JP2549417Y2 - 型枠清掃用スクレーパー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、コンクリート製品を製
造する型枠に付着したコンクリートを削り取り型枠を清
掃するスクレーパーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の型枠清掃用スクレーパーは、図２
に示すごとく、通常の硬い鋼の板１１に柄１２をつけ、
鋼の板の先端１３を鋭く研磨したものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来の型枠清掃用スク
レーパーは上記の構成であるので、型枠２０にこびり付
いたコンクリート２１を能率よく削りとるためには常に
先端を鋭利な刃にしておく必要があった。先端を鋭利な
刃とすれば、当然先端が薄いので極めて欠けやすく、頻
繁に先端を研磨しなければならなかった。また、こびり
ついたコンクリートを削りとるためには、鋭利な刃で上
から叩くようなこともしなければならず、刃が型枠面に
当たって型枠面を傷つけることも多かった。更に、削り
取ったコンクリート屑が型枠内部に散乱するので、ほう
きで掃き取ったり、高圧水噴射機で洗い流したりする工
程が必要だった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本考案は、先端を研磨す
る必要がなく、型枠面も傷めないで、コンクリートの削
り取り作業と同時に、削り取ったコンクリート屑を吹き
飛ばし型枠を清掃する作業を行うことができる新規な型
枠清掃用スクレーパーを提供するためになされたもので
ある。すなわち本考案は、内部に空気道を形成し、空気
弁及び末端に高圧空気供給機構との接続部を有する柄の
空気道先端を、バネ鋼の薄板の上面に開口させたことを
特徴とする型枠清掃用スクレーパーである。

【０００５】

【作用】本考案は、バネ鋼の薄板を採用したために、削
り取る際に型枠面に薄板の先端を押し付けると、バネ鋼
の弾力により、先端が型枠面に密着するように力が働く
から、ことさら先端を鋭利にしなくとも、よくコンクリ
ートを削り取ることができる。また、バネ鋼の弾力が衝
撃を吸収するから型枠面を傷めることもない。バネ鋼薄
板の厚みは、０．６〜１．２．ｍｍ位が適当である。

【０００６】また、内部に空気道を形成し、空気弁及び
末端に高圧空気供給機構との接続部を有する柄の空気道
先端を、バネ鋼の薄板の上面に開口させたスクレーパー
は、高圧空気供給機構に接続しておき、適宜空気弁を開
けて高圧空気を先端から放出させてコンクリート削り屑
を吹き飛ばすことができるので、型枠清掃作業をさらに
能率的にすることができる。

【０００７】

【実施例】図１は本考案の１実施例の型枠清掃用スクレ
ーパー１の斜視図である。薄板２は０．８ｍｍの厚さの
バネ鋼である。柄３は金属製の管でボルトとナットで薄
板２に取り付けられている。柄３の内部は空気道となっ
ており、その先端は薄板上面に開口して吹き出し部４と
なっている。末端は高圧空気供給機構であるコンプレッ
サーからのホースに接続するための接続部５となってい
る。また、空気弁６が設けられ、これを回して空気弁を
開けることにより高圧空気が吹き出し部４から吹き出
し、削り取ったコンクリート屑を吹き飛ばす。

【０００８】

【考案の効果】本考案型枠清掃用スクレーパーは、先端
を研磨する必要がないので、型枠の清掃作業を能率よく
行うことができ、型枠面を傷めることもない。また、柄
から高圧空気を吹き出す構成とすることにより、さらに
清掃作業の能率を向上できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の型枠清掃用又クレーパー１の斜視図で
ある。

【図２】従来の型枠清掃用スクレーパー１０の使用状態
を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 型枠清掃用スクレーパー ２ 薄板 ３ 柄 ４ 吹き出し部 ５ 接続部 ６ 空気弁 １０ 型枠清掃用スクレーパー １１ 鋼の板 １２ 柄 ２０ 型枠 ２１ コンクリート

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に空気道を形成し、空気弁及び末端
   に高圧空気供給機構との接続部を有する柄の空気道先端
   を、バネ鋼でなる薄板上面に開口させたことを特徴とす
   る型枠清掃用スクレーパー