFLC材料15がはさま
れた構造となっている。又、図示の如く、走査電極群C
はC0,C1,C2…、情報電極群はA(A1,A2,A3…)及びB
(B1,B2,B3,B4…)から成り、一つの画素の図の点線で
囲まれた領域E(電極線幅A>B)、即ち、例えば走査
電極C2と情報電極A2とB2がオーバラツプする領域Eで構
成される。この時、電極線幅はA>Bである。各々の走
査電極群Cと、情報電極群A・BはそれぞれSWを介し
て、電源部(図示せず)に接続しており、前記SWも又、
そのON/OFFを制御するコントローラ回路(図示せず)に
接続している。この構成により、前記コントローラ回路
からの制御の下で、例えば画素Eでのグレースケール表
現は次の様に実施される。コモン電極C2が走査されてい
る時、白(以下W)はA2,B2にそれぞれWとなる信号を
付与した時、灰色1(以下Gray1)はA2にW、B2に黒、
(以下B)となる信号を付与した時、灰色2(以下Gray
2)はA2にB、B2にWの信号を付与した時、黒はA2,B2
それぞれBとなる信号を付与する時、第3図は上記の
W、Gray1,Gray2、Bの中間調表現を示している。
この様に簡素な構成により2値表現のFLCに4値のグ
レースケールを表現することが可能となる。
本発明の好ましい具体例では、1つの画素Eを構成す
る複数の交点がそれぞれ相違した交差面積で構成され、
特にこの相違した交差面積が最小交点面積1に対して2:
4:8:16:…:2n(n=1つの画素Eにおける交点の数)の
比率であるのがよい。
本発明では、走査電極を2分割し、電極線幅C=Bの
時は、8階調レベル、C≠Dの時は16階調レベルが可能
となる。
又、情報電極側のみの分割の時では電極線幅A=Bと
し、カラーフイルターをAとBにそれぞれ補色関係にな
る様に設けると、4色のカラー表示が可能となる。例え
ば〔A=イエロー;B=ブルー〕、〔A=マゼンタ;B=グ
リーン〕又は〔A=シアン;B=レツド〕の補色関係の配
置とすることによって、白、黒、Aの色及びBの色の4
色表示が可能となる。
第2図に示す偏光子16A及び16Bは、その偏光軸を交差
させて配置され、その交差した偏光軸は下述する駆動例
における消去位相で暗状態が形成されるように設定され
ているのがよい。
第1図に示すマトリクス電極は、下述する駆動法によ
って駆動される。
第4図は、本発明で用いた駆動波形である。第4図
(A)は、それぞれ走査選択信号、走査非選択信号、白
情報信号及び黒情報信号が明らかにされている。走査選
択信号が印加された走査電極上の画素に、白情報信号が
情報電極から印加されると、その画素は位相T1で暗
(黒)の状態に消去(位相t1でV2、位相t2でV3+V2の電
圧が印加されて黒の状態に消去)され、続く位相t3で電
圧V1+V3が印加されて明(白)の状態に書込まれる。一
方、同じ走査電極上の画素に、黒情報信号が情報電極か
ら印加されると、その画素は位相T1で黒の状態に消去
(位相t1でV2、位相t2で−V3+V2の電圧が印加されて黒
の状態に消去)され、続く位相t3で電圧V3−V1が印加さ
れ、前の黒の状態が保持されて黒の状態に書込まれる。
本実施例では、上述の走査選択信号を3本おき以上の
飛越しで走査電極に印加する。第4図(B)は、本発明
を理解する上での参考の為に、2本おきに走査電極を飛
越して、走査選択信号を印加する例を示している。
第4図(C)は強誘電性液晶画素に印加される電圧波
形で、第5図に示す表示状態を生じる駆動波形例が示さ
れている。第5図中の●は黒の書込み状態を、○は白の
書込み状態を示している。第5図によれば、走査電極S1
〜S9と情報電極I1との交差面積(画素面積)が走査電極
S1〜S9と情報電極I2との交差面積の2倍に設定され、画
素P1〜P9が形成される。前述したとおり、画素P1〜P4
は、黒の状態と白の状態との面積比が相違しており、4
階調が表現される。
本発明の実施例を第4図(D)及び(E)に示す。第
4図(D)に示す駆動例では、走査選択信号を走査電極
に6本おき飛越し印加し、走査選択信号が第1フイール
ド、第2フイールド、…第7フイールド(フイールド走
査数をFとする)の順で、走査電極の1(F+1)番
目、5(F+5)番目、3(F+3)番目、7(F+
7)番目、2(F+2)番目、6(F+6)番目及び4
(F+4)番目が印加される様に、フイールド順序に対
応して走査信号印加順序が行毎の順番どおりとなってい
ない。つまり、第4図(D)に示す駆動例によれば、一
画面走査(一フレーム走査)を構成する連続する7つの
フイールドで、走査選択信号が隣合っていない走査電極
に印加される。又、第4図(E)に、その別の具体例
(3本おき飛越し選択)を示す。かかる第4図(D)及
び(E)の駆動例によれば、第4図(B)に示す走査信
号印加方式の方式の場合よりも、フリツカーを抑制する
上で効果的である。
又、第6図は、本発明とは別の駆動波形で、走査電極
