JP2566504B2 - 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 - Google Patents
水溶性セルロース誘導体の造粒方法Info
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Description
の造粒方法に関するものである。
粘性、分散性、接着性、乳化安定性、保護コロイド性、
フィルム形成性などの特徴を有するため、食品工業、化
粧品、医薬品工業、繊維工業、製紙工業など広範な分野
で使用されている。一般に水溶性セルロース誘導体は、
これを水に溶解させる際、水に投入される該水溶性セル
ロース誘導体の粒子が見掛上塊状となるため、水に接し
た表層の粒子が瞬時に溶解、膨潤し、これ等の粒子に囲
まれた内側の粒子への水の浸透が著しく阻害される(マ
マコと呼ばれている)。そのため、ママコを完全に消
失、溶解させるには時間を要するという問題点を抱えて
いた。
ママコを防止し溶解速度を速める方法に就いては種々提
案されており、特に水溶性セルロース誘導体を顆粒状と
することにより良好な結果が得られている。その方法
は、特公平2−50937に示されている。即ち、粉末
状水溶性セルロース誘導体の含水率を平衡水分(温度2
5℃、相対湿度70%)の0.5倍以下に調整し、且つ
粉末状水溶性セルロース誘導体の嵩比重を500〜90
0g/Lに調整し、お互いに回転する2個のロールの間
を通過させてフレーク状とし、次いでこれを粉砕、分級
する方法である。しかし、この方法でも供給する粉末状
セルロース誘導体の形態によってはその造粒性は著しく
低下するという欠点を有している。また、粉末状水溶性
セルロース誘導体の調整が煩雑過ぎるということに問題
があった。更に、歩留まりに就いても、更なる向上が望
まれていた。
4−151207である。即ち、粉末状水溶性セルロー
ス誘導体の100メッシュより粗い形態のものを10重
量%以下に、且つ400メッシュより細かい形態のもの
を20〜60重量%に調整したものを、供給装置として
ホッパーと該ホッパー下部にスクリューを備え、次いで
お互いに 回転する2本のロールを有するものを用い、
該スクリューと2本のロール間を通過させてシート状と
し、次いでこれを破砕整粒分級する方法である。しか
し、この方法は有用であるが歩留りについてはより一層
の向上が切望されていた。そこで本発明者等は前記欠点
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、粉末状水溶性セ
ルロース誘導体の形態を更に特定の範囲に管理すること
により良好な結果が得られることを見出し本発明に到達
した。従って、本発明の目的は歩留りが高い水溶性セル
ロース誘導体の造粒方法を提供することにある。
粉末状水溶性セルロース誘導体の形態を特定の範囲に管
理することにより達成された。即ち、粉末状水溶性セル
ロース誘導体の100メッシュより粗い形態のもの、好
ましくは20メッシュより細かく100メッシュより粗
いものと100メッシュより細かい形態のものとが1
0:90〜50:50の配合割合(重量比)に調整した
ものを、供給装置としてホッパーと該ホッパー下部に横
軸スクリューを備え、次いでお互いに反対方向に回転す
る2本のロールを有するものを用い、該スクリューと2
本のロール間を通過させてシート状とし、次いでこれを
破砕整粒分級することにより得られる。本発明に於いて
使用される水溶性セルロース誘導体とは、特に限定され
ないが、例えばカルボキシメチルセルロース(CM
C)、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、メチル
セルロース(MC)などの単独またはそれ等の混合物が
挙げられる。
導体の100メッシュより粗い形態のものと100メッ
シュより細かい形態のものとを配合するとしたのは、一
般に造粒に使用される粉末状水溶性セルロース誘導体の
形態(粒度)は造粒製品の形態(粒度)に比べ小さいも
のがその大部分を占めるが、本発明者等はこれに粗い形
態のものを加えていくと得られる造粒化水溶性セルロー
ス誘導体の歩留りを向上することを見出したためによ
る。また、その配合割合(重量比)を10:90〜5
0:50としたのは、100メッシュより粗い形態のも
のが10重量%未満では充分な歩留り向上効果が得られ
ないためであり、50重量%超では顕著な歩留り向上効
果が得られないことそれ自体を目標とする形態に篩い分
けし顆粒状水溶性セルロース誘導体とする方がコストメ
リットが大きいことなどによる。
溶性セルロース誘導体の空隙を細かい形態の水溶性セル
ロース誘導体が埋めるため、お互いに反対方向に回転す
る2本のロール間に供給する該水溶性セルロース誘導体
の量が増し、ロール間での圧縮性が向上する。そのため
