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JP2543336Y2 - 口栓付き液体容器 - Google Patents

口栓付き液体容器

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Publication number
JP2543336Y2
JP2543336Y2 JP1991025666U JP2566691U JP2543336Y2 JP 2543336 Y2 JP2543336 Y2 JP 2543336Y2 JP 1991025666 U JP1991025666 U JP 1991025666U JP 2566691 U JP2566691 U JP 2566691U JP 2543336 Y2 JP2543336 Y2 JP 2543336Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
film
low
plug
composite sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991025666U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04115126U (ja
Inventor
喜昭 武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP1991025666U priority Critical patent/JP2543336Y2/ja
Publication of JPH04115126U publication Critical patent/JPH04115126U/ja
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Publication of JP2543336Y2 publication Critical patent/JP2543336Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、容器本体の外面に口栓
が取着された複合シート製液体容器の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、表裏に樹脂フィルムが積層された
紙を基材とする複合シート製の液体容器が、ジュース、
牛乳、ミネラルウォータ、酒などを充填する容器として
広く使用されている。従来の複合シート製の液体容器
は、殆どの場合表裏をヒートシール性に優れたポリオレ
フィン樹脂、例えばポリエチレン樹脂で被覆した複合シ
ートによって形成されており、収納する内容物によって
は接液面側の樹脂に匂いが吸着して香りのバランスが崩
れ、商品価値が低下すると云う問題点があった。
【0003】接液面にポリオレフィン樹脂以外の樹脂を
配置した液体容器としては、実開平2−40030号報
に提案された容器がある。しかし、ここに提案された液
体容器は、匂いを吸着し易いポリオレフィン樹脂製の口
栓5がフランジ52を容器本体1の内面に接着・固定し
て取着した構造であるから、収納する液体と接触可能な
フランジ52が徐徐に匂いを吸着して長期間に渡る保管
においては香りのバランスが少しづつ崩れて行くと云う
問題点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】したがって、接液面と
なる内面全てにポリエステル樹脂などの低吸着性樹脂を
配置し、内部に収納する液体の香りバランスを長期間の
保管においても維持することの出来る液体容器の考案が
待たれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は上記した従来技
術の課題を解決するためになされたもので、口栓が外面
に取着された複合シート製の液体容器において、複合シ
ートは紙を基材として内面に低吸着性樹脂、外面にポリ
オレフィン樹脂を配置したものであり、該複合シートに
穿設した開口部が接液面に低吸着性樹脂、複合シート側
に低吸着性樹脂を配置した封止フィルムによって内面か
ら封止され、前記開口部に臨む複合シート外面周縁に連
結フィルムと口栓取着フィルムとを積層してポリオレフ
ィン樹脂製の口栓を取着するに際し、連結フィルムは複
合シート側にポリオレフィン樹脂、口栓取着フィルム側
に低吸着性樹脂を有して前記開口部と略同一径に開口
し、口栓取着フィルムは連結フィルム側に低吸着性樹
脂、口栓取着側にポリオレフィン樹脂を有して前記開口
部より小径に開口し、隣接する樹脂同士がヒートシール
されると共に、口栓取着フィルムの低吸着性樹脂と封止
フィルムの低吸着性樹脂とがヒートシールされたことを
特徴とする口栓付き液体容器を提供するものである。
【0006】
【実施例】本考案になる口栓付き液体容器の一実施例を
図1に基づいて説明すると、1は容器本体、2は封止フ
ィルム、3は連結フィルム、4は口栓取着フィルム、5
は口栓である。
【0007】容器本体1は基材11、ポリエステル樹脂
12およびポリエチレン樹脂13からなる複合シートか
ら構成され、所定の部位に開口部Hが穿設されている。
基材11は剛性を持たせるための紙、ガスおよび光に対
して優れたバリアー性を有するアルミニウム箔、延伸ポ
リエチレンテレフタレート樹脂などからなり、内面の接
液面側に配置されたポリエステル樹脂12は匂いが吸着
し難いいわゆる低吸着性で且つヒートシール性を有する
樹脂として選定されたものであり、外面に配置されたポ
リエチレン樹脂13はヒートシール性に優れた従来周知
のポリオレフィン樹脂である。
【0008】封止フィルム2は、容器本体1の前記開口
部Hを内側から封止している複合フィルムであって、ガ
スおよび光に対するバリアー性を高めるアルミニウム箔
21を挟装するように、接液面側に延伸ポリエステル樹
脂22、容器本体1側にヒートシール性を有するポリエ
ステル樹脂23が積層された構造であり、このポリエス
テル樹脂23が複合シート1のポリエステル樹脂12と
ヒートシールされている。なお、アルミニウム箔21
は、他の延伸ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂などと共
に複合配置することも可能である。
【0009】連結フィルム3は、中心部に基材フィルム
として延伸ポリエステル樹脂31を配置し、容器本体1
側にヒートシール性に優れたポリオレフィン樹脂である
ポリエチレン樹脂32、口栓取着フィルム4の側にヒー
トシール性を有するポリエステル樹脂33を配置した複
合フィルムであり、容器本体1、口栓取着フィルム4の
何れとも同材質シールとなって、良好なヒートシール性
を確保する働きをする部材である。この連結フィルム3
は、開口部Hの直径と略同一の内径を持つドーナツ状に
形成され、開口部Hにはみ出ることがないように開口部
外面周縁に配置されている。外径は口栓取着フィルム4