を4本おき飛越し選択した方式を表わしている。
第6図(A−1)及び(A−2)は、走査選択信号と
走査非選択信号を表わしており、又第6図(B−1)〜
(B−4)は、走査選択信号と同期する情報信号を表わ
している。第6図(A)及び(B)の駆動例では1垂直
走査期間(1フイールド)に3本おきに1本の走査線を
走査し、前垂直走査期間に走査した走査線の次の走査線
を次の垂直走査期間に順次走査している。したがって1
回の垂直走査期間に走査する走査線数は全走査線数の1/
4であり、4回の垂直走査ですべての走査線を走査して
いる。
表1は、第6図の駆動において白の画素を形成する時
に、画素に印加する白の選択電圧Swとその時の半選択電
圧HがフイールドF1,F2,F3,F4…で印加されるタイミン
グを表わしている。
表1によれば、(8M−7)フイールドF1,F9…の時に
(8M−7)番目の走査線S1,S8…上の画素(白の選択画
素)に白の選択電圧が印加され、(8N−3)番目の走査
線S5,S13…上の画素(白の選択画素)に半選択電圧が加
圧され、(8N−6),(8N−5),(8N−4),(8N−
2),(8N−1),8N番目の走査線S2,S3,S4,S6,S7,S8
上と画素は走査されない。従って第6図の駆動法では1
垂直走査期間(1フイールド)で全走査線数の1/4の走
査線しか走査しないので、フイールド周波数(1垂直走
査期間の逆数)f10が表1のタイミングでの駆動法のフ
イールド周波数f1の2倍(f10=2f1)となる。
第6図の駆動法では1フイールド期間内で半選択電圧
が印加される画素の数が表1に示す駆動例の場合と比較
して1/2であるので、ちらつきがよりいっそう防止され
る。
第7図(A)及び(B)に本発明の別の駆動例を示
す。すなわち第6図に示す駆動例では(8M−7)フイー
ルド目で走査する走査線は(8N−7),(8N−3)番目
の走査線であり、(8N−6)フイールド目で走査する走
査線は(8N−6),(8N−2)番目の走査であった。つ
まり、前フイールドで走査した走査線の次の走査線を次
のフイールドで走査し、その次のフイールドではその次
の走査線を順次走査していくという走査方法を行ってい
た。このような走査方法だと表1でも明らかなように選
択電圧が印加されるタイミングがフイールドごとに順次
移動し、選択時と半選択時でコントラスト差が存在する
場合、走査線に選択電圧が印加されるタイミングで上記
コントラスト差が生じ、これが画面上を順次移動するた
めにライン流れを生じ、著しく表示品位を落とすことに
なる。
表2は第7図の駆動において画素に印加する白の選択
電圧Swとその時の半選択電圧HがフイールドF1,F2,F3,F
4…で印加されるタイミングを表わしている。
第7図(A)及び(B)に示す駆動例は前述のような
走査線に選択電圧が印加されるタイミングで生じる問題
点を解決するために考えられたものである。
すなわち、表2を見れば明らかなように選択電圧が印
加されるタイミングが順次同一方向に移動するのを極力
防ぎ、表示品位を落とすことなく、ちらつきを有効に防
止するものである。
さらに、別の参考例を第11図に示す。第11図によれ
ば、一画面走査(一フレーム走査)を構成する連続する
4つのフイールドのうち、2つの連続するフイールド
で、走査選択信号が隣合っていない走査電極に印加され
る。つまり、第11図(A−1)及び(A−2)は、走査
選択信号の印加順序が第6図(A−1)及び(A−2)
と相違した駆動波形を表わしている。第11図(B−1)
〜(B−4)は、この時に用いた情報信号である。この
第11図に示す駆動例によれば、第6図に示す駆動例と比
較して一層のフリツカー抑制に効果的である。
第8図は本発明の表示装置の例を示す構成図である。
801は表示パネルで、走査電極802と信号電極803と、そ
の間に充填される強誘電性液晶とで構成され、走査電極
802と信号電極803とで構成されるマトリクスの交点にお
いて、電極に印加される電圧による電界によって、強誘
電性液晶の配向が制御される。
804は信号電極駆動回路で、情報信号線806からのシリ
アルな映像データを格納する映像データシフトレジスタ
8041、映像データシフトレジスタ8041からのパラレルな
映像データを格納するラインメモリ8042、ラインメモリ
8042に格納された映像データに従って、信号電極803に
電圧を印加するための信号電極ドライバー8043、さらに
信号電極803に印加する電圧VD,Oと−VDを切替制御線811
からの信号によって切替える情報側電源切替器8044を有
する。
805は走査電極駆動回路で、走査アドレスデータ線807
からの信号を受けて、全走査電極の内の1つの走査電極
を指示するためのデコーダ8051、デコーダ8051からの信
号を受けて走査電極802に電圧を印加するための走査電
極ドライバー8052、更に走査電極802に印加する電圧VS,
O,−VSを切替制御線811からの信号によって切替える走
