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JP2566504B2 - 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 - Google Patents

水溶性セルロース誘導体の造粒方法

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Publication number
JP2566504B2
JP2566504B2 JP4206235A JP20623592A JP2566504B2 JP 2566504 B2 JP2566504 B2 JP 2566504B2 JP 4206235 A JP4206235 A JP 4206235A JP 20623592 A JP20623592 A JP 20623592A JP 2566504 B2 JP2566504 B2 JP 2566504B2
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JP
Japan
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water
cellulose derivative
mesh
soluble cellulose
powdery
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JP4206235A
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JPH0673186A (ja
Inventor
孝行 佐々木
圭一 高橋
眞司 三浦
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Nippon Seishi KK
Original Assignee
Nippon Seishi KK
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Publication date
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Glanulating (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性セルロース誘導体
の造粒方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より水溶性セルロース誘導体は、増
粘性、分散性、接着性、乳化安定性、保護コロイド性、
フィルム形成性などの特徴を有するため、食品工業、化
粧品、医薬品工業、繊維工業、製紙工業など広範な分野
で使用されている。一般に水溶性セルロース誘導体は、
これを水に溶解させる際、水に投入される該水溶性セル
ロース誘導体の粒子が見掛上塊状となるため、水に接し
た表層の粒子が瞬時に溶解、膨潤し、これ等の粒子に囲
まれた内側の粒子への水の浸透が著しく阻害される(マ
マコと呼ばれている)。そのため、ママコを完全に消
失、溶解させるには時間を要するという問題点を抱えて
いた。
【0003】一方、従来より水溶性セルロース誘導体の
ママコを防止し溶解速度を速める方法に就いては種々提
案されており、特に水溶性セルロース誘導体を顆粒状と
することにより良好な結果が得られている。その方法
は、特公平2−50937に示されている。即ち、粉末
状水溶性セルロース誘導体の含水率を平衡水分(温度2
5℃、相対湿度70%)の0.5倍以下に調整し、且つ
粉末状水溶性セルロース誘導体の嵩比重を500〜90
0g/Lに調整し、お互いに回転する2個のロールの間
を通過させてフレーク状とし、次いでこれを粉砕、分級
する方法である。しかし、この方法でも供給する粉末状
セルロース誘導体の形態によってはその造粒性は著しく
低下するという欠点を有している。また、粉末状水溶性
セルロース誘導体の調整が煩雑過ぎるということに問題
があった。更に、歩留まりに就いても、更なる向上が望
まれていた。
【0004】そこで、この欠点を改良した方法が特願平
4−151207である。即ち、粉末状水溶性セルロー
ス誘導体の100メッシュより粗い形態のものを10重
量%以下に、且つ400メッシュより細かい形態のもの
を20〜60重量%に調整したものを、供給装置として
ホッパーと該ホッパー下部にスクリューを備え、次いで
お互いに 回転する2本のロールを有するものを用い、
該スクリューと2本のロール間を通過させてシート状と
し、次いでこれを破砕整粒分級する方法である。しか
し、この方法は有用であるが歩留りについてはより一層
の向上が切望されていた。そこで本発明者等は前記欠点
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、粉末状水溶性セ
ルロース誘導体の形態を更に特定の範囲に管理すること
により良好な結果が得られることを見出し本発明に到達
した。従って、本発明の目的は歩留りが高い水溶性セル
ロース誘導体の造粒方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
粉末状水溶性セルロース誘導体の形態を特定の範囲に管
理することにより達成された。即ち、粉末状水溶性セル
ロース誘導体の100メッシュより粗い形態のもの、好
ましくは20メッシュより細かく100メッシュより粗
いものと100メッシュより細かい形態のものとが1
0:90〜50:50の配合割合(重量比)に調整した
ものを、供給装置としてホッパーと該ホッパー下部に横
軸スクリューを備え、次いでお互いに反対方向に回転す