と同一か、僅かに大きく形成され、容器本体1と口栓取
着フィルム4とが直接シールされることがない大きさと
なっている。基材フィルムとして用いた延伸ポリエステ
ル樹脂31は、ナイロン樹脂などで代替することが可能
である。
【0010】口栓取着フィルム4は、延伸ポリエステル
樹脂41を基材フィルムとし、連結フィルム3の側にヒ
ートシール性を有するポリエステル樹脂42、口栓5の
側にヒートシール性に優れたポリオレフィン樹脂である
ポリエチレン樹脂43が配置された複合フィルムであっ
て、シール後の外径が口栓5のフランジ52と同程度で
あり、内径は前記開口部Hの直径より小さいドーナツ状
に形成され、ポリエステル樹脂42が連結フィルム3の
ポリエステル樹脂33と、開口部Hに位置する封止フィ
ルム2のポリエチレン樹脂23とにヒートシールされて
いる。したがって、封止フィルム2が口栓5の開封刃5
3によって開口部Hの中心部分を開封されても、複合シ
ートの端面は保護されているため、基材11の構成要素
である紙が内容物の液体によって侵されることがない。
この場合の延伸ポリエステル樹脂41も、ナイロン樹脂
などで代替することが可能である。
【0011】口栓5はヒートシール性に優れたポリオレ
フィン樹脂のポリエチレン樹脂などを素材として形成さ
れたものであり、注出筒体51が容器本体1の開口部H
と同程度の内径をもってフランジ52に立設され、この
フランジ52が口栓取着フィルム4のポリエチレン樹脂
43にヒートシールされて容器本体1の外面に取着され
ている。
【0012】53は封止フィルム2を開封するための開
封刃であり、円柱状の中栓54の下端部に鋸歯状に設け
られている。この中栓54は口栓5の注出筒体51に降
下可能に嵌入されているので、例えば中栓54を上から
下に押し込むことにより、開封刃53を封止フィルム2
に突き当ててこれを開封することが出来る。また、キャ
ップ(図示せず)を取り外し方向に回転させることによ
り中栓54を降下させ、開封刃53を封止フィルム2に
突き当ててこれを開封する構造のものなどであっても良
い。
【0013】なお、容器本体1の内面に積層する低吸着
性樹脂としては、香気成分などの吸着性が低く、且つヒ
ートシール性を有するものであれば良いので、結晶性ポ
リエステル樹脂、非晶性ポリエステル樹脂、低結晶性ポ
リエステル樹脂、延伸結晶(配向)性ポリエステル樹脂
などの何れのタイプであっても良いが、具体的にはポリ
エチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂、酸変性ポリエステル樹脂(デュポン社、SE
LOR X207等)、グリコール変性ポリエステル樹
脂(コダック社、PETG5116、PETG6763
等)のポリエステル樹脂などが好ましく用いられる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の口栓付き
液体容器は接液面全てが匂いを吸着し難いポリエステル
樹脂などの低吸着性樹脂によって被覆されているため、
ジュース、牛乳、ミネラルウォータ、酒などを充填して
も香りのバランスが崩れる懸念がない。しかも、全ての
ヒートシールが同一樹脂同士の間で行われるため、シー
ル品質が高く、密閉性およびシール強度に優れている。
また、口栓取着フィルムと封止フィルムとがヒートシー
ルされて複合シートの開口部端面を保護しているため、
口栓の開封刃によって封止フィルムを開封させても、複
合シートの構成要素である紙が容器に充填されていた液
体によって侵される心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す断面説明である。
【図2】一従来例を示す断面説明である。
【符号の説明】
1 容器本体 11 基材 12 ポリエステル樹脂 13 ポリエチレン樹脂 2 封止フィルム 21 アルミニウム箔 22 延伸ポリエステル樹脂 23 ポリエステル樹脂 3 連結フィルム 31 延伸ポリエステル樹脂 32 ポリエチレン樹脂 33 ポリエステル樹脂 4 口栓取着フィルム 41 延伸ポリエステル樹脂 42 ポリエステル樹脂 43 ポリエチレン樹脂 5 口栓 51 注出筒体 52 フランジ 53 開封刃 54 中栓 H 開口部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口栓が外面に取着された複合シート製の
    液体容器において、複合シートは紙を基材として内面に
    低吸着性樹脂、外面にポリオレフィン樹脂を配置したも
    のであり、該複合シートに穿設した開口部が接液面に低
    吸着性樹脂、複合シート側に低吸着性樹脂を配置した封
    止フィルムによって内面から封止され、前記開口部に臨
    む複合シート外面周縁に連結フィルムと口栓取着フィル
    ムとを積層してポリオレフィン樹脂製の口栓を取着する
    に際し、連結フィルムは複合シート側にポリオレフィン
    樹脂、口栓取着フィルム側に低吸着性樹脂を有して前記
    開口部と略同一径に開口し、口栓取着フィルムは連結フ
    ィルム側に低吸着性樹脂、口栓取着側にポリオレフィン
    樹脂を有して前記開口部より小径に開口し、隣接する樹
    脂同士がヒートシールされると共に、口栓取着フィルム
    の低吸着性樹脂と封止フィルムの低吸着性樹脂とがヒー
    トシールされたことを特徴とする口栓付き液体容器。
JP1991025666U 1991-03-26 1991-03-26 口栓付き液体容器 Expired - Lifetime JP2543336Y2 (ja)

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JPH04115126U JPH04115126U (ja) 1992-10-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ331427A (en) * 1996-03-07 2000-02-28 Cryovac Inc Functional barrier in oxygen scavenging film comprising polyethylene terephthate glycol or amphorous nylon
JP2021091417A (ja) * 2019-12-06 2021-06-17 日本製紙株式会社 紙容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646826Y2 (ja) * 1988-10-22 1994-11-30 大日本印刷株式会社 注出具を具備する紙容器

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JPH04115126U (ja) 1992-10-12

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