査側電源切替器8053を有する。
808はCPUで、発振器809のクロツクパルスを受けて画
像メモリ810の制御及び情報信号線806,走査アドレスデ
ータ線807,切替制御線811に対して信号の転送の制御を
行う。
第9図は、強誘電性液晶セルの例を模式的に描いたも
のである。91aと91bは、In2O3,SnO2やITO(インジウム
−テイン−オキサイド)等の透明電極がコートされた基
板(ガラス板)であり、その間に液晶分子層9がガラス
面に垂直になるよう配向したSmC相の液晶が封入され
ている。太線で示した線93が液晶分子を表わしており、
この液晶分子93は、その分子に直交した方向に双極子モ
ーメント(P⊥)94を有している。基板91aと91b上の電
極間に一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子9
のらせん構造がほどけ、双極子モーメント(P⊥)94は
すべて電界方向に向くよう、液晶分子93の配向方向を変
えることができる。液晶分子93は細長い形状を有してお
り、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、従
って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの位置
関係に配置した偏光子を置けば、電圧印加極性によって
光学特性が変わる液晶光学変調素子となることは、容易
に理解される。さらに液晶セルの厚さを十分に薄くした
場合(例えば1μ)には、第10図に示すように電界を印
加していない状態でも液晶分子のらせん構造はほどけ、
その双極子モーメントPa又はPbは上向き(104a)又は下
向き(104b)のどちらかの状態をとる。このようなセル
に、第10図に示す如く一定の閾値以上の極性の異なる電
界Ea又はEbを所定時間付与すると、双極子モーメントは
電界Ea又はEbの電界ベクトルに対して上向き104a又は下
向き104bと向きを変え、それに応じて液晶分子は第1の
安定状態103aかあるいは第2の安定状態103bの何れか一
方に配向する。
このような強誘電性液晶を光学変調素子として用いる
ことの利点は2つある。第1に応答速度が極めて速いこ
と、第2に液晶分子の配向が双安定状態を有することで
ある。第2の点を例えば第10図によって説明すると、電
界Eaを印加すると液晶分子は第1の安定状態103aに配向
するが、この状態は電界を切っても安定である。又、逆
向きの電界Ebを印加すると液晶分子は第2の安定状態10
3bに配向して、その分子の向きを変えるが、やはり電界
を切ってもこの状態に留っている。又、与える電界Eaが
一定の閾値を越えない限り、それぞれの配向状態にやは
り維持されている。このような応答速度の速さと双安定
性が有効に実現されるには、セルとしては出来るだけ薄
い方が好ましく、一般的には0.5μ〜20μ、特に1μ〜
5μが適している。
〔発明の効果〕 本発明によれば、一フレーム走査時間が長くなる(例
えば2〜10Hzの様な低フレーム周波数)強誘電性液晶装
置を表示に適用した時に、低フレーム周波数走査に基づ
くフリツカーの発生を抑制することができ、さらに、こ
のフリツカー抑制効果に基づく階調表示を実現すること
ができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で用いたマトリクス電極の平面図であ
る。第2図は本発明で用いたFLC素子のA−A′断面図
である。第3図は中間調を模式的に示した説明図であ
る。第4図(A)〜(E)は本発明で用いた駆動波形図
である。第5図はマトリクス電極構造の表示状態を示す
模式図である。第6図(A−1),(A−2),(B−
1),(B−2),(B−3),(B−4)及び第7図
(A−1),(A−2),(B−1),(B−2),
(B−3),(B−4)は参考例として用いた別の駆動
波形図である。第8図は本発明の液晶装置のブロツク図
である。第9図及び第10図は本発明で用いた強誘電性液
晶セルの斜視図である。第11図(A−1),(A−
2),(B−1),(B−2),(B−3),(B−
4)は参考例として用いた別の駆動波形図である。
フロントページの続き (72)発明者 坪山 明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 谷口 修 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 鬼束 義浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−221281(JP,A) 特開 昭61−272724(JP,A) 特開 昭61−144698(JP,A)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の走査電極と複数の情報電極とで構成
    されたマトリクス電極を有する表示装置の駆動法におい