る2本のロールを有するものを用い、該スクリューと2
本のロール間を通過させてシート状とし、次いでこれを
破砕整粒分級することにより得られる。本発明に於いて
使用される水溶性セルロース誘導体とは、特に限定され
ないが、例えばカルボキシメチルセルロース(CM
C)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチル
セルロース(MC)などの単独またはそれ等の混合物が
挙げられる。
【0006】本発明に於いて粉末状水溶性セルロース誘
導体の100メッシュより粗い形態のものと100メッ
シュより細かい形態のものとを配合するとしたのは、一
般に造粒に使用される粉末状水溶性セルロース誘導体の
形態(粒度)は造粒製品の形態(粒度)に比べ小さいも
のがその大部分を占めるが、本発明者等はこれに粗い形
態のものを加えていくと得られる造粒化水溶性セルロー
ス誘導体の歩留りを向上することを見出したためによ
る。また、その配合割合(重量比)を10:90〜5
0:50としたのは、100メッシュより粗い形態のも
のが10重量%未満では充分な歩留り向上効果が得られ
ないためであり、50重量%超では顕著な歩留り向上効
果が得られないことそれ自体を目標とする形態に篩い分
けし顆粒状水溶性セルロース誘導体とする方がコストメ
リットが大きいことなどによる。
【0007】本発明の製造方法によれば、粗い形態の水
溶性セルロース誘導体の空隙を細かい形態の水溶性セル
ロース誘導体が埋めるため、お互いに反対方向に回転す
る2本のロール間に供給する該水溶性セルロース誘導体
の量が増し、ロール間での圧縮性が向上する。そのため
得られるシートの結着性は強まり、これまで歩留りを低
下させていた破砕整粒分級工程で該水溶性セルロース誘
導体が粉末化するものの割合(粉戻りと称される)を低
く抑えることが可能となるため、得られる造粒化水溶性
セルロース誘導体の歩留りが向上する。また、本発明の
製造方法によれば、細かい形態の水溶性セルロース誘導
体は粗い形態の水溶性セルロース誘導体に取り囲まれる
ため、従来の製造方法に於いて歩留りを著しく低下させ
ることがあった該水溶性セルロース誘導体がお互いに回
転する2本のロール間を粉末状のまま通過する“流れ現
象”も抑える。
【0008】
【実施例】以下に本発明に就いて更に詳述するが、本発
明はこれによって限定されるものではない。
【0009】実施例1 エーテル化度0.61M/C6の乾燥された未粉砕のCMC
を粉砕機に通した後、分級機で篩い分けし、20メッシ
ュを通過し100メッシュ不通過分と100メッシュ通
過分との2種類の粉末状CMCを得た。次いで、20メ
ッシュを通過し100メッシュ不通過分と100メッシ
ュ通過分の粉末状CMCとを50:50の配合割合(重
量比)で混合し、このCMCをローラーコンパクター
(ターボ工業株式会社製)を通過させシート状としラフ
ブレーカーで砕いた後、スクリーンを備えたターボグラ
ニュレーター(ターボ工業株式会社製)に通し分級機で
篩い分けし、24メッシュを通過し80メッシュ不通過
の造粒化CMCを得た。歩留りは68%であった。
【0010】比較例1 実施例1と全く同様の100メッシュ通過の粉末状CM
Cを実施例1と同様に、このCMCをローラーコンパク
ターを通過させシート状としラフブレーカーで砕いた
後、スクリーンを備えたターボグラニュレーターに通し
分級機で篩い分けし、24メッシュを通過し80メッシ
ュ不通過の造粒化CMCを得た。歩留りは39%と悪か
った。
【0011】比較例2 実施例1と全く同様の20メッシュを通過し100メッ
シュ不通過と100メッシュ通過の粉末状CMCを5:
95の配合割合(重量比)で混合し、実施例1と全く同
様の装置、手順で24メッシュを通過し80メッシュ不
通過の造粒化CMCを得た。歩留りは42%と悪かっ
た。
【0012】
【0013】以上の実施例及び比較例1,2の結果か
ら、造粒品の歩留り(24メッシュを通過し80メッシ
ュ不通過の割合)は、粉末状水溶性セルロース誘導体の
形態を特定の範囲に管理するとにより大きく向上する
ことが実証された。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の造粒方法に
よると、粉末状水溶性セルロース誘導体の形態を特定の
範囲に管理することにより2個のロール間を通過させて
シート状とした際のシートの結着性が強まるため、破砕
整粒分級工程での粉戻り量が少なくなり造粒品の歩留ま
りが向上する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末状水溶性セルロース誘導体の100
    メッシュより粗い形態のものと100メッシュより細か
    い形態のものとが10:90〜50:50の配合割合
    (重量比)になる如く調整し、供給装置としてホッパー
    と該ホッパー下部に横軸スクリューを備えており、次い
    でお互いに逆方向に回転する2本のロールを有するもの
    を用い、該スクリュー及び2本のロール間を通過させて
    シート状とし、次いでこれを破砕整粒分級して得られる
    ことを特徴とする水溶性セルロース誘導体の造粒方法。
JP4206235A 1992-07-10 1992-07-10 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 Expired - Fee Related JP2566504B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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