得られるシートの結着性は強まり、これまで歩留りを低
下させていた破砕整粒分級工程で該水溶性セルロース誘
導体が粉末化するものの割合(粉戻りと称される)を低
く抑えることが可能となるため、得られる造粒化水溶性
セルロース誘導体の歩留りが向上する。また、本発明の
製造方法によれば、細かい形態の水溶性セルロース誘導
体は粗い形態の水溶性セルロース誘導体に取り囲まれる
ため、従来の製造方法に於いて歩留りを著しく低下させ
ることがあった該水溶性セルロース誘導体がお互いに回
転する2本のロール間を粉末状のまま通過する“流れ現
象”も抑える。
明はこれによって限定されるものではない。
を粉砕機に通した後、分級機で篩い分けし、20メッシ
ュを通過し100メッシュ不通過分と100メッシュ通
過分との2種類の粉末状CMCを得た。次いで、20メ
ッシュを通過し100メッシュ不通過分と100メッシ
ュ通過分の粉末状CMCとを50:50の配合割合(重
量比)で混合し、このCMCをローラーコンパクター
(ターボ工業株式会社製)を通過させシート状としラフ
ブレーカーで砕いた後、スクリーンを備えたターボグラ
ニュレーター(ターボ工業株式会社製)に通し分級機で
篩い分けし、24メッシュを通過し80メッシュ不通過
の造粒化CMCを得た。歩留りは68%であった。
Cを実施例1と同様に、このCMCをローラーコンパク
ターを通過させシート状としラフブレーカーで砕いた
後、スクリーンを備えたターボグラニュレーターに通し
分級機で篩い分けし、24メッシュを通過し80メッシ
ュ不通過の造粒化CMCを得た。歩留りは39%と悪か
った。
シュ不通過と100メッシュ通過の粉末状CMCを5:
95の配合割合(重量比)で混合し、実施例1と全く同
様の装置、手順で24メッシュを通過し80メッシュ不
通過の造粒化CMCを得た。歩留りは42%と悪かっ
た。
ら、造粒品の歩留り(24メッシュを通過し80メッシ
ュ不通過の割合)は、粉末状水溶性セルロース誘導体の
形態を特定の範囲に管理することにより大きく向上する
ことが実証された。
よると、粉末状水溶性セルロース誘導体の形態を特定の
範囲に管理することにより2個のロール間を通過させて
シート状とした際のシートの結着性が強まるため、破砕
整粒分級工程での粉戻り量が少なくなり造粒品の歩留ま
りが向上する。
Claims (1)
- 【請求項1】 粉末状水溶性セルロース誘導体の100
メッシュより粗い形態のものと100メッシュより細か
い形態のものとが10:90〜50:50の配合割合
(重量比)になる如く調整し、供給装置としてホッパー
と該ホッパー下部に横軸スクリューを備えており、次い
でお互いに逆方向に回転する2本のロールを有するもの
を用い、該スクリュー及び2本のロール間を通過させて
シート状とし、次いでこれを破砕整粒分級して得られる
ことを特徴とする水溶性セルロース誘導体の造粒方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206235A JP2566504B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206235A JP2566504B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673186A JPH0673186A (ja) | 1994-03-15 |
JP2566504B2 true JP2566504B2 (ja) | 1996-12-25 |
Family
ID=16519993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4206235A Expired - Fee Related JP2566504B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 水溶性セルロース誘導体の造粒方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2566504B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2782745B2 (ja) * | 1988-05-06 | 1998-08-06 | 大同特殊鋼株式会社 | 冷間加工用快削ステンレス鋼 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4206235A patent/JP2566504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0673186A (ja) | 1994-03-15 |
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