    て、 一画面を表示する為の画面走査期間を、複数の、少なく
    とも3本おきに走査電極を選択する垂直走査期間で構成
    し、 該複数の垂直走査期間のうち、少なくとも1組の連続す
    る2つの垂直走査期間において、互いに隣接しない2つ
    の走査電極を順次選択し、 選択された走査電極に、該選択された走査電極上の画素
    を消去する為の第1の電圧を供給した後、情報信号と協
    働して消去された画素を反転又は保持する為の第2の電
    圧を供給することを特徴とする表示装置の駆動法。
  2. 【請求項2】該第1の電圧及び該第2の電圧は、選択さ
    れていない走査電極への印加電圧を基準にして互いに異
    なる極性の電圧であることを特徴とする請求項1に記載
    の表示装置の駆動法。
  3. 【請求項3】該第1の電圧及び該第2の電圧は、選択さ
    れていない走査電極への印加電圧を基準にして互いに異
    なる極性であり且つ互いに異なるパルス幅の電圧である
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置の駆動法。
  4. 【請求項4】該表示装置が、一対の基板間に強誘電性液
    晶を配した強誘電性液晶表示装置であることを特徴とす
    る請求項1に記載の表示装置の駆動法。
  5. 【請求項5】複数の走査電極と複数の情報電極とで構成
    されたマトリクス電極を有し、一つの走査電極に対して
    互いに異なる電極幅の情報電極が対向している表示装置
    の駆動法において、 一画面を表示する為の画面走査期間を、複数の、少なく
    とも3本おきに走査電極を選択する垂直走査期間で構成
    し、 該複数の垂直走査期間のうち、少なくとも1組の連続す
    る2つの垂直走査期間において、互いに隣接しない2つ
    の走査電極を順次選択し、 選択された走査電極に、該選択された走査電極上の画素
    を消去する為の第1の電圧を供給した後、情報信号と協
    働して消去された画素を反転又は保持する為の第2の電
    圧を供給することを特徴とする表示装置の駆動法。
  6. 【請求項6】該第1の電圧及び該第2の電圧は、選択さ
    れていない走査電極への印加電圧を基準にして互いに異
    なる極性の電圧であることを特徴とする請求項5に記載
    の表示装置の駆動法。
  7. 【請求項7】該第1の電圧及び該第2の電圧は、選択さ
    れていない走査電極への印加電圧を基準にして互いに異
    なる極性であり且つ互いに異なるパルス幅の電圧である
    ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置の駆動法。
  8. 【請求項8】該表示装置が、一対の基板間に強誘電性液
    晶を配した強誘電性液晶表示装置であることを特徴とす
    る請求項5に記載の表示装置の駆動法。
  9. 【請求項9】互いに異なる電極幅の2つの情報電極のう
    ち、一方の情報電極の電極幅に対する他方の情報電極の
    電極幅が2のべき乗の関係にあることを特徴とする請求
    項5に記載の表示装置の駆動法。
  10. 【請求項10】複数の走査電極と複数の情報電極とで構
    成されたマトリクス電極を有する表示装置の駆動法にお
    いて、 一画面を表示する為の画面走査期間を、複数の、少なく
    とも4本おきに走査電極を選択する垂直走査期間で構成
    し、 該複数の垂直走査期間のうち、全ての連続する2つの垂
    直走査期間において、互いに隣接しない2つの走査電極
    を順次選択し、 選択された走査電極に、該選択された走査電極上の画素
    を消去する為の第1の電圧を供給した後、情報信号と協
    働して消去された画素を反転又は保持する為の第2の電
    圧を供給することを特徴とする表示装置の駆動法。
  11. 【請求項11】該第1の電圧及び該第2の電圧は、選択
    されていない走査電極への印加電圧を基準にして互いに
    異なる極性であり且つ互いに異なるパルス幅の電圧であ
    ることを特徴とする請求項10に記載の表示装置の駆動
    法。
  12. 【請求項12】該表示装置が、一対の基板間に強誘電性
    液晶を配した強誘電性液晶表示装置であることを特徴と
    する請求項10に記載の表示装置の駆動法。
  13. 【請求項13】該表示装置は該一つの走査電極に対して
    2つの互いに異なる電極幅の情報電極が対向して配置さ
    れた表示装置であり、該2つの情報電極のうち一方の情
    報電極の電極幅に対する他方の情報電極の電極幅が2の
    べき乗の関係にあることを特徴とする請求項10に記載の
    表示装置の駆動法。
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